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育て、作る。食べて、身になる。

【NEWS大地を守る6月号】ここからはじまる 秋川牧園

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広々とした鶏舎の中、木のカンナくずやノコくずと鶏糞を発酵させてできた土の上を、自由に歩き回るひよこたち。

巡る自然の中で、動物も人も生きています。その当たり前の営みを45年以上守り続ける、鶏惣菜でおなじみの秋川牧園(山口県山口市)を訪ね、加工品、ひいては食との向き合い方について見つめます。

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「口に入るものは、間違ってはいけない」

ぴよぴよ、ぴよぴよ……。みずみずしい緑が満ち、やわらかな陽ざしが降り注ぐ春の陽気の中、扉をそっと開けたそこにいたのは、生まれたばかりのひよこたち。あちこち歩き回る、ごはんを食べる、窓際にゆったり座る。それぞれが気の向くままに過ごしています。

やわらかな陽ざしが降り注ぎ、みずみずしさに満ちた緑に抱かれる秋川牧園。
開け閉めができる窓が付いている鶏舎内は、陽ざしと風が入り心地良い。


「『1羽の鶏から健康に、安全なものにしよう』。1972年、ここ山口の地で養鶏から始めた時の決意です。以来、輸入されることが多い飼料におけるポストハーベスト農薬(※1)不使用や遺伝子組み換え作物不使用、無投薬飼育、食品添加物不使用の加工品作りなどに取り組み、実現してきました」。そう話すのは、大地を守る会の鶏惣菜でおなじみ秋川牧園(山口県山口市)の代表・秋川正さんです。公害が顕著だった創業当時は、畜産物からも農薬が検出されたそう。「創業者の父は気になり、調査を始めました。そこで、農薬が残留している飼料を与えていると、鶏の体内にも農薬が蓄積されるということに気付いたのです。また、一般では早く成長させて出荷するために、肉骨粉を与えているところも少なくありません。これを続けると、農薬などが次々に濃縮されて危険度が増す恐れがあります」。

現在は、鶏肉そのものの輸入量も増えています。輸入先は中心となるブラジルに加え、タイとアメリカです(※2)。2017年、ブラジルが衛生基準に満たない鶏肉を輸出し、EUや中国が輸入禁止に踏み切ったことも記憶に新しいでしょう。そうなると飼料はもとより、飼育方法、肉の品質管理まで、トレースや管理がより難しくなるのが現状です。また、それを加工する場合、肉を結着させるリン酸塩や味を補うアミノ酸等など、食品添加物を使用することも少なくないのです。

「実は、祖父は中国の大連で、野菜・果物だけでなく、鶏や豚も育て、ワインやチーズも作る農園を営んでいました。よく言っていたのは、『食をつくる者は、人の命を担う責任がある。口に入るものは、間違ってはいけない』。そんな祖父や父の思いにふれながら、小さい頃から養鶏の手伝いをしていましたね」と秋川さん。これが秋川牧園の原点であり、食の問題が山積する今でも受け継がれる理念です。

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健康、誠実という当たり前

「座っているのはリラックスしている証拠です」。陽ざしと風が入る広い鶏舎の中で、そのうちすやすやと昼寝し始める鶏たちを温かく見守るのは、自社農場長の藤重亨さんです。

座っているのはリラックスしている証拠。昼寝するひよこたちも。

自社農場長の藤重亨さんは、前職が原種の鶏を育てることで、鶏一筋です。


「下には、木のカンナくずやノコくずと鶏糞を発酵させてできた土を敷いています。飼料には、九州産の飼料米を30%以上、また乳酸菌も入れています。いい菌を増やせば、悪い菌は増えません」。一般ではコストを重視し、一坪に約60羽という身動きもとれない状態で飼育し、病気を防ぐために抗生物質・合成抗菌剤を与えるのが主流。秋川牧園は出荷が少なくなっても、鶏たちがのびのびと健康に育つことを大切にしています。

よく食べ、よく動き、よく休んで健康に育った鶏たちは逞しい。


昔は鶏舎だった場所に立つ加工場に入ると、塊肉を包丁で切り、醤油や生姜などで味を付け、衣を付けて揚げ、唐揚げを作っていました。それは、まさに家庭での作り方と同じです。「加工品ですと、一般では安く多く作ろうと、安価な肉を使った成型肉に、多くの食品添加物を加えて作っていることがあるでしょう」とは製造部品質保証責任者の柏木啓孝さん。

骨が残っていないか指で確認後、包丁で切っていきます。
衣を付けるのも全体の工程も、家庭での作り方と同じです。
家庭の味に飽きないのと同じで、飽きの来ない味わい深さ。


唐揚げやナゲット、串焼きなどが次々と作られていく様子を見て、鶏惣菜に飽きることはないのかと聞くと、「家庭の味に飽きないのと同じで、飽きは来ないですね。肉のうまみが生かされた味でおいしいですね」と笑って言いました。

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食べることはつながること

惣菜はもちろん、野菜や肉、卵、お菓子などの加工品まで、同社の商品が揃う会社に隣接した直売所。退社時間になると、仕事を終えた社員の皆さんでにぎわいます。「どう作られているのかが分かるので安心ですね。私はお昼がお弁当なのですが、鶏惣菜も入れます」とは商品開発担当の末吉里帆さん。エコバッグを持った秋川さんも買い物に立ち寄ります。

会社に隣接した直売所は、仕事を終えた社員の皆さんでもにぎわいます。
「お昼はお弁当」という社員の皆さんのお弁当にも鶏惣菜。
代表・秋川正さんもエコバッグを持ってお買い物。

「食べ物を選ぶことで、思いをともにした生産者が食をつくり続けることができます。それは、その食を食べ続けられることでもあり、消費者にとっても財産です。この輪がいいなと感じ、大切だと思っています」。

工程が多くてより分かりづらく、気になることも多い加工品。信頼できる生産者という仲間は、ここにいます。


※1 農作物の長期保存や輸送中の防虫・劣化防止のため、収穫後、農作物に直接散布される農薬。日本では使用が禁止されているが、他国で使用が広く許可されている。
※2 2019年農林水産省『食肉鶏卵をめぐる情勢』参考


秋川牧園の鶏惣菜はこちら
※該当商品の取り扱いがない場合があります。

大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会

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