2010年4月 7日
「神泉・畑の樂校」が開校しました!
とらちゃんこと虎谷健です。
今週は各地の学校で新学期が始まりましたね。皆さんのご家族にも新生活を始めた方が
いらっしゃるのではないでしょうか。
大地を守る会の六本木事務所の隣は中学校。桜の花びらがはらはら舞う中で入学式が
行われていました。
今年もまだ小学生の面影を残したヤング達(死語?)が緊張で顔を紅潮させながら登校して
くることでしょう。
さて、埼玉県の北部、神川町の畑を教室にしている「神泉・畑の樂校」も、4月3日に4年目の
開校式の日を迎えました。
今年度の参加者は12組20名。
期の途中からの参加もOKなので、今後も参加者が増えていくことを望んでいます!
暖かくなってきたこの時期は雑草取りや播種など行う事がめじろ押しです。
「畑に入ったら、とりあえず草を抜いてくださいね!」というお願いに、集まった方々は新入生気分を
味わう間もなくそのまま作業に突入!「なんか、慌ただしい企画に参加しちゃったな。」と思われた方
もいたかも。
でも、全員そろって一段落したところで始めた開校式&自己紹介では、すでに皆さんにはほのかな
連帯感も生まれていたような。
開校式もそこそこに、畑に戻ってさっそく作業開始!
慌ただしくはありますが、桜も咲いていて過ごしやすい良い天気に気分はちょっとのんびり。
希望者には耕運機の扱い方講習も。機械の動きをなかなか制御できなくてまっすぐに進めません!
便利な機械ですが、これから畑に作物が植わり始めると一畝づつ耕すことが多いので、耕運機は
使えず鍬&人力が主力になります。
「いいな...あれ」って眺めているきみ!まだちょっと君には耕運機の操作は早いかな。
男の子はメカが好きですね。
ちょうどジャガイモの植え付けの時期です。種イモのカットの仕方から教えてもらいました。
カットしたジャガイモは切り口を乾かしてから植えました。
「これからどんな風に育つんだろう...。」と期待膨らむ時間です。
ヤマキ醸造の角掛さんが おもむろにイオウのような黄色みがかかった物体の取り出しました!
化学肥料!?はたまた農薬?・・・もしかして、雑草の多さに驚いていきなり除草剤ですか!!!
ご安心を!
豆腐を作る際にでる「おから」を乾燥させたものでした。
この畑には農薬・除草剤はもとより、肥料さえもあまり入れません。ヤマキ醸造さんが豆腐を作った
際に出るおからを分けてもらって散布する程度です。
畑をめいっぱい使わない「素人農業」だからこそ、こんな肥料やりでも済むのですね。
他にも、プロの農家さんならその都度使い終える「黒マルチ」と呼ばれる畑の表面を覆って地温をあげ、
雑草の茂りを抑えるビニル資材も繰り返し使います。
だいたい3年ほど使うとぼろぼろになってしまうのでそこでようやくお役御免になります。
なるべくゴミとお金が出ていかないように工夫しながら、農の楽しみはちゃんと享受する・・・。
それがこの畑の樂校の神髄であります!
さあ、一日たっぷり畑で作業をしました。
この日植えた作物はジャガイモ、小松菜、大根、人参、ブロッコリーの苗。
ちょっと早いかな、と思いつつ植えたミニトマト、キュウリ、山からとってきた山ウドも植えました。
他には昨年秋に植えたエンドウ豆、玉ねぎ、3年目になって風格が出てきたアスパラガスが
植わっています。
といっても、上の写真では畑は何にも植わっていないように見えますね。
これからもこのアングルで写真を紹介していきます。
季節ごとに変化していく畑の様子を楽しみにしていてください!
この「神泉・食と農の畑の樂校」は月2回(第一土曜日、第三日曜日、冬期は月一回)開催されます。
途中からの参加もできますので興味ある方はぜひ大地を守る会・事務局の虎谷健までご連絡ください。
皆さんが農を身近な体験としてくださる事を願っております。
大地を守る会 交流局 虎谷健