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一つのじゃがいもに人生をかけて

【NEWS大地を守る11月号】じゃがいもよ、どこへいく

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収穫したじゃがいもは大きな袋に入れ、冬を越す貯蔵のため、倉庫へ運びます。一つでも畑に残っているじゃがいもを見つけると、金井さんは拾って入れてあげます。

ゲノム編集食品や遺伝子組み換え食品など、その先頭を行くじゃがいも。有機農業を営んで45 年、北海道でじゃがいもを育てる金井正さんを訪ね、今、私たちに必要なことを見つめました。

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さまよい続ける食と農業

2019年10月1日、厚生労働省の発表により、ゲノム編集食品(※1) の流通・販売が可能になりました。現在、アミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」を増やしたトマトや、芽の毒を減らし、かつ発芽を制御したじゃがいも、可食部を増やした真ダイなどが開発されており、年内にもゲノム編集食品の流通・販売が始まるといわれています。また、すでに私たちの食生活に身をひそめている遺伝子組み換え食品(※2)は、大豆やじゃがいもを含む8品目が流通されています(※3)。どちらも、世界の飢餓への対策や少人数の生産者における生産性の向上などを挙げながら、短期間で多くの量を得られるとしていますが、一方で、環境や人体における安全性は確認できておらず、疑問と不安の声も多く寄せられている状況です。

「大事な食べ物のことが、考える間もなく決められていく世の中になってきていますね。議論もされず、こうした現状に気づく人も少なくなってきたように感じます」。収穫したじゃがいもが入った大きな袋を整えながら話すのは、開拓時代から130年、北海道でじゃがいもを栽培する金井正さん(北海道江別市)。大地を守る会では設立時から実に45年間、私たちにじゃがいもを届けている生産者です。金井さんも憂う、食と農業で効率性が重視される今、私たちに必要なことは何でしょうか。

「畑とは長い付き合いです。それでも地力や天候などで常に状況が変わるので、農業とは難しいですね」。
開拓時代から北海道で農業を営む金井さん。手書きの年表の下には、以前、地域の鍛冶屋が作り、金井さんが大事に使ってきた農機具が綺麗に並んでいます。

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「草が生えなくなったらおしまいだ」

金井さんが30歳の頃でした。「それまでは農薬・化学肥料を使っていました。当時、育てていた稲に初めて農薬を使ったらドロオイムシがいなくなり、これは効果ありだと思っていました。でもその後、ドロオイムシの抵抗性が高まり、まったく効かなくなりました。そのうち父と、畑仕事を一緒にしていた馬の体調も悪くなったんです」。農薬のこわさについては明確にされていません。不明であることも含めてこわいと感じた金井さんは、有機農業を始めたのです。

幾千ものしわに土がなじんだ手。金井さんの手は大きくて温かい。


完熟して枯れた茎がずらりと並ぶ、収穫直前のじゃがいも畑。「じゃがいもを収穫したら、その分収穫されて疲れた畑に栄養をお返ししてあげるんです」。金井さんは隣りの畑に足を運びます。「この畑を含めて耕作地の30%で毎年、土にすきこむと栄養になる『緑肥』として燕 麦(えんばく)を育てています。この1年間の畑はお金にならない。でも、必ず地力が蘇り、持続的に再生産が可能です」。収穫直前の畑に視線を戻すと、草が青々と生えていることに気づきます。「スベリヒユやハコベ、アカザなど、これらも土にすきこむと畑とって栄養補給になるんですよ。伸びすぎると機械にからまって収穫にも時間がかかるけれど、畑に雑草がろくに生えなくなったらおいしまいだ」。収穫中の畑では、土に棲まう生き物をついばもうと鳥が飛び交い、太陽の光が降り注ぐ土から掘り起こされたじゃがいもは温かい。すべてが生きて循環しています。

完熟して茎が枯れたら収穫の時期。
連作障害を防ぐ「輪作」で、小豆やかぼちゃも育てています。
草を発酵させて作った堆肥の山でも、混じったかぼちゃの種が芽を出しています。
「原点は土ですよ。うちの土は生きた土。捨てるのはさみしいので、ある時は鉢などに入れてあげてくださいね」

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農業はいのちを守る仕事

畑の隣りには、河川敷をはじめ周りの地域からも集まった草が山になっていました。2年かけて、微生物の働きで発酵させて堆肥にするのです。「いつの間にか世の中は手間を省くようになってしまったけれど、農業はそうしてはいけない。農業はいのちを守る仕事で、食べ物は神聖なものだからです。生産者としての誇りが大切です。でも今、その付加価値が気づかれないことが多いと感じています。このままだと取り返しのつかないことになるかもしれない。生産者、流通関係者、消費者が三位一体であればこそ、安心できる食べ物を安定的に得ることができるのではないでしょうか。どうぞ畑に来てみてください。じゃがいもも喜びます」。金井さんが「塩煮(しおに)」と呼び毎日食べている粉吹き芋は、まさに〝生きた〞じゃがいもの味わいでした。

息子の修一さん、孫の舞子さん、妻のとく子さん、金井 正さん、修一さんの妻の里恵子さん(左から)。皆で収穫機に乗り、草や石などを丁寧に手で取り除きます。
日が昇って暮れるまで、ある時は暮れた後も、収穫作業を行います。


今、私たちに必要なこと。それは、自然が巡る畑、そしてそれに寄り添う生産者の声に耳を澄ませることではないのでしょうか。このじゃがいもを食べてみてください。金井さんのじゃがいもが、きっとまずは教えてくれます。


※1 遺伝子を狙った場所で切り、変異を起こさせて作った食品。現在、日本で流通させる場合、厚生労働省への届け出、表示は義務付けられていない。ヨーロッパでは遺伝子組み換え食品同様、規制対象としている。
※2 他の生物の遺伝子を組み込んで作った食品。
※3 厚生労働省『遺伝子組み換え食品の安全性について』参考


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大地を守る会編集部

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。