2012年4月 2日

news大地を守る4月号 今月の数字

年間 約70兆円→日本の森林が持つ様々な機能を貨幣価値に換算した数値

 2011 年の国際森林年を記念し、森林保護に貢献をしてきた人をたたえる国連森林フォーラムによる「フォレストヒーローズ」に「カキじいさん」の愛称で知られる宮城県気仙沼市のカキ養殖業 畠山重篤氏が選ばれたのは記憶に新しいことです。畠山氏は、漁民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人」運動を、20 年以上続けていらっしゃいます。森を育てることで海がとても豊かになりました。

 空気や水をはじめ、気候の安定、土壌保全、エネルギー、文化やレクリエーションなど、わたしたちの暮らしも森に支えられています。

 自然の恵み(生態系サービス)の価値を、何らかのかたちで評価しようという試みがあります。「その生態系が失われたときに、同じサービスを人間が技術的に提供するとしたらどれだけ費用がかかるか」で見る方法です。日本学術会議による試算例では、先に挙げたような森林の持つ様々な機能の合計は年間約70 兆円になると評価しています(※)。さらに、生物多様性保全機能などは貨幣価値として換算することが難しいためこの中には含まれておらず、実際の価値は試算額を大きく上回るだろうということです。目に見えない地球とのつながりや自然の価値について知ること、そして森林を守っていく視点を持つことを必要とされています。
(森と木のすまいづくりフォーラム・安西直美)

※出典:農林水産省「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的機能の評価について(答申)」

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