2013年2月アーカイブ

2013年2月26日

TPP問題が重大局面に!

みなさま

TPP問題が重大な局面を迎えています。

先日の共同声明によって、TPP交渉参加に向けた動きが一気に進められています。
2月24日の主要各紙は、こぞって共同声明を評価。
(東京新聞には"「不平等条約」の懸念"という見出しの記事がありましたが、他はみな賛成・歓迎・参加を急げ、といった内容ばかり)

そうした報道の成果なのか、TPP交渉参加賛成の世論は、前回よりも10%増え、63%になったと報じられています。

大ピンチです!

大地を守る会は「STOP TPP!! 市民アクション」という、さまざま業種・地域の市民によって構成されたネットワークに実行委員団体として参加しています。


参加メンバーの今後のアクションは、

2月28日(木)11時~13時30分 衆議院第2会館前 座り込み

3月5日(火) 午後 国会前座り込み 

17時から『STOP TPP!! 官邸前アクション』があり、大地を守る会からは、
野田CSR推進部長が抗議行動の呼びかけ人として参加します。

金曜の脱原発官邸前抗議行動と同じ場所です。
原発と同様に多くの方の参加をお待ちしています。

このほか、3月1日には、韓米FTAの問題に詳しいソン ギホ(宋 基昊)氏を韓国からお招きし、
韓米FTAに学び、TPPの問題点を具体的に考える学習会が開催されます。

今後の政府の動きに注意して、抗議の声をあげましょう!



■緊急声明!「TPPに反対する人々の運動」は呼び掛けます
http://antitpp.at.webry.info/201302/article_3.html

また、人々の運動が実行委員として活動している
「STOP TPP!! 市民アクション」では、人々の運動を含め5つの
実行委員団体が反対声明を発表しております。

■STOP TPP!! 市民アクションHP
http://stoptppaction.blogspot.jp/

みなさま、抗議の声をあげ、反対の輪を広げて下さい。

TPPに反対する人々の運動


 + + +

「TPPに反対する人々の運動」は呼び掛けます

 2月22日午後の日米首脳会談の結果を受け、安倍政権はTPP
交渉参加に向け、急ピッチの動きを見せています。オバマ・安倍
会談で「すべての関税撤廃を 交渉参加の前提とはしない」という
確認をとったとする安倍首相の説明の当否はともかく、それを受
けてのマスメディアのTPP推進キャンペーンともいえる報道の氾
濫の中で、交渉参加への道筋は既定の路線として着実に進むもの
と見られます。

「TPPに反対する人々の運動」は、政治状況がいかに変化しよう
が、TPP反対する私たちの姿勢はいささかも揺らぐものではない
ことをまず確認します。

TPPとは、憲法が保障している平和に安心して生きる権利、働く
権利、教育を受ける権利などの上に成り立つさまざまの諸制度と、
その諸制度の上に私たちが築きあげてきた社会のありようを根底
から覆えしてしまうからです。

 TPP反対の運動はいま前哨戦を終え、これからがたたかいの
本番です。交渉参加阻止、交渉の場での国を越えた民衆運動の展
開、国会での批准阻止と運動は 長く続きます。まず足元を固める
必要があります。台所、工場、オフィス、田んぼ、畑、お店、建
設現場などなど暮らしと仕事の現場から、改めてTPP反対の 運動
を組み直そうと考え、私たちは動き出しているところです。同時
に、地域で職場でTPPを封じ込める自立した経済や暮らしの仕
組みをつくりあげる実践も 行わなければなりません。地域づくり、
仕事づくり、地域自給圏の形成などさまざまの実践がすでに始ま
っています。「マチでもムラでも当たり前に生きたい」 という私
たちが運動を始めたときに掲げた思いを、いまこそ実際の運動と
してつくりあげなければならないと決意しています。

現場からの運動づくりと合わせて、私たちは次のことを呼びかけ
ます。

1、TPP参加反対を掲げて先の総選挙で当選してきた自民党議員に
公約を守らせよう!

2、TPP反対を掲げて運動してきた日本医師会、JA農協に、患者の
立場、食料を生産する農家、その食料を食べる消費者の期待に背く
なという声をあげよう!

3、「平和に安心して生きる権利」の確立をめざし、あらゆる垣根
を越え、国境を越えて、TPPに反対する人びとのつながりをつくり
だそう!


2013年2月22日

2013久慈・山形スノトレツアー ふるさと体験

スノトレツアーの続き

午前中、お昼までスノトレツアーを楽しんでから、
午後は内間木洞という大きな鍾乳洞で氷のタケノコ「氷筍」観察会。
続いて、新山根温泉「べっぴんの湯」で、凍豆腐づくりを体験しました。

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凍み豆腐インストラクターのお母さん方。凍豆腐を縛るための縄作りから教えていただきました。
しゅっしゅっと縄をなう時の手さばきは、まるで手品の様。
ニンニクとみその豆腐田楽を、炭火で焼いてもらっていただきました。


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地元のスローフードで盛りだくさんのお夕食。
山根のふき煮、焼干し岩魚の紅白なます、かんぴょうくるみ和え、岩豆腐の炭火焼き田楽、
お造り三点・鮪・ソイ・北寄、翡翠ひっつみのお鍋、凍み豆腐と赤ベこの煮混み、
古代米ご飯と地物の漬物、まめぶ蕎麦、とうふ白玉のうきうき団子。
大ご馳走です!


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翌日は、畜産農家の下館進さんのお宅を訪問。元気な短角牛のタン君たちに会いました。


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こちらはお母さん牛たち。
大人の雄牛はなでられるのを嫌がりますが、お母さん牛たちは人懐っこくてなでられても平気。
手を近づけると大きな舌でペロリと舐められました。


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寒い寒い冬の久慈・山形。
幸いお天気に恵まれて、日中陽が射すこともありましたが、
風が吹いているときは寒くて、身体を動かしていないと凍えます。

でも、そんな寒さの中で、私たちツアー一行を真心のこもったおもてなしで、
やさしく温かく迎えてくださった久慈市の皆さんに心から感謝します。
ありがとうございました。

お腹も心もポカポカになって家路に着きました。

                                      (CSR推進課 秋元浩治)


2013年2月19日

2013冬の久慈・山形スノトレツアー

お天気に恵まれた2月の三連休、毎年恒例のスノートレッキング(スノトレ)ツアーを、
岩手県久慈市山形町で行いました。

今回のスノトレツアーは、参加者22名に大地を守る会スタッフ2名。
そして、毎年このツアーを迎えてくださっている、
ふるさと体験学習協会/久慈市産業振興部交流促進課から7名の方々が、
案内&サポート役で同行してくださいました。

初参加者も常連さんも、年齢は6歳の女の子から70代の男性の方まで、
さまざまな人たちが入り混じった混成チームでしたが、
みな無事に予定コースの雪の山道を、歩いて登って時々お尻で滑ってゴールインしました。

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見晴らしの良い"富士見平"を目指して歩きます。


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トレッキングの合間に、森の住民たち:ウサギ、キツネ、テン、そしてクマのことなどを、
身振り手振りを交えて面白おかしく話してくれた、マタギの弟子ことツアーガイドの芦久保さん


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手前がウサギ、交差しているのがキツネの足跡、その向こうはスノーシューで歩いた跡。


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白樺の森を抜けて、もうすぐ目的地。


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頂上の標識前での記念撮影。 ここは風が強すぎて雪が積もらず、地表の草が見えています。
この日2月10日は旧暦のお正月。
好天気の中での新春登山でした


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あとはまっさかさまの下りです。足腰丈夫だったら走って降りても転びません。
怖かったらお尻で滑って降りてられます。


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身体の中はぽかぽか、外はひんやりしていい気持ちです。
まわりの白樺の景色がさらにすがすがしい気持ちにさせてくれます。

冬の久慈・山形もいいですね!
ぜひ、体験してみてください。

スノートレッキングは冬季間(12月から3月中旬頃)体験できるそうです。
関心のある方は、どうぞふるさと体験学習協会にお問い合わせください。
久慈市のやさしく頼もしいスタッフの方々が迎えてくれますので安心です。


2013年2月 8日

農力検定3級第1回資格試験のご案内

大地を守る会が後援している農力検定
3月23日(土)に第1回の資格試験が行われます。

お金に頼らず支え合っていくための術【農力】を身につけましょう


農力検定3級第1回資格試験のご案内


"暮らす幸せを農から学ぶ"農力検定"

本当の豊かな生活を求めて、農的くらしや半農半Xへの関心が高まっています。
農家や農山村で受け継がれてきた自給する知恵や助け合う生き方には、
大量消費・大量廃棄で成り立つ都市にはない、自然と共に暮らすヒントが隠されているからでしょう。

雑誌やテレビ番組でも多くの特集が組まれているほか、
市民農園や農家民宿、援農ボランティアで農作業をする人も増えているようです。
しかし単発的な収穫作業やレジャー感覚の体験イベントに参加しているだけでは、
自然の恵みを分け頂く能力は身につきません。

自らの食べるものを作り、お金に頼らずに支え合って生きる術を「農力」と名付け、
その力をアップしていくために、「農力検定」制度を創設しました。

=概要=
*日時:2013年3月23日(土)12:30開場/13:00開始~14:15終了予定
*場所:恵泉女学園大学(東京都多摩市南野2-10-1/多摩センター駅より学バスあり)

*総監修:金子美登氏(全国有機農業推進協議会理事長)

*受験料:3,000円
*申込受付期間:2月1日(金)~2月28日(木)
*申込手続:http://2013nouken-3.peatix.com/
(PeaTiXのチケット購入ツールを利用して頂きます:Outlookで文字バケする場合

*受付完了確認:3月13日(水)までに受験票(ハガキ)を郵送します。
*受験者本人確認:郵送された受験票に顔写真を貼って持参してください。
*お問い合わせ:入力フォームから送信してください。

=関連団体=
*主催:一般社団法人 都市生活者の農力向上委員会
*共催:NPO法人 全国有機農業推進協議会
*協力:
・恵泉女学園大学
・NPO法人 霜里学校
・コモンズ
・株式会社たねまき舎
*後援
・大地を守る会
・半農半X研究所

=アクセス=
*恵泉女学園大学キャンパス:http://www.keisen.ac.jp/about/campus/access.html
・小田急/京王多摩センター駅よりスクールバスあり(ダイヤ

=受験条件=
*形式:四者択一問題
*出題数:50問
*時間:60分
*合格ライン:7割以上正解
*出題範囲(熟読していれば合格できる参考資料):
・『農力検定テキスト』(コモンズ刊)
・『暮らしの実用シリーズ 有機・無農薬のおいしい野菜づくり』(学研パブリッシング刊)

=備考=
*持ち物
・受験票(証明写真の貼付が必要となります)
・写真付で本人確認ができる身分証明証(免許証/社員証/学生証など)
・筆記用具
*合格発表:
・5月10日(金)に公式サイトで合格者の受験番号を発表します。
・合格者のみ発表後にハガキで通知します。
*合格者特典(希望者のみ)
・氏名を公式サイトで公表します。
・1ヵ月以内にお申し込み頂いた希望者には、有償で認定証を送付します。
・農力向上委員会関連の援農イベントについてメールで早期案内します。

*留意事項
・ケータイやスマートフォンは電源を切るか、マナーモードに切り替えてください。
・証明写真貼付漏れ等で本人確認ができない場合は、失格とします。
・当日13:10以降の試験会場への入室はお断りします。
・試験時間中の途中退出はできません。
・試験中に資料を参照したり、ケータイ/スマートフォンを操作した場合は失格とします。

*個人情報の取り扱い
・ご登録頂いた個人情報は、主催及び共催団体以外の業者等には提供致しません。
・主催者及び共催団体から今後のお知らせをお送りさせて頂く場合がございます。

受験申込
*申込受付期間:2月1日(金)~2月28日(木)
*申込手続:http://2013nouken-3.peatix.com/
 (PeaTiXのチケット購入ツールを利用して頂きます)
*受付完了確認:3月13日(水)までに受験票(ハガキ)を郵送します。
*受験者本人確認:郵送された受験票に顔写真を貼って持参してください。


2013年2月 4日

NEWS 大地を守る2013年2月号 GLOBAL REPORTS

アジア諸国の地域の自立と連帯をサポートする

互恵のためのアジア民衆基金・総会報告

世界各地のフェアトレードやNGOの仲間を支えるために設立された「互恵のためのアジア民衆基金」。

昨年10月28日、福岡で開催された総会で報告された各プロジェクトの進行状況をお伝えします。

(広報国際課 豊島洋)


総会の様子。各団体からプロジェクトの進行状況を聞きました。新たな事業を生み出すのはなかなか
大変なこと。プロジェクト運営の方法を話し合い、フェアトレードから一歩すすんだ地域の活性化の道を探ります。









団体それぞれのプロジェクト結果を聞くことで、地域の特性を超えた普遍的な事業のヒントを学ぶことができます。
参加者はそれぞれの発表に真剣に耳を傾けました。









フィリピン

ネグロス島 
サトウキビ労働者支援プロジェクト(終了)

融資額 3,875,969 円 融資先 ATFI

サトウキビ生産者はサトウキビを精糖工場に納品する際、報酬を手形で受け取ります。しかし業者に

高い手数料を支払って現金化するのが一般的。このプロジェクトでは労働者に有利な換金サービスを

実施してきました。収益の12万ペソ(約21万円)は団体運営費として活用されました。融資資金は

2012年に完済。





サトウキビの収穫作業は重労働。
割引率のよい換金サービスは働く者に有利な支援でした。
(撮影 山本宗補)









パレスチナ

オリーブ搾油施設・農産物加工施設建設プロジェクト

融資額 10,950,000 円 融資先 UAWCとPARC

UAWCは新たな搾油施設建設の土地を2000㎡購入するも、しばらく建築許可が下りず、ようやく

2012年9月に許可が下りました。2013 年4月頃から建設開始予定。PARCのなつめやし加工場は

ジェリコに建設完了。融資資金は発電機購入にも使用されました。





家族総出で収穫するオリーブの実は、パレスチナ人の大切な収入源です。
搾油施設の建設はオリーブオイルをより良いものとし、収入の増加と仕事の創出につながっています。









東ティモール

地鶏養鶏&淡水魚養殖プロジェクト

融資額 2,900,000 円 融資先 KSI

国民のたんぱく質をまかなうためのプロジェクトとして地鶏と魚を飼育。養鶏では伝染病が広がり

苦闘が続いていますが、日本からプロの養鶏農家を派遣して対応を検討中。ともに販売額が少ない

ため、融資返済のためのコーヒー豆の小売り事業を開始予定。返済期限は2015年まで延長。





地鶏プロジェクトのメンバー。
伝染病に悩まされています。猛禽類など野生動物からも鶏を守るため農場に住み込みをしています。
病気対策と新たなプロジェクトに期待。









インドネシア

エコシュリンプ加工工場の従業員組織による共同購入プロジェクト

融資額 1,750,000 円 融資先 ATINA

エビ加工工場では、生活必需品を中心に共同購入を開始、月間事業高は約240,000 円に達してい

ます。また子どもの養育費や家族ビジネスの初期投資金小規模貸付プロジェクトとして順調に貸し出

されています。2012年1月より返済中。





エコシュリンプ工場内の様子。大切に育てられたエビはていねいに加工されて日本に届けられます。
このプロジェクトは従業員の生活向上につながり、より強い責任感とチームワークにつながります。









互恵のためのアジア民衆基金とは?

 互恵のためのアジア民衆基金とは、主にアジア各地のフェアトレード商品の産地を支援するための

融資基金で、(株)大地を守る会や生協などにより2009年10月に設立されました。バングラディッシュ

のグラミン銀行が始めた農村振興のための少額融資の考え方を基礎にして、それぞれの産地が抱

える問題を解決するために各産地が提案してきたプロジェクトに融資を行うというもの。(株)大地を守

る会の拠出する基金はバランゴンバナナ1kgの売り上げから10円、エコシュリンプ100g当たりの売り

上げから5円となっています。これまで(株)大地を守る会が拠出した金額は5,178,310円(2009年4

月~ 2012年11月)。

 2012月7月末時点での基金全体の金額は83,689,752円(各団体からの基金57,689,752円と有志

からの借入金26,000,000円)。総会には(株)大地を守る会を含めて34 団体が参加しました。これま

でのプロジェクトの進行状況(一部)は右記の通りです。軌道にのらないプロジェクトもありますが基金

は末長く応援することが総会で確認されました。



各プロジェクトの詳細は情報が入り次第お知らせいたします。

またその他のプロジェクトについては互恵のためのアジア民衆基金のサイトがありますので、

そちらをご覧ください。

http://www.apfund.asia/   (英語ページを含みます)


大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli