<02>生産者に会いに行こう!: 2010年7月アーカイブ

2010年7月29日

「千葉畑の会・スイカ食味会」に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さんは7月の3連休、どのように過ごされましたか?

大地を守る会では海の日の恒例イベント「千葉畑の会・スイカ食味会」を今年も行いました!

 

今年は春先に寒さが続いた為、スイカの苗の生育が心配されました。

スイカ食味会で食べさせてもらうスイカは、この交流会のためだけに作られている品種もあるため、

生育が心配。

でもさすがプロです!どのスイカもぴたりと交流会に合わせて熟期を迎えていました!

 

 

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会場の千葉畑の会の内田さんは代々続く農家さん。交流会会場となる納屋も広くて立派です!

柱も梁も太い!

 

 

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こちらは出荷を待つスイカたち。「食べてみて~!」と訴えているようです。

家族の人数が減ってか小玉スイカが人気のようですが、やはり夏に一度は大玉スイカをガツン!と

食べたいものです。

この夏、我が家では親戚が集まってバーベキューを楽しみますが、大玉スイカもぬかりなく手配しました!

大ぶりに切ったスイカにかぶりついて種をピュッ!ピュッ!と飛ばしてお行儀ワルで楽しみます。

夏のイベントには欠かせません!

 

 

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いよいよ食味会の開始です!

6種類のスイカ(祭りばやし・縞王・新三山・タヒチ・ゴールデン旭都・マダーボール)を食べ比べました。

昔からのロングセラーの品種から、今ではもうあまり見なくなってしまったもの、それぞれの特徴や

どこが難点だったか、などを経験を交えて教えてくれます。

プロのスイカ農家さんから聞くスイカの種類の変遷は興味深いです。

テレビの取材も入りました!

 

 

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みんなでスイカを頬張りながら記念撮影。美味しそうですね!

 

 

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スイカをたっぷり堪能した後は畑の見学です。

説明は内田和洋さん。「スイカの交配はミツバチで行うんですよ~。」と。

8月に入ると秋に出荷する人参を蒔くそうです。「人参は水が好きなんです。水やりが大変なん

ですよぅ~」とのこと。暑い中ごくろうさまです。

 

 

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子どもたちはさっそく虫取り?いえいえ、畑見学の時に草取りのお手伝いをしました。

この作物は落花生。脇に生えている草、スベリヒユとちょっと似ているので要注意、です。

 

ちなみにこのスベリヒユ、茹でてマヨネーズで食べると美味しいとのこと。

生でかじってみるとクセもなくほんのり粘りがあって「夏野菜」という感じでした。

さっそく我が家に帰って試食。お酢好きの我が家では酢醤油が評判良かったです。

「雑草」から「夏野菜」に昇格です。さらに「タダで生えてくる。」という特徴が評価されて「夏野菜の定番」

まで2階級特進も間近か、か!?(笑)

 

 

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暑い中、黙々と草取り体験に取り組んでいただきました。

みんなで一斉に草取りをしてすぐにきれいになりました。

 

 

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畑見学&草取りお手伝いを終えて会場に戻ると、とうもろこしとジャガイモを頂きました。

すべて内田農園ものです。美味しかったです。

子どもたちは大根を洗う水槽で水遊びです。楽しそう!

 

 

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内田さんの畑に隣接する雑木林は生き物の宝庫。

稲作体験田企画の自然ガイドでもおなじみの生き物はかせ・陶武利さんに、今年も自然観察ガイドを

お願いしました。

さて、どんな生き物が見つかるかな?

 

 

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ノコギリクワガタをゲット!

全部で15匹のカブトムシ、クワガタ、玉虫を捕まえました!

 

「こんなに獲って大丈夫?」という声もありましたが、陶さんによると「雑木林がしっかりしているから

このくらい獲ってもびくともしませんよ。」とのことです、ご安心を。

確かに、毎年イベントの際にこの林からは数十匹の虫たちをわけてもらっていますが、虫が減って

いる様子はありません。

 

 

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今回の自然観察会のサプライズは日本の国蝶でもあるオオムラサキを見つけた事です!

長年、自然観察を行っている陶さんも「力が強い蝶です!興奮しました!」とのこと。嬉しそうですね!

前回は千葉県では珍しい、ヒラタクワガタも見つけました。この雑木林の豊かさが伺えます。

オオムラサキはこのあと逃がしてあげました。

 

 

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自然観察も終えて会場に戻って今回捕まえたクワガタとカブトムシを欲しい子どもたちに分けました。

人数分はいないのでじゃんけんで持ち帰れる人を決めました!

真剣勝負のじゃんけんです!負けて泣いちゃう子もいませんでした。みんな、立派だな!

 

 

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集合した時に行った目方当てクイズの当選者には目方を当てたスイカをプレゼント!

15.1kgの堂々とした大玉スイカです。

 

 

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交流会を終えてセミの声に送られて帰る夕暮れの内田農園。

左奥のこんもりした屋敷林(?)が内田さんのお宅です。トトロが居そうな大きな木ですね。

こんな農村らしい風景がずっと保たれる事を祈りたいです。

皆さんも国産農作物を買い支えて、農家さんを応援してくださいね!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月28日

「神泉・畑の樂校」&「大豆畑のお手伝い!」に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

梅雨が明けて暑い日が続いていますが皆さま、体調など崩されずにお元気でお過ごしでしょうか?

冷たいものやさらっと食べられるものばかりでなくがっつり、しっかりと食事を取って体調を崩さない

ように気をつけましょう!

「日本一暑い町」として知られる熊谷市にほど近い神川町にある「神泉・畑の樂校」の畑。

暑さにも負けずに出かけてきました!

 

 

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前日に梅雨明け宣言が出た畑の様子です。

大豆の成長には目を見張るものがあります。来るたびにどんどん成長をしています!

とうもろこしも背が伸びています。雑草の勢いも衰えません。

 

種蒔きや苗の定植も一段落したこの時期、相変わらず草取りが主な作業です。

でも、梅雨明けしたので雑草への水分補給も止まりますので今、草取りを頑張れば後がラクです!

先が見えてきました!

今回から8月いっぱいまでは畑の樂校は夏時間。9:00に開始して12:00には終了です。

真昼間は暑すぎて畑に長く居られません!

 

 

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大豆の様子です。

手前の大豆と奥の大豆とは播種時期が2週間ずれています。成長の違いが判りますね!

 

 

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とうもろこしも大きくなりました!次回には収穫できそうですね。

大風に倒されずに収穫できますように!

 

 

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草に埋もれて救出した落花生も大きくなりました!もう、草に負けませんね。

 

 

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お昼まで草取り作業をしてすっきりしました。

梅雨も明けて水分の補給も減るので草の成長は弱まるはずです。

・・・いや、弱まって欲しいです!次回来る時まで草はこのままでいて欲しい! 

 

 

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この日、「畑の樂校」企画と同時開催で大豆畑の草取りお手伝い企画も開催しました。

お手伝いした畑はヤマキさんの大豆を作っている「豆太郎」さんの畑です。

さすがプロの農家さんの大豆です!大きく育っています!

雑草も「無農薬・有機栽培」。元気に立派に育っています!(笑)

 

 

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大豆の根のまわりにもびっしり生えた雑草たち。機械で徐草しても株周りは手で取るしかありません。

広大な面積を徐草することはプロの農家さんでも大変な作業です。

 

 

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熱心に草取り作業に汗を流す参加者の皆さん。

暑い中本当にありがとうございます!熱中症に気をつけて作業を進めます。

 

 

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こんなにきれいに草を取り除いていただきました。

梅雨も明けたので、このあとは土の表面は乾いて暑くなり草の種は発芽しにくくなることでしょう。

さらに大豆はぐんぐん成長しますので、その陰になってもう草はそれほど成長できないはずです。

この時期の草取りは大変ですが大豆を順調に成長させるために大切な作業なんです。

 

 

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お昼には畑の樂校の参加者も大豆畑のお手伝い企画参加の皆さんもみんな集まって、枝豆を

ワシワシ食べつくす昼食会を行いました!この日のために用意した枝豆は約20kg!

無類の枝豆好きが100人集まっても大丈夫です!

...ちなみにこの日の参加者は約90名。皆さん、枝豆を心ゆくまで堪能して頂きました!

 

 

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お世話になったヤマキさんも気合が入っています!かき氷やジュースなどの販売をしてくれました。

竹のセットは流しそうめんでしょうか?

 

 

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流しうどんでございました。豆乳を練り込んだうどんとトマトを練り込んだ赤いうどん。

紅白で流れてきて縁起がいい!ゴマだれで美味しく頂きました。

虎谷は流れ切ったうどんが溜まるザルから取って食べましたのであっという間に満腹でございます。

 

 

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昼食も終わってひとまずは解散です。

解散した後に希望者を募ってヤマキさんの社屋の脇を流れる水路でサワガニ探しをしました。

水に足を浸していると猛暑も忘れます。

ヤマキさんのある旧神泉村は湧水が豊富な土地です。村内にはきれいな水が流れていて

クレソンなども自生しています。

水路脇には野菜の洗い場が造られていました。スイカを冷やしたらおいしそうです。

 

今年で2回目になる大豆畑のお手伝い企画。今回は100名を超える応募を頂きました!

暑い中での畑作業は大変な体験ですが、農家さんのお仕事の一端を知っていただく事ができたと

思います。この時期おいしい枝豆もしっかりと堪能して頂けた事と思います。

 

大地を守る会の畑お手伝い企画は大変なだけではありません!

必ずお楽しみがついてくるような企画を考えていますので、皆さんもぜひ一度お申し込みしてください!

お待ちしています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月27日

第28回 久慈市山形べこツアー

とんちゃんこと、交流局の中井徹です。

7月17日(土)~19日(月)、今年で28回目となる久慈市山形べこツアーが催行されました。

総勢31名。岩手県久慈市山形町

4年前までは「山形村」。中井は今でも、どうしても「山形村」と呼んでしまいます。

 

今回は、宮崎県で発生した口蹄疫の問題もあり、残念ながら、べこツアーと言っても、牛たちに

接することは一切できませんでした。念には念を入れての対応です。

ただ、現地では、生産者の方々や、多くの自然に囲まれ、子どもも大人も、実にゆったりとした

3日間を過ごすことができました。

写真を中心に、その様子をお伝えしましょう。

 

 

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山間の牧場に放牧されている短角牛たち。

駅から宿への道中、バスの窓ごしに見ることができました。

 

宿に到着し荷物を置いたら、さっそくツリーイング体験です。 

 

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インストラクターの方の説明をよーく聞いて、 装備をしっかりと装着。

 

 

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付き添ってもらいながら、よいしょよいしょと登っていきます。

 

 

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子供たちはあっという間にコツをつかみ、こんなに高いところまで!  

 

 

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大人も負けてはいられません。みなさん、一所懸命チャレンジしていました。

コツをつかめば難しくはないのですが、思った以上に汗だくになります。

 

動画でもいくつかご紹介します。

 

 

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ツリーイングが終わると、なだらかに広がる山々を見渡しながら、山形町での林業の様子を聞きました。

 

続いて、初日の夕方はバーベキューを囲んでの歓迎セレモニーです。 

 

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まずは乾杯!

生産者の方々をはじめ市役所の方やJA(農協)の方など、本当に多くのみなさんに囲まれての

歓迎セレモニーです。

 

 

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途中から夕立の雨となってしまいましたが、きれいな森と空に囲まれた場所で短角牛ほか、

おいしい食材をたくさんごちそうになりました。

 

 

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短角牛の短くんとハイチーズ!

 

 

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生産者と一緒に。

 

 

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宿泊した、平庭山荘のコテージ。家族ごとに、ゆったりと。

夜は、満天の星を眺めることができました。

 

二日目の午前中は、久慈の海へ。

漁港の朝市を見学し、ウニの殻むき体験も行ないました。

 

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向かうは二子漁港の朝市です。月に一度開催されているそうです。

 

 

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ウニ、ホヤ、干物やワカメなど、海の幸が豊富です。

子供たちは初めて見るホヤにくぎ付けです。

 

 

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続いてウニ殻むき体験。 

ウニは何と一人3個ずつ!品定めです。

 

 

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 ウニの口側(ふだん海底にあるほう)に道具をあてて、半分に開きます。

 

 

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こんな感じにたっぷりです。

「昆布の色をしたもの」は、まさに昆布やワカメなど、ウニが食べたものです。

 

 

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サジで 殻の中から中身をざるに取り出します。

 

 

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ピンセットで「昆布の色をした物」を取り除きます。

 

 

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地道に取り除いていくと、こんなにスッキリきれいになります。

 

 

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ウニ3個分だとこんなに盛りだくさんに!

漁協の皆さんにご用意いただいた「シラス汁」と「いちご汁(ウニとアワビ)」とともに

と~っても豪華なお昼ごはんです。

 

 

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お昼ごはんを食べている最中も、沖合からジャンジャカ海の幸が運ばれてきます。

海女さんやたちが大活躍しているのでしょう。

 

 

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船から引き上げです。

子どもたちも大人も初めて見る光景にくぎ付けです。

 

 

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漁港のみなさんとお別れのごあいさつです。

 

 

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みなさん、おいしいウニ、そしてシラス汁、いちご汁、ホヤなどありがとうございました!

 

 

続いて、山形町に戻り、鍾乳洞の見学と、子どもたちを中心にシャワークライミング。

 

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内間木洞という鍾乳洞の説明を聞きます。

 

 

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総延長6,000mを超える鍾乳洞で、日本で5番目に長い鍾乳洞とのこと。

 

 

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鍾乳洞の入り口です。冷風がヒューヒューと吹いてきます。

 

 

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危険のないよう、みんなヘルメットを装着。

ほとんど無地のヘルメットですが、中にはこんなものも混じっていて、子どもたちはうらやましそう。

テレビでやってる「戦隊もの」をイメージしているのでしょう。

 

 

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案内していただきながらどんどん進みます。

みんな、足元と頭上に注意しながらね。

 

 

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こんな光景が広がっています。

 

 

つづいてシャワークライミングの様子を。

 

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冷たい川の水の中、ばしゃばしゃと沢登りに没頭。

小さなお子さんもお父さん・お母さんの力をかりて頑張りました。

 

 

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シャワークライミングの最後は「自然のウォータースライダー」です。

まずはインストラクターの方から見本を。

 

 

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岩をすべり台にしてあっという間に下ります。スリリングで気持ちがよいです。

不思議なことに体は全然痛くありません。

 

 

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子どもたちもどんどんチャレンジ。

インストラクターのみなさんのサポートのおかげで、子どもたちもみんな楽しめました。

 

シャワークライミングの様子を動画でもご紹介。

 

 

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年配層?(失礼)は、木工体験でシャワークライミング隊を待ちます。

なかなかいい感じに仕上がりました。

 

3日目。バッタリー村という、昔ながらの暮らしぶりを伝える集落で、豆腐づくりや染物体験です。

 

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今回も手書きの歓迎プレートを用意してくれてました。

バッタリー村は今年で開村25周年です。

 

 

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右がバッタリー村・村長の木藤古徳一郎さん。

徳一郎さんからの歓迎のごあいさつは→こちら

ちなみに、徳一郎さんのお父さんは徳太郎さんといい、大地を守る会の商品「とくたろう」の名前の由来

となっています。

 

さっそく豆腐づくり。

   

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機械で大豆をつぶします。

 

 

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大豆がつぶされ出てきます。

 

 

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つぶした大豆を煮る釜です。貫禄のある大きな釜ですね。

 

 

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つぶした大豆を入れます。

 

 

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煮た大豆を釜からすくいあげ、圧をかけます。

 

 

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しぼった豆乳。

 

 

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豆乳ににがりを入れてかき混ぜます。

 

 

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少しずつ固まり始め、おぼろ豆腐のようなフルフルのお豆腐になりました。

 

 

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醤油とネギといっしょに召し上がりました。

 

 

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こちらは子どもが大好きな「森のやど」。子どもたちは「基地」みたいなのが大好きですよね。

 

 

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みんな時間を忘れて夢中です。

バッタリー村には他にも自然をいかしたいろいろなものがあります。

 

 

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バッタリー村の「創作館」に移り、お昼ごはんをいただきます。

藁ぶき屋根の上には、おにゆりが生えています。もうすぐきれいな花を咲かせるそうです。

 

 

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ここにも手書きで歓迎の書が。うれしいですね。

徳一郎さん、ありがとうございます。

 

 

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建物の中にこんな解説が。 

 

 

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べこ汁と漬物とおにぎりをいただきました。

べこ汁は、短角牛としみ豆腐を、地元の味噌を使った 汁です。ほんのりと生姜の風味も。

 

 

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最後にみんなで記念撮影です。3日間もあっと言う間でした。

 

以下、参加者からの感想をご紹介しましょう。

「東京へ戻りはじめに思ったのは、なんて刺激(ストレス)が多いのだろう、ということでした。

灰色のビル、どぎつい看板、広告、車の騒音、排ガス...。

山形町では見渡す限りの緑、小鳥のさえずり、心地よい風、おいしい空気だったのに。

そのギャップをあらためて感じ、自然の大切さを実感しました。

ツアーでは本当にいろいろな体験ができて、あっという間の3日間でした。

ツリーイング(ロープを使っての木登り)の爽快さ、おいしい食事、冷たかった、大変だったシャワー

クライミング、本当に楽しかったです。

これも山形町の皆様のあたたかいもてなし、大地を守る会スタッフの皆様のバックアップ、ツアーに

参加された皆様とのふれあいがあったからこそと感じております。

最高の思い出となりました。ありがとうございました。

子ども達もいろいろな年齢の子が一緒に遊べて楽しかったと思います。

長男は『岩手県に住みたい』『また、ここに来たいなぁ』と言っていました。

 

山形町の皆様へ

本当にあたたかく迎えていただき、ありがとうございました。

口蹄疫問題が早く終息し、安心してべことふれあえるツアーができるようになるといいですね。

本当に山深い山形町の自然を大切にしていただきたいと思います。

また訪れる日が来ることを楽しみにしております。    ~M.Y」

 

28年間続いているこのツアー。

中井は、個人的には、1985年と1992年に参加しているのですが、1992年に宿泊させていただいた方

とも再会できて、うれしかったです。

来年もまた、皆様との出会い、山形町の方々との出会いを!

ぜひ、べこツアーでごいっしょしましょう。

 

大地を守る会 交流局 中井 徹



2010年7月12日

とうもろこしの雄花切りのお手伝いに行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

今月末には大地を守る会の最大規模の産地交流会「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」が

行なわれます。

3週間前の今、収穫祭のとうもろこしは受粉をし実を大きく実らせている最中です。

 

夏のこの時期のとうもろこしには「アワノメイガ」という蛾の幼虫がどうしても実に入ってしまいます。

この蛾はとうもろこしの雄花に卵を産みつけ、孵化した幼虫が茎を辿って実に辿りつき、食害を

引き起こします。強力な農薬を使えば一発で退治できるのでしょうが、農薬を使わない栽培では

この時期に栽培しない事以外に有効な手段がありません。

なるべく虫害を減らす手段として、孵化した幼虫が実にたどり着く前に、受粉を終えて役目を果たした雄花を刈り取って畑の外に出してしまう「雄花切り」という作業があります。

私たちが楽しむのに生産者の皆さんだけにこの作業をお願いするのは申し訳ない!っという事で

お手伝いに行ってきました。

 

 

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うっそうと茂ったとうもろこしです。

先端の一つの大きな花のように見えるところが雄花です。近づいて見ると小さな花が集まったもの。

雄花をたたくと花粉がほわん、と舞います。

この雄花を切り取って蛾の幼虫、もしくは卵ごと畑の外に運び出してしまう事が今日の目的です。

 

 

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ハサミで1本づつ切りとってコンテナの箱に入れて運び出します。

横に並んで一斉に作業開始!「マイペースで」と思いつつ隣が気になりペースが上がってしまいます。

 

 

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皆さんの訪問を待っているとうもろこし。まだだいぶ細めですね。これからどんどん大きくなって

3週間後には食べ頃になります!

 

 

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どんどん刈り進みます。進んでいくごとに刈り取った雄花を畑の外に出す作業が大変になります!

切り取った雄花は一つ残らず畑の外に出してしまいます。

この日は曇天で気温が高く時折雨も落ちてきてカッパを着ると暑く、着ないと雨に濡れてしまう

いやな天気でした。

でもこの湿度と気温が作物の成長を促すわけですね。梅雨をいやがってばかりもいられません。

 

 

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約3時間ほどの作業でだいぶ作業が進みました。畑がトラ刈り状態です。あともう少し!

 

 

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やっと終了!

畑から出した雄花は軽トラックに載せて畑から離れた場所に捨ててしまいます。

刈り取った雄花をよく見ると時折小さな幼虫が見つかります。見えませんが卵もたくさん産みつけ

られているのでしょう。

これらを外に出せば実の食害の被害は軽減できますが、まったく食害なし!というわけにはいきません。

この作業前に運良く実に辿りついていた幼虫は防げません...。

とりあえずやれることはやりましたし雨もあがりました。 皆さん、お疲れ様!

 

 

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お手伝いの後のお楽しみがこれです!

今の季節、黒崎有機栽培研究会の皆さんはお中元メロンの出荷のピークが過ぎて一段落した頃。

畑で熟し過ぎてしまって出荷できないメロンを私たちのためにとって置いてくださいました!

うれしい!高級メロンをぶつ切りで頂きました。

出荷できない迄に畑で熟してしまったメロンは消費者である私たちには食べる機会がありません。

この超完熟メロンを食せるのは生産者さんだけの特権です!

左は種の周りを掻きだす石橋さん、あ~あ、その種の周りのひげとお汁が美味しいんじゃないですか!

種ごとほおばってお汁を一滴残さず吸い取ってしまいたい!

 

ちなみに虎谷が大好きな超完熟果物はすもも、桃、メロン、キウイフルーツです。

キウイフルーツの完熟物は11月に行われる「「甘楽キウイフルーツ収穫お手伝い」企画で、運が

良ければ食べることができます。

通常キウイフルーツは11月の収穫時期にはまだ固く、収穫後に追熟させて皆さんにお届けするの

ですが、なぜか11月の収穫時に畑ですでに熟して柔らかくなってしまった実があるのです。

これを皮の上から指でつぶしてさらにフニャフニャにしてヘタを噛みとって、ゼリーのようになった実を

ジュッと吸い取ると大変に美味。

一つの畑から見つかる完熟した実は4つか5つくらいだそうで、収穫のお手伝いにいってもなかなか

出会えないレアものでございます。美味しい!

 

桃、すももの完熟物も滅多に出会えない果物の最たるものでしょう。普通に出荷していても傷みの

心配があるこれらの作物の出荷には、生産者さんが非常に神経を使って選果をしますので、輸送の

途中で熟し過ぎる恐れのあるものは出荷されません。

 

私もこれらの完熟物を賞味できたのは産地担当で桃、すももの生産者さんを担当していた時だけです。

農家さんの軒下に座って初めて食べた時は感動で胃袋が震え「こんな美味しいものがあったんだ!

大地を守る会に入って良かった!」と思ったほどです。

すももの中では「大石早生」は完熟してからすぐに水っぽくなって甘味が落ちてしまうので、超完熟の

美味しい物に出会える機会は少なく、「ソルダム」は完熟しても実がしっかりしているので超完熟でも

美味しい物に出会える機会が比較的多かったように思われます。

桃も生産者宅で過熟で出荷できない物をいただきました。

箱に当たっている底の部分はすでに茶色く変色し、じゅくじゅく状態でしたが(うじも居たりして...)、

その部分を避けて食べる完熟部分はそれはそれは美味でございました!

超完熟果物の思い出は尽きませんが、検品が厳しくなると皆さんにちゃんと品物をお届できる反面、

思いがけないほど美味しいものが届く面白みが減っていないかなぁ、と思う今日この頃でございます。

 

 

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ただの完熟メロンを食べるだけではありません。

ブランデーをかけて食べるとさらに美味しさが増すことも教えてもらいました!

プン!とアルコール臭がするほど熟しきったメロンはそのまま頬ばるとクセが強く、口の中がイガイガし

喉がざらつく感じが残るのですが、ブランデーをかけるとあら、不思議。

驚くほどさらっとして美味しいメロンに変身します。

この食べ方は石渡さんに教わりました。生産者さんたちの密かな楽しみですね。

 

 

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お酒をかけた後はまんべんなく全体にアルコールがまわる様にブロックにしてやります。

この状態にして食します。

 

 

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虎谷はちょい小さめのメロン1個、お酒でひたひたにして丸ごと頂きました!

たっぷり汗をかいて働いた後に、コンテナをイスにして野外でいただく完熟メロンは夏の最高の

デザートです!

 

とうもろこし収穫交流会まであと3週間。

台風など大風に倒されることなく無事に交流会の日を迎えられる事を祈りたいです。

今年の申し込みで落選してしまった皆さん、ごめんなさい。来年もぜひ申し込んでくださいね。

お待ちしています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健

 

※この完熟メロン及び桃、すもも、キウイフルーツは輸送に耐えられないため、皆さんのお宅にお届け

することはできません。        

オイシイ話ばかりで申し訳ありません。 <(_ _)>



2010年7月 1日

「たまなびファーム」大豆の種まきをしました!

とらちゃんこと虎谷健です。

文化放送・玉川美沙さんの「たまなび」とのコラボで始まった「たまなびファーム」。

大豆の種をまくために埼玉県の神川町にあるヤマキ醸造さんをスタッフの皆さんと一緒に訪問しました。

番組の中でのたまちゃんの子分役(いちおう、「たまなび学園・研究員」という肩書があるようですが

虎谷には「子分」に見えてしまいます)「青春ダーツ」の田中泰宏さんが現地へ来てくれました。

今日はたまちゃんがいないので田中さんにはビリー隊長も逃げ出すようなブートキャンプ並の

重労働を課してあげようと思案中(笑)。

 

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まずはお世話になるヤマキ醸造さんに併設の食事処糀庵にてお昼ごはんです。

豆乳を練り込んだうどんにゴマだれ、湯葉、蒸野菜、じゃこを使ったがんもなどヤマキ醸造さん

らしい食事が並びます。

食事をしながら打ち合わせを行いました。

 

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食事が済んでさっそく畑に出ました。あらかじめ畝を作っていた場所に種を植えてもらいました。

大豆はお米の「田植え」のような派手な見せ場がありません。ひたすら畑に種を落としていく

地道な作業が続きます。

地味な作業ですが調子に乗って来ると、手は動かしながらも頭の中で色々な事を考える時間が

生まれて心地よくなってきます。ランナーズ・ハイならぬファーマーズ・ハイ(?)かもしれませんね。

田中さんにはこの感覚を体験してもらいたくてこの作業をお願いしました。

 

うしろではスタッフの方が自主的に草取りをしてくれています。

背中に汗をびっしょりかくほど熱心に草取りをやってくれ「いやぁ、気持ちいいのもですね!」

 

普段、空調の効いたビルの中で仕事をしている皆さんには新鮮な経験だったのでしょう。

田中さんもリフレッシュしながらギャグの5つや6つは考えられたかもしれません。

「いかがですか?リフレッシュできました?おもしろいギャグでも浮かんだんじゃないですか。」と

聞いたところ「へ?」という顔。

さては今日の晩飯は何にしよう、とか今日はこれで終わりかな...とか大したことは考えて

いなかったのではないですかな?  

 

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大豆を播種した後はちょうど収穫期を迎えていたじゃがいも掘りも体験してもらいました。

 

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畑の後はヤマキさんの工場見学を行いました。

醤油の搾る様子を実演、説明してくれているのはヤマキ醸造の大地を守る会営業担当の筒井さんです。

うしろにいる麦わら帽子の方はいつもイベントでお世話になっている角掛さん。

どこから見ても農家のお兄さんですがヤマキ醸造の取締役さま。実はとてもえらい方なんです。

 

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今日の取材に来て下さったスタッフの皆さん。今日は蒸し暑い中お疲れ様でした!

 

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たまなびファームの看板裏に田中さんにひとことギャグをかましていただきました!

「たまなびファーム」の様子は「玉川美沙・たまなび」の番組の中の「たまなび学園」というコーナー

(毎週金曜日16:35頃)の中で不定期に11月の大豆収穫までお知らせしてゆく予定です。

 

大豆は地味な作物ですが日本人の食生活に欠かせない大切な穀物ですので、このような番組を

通じて多くの方に関心を持ってもらいたいと考えています。

 

皆さんも大豆製品、たくさん食べていますか?

大豆は「畑の牛肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、タンパク質、脂肪を多く含む穀物です。

お米はでんぷんを多く含むので、大豆と米を食べれば体に必要な三大栄養素を摂る事が出来て

しまうのです!日本食の定番のご飯とお味噌汁だけで体に必要な栄養素が取れてしまうという

ことはすごいことですね。

これに冷ややっこと野菜、ちちっとあぶった魚、願わくば冷酒が加われば黄金のメニューでございます!

こんなメニューで満足できてしまう日本人って質素に見えて実はとても豊かなんですね。

 

ラジオのリスナーのみなさんにも、質素だけれども豊かな食、その食を支えている農家さん達の

仕事に関心を持ってもらえるといいなと思っています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



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