<03>商品を知ろう!: 2013年8月アーカイブ

2013年8月13日

食物アレルギー対応キャンプ-「夏休み環境教育キャンプ2013」-報告①


 イベント:夏休み環境教育キャンプ2013
 日時:2013年8月8-10日
 場所:神奈川県藤野芸術の村
 参加者:子ども約40、保護者約30、ボランティア&スタッフ約50、総勢約120名

 ・「夏休み環境教育キャンプ」

 食物アレルギーなどで、普通のアウトドアには気軽に参加しずらい子どもたちに思いっきり遊んで

 もらうことを願って、アトピッ子地球の子ネットワークが毎年この季節に開催しているキャンプの紹介

 をします。いくつかの会社や生協さんも協賛されている中で、大地を守る会も十数年前から、野菜

 を中心に、このキャンプに食材を提供させていただいています。今年も、大地を守る会の会員の方

 が数組参加されていらっしゃいました。


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 (手前がテントサイト、奥が食事を準備する釜場)



 ・すべての食事はボランティアとスタッフの手作りで!

 2泊3日の全ての食事は全部この釜場で  
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 手作り。約120人のための食事のために

 は、朝8時食事開始だと5-6時からおきて

 火おこしから準備です。

 8月9日-10日などは藤野も35度。そして

 火のそばはまさしく猛火!そんな中でも、

 大学生を中心としたボランティアスタッフ


 
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  は明るくお互いにいろんなおしゃべりを

 して、楽しみながら料理をしています。

 そんな様子は暑さも吹き飛ばし、こちらも
 
 元気をもらえた気分でした! 
 
 
 
 
 
 
 
  

 ・保護者のプログラムも紹介

 普段、お子さんの食事で大変なご苦労をされ  
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 ているお母さんたちは、このキャンプではしばし

 そのデューティーから開放されます。

 そんな彼女たちのためのプログラムが準備されて

 います。キャンプ場を降りていったところに

 ある川の散策。谷の底にあるためと水のおかげで

 おそらく2-3度は体感温度が低かったでしょう。
 


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 30分ほど行くと、小さい滝にも出会えます。

 最近、この付近では熊の目撃情報もあり

 用心しながら進みつつ、ちょっとしたアド

 ベンチャー気分を味わったみなさんです。

 








 ・食物アレルギーに特化した食事

 参加する子どもたちは、いろんなアレルギー  
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 を持っています。参加者からは事前に周到

 な聞き取り調査が実施されており、細心の

 注意が払われています。

 この焼きそばは原料がきび。となりには

 「あわ」のものも用意されています。

 子どもたちは自分にあったものを選びます。




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 こちらの和え物には、大豆や小麦を使用

 していない、「キヌア」が原料の醤油で

 調理されています。このように、料理は

 やはりスペシャルなものが用意されて

 います。キャベツ、たまねぎ、にんじん、

 小松菜は、大地を守る会提供です。
 








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 子どもたちも、少し普通とは違っていて、「これは食べれるかな?」と聞いてきたりします。 

 食物アレルギーの人が食べられるものばかりなのに、子どもたちは確認せずにはいられ

 ないのです。

 こういうやりとりを聞いていると、なごやかなキャンプにあって、8月1-2日に聞いたばかりの

 夏期学校給食学習会での調布市で起こった、学校給食による食物アレルギー誤食死亡

 事故のことが頭によぎったりもしました。

 でも、子どもたちやボランティアの笑顔と楽しそうな会話、食事風景を見ながら、2日目の

 夕食はすぎていきました(報告②に続く)。
 
 
 









2013年8月 9日

オーガニックバラ栽培講座を開催しました

憧れの美しいバラの花。

一般には虫や病気のためにバラ栽培には、薬剤が散布されると言われます。

しかし、バラはオーガニックで栽培ができるのです。
そのノウハウやコツを学ぶべく、7月26日(金)、
株式会社 ケイミー・オフィス 喜多宏文さんの御協力のもと、
「オーガニックバラ栽培講座」を開催しました。

講師はオーガニックガーデナーの小竹幸子さん、そして、
株式会社・ビーティエヌ代表で獣医師の市川洋征さんです。


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こちらは、講師のオーガニックガーデナー 小竹さんがオーガニックで育てたバラです。
美しく、たくさんの花がついています。



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講座のようすです。

プロジェクターには、美しいお庭やバラのお花、そして、バラの花々に集う生き物たちが
映し出されます。


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こちらが小竹幸子さん。

「アブラムシがいないほうがいいと思う人?」
「アブラムシがいなくて困る人?」

「バラゾウムシがいないほうがいいと思う人?」
「バラゾウムシがいなくて困る人?」

会場に挙手を求める小竹さん。
それぞれ、会場からは手があがります。

小竹さんの答えは、「アブラムシもバラゾウムシもオーガニックガーデンには必要な存在です」。

アブラムシは他の虫、例えば、テントウムシの餌になります。
テントウムシがいなくなると、アブラムシを駆除するために、
薬剤をまかないといけなくなるということになります。


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こちらは、テントウムシの幼虫です。アブラムシをたくさん食べる大食漢です。

また、バラの蕾に産卵して、バラの蕾を折ってしまうバラゾウムシ。
バラ栽培の「敵」のような代名詞ですが、このバラゾウムシは、
小竹さんによると、バラの木が元気で成熟するにつれ、つかなくなるとのこと。
木が熟さないうちはバラが花をつけるのは負担なことのようで、
バラ作りのプロは木が熟さないうちは、花が咲くとどんどん摘んでしまうのだそうです。

「バラが、今、私は花を咲かせたくない」とバラゾウムシを呼んでいると思う、と小竹さん
なるほど、バラの木にとって、負担なうちは、花は、人間がつむのではなく、
バラゾウムシに働いてもらえばいいという見方もできるのですね。

オーガニック栽培の基本は、「多面的な視点」。
敵だとおもっていた生き物が、実は味方かもしれません。
視点の変更がオーガニック栽培の基本です。

このように知ると、バラにとまる虫の姿も美しく見えます。


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オーガニックのお庭では、虫や鳥などの生き物が集まり、楽しさでいっぱいと
小竹さん。

小竹さん曰く、その生き物たちのおかげで、「ほんの少しの世話で美しいバラが楽しめるのです」。
オーガニックがうまくいきはじめると、ガーデナーの皆さんの自慢のネタは、
「なにもしない」ことだそう...。

そういうお話しを伺っていると、ガーデニングは仕事や子育てで忙しい人たちでも、
合間をみて十分にできるものだと思いました。
小竹さんご自身に普段はフルタイムで働かれているそうです。

その他、詳しいことは、ぜひ、小竹さんの御本を読んでみてください。

小竹幸子さんの著書はこちら→
・『無農薬でバラ庭を』築地書店
・『はじめてのバラこそ無農薬』築地書店



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こちらは、園芸資材メーカー・ビーティエヌ代表で獣医師の市川洋征さんです。

植物の根の先端は「ムシゲル」と呼ばれる薄い膜につつまれていて、その膜のなかには、
炭水化物、アミノ酸、有機物といった成長促進、抑制物質が含まれています。
そこが植物の根を守り、細菌類、菌類、藻類が増殖するのです。

この微生物の働きを活性化することが植物を守り、成長を促すのです。
植物と微生物の共生ですね。

バラ栽培のポイントの一つに、
季節の変わり目に、土壌に善玉菌やミネラル成分を加えることがあります。

大地を守る会では、ビーティエヌの善玉菌「花まもり菌液」と
ミネラル資材「フローラグリーンミロ」をご紹介しています


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「花まもり菌液」は、納豆菌、乳酸菌、枯草菌、酵母などからなる植物活性剤です。
これらの菌や酵母はすべて土壌の善玉菌。バラの白根の張りがよくなり、病害虫に強くなり、
ますます元気に育つ、オーガニックガーデナーの助っ人です。
家畜用の混合飼料としても20年以上使われており、安全性が実証されています。
バラ以外の花や観葉植物、野菜にも使えます。


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「フローラグリーンミロ」の特長は66種類ものミネラル成分。
プロの園芸家にも人気の土壌改良剤です。

大地を守る会では、「花まもり菌液」「フローラグリーンミロ」「新ムシヨラン」を
カタログ『ツチオーネ』、大地を守る会の会員専用サイト、大地を守る会ウェブサイトでご紹介しています。

どうぞ、皆さんもご利用いただき、美しいバラの花々を咲かせてください。









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