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モデル香菜子さんの「つまみ食い学び 」 Vol.4

”うしろめたさを感じない”インスタントラーメンのつくりかた

 

無添加なのに「…うそ…ちゃんとおいしい…!」

昭和時代の子どもの土曜日の放課後のお昼ご飯は(当時はまだ週休二日ではなかったですからね)インスタントラーメン、というご家庭も多かったのではないでしょうか。私も例にもれずラーメンが多かったです。

ラーメンっておいしいですよね。でも母に「スープは飲み干しちゃダメよ!」と固く言われ続けてきました。じゃあ、ラーメン出さなきゃいいじゃない。とも思うのですが、自営業だった実家は土曜日のお昼なんてそうそう時間をかけて作れません。

 

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大人になった今、母の気持ちがよく分かります。 

当時(昭和50年代)は健康に気を使ったラーメンなんてほとんどありませんでしたから化学調味料でおいしく、おいしく味付けされたものが主流でした。正直、おいしいんですよ。

だから麺だけでなくスープまでも…となるのは当たり前。でも母の「ダメ!」の強制力はかなりのものでスープはいけないものという刷り込みがありました。

化学調味料を使わないスープで麺も国産小麦の、おいしいラーメンはあるはずがない!と私の経験値からそう思い込んでいたのですが、すみません。訂正します。

ありました。大地さんの「ラーメン粋」シリーズ。

私のインスタントラーメンの偏見とは裏腹に息子はインスタントラーメン大好きッ子。ならば、大地さんのものなら安全かな、という味よりも安全を取った選択をしたのを今ここで謝罪します。ごめんなさい。

 

「…うそ…ちゃんとおいしい…!」

 

息子のお昼に粋シリーズの鶏白湯を作り、私も一緒に食べて思わず出た言葉です。

(重ね重ね失礼で申し訳ないです!)

 

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今回お邪魔したのは高橋製麺さん

そのおいしいの秘密を探りに行って参りました。

工場は埼玉県鴻巣市にあります。このあたりは小麦の生産量が昔から多く、そのせいかうどん屋さんも多い土地柄です。私、食品工場見学が実は人生初。

あのテレビでよく視ていた白衣、ヘッドカバーを身にまといすでにミーハー心が踊っています。工場に入る前は衣類のホコリをしっかり取り、いざ、工場見学です。

 

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まずは原料の国産小麦と水と天然かんすいを撹拌器で混ぜ合わせます。

 

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天然かんすいを入れないと中華麺のコシと風味が出ません。

かんすいを入れないとどうなりますか?「それは、そうめんやひやむぎですね。」と社長の吉田さん。そしてアルカリ性であるために旨味が出るそうです。

なるほど。ラーメンたらしめているものは「かんすい」が肝なんですね。高橋製麺さんではモンゴルから採取した天然かんすいを使用しているそうです。

 

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シート状にのされ、麺の形に形成されて、ウエーブがかかった状態でこの機械から出てきます。

 

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三段階の温度で蒸して水分を抜きます。

 

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蒸し器から出て来た状態はその日の気温、湿度によって毎日状態が違うのでその微調整がとても大変で特に国産の小麦は外国産に比べて粘りの特性を持つグルテンが少ないため安定しづらいそうで長年の経験と勘が頼りです。

 

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ふーっ。ここまででもとても慎重にすべき工程がたくさんありますね。

私、つまみ食い学びどころじゃなくなってきました。

 

さあ、まだまだ続きますよ。

次の工程は乾燥です。一食大の大きさの型に麺が入れられ大きな大きな乾燥機に入って行きます。

 

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ここでフライにする製法もありますがこちらでは乾燥です。すると「生麺」の食感が出るとのこと。この乾燥機付近の暑さったら!

何と内部は95℃!暑いです!暑すぎて写真がもや~っとしてますね…。

 

その近くで作業されている方は本当に大変です。ラインが一度動いてしまうと、停めることはできないので皆さん、スライドしながら少しずつ休憩を取られるそうです。

熱々の状態から冷却され、異物がないが金属探知器に通され、包装されていきます。

 

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ポコポコとできあがっていく様子を見ていたらこの時点でもう麺が子どものようにかわいく思えてきました。みんな、頑張ったねえ。と。いや、頑張っているのは工場の方々なんですけどね。

 

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スープが添付され、パッケージング。

 

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ついに、完成です!

できたてを試食させていただきました。もっちもちですね。おいしい!

 

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ところで途中でこんなものを見つけました。

「有機」というシールが機械に貼られています。

 

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これはなんですか?

「商品を有機として出すには原料ももちろんですが、その基準に沿うように機械の整理整頓・清掃がされているということも重要になります。その証として貼っているのです。」ということです。

そしてこちらの工場は商品に異物がないかどうかチェックするために金属探知器を2回に分けて慎重に行いX線での検査はしていないそうです。これは放射線を食べ物にあてない、ということです。

 

高橋製麺さんは大地宅配の商品だけでなく他社のこだわりあるインスタントラーメンを作られているそうですが共通しているのは、身体に負担をかけないもの。

「大手企業にはかないませんが、うちは細やかな”こだわり”を形にする強みがあります。」と吉田さん。

 

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規模こそ大きくはないけれど毎日まじめに、その先の人の身体を想う このような街の製麺所があることに心から安堵しました。子ども時代にここのラーメンに出会っていればもっと積極的にインスタントラーメンを食べていたはず、です。

 

手軽に短い調理時間で一食の食事が作れる。毎日の忙しさの中でこの時短はとても助かります。でもそこで身体に安全がおろそかになっては元も子もありません。

これからは後ろめたさを感じずに食べることができそうです。

 

「即席らーめん粋」の商品詳細はこちら

つまみ食い学び Vol.1はこちら→「つまみ食い学び 」はじめます。

つまみくい学び Vol.2はこちら→ぬかのまま食べられる、新感覚のぬか漬け

つまみくい学び Vol.3はこちら→「おいしい牛乳」ってどんなの?

 

香菜子さん

香菜子 プロフィール

クリエーター・モデル 
時にはモデル、時にはイラストレーターやデザイナー。
ときどき執筆、ディレクション。いいものができるなら手段はいろいろ。
LOTA PRODUCT www.lotaproduct.com

所属事務所 FRIDAY http://fridayfarm.net


近著 「ずっと好きなもの、これからのもの 心地いい暮らしのアイテム77」(KADOKAWA)

雑誌連載 
Plus 1 Living(主婦の友社) 「季節のクラフトレシピ」
リンネル(宝島社)「家事効率化計画」
Web連載
ELLE maman  「こどものからだにいいこと」
暮らしとおしゃれの編集室「日々にピタリなもの」

 

大地を守る会編集部

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。