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大地を守る会社員のインドネシア訪問 エビ編

ぷりっぷり! 環境にやさしい健康なエビ「エコシュリンプ」

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エビ

和食でも洋食でも、私たちの食に欠かせないエビ。特に、年末年始のハレの日の食卓に上がることも多いでしょう。

そのエビの大半は、アジア各国から輸入した養殖エビです。輸入の養殖エビは短期間で大量生産するため、狭い池で人工飼料を与えて育てられています。また、養殖池を作るために、マングローブ林の伐採、飼料や薬剤による水質汚染などの問題も引き起こしてきました。

こうした背景から生まれたのが、大地宅配で取り扱っている「エコシュリンプ」。「粗放養殖」といわれる、300年以上の歴史を持つインドネシア伝統的な養殖方法が用いられています。エコシュリンプは広々とした池で自由に泳ぎ回り、人口飼料ではなく、池に生息するプランクトンや自生する水草を食べます。環境に配慮しながら育てられた健康なエビなのです。

今年の11月、日本のエビ輸入国第2位のインドネシアにある、エコシュリンプ生産地を大地を守る会の社員・渡邊みどりが訪問。環境にやさしい健康なエビが、どのように育てられているのかをレポートします!

大地を守る会社員のインドネシア訪問 カカオ編

 

エビ生産地

訪れたのは、インドネシア第二の都市、東ジャワ州スラバヤの郊外。ここは、海の水と川の水が混ざる河口域です。日本でよく見る護岸工事がされておらず、どこかのんびりとした雰囲気です。

 

エビ生産地

ここが、エコシュリンプが育つ養殖池。とにかく広大です。けれど、これもいくつかあるうちの一つにすぎません。水が濁っていますが、実はこの「濁り」が大切。エビは暑さが大の苦手なため、直射日光を防ぐこの濁りに加えて、池の中も深く掘られています。エビたちは暑い時水中の深いところで休んでいるそうです。

 

エビ

エビの赤ちゃんです。卵から生まれて約1カ月で約2cmの大きさに育ち、養殖池に放流されます。そして、池の中のプランクトンや水草を食べて、約3カ月後に収穫されます。

 

エコシュリンプが育つ養殖池には、「バンデン」というインドネシアではおなじみの魚も一緒に暮らしています。バンデンは水をかき回すことで水中に空気を送り込むだけでなく、エビの収穫量が少ない時、生産者たちの大切な収入源にもなります。一般では、エビだけを大量に池に入れ、病気などを防ぐため薬剤を使うことがあります。ここでは、薬剤は使わず、他の魚と共生させながら池の中のプランクトンや水草を食べて健やかに育つのです。

 

エビ生産地

無事に育ったエコシュリンプは箱に入れられ、温度管理されて加工場へ。工場内に持ち込む前にも、産地証明のチェックや菌数検査が行われていました。

 

エビ生産地

工場では、スタッフの皆さんがきびきびと働いていました。エコシュリンプのサイズを仕分けるのも、殻をむいて背ワタを取るのも、手早くかつ正確です。よくイメージする「明るくおしゃべりが大好きなインドネシア人」ではなく、ここでは職人さんの顔です。

 

エビ生産地

洗浄・選別・殻むき・最終チェックを終えたエコシュリンプは、きれいに並べられて急速冷凍されます。これが私たちのもとへ届くと思うと、「なんと手間のかかっていること……」と実感しました。

 

エビ生産地

ちなみに、工場内で使う水は地下水を活性炭のフィルターでろ過したもの、使用後の排水は工場内の浄化施設で微生物の力できれいにし、魚が泳ぐ貯水槽でチェックしてから外に出しています。そのため、洗浄に使うのは工場内で作られているこの石けん。オリジナルの石けんが機械の掃除、ユニフォームの洗濯など、「洗う所に石けんあり」というくらい工場内で使われていました。

 

エビ

さて、見学の後はお待ちかねの昼食。エコシュリンプを使ったインドネシア料理をいただきました。ぷりっぷりでくさみがなく、思わずおかわりをしてしまいました。

 

これまで何気なく食べていたエコシュリンプ。広い池でのびのびと自由に泳いで暮らし、加工場も環境に配慮したところで、多くの人の手を通じて私たちのもとに届いていることを実感しました。口にする時は、そんなことを思いながら、おいしくいただきたいですね。

 

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大地を守る会社員のインドネシア訪問 カカオ編

 

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。