2011年9月 6日

放射能に台風に・・・

 

9月4日は千葉・山武の 「稲作体験田」 の稲刈り日に設定していたのだが、

地主である佐藤秀雄さんのお母様・しげさん(享年90歳) がお亡くなりになり、

葬儀もあって、稲刈りは1週間延期することになった。

 

それでこの日は想定外の時間が生まれ、

僕はおそるおそる、朝8時からの日本テレビ 「シューイチ」 をチェックしたのだった。

あ~あ、恥ずかしい顔が出てしまってる・・・

タレントの中山秀征さんと並んで歩きながら、

放射能測定データの公開の意味などを、偉そうに喋っている。

穴があったら入りたい。。。

 


講演などで喋った話を、あとでテープで聞くのは、だいたい耐えられない。

もっと上手に話していたつもりだったのに全然ダメじゃん・・・とか思うのだ。

ましてや自分の間の抜けた顔をテレビの向こうに見るのは、ホントに度胸がいる。

まあ、届いた食品の安全をていねいに確認していることを

紹介していただいたことに感謝しよう。

生産者にもフィードバックして、除染等の取り組みも支援しているというような話も、

ワンカットはさんでくれたし。

ただ一ヶ所。

器械が受け止める環境中の放射線値は常に変動しているのだけど、

一番低いところを見せて、あえて野菜との差を出そうとされたのは、

少々意図的な匂いがしましたが。

 

でもって、布団かぶってフテ寝していると、ケータイが鳴り始めて、

「読売テレビ見たぞ~、頑張っとるな~」 と懐かしい訛りの声。

高校時代の仲間からだ。 どうやら関西方面でも流れたらしい。

「 お前文系やったくせに、何や偉っそうに放射能の話やしよって・・・

 ほんでも大変やなあ、放射能は。。。

 まあ活躍しとるようで、わしも嬉しいわ。 また飲も~、ほなな~。」

放射能を他人事みたいに・・・くそ!

 

ちなみに、「ほな」 は、関東で 「じゃあ」。

「ほなな」 は 「じゃあな」 に相当する。

上京した頃は、「じゃあ」 と言って手を振る若者たちの姿がとてもカッコよく見えたものだ。

そういえば、郷里には別れ際の挨拶が 「ま!」 だけという地域があった。

「ま!」 「ま!」 と言い合って別れるのだ。

あそこはどういう先祖なのか・・・言語学者か民俗学者の方、いかがでしょう。

 

そんなどうでもいいことを思案している場合ではなくなってきた。 

問題は、台風12号である。

夜、西から応援野菜セットでお世話になった王隠堂農園(奈良県五條市) の

和田専務に電話する。

「 いや~スゴイ雨ですわ。 まあ所々崩れたりしてるらしいんやけど、

 まあ生産者は皆さん大丈夫ですわ。 えらいご心配おかけしてすんません。」

 元々雨の多い熊野地方で、深層崩壊らしい山崩れが起きるのだから、

尋常な雨量ではなかったことと思う。

 

月曜日には、みんなからの 「見ましたよ。 よかったですよ」 という

お愛想や慰めはそっちのけで、各地の状況を聞いて回る。

幸い人は無事だが、被害はあちこちに出ている。

三重県南牟婁(むろ) 郡御浜町にある王隠堂グループの 「御浜天地農場」 では、

一部畑が流されたようだ。

しかも今回の台風は、日本海に抜けて終わりではなく、

関東にも高原産地にも、そして北海道にまで雨を運んでしまった。

西日本に北海道・・・・・

野菜の出荷が混乱すること必至。 品質も心配なところだ。

ああ、ため息が出る。

 

ウロウロしていたら、「シューイチ」 に対する極めつけの反応が届く。

鳥取・境港の 福栄・岩田健二郎 から。

「 にっちょう (日曜) 日の朝イチに見る顔ではないな~ 」

ムカつく! どうせアタイは夜型ですが、あんたに言われたあない! です。

 

いや、そんなセコい反応をしてはいけないのである。

みんな喜んで、励ましてくれているのだ。

礼を言え、バカ者!

 

はい、すみません。

声をかけてくれた皆様に、遠くからお電話かけていただいた皆様に、

この場を借りて感謝申し上げます。

不肖エビスダニ、引き続き精進に努めます。

 

奈良から一気に北海道へ。

2月の東京集会の、異常気象をテーマにしたトークセッションで、

岩田さんと一緒にステージに上がってもらった

富良野の石山耕太さん(太田農園) が心配になってきた今日である。

 


Comment:

見逃しちゃった。
誰か撮ってないかな。

from "てん" at 2011年9月11日 15:37

たまたまみてびっくりしました。
いやいや、素敵でしたよ!

本当に大変な時だと思いますので、可能な限りお身体には気をつけてお過ごしください。

from "ともぶん" at 2011年9月14日 21:53

てんさんへ
広報では録画していると思いますが、自分からはおススメできません。

ともぶん様
有り難いお言葉、嬉しゅうございます。
体あってのモノダネなので、抜ける時は思いっきり力を抜きたいのですが、それがなかなか。不器用なのか、小心なのか、おそらく両方でしょう。

from "戎谷徹也" at 2011年9月23日 14:17

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