2013年11月アーカイブ

2013年11月29日

六ヶ所再処理工場と核のゴミ問題を考える

開催直前のご案内になりますが、
映画と集会のお知らせです。

大地を守る会も、呼びかけ団体となっている、
「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク
(以下、「阻止ネット」)では、
12月1日(日)に『阻止ネットフォーラム 

 『六ヶ所再処理工場と核のゴミ問題を考える』を開催します。

福島第一原子力発電所の事故後もなお、核のゴミを押し付けられている六ヶ所村。
いまあらためて、六ヶ所再処理工場の稼働について考えます。
青森の現状を共有し、原子力市民委員会が作成をめざす脱原子力政策大綱をヒントに、

原発のない未来への道筋を考えます。


●フォーラム概要
■開催日:2013 年 12 月 1 日
■場所:YMCAアジア青少年センター スペースYホール

http://ymcajapan.org/ayc/hotel/jp/access-access.html
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 2-5-5
JR水道橋駅・徒歩5分、JR御茶ノ水駅・徒歩8分、地下鉄神保町駅・徒歩7分

■スケジュール:
・午前の部 11:00~12:45 映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映 11時~(500円)

・午後の部 13:30~16:30 講演(永田文夫さん、伴英幸さん)、会場との意見交換、

阻止ネット行動提起

●午前の部(11:00~12:45)
【映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映】(11:00~12:45)
核燃施設が建設された青森県六ヶ所村と原発事故後の福島をテーマにしたドキュメンタリー映画です。
写真家の島田恵さんが初監督をしています。

◆島田恵監督のメッセージより
「私は、原子力といのちが共存できないことを身をもって体験している福島や青森の人たち、
とりわけお母さんや子供たちに、いのちの尊さを伝えてもらおうと思います。
そのことによって、日本に暮らす私たち一人ひとりがこの問題をどう引き受けていくのか、
これからのエネルギーをどう選択していくのか、この映画がそのメッセージとなり得、
 未来の世代への贈り物となることを願っています。」

※参加費は、500 円となります。

休憩(12:45 ~13:30)

●午後の部(13:30~16:30)
【主催者挨拶】(13:30~13:35)

【永田文夫さん
(三陸の海を放射能から守る岩手の会 世話人)に聞く】
(13:35~14:25)
◆永田文夫さん
1964 年から工業化学科の教員として岩手県内の工業高校に勤務。
日本アイソトープ協会滝沢村医療用放射性廃棄物処理工場の村委監視委員(1988.5~)。

2005年2月に「三陸の海を放射能から守る岩手の会」を設立し、世話人を務める。

【伴英幸さん(原子力資料情報室)
核のゴミと今後の希望の視点から脱原子力政策大綱を読む】
(14:25~15:25)
◆伴 英幸さん
1989 年 脱原発法制定運動の事務局スタッフ。1990年、原子力資料情報室スタッフ。
事務局長を経て、1998年~共同代表を務める。

休憩(15:25 ~15:40)

【会場との意見交換】(15:40 ~16:10)

【阻止ネット行動提起】(16:10~16:30)

【終了挨拶】(16:30)

【主催】「六ケ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク(略称:阻止ネット)
連絡先:日本消費者連盟 TEL 03-5155-4765 FAX 03-5155-4767
E-mail office.j@nishoren.org 


2013年11月26日

映画「少女は自転車にのって」 ~12/14(土)より岩波ホールでロードショー

 映画「少女は自転車にのって」

 

 ~12/14(土)より2/7(金)まで岩波ホールで新春ロードショー~

 

 

ワジダ、10歳。明日に向かってペダルをこぐ ――

 

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映画館の設置が法律で禁じられている国サウジアラビアから、

奇跡の傑作が誕生しました!


 

ヴェネチア国際映画祭インターフィルム賞、ロッテルダム国際映画祭批評家連盟賞などを受賞し、

世界各地で公開され、米アカデミー賞外国語映画賞のサウジアラビア代表にも選ばれた

本作「少女は自転車にのって」は、サウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスール

のデビュー作である。

 

【物語】
サウジアラビアの首都リヤドの郊外に住む、10歳の少女ワジダ。

 

ある日、近所に住む男の子の友達アブドゥラと喧嘩をしたワジダは、

自分も彼のように自転車に乗って、競走で負かしたいと思う。


ワジダが通う学校では、戒律を重んじる校長先生が、いつも目を光らせていた。

 

笑い声をたてただけで、生徒たちは厳しく注意される。

黒い制服の下はジーンズにスニーカー姿のワジダも、当然、問題児扱いだ。


 

ワジダはある日、緑色の綺麗な自転車がトラックで運ばれていくところに出くわした。

慌てて追いかけて、自転車を売るお店に辿りつくワジダ。

でも、自転車の値段は800リヤル。母に、自転車が欲しいと懇願するワジダだが、

 「女の子が自転車なんて、とんでもない」と相手にしてもらえない。

 

ワジダは自分でお金を貯めることにした。手作りのミサンガを売ったり、

上級生の密会を手伝ってお駄賃をもらったり・・・。

しかし、800リヤルには程遠い。


ある日、学校で、コーラン暗誦コンテストが開かれることになった。

優勝すれば1000リヤルの賞金がもらえる。

 

コーランなんて大の苦手だったワジダだが、一念発起して、宗教クラブへ入部する。

果たして、ワジダは無事にコンテストを勝ち抜くことが出来るのだろうか・・・。

 

 

監督・脚本:ハイファ・アル=マンスール/出演:ワアド・ムハンマド、リーム・アブドゥラ

2012年/サウジアラビア・ドイツ合作/アラビア語/ビスタサイズ/デジタル5.1ch/97分

原題:Wajida/字幕翻訳:辻上奈美江/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム

 

© 2012, Razor Film Produktion GmbH, High Look Group, Rotana Studios,All Rights Reserved

 

 

 



2013年11月25日

公開タネ会議

11月28日(木)19:00~22:00

国分寺カフェスローで公開タネ会議が開催されます。

大地を守る会から、以前、在来種の企画「とくたろうさん(在来作物)」(「日本むかし野菜」に名称変更)
担当していた秋元浩治(CSR推進部))が参加します。
タネ好きの人達と語り合えるのを楽しみにしています。

以下、「月刊タネ会議」のご案内です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


大好評いただいている
月に一度、公開タネ会議、11月も開催します!

なんと今回は国分寺カフェスローに出張。

在来・固定種の野菜を未来に継ぐべく日々奔走する
旅する八百屋warmer warmer 高橋一也と
オーガニックベースの奥津爾。
毎回ゲストをお招きして熱くタネを語ります。

ーーーーーーー

今回のゲストは大地を守る会の秋元浩治さん。
海外での種を守る取り組みやに、日本の在来種を守る活動の変遷、
種を取り巻く食の最前線、GM作物の影響等等、
タネの今と未来を語り尽くしたいとおもいます。

参加される皆様のご質問やご意見、想いを取り入れながらの熱い3時間。
長い!と思われるかもしれませんが、予定調和や打ち合せなしの
本気の会議ですので、3時間あっという間です。

どなたでもご参加できます。
ぜひ一緒にタネの未来を考えましょう!

 日程|11月28日(木)19:00~22:00
 出演|高橋一也 奥津爾
 ゲスト|秋元浩治(大地を守る会)
 会場|国分寺カフェスロー

 料金|2,500円(ワンドリンク付き)

タネ会議、お申込はコチラ
http://www.organic-base.com/form/formtable.htm
※月刊タネ会議を選択してお申込ください




2013年11月22日

からだも心も温まる、冬のおもてなし講座を開催しました

11月19日(火)、20日(水)東京・代官山にあるチェリーテラスのキッチンスタジオで、
人気のハンディフードプロセッサー・バーミックスと、ステンレス鍋・クリステルを使った
「からだも心も温まる、冬のおもてなし講座」を開催しました。


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こちらが講座のようすです。講師は片山琴美さんです。
片山さんが最初に紹介されるのは、バーミックスです。
バーミックスは昨年日本販売30周年を迎えました。
この間、離乳食、介護食はもちろん、手軽にスピーディーに、
日本の食卓のレパートリーを広げてくれました。
毎日のスープや手作りマヨネーズ、お菓子作りに欠かせないという方も多いでしょう。



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その他、バーミックスでぜひ作ってお試しいただきたいのが、「フレッシュミックス」です。
生のままの小松菜、パセリ、バナナ、りんご、キウイフルーツ、レモンなどを入れて、
上からバーミックスで表面を軽くたたくように小刻みに上下に動かすと、
どんどんとペースト状になっていきます。


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こちらが出来上がった「フレッシュミックス」。
野菜と果物の栄養とおいしさを、まるごと効率よくいただけます。
手軽に簡単に作れるのも、バーミックスならではです。




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今回の講座のメニューの目玉は、ローストビーフです。
この日のために、大地を守る会でお馴染の岩手県「山形村短角牛」のモモ肉をご用意しました。


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こちらのモモ肉に塩・胡椒をたっぷりとなじませ、クリステルのお鍋で、
お肉のすべての面をしっかりと焼きあげていきます。
なべ底が三重構造で作られたクリステルは保温性・熱伝導性にすぐれ、
焼く、煮る、蒸す、揚げる...すべてが得意。
表面に焼き色がついたお肉に、日本酒、バルサミコ酢を入れて、
鍋のなかで3~5分。
お鍋一つでローストビーフの出来上がりです♪


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こちらが出来上がったローストビーフです。
噛めば噛むほどのうまみが出てくるのは、丁寧に肥育された短角牛ならでは。
短角牛とクリステル鍋のコラボで、香ばしく見事なごちそうの出来上がりです。
年末のおもてなしにもぴったりですね。



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こちらは、上は手作りマヨネーズに、下がハムのペースト。
右が卵のペーストです。

講座ではクリステル鍋でブロッコリーをゆでました。
手作りマヨネーズの鮮なおいしさでいくらでもブロッコリーをいただけます。

また、ペーストはこの日は、「サラのふぞろいプチパン」につけていただきました。
もちろんクラッカーに添えていただいてもおいしいですね。

バーミックスとクリステル鍋で、普段よりちょっとおしゃれなおもてなしができそうです♪



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食後は、さつまいもの茶巾でなごみます。

クリステル鍋ででさつまいもを茹でて、バーミックスでピューレ状にしたものを
形を整えました。
上にのるのは、ノヴァの有機レーズンです。美しいですね。


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今週(11月18日~22日)配布の『ツチオーネ』149号で同時配布のちらしで、
バーミックスのジュース&スムージースターターセットをご案内しています。
こちらのセットには、ジュース&スムージーのレシピ本の他に、
スープレシピ本と、バーミックスが日本で販売されたことを記念して出版された
本『バーミックスで作る私のレシピ』がつきます。
お料理にもしっかりと対応できるセットです。


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同じく今週ご紹介しているクリステル鍋のこちらがセットです。
汎用性のある20cm、18cm、16cm鍋のセットに、ゆでる・揚げる・蒸すに大活躍の
クッキングバスケットとハンドルのセット。もちろんレシピ本もつきます。


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こちらは同じセットのクリステル鍋を重ねたところ。クッキングバスケットを含め、
こんなにコンパクトになりました。
収納にうれしいですね。

皆さまもどうぞ、年末のおもてなしに、バーミックスとクリステル鍋をご利用ください。




2013年11月20日

互恵のためのアジア民衆基金・総会報告

互恵のためのアジア民衆基金とは、
「世界各地のフェアトレードやNGOの仲間を支えるために設立された
「互恵のためのアジア民衆基金」です。
(略称APF : Asian People's Fund for Mutual Benefit)現在参加団体は36 団体。

2013年10月27日、韓国ソウル市で開催された総会で報告された各プロジェクトの進行状況を報告します。

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APF総会の様子。
融資を受けた各団体からプロジェクトの進行状況を聞きました。
フェアトレードから一歩すすんだ地域の活性化の道を探ります。

APF総会2.JPG
各団体それぞれのプロジェクト結果を聞くことで、
地域の特性を超えた普遍的な事業のヒントを学ぶことができます。
参加者はそれぞれの発表に真剣に耳を傾けていました。


※大地を守る会はバランゴンバナナ1kgの売り上げから10円、
エコシュリンプ100g当たりの売り上げから5円を拠出して基金に充当しています。

2013年7月末時点での全36団体からの拠出金額は95,634,501円
(各団体からの拠出金合計75,634,501円と有志からの長期借入金20,000,000円の合計)。

うち大地を守る会が拠出した金額は6,797,572円(2009年4月~2013年7月末現在)です。
これまでのプロジェクトの進行状況(一部)は下記の通りです。

※各プロジェクトの詳細は互恵のためのアジア民衆基金のサイトがありますので、
以下のアドレスからご覧ください。/http://www.apfund.asia 


◎フィリピン ネグロス島 (サトウキビ労働者支援プロジェクト)

融資額 13,800,000円 融資先 ATC

2012年に終了したプロジェクトののち、
新たにサトウキビを生産する6つの協同組合への作付資金の融資を行っています。
この融資により172ヘクタールの新たなサトウキビを作付することができました。
2014年5月までに1万トン以上の収穫を見込んでいます。

フィリピン.jpg
セシリア農園の生産者の皆さん。
サトウキビ栽培には重労働が伴いますが、サトウキビの収穫が増えれば収入も増えます。


◎東ティモール (地鶏養鶏&地元へのコーヒー販売プロジェクト)

融資額 2,900,000円 融資先 KSI

国民のたんぱく質をまかなうためのプロジェクトとして地鶏と魚を飼育、販売します。
養鶏では伝染病が広がり苦闘が続いていますが、日本から養鶏農家を派遣して対応中。
養魚事業は利益を上げる見込みが少ないため、コーヒー豆の小売り事業を開始しています。

東ティモール.JPG
日本の養鶏農家である秋川牧園さんの指導により近代的な方法を取り入れた養鶏場に生まれ変わりました。
鶏が大きな遊び場にアクセスできることは以前と変わりません。
伝染病への対策をとりながら、東ティモールの人々へ蛋白源を供給するという夢に向かって頑張っています。


◎パレスチナ (オリーブ搾油施設農産物加工施設建設プロジェクト)

融資額 10,950,000円 融資先 UAWCとPARC

UAWCは昨年搾油施設建設のための土地を購入し建設許可も下りたが、
許可された建築面積が狭いため、新たにアワルタ村に土地を購入。再度建築許可を申請中。

2013年4月頃から建設開始予定。PARCはジェリコにあるなつめやし加工場の施設改善を行い、
加工、製造能力が向上しました。現地の雇用創出に役立っています。


パレスチナ.JPG
パレスチナでは子どもたちも一緒に家族総出でオリーブの実を収穫します。
搾油施設の建設はオリーブオイルの品質を向上させ、収入の増加と仕事の創出につながっています。
なつめやし加工場は女性の雇用増加にも大きく貢献しています。


◎インドネシア (エコシュリンプ加工工場の従業員組織による共同購入プロジェクト他)

融資額 5,068,000円 融資先 ATINA

2011年より開始した共同購入プロジェクトは軌道に乗り返済中。
さらに従業員組織によるエコシュリンプの養殖事業が始まっています。
稚エビの死亡率が高いので池を十分に干し天日消毒してから再度挑戦しています。


インドネシア.JPG
エコシュリンプ工場内の様子。
大切に育てられたエビはていねいに加工されて日本に届けられます。
このプロジェクトは従業員のより強い責任感とチームワークを生み出し、製品の質の向上、
さらに生活向上につながります。


◎今回の韓国での総会は、APF参加団体である韓国のハンサリム生協とドゥレ生協が
ホストとして世界各地からの参加者を受け入れてくれました。

総会前にはソウル郊外でハンサリム生協の大きな収穫祭がありましたのでその様子も報告します。

ハンサリム収穫祭1.JPG
農業生産者、農産加工品メーカー、生協スタッフがそれぞれたくさんのブースを出展し、
お互いの作物や加工品を販売していました。
ソウル市長や各界からのゲストも集まり大盛況です。
TPPや遺伝子組み換え作物に反対するブースもありました。

ハンサリム収穫祭2.JPG
収穫を祝う韓国の踊りが披露されました。
日本とは雰囲気が異なりますが、収穫をお祝いする嬉しい気持ちが伝わってきます。

ハンサリム生協.JPG
大地を守る会代表の藤田和芳が、APFを代表して、
農業の神様に感謝の気持ちを込めて挨拶をしました。
                                      (広報国際課  豊島 洋)


2013年11月19日

資源管理漁業の第一歩を「いわき」から

11/17()17:00から行われた

「第1回いわきの漁業の未来を考える会」に参加してきました。

 

この集まりは、震災以降、おさかな喰楽部(吉田)が三陸の漁師と

交流を重ねてきた中で、福島の漁業の将来を真剣に考えている

2人の漁師(新妻竹彦さんと石井宏和さん)と出会ったことが、

きっかけに誕生いたしました。

 

2人の漁師は、

「福島第1原発事故以降、魚貝サンプルを獲るために網を30分ほどしか入れないにもかかわらず、

震災前なら2時間以上網を入れたときよりたくさんの魚が獲れる」

と言います。

 

