レシピ

ウエダ家の発酵レシピ vol.3

菌にまなび、子にまなぶ

大地を守る会生産者、ウエダ家の植田亜弥です。ご縁があり大地を守る会HPで生産者の立場から発酵活動を伝えていく連載を担当することになりました。毎月ウエダ家の活動とおすすめ発酵レシピをお伝えしていきます。今回は3回目の連載、おすすめ発酵レシピも2点ご紹介します。ぜひお試しくださいね。

あたらしい世界への入り口は、菌といっしょ。

菌が媒介すると、こどもはいきものとしての本領発揮。親であるわたしたちより優れています。あたらしい世界への入り口は、菌といっしょ。こどもは生まれようとして、おかあさんの産道を通過するとき、菌のシャワーを浴びます。菌のシャワーを浴びることであたらしい環境に適応する力(免疫力)を得ることができる。

わたしは、娘を帝王切開で産んだため、「どうしよう?菌のプレゼントができなかった」と、悔やみました。ただ、生まれ落ちてすぐに、目をつぶったまま、芋虫のように這い上がりおっぱいに吸い付いてきた。その瞬間、はっと気づきました。自分=食べもの⁉︎「こどもを生かすために食べるもの」とは?そして「これからは、菌をたくさんあげよう」と。

 

母と娘(わたし植田亜弥と実の娘、そら)

食への入り口ーおっぱい

おっぱいは、赤ちゃんにとって、オーダーメイドの完全食。おかあさんの腸内細菌も母乳に含まれ、子に分け与えています。だから、おかあさんこそ、この時期は菌活を心がけて。つわりの時期、お医者さんにスポーツドリンクをすすめられましたが、自分のからだが受け付けなかった。そんなとき、せっせとつくったのがりんごCOBO(発酵液)です。

1.農薬が少ないりんごをくし切りにして
2.ビンに詰め、浄水をいっぱいに入れて、蓋をする。
3.冷蔵庫に入れる。

1週間もすれば、やわらかな微炭酸の発酵水ができます。これを、おっぱいの時期もがぶがぶ、飲んでました。菌のものを食べると、母乳がよく出る気がします。

 

りんごCOBOシュワシュワ

そらがりんごCOBOを仕込み中


食卓への入り口は離乳食

おとなが食べているものを関心をもって、ちらちらみるようになると「そろそろ、離乳食かな」というタイミング。でも、「離乳食」ってよくわからない。本には「おかゆをやわらかく炊けば、食べてくれます」と書いてあるのに、食べてくれない。もしかしたら、と思い立って、昆布COBO(発酵液)でおかゆにすると、「あっ」とうれしそうな顔をして、のみこむ。もっと、ちょうだい、という。やっぱり、菌がつないでくれるんだな、と。

それからは、発酵した液さえ仕込んでおけば簡単につくれるジュースやスープを。親もおいしく食べられたら、手間もなく助けになりますね。

おかゆ

今月の発酵レシピ① 「昆布COBOのおかゆ」

<材料(つくりやすい分量)>
※昆布COBO・・・100cc
ごはん(炊飯)・・・大さじ2
水・・・200cc

※昆布COBOを育てる
1.煮沸消毒をしたフタ付きビン(450ml)に真昆布又は、利尻昆布(10g)を適当な長さにカットして入れる。
2.浄水をビンの口までいっぱいまで注ぎ、フタをぎゅっと締める。
3.冷蔵庫に入れて乳酸発酵。10日目~使えます。常に冷蔵庫で保管し仕込み~30日間で使い切ってください。
※だしがわりに(希釈して)煮物、炊き込みごはん、スープの出汁としても重宝します。

<つくり方>
1 鍋に炊いたごはん、昆布COBO、分量の水を入れて、中火にする。煮立ったら、木べらでかき混ぜる。
2 弱火にして、フタをずらしながら17~18分ほど 米がやわらかくなるまで煮る。
※やわらかさは月齢や消化の具合をみて調整してください。

乳酸発酵の「なじむ」チカラ

消化の面で、特に、乳酸菌のはたらきを実感しています。乳酸発酵させると、食べにくいものも食べやすくなることがある。たとえば、にんじんの発酵ジュース。子どもたちのイベントでは、にんじん嫌いの子どもが、おいしいおいしい、とおかわりするのでおかあさん方が驚くことも。青菜の苦味も、たとえ農薬や肥料がすくなくても、植物が身を守る「苦味」はある。種子である豆類も、こどもにとっては、消化という面からきびしい場合もあるでしょう。食べてくれないから食べさせよう、というよりも「なにを、こどもは感じとっているのかな」と、みつめてみるといろいろなことを発見できます。たしかに、食べものは、もともと、じぶんとちがういきもの(他者)。どのように、そのギャップをなじませていくか。食べることを通じて乳酸菌とこどもに日々、おしえてもらっているのでしょうね。

 

にんじんジュース

枝豆と昆布COBOスープ

娘は小6になった途端、おしゃれに目覚めて、料理もあんまりしません(笑)。でも、こちらに少し余裕があるかのな、と察知すると寄ってきて、いっしょにつくろうとします。すいかジュースは、この夏のヒット。乳酸菌のチカラか、ごくごく、のんでました。すいかは、食べないのに不思議。

すいかジュースのプレート

今月の発酵レシピ② 「すいかの乳酸発酵ジュース」

<材料> 
すいか(すりつぶした液)・・・300cc
「ウエダ家の自然発酵乳酸菌」・・・0.5g(1/2包) 
塩・・・適量    
無糖の炭酸水 ・・・約100cc


<つくり方>
1 すいかの実をボウルなどに入れてすりつぶす(ミキサーでも良い)。
2 「ウエダ家の自然発酵乳酸菌」を入れて泡立て器などでよく混ぜたら30分ほどおく。塩を入れ混ぜる。
3 2を容器に入れ、炭酸水をゆっくりと注ぐ。お好みでミントを添える。

今月のレシピ、いかがでしょうか?季節の素材をつかってみなさんのスタイルで発酵生活を楽しんでくださいね。

text by 植田亜弥

 

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 ウエダ家のにおわないぬか床

 ウエダ家の自然発酵乳酸菌

過去のウエダ家の発酵レシピ

Vol.1 植物性乳酸菌をつかい先人の食の知恵を食卓で再現、ウエダ家の連載が始まります。

Vol.2 菌と人にやさしい「におわないぬか床」はじめませんか。


COBOウエダ家 プロフィール

 2000年~都市生活者であっても「身近な野生の菌」と関われることを発見。先人の知恵を、現代の食卓に届けたい。人基準でなく「微生物基準」微生物にとって心地よい環境づくりをめざして、家族で研究に没頭。果物や野菜など付着菌と環境由来の菌から安定的に発酵する「自然発酵システム」を確立(特願2014-088640)。現在は地元横浜市COBO Lab.「自然発酵食研究所」にて「自然発酵乳酸菌」製造、発酵食品研究開発、講座運営を行っている。製品「ウエダ家の自然発酵乳酸菌」「豆乳発酵マルチクリーム」「におわないぬか床」「乳酸発酵のおやつ」。著書『ウエダ家のえがくスープ』『COBO-野生酵母と出会う』ほか。

 

大地を守る会編集部

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。