2011年5月アーカイブ

2011年5月30日

【復興支援】「食べものつなげるプロジェクト」第4回報告

5月7日(土)よりスタートした新鮮な季節の野菜など加工食品を
避難所に継続的に届ける「食べものつなげるプロジェクト」、
第4回5月28日のご報告です。

大地を守る会でもこういった支援は初めてのことで、
毎回慌ただしく食材をお送りしていたのですが、
ようやく送る食材を事前にお知らせできるようになりました。
さっそく石巻市からは、メニューが作りやすくなった!と
感想が届きましたよ。
さて、どんなメニューになっているのでしょうね。


第4回「食べものつなげるプロジェクト」

▼5月28日(土)石巻市へお届けの商品

大根20本、玉ねぎ20kg、にんじん20kg、キャベツ52個、ほうれん草40束、
しいたけ20パック、野菜ジュース6箱、かぶ20束、小松菜40束、長ねぎ20束、
サニーレタス10個、水菜15束、まいたけ35個、ハム・ソーセージ61パック、
納豆・豆腐などの大豆製品89個、ジュース6箱、こんにゃく20パック、
トマトケチャップ10個、パイナップル10個、ちくわなど練り物82パック、など

▼5月28日(土)大槌町へお届けの商品

バナナ200㎏、ハム・ソーセージ66パック、ヨーグルト224パック、
納豆・豆腐などの大豆製品83個、ジュース6箱、コーン缶詰2箱、キムチ22個、
ちくわ100パック、こんにゃく100パック

大地を守る会 宇田川



【復興支援】「大地と海の復興プロジェクト」活動報告 重茂漁協(岩手県宮古市)に船を届けてきました!

大地を守る会は、震災復興支援のひとつとして、

生産者が被災生産者を助ける「大地と海の復興プロジェクト」に取り組んでいます。

このプロジェクトで使っていない船の提供を呼びかけたところ、

シラスでおなじみ岩崎晃次さんが2隻の船と、

船外機(エンジン)を提供してくださいました。

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●岩崎さんが提供してくださった船2隻

5月3日8時に、船を運搬車につみこみ、重茂漁協より頼まれた発電機2台、

ヘドロを掃除する高圧洗浄機などといっしょに

神奈川県佐島漁港から一路岩手県宮古市へ。

ところが東北自動車道が大大大渋滞! 到着したのは夜中の23時でした。

翌4日、現地合流した大地を守る会社長・藤田とともに

重茂漁協の後川(うしろがわ)良二販売課長に船を引き渡し。

震災で橋が落ち、陸の孤島となった重茂地区ですが、

三陸の中でもいち早く復興への取り組みを始めています。

国や県の対応を待っていられないと、組合長が銀行から17億円の借入をしたとか。

重茂漁協では870隻の船のうち残った船は14隻。

つてを頼るなどなんとか手当てできた船が約150隻。

600名いる漁師4人に1隻の割合です。船も資源(ワカメ)もすべてを共有し、

当面は協業化で乗り切るとということです。

「5月末には天然ワカメの刈り取りを始めるよ!

養殖ワカメは色々なところへ出荷しているが天然ワカメは

大地を守る会だけに出しますよ!」と後川さん。

そして感激された後川さん、いきなり泡盛を! 

「いやぁ、震災後はやっぱり酒も飲めなかったんだよね! 

今日は大地を守る会さんが来てくれたからやっと花見酒がやれますよ!」

やっぱり被災地ではどこも自粛自粛なんですね。

そして、残った冷凍庫に10コずつあったという貝盛りのウニとアワビを大盤振る舞い。

「生のアワビはもっとうまいからその時にもまた来てくださいね!」

最後に藤田社長から大地を守る震災復興支援基金を手渡して重茂を後にしました。

後日、関係者の方から「先日重茂を訪ねたら、大地を守る会さんが船を持ってきてくれたと

嬉しそうに何度も何度も聞かされました」と教えてもらいました。

本当に喜んでいただけたようです。

大地を守る会のみなさまのお気持ちは確実に生産者に伝わっています。

今後とも被災生産者へのご支援をどうぞよろしくお願いいいたします!

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●写真左が岩崎さん(神奈川県佐島漁業)、右が後川さん(岩手県重茂漁業)

畜産水産グループ長 吉田和生



2011年5月25日

「本当の豊かさ」について説くドキュメンタリー映画「幸せの経済学」絶賛公開中

大地を守る会よりおすすめの映画
人の自然とのつながりを取り戻す暮らし方を探るドキュメンタリー
映画「幸せの経済学」を紹介します。


開発という名の消費文化に翻弄されるラダックの人びとの姿を追い、
世界の環境活動家たちが「本当の豊かさ」について説くドキュメンタリー映画。
民族紛争や異常気象、多様性の損失、失業、アイデンティティの崩壊など、
グローバリゼーションの拡大が引き起こす問題について述べながら、
これらの解決の糸口となる「ローカリゼーション」について語ります。
行き過ぎたグローバリゼーションから離れ、
切り離された人や自然とのつながりを取り戻し、
絆を強めていく世界各地のコミュニティやローカルムーブメントの成功事例も登場します。


映画「幸せの経済学」

監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(「ラダック懐かしい未来」著者)

   スティーブン・ゴーリック、ジョンページ

出演:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、ヴァンダナ・シヴァ、辻信一


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<公開情報>

■劇場:渋谷アップリンク

■公開日:5月21日(土)~6月10日(金)

