2010年4月アーカイブ

2010年4月27日

「NEWS大地を守る」6月号はキャンドルナイト特集

09年4月27日(byナカティ)

 

大地を守る会では、毎月1回、会員の方に配布する機関誌「NEWS大地を守る」を発行しています。

現在、その6月号(5月31日~配布)を制作しています。特集は「100万人のキャンドルナイト」。

ご存知の方も多いとはおもいますが、100万人のキャンドルナイトは、2003年の設立当初から大地を

守る会が事務局を務め、会長の藤田和芳も呼びかけ人代表として活動しています。

夏至と冬至の夜、20~22時にでんきを消し、キャンドルの元でスローな夜を過ごそう、と呼びかける

キャンドルナイトも、今年で8年を迎えました。

 

今回の「NEWS大地を守る」では、改めて大地を守る会が日頃取り組んでいる「日本の第一次産業」

とキャンドルナイトの関係について考えみました。

表紙に"食"と"キャンドルナイト"の関係性を印象づける素敵なビジュアル(写真)を載せ、思いを巡らし

てほしいと編集部で相談しました。

その結果、大地を守る会の会員さんにはお馴染みのフードコーディネーターである根本きこさんのお

店「Coya」で撮影をさせていただきました。

 

撮影は、4月20日の18時から。

ただでさえ、雰囲気がよく、素敵な装飾の根本さんのお店に、うっすらと浮かぶキャンドルと美味しそ

うな料理たち。思わずため息がでるような幻想的な空間に酔いしれた撮影現場でした。

ぜひ、6月号の「NEWS大地を守る」をお楽しみに!

 

さて、撮影に入る前に根本きこさんから、三浦半島の生物多様性の宝庫「北川湿地」がもしかしたら

失われてしまうかもしれない、とお話しをもらいました。

里山の生き物を豊かに育む湿地の保全に、声をあげていきたいそうです。

5月5日に、湿地を2000人で手をつないで囲んでしまおう、という呼びかけも行われています。

http://www.kndmst.net/mito/tetunagi.pdf

ご興味ある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

大地を守る会 事務局 中川啓



2010年4月26日

食品表示制度の改正を求める署名提出&院内学習会

 うっしーこと牛島真也です。

 

3月26日(金)、参議院議員会館第一会議室で、

「『食品表示制度の抜本改正を求める』署名提出、院内学習会」 

が行なわれました。

 

これは、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンが主催、大地を守る会や、

生活クラブ生協、グリーンコープなどの生協、消費者団体が協力して開催。

当日は関係団体のほか、国会議員、議員秘書、一般の方など計約60名が参加いたしました。

 

以前、署名集約の様子をレポートしましたが、今回はその署名の提出です。

☆署名集約の様子↓

/blog/report/2009/12/17/

 

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当日は大地を守る会の配送車で署名を搬入。後ろの建物の上に見えるとんがり屋根は国会議事堂!

 

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荷降ろしした署名は台車で運びます。

 

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全部合わせるとこんな感じ。大地を守る会分11,454筆、総数325,125筆です。 

 

この署名は食品表示制度の改正を求めていますが、現在の食品表示制度のどこがおかしいかというと...。

 

例えば、スーパーなどで販売している「お刺身」の表示。

「イカ」「まぐろ」など単独で販売している場合は、「○○産」と原産地を表示しなければいけません。

ところが、この二つを盛り合わせにすると「加工品」扱いとなり、原産地表示は不要になります。

ウソのようですがホントの話。

この署名では、加工食品の原料のトレーサビリティと原料原産地の表示の義務化を求めています。

 

その他、「遺伝子組み換え食品」や「クローン家畜由来食品」などについても、表示を義務づけるよう呼びかける内容となっています。

 

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集めた署名は紹介議員を通じて、衆議院議長、参議院議長に提出します。

(写真は紹介議員の一人である大河原雅子参議院議員に署名をお渡ししているところ)

 

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当日は環境ジャーナリスト天笠啓祐さんの講演も行なわれました。

 

食品表示制度の概要、遺伝子組み換え食品表示の日本とヨーロッパの違い、BSE問題など食の安全についてわかりやすくお話ししていただきました。

日本では、食用油や醤油など大半の食品が、遺伝子組み換えと表示する義務がありません。

それに対して、EU加盟国は「全食品表示」が義務づけられています。

また、日本では「5%」までは遺伝子組み換え原料が混入していても、「遺伝子組み換えでない」との表示できてしまいます。

EU加盟国では「0.9%」以上の混入は、「遺伝子組み換え」の表示をしなければなりません。

 

