2010年8月20日

大地を守る会35歳誕生日サプライズパーティー

by ユッキー

今から35年前の1975年8月19日に、大地を守る会は誕生しました。

高度経済成長下で農業も近代化が進む中、農薬の環境汚染が社会問題化。

まだ有機野菜がまったく出回っていない中、農薬に頼らない野菜をつくり、

運び、食べることで社会を変えようと大地を守る会は始まったのです。

 

...というのは、大地を守る会全体のお話。その現場には、不安と夢を持った20代の若者が

いました。今でも大地を守る会をけん引している、3人の創設メンバーに感謝の気持ちを

伝えるため、8月19日当日、誕生日パーティーを内緒で企画しました!

 

その3人とは、大地を守る会会長で、株式会社大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳、

大地を守る会理事、株式会社フルーツバスケット代表取締役社長の加藤保明、

大地を守る会理事、株式会社大地を守る会取締役の長谷川満です。

 

内輪のイベントではありますが、この日の思い出や、感謝の気持ち、絆を

記憶に残しておくために、多数の写真とともにレポートさせていただきます!

 

さて、3人には「機関誌の取材があります」ということで、何カ月も前から

ピンポイントで8月19日の予定を空けてもらいました。「なぜそんな事前から

この日をおさえられてるんだろう..」.と気づかれたらどうしようかと

思いましたが、全くの心配なし!当日17時半から会議室で、ダミーの取材が

始まりました。真剣に話してくださったお三方、ごめんなさい...。でもこのブログで

一部紹介させていただきます!

 

パーティー開始の18時までの30分という限られた時間に、幕張本社の休憩スペースでは

急ピッチで準備が進められます。

一番のサプライズは、フルーツバスケットのパティシエ、加藤浩一さんによる

手作りケーキ!

 

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念入りに準備する加藤浩一さん。加藤保明社長に内緒で準備するのが大変だったとか。

この日のために、静岡県函南町から、車でケーキを運んでくださいました。

そのケーキはこちら。

cake.jpg

函南町、丹那の、新鮮な生クリームや、国産小麦、大地を守る会の、農薬に頼らないフルーツが

ふんだんに使われています。横80㎝、縦60㎝ぐらいの巨大なケーキです。

左上のキャンドルは、みつろうキャンドル。

 

roomdecoration.jpg

若手社員中心に手作りのデコレーションも。

 

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 待ち構える社員。総勢約120名。全社員約200名なので、かなりの割合の

社員が有志で集まりました。

 

そして、拍手に迎えられながら、3名の入場です!

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嬉しそうに社員と握手する長谷川さん。

 

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 続いて加藤さん、藤田さんの入場です。皆さん嬉しそう。3人の笑顔は、準備してきた社員に

とって何よりの喜びです。

 

そして3人そろって会のスタート。

standingthree.jpg

 3人の後にいるのは、今回の仕掛け人リーダー、経営政策チーム長の百瀬武彦。

 

まず加藤浩一さんが用意してくださったケーキ入刀です。

cake_cut.jpg

おもしろいスリーショットですね(笑)でもこの3人がいたからこそ、続けてきたからこそ、

今の大地を守る会があると実感できた瞬間。ケーキ、とってもおいしかったです。加藤浩一さん、

ありがとうございました!

 

続けてサプライズプレゼント。この日のために、大地を守る会のメーカー、フォレストさんに

大地を守る会35周年ロゴ入りの、江戸切子グラスを作っていただきました。

贈呈者は、大地を守る会と同じく35周年の社員(1名は約35周年)。

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有機農業、というまだまだ若い産業の会社と、同じ年の社員がこんなに大きくなるなんて

(歳とるなんて?!)、歴史の重みを感じます。

 

こちらが江戸切子グラス。

glasses.jpg

 

グラスを持って嬉しそうな長谷川さん。

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加藤さん(左)と談笑しているのは、エビちゃんブログでもおなじみ、大地を守る会理事で

株式会社大地を守る会農産グループ長の戎谷徹也です。

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乾杯、談笑と続いたところで、最後のサプライズが!ケーキを食べながら待つお三方。

threeat couches.jpg 

 

それは、藤田さんのおつれあい、真理さんからのビデオメッセージです!

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35年前、すでに藤田さんと結婚していた真理さんは、「35年前、大地を守る会を始めると

聞いたときは、こんなに長く続くとは思っていなかったし、期待もしていませんでした」と第一声、

「期待もしていませんでした」で社員一同爆笑!

 

確かに、20代の若者が、団地の一角でござを広げての青空市場、まさかここまで

続くとは思ってもいかなかったですよね...。

 

でも、青空市場から共同購入、個別宅配、そして今ウェブストアやカフェ、デリカショップと、

大地を守る会は、いろんな方たちに支えられて活動を広げ、35周年を迎えることができました。

 

その感謝の気持ちを、真理さんは「大地を守る会がここまで来た

歴史の中には、批判する人たちもいたし、考えが合わなかった人も、

挫折した人も、残念ながら大地を守る会を去ってしまった人たちもいます。

そういう方たちも含めて、感謝の気持ちを伝えたい」とおっしゃってくださいました。

 

突然のお願いにも関わらず、快く引き受けてくださり、本当に素敵なメッセージを

くださった真理さん、本当にありがとうございました。

前日に広報室の中川啓がビデオ片手にご自宅にうかがい、撮影させていただきました。

藤田さんが「いつ撮ったの?!」と驚いていました。これもばれずに大成功ですね!

 

最後には3名それぞれから当時のエピソードとメッセージです。

 

35年前、出版社に勤める傍ら、農薬に頼らない野菜を売ろうとした藤田さんは

(その理由はこちらへ)、同じ会社の後輩だった加藤さんに声をかけます。

食べ物から社会を変えていこうと意気投合、活動をスタートしたものの、当時のメンバーは

誰も運転できませんでした。

僕と藤田さん、口ばっかりなんだよね、とは加藤さんのコメント(笑)。

 

そこで白羽の矢が立ったのが、加藤さんの大学時代の同級生の長谷川さん。当時

広告代理店に勤めていた長谷川さんは一転して野菜トラックのドライバーとなります。

それから35年、今では有機野菜の先生と呼ばれるまでになりました。

 

kato_withhasegawa.jpg 

 左が長谷川さん、右が加藤さん。長谷川さん、昔をしみじみ思いだしているのでしょうか?!

 

そして最後に藤田さんから。会が盛り上がるあまり、写真がぼけ気味でごめんなさい。

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35年という歴史の重みは安定感があります。でも大地を守る会がここまで

続いてきたのは、歴史に安住しなかったから。時の流れとともに歴史は色あせて

いくものだから、常に新しさを接ぎ木することで、大地を守る会は35年

続いてきました。

1977年に株式会社化したときも、1980年に卸を始めた時も、

1985年に個別宅配を始めた時も、それまでの志を忘れたのかという批判も

ありました。それでも、大地を守る会は過去に縛られることなく変身し続けて

きたのです。

これからも、未来に向けて、新しい芽を大切にする精神を忘れないでいたい。

今日は本当にありがとう。社員がこうして心を合わせて、今日を企画し、集まってくれた

ことに感謝します。

 

以上

 

変わり続けてこられたのは、日本の有機農業を守り育てたい、という思いが

変わらずにあったからなのだな、と思いました。

と同時に、たくさんの方々に支えられて、この日を迎えられたのだと思いました。

これまで大地を守る会を支え、見守り続けてくださった方々、本当に

ありがとうございました。 この記念日を忘れずに、

大地を守る会はこれからも日本の有機農業を応援していきます!

 

当日の3名からのメッセージはYou Tubeで見られますのでこちらもぜひ。

お酒も入った席ですので、多少の気の緩みは大目に見ていただけると嬉しいです。

 

長谷川さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/2/esuk_ddtbM4

加藤さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/1/zr45ehY6ZYg

藤田さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/0/vlG_0GidnHU 

 

大地を守る会 事務局 大野由紀恵 

 

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