     連日12:45~ロードショー


3.11を境に、大きく変わった日本。
電気を湯水のように使う今までの生活から、
「つながり」を取り戻す豊かな暮らしへ一歩踏み出すことを提案。
この映画「幸せの経済学」には、新しいライフスタイルのヒントが示されています。

ぜひこの機会に「幸せの経済学」をご覧になって、
本当の幸せや真の豊かさを考えてみてはいかがでしょうか。

大地を守る会 齋藤史恵




2011年5月20日

鎌倉にて 手仕事ものがたりイベントを開催しました

3月11日の東日本大震災後、余震や計画停電等の影響により、

大地を守る会の多くのイベントが中止となりました。

そのなかで、『NEWS大地を守る』3月号特集「日本の手仕事文化を見直そう」で

登場していただいたもやい工芸・久野恵一さんにお話いただく

イベント「手仕事ものがたり」は予定どおり、

4月28日に開催することになりました。

 

ゴールデンウィーク直前のイベント当日はからりと晴れたとても気持ちのよいお天気でした。

もやい工芸のお店は鎌倉駅から徒歩10分ほど。

お店までの道は鎌倉の美しい街並みを歩きます。

緑はいきいきとし、心に迫るものがありました。

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もやい工芸のたたずまいです。情緒あふれます。

 

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 こちらがもやい工芸のお店。

 

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店内で行われたイベントのようすです。

たくさんの手仕事の作品に囲まれて、出席したみなさんは、

久野さんのお話に耳をかたむけていらっしゃいました。

 

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講師のもやい工芸店主・久野恵一さん。

日本の地域的な人々の気質をベースに物づくりの状況やあるべき姿を

独特の視点で解説してくださいました。

 久野さんの「手仕事」の定義はあたたかみがあって、庶民に手が届くもの。

「使う」ことを念頭に置いて作られた品々です。

 

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現代日本の手仕事は危機的状況にあります。

安価な工業製品が出回り、大量消費されるようになった現代において、

手間とコストがかかる手仕事の需要は減り、手仕事の後継者不足が問題です。

久野さんは、日々の生活のなかで手仕事製品を使う人たちが増え、

そのことが職人たちを支え、手仕事文化が活性するのだと教えてくださいました。

日本の自然や生活と結びついてきた手仕事のぬくもりを

日々の生活で使うことが毎日の私たちの幸せにつながり、

そのことは日本社会の豊さにつながることを実感した

久野さんのお話でした。

 

注文書№126と同時配布(6月6日~10日)の『雑貨ツチオーネ』2ページで

もやい工芸の商品(沖縄ガラスと蚊取り線香入れ)をご紹介する予定です。

そちらもぜひご覧ください。

  

 

 

 



2011年5月19日

【復興支援】「食べものつなげるプロジェクト」第2、3回報告

5月7日(土)よりスタートした新鮮な季節の野菜など加工食品を避難所に継続的に届ける
「食べものつなげるプロジェクト」の先週と今週(予定)のご報告です。

石巻市は5月7日、14日はクール便をお届けできなかったのですが、
5月21日にはクール便が復活し、豆腐やお子さんに人気のウィンナーなども
お届けできることになりました。
大槌町へは支援基地の遠野市を経由してお届けしましたが、5月14日からは
直接大槌町までお届けできました。
着実に復旧していることがわかりますね!

また大槌町へは食材だけではなく、ご希望があったシャンプーとリンス、07105620.jpg
ボディソープをお届けしました。
お届けしたのは大地を守る会で扱っている「石けん」シリーズ。
初めて使う方もいるかもしれませんが、大槌町は海の近く。
海を大切にする方が多いと思い、自然の中でも分解されやすい石けんシリーズを
思いをこめて送らせてもらいました。

そして、5月21日からは以前からおつきあいのある「NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク」を
通して、被災地のアトピー・アレルギー性疾患をもつ患者とその家族の支援も始めました。

それと、先日遠野市から食材提供へのお礼状が届きました!
少しでも復興に向けたお手伝いができて、とてもうれしくなりました。
みなさんから寄付をいただきました「大地を守る震災復興支援基金」は
被災地へ着実に届いていますので、どうそ今後もご協力よろしくお願いいたします。


第2回「食べものつなげるプロジェクト」

▼5月14日(土)石巻市へお届けした商品

ごぼう10㎏、大根50本、玉ねぎ50㎏、にんじん50kg、キャベツ88個、長ネギ5kg、
ほうれん草50束、きゅうり70kg、トマト32kg、きのこ90パック、いんげん2kg、
竹の子の水煮11kg、野菜ジュース10箱、めんつゆ10本

▼5月14日(土)大槌町へお届けした商品

ハム・ソーセージ190パック、ヨーグルト195パック、納豆127パック、豆腐・油揚げなどの
大豆製品125個、卵40パック、おそうざい216個、キウイフルーツ10㎏、野菜ジュース10箱、
コーン缶詰2箱、ジャム・マーガリン80個、石けんシャンプー600本、
石けんリンス600本、石けんボディソープ1500本など

 

第3回「食べものつなげるプロジェクト」

▼5月21日(土)石巻市へお届け予定の商品

ごぼう10kg、じゃがいも50kg、大根40本、玉ねぎ50kg、にんじん50kg、キャベツ50個、
ほうれん草50束、しいたけ20パック、野菜ジュース10箱、タケノコ水煮1箱など

▼5月21日(土)大槌町へお届け予定の商品

ハム・ソーセージ80パック、ヨーグルト200パック、納豆70パック、豆腐・油揚げなどの
大豆製品28個、キウイフルーツ10kg、野菜ジュース10箱、梅干し32パック、コーン缶詰2箱など

▼5月21日(土)「NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク」を通じてお届け予定の商品

被災地のアトピー・アレルギー性疾患をもつ患者とその家族、30世帯分:
柑橘類30kg、りんごジュース6箱、野菜ジュース6箱、梅干し32パック、コーン缶詰2箱

 

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 石巻市での炊き出しの様子(5/24更新)
大地を守る会の野菜をふんだんに使った豚汁

大地を守る会 宇田川千夏



2011年5月17日

5/14,15蒲田行進曲フェスタに参加しました。

5月14日(土)、15日(日)に、JR蒲田駅西口で行われた蒲田行進曲フェスタに参加しました。

蒲田行進曲フェスタは、蒲田駅創業100周年を記念して始まったイベントで、
本年は東日本大震災チャリティとして実施。
「絆」をテーマに震災復興の募金活動、震災復興を呼び掛ける音楽ステージなど活気のあるイベントとなりました。

実は、このイベント、蒲田西口駅前商店街及び地元のケーブルテレビJCN(ジャパンケーブルネット)さんから直々にお誘いがあったこともあり参加を決定しました。
蒲田のある大田区では被災者受け入れなども積極的に進めています。
その大田区から、蒲田行進曲フェスタのような多くの人を集めるイベントをやるからには、被災地の復興に少しでも役立てば、また、東北の応援をしたい、被災地の方に直接アピールしてほしい、と強いお誘いを受けて、大地を守る会にお声がかかりました。

福島わかば会のある福島市周辺でも風評被害のあおりを受け、販売には苦労しています。
これからはトマト、きゅうりの夏野菜の季節。育っていく野菜は、もちろん安全性を担保した上で、誰かが食べなければ、計画そのものが狂ってしまいます。
大地を守る会では「福島と北関東の農家がんばろうセット」でも
北関東・福島の野菜を積極的に販売していますが、育っていく野菜を全て吸収できるほどの需要はありません。
という訳で、福島わかば会の方を直接呼んで元気づけようと応援を決めました。

当日は、福島わかば会の生産者、丹治さん、芳賀さん、佐藤さん、降矢さんに駆けつけていただき、
トマト、きゅうり、ニラ、根ミツバを販売。なんと土曜日の朝4時に福島を発って、蒲田に到着。
土日と東京の地で、直接店頭に立っていただき、野菜を販売しました。


福島出身なのよ頑張ってねという方、福島から避難しています、という方、蒲田のみなさんはとても好意的でした。
意外なのは、放射能のこと、もっと気にしている方が多いのではないかと思うのですが、それほどないのです。このあたりはイベントに出て対面で話してみないと実感としてわきません。
大地を守る会は自主測定をはじめていて、今日販売している野菜も自主測定済みです!と言葉を用意していたのですが。

しかしなにより、試食で出したトマトときゅうりのおいしさに、「懐かしいわこのトマト、ちゃんとトマトの味がする」、野菜そのものに対する言葉が一番わかば会の方々の心に届いたのではないかと思います。わかば会の方も、野菜が売れたことよりも東京の一般の消費者と話せたことが一番の収穫と仰っていました。

2日間で、トマト900個、きゅうり500本、にら250束、根みつば120束を売り切りました。

わかば会のみなさん本当にありがとうございました。また、蒲田のみなさん応援していただき、誠にありがとうございました。こういった試みが、少しでも震災復興に役立てばと思います。これで終わりではないので、永続的に続きますように応援よろしくお願いいたします

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トマト、きゅうり、ニラ、根みつばを販売。
東京新聞に掲載された丹治さんの記事「野菜買って応援」を掲げておきました。
「丹治さん実物の方がいいね!」という声もたくさん。

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JCNの取材を受ける丹治さん。
蒲田行進曲フェスタの模様は、6月5日(日)19:30~JCN太田11chで
特別番組として放送されます。

JCN 蒲田行進曲フェスタ2011絆  

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シャイな降矢さんも誠実に取材を受けていただきました。

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ステージで被害状況と支援を訴える丹治さん。
東北・北関東の生産者と一緒に。

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土日とも売れ行きは好調。
やはり対面販売はいいですね。直接応援してほしい。

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JCNマスコット、トンジロウもおいしそうにトマトを食べる。
地元密着のイベントでした。

大地を守る会 竹沢哲也



2011年5月11日

5/8 首相官邸にて「ネットで復興」懇談会に参加しました

5月8日(日)、首相官邸で行なわれた「ネットで復興」懇談会によばれて、
常務取締役の水谷康孝が参加してきました。

今回の未曾有の大災害の中、誰もがどこからでもアクセスできる
インターネットを活用して、さまざまな方法で被災地を支援したいという菅総理の
思いで実現しました。
菅総理側は、辻元清美内閣総理大臣補佐官、田坂広志内閣官房参与が
同席しました。

大地を守る会は、生産者と消費者をつなぐ立場として、インターネットを通した
復興支援の取組を教えてほしい、ということで参加、
「福島と北関東の農家がんばろうセット」や、「大地を守る震災復興支援基金」、
生産者にメッセージを送る「send your message」などを紹介、生産者を応援して
いる取組を紹介しました。