日本の表示制度もEU並みに変えていきたいですね。

大地を守る会では他の参加団体とともに、ひきつづき食品表示制度の改正を求めていきます。

 

大地を守る会事務局・牛島真也 



黒崎有機栽培研究会の畑で雑誌「Tarzan」野菜特集の撮影

うっしーこと牛島真也です。

 

4月10日(土)、神奈川県三浦市の黒崎有機栽培研究会の畑で、雑誌「Tarzan」(ターザン)野菜特集の撮影が行われました。

 「Tarzan」といえば、「腹を凹ます!33の公式」(最新号のタイトル)など、体鍛える系の雑誌ですが、5月13日号では「野菜」が特集されます。

健やかな体を作るにはまず食事から。

→健康づくりに欠かせない食材といえば野菜!

...ということで、ときどき野菜の特集を組んでいるとのこと。

 

今回、大地を守る会藤田会長にも取材があり、その際、「景色がよくて、収穫真っ盛りの作物があるところ」はないか相談がありました。

この時期なら黒崎有機栽培研究会だろう!ということで、代表の石渡稔さんにご協力を依頼し、快諾していただきました。

 

大地を守る会では、春の大根収穫祭、夏のとうもろこし収穫祭などでお世話になっています。

 

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左が代表の石渡稔さん。お忙しいところご協力ありがとうございます。右は編集部のNさん。

 

当日は、日頃のおこないがいいのか?!青空が広がる絶好の撮影日和。

 

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三浦は現在、春キャベツの季節。畑一面に春キャベツが広がっていました。

 

大地を守る会のカタログ「ツチオーネ」でも4月上旬の号で表紙になりました。 

三浦の春キャベツの特徴はやわらかい葉っぱと甘さ。

何もつけずにそのままでいけちゃいます。

 

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アングルを決めて、いよいよ撮影開始です。

 

モデルは私うっしー、...ではなく、きれいなモデルさん。

なんと15歳とのこと(ふたまわり以上も年下だ~)。

 

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キャベツを持ったり、大根を持ってみたり、いろいろなポーズでたくさん撮っていたけど(おそらく何百枚も!)、使われるのはたった1枚。

どの写真が使われるんだろう?!

 

三浦・黒崎の畑が特集の1ページ目に使われた雑誌「Tarzan」は5月13日(木)に発売です。

大地を守る会藤田会長のインタビュー記事も同時に掲載されます。

ぜひご覧下さい。

 

大地を守る会事務局・牛島真也



2010年4月14日

ヘナ使い方入門講座

3月30日新しい年度の始まりを目の前に、ヘナの使い方講座を開催しました。

ヘナとは、植物100%の天然の白髪染めのこと。

講師はヘナのメーカーである株式会社ナイアードのスタッフのみなさんです。

 

今年で3回目になるこの講座。

今回、初めて参加者に実際に染める作業をみていただくことにしました。

モデルは大地を守る会の男性スタッフ2人。午前・午後の講座にそれぞれ入ってもらいました。

二人とも髪を染めるのは初めてです♪

 

 

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こちらは午前の部の様子。原産地のインドでヘナがどのように生産され、使われているか、

画像を交えてわかりやすく説明がありました。

 

 

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ヘナのお話の後は、実際にモデルの髪を染めます。

午前はオレンジ系に染まる「ヘナ10種のハーブ入」を使って。

頭の中心から、頭皮をもみこみように、丁寧にヘナをつけていきます。

 

 

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ヘナを塗り込んだら、最後に保温。キャップ(タオルでも可)をかぶり、1時間ほど待ちます。

 

 

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約1時間おいて、シャンプーし、しっかりとヘナを洗い流し、染めあがりました。

オレンジの色が入りました。

ヘナは回を重ねるほど、だんだんと濃く染まるそうです。

 

 

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染めあがりの様子を確認する出席者のみなさん。

 

 

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こちらは午後の講座の様子。使うヘナはダークブラウン系に染まる木藍入。

生え際部分には3cmほどの幅に裂いたティッシュでおさえると液だれをおさえることができる

ということ。

 

 

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染めあがりです。こちらもしっかりとシャンプー後。

ほんのりグリーンかかっています。木藍が発色を続けるので、3~4日すれば、ダークブラウンの色に

落ち着きます。

 

 

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人生初めて髪を染めて、染めあがりに興味深々のスタッフ。

1回染めただけですが、雰囲気がずいぶんと変わりました!

