2013年7月 1日アーカイブ

2013年7月 1日

やまろく米 + 生物科学安全研究所 + 行幸マルシェ

 

福島の米というと、これまでいろんなプロジェクトを共にしてきた関係で、

どうもジェイラップ(稲田稲作研究会) ばかりを紹介してしまっているが、

もうひとつ強力な団体がある。

福島市に拠点を置く 「やまろく米出荷協議会」 。

こちらにはこんな連絡便がきていることも、紹介しておきたい。

 

  やまろく米協議会の 「有機コシヒカリ」 がとても美味しいです。

  久しぶりに、日本人でよかったなあと思いながらいただいています。

  土鍋の蓋を取ると、ぴかぴかのご飯が、元気だよォ とでも言っているように

  米粒を起立させています。

  たちまち私も笑顔になります。

 

たしかにやまろくさんのコシヒカリも美味いのだ。

しかも有機 JAS 制度ができる前から、

藤本敏夫さん (初代大地を守る会会長) が提唱した

「システム認証」 (ISO の手法を取り入れた統合的な環境マネジメント・システム)

に、グループを上げて取り組んだ骨のある団体である。

 

土鍋で炊飯か、イイなあ。

ああ、腹が減ってきた。。。

あとひと息我慢して、6 月のトピック・レポートをここで終わらせたい。

 

6月21日(金)

一般財団法人 生物科学安全研究所 (RIAS) の第 1 回評議員会に出席。

僕は今年からこの一般財団の評議員を務めることになった。

昨年のうちに推薦を受け、評議員選定委員会という機関での審査を経て

承認されたものである。

 

この財団は、昨年度までは 「財団法人 畜産生物科学安全研究所」

という名称だったのだが、公益法人改革関連法に基づき、

今年度から一般財団法人として再スタートした。

これを機に、対象を家畜に限定せず、「人と動物の健康と環境を守る」 ための

総合研究機関として脱皮がはかられた。

 

組織改革を指導された理事長の萬田富治氏は、

元北里大学獣医学部の教授で、

附属のフィールドサイエンスセンター八雲牧場長だった方。

八雲牧場(北海道ニ海郡八雲町) 時代には、

地域資源循環型畜産に取り組み、自給飼料 100% を実現させ、

有機畜産物の JAS 認証も取得された。

大地を守る会とは、安全で健康な牛肉生産というテーマで

お付き合いさせていただいてきた、そんな関係である。

 


組織を改めるにあたって萬田さんは、国からの財源に頼らない、

自立性の高い事業展開を目指した。

しかも今日の状況にあっては、放射能対策も視野に入れなければならない。

これまでは権威ある専門家や業界の偉い方で占められてきた評議会も、

新たな課題にチャレンジできる開かれたものにしなければならない。

とまあそんなワケで 「大地を守る会から人を出してほしい」 となった次第。

 

で、第 1 回評議員会。

農水省からもそれなりの立場の方が出席され、

たしかにお固い会議ではあった。

合計 18 人の評議員に、これまでにない異色の顔ぶれが、

僕が見たところでは 4 名。

萬田さんの描く  " 市民にも開かれた研究所 "  に向かって

引っ張り込まれた 4 人の 一人 ・・・ってことか、

ヤバイ、これはヤバイ ・・・と相変わらず気づきの遅いワタシ。

萬田さんからは、「期待してますから」 と、

嬉しそうに今後の抱負などをいっぱい聞かせてくれる。

帰ろうったって、もう手遅れである。

 

会議自体は、事業報告や規則の変更や決算報告等々について

意見を述べ、疑問があれば質問し、問題なければ承認する、

という淡々としたもの。

最後に、日頃から生産者・消費者と相対している立場からコメントを求められ、

いかに科学が市民にコミットしてないか、

というようなことを喋らせていただいた。

それだけでも新鮮だったようである。

 

これから 3 ヶ月おきに評議員が招集されるようなのだが、

どうもそれだけですみそうにない。

その間にも、萬田さんの仕掛けの火の粉が飛んできたりするような、

嫌な予感がするのである。

 

さて、もう一本。 

月末には、またやってきた丸の内の 「行幸マルシェ × 青空市場」。 

6月28日(金) 、昼前に会社から抜け出して、売り子三昧。 

疲れてきたので、写真だけでスミマセン。 

e13070101.JPG

 

e13070102.JPG

 

今回は、丸の内・三菱信託銀行ビル地下にある

スペインバル 「Mon‐CIRCULO」(モン・シルクロ) さんがコラボしてくれて、

「大丸有つながる食プロジェクト」 として出店した野菜を使って

この日の特別メニューをお店で出してくれた。

そんなことも紹介しながら、野菜や果物を PR する。

 

e13070103.JPG

 

e13070104.JPG

 

途中、主宰者の永島敏行さんが顔を出して、

出店者にせがまれて記念写真など撮ったりする風景も見受けられた。

でも僕は、男優さんよりご婦人に声をかける方が好き。

「いらっしゃいませ~」 「本当に美味しいよ、無農薬の人参!」

とか叫びながら喉を乾かせて、

Daichi & keats」 で早く 「風の谷のビール」 を飲みたい、

その次は 「種蒔人」 だな、とか考えている。

ま、こんな日もあっていいよね。

 



大地を守る会のホームページへ
とくたろうさんブログへ