2012年9月19日アーカイブ
2012年9月19日
遺伝子組み換え食品を避けるためのチェックシート
その安全性が完全には担保されていない遺伝子組み換え食品。しかしながら現在の日本の食生活
の中には、様々な形で遺伝子組み換え食品が混入しています。その原因は、
1. 遺伝子組み換え食品に関する表示ルールの問題
2. 遺伝子組み換え作物の輸入における混入の問題
があります。1 についての最大の問題は、「痕跡がチェックできないものは表示対象外」というルール
です。日本には遺伝子組み換え食品に関する表示ルールはあるのですが、この規定により、非常に
重要な遺伝子組み換え作物を原料として品目群が表示対象外となってしまっています。それは、
「食用油」を使った製品です。多くの食用油の原料はナタネや大豆ですが、これらは最大の遺伝子
組み換え作物です。日本における「食用油」の大部分は、遺伝子組み換えナタネや大豆が使用され
ていると言われています。また、「食用油」は非常に多様な加工食品に使用されていますが、それら
の製品には「遺伝子組み換え」の表示はしてありません。
2 については、輸入時の遺伝子組み換え作物の混入を 5% までは許容するというルールです。
今、アメリカ、カナダ、ブラジルなどから輸入されるナタネ、大豆、トウモロコシの大部分は、遺伝子
組み換え作物です。そのため、「非遺伝子組み換え」として輸入したとしても、流通経路で少なからず
「遺伝子組み換え作物」が混入してしまうのです。実質的に数% (おそらく 3% ほど)は混入している
と想定されています。しかし、「5% の混入までは許容」というルールがあるため、そのほとんどが
「遺伝子組み換えでない」として扱われているのです。EUでは、「許容は 0.9% まで」となっている
ので、アメリカ、カナダ、ブラジルなどからのナタネ、大豆、トウモロコシは全て「遺伝子組み換え」
の表示規制がかかっています。ナタネ、大豆、トウモロコシを使用した食品は膨大にあります。
そのほとんどは、実質的には数% の遺伝子組み換え作物を含んでいるのです。表示されない
ままに。これらの点を考慮すると、日本の食は、その大部分に遺伝子組み換え作物が含まれて
しまっています。そこをはっきりと示すために、「遺伝子組み換え食品いらない ! キャンペーン」が、
チェックシートを作成しました。画像が不鮮明で申し訳ありませんが、一例だけを示したものを
掲載します。カップ麺ですが、赤字で示されたものが遺伝子組み換え作物が原料のものです。
これ以外にも、「えっ、こんな物にも遺伝子組み換え作物が!」というものがたくさんあります。
大地を守る会の食品安全に関するイベントなどで販売(または配布)し、活用していきます。
また、このチェックシートについてのお問い合わせは、e-mail : 大地を守る会CSR
のあて先で、件名に「遺伝子組み換え食品チェックシート」とお書きください。