知って学ぼう! の最近のブログ記事

2015年4月23日

イベント「おっぱいとごはん」を開催しました

4月9日(木)病児保育の活動を行う認定NPO法人フローレンスと共催で、
イベント「おっぱいとごはん」を開催しました。
会場は東京都中央区のグロースリンクかちどきです。
4月になり、雨と肌寒さむい日が続き、お子さん連れ予定の参加者も多かったために、
心配しましたが、イベント当日の9日は朝からクリアな青空が広がりました。



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こちらがイベントのようすです。
会場には、妊娠中の方々、乳児を連れたお母さんたちでいっぱいです。
9名の赤ちゃんも、ピンクのエプロンのフローレンスの専門のスタッフが
丁寧にフォローしてくれました。



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イベントの講師は「母乳110番」で相談員と顧問として、悩む母親たちの声に耳を傾けてきた
竹中恭子さん(左)と産婦人科専門医の村上麻里さん(右)です。

初めての育児、特に母乳については母親にとってわからないことばかりです。
おっぱいの量は足りているか、卒乳はいつか、離乳食はいつから?
お母さんなら最初に誰もが抱く疑問について、お2人から説明をいただきました。

昔は、自分の母親や親せき、近所の人たちが赤ちゃんを世話するようすを
年中目にすることが出来たので、抱っこやおんぶはどうすればいいのか、授乳の時の姿勢は何がラクなのか、
などの方法を先輩の女性たちの姿から学ぶことができました。
しかし、現在の社会環境のなかでは、知識はあっても、具体的な経験から学ぶことがなかなかできません。
だからお母さんたちの多くが迷うのでしょう。

竹中さんからはアトピー症状のあった娘さんの子育て&母乳110番相談員としての
経験から食事作りの話を。村上さんからは三姉妹の母&顧問の医師として、
医学的栄養的に問題ない場合と問題ありの場合の見分け方、など貴重なお話しをいただきました。

母乳110番の問い合わせの電話のなかには、「子育てに後悔したくない」とおっしゃるお母さんもいらっしゃるとか。
「でもね。」竹中さんはおっしゃいます。
「後悔しない子育てはないのですよ。子どもが成長するということはある程度の心の痛みをともなうものです。」

子育ての選択はお母さんが100人いれば100通り。
母乳も離乳食も「こうでならないといけない」という知識にふりまわされないで、
お母さんと赤ちゃんの気持ちやペースを大事にしてほしい。
おっぱいも食事も足りていればよいので、なによりお母さんと赤ちゃんが楽しくラクであってほしい......。
講師の村上さんと竹中さんの、会場に集まったお母さんたちへの想いが満ちあふれた時間でした。









2015年4月 8日

大地を守る会のおいしさ凝縮! 2015/2/28 だいち交流会レポート

開催日:2015年2月28日(土)
会場:江東区東大島文化センター3階 第1・2会議室

「ふたたび・みたび、会ってみませんか」というテーマで開催された、江東会場のだいち交流会。

作る人・届ける人・料理する人・食べる人が、集まり、おしゃべりしながら、割烹着の会・消費者有志のみなさんが作ったごちそうをいただきました。味のおいしさはもちろん、お料理に使われた食材ひとつひとつの作り手が集結しているので、とても贅沢な食卓です。アットホームな雰囲気でおしゃべりできること、みんなで食卓を囲めること。そのおいしさは格別でした。

これこそが、だいち交流会の醍醐味です。

今年は大地を守る会40周年。複数の家庭が共同で購入する仕組み「共同購入」の発祥の地・東大島が会場ということで、「大地はじまり物語」と称して、ベテラン消費者、生産者へのインタビューショーも開催。当時の苦労話も飛び出して「ほんもののおいしさ」を巡るたくさんの思い出に会場は大盛況でした。

皆さんもぜひ、大地宅配のおいしさと「ふたたび・みたび、会ってみませんか?」。その場でのおいしさはもちろん、参加後に普段の食事が一層おいしく楽しくなること間違いなしです。交流会はもちろん、大地を守る会のイベントは、心からの「いただきます」と「ごちそうさま」が詰まっています。

(営業部 栗村)

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お待ちかねのごちそうタイム! 料理をとる時も楽しくおしゃべり。

このブログでも、レシピ、当日のメニュー、参加生産者のお名前リスト、マップをお見せします!

【レシピ】
江東会場交流会レシピ(考案者:割烹着の会).pdf

【メニュー】
2015江東会場 しおり メニュー.pdf

【リスト】
2015江東会場 しおり 生産者リスト.pdf

【マップ】
2015江東会場 しおり 生産者マップ.pdf



2014年12月22日

イベント「アルガンオイルのある生活」を開催しました


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2014年11月28日(金)大地を守る会・六本木会議室で、
イベント「アルガンオイルのある生活」を開催しました。
こちらはイベントのようすです。



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講師は、ナイアードの武元秀恭さんです。
武元さんは、これまでも実際にモロッコになんども訪問し、モロッコで生産される
ナイアードの製品作りに携わっていらっしゃいます。

プロジェクターに映し出されるモロッコ・アトラス山脈の雄大な風景の写真。
「私の大好きな場所です」と武元さん。
武元さんのモロッコへの深い想いが、お話のはしばしに感じられます。
プロジェクターでは、ガスールやハーブなど、美容のための素材が
山積みに売られるようすや、また、そういう素材をバケツに入れて、
移動する女性たちの姿が映し出されます。女性たちが向かうのは、「ハマム」と呼ばれる
公共浴場。モロッコの女性たちは、「ハマム」でお気に入りの素材をブレンドし、
顔や身体に施し、楽しみます。
モロッコが美容大国であることを実感するお話です。



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こちらが今回のイベントの主人公であるアルガンオイルです。
昔から、モロッコの女性たちの美を支えてきました。
角質層への浸透性が高く、お肌によくなじみ、
お肌をふっくら、みずみずしく整えるのが特徴です。
乾燥の季節に、手放せない逸品です。



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アルガンオイルは、モロッコのみに生育するアルガンの木の実の仁から搾られます。
こちらは、モロッコのアルガンの木になる実のようす。

このアルガンの木、同じ地中海性気候のイスラエルなどで、栽培が試みられたようですが、
うまく成長しないようです。
不思議なことに、モロッコの大地でのみ、成長します。



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アルガンの実から、この仁を取り出す力加減は難しく、
機械で取り出し作業を行うと、仁を痛めてしまうということ。
そのため、オイルを採るのに必要な仁は、固い木の実の種を石で割り、
手作業で取り出さなくてはなりません。
今では、現地の女性たちの貴重な就労の場になっています。


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イベントでは、アルガンオイルを上手に毎日のお肌ケアに取り入れるノウハウを
ナイアードのほかの商品と一緒に体感するワークショップを行いました。

かごに入ったアルガンオイルの右のガラスボトルが、
同じモロッコ原産のダマスクバラを原料にした
「朝摘みばら水(化粧水)」、左がアルガンオイルに、ミツロウをブレンドしクリーム状にした
「アルガンクリーム(保湿クリーム)」。その下2つの四角い固形は、アルガン石けん。
アルガン石けんの右下が、モロッコで採掘される天然粘土・ガスールです。

講座では、アルガン石けんで、洗浄し、ミネラル分たっぷりのガスールでパックし、
キメを整えた手に、ナイアードオススメのスキンケアを実践しました。
それは、下の3つのステップです。

STEP1 潤す(化粧水) 「朝摘みばら水」
STEP2 与える(美容液・保湿) 「アルガンオイル」
STEP3 守る(保湿クリーム) 「アルガンクリーム」

これまで、朝摘みばら水とアルガンクリームで毎日の肌の潤いは十分だと思っていました。
しかし、その間に、「STEP2」として、今回、ご紹介のアルガンオイルを加えることで、
保湿感がそれまで以上にアップし、持続することを実感しました。

寒さと乾燥の厳しいこの季節、この3つのステップは本当におススメです。
みなさんも、お試しください。

ちなみに、次回、大地を守る会でナイアード アルガンオイルのご紹介は、
1月12日週配布の『ツチオーネ』105号です。





2014年12月12日

援農イベント 福井さんの畑のお手伝いに行こう! 報告

12月6日(土) 援農イベント 福井さんの畑をお手伝いに行こう!が催行されました!

埼玉県日高市の生産者、福井忠雄さんと一洋さんの畑に消費者会員8名、インターン生8名、
社員9名が集合!冬の農作業の一つ、白菜縛りの作業を行いました。

白菜縛りは、そのまま放っておくと葉が広がってしまうのでれを予防するためと、中心部を寒い風
から守るために行う作業です。

白菜の葉をまとめて縛る作業ですが、昨年までは一つずつ縛っていた作業を今年から縛り方を
変えたため効率がアップしました。

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列の端の白菜は従来通り縛りますが、紐は切らずにそのまま次の白菜まで伸ばして、
葉っぱをまとめてギュッと縛り、次の白菜まで伸ばして、と続けます。福井一洋さんが
手際よく縛り方を説明。

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さっそく作業開始です。大きく育った白菜を抱きしめるようにして紐をくるくる巻いていきます。

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作業は進んでいきます。この日は晴れてそれほど寒くはなかったので良かったです。


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白菜の列が延々と続きます。


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昼休みは、福井さんの作業場で各自持参のお弁当と福井さんの白菜入り豚汁を食べ、
身体を温めました。


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お昼ごはんを食べながら、福井一洋さんのお話しを聞きました。このイベントは、福井さんに
とっても大切なもの。家族だけでたくさんの白菜を縛るのは大変な作業なので、参加者は貴重な
戦力です。



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午後の部開始。福井さんの縛り方はとても速くてきれい。「いちおう、本職ですから!」と福井さん。
他の方も負けじと作業はどんどん進みます。


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最後の一つを縛り終えて作業終了。少し寒くなってきましたが、予定より早く終了しました。
冬の空色に変わってきました。



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農作業の後、畑と堆肥の見学をさせてもらいました。
こだわりの堆肥づくりを説明しているのは福井忠雄さん(前から2番目のフードをかぶっている方)。


このイベントは、収穫体験ではなく農作業を延々と続けるもので、農業の一端を知ることが
できるハードなイベントでした。参加された皆さん、お疲れさまでした。(CSR推進部)









2014年8月28日

太陽油脂石けん工場見学を開催しました

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2014年7月29日(火)「パックスナチュロン」の石けんシリーズでおなじみ、太陽油脂(横浜市)で、
小学4~6年生を対象に、「太陽油脂石けん工場見学」を開催しました。




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講座のようすです。会場には、小学生と保護者の皆さんが大勢参加しました。





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講師は、おなじみ"せっけん博士"の太陽油脂の長谷川治さんです。
長谷川さんからは、「石けんとはなにか」についてのお話がありました。



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石けんは、原料が食用油脂です。その食用油脂に、アルカリを加えて、よく混ぜることで作られます。
子どもたちがもっているのは、パーム油、オリーブ油と違う食用油にアルカリを加えたペットボトル。
ふたをしっかりしめて、会場のみんなで順番にリレー方式で振っていきます。


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参加者全員で振って、ペットボトルは先頭に戻ってきました。
こちらはパーム油を入れたペットボトル。逆さにして、下へ力強くなんどかふると、
マヨネーズ状よりさらに粘度がありそうなせっけんがでてきました。
カップに移した石けんは、1時間もすると固まります。
子どもたちは、実際に石けんを作り、石けんが出来るようすを見ることができました。




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夏休みの自由研究のためにこの講座に参加したお子さんも多いのでしょう。
実験のたびに、会場のあちこちからシャッター音がきかれました。


石けんを使った排水が川に流れると、石けん分は川の水で薄まり、
水中のカルシウムと結合し、カルシウム石けんになります。
「食用石けん」と呼ばれるもので、微生物や小魚などの餌になります。
石けん水のなかに、カルシウム石けんが出来るようすも実験でたしかめることができました。
粒状のカルシウム石けんを少しみんなで口にいれてみました。
甘くも辛くもないカルシウム石けん。
微生物や小魚だけではなく、家畜の飼料にも活用されているようです。


石けんは、自然に返ることを知った子どもたち。
きっと環境への意識も高まったのではないでしょうか?





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「石けんとはなにか」、長谷川さんのお話でわかった子どもたちは、
石けん工場見学へ出発です。

ここから先は、工場内のため撮影できません。
写真はありませんが、工場では、参加者が窓の向こうから製造のようすを見学しました。
実際にパックスナチュロンの詰め替え用シャンプーが充填されている様子をみて、
「うちのシャンプーだ!」とうれしそうな表情のお子さんも。
機械化されている流れ以外に、一つひとつ石けんを、人の手で、
成形し、仕上げている工程を見て、
手作業が多いことに驚かれる保護者の方の感想もきかれました。



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イベント会場に戻って、最後に、子どもたちは石けん作りをしました。
フレーク状の石けんをこねて、まとめ、型に入れて、とりだします。
そのうえに、押し花をのせてできあがり。
この夏、子どもたちは世界でたったひとつのせっけんを手にしました。






2014年8月27日

イベント「綿から糸を作りましょう」を開催しました

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夏休みに入ってまもない2014年7月23日(水)小学校1年~6年生を対象とした
イベント:綿から糸を作りましょう を開催しました。
写真は、枝に実った綿花。ほんのり茶色。

2013年10月に開催した大人向けの講座のようすついてはこちらをご参考ください。



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会場には、小学生のお子さんと保護者のみなさん50名が集まりました。



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愛知県岡崎市からお越しの講師のファナビス・稲垣光威さん。
講座の始まりは、岡崎について、日本のなかの地理的な位置と産業について、学びます。

会場は品川区大井町のきゅりあん。品川と岡崎は、ともに東海道でつながっています。
そんなつながりを感じながら、講座は始まりました。

明治時代までは、繊維産業が盛んだった岡崎。
しかし今では、岡崎で木綿の生産をしている工場はわずかになりました。
明治時代になると、岡崎だけではなく、日本中で綿や絹の生産は少なくなりました。

現在、「繊維」といっても、かつて日本で生産が活発だった綿や絹だけではありません。

「みなさんの服についているタグをみてください。みなさんの服は何でできていますか?」と稲垣さん。
ふだん着ている上着も、そのタグを見ることは、子どもたちにとってめずらしいことなのでしょう。
Tシャツの脇の下をひっくりかえして、まじまじとタグを見つめる子どもたち。
しばらくすると、会場から、「綿!」「レーヨン!」「ポリウレタン!」「シルク!」「コットン!」「麻!」と
子どもたちの声がひびきます。

私たちがきている衣類は、植物(綿・麻)、動物(シルク(絹)、羊毛)、
鉱物(レーヨン・ポリウレタンなど石油由来)の3つに分類できることを知りました。

「では、どの国でできたと書いてありますか?」と稲垣さん。
子どもたちからは、「バングラディシュ」「中国」「タイ」の国名があがりました。

残念ながら、会場から「日本!」の声はきこえませんでしたが、タグに「日本製」と書いてあったも、
綿花から国産である衣類は、ほとんど流通していないようです。

人間に必要な「衣」「食」「住」のなかの「衣」はほとんど日本で作られていないのです。


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こちらは繊維の当てっこクイズのようすです。
各テーブル数枚の布の端切れが配られ、みんなで何の繊維か、当てるのです。
「これは綿!」という子どもの声のあとに、「大当たり!」と稲垣さん。

しかし、なかには"ひっかけ問題"もあって、なかなか難しい問題も...。
例えば、絹にそっくりな、石油由来の衣類「レーヨン」。
レーヨンは、漢字で、「人絹(じんけん)」と書くぐらい、絹にそっくりです。
そのほかにも、ウールにそっくりな同じく石油由来の「アクリル」などもありました。



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いよいよ、糸紡ぎの実習の開始です。
子どもたちは、綿花を一つづつ手でつみます。
摘み取ったら、席にもどって、ワタとタネをわけていきます。


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こちらが、ひとつの綿の実から手でタネをわけたもの。
タネはワタにからみつくように付いています。


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手で分けるのが大変なタネも道具を使うとスムーズに進みます。
こちらは、昔から日本に伝わる「綿くり機」とよばれるもの。
ワタからきれいにタネが外れてゆきます。



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より分けたワタは、弓のような道具でほぐしてから、いよいよ
自分の手の指で、ひっぱって、ねじることにより、糸にしてゆきます。

綿も、羊毛も、麻も、石油由来の繊維も、すべて、「ひっぱって、ねじる」作業の繰り返しから
糸になってゆくのですね。

もしすべての工程を手作業を行い、
糸から、一枚の衣類ができあがることを考えると、その工程は、
気の遠くなるような作業に思えてきます。

一枚の服には、どれくらいの糸がつかわれているのだろう...。
この作業を知ることで、
毎日の生活でなにげなく着用している服への感じ方が変わるだろうと思いました。



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ワタと分けられたタネは、おうちに持ち帰ります。綿のタネの植えどきは、5月。
綿花が実るのは、秋。
写真は、今年の秋にタネをまいた綿の苗です。


