謹賀新年
皆様 あけまして おめでとうございます。
初詣に行ってきました。
地元・飯能(埼玉県です) の山の上にある 「天王山 竹寺」 というお寺。
正式の名は、「医王山 薬寿院 八王寺」。
天安元年(857年)、慈覚大師が開いたとされる古刹です。
天台宗3代座主・円仁ですね。
上の写真は、ここの名物・茅の輪。
心身の清浄、無病息災を祈願して、くぐります。
標高490mに立つ本殿。
9年前に焼失したものの、飯能市民はじめ多くの方の寄進もあって、
4年後に再建されました。
本尊は 「牛頭(ごず) 天王」。
インド祇園精舎の守護神で、なおかつスサノオと同体ともいわれる、恐るべきお方。
なんか無茶な設定のような気もするが…とにかく
病難消除、除災招福、出世開運の「天王さま」であられるのです。
境内に立つ 「牛頭天王」 のブロンズ像。
中国人民有志から寄贈されたもの、とか。
たしかに牛の角がある。斧なんか持っちゃって、コワいですね。
本殿の中で護摩祈祷が行なわれている様子を窓越しに覗きながら、
賽銭を捧げ、今年一年の家族の健康と、仕事での目標達成を祈願。
今年の目標-
「新しい道を一本、何としても切り拓きたいのです。牛頭さま、どうかお力を」
あわせて、瑠璃殿という本地堂で、「薬師如来さま」にも祈願。
竹で作られた鳥居をくぐり、山道の別な石段を登ると、「医王稲荷」がある。
押し合い圧し合いしている狐軍団さまにも、お頼みする。
弁天さまにも、観音さまにも、祈願。
そうなんです。
ここは、明治維新の神仏分離の難を免れた、
東日本で唯一の神仏習合の姿をとどめるお寺さんなんです。
しかし、こんなに欲張ってお願いしていいのか?
いいんですよね。ここでは。
本殿からさらに山道を登ると、頂上に鐘楼殿がある。
鐘を撞いて、拝む。
ここからの眺めが、まことに良い、のです。
奥武蔵の山並みの向こうに、都心が一望に見渡せる。
左手には筑波山も見える。
今年も一丁やったろうか、という気分になる。
下りてきて、甘酒をいただく。
ご馳走さまでした。あったまりました。
フィリピンに落とされた爆弾を鋳り直してつくられた鐘。
平和も祈る。
竹寺には、竹の道。
境内のあちこちに句碑があり、また句を詠んだ短冊が木々に飾られている。
ここは俳句寺でもあるのです。
竹寺の竹の時雨に合ひ申す
竹寺は薬師の浄土風光る
では、皆様にとっても、良い一年となりますよう。
本年も、どうぞよろしくお願いします。