これは、強制的に行われた禁漁により、

魚の資源が急速に回復してきたということです。そして

「福島の今の現状を考えると、自分の代には結果は期待できないかもしれないけど、

孫子の代に豊かな海を残して、漁師をやれるようにしてあげたい」

という強い気持ちがあります。

 

そのような話を一緒にする中で、この禁漁というマイナスをプラスに変えるには、

いわきの漁業が日本一の資源管理型漁業に転換するしかない。

 

そのためには、おさかな喰楽部の新年勉強会でも講演いただいた資源管理の

第一人者である勝川俊雄さん(三重大学生物資源学部准教授)に力を貸してもらい、

みんなで「いわきの漁業」について話をしましょうということになり、

1回目の会合が行われました。

 

当日は、漁師のお二人をはじめ、

勝川先生、市議会議員、水産加工関係者、消費者など13名が集まりました。

 

漁師と水産加工・魚屋は、利害が逆になるので

一緒のテーブルに着くことはまずありません。

漁師は自分が上げた魚は高く買って欲しいし、

魚屋さんは良い魚をいかに安く買い付けるかが商売の基本になるからです。

 

この結果何が起きるかというと、

漁師はたくさん獲ることだけに走り、資源はダメージを受け、

結果として水産加工関係でも良い魚を安く?適正な値段で仕入れることができなくなります。

そして、それは最終的には、消費者にとっても大変不幸なことになります。

 

勝川先生は、今安く流通されるヨコワ(本マグロの幼魚)を5年獲らずに太らせれば、

漁師も魚屋も消費者も持続的な魚の恩恵を受けられると言います。

小さなヨコワは11500円程度、これが5年後の本マグロに成長すると

148万円になるのです。

 

ヨコワの幼魚が本マグロまで成長できるのは1/3なので、

少なくとも今のヨコワは約16万円ほどの価値となり、

漁師や魚屋はもちろん、消費者にとっても資源の心配をしないで

おいしいマグロを食べ続けることが可能になります。

 

原発事故により28カ月続けてきた禁漁は、

資源管理にとってはまさに天の恵みです。

いや、天の恵みに変えなければ福島の漁業の真の復興はありえないだろうと、

4時間にもおよぶ話し合いがもたれました。

 

iwaki_gyogyo.jpg

 

漁師と魚屋そして議員や消費者が、

水産資源の管理によって、地域振興をすすめよう!

という歴史的な一歩が刻まれた瞬間だったと思います。

 

汚染水をはじめとする放射能の問題、この先、本当に漁師が一丸となり

IQITQという漁獲割り当てによる資源管理を実行できるのか、

仲買いや水産関係者も適正な値段と情報をつけて流通していけるのか、

問題はまだまだ山積みです。

 

しかし、「いわき」だからこそ、持続可能な水産ビジョンを策定し、

前進していこうという強い意志が集まった仲間から発信されました。

 

大地を守る会・おさかな喰楽部では、

これからも、いわきの福島の漁業に注目し、皆さんに情報を発信していきます。
(おさかな喰楽部・吉田和生)

 



2013年11月18日

産地交流会 秋のお芋掘り その②

日付が前後しますが、
11月2日にも芋掘りの産地交流会
「三里塚の畑でおいも掘り」を開催しました。

当初、10月26日に企画していたのですが、台風接近に伴う影響が心配されたため、
26日の開催を諦め、1週間延期して開催の運びとなりました。


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この日もすっきりしない天候でしたが、
水がようやく退いて、畑の中に入れる状態にまで回復しました。


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消費者会員のご家族と、三里塚酵素の会メンバーのご家族も一緒になって、
みんなで芋掘りを楽しみました。


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みなさん芋掘りを満喫してくれました。
延期になりましたが、開催して良かったです。


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芋掘り後、千葉県北総大地の特産品、落花生の育ち方について、
三里塚酵素の会代表の木内さんにお話していただきました。

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自宅を交流会会場に開放していただき、
落花生の野焼きパフォーマンスをやっていただいた堀越さん。
今回も三里塚酵素の会の皆さんには大変お世話になりました。
密な交流もできて、充実したイベントとなりました。

参加していただいたみなさまどうもありがとうございました。
延期となったため参加できなくなってしまったみなさま、申し訳ありません。
今後も産地交流イベントを企画してまいりますので、またの機会に是非ご参加ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
                                    (CSR推進部 秋元浩治)


2013年11月13日

産地交流会 秋のお芋掘り その① 

大地を守る会主催の産地交流会で、秋の定番企画のお芋掘り。
毎年、千葉県の二つの産地を会場に開催しています。

今年は、10月26日と11月3日に企画しましたが、
26日は台風の影響をまともに受けてしまうことが予想されたため、
1週延期して11月2日に開催しました。

日付が前後しますが、最初に11月3日開催の
『酒井さんの畑でおいも掘り』の様子をお伝えします。

受け入れていただいたのは、千葉県香取市にある、
酒井久和(さかいひさかず)さん、至美(よしみ)さんご夫妻のお宅です。

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芋掘り前の昼食交流会で、酒井さんから、
「今ちょうど甘柿が成っているから、自分で木に登って取れるんだったら食べていいよ。」
といわれ、木登りと柿もぎに挑戦の子どもたち。
こうして取って食べる柿は格別だよね。

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酒井さんのお芋掘りで定番の本格「石焼き芋」
これがまた美味しいんです。


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昼食交流会後、隣接した広い畑に入って、さつまいも掘りが始まりました。


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大きなさつまいもを掘りあげて、みんな得意満面です。


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大人も子どもも黙とお芋を掘り続けていました。

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「ほったよー!」

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口元に満足感漂う表情の「ほったどー!」
いっぱい掘れて、たくさん取れてよかったねー。


2013年11月12日

11/9 ecocolo×大地を守る会 「フェアトレードコーヒー講座」開催

11/9(土)元麻布農園ラウンジにて、

ecocolo × 大地を守る会「フェアトレードコーヒー講座」を開催しました。

 

雑誌『ecocolo』さん、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)さん、元麻布農園さんに、

大地を守る会を加えた四者コラボ企画です。

 

企画・募集は、大地を守る会とecocoloさん。

講師は、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)の名和さんと酒井さん。

会場は、元麻布農園さん。

 

今回、大地を守る会は、『NEWS大地を守る』とHPのイベント告知ページで告知/募集。

『ecocolo』さんは、HPで告知/募集。

大地を守る会の会員さんと『ecocolo』読者合同のイベントとなりました。

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前半は、「美味しいコーヒーの淹れ方」。

オルター・トレード・ジャパン(ATJ)の酒井さんがレクチャーした後、

参加者による実技(実践?!)が行なわれました。

 

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参加者の皆さんが「浅煎り」「深煎り」の違いや、コツ・注意点などの説明に

熱心に耳を傾ける様子が印象的でした。

 

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ATJ・名和さんの説明を聞く参加者たち

 

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後半は、ATJ・名和さんによる、「フェアトレード講座」。

ソファーやクッションに座って、コーヒーを飲みながらくつろいで話を聞きます。

 

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「お茶受け」はATJのかりんとうとコーヒーチョコ(贅沢な時間だ~)

 

...という間に講座は終了。

あっという間の2時間でした。

 

参加者からは、

「コーヒーの美味しい淹れ方がわかってよかった」

「これまで知らなかったフェアトレードの仕組みがわかった」

という声に加えて、

「いい雰囲気の会場でくつろげた」

という声もありました。

 

また、たのしいイベントを企画できたらと思っています。

 

 



2013年11月 9日

企業と環境展2013

大地を守る会も会員企業となっている、

みなと環境にやさしい事業者会議(略称:mecc)が主催する

「企業と環境展2013」が開幕しました。

 

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会場は六本木ヒルズのヒルズカフェ

 

大地を守る会はmeccさんとの連係も多く、

過去、「企業と環境展」でもいろいろコラボしてきました。

 

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■2009年

「フェアトレード最前線~ケニアからハーブ農園のソーシャルデザイン」

サフィア・ミニー(ピープル・ツリー代表)×藤田和芳(大地を守る会会長)

 

■2010年

「meccオーガニックトーク」

岡村貴子(オーガニックコンシェルジュ)×小島潤子(大地を守る会)×潮田和也(らでぃっしゅぼーや)

 

■2011年

「アースデイダイアログ~放射能と向き合う食卓の行方~」

戎谷徹也(大地を守る会)×親跡博史(らでぃっしゅぼーや)

 

■2012年

こども環境ワークショップ

「お塩はどうやってできるの?」~塩づくりを体験しましょう~

大地を守る会×海の精

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今年(2013年)は、連携のタイミングが合わず、

活動報告書の展示だけですが、よろしかったら是非、足をお運びください。

 

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大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli