2009年5月17日
20年目の 『稲作体験』-200人の田植え
見よ! 稲作農耕民族のDNAを受け継ぐ者たちの雄姿を。
今日は大地を守る会の 「稲作体験2009-田植え編」。
すでにお伝えした通り、20周年となった今年は、できるだけたくさんの希望者を
受け入れたいと、田んぼを2枚借りての実施となった。
設定した定員が200名。 そんでもって応募者数は、247名。
この数字にひるみつつも、実行委員会は敢然と 「全員受け入れ」 を決定した。
「無謀にも」 という形容詞のほうが適切かもしれない。
いろんな事態を想定しつつ、慎重にシュミレーションが行なわれて、
打ち合わせのたびに準備項目が増え、緊張感が増してきているのが分かる。
そして、いよいよ田植え当日。
現地は、早朝こそ激しい雨が降ったが、だんだんと小降りになってくる。
前日からの準備で泊まり込んでいたスタッフは、内心ドキドキしたことだろうが、
空を見上げながら、「やれる、やる!」 と自らを奮い立たせるのだった。
電話がかかってくるたびに、「やります。こちらは大丈夫です」 と対応する。
聞けば東京は土砂降りらしい。
最後の打ち合わせをするスタッフたち。
「エビスダニさんは、そこら辺にいてください。」 -もうオイラは年寄り扱い。
そんなあいにくの空模様のため、辞退された方もあったが、
それでも185名の方が、続々と集まって来てくれた。
着替えて集合して、生産者の挨拶から。
まずは19年引き受け続けてくれた、佐藤秀雄。
山武のゴローちゃん (ドラマ 『北の国から』 で田中邦衛が演じた主人公) と呼ぶ人もいる。
続いて、綿貫直樹さん。
この人が田んぼを提供してくれなかったら、200名は受け入れられなかった。
そして、二班に分かれる。
佐藤秀雄の田んぼ組は -「ひで田ん班」。
綿貫直樹の田んぼ組は -「なお田ん班」。
私は初参加者中心に組まれたひで田ん班に回される。
田植えの要領の説明をし、畔に並んで一斉に開始する。
黙々と作業に集中する人もいれば、楽しそうにお隣の人と会話しながら進む人もいる。
子どもに手を焼きながらもどこか興奮気味のお母さん。
子どもに植え方を注意されるお父さん。
みんな楽しい。 とにかく田植えは心が弾む。
このフィールドで、今日、人生(イネ生?) の本番が始まる。
その青春感のようなものだろうか。
この光景には、なんでだろう、
意外にラテン・ミュージックが似合うような気がしてならない。
恒例の紙マルチによる田植え。
人数が多いものだから、初参加でいきなり紙マルチ区に回された親子。
「田植えってね、紙を敷きながらやるんだよ」
とか幼稚園で言い出さないかと、ちょっと心配。
お疲れ様でした。
楽しい作業はあっという間に終わる。
天気も何とかもってくれて、よかった、よかった。
田植えの余韻を楽しみつつ、昼食と交流会。
断続的に降る小雨の影響を心配して、急きょ生産者の富谷亜喜博さんが
ご自宅の倉庫を開放してくれたことで、3ヵ所に分かれての交流会となる。
こちら、今日はいつもより張り切って語るゴローちゃん。
虫博士の陶 (すえ) 武利さんには、「こっちにも来てくれ!」 というSOSが入ったりして、
結局3会場掛け持ちで回って、カエル講座となる。
「オレは、すえハカセの話を聞きに来たんだよう」
なんていう生意気なガキもいたりして、私を嫉妬させる。
最後に、これまた恒例となった、看板の手形押し。
頂戴しました、みんなの笑顔。
なお田ん班の人たちは分散しての交流会となってしまったので、
この手形押しは次回とします。 お楽しみに。
正直言って、みんなが満足してくれたかどうか、どうもよく分からない。
大人数による初めてのオペレーションも多々あったし、天候にもかなり翻弄された。
これらは、たび重ねるスタッフにとっては訓練だろうけど、参加者にとって
不愉快な記憶は、たった一度でも " 決定 " 的であったりする。
参加者の皆さん。
どうぞ忌憚なく、ご意見をください。
次の草取りも、笑顔で会い、別れたいので。
今度は草取りですね。
作業はきつくなるし、田植えのようなワクワク感はないけど、
やり遂げたあとの " 達成感 " という実感が、待ってます。
子どもたちがイネと一緒に逞しくなる季節に向けて、
実行委員会の反省会もきっちりやろう。
お疲れ様でした!
あいにくの雨、というほど降っていなくて助かりました。
というか、後で考えたら、小雨ぐらいがちょうどよかったです。
まず、日に焼けない。
体についた泥が乾かないので、水洗いが楽。
服についた泥も乾かなかったので、大して染みにもならず、落ちる。
なので、田植えは小雨に限る!なんて思ってしまいました。
ありがとうございました!