2011年10月29日
土と平和
原発のコストは実はけっこう高いのだとか、
ようやく " 裸の王様 " の生の姿が晒されてきているね。
みんながお金を出して飾ってあげてたものだ、悔しいけど。
しかもそのツケ(核廃棄物管理) は、
100万年先の子どもたちにまで負担させるものとして眼前に (いや、隠しながら)
積み上げられていってる。
100万年・・・ 今から100万年前といえば、
ホモ・サピエンスが登場する前、ヒマラヤ山脈が形成された頃に遡る。
とてつもないゴミを今、僕らはどんどん作り出している。
このコストはみんなで負い続けなければならない、ずっと、ずっと、忘れずに。
推進派の方々は、このストレスをどんな理屈で解消しているのだろうか。
核燃サイクルの虚像も以前から訴えてきたのだが、
その声は力にならず今日を迎えてしまった。 この悔しさは今でも言葉にならない。
僕らにも、この現実の到来を先送りしていた甘えもある。
3.11以後に脱原発を唱え始めた学者やオピニオン・リーダーの方々、
頼むから語り続けてもらいたい。 変節や転向はなし、でね。
僕らが脱原発とセットで語ってきたこと。
生命の連鎖を支える土台となる世界 -「土」 と共に生きよう。
10月16日(日) の記録を残しておきたい。
日比谷公園で開催された 「土と平和の祭典 2011」 。
汗ばむような好天の下、
今年も 「土」 と聞くと胸ざわめかせる人たちが集ってきた。
大地を守る会も出展。
応援に来てくれた生産者の方々-
さんぶ野菜ネットワーク、埼玉大地、福島わかば会、新萌会、羽山園芸組合、長有研、
舟形マッシュルーム・・・遠方からありがとうございました。
他にも単独で出展されたり、福島の生産者共同でブースを出した方々、
お疲れさまでした。
首都のど真ん中で、大地を謳う。
お登紀さんと辻信一さん(明治学院大学) が、本当のシアワセについて語っている。
土を大事にする。 土と共に生きる。
それは自然環境と調査した暮らしを心がけることであり、
「平和」 の思想となる。
「土と平和のトークステージ」
どう放射能に向き合うか- Yae ちゃん(種まき大作戦実行委員長) の司会で
藤田代表もゲストとして語っている。
ちゃんとした情報開示の上に、一人ひとりの判断力が問われている。
単独出展のなかから今年はこの人。
茨城県筑西市で有機米を栽培する大嶋農場。
代表の大嶋康司さん。 自らの米を 「百笑米」 と名づけた。
若者たちを受け入れ、育てながら、未来につながる農業を目指している。
原発事故には希望も夢も失いかけたが、前に向かってやるしかないと、
田んぼの土の分析もやって意を込めて米づくりに入った。
土からはセシウムは出たけれど、米からは検出されてない。
今日は一生懸命アピールしたい、と胸を張る。
大嶋さん、いい笑顔です。
大地を守る会のブースに入って売り子を始めた途端、
OBの先輩がやってきて 「もう飲んでるのか」 と言われたので、やめることにした。
20代の青空市での売り子から始まった 「大地」人生。
口上は内心自信あるのだが、どうも、叩き売り調になってしまうのかな・・・
みんな元気、を確かめて日比谷から水道橋へ。
午後は、有機農業技術会議主催による 「原発と有機農業」 というシンポジウムに出る。
その報告は次回に。