2009年9月13日
稲作体験20周年-稲刈りに到達!
ATJ20周年のあとの酒宴の名残りを頭の奥に残しつつ、千葉・山武へ。
次は我らが 「稲作体験」 の20周年。 いよいよ稲刈りの日を迎えた。
若干薄い(少ない) 気もするが、天候不順や草とのたたかいにもめげず、
よくぞ稔ってくれた我らが体験田。
上の看板も、下の案山子も、今日のために、
地主・佐藤秀雄さんのお連れ合い、つや子さんが作ってくれたものだ。
200人を超す会員親子が、5月の田植え、6月・7月の草取りを経て、
新しい鎌をもって続々とやってくる。
みんなウキウキしている感じで、こちらも嬉しくなってくる。
こうしていつの間にか、秋には連帯感のようなものが生まれるのだ。
では、いざ! 稲刈りスタート。
ベテランの人も、初めての人も、せっせと刈り取り。 どんどん進む。
子どもたちも頑張っている。
毎年思うことだけど、この半年弱のうちに、子どもたちはひと回り逞しくなっている。
今年は記念の年だということもあって、希望者全員を受け入れたいと
2枚の田んぼを借りた。
僕は毎回、いつもの佐藤秀雄さんの田んぼ (通称 " ひで田ん " )
のほうに割り振られていたのだけど、
今回だけはもう一つの綿貫直樹さんの田んぼ ( 通称 " なお田ん " )
にも回ってみる。
こちらは前日の雨で、相当ぬかるんでいる。 足が埋まり、作業も苦戦気味。
写真撮ってる暇はなく、助っ人に入る。
数百メートル離れるだけで、こんなに田んぼの性格が違ったりするものなんだと、
改めて実感する。
山林に面しているため日照時間も違う。 当然、生育速度も異なってくる。
実は2日前まで、同時に刈れるかどうか、迷いに迷っての決行となった。
やっぱ、少し早かったか・・・・・。
しかし来週には延ばせない、というのも生産者とともに下した 「判断」 である。
参加者の皆様、どうかご了解をお願いしたいところです。
2枚の田んぼでやることの難しさ、課題、教訓をいっぱいもらった20周年。
これは次の10年に向かえ (これで終わるな) ということなのだろう、きっと。
ケガ人もなく、無事、稲刈り完了。
この光景を見るたびに、ああ今年も何とかやり切ったか、という安ど感が湧いてくる。
そしていつも思い出してしまう歌を、心の中で口ずさんでしまう。
この土地に生きている わたしの暮らし。
わたしに流れる 人たちの歴史。
この土に わたしのすべてがある。
この国に わたしの今がある。
この国の歴史を 知ってはいない。
この国の未来を 知ってはいない。
けれどもわたしは ここに生まれた。
けれどもわたしは ここに育った。 ~~
皆様、お疲れ様でした。
秀雄さんも、お疲れ様でした。 今年もお世話になりました。
すっかり子供たちのチョー人気者になった、陶 (すえ) ハカセ。
虫や草のこと、なんでも答えてくれて、ありがとう。
君はもう稲作体験に欠かせない必須アイテムなので、これからもヨロシク、です。
なお田ん班はきつかったようですね・・・・・
お昼寝も気持ちイイことでしょう。
最後の挨拶と記念撮影で、集合。
なんとなく表情が晴れやかに見えるのは、錯覚じゃないですよね。
では、皆様。 今年も収穫到達! やったね! おめでとう!
解散後、実行委員の諸君も、1枚撮っといてあげよう。
前に寝っ転がっているのは、もう一人の地主・綿貫直樹さん。
2月から準備が始まるという長丁場の企画だというのに、
仕事をぬっての作業、夜のミーティング、そして土日返上でのイベントの遂行、
みんなボランティアでやり切ってくれた。
年々少しずつメンツは変わっていくけれど、君たちがつないでくれたから、
20年続けてこれた。 もう立派な " 大地の伝統 " と言っていいだろう。
20年間の、すべてのスタッフに感謝したい。
そしてもちろん、佐藤さん夫妻、綿貫さん親子、さんぶ野菜ネットワークの生産者の皆さん、
いつもおいしい豚汁やおかずを用意していただいた女性部(?) の皆様。
お陰さまで20年、です。
本当にお世話になりっぱなしですが、この場を借りて深く感謝申し上げます。
これからもよろしくご指導のほど、お願いします。
最後に、参加された消費者会員の皆様。
実は皆さんの力も大きいのです。
年を経るたびに参加者が増えてくる。
このフィールドで、米づくりを楽しんでくれる。 草も一生懸命取って-。
生産者が、この地区の空中散布は何としても止めようと言ってくれ、
何年かかかりましたが、それは達成されました。
生産者と消費者のつながりの、底力というものを感じたものでした。
20年で、おそらくは延べ 2,500人くらいにはなるでしょうか。
こちらも延々とつながって、田んぼを支えて頂きました。
本当に、心から感謝します。
いくたびか春を迎え、いくたびか夏を過ごし、
いくたびか秋を迎え、いくたびか冬を過ごし。
わたしがうたう 歌ではない。
あなたがうたう 歌でもない。
わが 山々が わたしの歌。
わが 大地が わたしの歌。 ~~
以上、笠木透の 「わが大地の歌」 の一節でした。
ちょっと舞い上がって書いてますが、いいよね、今年くらいは。
では、次の10年に、向かうぞ!!
おっと、その前に、今年はオプションで、10月に収穫祭をやります。
晴れていれば、田んぼの中で体験田のお米をみんなで食べましょう。
とにかく皆様、お疲れ! です。