2014年4月アーカイブ
2014年4月30日
期日:2014年4月19日(土)
場所:丹那の酪農王国オラッチェ(静岡県田方郡函南町)
毎年この時期恒例の、函南(かんなみ)東部農業協同組合主催の、産地交流会が今年も開催されました。4月も下旬にさしかかる頃なのですが、最近はなぜかいつもこの交流会のときは寒い一日となります。
それでも全体で100名を超える参加者が集まり、バーベキューも楽しみながら、生産者の皆さんと
消費者のご家族が、しっかり交流しました。
挨拶をされているのは函南東部農業協同組合(丹那牛乳)組合長の片野敏和さん。
左後ろにいらっしゃるのが、丹那低温部会部会長の川口正文さん。
片野さんも牧場を経営されています。
生産者や農協の皆さん自らが火起こしからこまやかに手配してくださってのバーベキュー。
部会長の川口さんも手際よくお肉を焼いてくださいました。
左は、この交流会には何度も参加したことがあるという、女の子。
生産者とも直接おしゃべりしながらいただけるバーベキューは、めったにありません。
フルーツバスケット(以下FB)の職員はケーキの引き売り。
今回は、FBのケーキ類は、事前に予約をとっての販売でしたが、少し当日販売できるものがあったので、このような形となりました。
酪農王国オラッチェのケーキ工房、ジャム・ジュース工房としてFBもこの地で活躍しています。
お腹がいっぱいになった後は、農協の2階の会議室で「車座トーク」。
天気のよいときは、それこそ芝生の上で輪になって...なのですが、この日の寒さと、雨もパラ
つく天気ではやむを得ません。
そして工場見学。低温殺菌される様子もガラス越しですが、見ることができました。
少し歩いて片野牧場へ。いよいよ牛たちとご対面。
ただし、一般来場者は牛舎には入れず、少し離れたところからの見学です。
伝染病の予防等でこういった措置がとられています。
この牛たちが、丹那の低温殺菌牛乳にふさわしい細菌数の少ない原乳を産出してくれるのです。
「牛さんたちいつもありがとう!」と声をかけました。
低温殺菌牛乳を通して長いおつきあいが続いている函南の地。
生産現場を訪ねること、生産者と消費者が交流すること、そしてあらためて出荷される乳製品を
大切に消費していこうという思いを強くする...。
「産地交流会」の大切さを実感できた一日となりました。
(交流局 担当事務局)
2014年4月28日
主催:港北大地サークル
日時:2014年4月14日(月)
場所:中原市民館 料理室(神奈川県川崎市)
参加人数:24名
港北大地サークル主催の「食べ比べ」シリーズ。今回のテーマは「しょうゆ味比べ」。
醤油を10種類集め、150ccのお湯に小さじ3杯ずず溶かし、味見をしました。
加工食品担当の職員も参加し、それぞれの醤油の特徴も伝えられました。
参加者は順番に味見。香りや色合いもしっかりと比べました。
子どももひとり参加。「おしょうゆはだいすき」と、早くも大人といっしょに違いを感じている様子。
ひとつの皿にちょっとずつたらして、色合いの違いは一目瞭然。
【参加者の感想から】
しょうゆ味比べに参加できるのを楽しみにしていました。違う種類(メーカー)の醤油を買ってみよう
と思いながら、いつも同じ物を買っていたので、味比べはとても勉強になりました。
味の好みは人それぞれだなぁと感じたのと、みなさん味に詳しくて驚きました。
醤油だけでなく、大地を守る会の他の物もいろいろと試してみようと思いました。
(T.Sさん)
自分で同時に味を比べるとしたら、2~3種類が精一杯だと思いますが、今回、扱っているほとんど
の味がみられ、とても良い機会を作って下さったと思います。
港北大地サークル、すごいと思いました。こういう方々が大地を守る会を支えているのだと感じました。今回の催しも、もっと多くの人に知らせたい程、本当に良い企画だったと思います。
(K.Sさん)
それぞれの醤油産地の風土や文化の違いが、どんな風に反映されているかを知りたいと思い参加しました。醤油の味、色、香り、具体的に見て味わい、わかったことが良かったです。参加された皆さんの自己紹介で、それぞれの思いも伝わり参考になりました。
港北大地サークルの皆さんには心からありがとうを伝えたいです。スタッフの皆さんがすべてのメーカーの醤油を購入し、持ち寄ったことで実現した企画ですよね。
(雑穀だいすき!さん)
ということで、私も30年近く事務局員として活動していますが、こんな企画は初めてでした。
だいちサークルではこんなこともやれるのだ!と実感。
港北大地サークルの皆さん、次の「食べ比べ企画」、期待しております。
(だいちサークル 担当事務局)
2014年4月10日
3月20日(木)、千代田区・紀尾井町の「COOK COOP BOOK」にて、「やまけん」 こと
農と食のジャーナリスト・山本謙治さんが案内する「本当の食の見分け方講座&試食会」を
開催しました!
講師のやまけんさんは、「農産物流通業者。日々、全国津々浦々の旨いもんを食い倒れる。
さすらいの食い倒ラーとは私のことだ。※1」とご自身で仰る通り、「美味しさと質」の関係を
知り尽くした達人です。
そんなやまけんさんを囲みながら、「一般に流通している食の現状」・「大地を守る会の商品と
市販品の違い」について、講義&食べ比べをしながら「本当の食の見分け方」をテーマに
学んでいただきました。
前半40分ほどは、やまけんさんの講義です。
「『安くていいもの』なんて存在しない!」というフレーズに始まり、「安さ」の向こう側に、
何が犠牲にされているのかを伺いました。
昨年も問題になった食品偽装問題はなぜ起こるのか問題提起をしながら、一般の食品において、
本来あるべき品質・トレーサビリティの仕組みがないがしろにされ、生産者やメーカーにも
負担が及んでいる現実を伝えてもらいました。
その上で、「食べ物を買う」という選択を通して意識すべきポイント、
その為の豆知識も教えてもらいました。
そして後半は、大地を守る会の食材と一般の食品の食べ比べなどを行いながら、
やまけんさんの講義が続きます。
だし汁・ハム・牛乳の順で食べ比べをしながら、「本当の食の見分け方」を体感しました。
「味・見た目が違う訳」などなど、やまけんさんの実況付きっという贅沢な試食体験。
実際に食べ比べることで、使われている原料や味の違いを発見できたのではないかと思います。
「美味しいは、安心」 「安心は、美味しい」という納得の関係の再発見です。
以下簡単に試食の際のお声をまとめました!(D:大地を守る会、他:市販品)
(1)だし汁
D :口に含んだ瞬間、旨味がパッと広がってパッと消えていく!
他 :味がずっと下に残る感じ。
→お出汁を変えるだけで、繊細な味覚が育ち本当の美味しさを楽しめるようになるようです。
出汁パック以外でも、昆布・煮干し・大豆など、シンプルにお出汁がとれますと、
やまけんさんのアドバイスも。
(2)ハム
D :色は地味だけど、本当のお肉の色。豚肉と香辛料だけで勝負しているので、食感も味もお肉!
他:キレイなピンク色だけど、実際に含まれているお肉の量は!?食感はプルプルします。
→ハムの試食以外にベーコンの焼き比べも見ていただきました。縮む量の違いに、会場もビックリ。
(3)牛乳
D :意外とすっきりしている。飲みやすい!
他:昔の給食の牛乳の味と同じ。比べてみると味は濃いけど、違う。
→低温殺菌牛乳と市販の高温殺菌牛乳が手元に届くまでの鮮度の違いや、
栄養の違いについても教えてもらいました。
牛乳嫌いのお子さまも、大地を守る会の低温殺菌牛乳なら舌に合うかも!
試食講座の最後は、やまけんさんのお時間ギリギリまで来場者からの質問タイム!
来場者の皆様とやまけんさんの「食」を通した熱い思いを再確認して終了となりました。
今回、私は社内研修の一環で参加しましたが、イベントを通して個人的にも、
「出来る範囲で、意志をもって美味しい食生活を送りたい!
そんな大地を守る会ライフをみなさんともっと楽しみたい!」と改めて感じました。
講師のやまけんさん、ご来場いただいた会員様と共に学ぶことができ、感謝です!
