2008年10月11日
三番瀬フェスタ'08 船橋港まつり
今日は船橋漁港 (千葉県船橋市) で港まつりが開催される。
朝からあいにくの雨で、出足がそがれた格好になったけど、
お昼過ぎには青空も出てきて、
船橋市民や魚好きなどで、港はいつもと違う賑わいを見せる。
大地を守る会も実行委員に加盟して、専門委員会「おさかな喰楽部」を中心に出店した。
おさかな喰楽部の強みは、なんと言っても水産物生産者たちの結束力である。
今日も、シラスの岩崎さん、天日干しの島源さん、佃煮の遠忠食品さん、
さらには九州から海苔の成清さん、宮城からは遠藤蒲鉾店さんと、
全国から助っ人が駆けつけてくるからスゴイ。
岩崎さんのしらす丼を食べて、生ビールを飲んで......
今日はスミマセン、久しぶりの非番なんで、楽しませてください。
獲れたてのイワシをチョー格安でゲット! こういう祭りならではの楽しみだね。
こんな展示もある。
対岸に見えるのは、船橋ららぽーと。
あそこでショッピングを楽しむ人たちは、眼下で魚が水揚げされていることを、
そして海の大切さを訴えている人たちが暮らしていることを、知ってくれているだろうか。
ラムサール条約への登録運動を進める人たちの屋台の脇では、
三番瀬の生き物に触れてもらおうと、ミニ水族館も。
三番瀬という干潟地帯は、ここで生きる漁民にとっては、生命線のような財産なのだ。
だから一人でも多くの市民に、 魚に、港 (漁業) に、海に、親しんでもらい、
少しでも地球環境の変化に関心を抱いてほしいと願っている。
" まつり " 自体が、漁民から市民 (消費者) への、
切として豪放なラブコールなんだと言える。
まさにそんな剛毅さとセンシティブさをあわせ持ったロックバンドの登場。
" FISH&PEACE " をスローガンに掲げる、
究極のフィッシュロック・バンド (そんなジャンルは聞いたことがなかったが・・・)、
その名も 『 漁港 』 (正式名称は港の字が左右逆さま)。
リーダーの森田釣竿さんは、実際に浦安で魚屋を営む傍ら、バンドを率いて興行する
れっきとしたプロである。
魚を食べることと地球がつながっていることをロックで表現しようとしている。
しかも格好に似合わず (失礼。こういう人ほど、と言うべきか)、シャイに訴えている。
歌の最後には、マグロの頭部をさばいて振る舞うパフォーマンスもあるので、
魚や海をテーマにした集まりなどあれば、ぜひ一度呼ばれてはいかがでしょうか。
さかなくんとは180度違う汗臭いキャラではありますが-
気分を変えて、ヨットで海に出る。
船橋港から東京湾へ。
船橋の港からみれば沖にも見えてしまう、三番瀬。
写真はカキ殻が堆積してできた、通称 " 貝殻島 " 。 ここは本当に豊饒なる浅瀬なのだ。
東京湾。
経済発展という名のもとに翻弄されてきた海。
どっこい、生きている。
海水浴場に行っても、本当の意味での " 海と暮らし " のつながりは実感しにくい。
港においでよ。
怖そうに見えて、実はシャイで心優しい海の男たちが待っている。