2012年9月 2日

NEWS 大地を守る2012年9月号 今月の数字

24,477ha  33.8% → 東日本大震災での被災農地面積と復旧率

 今年4月20日に農水省が発表したデータ。昨年の大震災で被災した農地面積は12 県で約2 万4,500ha。そのうち一年後の3月11日時点で復旧できた農地は約8,300ha、33.8%という状況です。津波によって堤防や排水機場などが破壊された地域では農業基盤そのものの復旧が必要で、被害の甚大さを示しています。農水省が立てた「農業・農村の復興マスタープラン」によれば、3 年間で19,000ha(約78%)での営農再開が謳われていますが、それまで農家が持つかどうかも心配されます。農林業センサスによると05 年から10 年の5年間に販売農家は17%(約33万戸)も減少しています。2030年までに64%減少するというデータもあります。一刻も早い復旧・復興が求められます。
 またマスタープランでは、復旧の見通しが示せない「その他」の農地が1 割存在します。そのほとんどが原発事故による警戒区域や避難指示区域です。「その他」という扱いもひどいものですが、浪江・双葉・大熊・富岡・楢葉の各町の復旧面積「-」という冷たい表示が、原発事故の冷酷さを訴えているかのようです。
(米プロジェクト21・戎谷 徹也)

参考資料:農林水産省ホームページ
http://www.maff.go.jp/j/press/tokei/seiryu/pdf/120420-01.pdf

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