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留目さんの特別なりんごの美味しさの秘密は、46億年前の地球誕生にあり

農薬に頼らずに育てた濃厚で甘いりんごの話

 青森県南部町でりんごにんにくの栽培をする留目 昌明さん。現在、農薬を使わずに育てるのが難しいりんごの、有機JAS認証の取得に向けて準備を進めています。農薬に頼らず、しかもおいしりんごを作るために鍵を握っている物があります。46億年前から地球に存在するもの。一体何でしょう? それは「石」だったのです。

留目昌明さん。りんごの樹とその周りを覆う草たち。土の持つパワーがみなぎっています。

留目昌明さん。りんごの樹とその周りを覆う草たち。46億年の地球のパワーを活かした畑です。

 代々続く農家で生まれ、東京の大学でも農業を学び、剣道にも打ち込む青春時代を過ごしたた留目さん。有機農業に目覚めるきっかけとなったのは、大学卒業後すぐにアメリカの農家に研修に行ったときのことです。畑に飛行機で種を撒く巨大農業を目の当たりにして、これでは日本的な家族経営の農業はかなわないと感じました。また、留目さんは学生時代に打ち込んだ剣道で痛めた腰やアメリカ的な食生活を送ったことで、体を壊してしまいました。西洋医学で治療を試みたものの、なかなか改善されず、そこで、出会ったのが東洋医学だったのです。なかでも、断食治療明けに飲んだ一杯の豆乳の、ものすごいエネルギーを感じたことで、食の力の重要性に気づくことになったと言います。「百姓は体にいい作物を育てる使命がある」と思いたち、有機農業の世界に足を踏み入れたのです。

 日本に帰国した、留目さんは、東洋医学の勉強を熱心にする一方で、日本の有機農業の黎明期を支えた有機農業研究会の一楽照雄氏の元に通うようになります。有機農業を追求する留目さん、安心はもちろん、おいしくて、栄養価の高いりんごづくりをするための土壌の研究に没頭します。歯が削れるほど育てたりんごを食べ比べ、おいしさを追求した留目さん。そこで「土」とは何かを考えるうちに至ったのが、ミネラル(岩石)の力だったのです。

「地球の歴史は約46億年あります。地球が誕生したときは岩石の塊、そこに海ができ、有機物が誕生し、生命が生まれました。生命の根源は石なんです。それをヒントに、りんご畑に石(細かい砂状)を入れたところ、りんごの食味が驚くほど良くなり、りんごの樹は元気に育ち農薬はどんどん使わなくなりました」

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鍼灸の治療院を開業している留目さん。地元の方からは「百姓先生」と呼ばれているのだとか。

ミネラル(岩石)やぼかしなどの発酵肥料を与えることで、りんごの樹を元気に育てる留目さん。若いときに出会った東洋医学に目覚め、現在地元で治療院も営んでいます。そんな彼の作るりんごは、おいしさと一緒にたべた人の体も元気するやさしさが詰まったりんごです。

2017年産の留目さんのりんごは販売を終了となりました。

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大地を守る会編集部

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大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。