政府に提案をしてほしい、とのことだったので、これから長期化するだろう
放射性物質について、空気、水、土壌、農畜水産物のモニタリングの徹底と
インターネットを活用した情報公開、汚染地域の生産者の全国的な受け入れ、
そして菜の花やひまわりの栽培で射能汚染された土地を浄化し、収穫した油
からバイオディーゼル燃料を製造、その油かすや茎、根などのバイオマスから
メタンガスを製造する取組などを提案しました。

篠原孝農林水産副大臣も、ウクライナに視察に行かれたり、議員会館で
菜の花を植えたりしているそうで、辻元さんも「篠原さんにぜひがんばって
いただきましょう!」とメモをとられていました。

初めてお会いした菅直人総理、「イラ菅」と言われているように、
会議中イライラし始めたらどうしよう...と思いましたが、全くそんなことはなく、
終始穏やかかつ熱心に提案を聞いていただけました。

確かに、人間、四六時中イライラしているわけないですね(笑)。
マスメディアの報道で知る菅総理は本当にごく一部にしかすぎないことを
実感しました。

こちらは最後に撮った記念写真。菅総理の笑顔、すてきですね。
左から2番目が水谷。

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マスメディアの報道といえば、当日も話題になったのが、ゴールデンウィーク前半に
でた「被災地にボランティア殺到」の報道で、ボランティアがぱたっと止まってしまい、
後半はかなり不足したそうです。

被災地により、ボランティアの数もかなりばらつきがあったそうです。
ごく一部を大きくとりあげる報道により、時に全体が見えなくなってしまうことが
ありますが、詳細も全体も網羅して多くの情報を伝えられるインターネットには
情報発信の大きな可能性があると感じました。


5月10日の記者会見でも、菅総理は以下のように語っていました。

「ネットを活用して、そうした被災地で育った野菜やいろいろなものを扱っている
皆さんにお集まりをいただき、話を聞くことができました。このネットという、
言わば手段は、ボランティアにはちょっと行けない、あるいは物を送ることは
できるけれども、ほかに何をやっていいかわからない、そういう皆さんにとって、
ネットを通して産品を買う。どこに住んでいてもそういう形で協力ができると
いうことで、大変多くの皆さんが利用されていることを改めて知りました。

また同時に、物を買うということだけではなくて、被災地の皆さんの声が
逆にそうした買ってくださる皆さんにも届けられている。そこに本当に
人間と人間のつながりが新たに生まれているということを知りまして、
もっともっとこうした活用によって応援の輪が広がっていくことを期待を
いたしているところです。」


本当に日本のことを考えて、復興を支援していきたいという思いで民間から
話を聞く機会を作られた菅総理。
政府に対して、私たちは、もちろん批判するところは批判すべきですが、
今最も必要な取り組みには、全力で応援していくことが大切なのだと
改めて思いました。

大地を守る会も、有機農家をはじめとする全国の生産者とのネットワークや、
消費者のみなさんとのつながりを通じて得られる情報を元に、
被災地支援のため、これからもさまざまな提案をしていきたいと思います。

最後に、同席された辻元清美さんも、「総理!総理!総理!」の
イメージしかありませんでしたが(笑)、
実際お会いしてみると、とてもパワフルで、アイディアあふれる魅力的な方でした!

ボランティア疲れまで起ってしまうような未曾有の大災害、継続的支援が
できるように「ボランティアツアー」を催行、ボランティアの後には、東北の観光地で
温泉でも入って、地元振興に役立てては、といった魅力的なアイディアを
たくさん語っていました。

被災地を、日本を元気にするため、これからも大地を守る会では全力で
取り組んでいきます。

大地を守る会 大野由紀恵


【復興支援】新鮮な季節の野菜を避難所へ継続的に届ける「食べものつなげるプロジェクト」をスタート!

新鮮な季節の野菜など加工食品を避難所に継続的に届ける
「食べものつなげるプロジェクト」を5月7日(土)よりスタートしました。

被災地では、東日本大震災による避難生活が長期間に渡っています。
野菜や果物などの栄養価の高い食材が不足し、
避難所で生活する方々の健康面が問題視されているなか、
大地を守る会の契約生産者がつくった季節の野菜やお肉、温めるだけのおそうざいなどの
食材をお届けします。

資金は大地を守る会の会員さんを中心として集まった「大地を守る震災復興支援基金」を利用し、
復興を支援する会員の思いと、生産者が誇りを持って育てた野菜をつなげて、被災地にお届けします。

1)提供期間
2011年5月~7月の3カ月間、週1回定期的に食材提供を行ない、支援先も増やしていきます。
5月7日(土)に岩手県大槌町、宮城県石巻市のNGOピースボード支援センターに第1回支援を行ないました。

2)提供食材
▼5月7日(土)に石巻市へお届けした商品
きゅうり50kg、キャベツ53個、だいこん12本、まいたけ35パックなど
▼5月7日(土)に大槌町へお届けした商品
ハム・ソーセージ175パック、ヨーグルト244パック、納豆255パック、豆腐・油揚げなどの大豆製品340個など

大槌町の避難所のみなさんに、特に喜んでいただいたのはヨーグルトだったそうです。
避難所のニーズをしっかり聞き取り、必要な食材をお届けします。
今後も支援先を増やしていく予定です。

3)今後の予定
次回は5月14日(土)に石巻市、大槌町にお届けします。

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★被災地支援をしている様子
写真提供:yoshinori ueno

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「大地を守る震災復興支援基金」の募集状況をお知らせします。

ご協力いただいた金額は・・・

82,192,616円(5月6日現在)

ご協力いただきましたみなさまどうもありがとうございます。

義援金は、大地を守る会の被災生産者の復興支援金などに使用させていただきます。
義援金の金額報告は、大地を守る会のHPにアップしていますのでご覧ください。

引き続き、大地を守る震災復興支援基金にご協力よろしくお願いします。

大地を守る会 齋藤史恵





2011年5月10日

5/10 NHKラジオ第1「ラジオビタミン」に代表の藤田が生出演しました

本日、NHKラジオ第一「ラジオビタミン」のコーナー「ときめきインタビュー」にて
代表の藤田和芳が生出演しました!

