2010年4月26日
食品表示制度の改正を求める署名提出&院内学習会
うっしーこと牛島真也です。
3月26日(金)、参議院議員会館第一会議室で、
「『食品表示制度の抜本改正を求める』署名提出、院内学習会」
が行なわれました。
これは、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンが主催、大地を守る会や、
生活クラブ生協、グリーンコープなどの生協、消費者団体が協力して開催。
当日は関係団体のほか、国会議員、議員秘書、一般の方など計約60名が参加いたしました。
以前、署名集約の様子をレポートしましたが、今回はその署名の提出です。
☆署名集約の様子↓
当日は大地を守る会の配送車で署名を搬入。後ろの建物の上に見えるとんがり屋根は国会議事堂!
荷降ろしした署名は台車で運びます。
全部合わせるとこんな感じ。大地を守る会分11,454筆、総数325,125筆です。
この署名は食品表示制度の改正を求めていますが、現在の食品表示制度のどこがおかしいかというと...。
例えば、スーパーなどで販売している「お刺身」の表示。
「イカ」「まぐろ」など単独で販売している場合は、「○○産」と原産地を表示しなければいけません。
ところが、この二つを盛り合わせにすると「加工品」扱いとなり、原産地表示は不要になります。
ウソのようですがホントの話。
この署名では、加工食品の原料のトレーサビリティと原料原産地の表示の義務化を求めています。
その他、「遺伝子組み換え食品」や「クローン家畜由来食品」などについても、表示を義務づけるよう呼びかける内容となっています。
集めた署名は紹介議員を通じて、衆議院議長、参議院議長に提出します。
(写真は紹介議員の一人である大河原雅子参議院議員に署名をお渡ししているところ)
当日は環境ジャーナリスト天笠啓祐さんの講演も行なわれました。
食品表示制度の概要、遺伝子組み換え食品表示の日本とヨーロッパの違い、BSE問題など食の安全についてわかりやすくお話ししていただきました。
日本では、食用油や醤油など大半の食品が、遺伝子組み換えと表示する義務がありません。
それに対して、EU加盟国は「全食品表示」が義務づけられています。
また、日本では「5%」までは遺伝子組み換え原料が混入していても、「遺伝子組み換えでない」との表示できてしまいます。
EU加盟国では「0.9%」以上の混入は、「遺伝子組み換え」の表示をしなければなりません。
日本の表示制度もEU並みに変えていきたいですね。
大地を守る会では他の参加団体とともに、ひきつづき食品表示制度の改正を求めていきます。
大地を守る会事務局・牛島真也