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講座のしめくくりは、子どもたちみんながお待ちかね! がら紡機での糸作りです。
ハンドルを回すだけで、同時に数本の糸が同時にうまれるがら紡機。
こちらは明治初頭に、臥雲辰到(がうんときむね)という人が作った誕生した画期的な機械のミニチュアです。
糸を手で紡いだあとにだけに、その機械の威力のすごさを子どもたちも実感したことでしょう。

大地を守る会では、こちらのがら紡機で作ったふきん「三河布史(ぶし)」を
『ツチオーネ』でだいたい4週に1回のタイミングでご紹介しています。

今週8月25日~配布の『ツチオーネ』137号でご紹介予定です。
ぜひ、お手に取り、明治の技のぬくもりを感じてみてください。





2014年6月 3日

イベント「富士酢のお話」を開催しました


5月16日(金)に、大地を守る会・六本木会議室にて、イベント「富士酢のお話」が開催されました。


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120年以上前から伝統の製法で受け継がれ、
作り手の手間と時間をかけて丁寧に作られてきた富士酢。

上の写真の中央、赤ラベルがおなじみの「純米富士酢」です。

富士酢の左は、富士酢をさらに極めた「富士酢プレミアム」。
右が富士酢から生まれた「ピクル酢」です。


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講師は、飯尾醸造の五代目御当主・飯尾彰浩さんです。
京都府宮津市から、お越しくださいました。



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こちらはイベントのようす。
会場いっぱいに参加者が集まりました。


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飯尾彰浩さんのお話を一部をご紹介します。

上の写真は、京都府・宮津にある飯尾醸造です。

京都なのに、なぜ、「富士酢」? と思われることでしょう。
それは、「日本一のお酢を作りたい」という創業者の想いから命名されたからです。

明治時代から続く富士酢ですが、昭和30年代に転機を迎えます。
大量の農薬が使われた戦後の高度経済成長の昭和30年代。
その頃、京都の田んぼにおいても、多量の農薬が使われました。
しばしば田に赤旗が出現したのもこの時代。
赤旗は、農薬をまいた後に、子どもたちが田へ近づかないよう注意喚起する目印であったとか。

農薬のために田んぼで生きる生物が死んでゆく現状をみた飯尾醸造三代目・輝之助さんは、
米から作られる酢にも、農薬の影響が出るのではないか、
人々の健康を蝕むのではないか、と考えました。

そこで、輝之助さんは、地元京都の米農家の皆さんに、
「農薬を使わんと米を作ってくれまへんか」と酢作りのために、
二年の歳月をかけて、周辺の農家さんに農薬を使わない米作りを説得されました。
その熱意に動かされ、ついに数名の農家さんが農薬を使わない米作りをはじめることに。
昭和39年に農薬を使わない米作りが始まり、その5年後昭和44年に無農薬の米から作られた
お酢が誕生したのです。
当時としては、めずらしい挑戦であり、富士酢が富士酢であるための大きな歩みとなりました。



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こちらは、富士酢の原料のお米が育つ宮津の棚田。
「無農薬米」とひと言で言っても、農薬を使わない米作りは、多くの困難があります。
その一つが雑草との戦いです。
特に棚田は、除草のために、大きな機械が入らないばかりか、
畔や土手など、田んぼ以外の草刈りがあり、農家さんの負担は相当なもの。

飯尾醸造四代目・毅さんは、「農家さんがはよう楽できるやり方を」と、
ビニールや液体のマルチなどを試し、さまざな方法に取り組みはじめました。
雑草との戦いは試行錯誤の連続だったのです。
そして、毅さんの模索と心試みは、五代目・彰浩さんの時代にも引き継がれています。



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富士酢は、地元京都の無農薬のお米だけが使われます。

地元の無農薬米を使うという以外も、数々のこだわりがあります。

飯尾醸造では、納品した無農薬のお米以外のものが入らないように、
自社で精米機を持ち、精米も自分たちで行います。

上の写真は、職人さんたちが、蒸したお米に、麹菌をつけ、麹を作っている場面です。
この作業のあとに、日本酒が作られます。

米酢の原料は日本酒。
飯尾醸造は、日本で唯一酒蔵を持つお酢屋さんです。
ほとんどのお酢屋さんは日本酒を作る代わりにエタノールを添加して簡単にお酢を作ります。
こだわったお酢屋さんでも、お酒を酒蔵から買ってきて、お酢を作ります。

飯尾醸造では、お酢屋さん自らが酒蔵をもち、杜氏が泊まり込んで、
1月~3月までの限られた期間で日本酒を作るのです。

この日本酒自体とてもおいしそうですが、法律があり、お酢に使われるためのお酒は
すぐにお酢をまぜ、飲めないようにして、保管しなければなりません。
そして、その中に、酢酸菌というお酢を作る菌を日本酒に入れ、2年の歳月をかけて、
発酵と熟成をさせるのです。

こうして富士酢は完成します。

酸味はもちろん、まろやかで深い旨みを持つ、富士酢の香りと風味の理由が
見えてきました。



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さて、講座では、お酢のテイスティングも行いました。
左から市販品、純米富士酢、富士酢プレミアム。
市販品との色の違いは一目瞭然です。

味の違いは、香りもコクも旨みも市販品と富士酢はまったく違うことは
いうまでもありません。

日本で多く流通しているお酢の発酵は8時間。
すべての工程を合わせて、最短で1日で酢の完成品ができあがるとか。
2年の年月と手間をかけた富士酢とは色も味も大きな違いが生まれるわけです。


富士酢プレミアムは、「大吟醸のように繊細で、しかも旨みがあるお酢」をと、
飯尾醸造四代目・毅さんが夢見て、五代目・彰浩さんに託し、ついに完成した一品です。
酸味はよりおだやかに、円熟した旨み。
会場からは、「お酢が苦手だったけれど、プレミアムなら、そのままいただいても大丈夫だった」
というお声もきかれました。
ちなみに、富士酢には、日本で「米酢」と表示できる量の5倍のお米が、
プレミアムには、8倍のお米がふんだんに使われています。


写真の右隅は、「ピクル酢」で漬け込んだピクルスです。
ジッパー付きの保存袋に切った野菜を入れ、
野菜の3分の1のピクル酢をいれるだけの
手軽さです。
翌日には食べることが出来ます。

ちなみにこのピクルス。大地を守る会の野菜を使い、スタッフでつけたのですが、
本当においしくて、大好評でした。


「富士酢」...その名が示すように日本一のお酢です。

暑さに向かうこれからの季節、皆さんのご家庭で、お楽しみください。






2014年5月15日

DAFDAF基金ミャンマー支援


DAFDAF基金で支援をしているミャンマーの農場に行ってきました!

2014年2月から3月にかけて会員の皆さんから募金していただいた支援金1,080,000円(336,960タイバーツへ両替)を4月24日農場長のドナルドさんに直接届けました!

この支援金は、予定通りセミナーハウスの建設の建設費用に充てられます。

ミャンマーは現在自由化が進んでおり、人を集めてワークショップをすることが可能になりました。それまではわずか数人でも集まると解散を命じられていましたが、今では反政府的な活動でない限り、集会を開くことができます。これまで大きなテントをレンタルして使用してきましたが、そのための経費が大きな負担となっていました。そこで恒久的な建物を建てることにし、会員の皆さんから支援金を募らせていただきました。

主に、有機農業の技術、地球温暖化や遺伝子組み換え作物の知識の共有、健康管理のための衛生学、食育、農民で作る互助組合などの講習会を行う予定です。




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農場全景 現在は利益率の高い畜産に力を入れているため、野菜の栽培はこれからです。


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農場長のドナルドさんです。後ろは農場内の建設予定地。すでに建設が始まっていました。
建設完了は11月の予定。仲間を集めての手作りとなります。


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現在は200羽の鶏を鶏舎内で飼っています。鶏は在来種なので色はまちまち。有精卵なので手製の孵卵器でヒヨコに孵してもいます。ヒヨコの販売、卵の販売、肉どりの販売が農場の大きな収入源。


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豚も大きな収入源です。現在17匹の豚を飼っています。子豚を農家に貸して子豚を産んだら返してもらうという豚バンクも行っています。豚バンクは畜産振興の活動なので収入はありません。


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農場内には大きな池もあり、魚も飼っています。鯉、ナマズ、雷魚、ティラピアなど。餌は豚の糞を利用しているので餌代はかかりません。


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農場内の電源は全てこの太陽電池で賄っています。といっても卵の孵卵器、物置や居住区の電気のみです。電気のないエコ暮らしがしたい人はココに来るべし。
日本で有機農業、循環型農業を学んだことがあるドナルドさんはミャンマーでは貴重な存在です。


現地から続報が入りましたら、お知らせします。


以下 ミャンマー番外編です。

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ドナルドさんはラフ族ですが、もともとは中国雲南省から移り住んだ少数民族です。ラフ族にはクリスチャンがたくさんおり、シャン州の山奥にはこのような立派な教会が建っています。19世紀にアメリカの宣教師が中国に布教したことが始まりとか。キリスト教繋がりで、欧米との交流もあります。


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こちらは大英帝国の植民地だったころに建てられたレンガ造りの建物。1918年ごろルーベル大佐の居住用として建てられたという説明がありました。ここは、ロイモイという場所ですがこのようなレンガ造りの建物が多く山中に散在しています。多くは兵舎だったようですが、現在はいくつかが復元され、ミャンマー軍によって使われています。一時期日本軍に接収されたという話も聞きました。

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同じ植民地時代のインドの1ルピー銀貨。現在でも主に山に住む少数民族によって使用されています。ミャンマーの通貨よりも100年前の銀貨が信用されています。アヘンの取引にも使われるという物騒な話も聞きました。4月のレートは銀貨1枚で9000チャット。(約900円)チェイントンの市場で購入。


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チェイントン市の市場。野菜、果物、コメ、肉、魚、雑貨、衣類など生活物資が豊富に売られています。


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食卓に並んだこの一皿はセミの揚げ物。羽根は取られています。サクサクした食感が食欲をそそります(そそりませんか?)。 ビールによく合いそうですが、現地の人はご飯に混ぜて食べていました。


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最後は、ミャンマーにも同行してくれたタイ在住のダイエーさん(左)を紹介します。同じラフ族で大地を守る会とは長いおつきあい。かつてタイツアーではお世話になりました。農場経営の傍らチェンマイで写真のコーヒーショップを営業中です。タイ北部では国をあげてコーヒーの栽培を奨励しています。ダイエーさんも少数民族のためにコーヒー栽培に取り組んでいます。

国際局
豊島 洋








2014年4月10日

「本当の食の見分け方」講座を開催しました

3月20日(木)、千代田区・紀尾井町の「COOK COOP BOOK」にて、「やまけん」 こと 
農と食のジャーナリスト・山本謙治さんが案内する「本当の食の見分け方講座&試食会」を
開催しました!

講師のやまけんさんは、「農産物流通業者。日々、全国津々浦々の旨いもんを食い倒れる。
さすらいの食い倒ラーとは私のことだ。※1」とご自身で仰る通り、「美味しさと質」の関係を
知り尽くした達人です。

そんなやまけんさんを囲みながら、「一般に流通している食の現状」・「大地を守る会の商品と
市販品の違い」について、講義&食べ比べをしながら「本当の食の見分け方」をテーマに
学んでいただきました。


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前半40分ほどは、やまけんさんの講義です。

「『安くていいもの』なんて存在しない!」というフレーズに始まり、「安さ」の向こう側に、
何が犠牲にされているのかを伺いました。
昨年も問題になった食品偽装問題はなぜ起こるのか問題提起をしながら、一般の食品において、
本来あるべき品質・トレーサビリティの仕組みがないがしろにされ、生産者やメーカーにも
負担が及んでいる現実を伝えてもらいました。
その上で、「食べ物を買う」という選択を通して意識すべきポイント、
その為の豆知識も教えてもらいました。


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そして後半は、大地を守る会の食材と一般の食品の食べ比べなどを行いながら、
やまけんさんの講義が続きます。
だし汁・ハム・牛乳の順で食べ比べをしながら、「本当の食の見分け方」を体感しました。

「味・見た目が違う訳」などなど、やまけんさんの実況付きっという贅沢な試食体験。
実際に食べ比べることで、使われている原料や味の違いを発見できたのではないかと思います。
「美味しいは、安心」 「安心は、美味しい」という納得の関係の再発見です。

以下簡単に試食の際のお声をまとめました!(D:大地を守る会、他:市販品)

(1)だし汁
     D  :口に含んだ瞬間、旨味がパッと広がってパッと消えていく!
     他 :味がずっと下に残る感じ。

→お出汁を変えるだけで、繊細な味覚が育ち本当の美味しさを楽しめるようになるようです。
 出汁パック以外でも、昆布・煮干し・大豆など、シンプルにお出汁がとれますと、
やまけんさんのアドバイスも。

(2)ハム
     D :色は地味だけど、本当のお肉の色。豚肉と香辛料だけで勝負しているので、食感も味もお肉!
     他:キレイなピンク色だけど、実際に含まれているお肉の量は!?食感はプルプルします。

→ハムの試食以外にベーコンの焼き比べも見ていただきました。縮む量の違いに、会場もビックリ。

(3)牛乳
     D :意外とすっきりしている。飲みやすい!
     他:昔の給食の牛乳の味と同じ。比べてみると味は濃いけど、違う。

→低温殺菌牛乳と市販の高温殺菌牛乳が手元に届くまでの鮮度の違いや、
栄養の違いについても教えてもらいました。
 牛乳嫌いのお子さまも、大地を守る会の低温殺菌牛乳なら舌に合うかも!


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試食講座の最後は、やまけんさんのお時間ギリギリまで来場者からの質問タイム!
来場者の皆様とやまけんさんの「食」を通した熱い思いを再確認して終了となりました。

今回、私は社内研修の一環で参加しましたが、イベントを通して個人的にも、
「出来る範囲で、意志をもって美味しい食生活を送りたい!
そんな大地を守る会ライフをみなさんともっと楽しみたい!」と改めて感じました。
講師のやまけんさん、ご来場いただいた会員様と共に学ぶことができ、感謝です!


※1 イベント講師・山本謙治さんのブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」



※2 イベントの会場・COOK COOP BOOK
 食をテーマにした本・雑貨の販売スペースの隣にカフェ兼イベントスペースがあるオシャレで温かな空間。









2014年3月10日

食品添加物入門講座を開催しました

ご報告が遅くなりました。
1月30日(木)日本消費者連盟と共同で開催しました、食品添加物入門講座の
様子をお伝えします。



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午前と午後にそれぞれ講座が開催されました。


午前の講座では、最初に、日本消費者連盟共同代表の山浦康明さんからご挨拶をいただきました。
山浦さんから、国内では、消費者庁による食品表示の基準作りの作業が進んでいること、
また海外に目を向ければ、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の問題があることをお話
いただきました。
TPPについては、食品添加物の基準を含め、食品の安全基準について、
異なる国同士の足並みをそろえるために、一本化することが検討されていること、
一本化のために、食品添加物について甘い基準で各国で同意され、
そのような食品が今後、日本に輸入され、日本にいる我々の食卓に上がる可能性について
説明いただきました。
これからの時代、食品添加物がどのようなものか、これから、どのようにつきあったらよいのかを
知ることは、ますます重要になりそうです。


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食品添加物講座のようすです。
講師は、長年、大地を守る会で品質管理の担当を務める南忠篤です。


食品添加物を規定している「食品衛生法」は、
1947年12月24日に成立され、1948年1月1日に施行されました。
現在のように冷蔵庫の性能も優れていない時代に制定された法律は、
時代とともに見直しされてますが、一方で、制定された時代の影響も多く残っているようです。


食品添加物は、2011年現在で1470種類が登録されて、以降も
その種類は増え続けています。
自然界にあるニガリやイカスミなども、食品添加物として登録されています。


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講座では、具体的に実際に食品添加物を使っている商品パッケージの表示を見ながら、
どのような理由で食品添加物が使われているかを学びました。
内容のなかからいくつかをご紹介します。


①惣菜「手作りひれカツ」に使われている「着色料(アナトー)」。
これは、揚げムラが目立たなくなると理由で添加され、惣菜のパン粉に使われます。
揚げムラがあるとおいしそうに見えない...という消費者の心理からメーカーは添加物を
使うようです。


②コンビニエンスストアで販売されているおにぎりに使われる「PH調整剤」。
ごはんに添加して、ごはんを酸性に保ち、保存性を向上させる目的で使われます。


③ペットボトルのお茶などに添加される「酸化防止剤(ビタミンC)」。
添加する目的は、主に緑茶など、色味が変わるとおいしそうに見えないものに使われます。
①の「着色料(アナトー)」も同様、消費者にとって、どう見えるかの視点から添加される食品添加物です。


その他、市販の海苔佃煮のように、人の手間をかけることができないために
複数の添加物が使われるものもあります。
海苔佃煮の原料は乾燥海苔を使いますが、乾燥海苔は
そのなかに砂浜の石や他の海藻など異物が入っています。
人が手作業で異物をとる作業をするとコストがかかるため、乾燥海苔を水に長時間つけて、
海苔をひらかせ、異物を取り除きます。水に長時間つけることで、うま味も粘性もなくなるので、
食品添加物を使わざるを得なくなります。
手間をかけるとコストがかかり商品の値段が高くなる、それを避けるために、
食品添加物を複数入れる。食品添加物が商品コストを抑えるために使われる実例です。


一方、大地を守る会でご紹介している遠忠食品の「生のり佃煮」は、
すべて、乾燥海苔の異物をすべて手作業で取っています。
そのため、海苔本来の旨みも、海苔の持つ粘性も残っています。
コストもかかり、市販品より価格も高くなりますが、
ラベル裏の表示の違いは歴然です。




消費者が商品の値段や見た目について、どう感じるのか...そこを意識して、
食品添加物が使われる背景が見えてきました。


消費者の意識こそ、食品添加物の問題を改善する鍵であることを学びました。




2014年2月 5日

【「バナナと日本人」 その後】 セミナーのお知らせ

1982年人類学者である鶴見良行さんが、著書「バナナと日本人」でバナナという食べ物から東南アジアと日本人の関係性を明らかにしてから30年以上経ちました。その後の状況はどうなっているのでしょうか。

バランゴンバナナという在来種のバナナを民衆交易してきた(株)オルター・トレード・ジャパンが、セミナーを開催します。

フェアトレード、海外とのお付き合いの仕方に興味のある方、是非ご参加ください。

申し込みは、直接下記の【お申し込み先】からどうぞ!