村上信夫さんと神崎ゆう子さんのおかげで、
藤田もリラックスして、大地を守る会の震災復興支援についてや、
生まれ育った原風景などのお話しました。

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★左からアナウンサーの村上さん、代表の藤田、歌手の神崎さん
ラジオスタジオの雰囲気に興奮して、思わずぶれてしまい、スミマセン・・・。

番組終了後、スタッフの方より、リアルタイムでリスナーのお便りを見せていただきました。
ひとつずつ丁寧に読みました。
被災を受けた生産者のお話についての感想や、生まれ育った原風景の話についての感想、
そして、大地を守る会に共感した、などたくさんのメッセージをいただきました。
メッセージを寄せていただいたみなさん。
どうもありがとうございました!

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★番組終了後、視聴者のみなさんからのお便りを読んでいるところです。

楽しい収録になりました。
ラジオビタミンのみなさん。どうもありがとうございました!

明日も引き続き、藤田のラジオ出演があります。
TOKYO FM「シナプス」のコーナー「あぐりずむ」
■放送日:5月11日(水)14:20~14:30
     5月12日(木)14:20~14:30
ぜひ、こちらも聴いてくださいね。

大地を守る会 齋藤史恵



2011年5月 9日

5/11・12 TOKYO FM「シナプス」あぐりずむにて代表の藤田がラジオ出演

TOKYO FM「シナプス」あぐりずむにて代表藤田和芳が出演します。
やまだひさしさんとの軽快なトークで、
大地を守る会の震災の影響、「スイッチ!電力」宣言について語ります。



なんと。やまだひさしさんは大地を守る会の会員さんで、
そして、ベジフルマイスターでもあります。
「大地を守る会の食べ物を食べてるので、健康なんです!」ともおっしゃってました。
ありがとうございます!

■番組名:TOKYO FM「シナプス」あぐりずむ
■日時(TOKYO FMでの放送)
         5/11(水)14:20~14:30
    5/12(木)14:20~14:30


▼「シナプス」はFM北海道、FM青森、FM福島、FM三重、FM高知など
全国38局ネットで放送します。
各局で放送時間が異なりますので、詳細は以下をご覧ください。
http://www.tfm.co.jp/agri/index.php?catid=697


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★番組収録後、藤田がやまだひさしさんとお話している様子です。

私は10年以上前からやまだひさしさんの「ラジアンリミテッド」という番組のリスナーだったので、
お会いできてとってもうれしかったです。
印象もラジオから聴こえるままのやまちゃん。とっても気さくで素敵な方でした。
ぜひ聴いてみてくださいね。

大地を守る会 齋藤史恵


2011年5月 6日

5/10 NHKラジオ第1「ラジオビタミン」のコーナー「ときめきインタビュー」にて代表の藤田がラジオ生出演

NHKラジオ第1「ラジオビタミン」のコーナー「ときめきインタビュー」にて代表の藤田和芳が生出演します。
大地を守る会の震災の影響や、藤田の生まれ育った原風景についてお話します。

先日打合せをしましたが、
気さくなアナウンサー村上信夫さんに藤田もリラックスしてお話していました。

村上信夫さんと歌手の神崎ゆう子さんとの楽しいトークになるかと思いますので
ぜひ聴いてみてくださいね。

番組名:NHKラジオ第1「ラジオビタミン」ときめきインタビュー
日時:5/10(火)10:05~10:50
http://www.nhk.or.jp/vitamin/index2.html


大地を守る会 齋藤史恵




2011年5月 2日

【復興支援】タイム(陸前高田)、村田漁業(気仙沼)被災生産地レポート

「大地を守る震災復興支援基金」の募集状況をお知らせします。

ご協力いただいた金額は・・・

79,905,500円(4月28日現在)

ご協力いただきましたみなさまどうもありがとうございます。

義援金は、大地を守る会の被災生産者の復興支援金などに使用させていただきます。
義援金の金額報告は、大地を守る会のHPにアップしていますのでご覧ください。

引き続き、大地を守る震災復興支援基金にご協力よろしくお願いします。

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畜産水産グループの浅海より、ツナ缶のタイム(陸前高田)、まぐろなどの村田漁業(気仙沼)の
被災地レポートを報告します。

のブログの写真の右から2番目の男性です。

大地を守る会 齋藤史恵
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畜産水産グループ 浅海博志

4月14日(木)

