2013年5月23日アーカイブ

2013年5月23日

「大地を守る会 顔の見えるエネルギープランコンペ」支援対象決定!

5月19日(日)、大地を守る会本社にて、大地を守る会の生産者・メーカーなどが対象の
大地を守る会 顔の見えるエネルギープランコンペ」最終選考が行われました。

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最終選考には進んだのは応募された19団体のうち、5団体。
それぞれのプランや熱い想いを、プレゼンテーションで披露していただきました。

※「大地を守る会 顔の見えるエネルギープランコンペ」の詳細は、
  5月1日のブログ大地を守るをご覧下さい。

そして、選考の結果として、支援先の3団体が選ばれました!

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<支援先>
1.大和川酒造店
 「自然エネルギーでお米シャンパンづくり」
2.祝島市場
 「祝島自然エネルギー100%アイランド」
3.スタジオikb+/藤野電力
 「藤野電力 自然エネルギー充電ステーション事業」

最終選考に残っていた二本松有機農業研究会・自然耕房の2団体にも、
惜しくも支援対象から外れてしまいましたが、引き続きの取り組みを期待して、
わずかばかりですが奨励金をご提供していまます。

以下、審査委員長を務めた弊社代表・藤田の総評の言葉を引用します。

今日発表していただいたプランは、どれもすばらしく応援したいものばかりでした。
現在、大地を守る会とお取り引きいただいている生産者・メーカーさんの数は約2500件です。
今回、「大地を守る会 顔の見えるエネルギープランコンペ」を通してご支援をする
3団体はもちろん、今回残念ながら支援先とならなかった2団体も、
2500件のうちの5つに選ばれているということ自体、高く評価されることだと思います。
支援先の3団体には、支援金をお渡しして終わりというのではなく、大地を守る会として、
これを一つのきっかけに、これまでに以上にお付き合いを深めていただけることを期待いたします。

d-energy03.JPG今回は速報として以上のご報告ですが、引き続き大地を守る会の公式フェイスブックでは、
プレゼンテーション審査会当日の様子、支援対象に選ばれた方々の喜びの声、
審査員の評価コメント、オブザーバーの反響など、詳しくお伝えしていきます。

引き続き、ぜひご注目下さい!

「顔の見えるエネルギープランコンペ」事務局 鈴井


遺伝子組み換えサケとアメリカでのGM表示運動



大地を守る会も構成メンバーである、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク

(以下、食農ネット)が、国際生物多様性の日(5月20日)を記念して、アメリカ食品センター

のペイジ・トマセリさんをお招きしました。

トマセリさんは、弁護士として、モンサントなどを相手に、アメリカ市民の食の安全を求めるため

の訴訟活動をされています。アメリカでは裁判は一つの市民運動の武器なのです。



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今、アメリカでは遺伝子組み換えサケがFDA(アメリカ食品医薬品局)によって認可されようと

しています。このサケには、オオカミウオの成長ホルモンプロモータ遺伝子が挿入されており、

普通のサケより 3 倍の速度で成長するそうです。





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遺伝子組み換え作物大国のアメリカにあっても、動物性の食品が認可されるのは初めてのこと。

しかも、現在流通している遺伝子組み換え作物は、大豆、トウモロコシ、ナタネなどで、

ほとんどが動物の飼料か、加工食品の原料であって、アメリカ人にとっては、直接食べるもの

ではありません。

相当なアメリカ人が、このサケにはかなり面食らっているらしく、「表示くらいしてくれよ」と

いう運動が各州で広がっているということです。


トマセリさんによると、ことの始まりは、カリフォルニア州の主婦たちの草の根運動

だったということです。「Right to Know」、知る権利くらいは欲しいということで、

遺伝子組み換えの表示を求める運動が展開されました。


そして住民投票が実施されましたが、これに対抗して、モンサントやデュポン、バイエル

などのGM推進企業は、なんと4千5百万ドル(日本円で約40-50億円)ものコマーシャル費用を

投票前の3週間に投下し、残念ながら、49:51で、表示にNOの結果となりました。


これが昨年末(2012年末)のことなのですが、カリフォルニアという大きな州でのこと

だったので、この騒ぎは全米に広がりを見せたのです。その後、多くの州(19ほど)でなんらか

市民運動が活性化し、連邦議会にも影響が及んでいるということです。


しかし、遺伝子組み換えサケ、残念ながら認可され、販売される見通しです。

そうすると、切り身やスモークサーモンなどとして商品化されます。


次には、日本への売り込みがされるでしょう。手順としては、

1.食品安全委員会での安全性審査
2.安全だと認める
3.パブコメなどで市民へ意見を求める
4.厚生労働省での流通へむけての許認可作業
5.流通

ということになります。市民としては、3 で、いかに強く反対運動を展開するか。

日本には遺伝子組み換えサケなんていらいなという意思表示をするかになるかと思います。


今回、ペイジ・トマセリさんの話をお聞きし、遺伝子組み換え大国であるアメリカにも、

頑張っている市民運動はある、連携できる市民がいるということがわかりました。

ペイジ・トマセリさんが弁護士になるきっかけのひとつは、学生時代に、モンサントと闘う、

パーシー・シュマイザーさんのことを知ったことだということでした。パーシー・シュマイザーさん

とは、日本各地を講演活動で巡り、一緒に温泉にも入ったこともあります。

国や立場は違えども、目的をともにする仲間を見つけることができたシンポジウムでした。




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