職場での評判も上々です♪

報告させていただく私もヘナの愛用者。

ヘナで染めたあとの地肌のキリッと感もまた快感です。

 



2010年4月12日

中津ミートさんの「菜の花まつり」に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

中津ミートさんの新豚舎完成祝いも兼ねた「菜の花まつり」に出掛けてきました。

「あれ、そのイベント申込み募集してた?」と思った方は「NEWS大地を守る」をよく読んで

くださっていますね。ありがとうございます!

実は、この催しは中津ミートさんにとっても初めての試みだったので、松下さんが知り合いだけに

声を掛けた「内輪の会」だったのです。

私が大地を守る会を代表して出かけてきました!(*^_^*)

 

 

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新豚舎とその向いにある菜の花畑。

新豚舎建築の際に、向かいにある畑も引き取りました。花を咲かせた後、実を生らせ菜種油を搾る

そうです。

 

 

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豚舎からは丹沢山系が望めます。写真の山は仏果山。神奈川県民の皆さんにはハイキングで

おなじみの山ですね。 

広々とした空間で「ほんとにここが神奈川県?」と思ってしまえるような、のどかな風景がひろがっ

ています。

 

 

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桜の花も咲いています。新豚舎の名称は「桜農場」。豚舎周辺には桜並木があります。

 

 

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松下さんの呼び掛けに集まってきた参加者。

「友人に声を掛けただけだからどれだけの人が集まってくれるか判らないな...。」と不安げだった

松下さん。しかし、友が友を呼んでたくさんの人が集まりました!松下さんの人徳ですね!

参加者は各自めいめい好きなものを焼いてバーベキューを楽しんでいました。

 

 

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中津ミートのイベントにはやっぱり豚汁でしょう!菜花も入れて美味しくいただきました。

 

 

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子ども向けにはよーよー釣りも!

 

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なぜか観光地でよく見かける記念撮影用のパネルも登場。「なんでここに?」と思いましたがけっこう

人気で皆さん記念撮影。

どうやら松下さんの友人が「お祭ならこんなものがあっても良いだろうな。」と思った物を持ち寄った

みたいです。

 

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菜の花畑では菜花摘みも行われていました。生のままかじってもおいしい菜花でした。

 

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新豚舎の全景です。祭会場のすぐそばにありますがまったく豚のにおいがしません!

この豚舎は「近代的自然豚舎」と呼ばれており、自然豚舎の仕組みを活かして大規模にしたものです。

床には約1.2mの深さのスペースがあり、そこに剪定枝などのチップを敷き詰め、その中に乳酸菌を

中心にした土着微生物を繁殖させ、豚の糞尿の分解をさせています。

乳酸菌の働きのためでしょうか漬物のような香りがするだけです。通りすがりの人は「こんなところに

漬物工場ができたんだ。」と思ってしまうことでしょう。

 

「う~ん、山小屋なんかで見かけるバイオトイレと同じ仕組みかな。」と思ったら!

  

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会場のトイレも微生物の力を借りたバイオトイレでした。

山小屋などでよく見かける、おがくずに微生物をすまわせて排泄物を分解するトイレですね。

仕組みは生ゴミ処理機と同じです。

豚舎もトイレも微生物の力を存分に引き出した仕組みを活用しています。

 

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さあ、バーベキューも楽しんだし、いよいよ豚さん達のご自宅拝見!と意気込んで豚舎に向かい

ましたが、病気予防のため内部にはご案内できません、とのこと!    

「豚から人間への病気予防」ではなくて「人間が病気を持ち込んで豚にうつさない為」の措置で、

スタッフ以外の出入りは厳しく禁止されているそうです。豚舎見学は泣く泣く断念。

 

豚舎内には土着微生物に空気を送るため、床チップを移動しながらゆっくりとかき回す巨大なスク

リューが動いているそうです。巨大スクリューが稼働している様子が見たかった!

たまに、ぼ~っとしていた豚さんがスクリューに持ち上げられたりしないのだろうか、もし持ち上げられ

たら「ピッグりした!トンでもない機械だ!ブッ~!」とか怒ったりしないのだろうか(笑)・・・見たかった!

 

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見学ができず、しょげている虎谷を気の毒に思ったのか「建築中のものだったOK」の了解をいただきました。

この豚舎は離乳直後の子豚を少し大きくなるまで育てる施設なので少し小さめです。

離乳直後の子豚は匂いが強い、とのことで臭気分解のためのバイオエアクリーンシステムもしっかり

したものが備えられています。

 

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建築途中の豚舎に入るにも敷地内に立入るために白衣とビニルで全身を覆います。

他に「7日間以内に他の豚舎に入りましたか?」、「他の豚舎に入る予定がありますか?」などの

質問項目が並んだ質問用紙への記入も必要でした。

 

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建築途中の離乳直後の子豚を育てる豚舎です。

木枠と排気ダクトが付いている壁の間の空間に、微生物をすまわせた「バイオエアフィルター」と呼ば

れる装置を設置します。

この装置は、和紙を何層にも重ねたような素材に微生物をすまわせ、微生物の層を通過する際に

臭気の原因となるアンモニアや粉じんなどを吸着、分解させ、臭気を取った空気を排気する、という

仕組みです。

この装置を働かせるために必要なのは、微生物に水分を補給するための噴霧器と、排気のための

ダクトを動かす電力だけです。

日本はもちろん、世界的にも畜舎の臭気対策は大きな課題だそうですので、このような装置は

これから普及してゆくのでしょう。実際に畜産関係の方からの見学希望も多いそうです。

 

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子豚豚舎見学の後はもう少し大きくなった豚たちを見せてもらいました。

こちらはオス豚。「もののけ姫」に出てくるいのししの様な貫録たっぷりな豚ですね。

 

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こちらは少し大きくなった豚たち。人が来るとざざっと逃げますが、すぐに興味深げに近づいてきます。

わらわらと近づいてきたので顔を向けて視線を合わすと、またざざっと逃げたりぴたりと止まって動か

なくなったり...。

豚たちの反応が面白くて視線を合わせたり、外したり...。

 

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目があってピタリと立ち止まっている豚たち。豚と「だるまさんが転んだ!」をやっているみたいでした。

ふかふかのチップが気持ちよさそうですね。

 

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最後に堆肥場を見学しました。

豚舎の床に敷き詰めているチップは、ある程度使ったら取り出して新しいものに入れ替えます。

使い終わったチップはさらに発酵させると良質のたい肥になります。この堆肥は近隣の農家さんに

分けてあげているそうです。

 

今回中津ミートさんの新豚舎見学をして衛生面の厳しい管理を実感することができました。

「そのうち、落ち着いたらぜひ豚舎見学でも...」と考えていたのですが、見学会を開催する事は難しそうです。

残念ですが、中津ミートさんから届く美味しいソーセージなどを堪能しながら厳しい衛生管理と最新の

養豚場の中で育てられる豚たちに想いを馳せ、養豚という仕事を応援してゆきたいと思いました。

...でも、来年の「菜の花まつり」を皆さんにご案内できるよう、松下さんへの働きかけを行っていき

ますのでお楽しみに。 

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年4月 7日

「神泉・畑の樂校」が開校しました!

とらちゃんこと虎谷健です。

 

今週は各地の学校で新学期が始まりましたね。皆さんのご家族にも新生活を始めた方が

いらっしゃるのではないでしょうか。

大地を守る会の六本木事務所の隣は中学校。桜の花びらがはらはら舞う中で入学式が

行われていました。

今年もまだ小学生の面影を残したヤング達(死語?)が緊張で顔を紅潮させながら登校して

くることでしょう。

 

さて、埼玉県の北部、神川町の畑を教室にしている「神泉・畑の樂校」も、4月3日に4年目の

開校式の日を迎えました。

 

 

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今年度の参加者は12組20名。

期の途中からの参加もOKなので、今後も参加者が増えていくことを望んでいます!

暖かくなってきたこの時期は雑草取りや播種など行う事がめじろ押しです。

「畑に入ったら、とりあえず草を抜いてくださいね!」というお願いに、集まった方々は新入生気分を

味わう間もなくそのまま作業に突入!「なんか、慌ただしい企画に参加しちゃったな。」と思われた方

もいたかも。

でも、全員そろって一段落したところで始めた開校式&自己紹介では、すでに皆さんにはほのかな

連帯感も生まれていたような。

 

 

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開校式もそこそこに、畑に戻ってさっそく作業開始!

慌ただしくはありますが、桜も咲いていて過ごしやすい良い天気に気分はちょっとのんびり。

 

 

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希望者には耕運機の扱い方講習も。機械の動きをなかなか制御できなくてまっすぐに進めません!

便利な機械ですが、これから畑に作物が植わり始めると一畝づつ耕すことが多いので、耕運機は

使えず鍬&人力が主力になります。

 

 

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「いいな...あれ」って眺めているきみ!まだちょっと君には耕運機の操作は早いかな。

男の子はメカが好きですね。

 

 

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ちょうどジャガイモの植え付けの時期です。種イモのカットの仕方から教えてもらいました。

 

 

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カットしたジャガイモは切り口を乾かしてから植えました。

「これからどんな風に育つんだろう...。」と期待膨らむ時間です。

 

 

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ヤマキ醸造の角掛さんが おもむろにイオウのような黄色みがかかった物体の取り出しました!

化学肥料!?はたまた農薬?・・・もしかして、雑草の多さに驚いていきなり除草剤ですか!!!

 

 

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ご安心を!

豆腐を作る際にでる「おから」を乾燥させたものでした。

この畑には農薬・除草剤はもとより、肥料さえもあまり入れません。ヤマキ醸造さんが豆腐を作った

際に出るおからを分けてもらって散布する程度です。

 

畑をめいっぱい使わない「素人農業」だからこそ、こんな肥料やりでも済むのですね。

他にも、プロの農家さんならその都度使い終える「黒マルチ」と呼ばれる畑の表面を覆って地温をあげ、

雑草の茂りを抑えるビニル資材も繰り返し使います。

だいたい3年ほど使うとぼろぼろになってしまうのでそこでようやくお役御免になります。

 

なるべくゴミとお金が出ていかないように工夫しながら、農の楽しみはちゃんと享受する・・・。

それがこの畑の樂校の神髄であります!

 

 

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さあ、一日たっぷり畑で作業をしました。

この日植えた作物はジャガイモ、小松菜、大根、人参、ブロッコリーの苗。

ちょっと早いかな、と思いつつ植えたミニトマト、キュウリ、山からとってきた山ウドも植えました。

他には昨年秋に植えたエンドウ豆、玉ねぎ、3年目になって風格が出てきたアスパラガスが

植わっています。

といっても、上の写真では畑は何にも植わっていないように見えますね。

 

これからもこのアングルで写真を紹介していきます。

季節ごとに変化していく畑の様子を楽しみにしていてください!

 

この「神泉・食と農の畑の樂校」は月2回(第一土曜日、第三日曜日、冬期は月一回)開催されます。

途中からの参加もできますので興味ある方はぜひ大地を守る会・事務局の虎谷健までご連絡ください。

皆さんが農を身近な体験としてくださる事を願っております。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年4月 2日

鎌倉で講演会「手仕事ものがたり」

「ユージ」こと大北雄二です。

とても天気の良いお散歩日和の3/30(火)、 鎌倉の閑静な住宅街の中にある 民芸店「もやい工芸」

で、 手仕事についての講演会を開催しました。

 

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こちらがもやい工芸さんの入口です。 

 

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店内には、手仕事で作りだされた味わい深い器やかごなどの民芸品の品々が 所狭しと

並んでいます。

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店主の久野恵一に手仕事の魅力について語っていただきました。

「人の手で作られた、使ってこそ美しく、暮らしに根付いている道具、それが手仕事の民芸品です。

鑑賞するための美術品はその類ではありません。手仕事には人の手のぬくもりがあります。」

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久野さんが持っているのは、岩手県久慈市で見つけたおひつ。

短角牛の生産者に会いに行った道中で偶然見つけたものなんだそうです。

 

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久野さんは、こうして日本各地を歩いて、見ながら手仕事の民芸品を発掘し、 その魅力を普及

させることをライフワークにしています。

特に最近は若者を対象に手仕事の魅力を伝えようと、久野さんは月に一回のペースで 勉強会を

開催しているそうです。

 

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手仕事の民芸品を生活の中に取り入れることを提案、実践している久野さんは、 手仕事フォーラム

の代表もつとめています。(→手仕事フォーラムHP

 

「良い食材、安全な食材をたべるだけでなく、料理をのせる食器も、良い器、安全な器を

ぜひ考えてほしい。それが暮らしの文化となり、住まい、家並み、やがては町並みにつながります。」

という言葉には、参加者みなさんも 共感しているようでした。

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講演終了後は、そのまま店内でお買いものです。

普段は全国各地を飛び回っていて、お店には1年のうち4か月くらいしかいないという久野さんが

丁寧に説明してくれます。品物の背景にある手仕事のものがたりを知ると、

やはり買いたくなっちゃいますね。

 

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とくに参加者のみなさんの目にとまっていたのは、 この黒い壺。

実はこれは米びつなんです。

木炭でできているので、これからの梅雨時でもカビや虫が 発生しにくいんだそうです。

 

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天気の良い日に、手仕事の品々にかこまれながら お話を聞くというのは、なんとも文化的な

気分になれます。

鎌倉散策をかねて参加した方も多かったのではないでしょうか。

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年4月 1日

「春の三浦・大根収穫交流会」を行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

桜の開花が宣言されてからも寒い日が続きますね。

大地を守る会六本木事務所のお花見は明日4月2日です。

「う~ん、さくら散っちゃっているかなぁ。」と心配していたのですが、この寒さのおかげで満開の桜が

楽しめそうです!

料理は先日3/28にオープンしたエキュート東京「大地を守るDeli」のお惣菜各種を予定。

こちらも楽しみのひとつです。

 

さて、お花見は楽しめそうですが良いことばかりではありません。

この3月下旬の寒さと天候不順のため、(今年は例年より3月の雨が多かったです!)今年の

大根収穫交流会は延期開催となってしまいました。

日程変更のために参加できなくなってしまった皆さん、残念です!

どうぞこれから開催予定の他の企画にも応募してください!お待ちしております!!!

 

 

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急な日程変更にも応じてくださった皆さんが集まってきました。

まずは受け入れをしてくれている黒崎有機栽培研究会の皆さんの挨拶を聞いて開会です!

 

 

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さっそく収穫を開始!大根を抜くのは主に子どもさんの担当。

大人の皆さんには、抜かれた大根の枯れ葉をとってもらい、その枯れ葉で大根についた泥を

落として並べる作業を担当してもらいました。

 

今回、大地を守る会への出荷分も合わせて3,300本の大根を収穫してもらいました。

子どもさんも大切なお手伝い戦力です。どんどん抜いてね!

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形の良い大根がいっぱい!

 

 

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がんばって抜いてくれています。きみより大きくないかい?

 

 

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おおっ!これは大物です!

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広々とした畑で気持ちいい日でした。

 

 

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これもなかなかの大きさの大根ですな。

 

 

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こちらではかくれんぼ。楽しそうですね!

 

 

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どんどん収穫されてゆく大根。皆さんの協力でどんどん畑が空いてゆきます。

 

 

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中にはこんな大根も。

 

 

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それは・・・かぶではないかい???

そうなんです、畑の中にはまっすぐな大根ばかりではありません。

なかなか皆さんのもとには届かず、目には触れにくいのですが、畑ではいろいろな形の大根が

育ってしまいます。

 

 

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「おもしろ大根」をみんなで集めてみました!「多様性」ですね~。

 

 

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変わった形の大根に子どもたちは大喜びです!

みんなに気に入った「おもしろ大根」を選んでもらって家に持ち帰ってもらいました。

 

最近では生産者の技術もさらに向上し、このような規格外品の野菜も見かけることは少なくなり

ましたが、畑にいらっしゃる皆さんにはこのような作物もある事を知って頂きたいと思い、あえて

集めてみました。

少し前の大地を守る会では、さすがに二股の大根は流通していませんでしたが、ちょっと大きくなり

すぎた小松菜、改め、「巨松菜」や、虫に食われてところどころ穴のあいた通称、「レースキャベツ」

なども流通していたこともあったんですよ!

そのような不揃いの野菜たちを通じて、皆さんに畑の様子に想いを馳せる「考える素材」にして

欲しいという気持ちの表れだったのですね。

 

 

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収穫が終わった後は、枯れ葉や泥を落とした大根を出荷のためのカゴ車に乗せます。

出荷作業のお手伝いも皆さんにお願いしてしまいました!

 

 

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出荷作業も終わっていよいよお昼ごはんです。

生産者の奥さま達が大根汁を用意してくれました。

リーダーの石渡稔さんの奥さま、久子さん、いつもおいしい大根汁をありがとうございます!

 

 

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みんなで昼食を食べました。

右側の衝立は朝方風が強かったため用意してくれたものですが、必要ないほどの良い天気になりました。

 

今年は荒天による延期で残念だったこの交流会。

もともと3月は天候が変わりやすい時期ですので、週間天気予報が出ると日々一喜一憂しながら

過ごすことは毎年の事なのですが、近年はその予測がさらに難しくなったような...。

すべてを地球温暖化のせいにするわけにはいきませんが、このような先を読みにくい天候の中でも

安定して作物を育てなくてはならない農家さんは、やはり大変なリスクを負っているな、と思って

しまいます。

 

来年こそは春らしい気候の中で皆さんとお会いしたいです!

今回参加できなかった皆さん、来年もまた申し込んでください!お待ちしております。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



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