※1 イベント講師・山本謙治さんのブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」
※2 イベントの会場・COOK COOP BOOK
食をテーマにした本・雑貨の販売スペースの隣にカフェ兼イベントスペースがあるオシャレで温かな空間。
2014年4月 9日
IFOAM JAPAN
映画上映会『世界が食べられなくなる日』のご案内
下記の要項でセミナーを開催します。
1. 主催 特定非営利活動法人アイフォーム・ジャパン
2. 日時 2014年4月19日(土)
3. スケジュール
13:00 受付
13:30~14:15 手島奈緒さんの講演(質疑応答を含む)
14:15~14:30 休憩
14:30~16:30 上映時間(2012年/フランス/118 分)
ジャン・ポール・ジョー監督
4. 会場 パルシステム連合会 7階会議室
〒169-8527 東京都新宿区大久保2丁目2-6 ラクアス東新宿
【最寄り駅】東新宿駅/新大久保駅
【交通案内】東京メトロ副都心線・都営大江戸線東新宿駅徒歩3分
JR山手線新大久保徒歩10分
5. 定員 70名 (席に余裕あります)
6. 参加費 1000円(予約して頂いて、当日のお支払いをお願いします。)
※御手数ですが、なるだけお釣りのないようにお願い致します
7. 参加申込 特定非営利活動法人アイフォーム・ジャパン
東京都港区新橋4-30-4藤代ビル 株式会社アファス認証センター気付
TEL:03-6809-0824 FAX:03-5400-2273/email: organic@ifoam-japan.net
手島奈緒さんプロフィール:
鳥取県生まれ。デザイン学校卒業後デザイン事務所勤務を経て、
1993年自然食品宅配の老舗「株式会社大地を守る会」に入社。広報室・青果物の仕入れを担当。
2009年大地を守る会退社後、地域活性を行うNPO法人を経て、
食べるひとと作るひとを繋ぐ「ほんものの食べものくらぶ」(http://www.hontabe.com)を設立。
ブログ「ほんものの食べもの日記」(http://hontabe.blog6.fc2.com)
著書に『いでんし くみかえ さくもつ のない せいかつ』(雷鳥社/2013/10/19)がある。
『世界が食べられなくなる日』という映画について
監督:ジャン・ポール・ジョー(『未来の食卓』『セヴァンの地球のなおし方』監督)
製作:ベアトリス・カミュラ・ジョー ナレーション:フィリップ・トレトン
2012年/フランス/118分
2009年、フランスである動物実験が極秘に開始された。
それはラットのエサに遺伝子組み換えトウモロコシ、農薬(ラウンドアップ)を、
いくつかの組み合わせで混ぜて与えた長期実験だった。
実験期間は2年、ラットの寿命に相当する期間である。
現在、市場に流通している遺伝子組み換え食品の安全基準は、
ラットに遺伝子組み換え作物を3ヵ月間与え続けても問題がないという実験結果をもとにしている。
人間の寿命を80歳とすれば、ラットの3ヵ月は人間の10歳に相当する。
分子生物学者、ジル=エリック・セラリーニ教授が行ったこの世界で初めての実験は、
2012年9月に専門誌に発表され、フランスをはじめとしてヨーロッパ諸国、
そして世界中に大きな波紋を投げかけた。
FAX:03-5400-2273、Email:organic@ifoam-japan.net)
2014年4月 7日
脱原発フォーラムのご案内です。
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「脱原発フォーラム」
脱原発社会の創造 -今、市民として取組むべきこと
*特設サイト(お申込みもこちらから)
http://www.c-poli.org/main/dg_forum
2011年3月11日に発生しました、東日本大震災と東京電力福島第一原
子力発電所の事故から3年になろうとしています。その被害の大きさに
は世界中の人々が驚き、多くの支援も寄せられました。
ドイツでは、福島第一原発事故を受けて脱原発政策を掲げ、2022年まで
にすべての原発を停止することを決定し、再生可能エネルギーの導入が
急速に進められています。
日本国内では、福島第一原発の事故後に全ての原発が停止したものの、
関西電力大飯原発の再稼働(2012年7月~2013年9月)や、原発輸出に向
けた外交政策が進められており、新たなエネルギー基本計画の案では
「原子力発電を重要なベース電源として引き続き活用」「安全性が確認
された原子力発電所について再稼動を進める」などと示されています。
一方で、脱原発社会を形成しようと、多くの市民団体などにより様々
な取組みがなされています。2013年4月には、多くの研究者や技術者、
NGO関係者などにより原子力市民委員会が発足し、1年を目途に「脱原子
力政策大綱」の作成が進められています。
このような経過のもと、今一度「脱原発社会」を創造するために多く
の市民が集い、考え、行動するため「脱原発フォーラム」を開催します。
多くの市民のみなさまのご参加をお待ち申し上げます。
日時:2014年4月13日(日) 10:00~17:30
会場:日本教育会館 一ツ橋ホール
(千代田区一ツ橋2-6-2 地下鉄神保町駅下車徒歩3分
http://www.jec.or.jp/ 道案内専用電話●03‐3230‐2833)
プログラム
開会挨拶・趣旨説明◎10:00~
舩橋晴俊 「脱原発フォーラム」実行委員長
セッション1◎10:05~11:00
脱原発政策大綱とエネルギー基本計画
原子力市民委員会メンバーを中心に
セッション2◎11:00~12:30
立地自治体の経済と原発依存からの脱却
──福島原発事故から考える
村上達也 脱原発をめざす首長会議世話人・元東海村長
大西 隆 慶應義塾大学大学院特別招聘教授・日本学術会議会長
村上光雄 全国農業協同組合中央会(JA全中)副会長
進行:上原公子 脱原発をめざす首長会議事務局長・元国立市長
セッション3◎13:30~16:00
福島の現状から脱原発の未来を創造する
──原発事故と暮らし(食・生活)
小山良太 福島大学経済経営学類准教授
濱田武士 東京海洋大学准教授
佐藤一夫 福島県生協連専務理事
川上雅則 福島県農業協同組合中央会(JA福島中央会)参事
進行:林 薫平 福島大学経済経営学類特任准教授
セッション4(まとめの討論)◎16:15~17:30
脱原発社会はこうしてつくる!―市民として取組むべきこと
参加費:1500円(学生等1000円)
主催:「脱原発フォーラム」実行委員会
開催協力:地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会(地産地消ふくしまネット)
連絡事務局 市民がつくる政策調査会(市民政調)
TEL 03-5226-8843/FAX 03-6661-8325
市民セクター政策機構
TEL 03-3325-7861/FAX 03-3325-7955
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2014年4月 1日
期日:2014年3月22日(土)
場所:黒崎有機栽培研究会の畑(神奈川県三浦市初声町)
好天にも恵まれ、今年で26年目(開催は2011年が唯一中止となったため25回目)となる、
春の三浦・大根収穫交流会。
「消費者の皆さんと畑で顔を合わせて交流できるこの機会はいつまでも大切にしていきたいです」
と黒崎有機栽培研究会の石渡さん。
当日の様子を写真を中心にお伝えします。
今回収穫する大根は青首大根だったのですが、少しだけ別の畑に残っていた三浦大根も
見ることができました。参加者もその大きさにビックリ!(重いもので約8kgありました)
挨拶と説明が終わると一気に畑にちらばって収穫作業です。
子どもたちもどんどん抜きました。
小さな子でもけっこうスポ~ンと抜けます。
持ち帰る分を抜いた後も、出荷用にどんどん収穫。
みるみるうちに畑には大根が積まれていきました。
お昼には、三浦の春の交流会では定番の「大根汁」。
大根がたっぷり! 使用した調味料は大地を守る会の取り扱っているものです。
昼食後、抜いた大根を出荷するために、車に積む作業をみんなでお手伝い。
2本ずつ手渡し。声をかけあいながら。
流れ作業ではありますが、傷つけないようていねいに積んでいかれます。
これも三浦名物、「大根アイス」!(冷凍ではありません。抜きたての大根を一皮むいただけ)
子どもたちが、まるでソフトクリームのように、生の大根にぱくつきます。
右が黒崎有機栽培研究会代表の石渡稔(いしわたみのる)さん。
生の大根は大人も夢中! スタッフもぱくぱくいただきました。
車では来ることができない黒崎有機の畑には、三崎口の駅に帰るのにも、たくさん収穫した大根
を工夫して持っていかねばなりません。
リュックやバッグから出た大根の葉っぱが印象的です。
【参加者の感想から】
子どもも、思う存分、たくさん抜くことが出来ましたし、「大根アイス」という、生の抜きたて大根まで
かじらせていただき、いつもながら、おいしい大根汁に、ありがたい気持ちでいっぱいでした。
生産者の皆様、本当にいつもご苦労様です。
生産者の方々のご苦労までもを思いながら、いつもおいしくいただいております。
食べることのありがたさ、いのちのありがたさ、そのような目に見えないものへの感謝の気持ちが、
このような体験を通して、少しでも、子どもが、自分のからだで、自分の感覚で、養うことが出来たら
いいな...と思います。
ありがとうございました。
(W.Sさん)
生産者の皆様、ご参加いただいた皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
夏には「とうもろこし収穫交流会」もございますので、よろしくお願いします!
(交流局 担当事務局員)