2010年7月27日

第28回 久慈市山形べこツアー

とんちゃんこと、交流局の中井徹です。

7月17日(土)~19日(月)、今年で28回目となる久慈市山形べこツアーが催行されました。

総勢31名。岩手県久慈市山形町

4年前までは「山形村」。中井は今でも、どうしても「山形村」と呼んでしまいます。

 

今回は、宮崎県で発生した口蹄疫の問題もあり、残念ながら、べこツアーと言っても、牛たちに

接することは一切できませんでした。念には念を入れての対応です。

ただ、現地では、生産者の方々や、多くの自然に囲まれ、子どもも大人も、実にゆったりとした

3日間を過ごすことができました。

写真を中心に、その様子をお伝えしましょう。

 

 

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山間の牧場に放牧されている短角牛たち。

駅から宿への道中、バスの窓ごしに見ることができました。

 

宿に到着し荷物を置いたら、さっそくツリーイング体験です。 

 

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インストラクターの方の説明をよーく聞いて、 装備をしっかりと装着。

 

 

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付き添ってもらいながら、よいしょよいしょと登っていきます。

 

 

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子供たちはあっという間にコツをつかみ、こんなに高いところまで!  

 

 

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大人も負けてはいられません。みなさん、一所懸命チャレンジしていました。

コツをつかめば難しくはないのですが、思った以上に汗だくになります。

 

動画でもいくつかご紹介します。

 

 

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ツリーイングが終わると、なだらかに広がる山々を見渡しながら、山形町での林業の様子を聞きました。

 

続いて、初日の夕方はバーベキューを囲んでの歓迎セレモニーです。 

 

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まずは乾杯!

生産者の方々をはじめ市役所の方やJA(農協)の方など、本当に多くのみなさんに囲まれての

歓迎セレモニーです。

 

 

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途中から夕立の雨となってしまいましたが、きれいな森と空に囲まれた場所で短角牛ほか、

おいしい食材をたくさんごちそうになりました。

 

 

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短角牛の短くんとハイチーズ!

 

 

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生産者と一緒に。

 

 

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宿泊した、平庭山荘のコテージ。家族ごとに、ゆったりと。

夜は、満天の星を眺めることができました。

 

二日目の午前中は、久慈の海へ。

漁港の朝市を見学し、ウニの殻むき体験も行ないました。

 

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向かうは二子漁港の朝市です。月に一度開催されているそうです。

 

 

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ウニ、ホヤ、干物やワカメなど、海の幸が豊富です。

子供たちは初めて見るホヤにくぎ付けです。

 

 

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続いてウニ殻むき体験。 

ウニは何と一人3個ずつ!品定めです。

 

 

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 ウニの口側(ふだん海底にあるほう)に道具をあてて、半分に開きます。

 

 

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こんな感じにたっぷりです。

「昆布の色をしたもの」は、まさに昆布やワカメなど、ウニが食べたものです。

 

 

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サジで 殻の中から中身をざるに取り出します。

 

 

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ピンセットで「昆布の色をした物」を取り除きます。

 

 

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地道に取り除いていくと、こんなにスッキリきれいになります。

 

 

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ウニ3個分だとこんなに盛りだくさんに!

漁協の皆さんにご用意いただいた「シラス汁」と「いちご汁(ウニとアワビ)」とともに

と~っても豪華なお昼ごはんです。

 

 

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お昼ごはんを食べている最中も、沖合からジャンジャカ海の幸が運ばれてきます。

海女さんやたちが大活躍しているのでしょう。

 

 

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船から引き上げです。

子どもたちも大人も初めて見る光景にくぎ付けです。

 

 

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漁港のみなさんとお別れのごあいさつです。

 

 

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みなさん、おいしいウニ、そしてシラス汁、いちご汁、ホヤなどありがとうございました!

 

 

続いて、山形町に戻り、鍾乳洞の見学と、子どもたちを中心にシャワークライミング。

 

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内間木洞という鍾乳洞の説明を聞きます。

 

 

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総延長6,000mを超える鍾乳洞で、日本で5番目に長い鍾乳洞とのこと。

 

 

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鍾乳洞の入り口です。冷風がヒューヒューと吹いてきます。

 

 

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危険のないよう、みんなヘルメットを装着。

ほとんど無地のヘルメットですが、中にはこんなものも混じっていて、子どもたちはうらやましそう。

テレビでやってる「戦隊もの」をイメージしているのでしょう。

 

 

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案内していただきながらどんどん進みます。

みんな、足元と頭上に注意しながらね。

 

 

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こんな光景が広がっています。

 

 

つづいてシャワークライミングの様子を。

 

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冷たい川の水の中、ばしゃばしゃと沢登りに没頭。

小さなお子さんもお父さん・お母さんの力をかりて頑張りました。

 

 

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シャワークライミングの最後は「自然のウォータースライダー」です。

まずはインストラクターの方から見本を。

 

 

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岩をすべり台にしてあっという間に下ります。スリリングで気持ちがよいです。

不思議なことに体は全然痛くありません。

 

 

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子どもたちもどんどんチャレンジ。

インストラクターのみなさんのサポートのおかげで、子どもたちもみんな楽しめました。

 

シャワークライミングの様子を動画でもご紹介。

 

 

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年配層?(失礼)は、木工体験でシャワークライミング隊を待ちます。

なかなかいい感じに仕上がりました。

 

3日目。バッタリー村という、昔ながらの暮らしぶりを伝える集落で、豆腐づくりや染物体験です。

 

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今回も手書きの歓迎プレートを用意してくれてました。

バッタリー村は今年で開村25周年です。

 

 

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右がバッタリー村・村長の木藤古徳一郎さん。

徳一郎さんからの歓迎のごあいさつは→こちら

ちなみに、徳一郎さんのお父さんは徳太郎さんといい、大地を守る会の商品「とくたろう」の名前の由来

となっています。

 

さっそく豆腐づくり。

   

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機械で大豆をつぶします。

 

 

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大豆がつぶされ出てきます。

 

 

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つぶした大豆を煮る釜です。貫禄のある大きな釜ですね。

 

 

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つぶした大豆を入れます。

 

 

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煮た大豆を釜からすくいあげ、圧をかけます。

 

 

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しぼった豆乳。

 

 

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豆乳ににがりを入れてかき混ぜます。

 

 

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少しずつ固まり始め、おぼろ豆腐のようなフルフルのお豆腐になりました。

 

 

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醤油とネギといっしょに召し上がりました。

 

 

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こちらは子どもが大好きな「森のやど」。子どもたちは「基地」みたいなのが大好きですよね。

 

 

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みんな時間を忘れて夢中です。

バッタリー村には他にも自然をいかしたいろいろなものがあります。

 

 

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バッタリー村の「創作館」に移り、お昼ごはんをいただきます。

藁ぶき屋根の上には、おにゆりが生えています。もうすぐきれいな花を咲かせるそうです。

 

 

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ここにも手書きで歓迎の書が。うれしいですね。

徳一郎さん、ありがとうございます。

 

 

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建物の中にこんな解説が。 

 

 

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べこ汁と漬物とおにぎりをいただきました。

べこ汁は、短角牛としみ豆腐を、地元の味噌を使った 汁です。ほんのりと生姜の風味も。

 

 

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最後にみんなで記念撮影です。3日間もあっと言う間でした。

 

以下、参加者からの感想をご紹介しましょう。

「東京へ戻りはじめに思ったのは、なんて刺激(ストレス)が多いのだろう、ということでした。

灰色のビル、どぎつい看板、広告、車の騒音、排ガス...。

山形町では見渡す限りの緑、小鳥のさえずり、心地よい風、おいしい空気だったのに。

そのギャップをあらためて感じ、自然の大切さを実感しました。

ツアーでは本当にいろいろな体験ができて、あっという間の3日間でした。

ツリーイング(ロープを使っての木登り)の爽快さ、おいしい食事、冷たかった、大変だったシャワー

クライミング、本当に楽しかったです。

これも山形町の皆様のあたたかいもてなし、大地を守る会スタッフの皆様のバックアップ、ツアーに

参加された皆様とのふれあいがあったからこそと感じております。

最高の思い出となりました。ありがとうございました。

子ども達もいろいろな年齢の子が一緒に遊べて楽しかったと思います。

長男は『岩手県に住みたい』『また、ここに来たいなぁ』と言っていました。

 

山形町の皆様へ

本当にあたたかく迎えていただき、ありがとうございました。

口蹄疫問題が早く終息し、安心してべことふれあえるツアーができるようになるといいですね。

本当に山深い山形町の自然を大切にしていただきたいと思います。

また訪れる日が来ることを楽しみにしております。    ~M.Y」

 

28年間続いているこのツアー。

中井は、個人的には、1985年と1992年に参加しているのですが、1992年に宿泊させていただいた方

とも再会できて、うれしかったです。

来年もまた、皆様との出会い、山形町の方々との出会いを!

ぜひ、べこツアーでごいっしょしましょう。

 

大地を守る会 交流局 中井 徹

大地を守る会の震災復興支援

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