2012年8月30日アーカイブ

2012年8月30日

緊急院内学習会「消費者が求める食品表示」2012年8月28日



政権交代が起こってすぐに発足した「消費者庁」。消費者庁発足がきっかけとなって、食品表示の

一元化に関する議論が活発化しました。

現在の食品表示には、主に下記の3っつの法律が関係しています

・ 農林水産省が管轄するJAS法
・ 厚生労働省が管轄する健康増進法と食品衛生法

これらの法律と関係省庁がからみあって、現在の表示は不明確な部分もあります。これらを整理し、

一元的に消費者庁が管轄しようということになり、食品表示一元化検討会が開始されました。


消費者が求めてきた、求めている食品表示

大地を守る会は、遺伝子組み換え食品の表示の拡充を、遺伝仕組み換え食品いらないキャンペーン

と一緒に政府に長年、要望してきました。この一元化の機運をきっかけに、キャンペーンを中心に、

院内集会、学習会が開催され、大地を守る会としても積極的に協力、参加してきました。その過程で、

さらに、消費者の求める表示を検討し、下記の3点を中心に運動を展開してきました。

1. 原料原産地表示の徹底
2. 食品添加物の詳細な表示
3. 遺伝子組み換え食品の詳細な表示

1. については、国産(地元産)のものを求める消費者になくてはならないものです。
2. は食品の安全・安心を求める消費者に必要な情報です。
3. は遺伝子組み換え食品に反対する消費者に必須のものです。

これらの観点は、大地を守る会の推進してきた「THAT'S国産運動」、「食の安全・安心」、

「遺伝子組み換え食品反対」に合致します。


消費者庁は「事業者庁?」

十回を超える検討会が消費者庁で開催され、さまざまな議論が展開され、この8月、報告書が

提出され、国民に知らされました。その内容があまりにもひどい代物でした。上記の3点について、

全くふれられない、もしくは「今後の検討課題」(つまり先送り)、という状況だったのです。

ここにいたって市民側も黙っていられない(これまでも黙っていませんが)ということで、

緊急院内学習会が開催され、関係する議員や消費者庁長官に訴えたのです。


検討会での議論の進め方、報告書の内容など、消費者庁の役人の動きを見ていると、その目線

は全く消費者には向いておらず、食品関係の圧力事業者のほうにのみ気を使ってるかのよう。民主党

の情けなさ、「政治"不"主導」も手伝って、役人はまさにやりたい放題。消費者庁とは全くなばかりの

「事業者庁」となってしまっています。


ちょうどこの8月、消費者庁長官が民間から抜擢され、阿南久さん(元全国消費者団体連絡会

事務局長)がその任に着いておられます。この緊急院内学習会にも参加されました。

ぜひ、この機会に、役人目線を排除し、消費者目線を大いに復活させて欲しいと期待しています。


大地を守る会会員、全国学校給食を考える会会長もアピール

この学習会には、十名を超える国会議員、200名を越える一般参加者、マスコミが参加しました。

その場で、消費者が求める食品表示について、十一名の方々がアピールをしました。その中で、

横浜地区で大地サークル連絡会をやっておられる大地を守る会消費者会員の「由良直子さん」が

原料原産地表示や、遺伝子組み換え食品の表示の必要性を熱心に訴えられました。

また、全国学校給食を考える会会長で大地を守る会の消費者会員でもある「五十嵐興子さん」も、

より良い学校給食実現のためには詳細な食品表示は必須であることをアピールされました。


11月30日に開催する、「表示で知りたい食品の安全」

実は由良さんは、11月30日に大地を守る会とサークル連絡会で共催する、「表示で知りたい食品の

安全」(日本消費者連盟が協力)の発起者でもあります。いつも「NEWS大地を守る」でおなじみの

天笠啓祐さんを講師にお招きし、食品表示についての学習会を実施します。10月号のNEWS大地を

守るでお知らせいたしますので、ぜひみなさん、ご参加ください。




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