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台風9号

関東を席巻し、昨夜のうちに東北を縦断した台風9号。
今週の頭から進路が心配され、
有機農業推進室・古谷はこまめに各地の予報を生産者に送っていたが、
案の定、かなりヤバいコースをたどってくれた。

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なんなんだぁ! という進路である。

今日は土曜日なので、農産チーム・産地担当諸兄は顔を出してないが、
おそらくそれぞれに産地と連絡取り合っていることだろう。
とはいえ、こちらもやはり気になるものは気になる。
何軒か連絡を入れてみる。

福島-稲田稲作研究会・伊藤俊彦さん。
「稲はまったく被害なし。 ど真ん中でぶつかってきてくれたんで、風もそんなでもなかった。
 でも、露地野菜の人たちは少しやられたかもしれないなぁ。」
悪運強し!

山形-おきたま興農舎・小林亮さん。
「りんごは直撃を予想して、収穫できるところは急がせて、対策とってたんだ。
 中生、晩生のりんごは落ちたところもあっけども、“ガックリ”というほどではない。
 風の直撃を食らったラ・フランスが8-9割の減。大玉が落ちたので、ショックは大きい。
 稲は倒れたところもあるが、さほどでもない。オラの田んぼは丈夫だから。」
例によって、倒れても死なねえ (死ねない?)、って感じ。

宮城-蕪栗米生産組合・千葉孝志さん。
「農を変えたい」の集会に出かけて留守。 盛岡までお出かけって、肝が据わってるね。
電話に出られたお嫁さんの話。
「心配してたほどではなかったですね。他所では倒れた田んぼも多少あるようですけど」
と明るい声。

秋田-ライスロッヂ大潟・黒瀬正さん。
「おお、まいど。台風の目ぇが通ったんかな。おかげさんで、被害ゼロ!
 不思議なくらい、ゼロ! ほな、11月3日のブナ植え、待ってますよぉ。」

青森-新農業研究会・一戸寿昭さん。
「こっちもど真ん中だったんで、場所によってりんごが落ちてるけども、被害は少ないほう。
 稲は大丈夫。 まあ、想定範囲内。 こちとら根性あるから。」

どうやら、台風の進路を見ながら連絡したせいか、どこも力強い。
いや、連絡した相手が悪かったか。 これだけでは安心できない。
まあ、月曜日。
産地担当がまとめてくる報告を待ちたい。

明日は、大地の稲作体験田(千葉・山武)の稲刈りである。
こちらのほうは昨日のうちに、
さんぶ野菜ネットワーク事務局の花見くんが写真を送ってくれた。

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「周りはけっこう倒れていますが、大地の体験田はしっかりしています。
 会員さんの心が通じたのでしょう。」 -なかなかお上手。

花見君はすぐに様子を見て回ったようだが、野菜は ‘そこそこ’ やられているとのこと。
生産者の ‘そこそこ’ とか ‘さほど’ とかいうのは、
‘持ち直せる範囲’ から ‘立ち直れないほどではない’ くらいの幅があって、
喜んでいいのか、深刻に受け止めるべきか、実に微妙である。

先発隊はすでに現地に入り、明日の準備に入ってくれている。
私は、今日仕事してから夜に入る後発隊と一緒に向かう。

明日は台風の話などしながら、申し訳ないけど、収穫を祝わせてください。

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