<02>生産者に会いに行こう!: 2013年7月アーカイブ
2013年7月30日
第31回久慈市山形べこツアーレポート1日目①
今年も31年連続で「久慈市山形べこツアー」を行ない、42名の参加者が短角牛の里「山形町」を訊ねました。広々とした牧野(久慈市短角牛基幹牧場:通称エリート牧場)で、山形村短角牛の母子50組が出迎えてくれました。ここには、成績優秀な母親50頭とその仔牛、そして、まさにエリートな種牛1頭が話されています。
地では、JAいわてくじ 短角牛生産部会長の上村信志さんが、説明をしてくださいました。
ここ山形では伝統的に「夏山冬里方式」といって、ゴールデンウィーク明けから10月下旬までの約半年を放牧で育てます。仔牛は、母牛の母乳と草だけで、元気に育ちます。短角牛は乳量も豊富なので、すくすく育ち、その増体は1日約1kg。小さかった仔牛も10月の山下げの時には200kg以上に育ちます。
た、山形村短角牛は牧草などの粗飼料を中心にすべて国産飼料だけで育てる「THAT'S国産短角牛」に取組んでいます。
牛とは、本来、草を食べて育つ動物です。サシを無理に入れるために濃厚飼料を飽食させる主流の飼育方法とは異なり、牛を自然に健康に育てているのが、放牧を取り入れた短角牛です。
さて、いよいよ、待ちに待った餌やり体験。みんな大きな短角牛に恐る恐る近づいていきます。
まずは、国産小麦のふすま。牛の大好物です。
そして、農家手作りの味噌玉。塩分やミネラルの補給になります。
ふすまの容器ごと短角牛に引っ張られてしまってます。
味噌玉を手から上手にあげられました!
のんびりと草を食む「山形村短角牛」この風景を、安心・安全を産地交流を通じて守っていきたいと思います。(つづく)