2010年12月24日
2010後継者会議in宮古島
≪消費者理事の生産者会議リポート≫
第1弾は佐藤輝美理事の「後継者会議in宮古島」報告です。
※うっしー事務局員の作業が遅れ、かなり時間が経ってからのご報告となりました。
申し訳ありません~。
それでは、佐藤理事の渾身の?!報告をお読みください。
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それは一年前、島根県の弥栄村での後継者会議で、西川さんが『来年は宮古島でやりたいと思います!皆さん是非来てください!』との一言で始まりました。
彼の一言を聞いたとき、おっー!と思った反面、無理だろうなあ~。
(経費がかかるし遠いから)とも思いました。が、今年の2月末の東京集会で、『後継者会議、宮古島に決まったらしいよ!』と耳にして、正直びっくりしました。
そして6月中旬、無事に宮古島での後継者会議開催となりました。
17日 9:00 藤田会長の挨拶、生産者紹介、琉球大盛口先生講演
12:30
13:00 地下ダム見学、島内名所見学
19:00 懇親会
18日 8:50 砂川さんの圃場見学
11:00 解散
詳細な会議議のご報告は、戎谷さんのブログ「あんしんはしんどい」
をご覧いただくとして、ここでは私から見たご報告をしたいと思います。
今回は遠方のため、前泊しての開催となりました。そのため、16日には島内に入っています。
行きの飛行機の中からは、きれいに富士山が見えました。
いつも見えると機内から撮っているのですが、これは結構良いできです!
途中、那覇空港に1時間以上の遅れで飛行機が着き、乗り換えに8分しかなく、二人の子連れでの乗り換えに冷や汗をかきましたが、無事に宮古島に到着することが出来ました。
到着しての感想は、空が青い!空気が濃い、そして湿度がすごい!!ということでした。
空よりも透明感のある海、青と水色の間の色の海と、真っ白な砂浜、対岸に島が見えていました。
一日目の夜は、前夜祭?!というか交流会がありました。南風会の皆さんがご用意くださったそうで、後継者会議ですが、宮古島の生産者の皆さんが集まってくださって、楽しい交流会を催してくださいました。
2日目からが本番の生産者会議です。
藤田会長の挨拶に始まり、真南風代表の夏目さんの挨拶、そして琉球大学の盛口先生を
島ごとにさまざまな環境の違いがあり、その環境にあった生態が存在し、昔はその生態や環境にあった農業や食文化が展開していたお話を聞きました。宮古島は隆起サンゴ礁であるため、山がなく、そのため川もなく、昔から水資源の確保が生存に欠かせないことや、南の海はもともとはやせていて、サンゴが体内で育てている藻類のおかげで、サンゴの周りにはプランクトンが育ち、他の魚が育っているところで豊かなバランスがとれていたのに、島の外から持ち込んだ肥料を使用した農業が原因で、海岸が富栄養化し、オニヒトデが大発生して、サンゴを食べている、というお話を聞きました。もともとある土着植物由来の肥料を使用しているときには、そういうことはなかったそうです。
またいろんな生き物のを骨の標本を多数持ってきてくださっていて、身近な生き物なのに、骨の形は案外わからないものだなあと実感しました。私が一番記憶に残ったのは、スズメの骨をそのままの形で持ってこられていたことで、どうやってそれを作ったのか知りたくて、バスで移動中に質問しました。するとなんと入れ歯洗浄剤で、肉などを溶かして、骨だけ残したそうです!
最後に井戸端のかえるの歌、という種まきの時に歌う歌に、島人の祈りが入っていることをご紹介いただきました。多種多様な環境がそのままにあるように、とその歌には歌われていました。生物多様性を守ることが、われわれを含む全ての生き物を生かし続けられる道なんだと、改めて気づかされました。
講義が終わると、島野菜を使った生産者お手製のおいしいお弁当を食べてから、地下ダムの見学です。
こちらは戎谷さんのブログに詳しく語られていますので、ぜひぜひご覧になってください!!
18時ごろホテルに戻り、そこで徒歩で懇親会会場のバーベキュー会場に向かいました。まだまだこれからです。
フラダンス&川満七重サンシンにての
そして盛り上がってくると・・・
みんな入り乱れての大きな踊りの輪になって、とてもこの会議にふさわしい締めになりました。
移動中のバスの中です。さすがに2日も飲み会が続くと(そしてみなさん、それぞれの2次会にもご参加の方がいらっしゃいますので)この写真のように抜け殻になっている感じです。
まずは、パッションフルーツでお出迎えしていただきました!
これがおいしいんです。すっぱいだけでなく、甘みもあって、そのままでもいくつでもいけちゃう美味しさなんです!
これが絶品!!こんどからは必ずこうやって食べます!この蜂蜜も、
それから、本題のマンゴーについてご説明い
この地での農業は風との戦いでもあるそうで、マンゴーの木はハウスの中にあるのですが、これは風除けハウスで、ハウスの中のほうが涼しいし、風も穏やかでした。宮古島は常に風速10mぐらいの風が吹いているそうで、(確かにずっとしっかり風が吹いていました。)台風の時には、電信柱が根元から折れて道をふさいでいたりすることもあるそうです。当然、外を歩いていると人間も飛ばされるので、生産者の中には、圃場の見回りに行っていて、実際飛ばされた、というお話を聞きました。
こんな風ですから、当然風除けハウスも飛ばされることがあります。強い紫外線と風で、風除けの資材も劣化し、何年かに一度は取り替えなければなりません。それでも農業で生きていくには必要なものです。それ以外にも大変なことは、最低気温が15度なので、虫も草も活動しっぱなしです。温度が高いので、有機物はさっさと分解されて水と一緒に土から抜けていってしまいます。(肥料をとどめておく力が弱いのです。)これらの条件化で農業を行うということがいかに大変か、現地をみてほんとうに実感しました。
ハウスもなしで、水も最小限で育つのは、サトウキビだけだそうです。
砂川さんに聞くと、昼の12時に一斉に咲くのだそうです。このとき、10時ぐらいだったので、少し早かったのですが、頑張って咲いてくれてみたいです。
そしてその花が、トケイソウそっくり。
それもそのはず、パッションフルーツって、「食用トケイソウ」だそうです。
中央で説明してくださっているのが西川さん。