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有機農業-時代の握手

先週は二つの集まりに加えて、二つの忘年会。
毎晩のようにボロボロになって帰る。
どうしてこんなに飲んでしまうんだろう……
しょうがないでしょ。付き合わざるを得ないんだからさ。

でも仕事はちゃんとしたんですよ。他の原稿も二つ書いたし。
 - と相変わらずの言い訳人生。
とまあそんな感じで、ドヨ~ンとした体調で今週の仕事を開始したら、
前回の記事への涙の出るようなコメントが届いていて、一気に元気回復。
気を取り直して、ブログ再開。

では、この写真から見ていただきましょうか。

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なんだ、このイッちゃったようなオッチャンは?
失礼ですね。
今回も、これまた伝説の人、登場!なのです。
(どうもこの世界は枯れない人が多い・・・)
 

左は、これまで何度か名前が登場した埼玉県小川町の金子美登(よしのり)さん。
全国有機農業推進協議会代表。
今や押しも押されもせぬ有機農業運動の旗手である。

そして右の御仁は -金子さんがまだ若かりし頃の村長さんである。

といっても行政区の話ではなく、
杉並区は西荻窪にある 「ほびっと村」 の初代村長、シンヤさんだ。

ほびっと村-
1976年、つまり大地を守る会設立(75年)と同時代に生まれた。
たしか元郵便局かなんかの建物だったと思うが、
1階が有機の八百屋 「長本兄弟商会」、
2階がカフェ・レストラン 「BALTHAZAR(バルタザール)」
 (昔はほんやら洞とか満月洞という名前の食堂兼居酒屋だった)、
3階が本屋 「ナワ プラサード」(こちらも昔はプラサード書店と言っていた) と
フリースクール 「ほびっと村学校」 がある。

いわばカウンターカルチャーの先がけ、メッカ的存在だった。 いや、今も健在である。
シンヤさんは76年から10年ほど、この砦の村長として君臨した。
今は茨城・笠間で唄を歌ったり、焼き物を焼いたりしている。

その元村長さんと金子さんが握手している。

これは一昨日の日曜日(16日)に開催された、
『有機農業推進法施行一周年記念集会』 の集会後の、さらに二次会でのひとコマ。
小さな居酒屋で、昔話などしながら、互いの健闘を称えて手を握り合っている。

金子さんが農業大学校を卒業して、実家で有機農業をスタートさせたのが71年。
当時23歳。
ほびっと村創設が76年。シンヤさんは当時40歳。
ちょうどひと回り違う年齢で、場所も立場も異なるが、
有機農業運動草創期の時代を走った二人だ。
異端児とか反体制とか言われながら-

それが21世紀に入り、‘有機農業の推進’ が国の法律となった。

これから実体づくりの法律とはいえ、世の中、変わったねぇ。
まさか国が有機農業を認めるなんて、当時は想像もできなかったよ……

二人には、まだまだ言いたいところが一杯あるだろう。
でもまあ、多少は感慨深いところもあったのでは。
こんな光景に立ち会えたこと、つまりここに一緒にいることを、
さらに ‘遅れてきた世代’ として、光栄に思う。

昼間の集会の風景。
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国会議員の挨拶なんかは置いといて、
シンヤさんはここにゲストとして招かれ、ギター弾きながら楽しく歌ってくれた。

   歩いても 土の上~
   飛び上がっても 土の上~
   なにをやっても 土の上 ~  とかそんな歌詞だった。

金子さんがよく言う台詞
 - この国は、根がなく、土と離れた切り花国家だ。

焼け跡派と団塊のコラボレーションとなったか。

クリスマス前の、冷たい風の吹く青山・表参道の日曜日の夜。
‘おかしな青年集団’ がビル街を跋扈しながら散っていった。

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コメント

のぐちきょうこ様
コメント有り難うございます。その頃「ほんやら洞」によく行かれてたということは、じゃあもしかしたら、すれ違ったり、隣の席で飲んでたりしてたかも…。プラサード書店は重宝しました。ほびっと村学校ではお産(ラマーズ法)の講習を受けました。当時の親分に会えて嬉しい反面、我々には上とそのまた上にどーんと生命力の強い重石が乗っかってる感じでもありまして、本領発揮には根性がいります。藤田会長にいたっては「エビスダニの弔辞はオレかな…」とか言ってますし。順番が逆だろ!-ツラの皮の厚さが全然違いますね。

この金髪でポップなメガネ男子が、村長だったシンヤさんでしたか。75年に上京して西荻窪で一人暮らしをしていた私は、不思議な空間だった「ほんやら洞」へよく行きました。あそこに通っていたから、今、大地を守る会に入っているのかしらなどと回想してしまいました。国が有機農業を推進、あれから30年たったのですね。まだ捨てたもんじゃないかもしれない、時代がやっと大地に追いついてきたんですね。これからが”遅れてきた世代”の本領発揮なのかも。

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