1.一路陸前高田へ
東京神田の登喜家さんの会社より、総合農舎山形村の牛丼・米等を積み込み陸前高田へ向け出発。
先週に引き続き、東北道を一ノ関目指しひた走る。
福島あたりで、携帯の緊急地震速報が鳴りだし、ドキッとするが、特に大した事もなく、走り続ける。
余震のせいか、高速の道が、先週に比べもっと悪くなっている。
さすがの登喜家さんも車が悪くなる事を恐れ、スピードダウンする。
前のバス・トラックが道のでこぼこで大きくバウンドしている。
先週はタンクローリーが多かったが、輸送トラックが多いのが印象的であった。
一ノ関は停電の影響のみで、町は特に被害なし。
ちなみに一ノ関のホテルは報道関係者ですべて満室になっているとの事。

2.タイム新工場は・・・
一ノ関から約1時間ほどの処にある新工場へ着き、タイム佐々木工場長と合流する。

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★タイム新工場

3.タイム(ツナ缶工場)へ出発
昨年11月缶詰のシーラー購入し、その後2度しか製造していないツナ缶の工場へ向かう。

ちなみに佐々木工場長は・・・
震災の日に従業員を高台に送った後、
自分の車をとるために加工場へ走り戻る。ふと、バックミラーを見ると津波が・・・。
あわてて、車を走らせ、高台に逃げ込み難を逃れた。
後日、従業員招集したが、3名が行方不明で、居場所が分からないとのこと。 

▼下記3枚は津波当日の津波の状況

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陸前高田津波2_convert_20110426112527.jpg

陸前高田津波5_convert_20110426115450.jpg

陸前高田大手企業独自で重機調達2_convert_20110426112319.jpg
★震災後4/14当日同じ工場を撮影しました。



陸前高田タイム加工場1_convert_20110426112108.jpg
★すべてが、流されており、家が建っていたのかもともと何があったのか分からない状況である。
タイム工場は加工場はつぶされ、ボイラーが下敷きでどのような状況かつかめない。



陸前高田タイム2_convert_20110426111412.jpg
★別棟1階加工場は大破しているが、2階包装室は難をのがれた。

陸前高田タイム2Fラベル加工室内4_convert_20110426111530.jpg
★2階包装室内部

陸前高田の市街地に行くための橋は落ち、市街地には行けなかった。
陸前高田の復興のシンボル一本松のみが目立つ。(一本松の向こうに市街地)

陸前高田復興のシンボル一本松6_convert_20110426112734.jpg

ちなみに陸前高田にも防潮堤があったが、防潮堤の扉が津波でなくなってしまっている。
津波の破壊力のすごさを実感。

陸前高田港の防潮堤1_convert_20110426112217.jpg

陸前高田については、ほぼ壊滅的な被害がある。
現在復旧作業も進んでおらず。がれきについてもどのように処理するのか等指示は
全くないままの状態との事。タイムについては新工場での復活を5月目処に進めている。
現状では加工場の片づけから始まり、既存の機械類の整備点検を始める。
缶詰を加工するとなると、シーラーの機械導入・地下水をくみ上げる機械設備などの
新しく設備投入をしなければならない。
しかし「前向きに、加工場再建に取り組み少しでも早い復興を目指したい」と鄭社長。
ちなみにタイムではすべての従業員は一旦すべて解雇している。
 
3.気仙沼へ
本日の宿泊場所として確保した気仙沼の水産物加工もしている阿部長さんが経営する
気仙沼のホテル「サンマリンホテル観洋」に向け出発。
陸前高田から、気仙沼に向かう道については特に被害もなく順調に進むが、
気仙沼に入った途端景色が一変する。がれきの山・つぶれた家・船が陸地に・・・・
ニュース等見て知ってはいたが、いざ現地に入ってみると見るも無残な風景が広がる。
舗装された道路は途中までで、港に近い道路はすべて砂利道。
しかも重油の匂いが鼻につき、そういえば気仙沼は火事があった事を思い出させる。

気仙沼3_convert_20110426110529.jpg

気仙沼11_convert_20110426110735.jpg

ホテル到着後、阿部長さんに支援物資を渡し、話を伺う。
阿部長さんは気仙沼にホテル3軒・気仙沼に加工場を2件・大船渡に新規加工場を
1件持ち従業員800人を抱えている会社である。
従業員はすべて解雇せず、現在もホテルに避難した人たちが居たり・支援物資を配ったりしている。
気仙沼市は未だ水道・電気・ガスのライフラインも復旧しておらず。
ホテルも自家発電で、朝4時~夜10時まで動かしているとの事。
また、阿部社長も自宅が流されなくなったため、ホテルに滞在しているとの事。
気仙沼の工場は被害を受けているが、大船渡の加工場については
被害が比較的少なかったために、この工場をまず復旧させるよう動いている。
この工場が、稼働すれば、サンマ船3~4隻すべての水揚げを購入する事は可能だという事で、
海(漁師)の復興も視野に入れ、復旧に向け動いている。
阿部長さんでも5名が行方不明になっているとの事。気仙沼市の復興については、
現在、国有地化という話があがっているとの事。
個人レベルでは復旧する事は難しいため、
国有地にして、区画整理それから払い下げするということで、
1日でも早い復興を目指したいとの事(陸前高田も同じようになる野のではないかと)。
多少反対する人はいるだろうが、そこは無視しなければ復旧出来ないと考えているとの事。
また、陸には100tクラスの船が40隻以上あり、3000tのクレーン船で使える船は海に戻すとのこと。
また、阿部長でも独自に重機を入れ、片づけに入っているとの事。
 
4月15日(金)
4.村田漁業へ
村田漁業の本社ビルは港のそばの3階建てのビルであり、おそらく津波をまともにかぶっただろう。

気仙沼村田漁業事務所・自宅_convert_20110426111336.jpg
★写真の左手は港

会長は、震災当日は病院に行っており、地震が起きてすぐ事務所へ引き返した。
スイスイと走れてあっという間に事務所に着いた。(山側から港へ向かって走っていた)。
今から考えると、本当は山の方へ逃げるのが普通なのに、
車がすいているのも不思議に思わず、とにかく会社へ会社へという思いで帰ってきたと話していた。
会社に着くと従業員はすべて避難しておらず、心配で戻ってきた従業員に拾われ、
近くの丘へ車で非難したとの事。2日目になっても水が引かず、膝まで水浸しになりながら、
事務所兼自宅に戻ってみると、2階まで浸水しており、3階部分は大丈夫だったため、
3階部分で非難する事にした。専務である娘さんは東京に出張中であり、
東京から山形まで飛行機で飛び、山形から仙台まで夜行バス、
仙台から一ノ関までまたバスに乗り一ノ関から車で気仙沼と14日には会長と合流したとの事。
津波により100t以上の船が次から次へと加工場をなぎ倒し、
陸の中へと次々に流されていったとのこと。
村田漁業さんの加工場・製氷工場は大破しており、
被害の少なかった加工場の修復にかかっているとの事。
また、船については操業中だったため、1隻は無事という事である。

気仙沼村田漁業l工場1_convert_20110426111210.jpg

現在の加工場修復については、砂かきが終わり、機械類も重機で運び出し、
真水で洗っているとの事である。

気仙沼村田漁業佐々木工場長_convert_20110426111249.jpg
★村田漁業佐々木工場長です。加工場修復の指揮をしています。
佐々木さんの左の建物が村田漁業本社。

村田漁業さんの道路も2~3日前まではがれきの山で、昨日から通れるようになったとの事。
気仙沼市大島という離島には日に2~3回船で物資を運んでいるが、
気仙沼市内ではなかなか物資が届かないという話である。
村田漁業さんの周りには8軒ぐらいが建物が無事で、(住める状態)皆で協力して、
水を分けたり、食べ物を分けたりして生活をしているとの事。
自家発電を3時間ほど動かしており、9時になったら寝るしかないと・・・。
国有地化については、村田漁業としては反対であり、
長年暮らしてきたこの場所を動きたくないと話をしていた。
それぞれ、思い入れがあるようで、どのような形で復興するのか、
させるのかが課題となると思われる。
村田漁業さんでは、先日マグロ300tを海洋投棄(捨てた)という事である。
金額については明言しなかったが安く見積もっても約2億の額になると思われる。
 
物資支援ありがとうございますと皆さんにお伝え下さいと
それぞれの生産者の皆さん笑顔で話をしていました。
スピードは違うとは思いますが、復旧に向けてそれぞれ頑張っています。
その場面・場面でどのような応援が出来るのか考えさせられました。

気仙沼市山側2_convert_20110426110904.jpg
★気仙沼道の向こうに船が見えます。

気仙沼焼けた船3_convert_20110426111103.jpg
★燃えて真っ黒になってしまった船



2011年5月 1日

NEWS 大地を守る2011年5月号
大地を守る会生産者の被災状況報告

 3月11日(金曜日)14時46分、太平洋三陸沖を震源として発生したマグニチュード9・0という、歴史上まれにみる大地震により、大地を守る会の提携生産者も被害を受けました。
各生産者から確認した被災状況と、4月15日現在の情況をご報告いたします。

(株)岩泉産業開発(岩手県岩泉町)
龍泉洞の水2L・三陸産根昆布佃煮(ふきのとう入り)・根昆布佃煮(松茸入り)・根昆布佃煮(舞茸入り)
■幸い会社・龍泉洞の水充填工場ともに大きな被害はありませんでした。職員も全員無事です。
ただ、岩泉町も沿岸部は被害が甚大で家を失った職員も数名おります。
震災前の水の在庫は一部救援物資として使用し、またペットボトル等の資材や工場を稼働させる重油の供給が間に合わず、現在も水の製造が需要に追いつかない為しばらくは十分な商品供給が難しい状況となります。
商品を安定供給出来るよう職員一同頑張ってます。
新谷利光(営業一課・課長)

稲田稲作研究会(福島県須賀川市)

過去に経験したことのない震度6強という地震に見舞われ、事務所や精米工場が損壊。各所で家屋の倒壊や地割れが起きライフラインが寸断されました。それでも不眠不休の努力で精米ラインを約1週間で復旧させ、「大地を守る会の備蓄米」再開を果たしました。農業用ダムの決壊や水路の破損もあり、今年の米の作付に大きな不安を残すなか、稲田稲作研究会では、消費者のために今年も「作る責任を果たそう」「勇気を持って前に進もう」と全員で励まし合っています。
戎谷徹也(農産グループ)

福島有機倶楽部(福島県いわき市ほか)スナックえんどう・そら豆・パプリカ・春菊など
幸い人的被害はありませんでしたが、いわき市の小林勝弥さん(写真右)の畑が、一部津波の被害に遭いました。原発事故による屋内待避地域にあたる田村市の三田起史雄さんは三春町の避難所へ、同じく避内地域にあたる双葉町の鶴見博さん(写真中央)は、現在、千葉県で新たな畑を探しています。また、いわき市の阿部拓さん(写真左)は、今後の農業経営に不安を感じながら、被害に遭わなかった畑の手入れを続けています。
佐々木克哉(農産チーム)

重茂漁業協同組合(岩手県宮古市)重茂産きざみめかぶ、天然カットわかめなど
780 隻あった漁船のうち、残ったのはわずか14隻。いまだ漁師を始め50人の行方がわかっていません。被災された方々は今も4カ所の避難所での生活を余儀なくされています。現在、ようやく海の捜索が始まろうとしています。5月中には何とか天然ワカメ漁を再開したいとは思っていますが、海面には油が漂い、中は20センチメートル先も見えない視界の悪さ。今はとにかく漁に出るための船がほしいそうです。
浅海博志(水産チーム)

マミヤプラン(宮城県塩釜市)真サバ(金華サバ)酒汐干し、本つぼ鯛一夜干し、カサゴ開きなど
マツモト、間宮商店、明興水産の商品の、流通の手伝いをしている会社です。それぞれの加工場は水産加工団地にありますが、幸いにもこの加工団地は津波の被害を逃れることができました。しかし、ライフラインが止まってしまったために加工場を稼働させることはできず、原料の魚も石巻や気仙沼の倉庫に保管してあったため、津波で多くが流されまし
た。現在、ライフラインは復旧していますが、強い余震の影響で再度止まったりしています。とはいえ、5月から商品を再開できる見込みです。
浅海博志(水産チーム)

遠藤蒲鉾店(宮城県塩釜市)さつま揚げなどの練り製品
地割れや天井の一部が落下するなど、今まで経験したことのない大きな揺れでした。会社が海に近いため津波が来ると思い、従業員はすぐに帰宅させ、私たちも高台にある自宅へと急ぎました。
自宅に着くと同時に大津波が。
津波は会社の裏まで来ていましたが、幸いにも工場内部には入ってきませんでした。会社も自宅も余震で亀裂がひどく大変ですが、家族全員が生き残ったことがなによりです。力を合わせ頑張りたいと思います。

遠藤蒲鉾店・遠藤由美

奥松島水産振興会(宮城県東松島市)牡蠣
一度は津波にのまれながらも、なんとか命からがら避難した二宮さん。現在は家族5人、アパートに部屋を借りて生活しています。息子さんが自宅近くで復旧作業をしていたところ、漁船が1隻見つかったそうです。修理すれば何とか使えるとのこと。
浅海博志(水産チーム)

髙橋徳治商店(宮城県石巻市)石巻産丸のまま真いわし、ソフトはんぺん、カキフライなど
工場があったあたりでは津波と一緒に押し寄せた大量の土砂の片づけが終わり、これから重機が入ってきます。現在、以前使用してていた機械を掘り起こしては真水で洗う作業を続けています。工場の再建については、震災で地盤が変わってしまっているため、1度調査しないと建てられるかどうかがわかりません。でも、社長は再建に向けて、前向きです。
浅海博志(水産チーム)

特定非営利活動法人 麦の会(宮城県仙台市宮城野区)焼き菓子(クッキー)
■突然の大きな揺れ。中々収まらず、本当に長かったんです。みんなその場から動けませんでした。いろいろなものが落ち、棚そのものも倒れました。重量のあるオーブンも位置がずれてしまいました。幸い建物は、外側のタイルがはがれた程度ですみ、けがをした人もいませんでした。
現在は、ライフラインも復旧し、少しずつクッキーも焼き始めています。4月1日からは、自宅待機になっていた障害メンバーも復帰し、久しぶりに、にぎやかなコッペが戻ってきました。多くの皆さんの支えをよりどころに、復興へ向け歩んでいきたいと思っています。
飯嶋 茂(代表理事)


NEWS 大地を守る2011年5月号
被災された皆様やご家族の方々に心からお見舞い申し上げます

このたびの東日本大震災では、多くの尊い命が失われました。
ここに深く哀悼の意を表します。

また、被災された皆様やご家族の方々に心からお見舞い申し上げます。

今回の大震災では大地を守る会の生産者や加工品メーカーにも甚大な被害が出ました。
残念なことに生産者の方がお一人亡くなられました。
家や工場が壊れたり、畑や田んぼが流されたりした方々もおられました。
しかし、震災直後から大地を守る会には多くの方々から被災された生産者を心配する声や、
お見舞い、励ましの言葉が続々と寄せらています。義援金や救援物資の提供も後を経ちません。
消費者の皆様の温かいお気持ちに、心から感謝の気持ちを申し上げます。

福島第一原子力発電の事故は、その規模、被害の大きさにおいて
私たちの想像をはるかに越えるものでした。
なぜ人類は自ら制御もできない原発という化け物のようなものを作ってしまったのでしょう。
もう少し早く原発を止めておければ、と悔やまれます。
放射能の汚染はまだ続いており、私たちの不安は解消されていません。

しかし、私たちは生きていかなければなりません。
子や孫の時代に飢えることのないよう、
この日本という国に農業を残しておいてあげなければならないのです。
被災された方々も、大地を守る会の生産者たちも徐々に復興に向かって歩みを始めています。

大地を守る会の役割は、再起を目指す生産者を支援し、
その農作物を消費者のもとに届けることです。
今こそ大地を守る会らしい生産者と消費者の「信頼」を形にするときです。
どうか皆様のお力をお貸しください。

株式会社大地を守る会
代表取締役社長 藤田和芳

大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli