<03>商品を知ろう!: 2010年12月アーカイブ

2010年12月 3日

江戸切子のお話 伝統を受け継ぐものづくり

晴天の12月2日(木)。

大地を守る会六本木事務所で江戸切子のお話講座を開催しました。

建物に隣接する桜の木はその葉を真っ赤に色づかせ、

会場3階のくもりガラスに、シルエットのように浮かび上がります。

きれいな光が会場にさしこみ、

ガラスがテーマの講座にぴったりのお天気です。

 

1kiriko.jpg

講師は、江戸切子制作会社のフォレスト・鍋谷孝至さん。

作品を目の前に、江戸切子の歴史から、フォレストのこれまでの取り組み、

そして現在にいたるまでを、幅広くお話いただきました。

ご自身、日々の生活のなかで、江戸切子を使って、生活を楽しまれる様子が、

伝わってきました。

 

そのなかで鍋谷夫妻が毎日の晩酌で愛用されているグラスのご紹介がありました。

そのグラスでビールをいただくと量を飲まなくても、ビールのおいしさを堪能でき、

年間でビールの消費量が200本以上減ったとか。

同じビールでもグラスの違いがさらにそのビールのおいしさを引き立て、

結果的に家の会計の節約になるなんていいですね。

 

2kiriko.jpg

鍋谷さんに、お持ちいただいたこれまでのフォレストの作品です。

大地を守る会でご紹介したグラスもあります。

美しさと丁寧な職人仕事の息吹が伝わる人気のフォレストグラスです。

 

 5kiriko.jpg

こちらは江戸切子を削る道具のひとつです。

切子の模様ごとに使う道具をかえて制作します。

職人さんがガラスを吹き、さらに、模様ごとに道具をかえて、模様を誕生させる...

時間と手間をかけて初めて江戸切子は誕生します。 

 

6kiriko.jpg

江戸切子のお手入れも実演いただきました。

お使いになっているのは、大地を守る会の台所石けんとナチュロンキッチンスポンジ。

 

7kiriko.jpg

江戸切子を洗ったあとの拭く工程は会場のみなさんとご一緒に。

使用しているのは、アバンティのオーガニックコットンふきんです。

 

8kiriko.jpg

会場のみなさんには缶入りのお茶をご用意し、缶から直接飲む場合と

こちらのグラスに注いで飲む場合と比較していただきました。

あらふしぎ!グラスに注いだお茶に、会場から「さらにおいしくなった~」とのお声が。

こちらのグラス、実はグラスが唇に触れると同時に、飲み物がなめらかに喉に

流れ込むよう作られているのです。

フォレストの鍋谷さんと醸造技術に精通した戸塚昭さんとのコラボレーションから生まれ、

口のなかにいれたときに、日本酒のおいしさを引き出す工夫がされています。

そのため日本酒はもちろん、お茶や水もおいしく味わうことができるのです。

 

ちなみに上のグラスは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 北辰」

北辰は北斗七星のこと。グラスには6つの星が刻まれ、

液体を注ぐことで、7つめの☆が浮かび上がる趣向です。

飲んで、見て、触って楽しめます。

 

9kiriko.jpg

こちらは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 魚子」。

液体を注ぐことで、グラスの中に模様が!新たな世界が広がります。

 

10kiriko.jpg

江戸切子は光の変化で表情が変わります。

講座終了後に、多くの参加者が会場に残って、その美しさを楽しんでいらっしゃいました。

 

手仕事ならではの趣向と、丁寧な仕事から生まれた江戸切子のグラスが

あるだけで、どれほど、毎日の食卓が楽しくなるだろう...。

そのことはきっと心の豊かさにもつながるだろう...。

きっと参加者のおひとりおひとりが感じられたのではないでしょうか。

講座終了後のみなさんのいきいきとした表情を拝見し、そう思いました。

 



大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli