2012年12月 7日
「会津電力」 で 独立運動!
「 脱原発ができるできないと、国は右往左往しているが、
福島にはそんな暇はない」
こんな書き出しの新聞記事が目に飛び込んできた。
『 自然エネで " 独立運動 " 』 と、過激な見出しが躍っている。
12月3日付・東京新聞、「こちら特報部」。
コメントの主は、大地を守る会オリジナル日本酒 「種蒔人」(たねまきびと) の蔵元、
「大和川酒造店」 9代目・佐藤弥右衛門(やえもん) さんである。
2面にわたって掲載されている。
弥右衛門さんは近隣の仲間とともに研究会を結成し、
11月、エネルギーの地産地消を目指す 「会津電力」 構想をぶち上げた。
「独立運動さながらの熱意で全会津の結集を呼び掛ける」 と、
記者までがアドレナリンを噴出させているかのような書きっぷりだ。
弥右衛門さんは、すでに7月18日、
全国新酒鑑評会での金賞受賞を祝って池袋で開催された
「郷酒(さとざけ) を楽しむ会」 の席でも、
「福島はエネルギー自給を達成してみせる!」 と気炎を上げていた。
その構想がいよいよ動き出したわけだ。
「 小水力でも太陽光でも、できるところから始めたい。
いずれ東京電力が持っている猪苗代湖などの水利権も買い戻す」
と鼻息が荒い。
この決意の裏には、つねに東京に収奪されてきた歴史への反骨がある。
原発事故は、その会津DNAにさらに火を付けた。
「 福島の土地を汚した東電は責任を取ってもらなきゃならないが、
われわれも会津の歴史や自然を次代に伝える責任がある。
どんなに困難であっても自然エネルギーに転換するしかない。」
「 自分たちの電力は自分たちでつくってこそ、地方は自立できる。」
県も 「2040年には県内需要の100%を自然エネルギーで賄う」
という目標を掲げている。
洋上風力発電、温泉熱を利用した地熱発電、間伐材を使ってのバイオマス発電
などのプロジェクトも県内各地でスタートしている。
会津は何と言っても " 森と水 " であろう。
震災直後から一升瓶に水を詰めて飯館村や相馬に走った弥右衛門さんの、
これは人生を賭したたたかいになるのだろうか。
福島・中通りの須賀川では、ジェイラップ・伊藤俊彦が具体化に向けて動いている。
県内各地で狼煙(のろし) が上がっている。
具体的なアドバイスで奔走してくれているのは、
環境エネルギー政策研究所(飯田哲也代表) の研究員、浦井彰さんである。
血が騒ぐ。
「種蒔人」 を注ぐ手にも、つい力が入る。。。
さてそこで、
日頃より 「種蒔人」 をご愛飲いただいております会員の皆様。
来年の 「大和川酒造交流会」 は、例年にも増して熱い夜になることでしょう。
日程は2月9日(土)、宿はいつもの通り熱塩温泉(10日朝解散)。
この日に搾りを合わせて、これから醸造に入ります。
原料米生産者(稲田稲作研究会) ともども新酒完成を祝い、
未来を語り合いたく思います。
どうぞ奮ってご参集くださいますよう、お願い申し上げます。
( 会員の方には、年明け配布の 「NEWS大地を守る」1月号で募集します。
非会員の方は、本ブログのコメントをご利用ください。
その場合、アドレスをお忘れなく。 このコメントはアップされません。)
みんなで飲んで、飲んで、
飲むたびにチビチビと貯めてきた 「種蒔人基金」 も
今こそ活用の時が来たのかもしれない。
しかし・・・ もっと飲んでおけばよかった。。。