<02>生産者に会いに行こう!: 2013年12月アーカイブ

2013年12月26日

福井さんの畑のお手伝いに行こう!

日時:2013年12月8日(日)

会場:福井さんの畑(埼玉県日高市)

 

毎年この時期恒例となっている援農企画。越冬白菜を作るため、霜で傷まないように白菜の頭を

外葉でくるんで、ひもでしばる作業です。10:30から始め、昼食をはさんで15:30まで、ひたすら作業

を続けました。

 

 福井忠雄さん(左)と一洋さん。

「この催しは、本当に地道な作業です。風も吹くと寒い畑ですが、それぞれのペースでじっくり

取り組んでください」と挨拶。

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まずは畑で一洋さんからレクチャーを受けました。

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参加者は畑にちらばって、黙々と作業を続けました。

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子どもたちもできる範囲でお手伝い。

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ひとつずつしっかりとしばられていきます。

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白菜って、葉の裏にはこまかいトゲがあって、手で触るとチクチクします。

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冬の陽は傾くのも早く、少し暗くなってきたところで、作業も終了。

集合写真です。「やりとげたぁ~」という気持ちでいっぱいの参加者の皆さん。

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柿の木の上に人が?! よ~く見たらマネキン。

案山子として、時々位置をかえて、(畑の中とかにも)立たせているとのこと。

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◆参加者の感想から

・地道な作業で、足や腰がガクガクになったけれど、しばり終えた白菜が並んだ畑を見て、非常に

 達成感を感じた。また、昼食時には、手作りの食べ物が並んでいて、とても美味しかった。

 土や野菜に触れるということは、人間にとって生命をいただいているということが実感でき、

 心が浄化されるように思う。良い経験でした。 (meekoさん)

・日々悩むことが多い中、心を無にして白菜しばりができて、リフレッシュできました。(うまくしばれ

 なくて福井さんにはたいへん申し訳なく思いますが...) 大根のお漬物、ピーナッツ、ゆず、柿、

 お味噌汁。心のこもったごちそうをいただけて、体も心も幸せでした。 (N.Kさん)

 

福井さんたちからも、「皆さんに手伝っていただき、本当に助かりました。我々だけでは何日もかかる量を、今日だけで一気にしばることもできました。よかったら今後もいつでも手伝いに来てくださいね」と笑顔で言葉をいただきました。

決して生産者の邪魔にはならず、こうして喜んでいただけることが、援農の理想的な姿です。

この日しばった白菜は、年明けに出荷です。今回援農に参加された皆さんは、注文するのが楽しみですね。味わいながら召し上がってくださいね。

                                   (交流局 産地交流企画担当 事務局)

 

 

 

 



演奏と映像で語る~作っているのはコメと野菜と曲とまち

 日時:2013年12月7日(土)

会場:wacocoro(東京都大田区)

出演:Gt&Vo 松本愼一郎さん(宮崎アグリアート 宮崎県)~32歳 3児のパパ

主催:だいちサークル・トリオデ&有志

 

今回の企画は、生産者によるライブ演奏(歌とアコースティックギター)と映像を見ながらのトーク

という内容。会場となったwacocoroは、会員が経営するロハスなカフェ。過去にも「だいちサロン」や

「だいち交流会」で利用させていただいたこともあります。

この日も、音響機器は㈱大地を守る会から持ち込んだものを使用しましたが、プロジェクターや

物販コーナー等は、スタッフがwacocoroの店主さんとじっくり相談したうえで、仕立ててくださいました。

 

スタッフお手製の看板で、ステージエリアとなりました。

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演奏する松本愼一郎さん。

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写真奥が入口ですが、外は静かな住宅街。

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参加者集合写真。

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 宮崎アグリアートから届いた野菜類。

物販コーナーで販売もされましたが、企画終了後の懇親会での食材にもなりました。

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このブログでは残念ながら松本さんのギターと歌は伝えられませんが、生産者との交流において

このような企画ができるとは、なかなかないことです。

企画された、だいちサークル・トリオデのスタッフのおひとりが、過去の東京集会地区会場において、松本さんと会われたのがきっかけになっているものですが、2013年の東京集会でも、松本さんは画像を用意してトークされましたので、そうした実績にもとづいているものでしょう。

 

実は、松本さんは20代の前半は、福岡でライブハウスとかのPA(音響関係)の仕事をされていたとのこと。お父様は宮崎で開拓者として農業を始められた方。そこに戻って、宮崎アグリアートという法人(株式会社)を立ち上げ、現在は、さらに若い人材を農業の現場に引き入れる役割も果たしていらっしゃいます。

地域では、昨年、今年と、「野良音」(※)なる屋外フェスを企画実行された松本さん。

大地を守る会の催しでは当たり前になっている「マイ箸・マイカップ・マイ皿持参」を、そのフェスでも

呼びかけたら、かなりの参加者が協力してくださり、地元でもそれが話題になったとのこと。

稲刈り後の田んぼに、1000人規模の集客での音楽イベント。

地域が、そして世代も超えて、人と人がつながったことでしょう。

だいちサークルでも、今回のように、今までにはない形で、生産者とのつながりを実現することが

できました。企画したスタッフの皆様のアイデアと緻密な準備に感謝です。

そして、「出演」いただいた、松本愼一郎さん。ありがとうございました!

(※ 野良音 http://nora.asia/oto/2/ )

                                        (だいちサークル担当 事務局)

 

 

 

 

 

 

 



2013年12月24日

だいちサロン36回目

日時:2013年11月28日(木)

会場:遠忠商店(東京都中央区)

主催:だいちサークル・サロン部

 

今回のだいちサロンは、佃煮でおなじみの遠忠食品の代表・宮島一晃さんにご協力いただきました。会場も、中央区・水天宮のすぐそばにある遠忠商店さんのビルの3階の会議室。

宮島さんは、大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会の生産者運営委員であるだけではなく、おさかな喰楽部にも属しておられます。したがって、大地を守る会とのおつきあいも、単に製品を出荷するにとどまらず、東京集会はもちろん、さまざまな機会に出展(出店)されたり、水産関係の生産者とも交流を深めていらっしゃいます。

(写真左が宮島さん)

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この日は、海苔の佃煮を例にとって、市販品と遠忠さんのものを、水で溶いた後振ってから静置して見せてくださいました。すると、同じ量で測って入れたのに、明らかに海苔の量が異なることがわかりました(もちろん遠忠さんの方が多い)。いかに市販品が、海苔以外の素材で量を増やしているかが見てとれました。

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宮島さんは、「食の観点から関わることで、東京湾再生への思いがとても強くなった」と語ります。

プロジェクターでは、千葉県木更津沖で収穫している海苔、行徳・三番瀬のあさり、横須賀・猿島周辺でとれる昆布などの様子も見せていただきました。

参加者一同、江戸前の食材を、安心して、潤沢に食することができるようになれば、という気持ちを抱けたと思います。

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お話が終わった後は、1階のお店でお買い物も楽しめました。

佃煮に限らず、吟味された品々が並んでおりました。

宮島さん、積極的に活動されていますね。

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36回目を迎えた「だいちサロン」。いつものお茶をしながらのおしゃべり会とはまたちょっと違った、

勉強会の内容でもありました。

来年(2014年)も、あちこちで、いろんな企画で「だいちサロン」は開催されることでしょう。

皆様のなかにも「ぜひうちの近くでもサロンを開いて、地域の大地を守る会の会員どうしで交流したい」という方がいらっしゃったら、事務局までご連絡くださいませ。

「だいちサロン」には、いろいろな可能性があります。ぜひ皆様もご参加ください。

【予告&予定】

だいちサロン 37回目 2014年2月13日(木) 10:00~12:00 中原市民館(武蔵小杉駅近く)

「おやつ」をテーマにお話しましょう。

だいちサロン 38回目 2014年3月中旬 カフェ・スピネル(JR中央線日野駅から徒歩4分)

日野周辺にお住いの方、仲間づくりをしませんか?

だいちサロン 39回目 2014年4月中旬 wacocoro (東京都大田区)

ロハスなカフェ、wacocoroにて。 過去にも何度か開催しています。

だいちサロン 40回目 2014年5月 千葉でやりたいな、と相談しています。

 

それでは皆様からの情報もお待ちしています!

                                                                                        (だいちサークル担当 事務局)

 



東京有機クラブ・川里さんの畑に行こう!

日時:2013年11月21日(木)
会場:川里さんの畑(東京都小平市)

毎年恒例の産地交流会。東京有機クラブに所属する3家族の生産者(※)の畑を順番に会場として
います。今年は小平の川里(かわさと)さん。好天のもと、野菜の収穫や、生産者の皆さんとの懇談を、たっぷり堪能いたしました。
※小金井の阪本さん、府中の藤村さん、そして小平の川里さん。

最初は、ハウスの中で、ラディッシュの収穫。これは手で簡単にできました。

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人参の畑にて説明をする生産者の川里賢太郎さん。
畑の向こうに道路を隔ててマンションが建っています。都市農業の環境としてはこれが当然です。

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人参の収穫は、ちょっと力が必要ですが、子どももみごとにできました。
こちらの畑の向こう側も住宅が並んでいます。

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ほうれん草の収穫。右手前の方の手には「剪定バサミ」が。
小さな包丁でもかまいません。
刃物を使うので、この日の作業の中でも一番注意が必要でした。

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無事、ほうれん草を収穫した後、川里賢太郎さんを囲んでのひととき。
「今晩の夕食は"ほうれん草づくし"ね」「人参もどう調理しようかしら」
といった会話も交わされながら、会員どうしの交流にもなりました。

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以下、参加者からの感想をいくつか紹介いたしましょう。

●「なるべく農地を減らさないようにしたい」という言葉が心に残っています。がんばってください。
 晴れた空の下に広がる人参畑を見ているだけで幸せです(雨の日もあるのでたいへんだと
 思いますが)。〈H.Yさん〉

●都会の農業は今後も厳しい状況が続くと思いますが、創意工夫とチャレンジ精神で頑張って
 ください。何かお手伝いすることがありましたらお気軽にどうぞ(農業以外でも)。〈O.Gさん〉

●畑のある風景はいいなぁと感じました。住宅が増える中、いろいろたいへんかと思いますが、
 おいしい、安全な野菜をいただけることをありがたいと感じます。収獲という、いいところだけ
 を経験させていただき、ちょっと申し訳なかったと思いますが、とても楽しかったです。〈I.Yさん〉

この交流会が開催される11月下旬。実はこの数年、雨に降られたことはありません。
この日のように晴れていれば、まだそんなに寒くもなく、絶好の産地交流会シーズンとも言える
かもしれません。しかも、この日も「自転車」で参加された方もいらっしゃったように、消費者の
皆さんのお住いのすぐ近くで農業が営まれているのです。
来年は、順番からすると、府中の藤村さんの畑になるでしょう。
東京有機クラブの皆さんとの交流の場は、「ご近所感覚」で、しかも「じっくり・ゆったり」お話
できる、またとない機会です。
川里賢太郎さん、東京有機クラブの生産者の皆さん、貴重な農地の存続を、応援しています!

                                   (交流局 産地交流会担当 事務局)








2013年12月 5日

マゴメ訪問見学会

日時:2013年11月16日(土)14:00~17:30
会場:マゴメの精米工場(東京都八王子市)
参加人数:29名

㈱大地を守る会発足とほぼ同じ時期から40年近くお米の精米でお世話になっている
八王子の㈱マゴメさん。
今回は消費者の方々をお連れして見学会を行ないました。


㈱マゴメの社長、馬込和明さん。
精米設備は一切くんじょう処理をしないので、虫が入らないようにする掃除がとてもたいへんだ
そうです。

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精米工場から出る半端な米を利用し、米粉パンのお店も経営しています。

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2013年10月オープンのマゴメさんのカフェ。
玄米団子や雑穀を使ったカレーがおすすめ。

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精米工程を岡庭工場長から説明を受けました。
生産者から届いた玄米を、石などの異物、カメ虫黒斑点米を除去し、白米、七分、胚芽、玄米に
して、消費者の皆さんにお届けされます。生産者からはほとんど1等米で届きますが、
さらに選別、調整をしているのです!

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全生産者からサンプルを入手し、米粒(見た目の美しさ)と食味(成分分析)を専門の測定装置で
分析。説明しているのは㈱マゴメ 木原さん。
生産者と共有し、品質向上に努めています。

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お二人の生産者、蕪栗米生産組合 代表・千葉孝志さん(宮城県大崎市)(写真左側)、橋詰善庸さん(石川県加賀市)(写真右側)にもお越しいただき、動画も交えながら産地の状況をお話いただきました。

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8タイプのお米を品種を、参加者にはどれがどの品種かは事前に言わずに試食。
10点満点で採点していただきました。

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どれも美味しくて、(採点は)難しい~。

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結果はこの通り。
1位 201点 有機つや姫 みずほ有機生産者グループ(山形県酒田市)
2位 195点 魚沼棚田有機コシヒカリ 佐藤克未(新潟県十日町市)
3位 193点 有機ひとめぼれ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 〈土鍋炊飯〉
3位 193点 有機ひとめぼれ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 
5位 184点 減農薬ゆめぴりか 当麻グリーンライフ(北海道当麻町)
5位 184点 有機ひとめぼれ玄米 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 〈圧力炊飯器〉
7位 174点 有機にこまる 竹中池湧水生産組合(鹿児島県湧水町)
8位 164点 有機ササニシキ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市)
*〈土鍋炊飯〉〈圧力炊飯器〉の記載があるもの以外は、すべて普通の電気炊飯器を使用。

順位はこうなりましたが、個人の好みはいろいろあり、それを楽しく見つけていただきたいですね。

1年かかってやっととれた大切なお米。毎日、皆さんにしっかり確かな品質を保ってお届けして
くれている㈱マゴメさん。大地を守る会が取り扱うお米の約80%がここから出荷されています。
熱心な皆さんとの見学会、お疲れ様でした。
                            (報告:海老原康弘 農産チーム お米担当職員)




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