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以下ATJさんからの情報です。

====================================
セミナー「『バナナと日本人』その後」-私たちはいかにバナナと向き合うのか?

私たち日本人が日常的に消費している多くの食料が海外で生産されています。
産地と私たちの食卓がどうつながっているか、バナナを通じて追求した鶴見良
行著『バナナと日本人』が世に出てから30余年となります。バナナ農園で働く労
働者の人権や健康、産地の環境を傷付けながら、多国籍企業によって日本市場で
安く流通しているフィリピン産バナナの実態を調査した労作です。

一方、日本の消費者がフィリピンの小規模農民の自立を応援し、安全・安心なバ
ナナを手にできる仕組みとしてバランゴンバナナの民衆交易が始まって25年。

今、状況はどうなっているのでしょうか。(株)オルター・トレード・ジャパン
(ATJ)とNPO法人APLA(あぷら)は3年間の予定でフィリピンバナナの調査を始
めます。
http://altertrade.jp/alternatives/balangon_research

2月に実施するミンダナオ島での予備調査結果をもとに、現在のバナナの生産か
ら流通・消費までの全体像はどう描けるのか、また、家族農業の視点からバラン
ゴンバナナの民衆交易の意義を考えるセミナーを開催します。

バナナを通じて私たちにできることは何か、皆で考えたいと思います。是非ご参
加ください。

【プログラム】
・フィリピン・プランテーションバナナと日本におけるバナナの流通・消費
・ミンダナオ島で小規模農民支援、プランテーション問題に取り組むNGO、ドン
ボスコ持続開発財団の活動について
・家族農業の視点からバランゴンバナナの民衆交易を考える、他

【発表者】
○市橋秀夫氏(埼玉大学教養学部教員)
専門はイギリス近現代社会史研究。イギリスのフェアトレード文献の翻訳や、そ
の歴史的変遷の調査などを行なう。2009年以降、バランゴンバナナ生産者の調査
に断続的に関わっている。

○関根佳恵氏(立教大学経済学部教員)
専門は農業経済学。バナナ・ビジネス大手の多国籍企業ドール社の事業について
調査・研究を行う。2013年に国連世界食料安全保障委員会の専門家ハイレベル・
パネルに参加し、報告書『食料保障のための小規模農業への投資』を分担執筆。

【日時】2014年3月16日(日)14:00-17:00(13:30開場)

【会場】立教大学池袋キャンパス8号館8201教室
東京都豊島区西池袋3-34-1

池袋キャンパスへのアクセス
JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/副都心線「池袋駅」下車。西口より徒歩約7分。
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/

構内案内図
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/_asset/pdf/img-campusmap_ike.pdf

【参加費】600円(資料代)

【主催】
(株)オルター・トレード・ジャパン(ATJ) http://altertrade.jp/
 NPO法人APLA(あぷら) http://www.apla.jp/

【お申し込み先】
参加ご希望の方は、申し込みフォーム(http://altertrade.jp/bananato)から
お申込みください。

できるだけ事前にお申し込みください(当日参加も可能です)。

【お問い合わせ先】
(株)オルター・トレード・ジャパン(ATJ)企画本部政策室 担当:小林
TEL:03-5273-8176 E-Mail:pr@altertrade.co.jp




2013年12月 5日

マゴメ訪問見学会

日時:2013年11月16日(土)14:00~17:30
会場:マゴメの精米工場(東京都八王子市)
参加人数:29名

㈱大地を守る会発足とほぼ同じ時期から40年近くお米の精米でお世話になっている
八王子の㈱マゴメさん。
今回は消費者の方々をお連れして見学会を行ないました。


㈱マゴメの社長、馬込和明さん。
精米設備は一切くんじょう処理をしないので、虫が入らないようにする掃除がとてもたいへんだ
そうです。

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精米工場から出る半端な米を利用し、米粉パンのお店も経営しています。

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2013年10月オープンのマゴメさんのカフェ。
玄米団子や雑穀を使ったカレーがおすすめ。

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精米工程を岡庭工場長から説明を受けました。
生産者から届いた玄米を、石などの異物、カメ虫黒斑点米を除去し、白米、七分、胚芽、玄米に
して、消費者の皆さんにお届けされます。生産者からはほとんど1等米で届きますが、
さらに選別、調整をしているのです!

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全生産者からサンプルを入手し、米粒(見た目の美しさ)と食味(成分分析)を専門の測定装置で
分析。説明しているのは㈱マゴメ 木原さん。
生産者と共有し、品質向上に努めています。

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お二人の生産者、蕪栗米生産組合 代表・千葉孝志さん(宮城県大崎市)(写真左側)、橋詰善庸さん(石川県加賀市)(写真右側)にもお越しいただき、動画も交えながら産地の状況をお話いただきました。

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8タイプのお米を品種を、参加者にはどれがどの品種かは事前に言わずに試食。
10点満点で採点していただきました。

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どれも美味しくて、(採点は)難しい~。

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結果はこの通り。
1位 201点 有機つや姫 みずほ有機生産者グループ(山形県酒田市)
2位 195点 魚沼棚田有機コシヒカリ 佐藤克未(新潟県十日町市)
3位 193点 有機ひとめぼれ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 〈土鍋炊飯〉
3位 193点 有機ひとめぼれ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 
5位 184点 減農薬ゆめぴりか 当麻グリーンライフ(北海道当麻町)
5位 184点 有機ひとめぼれ玄米 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 〈圧力炊飯器〉
7位 174点 有機にこまる 竹中池湧水生産組合(鹿児島県湧水町)
8位 164点 有機ササニシキ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市)
*〈土鍋炊飯〉〈圧力炊飯器〉の記載があるもの以外は、すべて普通の電気炊飯器を使用。

順位はこうなりましたが、個人の好みはいろいろあり、それを楽しく見つけていただきたいですね。

1年かかってやっととれた大切なお米。毎日、皆さんにしっかり確かな品質を保ってお届けして
くれている㈱マゴメさん。大地を守る会が取り扱うお米の約80%がここから出荷されています。
熱心な皆さんとの見学会、お疲れ様でした。
                            (報告:海老原康弘 農産チーム お米担当職員)




2013年10月18日

がら紡と考える「衣」の地産地消講座を開催しました

10月11日(金)、がら紡と考える「衣」の地産地消講座を開催しました。


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こちらが講座のようす。東京は30℃にもなる季節外れの暑い日でしたが、
たくさんの皆さんが参加されました。

講師はファナビス代表の稲垣光威さんです。
ファナビスは愛知県岡崎市で、明治11年から続く「がら紡績」の技術で
もの作りをしています。



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愛知県岡崎市の位置をホワイトボードに示す稲垣さん。
岡崎市では、明治時代から、水力を活用した「がら紡績」の産業で、
発達をとげました。

しかし、最盛期は三河地方に1000件もあったがら紡績の工場も今では3件。
江戸時代、日本で消費される綿花はすべて国産だったのが、
明治以降、だんだんと外国産の安い輸入綿花に押され、
現在、国産の綿花は0パーセントに近いといわれています。



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会場に綿花が実った木が出現しました。今年、岡崎市で栽培された枝です。
稲垣さん曰く、「六本木綿花畑!」の出現です。
参加者は綿花を収穫し、これから、ご自分たちの手で、糸を作っていきます。

ここで注目したいのが、同じ枝についた綿花でも、はじけて中身の綿が飛び出しているものもあれば、
まだ蕾の状態のものもあります。稲垣さんによれば、綿花とは、本来、順々にはじけ、数か月にかけて、
はじけた順に収穫するものなのです。
私たちが現在、たくさんの安価な綿製品に囲まれているのは、綿花の収穫が手積みではなく、
機械化されている現実があります。そして、機械で綿花を収穫するために必要になってくるのが、
薬剤散布であり、薬剤で綿花を枯らしてから、機械で一斉に収穫するのです。

薬剤散布以外にも、綿花栽培には大量の農薬が使われています。
農薬は、生産に従事する生産者の身体に健康面で大きな影響があるのはもちろん、
現地の生産者が薬剤や農薬の購入のため、借金を背負いこむことになります。

大地を守る会が「オーガニックコットン(※)」を推奨するのは、持続可能なコットン作りと
現地の農民の生活を支えることに繋がるからなのです。

※原綿が第三者認証機関より認定を受けたもので、3年間農薬や化学肥料を使わない農地で栽培された綿花のこと。


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こちらが収穫した綿花です。左が茶の色をした綿花。右が白色の綿花です。



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この綿花からまず種を取り出します。が、綿が種にからむようについています。
綿花から種を「むしり取る」という表現が適切に思うのですが、
なかなか根気のいる作業です。


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こちらは一つの綿花から種を取り出したもの。
綿花のなかの半分が種といってもよいほど、種が入っています。
綿花のすべてが私たちの衣類になるのではないことはわかっていても、
純粋の綿の部分はこんなに少ないのかとすこしビックリしました。



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この綿花から種を取る作業、昔の人はちゃんと優秀な道具を開発しています。
綿花を、「綿くり機」というこの道具に入れて、ハンドルをぐるぐる回すと...、


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綿花のなかで、種だけが、綿花を入れた反対側の隙間から落ちます。
手で必死でもいだ種も、この道具を通すと簡単に取れました。
シンプルな作りでも、しっかりと役目をはたし、昔の人々の物作りの知恵に脱帽です。


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種を取り出した綿花をほぐした後はいよいよ糸にする作業です。
皆さんの手のなかで、綿花が糸に紡がれます。引っ張ってはねじり、引っ張ってはねじる繰り返し。
目を離すとすぐに切れてしまう集中と根気が必要な作業です。

それでもやっぱり切れてしまった糸は、ねじった箇所を逆方向に戻し、合わせてまたねじります。
このことを「よりを戻す」と言うそうです。
日常使う言葉のなかに、綿にまつわる言葉があることに、
日本人と綿との付き合いの長い歴史を感じます。



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太古から糸紡ぎの作業のために、人類は道具を作ってきました。
こちらは「糸車」と呼ばれ、日本では700年以上前から使われてきた道具です。

この道具を見て、会場から「ガンジー」というお声が上がりました。
インドのガンジーが「チャルカ」とよばれるこれに似た糸車を回していましたね。



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そしてこちらが講座の主役「がら紡績機」の登場です。
明治初頭、臥雲辰到(がうんときむね)により開発されました。
綿花を手で紡ぐのと同じような動きをします。
こちらはミニチュア機で、このイベントのために岡崎市から運ばれてきました。

それまでは、道具を使って一本の糸しかよれなかったのが、
がら紡績機の発明により同時に複数の糸をよれるようになったということ。
岡崎市の産業を興した機械なのです。



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稲垣さんが、がら紡績機左に付いたハンドルを回すと、"がらがらがらがら"と
勢いの良い音が会場に響き渡ります。
がらがらがらがら...というこの音が「がら紡績機」の名前の由来です。

ファナビスの稲垣さんが目指すのは布の地産地消です。
稲垣さんは講座の最後に糸紡ぎのところでふれたガンジーについて振り返りました。
ガンジーのあまりにも有名な糸を紡ぐシーンは、
自国生産品を使うことの大切さを説いたガンジーの運動のひとつでした。
当時、イギリスの植民地であったインドでは、インドの外から入ってくる綿製品におされ、
伝統であった糸紡ぎの営みが見られなくなってきた社会的状況があります。

講座に参加して、ガンジーの行動は、
遠く異国の過去の逸話で済ませることは出来ないことを知りました。

江戸時代には「地産地消」が実現していた日本の綿産業が、ペリーの黒船来航とともに、
海外からの綿を輸入解禁することで、生産量が少しづつ減少し、
現在は国産綿花栽培がほぼ0%という日本の現状。
しかし、綿は、私たちが日々身につけ、または寝具として使う、
日常から切り離すことのできないものなのです。

今の、外国に頼らざるを得ない現状は、遺伝子組み換え綿への対応も含め、
私たちは大きな梶取りの力を失っている状況です。

そして、「よりを戻す」の言葉にもあるように日本人の歴史にしみ込んだ紡績の文化。
その文化の根っこにある営みの勢いが失われているのは何とも心もとないことです。

現実的に今すぐ日本に綿花畑がひろがり、紡績産業が勢いをますことは無理だとしても、
まずは自分たちの身の回りにある"もの"の背景に想いをめぐらすことが必要なようです。


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大地を守る会では、がら紡績機で作られた三河布史(みかわぶし:がら紡ふきん)をご紹介しています。
このふきんを通して、皆さんもぜひ「衣」の地産地消に想いをめぐらせてみてください。
次回のお取り扱いは11月4日から配布の『ツチオーネ』147号です。

また、11月18日~お配りする衣料品チラシでは、ふきん以外にもファビナスの製品をご紹介します。

少し先になりますが、どうぞ、ご利用ください。








2013年10月15日

【イベントのお知らせ】課題先進国会議~いま最も大切な問いについて語り合う時間~宮台真司さんと語る

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【開催場所がDaichi&keatsから変更なりました】

3.11の震災、原発事故をきっかけに、本当に大切なものは何だったのか、

どういう生き方、暮らし方をしたかったのかを見直すことになった人は多かったのではないかと思います。

この企画は、食の安全、環境保全、多様な教育機会の提供など、社会の"おかしい"の解決に
取り組んできた社会企業家が、社会学者やアーティストなど異分野の方を毎回1人招き、
「これから私たちはどうしていったらよいのか」について語り合うトークセッションです。

社会的企業家のトップランナーである、藤田和芳、熊野英介が、毎回1名、異分野の方をゲストにお招きし、
3.11をきっかけとして"課題先進国"としての姿が浮き彫りとなった日本において、いま何が問題なのか?、
その問題の解決のためには何が必要なのか?というシンプルな問いから、新しい社会システムのあり方と、
その糸口を模索していくトークイベントを、シリーズで展開します。  

第1回目は、11月 23日(土)、宮台真司さんをお招きし、スワンカフェ&ベーカリー赤坂店にて開催します。

ご自身も二人のお嬢さんを育てていらっしゃることからも、経済や社会システム論にとどまらず、
育児、教育制度、原発、エネルギー、少子高齢化など、様々な社会的課題に対して深い考察と
発言をされている宮台真司さんと、 これからの日本について語り合ってみませんか?

■開催日: 11月 23日(土)18時~20時

■開催場所: スワンカフェ&ベーカリー赤坂店
        銀座線 虎ノ門駅より徒歩5分
        南北線 溜池山王駅より徒歩5分
        丸の内線 国会議事堂駅より徒歩6分

■募集人数:30名

■参加費:会員)1,000円、非会員)2,000円

■協賛:NEC

■参加を希望される方は以下よりお申し込みください。
        https://ssl.form-mailer.jp/fms/e223170c268294
        先着順の受け付けとなります。

■お問い合わせ先:
       一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク
       担当:石井 E-mail:ishii@socialbusiness-net.com 電話: 03-6820-6300



2013年9月28日

9/7に「鶏肉の飼料について学ぼう!」おこないました

まほろばライブファームの伊藤幸蔵さんを講師に招いて、肉鶏生産の国産飼料やアニマルウェルフェア、こだわりについてお話をうかがいました。

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最初は、大地を守る会の勉強会のために、ブラジルから帰国したばかりのオルター・トレード・ジャパンの印鑰(いんやく)智哉さんから遺伝子組み換えの状況をご報告いただきました。
ブラジルの遺伝子組み換え大豆は、1998年には消費者運動により一旦は栽培禁止を勝ち取るも、
2005年には栽培が認可されてしまいました。

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その後、農薬体制があるGM大豆の栽培面積が急増し、あわせて、農薬の空中散布がひろがりました。
そして、ガンや白血病、先天性の欠損症、流産などの健康被害をもたらしています。
さらに、農薬耐性を身につけたスーパー雑草の出現により、第2世代の遺伝子組み換え大豆が2014年からはじまります。これは、農薬耐性にくわえてBtという殺虫効果を組み込んだ大豆です。これは、この大豆や歯や茎を食べると害虫が死んでしまうという特性を持ったものです。餌や食料として食べるのも、近隣への健康被害にも大きな影響を与えそうです。
今、ブラジルでは「ブラジル非遺伝子組み換え穀物生産者組合(Abrange)」が結成され、非遺伝子組み換えの大豆栽培に取組んでいます。
彼らは、「まだまだ私たちには充分な非遺伝子組み換え大豆の供給力がある」と言っています。豆腐や納豆、そして、畜産飼料として大豆とは切っても切れない日本の食生活。このような海外の生産者とも連携を強めていきたいと思います。

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伊藤幸蔵さんからは、世界の遺伝子組み換え作物の作付状況の説明がありました。なんと、大豆では全世界の81%が遺伝子組み換え大豆になっています。養鶏で大きく依存しているアメリカのトウモロコシも88%が遺伝子組み換えです。

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そこで、米沢郷グループでは、地域で連携して、飼料米の作付を拡大してきました。大地を守る会も構成メンバーとなっている「置賜畜飼料米生産利用協議会」では、2008年5haだった飼料米の作付を72haまで拡大してきました。
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米沢郷グループ全体では、年々飼料米の配合比を高め、約7%が地域で生産したお米を活用しています。
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大地を守る会で販売している「「コメから育てたTHAT'S国産鶏」は、その中でも最も先進的な取り組みで、飼料米を約60%、それ以外の餌もしょうゆ粕、鮭の食べられないところなどを有効利用して、99%が国産飼料で育てられたものです。トウモロコシを主体として育てた鶏肉と食べ比べると、さわやかな甘みが感じられます。まだ、年間で販売するまでは数量がありませんが、継続して応援していきたいと思います。
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米沢郷では、アニマルウェルフェアを意識した飼い方を心がけており、一般では坪あたり55~60羽が飼われているところ、37~45羽としっかり羽を広げて運動できるスペースを確保し、健康に育てています。
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もちろん、健康に育てることで抗生物質を使用することなく育てています。しかし、日本全体をみると786トンもの動物医薬品が販売され、うち、肉養鶏では年間61トンが使用されています。

参加された会員の方も、ニワトリの飼い方、薬、餌の問題と普段では聞くことのできない、養鶏の実際に驚き、まほろばライブファームの取組みにあらためて感心されていました。
これからも、食べることで応援していきたいものです。




2013年9月27日

ヘナ入門講座を開催しました

9月20日(金)ヘナ入門講座を大地を守る会・六本木会議室で開催しました。


この講座は定員を大幅に上回る方々からのご応募をいただき、
急遽、予定していた午前講座のほかに、午後講座も開催しました。


こちらでは、午前の講座についてご報告します。


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こちらが講座のようす。
講師はナイアードの並木さんです。

「ヘナ」はヘアカラーとしてすっかりお馴染になった感がありますが、
なかでも、今回、ご紹介させていただく、ナイアードのヘナシリーズは、植物100%。
植物ならではのやさしさで、髪や地肌をいたわりながら、白髪を艶やかに染め上げます。



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ナイアードのヘナシリーズには、「ヘナ100%」(左)「ヘナ10種のハーブ入」(中)「ヘナ木藍入」(右)の
3種類があります。
染め上がりは、「ヘナ100%」「ヘナ10種のハーブ入」はオレンジ系、
「ヘナ木藍入」は黒茶系に白髪が染まります。
ちなみに黒髪の色はほとんど変わりませんので、ご注意くださいね。

白髪を染めるほかに、白髪・黒髪関わらず、
ヘナやハーブのトリートメント効果で、髪をすこやかに保ちます。


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こちらが原産国インドで栽培されるヘナの葉です。

ナイアードのヘナは、ヘナの一大産地である、
インド北西部のラジャスターン州のものを使用しています。



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乾燥や暑さに強いヘナですが、作柄は毎年微妙に変化します。
安定した品質のヘナをお届けするために、必ず染料やハーブについて
知り尽くした現地スタッフが畑の作柄を確認します。
栽培の時点からこだわりが感じられます。

鎌で刈り取ったヘナを天日乾燥、粉砕し、粉末にされたものが日本に届き、
日本で改めて、品質管理が行われます。



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講座では、実際に大地を守る会のスタッフ(写真右)が「ヘナ木藍入」で染めを体験しました。

パウダー状のヘナに、45℃のお湯を入れ、マヨネーズのようなペーストを作ります。
スタッフにヘナの施術をしてくださるのは、ナイアードの小椋さん(写真左)。


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あらかじめ、洗髪して、濡らした状態の髪に少しづつヘナのペーストをつけてゆきます。
ポイントは地肌にもたっぷりとペーストを塗り、地肌をマッサージするように塗りつけること。
そうすることで、染まりにくい髪の根元にもしっかりとヘナの色が入るのです。


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全体にペーストを塗り込んだあとは、タオルを巻き、ドライヤーで温風をあてます。
「ヘナ木藍入」の木藍は、空気にあてることで、染まりがよくなります。
そのため、髪の上にじかに乾いたタオルをまきます。
ちなみに「ヘナ100%」「ヘナ10種のハーブ入」の場合は、乾燥を防ぐためのラップをまいて、
同じようにドライヤーで温風をあてます。


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ヘナは保温性を高めることで、より色が入ります。
ナイアードのオススメは保温性のあるトリートメントキャップです。
キャップをしたまま1時間置きます。

ヘナの施術については、商品に付属している説明書どおりに行えば、
ちゃんと染まりあがります。
こちらの説明書はイラスト、図解で詳細な説明がわかりやすい内容です。
ヘナ本体と合わせて、つくづく丁寧な商品です。


ここでお得情報の紹介です。
9月23日~27日配布(9月30日~10月4日注文)のナイアードの商品を
ご紹介するチラシでご紹介していますが、
今回ヘナの「徳用サイズ」をご注文いただくと、
上の写真にあるのトリートメントキャップが特別に付きますので、
どうぞ、お見逃しなく!!




それでは、染める前と、染めた直後、染めて2~3日後の髪の色の変化を見てゆきます。

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こちらは施術まえのスタッフの髪です。
ヘナ木藍入りを使い、白髪に色が入ります。




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白髪に色が入った施術後すぐの画像。髪の色が緑かかってみえますね。
不思議なことに、「ヘナ+木藍」は施術後すぐに発色が始まり、2~3日をかけて、
落ち着いた黒茶系の色に変ってゆくのです。




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こちらが3日後の髪の色。
藍の成分が空気に反応して、だんだんと黒茶系に変化し、落ち着きました。




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ナチュラルな染まりあがりにスタッフも気に入ったようす。

スタッフの雰囲気もすっかり若返り、周囲からも好評です。



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講座では、ヘナの他に、ナイアードのスキンケア商品
(ガスール、朝摘みばら水、アルガンクリーム)を使った
スキンケアも楽しみました。

こちらも9月23日~27日配布のナイアードの商品をご紹介するチラシでご紹介しています。

これからの季節に活躍するアイテムばかり。魅力いっぱいのラインナップです。
どうぞ、ご利用ください。







2013年9月17日

9/8(日)「ふるさと回帰フェア2013」が開催されました。

9/8(日)「ふるさと回帰フェア2013」が早稲田大学を会場に開催されました。

 

主催は、大地を守る会も事務局構成団体となっている、

認定NPO法人ふるさと回帰支援センター。

 

「田舎暮らし最初の一歩 最後の一歩」のキャッチコピーどおり、

「田舎暮らしに興味があるけど、何からはじめればいいのかわからない」

という人から、

「仕事、住むところなどいろいろ具体的に調べたけど、最後の最後、何となく不安」

という人まで、多くの来場者でにぎわいました。

 

2013furusato-soudan.JPG「ふるさと暮らし自治体相談コーナー」には、北海道から九州まで多くの自治体が出展。

多くの来場者が相談に訪れました。

 

「田舎暮らしトークセッション」も2つ開催。

  

「地域の未来をつくる働き方」では、

日本仕事百貨店の中村健太さんをコーディネーターにパネルディスカッションを行ないました。

  

また、

「農的ライフを始めよう」では、

NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事の宮治勇輔さんにコーディネーターを務めていただきました。

 

 その他、「ニッポン全国ふるさと市場」では、全国各地の農産物、地元の特産品などを販売。

「ゆるキャラショー」や「野良着ファッションショー」も開催されました。

 

2013furusato-ichiretsu.JPG 「野良着ファッションショー」の様子

 

審査員としてアッキーこと安倍昭恵首相夫人もかけつけてくださいました。

2013furusato-kinen.JPG 

一時雨も降ったりしましたが、多くの方にご来場いただきました。

会場に足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。

 

田舎暮らしにご興味のある方、「田舎暮らし入門講座」のご案内です。

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★☆★ 「田舎暮らしノウハウ講座入門編 ~田舎暮らしへの第一歩~」 ★☆★

 

来たる10/5(土)10:30~、ふるさと回帰支援センター(東京交通会館)にて

「田舎暮らしノウハウ講座入門編 ~田舎暮らしへの第一歩~」を開催いたします。

 

田舎暮らしに興味はあるけれど、どんな地域がオススメ?

田舎暮らしってどれくらいお金が掛かるの?

住まいや仕事はどうやって見つけるの?


農的な暮らしや自然の中で暮らしたいと憧れている方やちょっと興味がある方に、

田舎暮らしをするには、どんなステップで準備を進めていけばいいのか、

地域を選ぶコツや地域に溶け込むためのポイントなどを、

先輩移住者の失敗・成功の体験事例を踏まえてご紹介します。

夢を夢で終わらせない、最初の一歩を踏み出してみませんか?

田舎暮らしの専門相談センターのふるさと回帰支援センターの相談員が

田舎暮らしを始めるコツをお伝えします。

◇開催日時 2013年10月5日(土) 10:30~12:00
◇会  場   NPO法人ふるさと回帰支援センター
                  (千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館6階)
◇講  師   ふるさと回帰支援センター田舎暮らし相談員 嵩和雄・星久美子
◇参 加 費  無料
◇定  員    30名
◇受付締切  9月20日(金)
◇お問合せ CSR推進部(牛島)
◇共催 NPO法人ふるさと回帰支援センター
 ※大地を守る会は、NPO法人ふるさと回帰支援センターの事務局構成団体です。

 

 

 

 



2013年9月 8日

「夏休み!自由研究講座。むかしの野菜と今の野菜」イベントレポート

 8月31日の「831の日(野菜の日)」に合わせて、むかしの野菜(在来品種)と今の野菜(一般品種)の
違いを親子で学べるイベントを8月25日に勝どき駅近くの「グロースリンクかちどき」で開催しました。

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 「日本むかし野菜」について親子で学びました!

 8月31日は「8(や)3(さ)1(い)」の語呂合わせから、野菜の日とされています。
今回のイベントでは、大地を守る会でも「日本むかし野菜」シリーズの販売でお馴染の在来品種の
野菜について説明をし、実際に25種類の在来品種の野菜を並べ、お子さんに触れてもらいました。
お子さんには、白紙の日本地図に在来品種の絵や説明を書いてもらい理解を深めてもらい、
最後には一般の野菜と在来品種の野菜の食べ比べも実施しました。

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参加したお子さんからは、
 「前から知りたかった昔の野菜のことが知られて、楽しかった」
 「野菜が好きだから参加した」という声もあれば、
 「夏休みの自由研究が終わるから参加した」という素直な声も。

また、お父さんお母さんからは、
 「在来野菜だけで数種類を食べ比べしたキュウリやナスが、実際に見たり食べたりでき違いがよくわかった」
 と好評でした。



2013年9月 3日

NEWS 大地を守る2013年9月号 有機農業から世界を変える!

中国で始まった若者たちの挑戦

有機農業から世界を変える!

天津市に開校した農民学院に集まった学生8名。大学で農業を学んだ者、別の分野で働いていた者とそれぞれ異なるが、有機農業で自立したい、安全な食べものを作り社会に貢献したいという気持ちに変わりはありません。紋切り型の報道からは見えてこない新しい世代が育ちつつあります。

現在、中国では都市と農村部の経済格差が進行するとともに、ほとんどの消費者が「食の安全、安心」について不安を感じているといいます。株式会社大地を守る会は、中国農村部の貧困問題に取り組むNGO「北京富フー平ピン学校」と提携して、北京で安全な食べものの宅配事業を立ち上げました。中国に、安全で信頼できる農業を広げることは、食の問題や農業、環境の問題を解決する一助になり得るだろうと、協力を決定しました。
(広報国際課 豊島洋)

中国が変われば世界が変わる

 中国は世界の人口の5分の1を抱える大国。この国の農業政策、環境政策が世界に与える影響は大きなものです。食べものの問題は生存の問題であり、奪い合えば対立がおきます。食料を自給できる国は、安易に他国から輸入しようとしないで自給する道を選択してほしい。日本では残念ながらそのことができていません。

 私たちの活動は、日本でも自給しようとすれば自給できるというモデルを作り、それを社会に示すことでした。食料を自給するためには、持続可能な生産方法、農民の地位の向上、消費者からの支持獲得などクリアしなければならない問題がたくさんあります。その活動を続けてきた私たちの35年以上の経験を中国に伝えることは意味のあることであろう、というのが今回の提携の理由です。中国が変われば世界が変わると考えたからです。

      2:                 1:

1:大地を守る会の藤田和芳社長の著書「ダイコン一本からの革命」中国語版が出版され、北京で記念講演が
   行われました。一般の消費者はもちろん有機農業関係者も多く集まり、意見交換が活発に行われました。
2:中国では食の問題は大きな関心事。現地の新聞に取り上げられるなど、大地を守る会の活動は注目されて
   います。

2:    1: 

1上: ハウス外観。日本のハウスと比べると巨大。内部の耕作面積は約10アール(1,000平方メートル)
       あります。無加温でも暖かいエコロジカルな施設です。30 棟借りているので、すべて稼働すれば相当量の
      作物が採れますが、土づくりがまず最初。
1下:ハウス入口(内側)は、塹壕(ざんごう)のようです。ハウスの片側はレンガや土を積み上げて壁となり、
      鉄のパイプを反対側に渡してビニールを張るかまぼこ型。立っているのは大地を守る会生産者のもとで研修を
      積んだ陳さん。技術指導を行っています。
2: 宅配物を受け取る場合、注文品が間違っていないか、傷みはないかをその場で、消費者と配送スタッフが
     お互いに確認します。留め置きは基本的にしません。


             
    最初の一歩は土を耕すことから

 2012年12月、北京市の南東に位置する、天津市に広がる広大な農地の一角。日本のものと比べるとはるかに大型のハウスのなかで、若者たちがスコップの先に体重を乗せて固い土を掘り返し始めました。地元の人々の力も借りて急ピッチで開墾が進められます。外は、土も凍る零下の世界。新しく建設されたこのハウスで、これから大地を守る会の基準に沿った野菜を作り、宅配事業を始めるために力を合わせて作業が始まりました。

異文化の壁を乗り越える

 準備は3年前からスタートしました。富平スタッフは、大地を守る会での研修を行い、有機農業運動の背景にある哲学的な考え方、さらに安心安全な野菜の作り方から、届け方までを学びました。言葉も習慣も異なるため、日本人の間では一瞬で伝わることもなかなか伝わらず激論となることもしばしば。大地を守る会の生産基準の翻訳や中国の事情に合わせた変更とその合理的な理由の確認、有機栽培が可能な農地の確保と土壌検査、現地の農業指導者の確保、流通経路の確保、そして合弁会社の設立などなど、何もかも初めてのことです。会社名は「北京富平創源農業科技発展有限責任公司(通称、富平創源)」となりました。

 日本と中国で最も大きく異なることは、農業形態の違い。日本では個人の農家が自分の農地を所有し独自の農法で栽培しますが、中国では農地は集団の所有で、指導者の指示により多数の人々が耕作する方法が一般的。中国では個人経営の農家は少数派です。まずは自分たちで安全な食べものを作ろう、と天津市のハウスで土づくりが始まったのです。

      

左:朝6時の点呼ののち各作業場に向けて出発。日本にはないタイプの車です。
     荷台に人と作業道具を乗せてポンポンと走ります。
中央:中華料理で炒めものによくつかわれるパプリカやピーマンが人気。青い服は作業服です。


 農民を育てるための学校を作ろう

 もともとこの事業は、安全な食べものを届けるだけではなく、農民の自立や環境改善という目的もあります。そこで自立した農民になるための学校「農民学院」を設立。有機栽培の技術を習得できるだけではなく、有機農業、環境保護の哲学をも学べる学校です。現在学院に集まった若者は8名。中国の農業を変えたい、安全な食べものを届けたいと集まった若者たちです。

 彼らの指導にあたるのは現地で有機農業に取り組んできたベテラン技術者1名、さらに大地を守る会の生産者のもとで3年間研修を受けた経験を持つ若者も加わりました。そして大地を守る会からは、35年以上有機農業業界に身をおく長谷川満、ベテラン農産・物流スタッフの市川泰仙や猪狩篤が年に数回現地で指導にあたっています。
 農地が広大なため、地元の農家約20名に農作業を手伝っていただいています。もちろん彼らにも農民学院の一員として有機農業を理解していただき、自立支援も行います。


7月下旬時点では、秋作の野菜の苗が育てられていました。
トマト、ナス、ピーマン、きゅうり、キャベツ、瓜、苦瓜、豆類、大根、白菜、ほうれん草などの野菜が栽培されます。















右上:日本ではあまり見かけない、尖った
        辛いピーマン。


 
左上:農業学院のファンファンファン君。
       「朝早くから夜遅くまで農作業が
      続くけれどとても充実しています。
      将来は農民として生きていきたい」。



下:ハウス内で作物を前に打ち合わせ。
    北京のスタッフと農場スタッフが野菜の
    育ち具合と出荷の調整をします。








信用とはお互いを知ること

 いったい何を信用したらよいのか。中国で食べものを選ぶとき、誰もが迷うといいます。北京や上海などでは、すでに多くの有機農産物の宅配業者が自らをアピールしています。信頼の根拠は「有機認証」。しかし有機認証のラベルまでもが売買されるので信頼できないという声も聞きます。大地を守る会では独自の生産基準を定めています。有機基準とは異なりますが、消費者への安全性を確保しながら生産者がより高い安全性を目指すための基準です。そして絶対にウソはつかないという関係性を築くことも大切にしています。

大地を守る会の生産者には有機認証を受けている方も、あえて受けていない方もいますが、大地を守る会の基準はクリアしています。担当社員による二者認証と、それを第三者によって担保する第三者認証。富平創源は大地を守る会の方法をモデルにしていきます。作る人と食べる人の信頼関係を築くのは、お互いを知ることから。大地を守る会の社員も、北京に駐在し支援を行っています。各種交流イベントや料理教室など、続々企画中です。
 配送は5月から開始されましたが、野菜の調整が難しいため、現在は4㎏の野菜セットのみ、500軒程度の家庭へテスト配送中です。野菜の栽培と配送の状況が安定次第、一般の方々にも販売する予定です。

 
左:収穫された野菜は、何度も検品されていねいに包装されたのち、宅配箱に箱詰めされます。
右:農場ツアーを企画し、消費者に栽培方法を確認してもらっています。
     写真は訪中時の大地を守る会スタッフ長谷川が質問に答えている様子。


 
左:北京にある事務所。若い女性が多いのが特徴です。北京のあちこちで出会うNGOも女性が優勢。
      社会を変える力は女性が担っているようです。
右: 北京市内数カ所で行われる青空市、有機農産物市に定期的に参加。
      野菜を販売しています。安全な食べものを求める人は多い。
円: 北京は車両の規制が厳しく大型車は路地に入ることができません。
      宅配はこのような三輪車で行われています。





富平創源(フーピンソウゲン)からのメッセージ

大地を守る会の35年以上の活動に触発されました。
現在中国が直面している食の安全の問題は、有機認証だけでは解決できません。お互いの信頼を取り戻すことがなにより大切。新しい農業のあり方のモデルになりたいと思っています。この事業が本当の日中の懸け橋になることを確信しています。

富平創源社長 沈東曙(シェンドンシュ)さん





2013年9月 2日

だいちサロン33回目 おいしいお茶の点て方・基礎編

2013年8月22日(木) 於・中原市民館 和室(川崎市 武蔵小杉駅近く)
参加人数19名〔消費者16名(サークルスタッフ2名 子ども3名含む) 講師1名  事務局2名〕
だいちサークル・サロン部主催

今回の「だいちサロン」は夏休み企画。昨年に続いて「おいしいお茶の点て方・基礎編」として、講師に表千家の教授・柴田宗美さん(写真 着物姿)を招いて、子ども(小学生以上)も学べるやさしい内容とした。
「お茶は、日常の生活の中で、体の健康のためにもなるし、人と人の交流のためにもなります。日本の伝統文化のたまものです」という講師からのお話。

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さっそくお茶を点てる。なお、今回利用した抹茶は、宅配でも取り扱っている、「宇治・有機 抹茶」。
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茶せんの扱いは、けっこうこつがいる。
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子どもたちも真剣に取り組む。
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先生の手さばきはさすがに速い!
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お茶をいただきながら、ざっくばらんに質疑応答。
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この日は、消費者会員で大田区で和菓子屋さんを開業している方も参加され、その方が作られた和菓子をみんなでいただいた。また、スタッフが用意したお茶碗についても、講師からいろいろ説明を受け、観賞のコツも学ぶことができた。
講師の柴田さんからは「お茶を学ぶことは、子どもが大きくなってからゆっくりと...なんて考えているとあっという間に年老いてしまうのだから、今から、子育てをしながらでも始めてくださいね」とのアドバイス。

毎回いろいろなテーマ、話題で交流を楽しむ「だいちサロン」。次回(34回目)は、9月19日(木)、同じ中原市民館で、「煎茶の飲み比べ」。ブログでもまた報告しよう。
                                    (報告:だいちサークル担当 事務局)




2013年8月14日

食物アレルギー対応キャンプ-「夏休み環境教育キャンプ2013」-報告②


 ・「福島子どもプロジェクト」のひとつ

 大地を守る会では、3.11の震災の際に、会員の方々からいただいた寄付でつくった、「大地を
 
 守る震災復興支援基金」(現在、「大地を守る第一次産業支援基金」)の中から、震災弱者支援の

 ために、福島子どもプロジェクトを実施しています。その活動としては、


 などがあります。 アトピッ子地球の子ネットワークさんも、震災後、アレルギー患者に食材を

 運んだり、福島から山形に避難している方にお米を届けたりされています。また、このキャンプにも

 被災地域からの参加者がいます。 その事業に対し、福島子どもプロジェクトから拠出しています。


 ・夜のレクレーション

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 2日目の夜には、韓国からのお客さまと、子ども

 たちとで、伝統的な楽器を使って音楽や踊りを

 楽しむプログラムがありました。

 偏見ととらないでいただきたいのですが、普段は

 アレルギーで引っ込み思案ぎみな子どもたちだ

 そうですが、この夜は本当に楽しそうでした。

 




 ・最終日(3日目)の朝

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 朝食は焼き鮭がメインディッシュ。
 
 この日も朝からジリジリ暑い! 


 
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 前泊(8月7日から)しているボランティア

 スタッフたちには4日目の朝で、相当に

 疲れているはずですが、そんな様子は

 みせずに頑張っています。

 







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 この日のみそ汁にも、大豆や小麦が

 使用されていないあわみそやひえしょうゆ

 といったものが使われています。

 冬瓜と大根は大地を守る会提供です。


 朝食のあとは、炎天下、テントをたたむ

 作業が待っています!

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3日目で、子どもも疲れ気味。ボランティアが

心配して様子をみています。











 ・振り返りの時間
 
 参加者のプログラムの最後は、全員で3日間の振り返りです。
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 保育プログラム、子どもプログラムのそれぞの班ごとに、

 思い出や自分の作品を発表します。








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 子どもプログラムを受け持った大学生ボランティアは、自分たちの

 受け持ち班の様子を楽しげに語りました。










 ・本当に最後の時間

 参加者のみなさんが帰ったあと、ボランティアスタッフと事務局スタッフで、反省&報告会です。

 赤城事務局長からは、このキャンプでも、調布市での誤食死亡事故以降、学校給食での対応で

 苦労されている保護者の方からお話しを受けたという報告がありました。このキャンプの参加者

 は、想像するに、アレルギーの重篤な方の割合が高いのでしょう。そういった方々は、学校給食

 において、いろいろなご苦労があると聞きます。

 また、ある子どもは、学校では、周りとなじめずに授業に参加するのもつらかったのに、この

 キャンプでは、ボランティアスタッフとも打ち解けて楽しく過ごすことができたという報告もありました。

 「上り坂を登っていると後ろから押してくれたり、疲れている様子をみせると肩をたたいてくれたり、

 優しいところを見せますね」と。こういった報告が、吉澤代表、調理責任者の高嶋さんや多く

 の事務局スタッフ、ボランティアスタッフにとってどれほど力となり、疲れを吹き飛ばしてくれること

 でしょうか。


 最後にみんなの笑顔をお届けして。
 

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        (ボランティ&スタッフ。ご苦労様でした!)





2013年8月13日

食物アレルギー対応キャンプ-「夏休み環境教育キャンプ2013」-報告①


 イベント:夏休み環境教育キャンプ2013
 日時:2013年8月8-10日
 場所:神奈川県藤野芸術の村
 参加者:子ども約40、保護者約30、ボランティア&スタッフ約50、総勢約120名

 ・「夏休み環境教育キャンプ」

 食物アレルギーなどで、普通のアウトドアには気軽に参加しずらい子どもたちに思いっきり遊んで

 もらうことを願って、アトピッ子地球の子ネットワークが毎年この季節に開催しているキャンプの紹介

 をします。いくつかの会社や生協さんも協賛されている中で、大地を守る会も十数年前から、野菜

 を中心に、このキャンプに食材を提供させていただいています。今年も、大地を守る会の会員の方

 が数組参加されていらっしゃいました。


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 (手前がテントサイト、奥が食事を準備する釜場)



 ・すべての食事はボランティアとスタッフの手作りで!

 2泊3日の全ての食事は全部この釜場で  
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 手作り。約120人のための食事のために

 は、朝8時食事開始だと5-6時からおきて

 火おこしから準備です。

 8月9日-10日などは藤野も35度。そして

 火のそばはまさしく猛火!そんな中でも、

 大学生を中心としたボランティアスタッフ


 
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  は明るくお互いにいろんなおしゃべりを

 して、楽しみながら料理をしています。

 そんな様子は暑さも吹き飛ばし、こちらも
 
 元気をもらえた気分でした! 
 
 
 
 
 
 
 
  

 ・保護者のプログラムも紹介

 普段、お子さんの食事で大変なご苦労をされ  
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 ているお母さんたちは、このキャンプではしばし

 そのデューティーから開放されます。

 そんな彼女たちのためのプログラムが準備されて

 います。キャンプ場を降りていったところに

 ある川の散策。谷の底にあるためと水のおかげで

 おそらく2-3度は体感温度が低かったでしょう。
 


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 30分ほど行くと、小さい滝にも出会えます。

 最近、この付近では熊の目撃情報もあり

 用心しながら進みつつ、ちょっとしたアド

 ベンチャー気分を味わったみなさんです。

 








 ・食物アレルギーに特化した食事

 参加する子どもたちは、いろんなアレルギー  
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 を持っています。参加者からは事前に周到

 な聞き取り調査が実施されており、細心の

 注意が払われています。

 この焼きそばは原料がきび。となりには

 「あわ」のものも用意されています。

 子どもたちは自分にあったものを選びます。




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 こちらの和え物には、大豆や小麦を使用

 していない、「キヌア」が原料の醤油で

 調理されています。このように、料理は

 やはりスペシャルなものが用意されて

 います。キャベツ、たまねぎ、にんじん、

 小松菜は、大地を守る会提供です。
 








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 子どもたちも、少し普通とは違っていて、「これは食べれるかな?」と聞いてきたりします。 

 食物アレルギーの人が食べられるものばかりなのに、子どもたちは確認せずにはいられ

 ないのです。

 こういうやりとりを聞いていると、なごやかなキャンプにあって、8月1-2日に聞いたばかりの

 夏期学校給食学習会での調布市で起こった、学校給食による食物アレルギー誤食死亡

 事故のことが頭によぎったりもしました。

 でも、子どもたちやボランティアの笑顔と楽しそうな会話、食事風景を見ながら、2日目の

 夕食はすぎていきました(報告②に続く)。
 
 
 









2013年8月12日

NEWS 大地を守る2013年8月号 放射能に負けない力を。

昨年開催した放射能連続講座は、好評の声とともに多くの継続のご要望をいただき、今年は第Ⅱクールを開催しています。
これまで多彩な講師の方々により、さまざまな角度から貴重な知見が語られました。
大地を守る会の放射能対策特命担当・戎谷徹也によるこれまでの講座の総括とともに、第4回までのエッセンスをお伝えいたします。
正しい理解・適切な対策・健全な食生活のためにお役立てください。
(NEWS 大地を守る編集部)

「大地を守る会の放射能連続講座」から学んだこと

 本連続講座は、昨年6月に第1回を開催して以来、今年7月までに計11回実施しました。大地を守る会会員を対象にしたものですが、一般の方も受け入れています。
 講座を開催した目的は第一に、原発事故から1年が経過した時点での、食品や環境の汚染状況を正確に把握すること。

第二に、その上で日々の暮らしのなかで被ばくを避けるためにできることを整理し、適切な判断力を身に付けること。被ばくのメカニズムやリスクについての知識を獲得するとともに、不明な点の多い将来の健康への影響については、事故から26年を経たチェルノブイリから学びたいと考えました。第三に、身を守るための知識にとどまらず、広範囲に汚染された国土の回復と、安心して暮らせる社会を築くための道筋を探り、できるだけ多くの方々と"希望"を共有したいと願いました。
それは生産と消費のパイプを再生させる道筋にも重なるものでした。

 当初予定した6回で終わらず、第Ⅱクールの開催へと続きましたが、この講座を通じて私たちは実に多くのことを学びました。目的に沿ったポイントを列記すれば―

①放射線や放射性物質について、また身体への影響のメカニズムや基本的な対策のポイント等についての知識を得られたこと。

②食品の汚染は、当初予想したよりはるかに早く低レベルの状態に減少してきていること。一貫して検出されない食品群もあり、汚染メカニズムや放射性セシウムの吸収に関する作物特性なども見えてきたこと。一方で注意すべきもの、継続的なモニタリングが必要なものが抽出(見える化)されてきたこと。

③農産物の測定実績から、改めて土の力を教えられたこと。これは日本の土壌特性だけでなく、農業者が営々と積み重ねてきた土づくりの成果でもあること。

④除染の必要性や進め方についての考え方が得られたこと。

⑤バランスの取れた食生活で免疫力を整えることが、放射線防護の観点からも重要であり、野菜の力と日本型食生活(特に発酵食品)の価値を再認識できたこと。

 ①では、被ばくリスクについての対立する科学的見解を示されながら、私たちは今も、それぞれにどう判断するかというトレーニングを続けているといえます。また③からは、福島の有機農業者たちが知見と技術を駆使して挑んできた対策が、食の安全確保への道筋に希望をもたらしつつあることが示唆されてきています。
講座では、講師の方々によるたくさんの珠玉の言葉が残されました。

 この講座は、放射能汚染から逃れられない時代に生きる上での、道しるべを見つける作業だったともいえます。大地を守る会のHPにてアーカイブを公開していますので、ぜひご確認ください。

(大地を守る会 放射能対策特命担当 戎谷徹也)



エビちゃん日記(ブログ)もご覧ください!






放射能汚染の現状と課題

2月24日
大田区産業プラザPiO
参加者 約50名


内部被ばくの現状、現場からの声

「福島産だから危ない」はもうやめましょう

 国や自治体などから出されたさまざまな放射能汚染データを分析している上田さん。大地を守る会が自主検査した情報もすべて提供しています。そこで得られた知見を紹介しながら、私たちが内部被ばくを防ぐため、どう考え、行動すべきなのかをお話しいただきました。

 講演では参加者の皆さんと一緒にちょっとしたテストを行いました。
子どもに夕食を作るとして、50種類の食材のなかから10品を選び、その放射線数値の合計が何ベクレルになるかというものです。各食材の数値は、これまでに検出された最も高い数値で計算します。結果は、5~10ベクレルの方がほとんどでした。「食材選びなどを少し工夫すれば、食事からの内部被ばくはかなり抑えられる、ということを知ってください」と上田さんは締めくくりました。

 これまでの計測で、"出やすい食材"などもわかってきました。今後は、やみくもに計測するのではなく、「選択と集中が必要だ」と上田さん。さらに、「汚染が長く続きそうなものについては、食品そのものだけでなく、土壌など周辺環境についても調べるべきです。国が責任をもってすすめてほしいですね」と続けます。また、消費者の皆さんに気をつけてほしいこととして、「きちんとデータを見た上で判断してください。福島産だから危ないというのはもうやめましょう」と強く訴えられました。

 上田さんの講演に続いて、大地を守る会の福島の生産者が登壇。稲田稲作研究会の伊藤俊彦さんからは「私たちの放射能対策を、もし世界で原発事故が起きたとき役立てたい。それが支えてもらった者の責任だと思う」。あいづ耕人会たべらんしょの浅見彰宏さんからは「未来の子どもたちに良い環境を引き継ぐためにも耕すことを続けたい」、との思いが語られました。

             
講師:上田昌文さん
NPO法人市民科学研究室代表。
1992年より市民による研究・学習グループを発足させ、科学技術関連の社会問題への取り組みを開始。東京大学「科学技術インタープリター養成プログラム」特任教員等を歴任。著書は『わが子からはじまる原子力と原発きほんのき』(クレヨンハウス)など多数。



めて内部被ばく問題を考える~未来のために正しい知識を~

4月18日
千代田区立日比谷図書文化館
参加者 148名


内部被ばくを防ぐ除染の大切さ

民間や学術機関の先端技術を活用した除染を

 新たな視点で内部被ばくの解明に取り組むゲノム科学の専門家であり、現在も福島の除染活動に積極的にかかわる児玉さんをお招きした第2回。

事故後の放射性物質の流れ、人体への影響、そして除染と管理の問題について話していただきました。

 除染とは、「環境中の放射性物質を隔離して保管し、減衰を待つこと」と定義された児玉さん。家、幼稚園、道路、ダム、森林などの除染や、保管の方法について話され、除染することで内部被ばくの可能性を減らせると主張します。

また、「政府だけでなく、民間や大学などがもつ先端の環境技術を使うべきだ」と持論を展開されました。

 そして、会場からの「今も福島原発からは大量の放射性物質が出ている。除染は無駄ではないか?」という質問に対する答えに、児玉さんの考える除染の大切さが集約されていました。 「今もある程度の放射線量のなかで生活している人が約100万人いらっしゃいます。しかし、この方たちが、新しい場所に移転するのは困難です。その地域で暮らしている人たちにとって、まずは自分の子どもの幼稚園をきれいにしたい、自分の家に入るときに靴の裏に付いている土のセシウムを減らしたい。

これは無駄なことではなく、生きていくための基本的な生存権であり、健康権です。私たち国民は、地元住民が望む除染に対して、積極的に協力していく義務を負っています。汚染された地域をそのままにしていいという議論は、私は間違いだと思います。チェルノブイリでも家族や地域の崩壊が問題となりました。避難は外科手術みたいなもの、除染は内科手術のようなもの。どういう処置が必要なのか、住民が決めるべき問題です。住民が判断して、要請があったら応えてあげるのが、私たちや国の責任だと思います」。


            
講師:児玉龍彦さん
医学博士。
東京大学医学部助手、マサチューセッツ工科大学研究員等を経て、現在、東京大学先端科学技術研究センター教授(システム生物医学分野)、東京大学アイソトープ総合センター長兼任。著書は『フクシマ からはじめる日本の未来』(共著、アスペクト)など多数。



 未来のために、つながりを取り戻そう

5月18日
YMCAアジア青少年センター
参加者49名


チェルノブイリの教え

「忘れない」ことが支援になります
 第3回の講師は、1990年からチェルノブイリで人々の健康回復や土壌除染対策を支援してきた河田昌東さんです。福島では事故直後から調査に入り、各地の生産者を支援しています。

 「チェルノブイリと福島の原発事故は、爆発時までの運転履歴と爆発時の温度が異なりますが、汚染環境下で生きざるを得ない世界の扉を開けたという点では同じです」と河田さんは話します。

 チェルノブイリの教訓として、内部被ばくがもっとも健康に影響を与えることがわかっています。講座では、チェルノブイリの事故から1年後と22年後の被ばく量を比較した調査結果*が紹介されました。

1年後に13・5%だった「食物による内部被ばく」の割合は、22年後には80~95%に増加しています。時間の経過とともに雨によって放射性物質が土に浸透して汚染がすすむと、植物の根から放射性物質が吸収され「汚染の循環」が始まってしまいます。とはいえ、むやみに食物による内部被ばくを恐れるのではなく「正しい事実を知り、正しく怖がろう」と、河田さんは呼びかけます。「汚染環境下で生きるためには、粉じんを吸わない、汚染したものを飲まない・食べないなど、日常生活のなかで被ばくを減らす努力が必要です。正しい情報を得ながら自分の身を守ってください」。

 福島での原発事故が過去のことになりつつある今、「忘れないことが何より大切です」と、河田さん。原発事故や被災者の存在を忘れないことが支援となり、今後の原発事故の抑止につながります。
*調査:ウクライナ国立ジトーミル農業生態学大学のN.ディードフ教授

         
 
講師:河田昌東さん
分子生物学者。NPO法人チェルノブイリ救援・中部理事。在職中は名古屋大学理学部などで教鞭をとる。四日市公害、チェルノブイリや福島の原発事故被災地の支援など、多くの社会運動にかかわる。著書に『チェルノブイリと福島』(緑風出版)など。



食べて克つ!毎日の食生活で免疫力を整える

6月9日
千代田区立日比谷図書文化館
参加者 137名


野菜の力

ファイトケミカルで内部被ばくを防ぐ
 第4回は、麻布医院院長でありファイトケミカル研究家として活躍する高橋弘さんを講師に招き、ファイトケミカルの知識や、内部被ばくから身を守る食習慣について学びました。まず、ファイトケミカルとはどのようなものなのでしょうか。

 「植物が、害虫や紫外線の害、酸化などから身を守るための成分です。人間はつくり出すことができない成分ですが、野菜や果物を摂取することで、活性酸素を除去する抗酸化作用、抗がん作用、免疫力を高める作用といった効果を得ることができます。また、ファイトケミカルの積極的な摂取は、内部被ばくによる発がんリスクの抑制にもつながります」と高橋さんは話します。

 そもそもがんは遺伝子の異常で起こる病気。被ばくによって放射線が遺伝子を構成するDNAに傷をつけると、発がんのリスクが高まります。高橋さんは、「放射線がDNAに与える影響の7割は活性酸素による間接作用といわれます。したがって活性酸素を除去すれば、放射線の影響を7割は防ぐことができます」と力強く話しました。

 健康的な生活の維持だけでなく、発がんリスクの抑制が期待できるファイトケミカル。高橋先生が手軽に摂取する方法を教えてくださいました。「ファイトケミカルは加熱してもほとんど壊れず、また、加熱すると大部分が煮汁に溶け出します。野菜スープであれば、有効成分を無駄なく摂取できますよ。我が家でも毎日飲んでいます」。ファイトケミカルの力を活用した「食の知恵」で、内部被ばくから身を守りましょう。

             

講師:高橋 弘さん
麻布医院院長、ファイトケミカル研究家。前ハーバード大学医学部内科准教授、医療法人社団ヴェリタス・メディカル・パート
ナーズ理事長などを歴任。著書に『ガンにならない3つの食習慣 ファイトケミカルで健康になる』(ソフトバンククリエイティ
ブ)など。


すべての講座が動画で見られます!

終了した第5 回講座までの動画(Ustream)を配信しています。

参加できなかった方は、ぜひご覧ください。

※リンクから、第Ⅰクール(6回分)の動画も見られます。



第Ⅰクール(2012 年)    :   テーマ    :   主な出演者

第1 回 6 月2 日 : 今後の影響をどう予測し、どう心構えをするか : 上田昌文、山本謙治

第2 回 7 月7  : 正しい食事こそ最大の防護  : 石久二雄、鈴木菜央

第3 回 7 月21日 : 測定を市民のために ~陰膳法から学ぶ~  : 早野龍五、津田大介

第4 回 8 月18 日 : 海の汚染を考える : 勝川俊雄、佐々木俊尚

第5 回 9 月15 日 : いのちを生きる ~放射能とたたかい続けた医師からのメッセージ : 肥田舜太郎、吉度日央里

第6 回 10 月6 日 : 低線量内部被曝を考える : 西尾正道、戎谷徹也




2013年8月 9日

オーガニックバラ栽培講座を開催しました

憧れの美しいバラの花。

一般には虫や病気のためにバラ栽培には、薬剤が散布されると言われます。

しかし、バラはオーガニックで栽培ができるのです。
そのノウハウやコツを学ぶべく、7月26日(金)、
株式会社 ケイミー・オフィス 喜多宏文さんの御協力のもと、
「オーガニックバラ栽培講座」を開催しました。

講師はオーガニックガーデナーの小竹幸子さん、そして、
株式会社・ビーティエヌ代表で獣医師の市川洋征さんです。


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こちらは、講師のオーガニックガーデナー 小竹さんがオーガニックで育てたバラです。
美しく、たくさんの花がついています。



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講座のようすです。

プロジェクターには、美しいお庭やバラのお花、そして、バラの花々に集う生き物たちが
映し出されます。


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こちらが小竹幸子さん。

「アブラムシがいないほうがいいと思う人?」
「アブラムシがいなくて困る人?」

「バラゾウムシがいないほうがいいと思う人?」
「バラゾウムシがいなくて困る人?」

会場に挙手を求める小竹さん。
それぞれ、会場からは手があがります。

小竹さんの答えは、「アブラムシもバラゾウムシもオーガニックガーデンには必要な存在です」。

アブラムシは他の虫、例えば、テントウムシの餌になります。
テントウムシがいなくなると、アブラムシを駆除するために、
薬剤をまかないといけなくなるということになります。


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こちらは、テントウムシの幼虫です。アブラムシをたくさん食べる大食漢です。

また、バラの蕾に産卵して、バラの蕾を折ってしまうバラゾウムシ。
バラ栽培の「敵」のような代名詞ですが、このバラゾウムシは、
小竹さんによると、バラの木が元気で成熟するにつれ、つかなくなるとのこと。
木が熟さないうちはバラが花をつけるのは負担なことのようで、
バラ作りのプロは木が熟さないうちは、花が咲くとどんどん摘んでしまうのだそうです。

「バラが、今、私は花を咲かせたくない」とバラゾウムシを呼んでいると思う、と小竹さん
なるほど、バラの木にとって、負担なうちは、花は、人間がつむのではなく、
バラゾウムシに働いてもらえばいいという見方もできるのですね。

オーガニック栽培の基本は、「多面的な視点」。
敵だとおもっていた生き物が、実は味方かもしれません。
視点の変更がオーガニック栽培の基本です。

このように知ると、バラにとまる虫の姿も美しく見えます。


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オーガニックのお庭では、虫や鳥などの生き物が集まり、楽しさでいっぱいと
小竹さん。

小竹さん曰く、その生き物たちのおかげで、「ほんの少しの世話で美しいバラが楽しめるのです」。
オーガニックがうまくいきはじめると、ガーデナーの皆さんの自慢のネタは、
「なにもしない」ことだそう...。

そういうお話しを伺っていると、ガーデニングは仕事や子育てで忙しい人たちでも、
合間をみて十分にできるものだと思いました。
小竹さんご自身に普段はフルタイムで働かれているそうです。

その他、詳しいことは、ぜひ、小竹さんの御本を読んでみてください。

小竹幸子さんの著書はこちら→
・『無農薬でバラ庭を』築地書店
・『はじめてのバラこそ無農薬』築地書店



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こちらは、園芸資材メーカー・ビーティエヌ代表で獣医師の市川洋征さんです。

植物の根の先端は「ムシゲル」と呼ばれる薄い膜につつまれていて、その膜のなかには、
炭水化物、アミノ酸、有機物といった成長促進、抑制物質が含まれています。
そこが植物の根を守り、細菌類、菌類、藻類が増殖するのです。

この微生物の働きを活性化することが植物を守り、成長を促すのです。
植物と微生物の共生ですね。

バラ栽培のポイントの一つに、
季節の変わり目に、土壌に善玉菌やミネラル成分を加えることがあります。

大地を守る会では、ビーティエヌの善玉菌「花まもり菌液」と
ミネラル資材「フローラグリーンミロ」をご紹介しています


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「花まもり菌液」は、納豆菌、乳酸菌、枯草菌、酵母などからなる植物活性剤です。
これらの菌や酵母はすべて土壌の善玉菌。バラの白根の張りがよくなり、病害虫に強くなり、
ますます元気に育つ、オーガニックガーデナーの助っ人です。
家畜用の混合飼料としても20年以上使われており、安全性が実証されています。
バラ以外の花や観葉植物、野菜にも使えます。


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「フローラグリーンミロ」の特長は66種類ものミネラル成分。
プロの園芸家にも人気の土壌改良剤です。

大地を守る会では、「花まもり菌液」「フローラグリーンミロ」「新ムシヨラン」を
カタログ『ツチオーネ』、大地を守る会の会員専用サイト、大地を守る会ウェブサイトでご紹介しています。

どうぞ、皆さんもご利用いただき、美しいバラの花々を咲かせてください。









2013年8月 5日

2013夏期学校給食学習会


 2013夏期学校給食学習会
 2013年8月1日-2日
 夏期学校給食学習会実行委員会主催


大地を守る会が事務局をつとめる「全国学校給食を考える会」が主たる実施団体として1980年

より開催してきた、学校給食についての学習会を今年も開催しました。



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会場となった神奈川県民ホール。




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8月1日、13時-14時20分、山田真さん(小児科医)による講演。
演題:「福島はどうなっているのか」。
福島第一原発事故後の子どもたちを見守ってきた山田さんは、いろいろな課題や
問題点などを、熱心にお話しされました。



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8月1日、宝塚市調理員さんたちによる給食劇(その1)。
子どもたちに給食を楽しく身近に感じてもらおうと、調理員さんたちが自分たちで
考案し実践している給食劇を、会場で披露しました。



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8月1日、宝塚市調理員さんたちによる給食劇(その2)。




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8月1日、14:30-16:30、アレルギー座談会での鳥羽美智子さん(長野県栄養士)のスライド。



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アレルギー座談会での赤城智美さん(認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

と鳥羽美智子さん。2012年12月の調布市の事故を受け、活発な議論がかわされました。




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8月2日、10-12時、大塚貢さんの講演。長野県真田町の校長先生であった大塚さんは、
学校給食を良くすることによって、生徒たちが変わっていった経験をお話しされました。



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大塚さんと会場との質疑応答。熱心なやりとりが続きました。




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8月1日、12:50-14:10、垣田達也さん、「学校給食のための安全な食品」。
6月に通過した食品表示法から始まり、とてもわかりやすく、現在の食品安全の問題を
解説していただきました。




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8月1日、14:20-16:00、各地からの報告。左が進行の大地を守る会、野田克己さん。
宝塚市から、学事課長の高田輝夫さんが発表されました。高田さんは、学校給食調理員
から課長になった方で、現場と管理職、両方を経験されて、そのうえで、問題点、
解決策をわかりやすく提言されました。日本一の学校給食を目指す宝塚の今後
大きな期待が持てます。


詳細は、「学校給食ニュース」にて報告いたします。






2013年7月 1日

NEWS 大地を守る2013年7月号 食品表示の摩訶不思議

食品表示を知ることで、食の安全の問題が見えてくる

食品表示の摩訶不思議

去る4月、食品表示法案が閣議決定されました。

2015年春からの施行に向けて、具体策の検討も始まっています。

遺伝子組み換え食品、食品添加物、原産地などの表示問題をどう扱っていくのか、

私たちは、これからの数年間、注意深く見守っていかなければなりません。

食品表示の「今」を知ることは、賢い買いものにつながり、

食の安全の問題を垣間見ることができるでしょう。

(NEWS大地を守る編集部)

基本編
 食品表示の基本的な読み方

1 名称
食品の内容を的確に表現するため、一般的に通用する名称を表示。畜産物は、部位(バラ、ロースなど)、用途(焼肉用など)が、水産品は、生食用・加熱用、天然・養殖が併記されることもある。

2 原材料名
原材料と食品添加物が、それぞれ多い順(重量比)に書かれている。「保存料」などの用途名は、食品添加物とわかる。原材料の原産地や、アレルギー物質を含むか、遺伝子組み換え作物を使用したかもここに表示される。使用した原材料はすべて表示するのが原則だが、例外規定も多い。

3 賞味期限(期限表示)
未開封、適切な保存状態で、品質が保持される期間。
「賞味期限」は、期限内であればおいしく食べられるという意味で、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではない。スナック菓子や缶詰など、3カ月を超える場合は年月表示だけでOK。
「消費期限」は、食べても安全性を欠くおそれがない期限を示す年月日のこと。そうざいや生鮮品など、日持ちが悪い食品が該当する。弁当などは、年月日に加えて時間まで表示するのが望ましいとされる。
どちらも、具体的に表示場所を示せば、別の場所に表示することもできる。

4 製造者
製造者の名称、工場の所在地。消費者庁に製造所固有記号を届ければ、製造者の本社住所や、販売者としての表示も可能。輸入品の場合は輸入者となる。

新しい表示は消費者本位?
 
従来の食品表示は、いくつかの法律で定められ、規定している表示項目もバラバラで、非常にわかりにくいのが問題です。それぞれの法律の管轄省庁が異なることも、事態の解決の足かせになっていたかもしれません。
 新法は、「食品衛生法」「日本農林規格(JAS法)※」「健康増進法」の表示規定を一元化して、わかりやすい表示を目指すものです。4月に発表された法案の骨格には、「消費者の権利」が明記され、大きく前進した印象です。しかし、法律は「枠組み」を決めただけで、食品添加物や遺伝子組み換え食品の表示など、個々の問題については、まさにこれから検討されるのです。

 思い出されるのは、およそ20年前、「製造年月日」表示が消えた日のことです。食のグローバル化がすすむなか、製造年月日の代わりに賞味・消費期限を表示することになりました。このときによくいわれたのは、「いつ作ったのか」よりも「いつまで食べられるのか」を表示する方が消費者にとっても便利、という理屈。いかにも消費者のために変更したような言い分ですが、実際は国外のメーカーに不利になるという理由で、外国政府・企業の圧力があったといわれています。
※ 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律

食品表示、見てますか?

 食品表示は、「いつ」「誰が」「どんな材料」で作ったのかなどがわかり、消費者の食品選びのよりどころとなるべきもの。
しかし実際には、消費者が望むような、十分な情報が開示されているとはいえません。食品表示から食品について読み取るのが難しかったり、残念ながら、そのまま鵜呑みにできない情報もあるようです。

 今回の特集では、食品表示の基本をはじめ、現状の問題点を取り上げました。
自分や家族のために、納得して食品選びができるように、食品表示について学びましょう。


現状の問題点を、食品表示を考える市民ネットワーク・西分さんが解説


食品〝表示〞なのに、
なぜ〝表示〞されない?

応用編

いくつかの法律にまたがっていることや、さまざまな例外や条件のせいで複雑化している食品表示。
新しい食品表示法によって、改善の方向に向かうのか見守っていくことが大切です。
そのためにも、ここでは現状の問題点を確認しておきましょう。
大地を守る会も参加している「食品表示を考える市民ネットワーク」事務局・西分千秋さんに食品表示の〝本当の読み方〞を教えていただきました。


☆一緒に勉強しましょう

食品表示の問題は、法律以外の部分でも、作る側の責任を追及してよいと思いますが、私たち消費者も勉強しなければなりません。現在は、食に対する意識がまだ低いと感じることもあるので、食品表示を学ぶことが食生活を見つめ直すきっかけになるとよいですね。

お話を伺った方 西分千秋(にしぶんちあき)さん

生協の組合員活動から食の問題に興味を持ち、「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の活動に参加。現在は、「食品表示を考える市民ネットワーク」事務局も担当。


加工食品の原料原産地

国産の表示がある加工食品に輸入原材料が入っている!?

ケース1
キャベツ単品のカット野菜は生鮮品なので原産地表示が必要だが、ドレッシングをかけると加工食品となり、表示されない。

ケース2
国産キャベツ60%・輸入レタス40%のカット野菜の重量比50%未満のレタスの原産地は、表示されない。

原材料:キャベツ(国産)、 レタス( )どこ産かわからない!


西分さんコメント
 野菜や肉・魚などの生鮮品は、国産か外国産かが必ず表示されます。一方、加工食品はというと、原料原産地の表示義務があるのは、決められた4品目・22食品群※だけ。さらに、重量割合が50%以上のものだけ表示すればよいというルールがあります(農産物漬物と野菜冷凍食品は重量割合が5%以上の主な原材料)。

 ケース1のように、笑ってしまうようなおかしな例もたくさんあります(下図参照)。もう、ほとんどの加工食品は、原料原産地を知ることができませんね。なるべく国産のものを選びたいと思っても、どうしようもないのが実情です。

ケース2のような場合は、すべて国産のつもりで選んでいる人も多いかもしれません。
 また、輸入した果汁を、国内の工場で加工した濃縮還元ジュースが、「国産」として売られていることがあります。ある企業に問い合わせたところ、制度上は問題ないという答えでした。確かにその通りなのですが、果汁まで国産と誤解を与えてしまう可能性が高いので、消費者の立場にたった表示とはいえません。

※4品目
 1:うなぎ加工品 2:かつお削りぶし 3:農産物漬物 4:野菜冷凍食品

 22食品群

農産加工食品(きのこ類・野菜・果実):1.乾燥したもの 2.蔵したもの 3.ゆで・蒸したもの、あん 4.異種混合したもの 5.緑茶、緑茶飲料 6.もち 7.いり豆類、あげ落花生 8.黒糖及び黒糖加工品 9.こんにゃく

畜産加工食品(食肉):10.調味したもの 11.ゆで・蒸したもの 12.表面をあぶったもの 13.フライ種として衣をつけたもの 14.異種混合したもの水産加工食品(魚介類・海藻類):15.乾燥したもの 16.塩蔵したもの 17.調味したもの 18.こんぶ巻 19.ゆで・蒸したもの 20.表面をあぶったもの 21.フライ種として衣をつけたもの
その他:22.4.または14.に掲げるものの他、生鮮食品を異種混合したもの


これって生鮮品? 加工食品?

加工食品は原料原産地の表示義務はありません。

 表示義務アリ              表示義務ナシ

 カット野菜    キャベツ   ドレッシングをかけたカット野菜   
                    
 炒り落花生   落 花 生   砂糖をからめた落花生
 揚げ落花生                         

 ゆでだこ      た こ     酢だこ

 刺 身      ま ぐ ろ    ツナ缶


遺伝子組み換え(GM)食品

GM作物が入っていないものを、消費者は選べない!?

ケース1
しょうゆやコーン油、なたね油は、遺伝子組み換え作物を使っていても使っていなくても表示の義務がないので、表示されない。

  原材料 :大豆、小麦、塩
         ↑
  GMかどうかわからない!

ケース
GM大豆を使っているが、その製品の原材料の重量比で上位3つに入っていないので、表示されない。

西分さんコメント
 遺伝子組み換え作物かどうか、表示が義務づけられているのは、8種の農作物(大豆、トウモロコシ、てんさい、なたね、パパイヤ、アルファルファ、ジャガイモ、わた)と、それらを原料とする加工食品33食品群だけ。しかも、「製造工程などでの混入を考慮して」という理由で、5%以下であれば表示しなくてよいことになっています。さらに、5%以上だったとしても、ケース2のように上位3つに入らなければ、表示の義務がないのです。

 もちろんGM作物自体に反対ですが、百歩譲って、GM作物を使っていることを「表示」してほしい。現状の制度では表示の義務がなく、「消費者の選ぶ権利」が行使できないのです。私たちは知らずのうちにGM作物を食べているのでしょう。
 また、家畜の飼料はGM表示の対象外です。牛、豚、鶏の飼料は、その多くに輸入トウモロコシが使われ、GMトウモロコシが含まれています。これは、間接的にGM作物を口にしていることになりませんか?

 最後に、遺伝子組み換えの表示はTPPの成り行きによって大きく変わります。まったく表示できなくなってしまうかもしれません。こちらも見守る必要がありますね。

食品添加物

"わかりやすい"表示は使用目的が伝わらない!?

ケース1
ビタミンC(L-アスコルビン酸)は、「ビタミンC」とだけ表示されているので、その使用目的がわからない。

ケース2
「調味料(アミノ酸等)」と用途を表示すればまとめて表記できるので、L-グルタミン酸ナトリウなどの物質名は、表示されない。

 原材料: 調味料(アミノ酸) 、 ph 調整剤
                 ↑
             等ってなんだろう?

西分さんコメント
 食品添加物は、ケース1のように、簡略名や別名などで表記した場合、その使用目的がわからないことがあります。また、あるビスケットの例ですが、ビタミンB1、B2、B6と書いてあり、栄養強化のために使われていると思いこんでいましたが、B2の使用は着色のためでした。これも誤解を与える可能性が高い書き方ですね。

 逆に、ケース2のように、用途が同じであれば、まとめて表記することが認められています。企業は、消費者の拒否反応がおこらないような言葉を、あえて選んで使っているので、注意が必要です。ある添加物の代わりに、聞こえの良い名前の添加物を使って、それを表示したら売上が伸びたという例もあるくらいです。

 アレルギーの問題もありますので、原則のとおり、すべての化学物質名を表示することも重要だと思います。



その他の表示免除例

例外規定が多すぎて、たくさんの抜け道がある。
ケース1
テイクアウトしたソフトクリームは容器がないので、表示されない。

ケース2
コーヒーフレッシュは、表示スペースが小さいので、表示されない。

ケース3
せんべいの製造に使われたしょうゆの保存料はキャリーオーバーにあたり、表示されない。
キャリーオーバー:原材料を製造するときに使用された食品添加物が最終製品に移行しても、微量で最終製品に効果を及ぼさないとされる場合

ケース4
豆腐を作るときに、大豆汁の消泡のためにシリコーン樹脂を用いたが、加工助剤なので、表示されない。

西分さんコメント
 これらケースのすべてが悪いというわけではありませんが、例外規定が多すぎるのは問題だと思いますね。今度の改正でも、消費者が見やすいように文字を大きくしようという動きがあります。でも、そのせいで表示内容が省略されては本末転倒です。

 食品表示法案は、理念の部分が示されて、個々の問題についてはこれから検討していくという段階。現在のように例外規定がたくさんできるようだと、骨抜き法案になってしまいます。そのあたりもきちんとチェックしていかないといけません。


大地を守る会編

大地を守る会の取り組み

基本姿勢は、「確かな情報を集めて、開示する」

 大地を守る会では、商品ごとに「生産基準・取り扱い基準」を定めています。基本的には、「誰が、どのように作り、どのように届けたか」という道のりの正確な情報を把握し、公開しています。

● 農産物・菌茸類は、ホームページに全項目表示
● 使用した農薬は、ホームページで表示
● 加工食品は、ホームページで「原材料の原材料」までを表示

詳しくは、大地を守る会ホームページ「あんしんの約束」をご覧ください。

大地を守る会 あんしんの約束





NEWS 大地を守る2013年7月号 GLOBAL REPORTS

収穫間近のミニトマト。北京の消費者の方を招いて試食したところ、スーパーのものより甘いと好評でした。
大地を守る会の農産担当・長谷川満取締役の指導にも熱が入ります。





キュウリ、ズッキーニ、トマト、絹さや、レタス、ホウレン草などが入った野菜セット。
週1回、北京市内にお届けしています。







大地を守る会が全面協力している中国での宅配事業がプレスタートしました。

宅配の概要と現地の様子をお伝えします。(広報国際課 高橋哲)



5月7日、北京市内で試験配送開始

北京富平(フーピン)学校はマイクロクレジット(少額融資)や家政婦養成学校などを通じて、中国の農村貧困問題

に取り組んでいるNGOです。富平学校と当社が出資する合弁会社・富平創源が立ち上がって早や半年。ようやく

天津市郊外にある自社農場で野菜の収穫が始まり、5月7日より北京市内で試験的に配送をスタートしました。

野菜は、大地を守る会の生産基準を参考に、中国の有機・減農薬基準がクリアできるように、できるだけ農薬を

使わずに栽培(大地を守る会と同様、原則的に葉物類は農薬不使用)。4kg相当の野菜セットを毎週火、木、

土曜日のいずれか1回、ご家庭までお届けします。


正式スタートまで最後の詰め

7月の正式スタートに向けて、大地を守る会の社員も現地に入り、中国人スタッフと現在最後の詰めをすすめてい

ます。畑の状態、野菜の品質、物流のインフラなど大地を守る会と比べるとまだまだ改善の余地が多くあります

が、作る人、食べる人が信頼で結ばれるよう、安全でおいしい野菜を育てお客さまにお届けする第一歩を今まさに

踏み出そうとしています。




2013年6月14日

世界が食べられなくなる日上映+トークショー

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いよいよ6月8日から映画「世界が食べられなくなる日」の公開が始まりました。

有機農業の重要性を提起されている監督による今回の映画では、
遺伝子組み換え"と"原子力"
有機農業とは相容れない、
いのちの根幹を脅かす二つのテクノロジーの意外な共通点を明らかにしています。

6月17日(月)には、上映後のトークイベントに、
大地を守る会CSR推進課の前川隆文が、
この映画に登場するカーン大学のセラニ―ニ教授の論文についての解説を行います。

映画の中で、
「(遺伝子組み換えに対して)賛成とか反対とかではなく、影響を知りたいのだ。」
と科学者が語る場面が印象に残ります。

今回はそうした視点からの論文解説を試みます。
どうぞご来場ください。

ご予約はアップリンクさんにお申し込みください。

日時:6月17日(月)
12:15~14:23上映後 約40分

内容:
「世界が食べられなくなる日」カーン大学セラリーニ教授の論文解説
~遺伝子組み換え作物を与えたラットの長期実験、
カーン大学セラリ―ニチームの実験について~

講師:前川隆文
CSR推進課:学校給食運動、照射食品反対運動、
遺伝子組み換え作物(GMО)反対運動などを担当しています。
(履歴)--------------------------
東京大学大学院にてPh.D取得(トランスポゾンの研究)
大阪大学において色素性乾皮症(遺伝性皮膚がん)の研究
専門:分子生物学 --------------------------



2013年6月 3日

NEWS 大地を守る2013年6月号 『世界が食べられなくなる日』公開記念スペシャル対談

大地を守る会                                    
代表取締役社長                                
藤田和芳

映画監督
ジャン=ポール・ジョー
2004年、自らが結腸がんを患ったことを機会に、『未来の食卓』を製作。2010年の『セヴァンの地球のなおし方』では、すでに遺伝子組み換え食品と原発の危険性を示唆していた。その際の来日で、東日本大震災後の日本を取材し、今作を完成させる。


新作ドキュメンタリー『世界が食べられなくなる日』の公開を迎え、ジャン=ポール・ジョー監督が来日。

大地を守る会の藤田社長と、本紙2011年8月号以来となる、対談を行いました。

(聞き手...NEWS大地を守る編集部)

人類の歴史における2つのスキャンダル

―― お二人が対談されるのは2年ぶりですね。

藤田 前回は福島の原発事故の数カ月後でした。監督が、祝島(山口県上関原発反対の運動が長年行われている瀬戸内の島)で使われている「原発絶対反対」のはちまきを巻いて現れて驚きました。原発がこんな状況になって日本人はなぜ怒らないのか、と叱られたのを覚えています。大地を守る会の多くの会員は、監督の作品を観て、いろんなことに気付かされたことと思います。

―― 今回の映画についても教えてください。あのような映画を撮った、モチベーションはどこからきたのでしょうか。

ジョー 私は、このような状態の地球を残すことが、とても恥ずかしい。未来の世代に毒の入ったプレゼントを贈らなければならないことをすごく恥だと思っているんです。なぜ、毒が入ってしまったかというと、遺伝子組み換え(GM)作物と原子力のせいです。人類の歴史における2大スキャンダルがあるとしたら、この2つではないでしょうか。

 前作の撮影をしているころに、その作品にも参加してくれていたセラリーニ教授から、打ち明けたい秘密がある、と言われました。「5カ月前からGM作物に関する実験をしている。われわれが目にしていることは、誰も想像ができなかったことだ。だから今この問題に関する映画をつくるべきだ。それを君の手でやってもらいたい」と。 そして、この映画の撮影中に、福島の事故がありました。この映画では、原子力とGM作物のテクノロジーを結びつけて扱っています。この2つは密接につながっているのです。つまり、反民主的に、人間に押しつけられたもの、しかも人間には制御不可能なテクノロジーで、取り返しがつかないという性質を持ち、同じような病気を引き起こします。しかも、それらがもたらす汚染は一日や二日で消えません。何世紀にもわたって残り続けます。だからこそ、この映画をつくったのです。

藤田 映画を観て真っ先に思ったのは、世界中の政治的なリーダー、あるいは世界中の研究機関に、セラリーニ教授が行ったのと同じような実験をしてほしいということです。いかにGM作物が人間に害を与えるのかということを、あのラットの映像と同じように、世界中の人に向けて明らかにしてもらいたい。あの実験の前までは、モンサントのたった3カ月の実験の結果で、人間の体には害がないという根拠となり、GM作物が流通することになりました。セラリーニ教授は、そうではないということを明らかにしてくれた。監督はわかりやすいように、それを映像に撮って世界中の人に広めようとしている。とても重要だと思います。

ジョー 皆さんにも受け入れてもらえるとうれしいです。

藤田 映画は大きな役割を果たすと思います。第一に、本来なら人類がみんなで使うべき種を、モンサントという一つの企業が独占しているという大きな問題を皆さんに知ってもらうこと。第二に、GM作物の特徴ですが、ある特定の除草剤、ラウンドアップをいくらでも使ってしまうということ。

 私たちが勉強してきたこの2つの問題は、日本の消費者にはわかりにくい面もありました。しかし、GMトウモロコシやGM大豆が、私たちの体にどんな悪さをするのか、具体的なことを知らせるのが一番わかりやすいし、とても大事なことです。今回の映画はそういうインパクトがあります。

ジョー ありがとうございます。

彼らの商品を買わないという一票を投じること

藤田 モンサントや原子力など、巨大な企業、産業に対するレジスタンスをしていると、圧力や弾圧はありませんか。

ジョー ありますよ。たとえば経済的な嫌がらせ。彼らはお金を持っていて、それを武器としています。でも彼らがどうやってそのお金を手に入れたかというと、私たちが払っているのです。私たちが消費することで、彼らにお金を渡しているのです。私たちは、彼らにお金を与えるのをいつやめられるのでしょうか。

 フランスの大手テレビ局でジャーナリストが私にインタビューをしたのですが、検閲されました。私の映画は一度も、その国営テレビで放映されません。なぜなら、テレビ局の一番の広告主は、世界を汚染している企業で、私はその企業を糾弾しているわけですから......。

国家に属する警察の人たちが、映画館の館主に対して脅迫じみたことを言って、私の映画が上映されないということもありました。日本でも、前回の来日のとき、ラジオ局が私にインタビューをしたのですが、カットされてしまいました。おそらく私がしていたはちまき(原発絶対反対)のせいでしょう。はちまきしている姿を電波で流せるなんて、日本のラジオはすごいですね(笑)。



「彼らの商品を買うということは

未来の世代を担保に入れているようなもの。」





―― そのような巨大な企業に対して、私たち一人ひとりは何をすればよいのでしょうか? どうしたらより良い未来がつくれるのでしょうか。

ジョー さっきも言いましたけれども、彼らは私たちのお金を搾取して自分たちの武器にしています。だから、彼らのために消費してはいけない。つまり、スーパーに行って、カートを押したら、「買わない」という一票を投じることが大事です。彼らの商品を買うことは、未来の世代を担保に入れているようなもの。そういうことはストップしましょう。

藤田 そのためには事実を知らないといけません。日本人はここ数十年の間に、肉を食べる食生活に変わりましたが、その穀物飼料の97%以上は海外から輸入したものです。そのうちのほとんどはアメリカからのGMトウモロコシです。でも、安全でおいしい国産の肉を食べていると日本人は錯覚しています。

 私たちもいろいろと取り組んでいますが、GM作物にただ反対するだけでは力がわいてこないので、別の「これを食べるといいよ」と消費者に伝える必要もあると思っています。大地を守る会では、日本の伝統的な種を、生産者の人たちに栽培してもらい、それを消費者の人たちに食べてもらっています。もちろん反対は必要ですが、こうした取り組みも必要だと思っています。



「GM作物が、私たちの体にどんな悪さをするのか、

具体的でわかりやすく描かれている。」





ジョー それはいいことですね。でも、今起こっているこの状況をストップすることも忘れないでほしいと思います。たとえば、排気ガスを出す車に乗らないとか、有機の綿でない服を買わない、というように。私たちは責任をもって「ノン」と言うことも必要です。

 では、この世で一番安価で、クリーンなエネルギーは何だと思いますか?

藤田 太陽ではないですか。

ジョー 違います。答えは、消費しない、ということです!(一同笑いがおこる)でも、これは大事です。ちょっと例をあげましょう。2年前、環境に関するフランスでのシンポジウムに招待され、セヴァンさん(※)と一緒に出席しました。太陽が燦々と輝いていた午後......、討論会場は、天井からどこからすべてのライトがついていました! このライト、本当に必要ですか、と私は言いました。私たちは、ライトを全部つける必要はないということを意識しなければなりません。ときどきは全部つけても良いと思いますが、たまにはつけないことや、ちょっとしかつけないことが蓄積されていくんです。

藤田 大地を守る会ではキャンドルナイトというイベントを10年前から行っています。夏至と冬至の日に、2時間電気を消して、電気ではなく、ロウソクの灯で過ごそうというものです。1000万人もの人が参加しています。この2時間は電気を消費しません。

ジョー セビアン。ブラボー。とても重要ですね。 たしか原子力は日本では30%くらいの供給量だった思います。自宅に照明が3つあるとして、一つをつけないだけで、原子力の30%分です。みんながそれをやれば、解決できますね。いくつかついていればちゃんと歩けるでしょう。


モントリオール映画祭ではすごく好評でした!

藤田 私は、映画の冒頭の台詞を書き留めました。「アメリカにとって、GM作物は第三世界から経済的な自立を奪うための兵器です」と。とても印象に残りました。

ジョー ニクソン大統領時代のキッシンジャー長官は言いました。世界を制覇するには、食糧を制覇するのが手っ取り早いと。だからアメリカで、GM作物が推進されたわけです。種子を私有化するなんていうのは、生物、個人を私有化するのと同じです。

藤田 監督の映画は、アメリカの国内では上映されないのですか?

ジョー されていません。

藤田 モンサントのような企業のある国の国民にこそ観てほしい映画です。

ジョー モントリオール映画祭では上映されました。主催者はカナダで配給したかったようですが、できませんでした。阻止されてしまったのです。でも、映画祭では、すごく好評でした。

藤田 アメリカやカナダで上映されない分、私たちが日本で頑張りましょう!

 日本は広島と長崎、そして福島も経験して、世界中で誰よりも原発の問題に反対して、明らかにすべきだと私は思っています。

 それと、監督が言っているように、原発の問題と遺伝子組み換えの問題は、テクノロジーとしては根っこが同じです。監督の映画をぜひたくさんの人に観てもらいたいと思っています。モントリオール映画祭ではすごく好評でした!

※セヴァンさん......12歳のときに環境サミットで伝説のスピーチを行った、セヴァン・カリス=スズキさん。20年後、ジョー監督の『セヴァンの地球のなおし方』に主演。現在も地球のために活動中。


『世界が食べられなくなる日』

6/8(土)より、渋谷アップリンクほか全国順次公開。

詳しくは、公式ホームページをご覧ください。

http://www.uplink.co.jp/sekatabe/



NEWS 大地を守る2013年6月号 GLOBAL REPORTS

エコシュリンプの新加工場が完成!

インドネシアで紡ぐ

フェアトレードの新たな物語

インドネシアのスラバヤ郊外シドアルジョで、エコシュリンプの新加工場(PT. Alter Trade Indonesia社(ATINA社))が完成しました。自然が育てる養殖エビに取り組んで20年。その歴史を振り返りながら現状を報告します。
(広報・国際課 豊島洋)








エビによく使われる黒変防止剤や保水剤などを使用せず、一度凍結したら解凍、再凍結はしません。鮮度が命。殻むき一つをとっても熟練した技術が必要です。








スラバヤ郊外シドアルジョの養殖池。
産地はほかに近郊のグレシック、スラウェシ島にもあり、合計3カ所です。
シドアルジョではプラヤンと呼ばれる竹かご(写真のもの)で収獲されます。





エコシュリンプってなに?

 かつての高級食材であったエビは、1961 年の輸入自由化以降、輸入量が急増し大衆食材の一つになりました。その多くは東南アジアから輸入され、乱獲による漁場の荒廃、養殖場の乱立による自然環境の破壊につながってきました。1992 年、(株)オルター・トレード・ジャパン(以下、ATJ)は、自然にまかせ、環境に負荷を与えない粗放型養殖をする生産者と出会い、生協などとともに取り扱いを始めたエビをエコシュリンプと呼んでいます。



エコシュリンプはブラックタイガーという種類。
自然の力で大きく育ちます。
池のほとりで食べた獲れたてのエビは美味でした。
皆さんにお届けするエビは冷凍した状態ですが、
おいしさは変わりません。
できるだけ鮮度を損なわずお届けいたします。






貴重な粗放型養殖

 養殖と聞くと、人工飼料や抗生物質などを多用するものを想像しますが、粗放型養殖はまったく異なります。300 年以上前からジャワ島に伝わる魚(ミルクフィッシュ)の養殖法とエビの習性に合わせた飼い方を組み合わせることにより、薬剤や人工的な飼料を一切与えることなく、自然のままで養殖できる方法です。

広々とした養殖池は海水と淡水が混じる汽水に満ち、魚やエビ、カニなどが共生しています。放流された稚エビは、水草が発酵して発生したプランクトンや虫を食べて大きくなります。エビの収獲は海水の干満を利用した仕掛けや網などを使い、収獲後できるだけ素早く氷で締められ、収獲日時、場所、収獲者を記載したカードとともに封印され加工場まで運ばれます。


新加工場が完成

 3月24日に開所式を迎えたエコシュリンプの加工場は、以前にも増してより安全で衛生的な加工場となっていました。ハセップ(HACCP)の管理手法を採用し、日本の食品加工場同様の衛生基準を満たしています。

さらに排水にも気を使い、BMW(バクテリア・ミネラル・ウォーター)技術を取り入れています。BMW技術とは、自然の自浄作用をモデルにバランスよく微生物を活性化し、生き物にとって「よい水」「よい土」を作り出す技術です。工場で働く人びとの労働意欲も高く、チームワークも良い職場となっています。自分たちの仕事が全体のどの部分を担っているのかを認識すること、安定した収入と良いコミュニケーションにより、働きやすい職場であることが感じられました。エビを育てる人、運ぶ人、加工する人、それぞれ責任感を持ってエビを扱うこのシステムが、何ごとものんびりしたインドネシアで実現できたことは20 年間にわたる試行錯誤の賜物と思われました。信頼なくして成り立たない安全性は日本と変わりません。


村井吉敬先生のご遺志をついで

 ATJの母体であるAPLA(あぷら、旧日本ネグロス・キャンペーン委員会)の共同代表、村井吉敬先生が3月23日に永眠されました。村井先生は、エコシュリンプの取り扱いのきっかけをつくってくれた方です。『エビと日本人』その他の著作で、日本と東南アジアの関係を明らかにし、新しい関係づくりを提案された村井先生のご遺志を継ぎ、開所式では全員が黙とうを捧げ、ご冥福を祈りました。よりおいしくより安全なエビを届けること、さらに現地の人々の生活に寄与し、自然環境を守る生産と流通のあり方を考えること。現地で各担当者と話をして、これからもこの模索は続いていくことを実感しました。





エビは手でも収獲されます。
腰をかがめて底を探ると、エビが驚いて水面高く跳ねますが、
熟練者は後ろに逃げるエビを上手に捕まえます。
薬剤漬けの養殖池では見られない風景です。



2013年5月23日

遺伝子組み換えサケとアメリカでのGM表示運動



大地を守る会も構成メンバーである、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク

(以下、食農ネット)が、国際生物多様性の日(5月20日)を記念して、アメリカ食品センター

のペイジ・トマセリさんをお招きしました。

トマセリさんは、弁護士として、モンサントなどを相手に、アメリカ市民の食の安全を求めるため

の訴訟活動をされています。アメリカでは裁判は一つの市民運動の武器なのです。



toma.JPG



































今、アメリカでは遺伝子組み換えサケがFDA(アメリカ食品医薬品局)によって認可されようと

しています。このサケには、オオカミウオの成長ホルモンプロモータ遺伝子が挿入されており、

普通のサケより 3 倍の速度で成長するそうです。





salmon1.jpg































遺伝子組み換え作物大国のアメリカにあっても、動物性の食品が認可されるのは初めてのこと。

しかも、現在流通している遺伝子組み換え作物は、大豆、トウモロコシ、ナタネなどで、

ほとんどが動物の飼料か、加工食品の原料であって、アメリカ人にとっては、直接食べるもの

ではありません。

相当なアメリカ人が、このサケにはかなり面食らっているらしく、「表示くらいしてくれよ」と

いう運動が各州で広がっているということです。


トマセリさんによると、ことの始まりは、カリフォルニア州の主婦たちの草の根運動

だったということです。「Right to Know」、知る権利くらいは欲しいということで、

遺伝子組み換えの表示を求める運動が展開されました。


そして住民投票が実施されましたが、これに対抗して、モンサントやデュポン、バイエル

などのGM推進企業は、なんと4千5百万ドル(日本円で約40-50億円)ものコマーシャル費用を

投票前の3週間に投下し、残念ながら、49:51で、表示にNOの結果となりました。


これが昨年末(2012年末)のことなのですが、カリフォルニアという大きな州でのこと

だったので、この騒ぎは全米に広がりを見せたのです。その後、多くの州(19ほど)でなんらか

市民運動が活性化し、連邦議会にも影響が及んでいるということです。


しかし、遺伝子組み換えサケ、残念ながら認可され、販売される見通しです。

そうすると、切り身やスモークサーモンなどとして商品化されます。


次には、日本への売り込みがされるでしょう。手順としては、

1.食品安全委員会での安全性審査
2.安全だと認める
3.パブコメなどで市民へ意見を求める
4.厚生労働省での流通へむけての許認可作業
5.流通

ということになります。市民としては、3 で、いかに強く反対運動を展開するか。

日本には遺伝子組み換えサケなんていらいなという意思表示をするかになるかと思います。


今回、ペイジ・トマセリさんの話をお聞きし、遺伝子組み換え大国であるアメリカにも、

頑張っている市民運動はある、連携できる市民がいるということがわかりました。

ペイジ・トマセリさんが弁護士になるきっかけのひとつは、学生時代に、モンサントと闘う、

パーシー・シュマイザーさんのことを知ったことだということでした。パーシー・シュマイザーさん

とは、日本各地を講演活動で巡り、一緒に温泉にも入ったこともあります。

国や立場は違えども、目的をともにする仲間を見つけることができたシンポジウムでした。




2013年5月 1日

NEWS 大地を守る2013年5月号 このお弁当、「ルーツ」は見えていますか?

このお弁当、「ルーツ」は

見えていますか?

主菜は魚、副菜には野菜のおかず、乾物の煮ものや、フルーツも添えられていて、

一見しただけでは和風の、バランスよくヘルシーなお弁当に見えませんか?

けれど、この小さなお弁当にも、目には見えない"食の安全"の問題が潜んでいるかもしれません。

食品添加物、農薬、遺伝子組み換え......どこから来たのか、誰が作ったのか......

ルーツが見えない食べものに感じる、さまざまな「?」を、一緒にひもといていきましょう。


実はこのお弁当は、大地を守る会の" 顔が見える"食材を使って作りました。

国産のサバ、じっくり寝かせた味噌、新鮮な野菜、希少な国産のごま、昔ながらの梅干し......
すべて、大地を守る会のカタログで購入できます。
作り手や原料が見える安心を私たちは運び続けています。

このお弁当に使われている食材は......

サバ梅煮/真サバ(長崎県)、国産大豆使用しょうゆ(淡路島)、砂糖・練り梅(梅干し)・梅酢・赤じそ(奈良県、

三重県)、酒

いんげんのごま和え/いんげん(沖縄県、熊本県)、ごま(国産)

切り干し大根の煮もの/切り干し大根(九州)、「大地を守る会の油揚げ」、ニンジン(大地を守る会の生産者)

肉ジャガ/豚肉・ニンジン・ジャガイモ・玉ねぎ(大地を守る会の生産者)、だし汁(カツオ節、宗田節、サバ節、

干し椎茸、昆布)、国産大豆使用しょうゆ(福岡県)、三河みりん(愛知県)

梅干し/梅(奈良県、三重県)、桜(奈良県)

オレンジ/福原オレンジ(静岡県)


遺伝子組み換え  世界で一番輸入しているのは日本

 遺伝子組み換え(GM)とは、ある生き物の遺伝子を、他の生き物の遺伝子のなかに組み込むこと。たとえば、大

豆の中に除草剤が効かない遺伝子を組み込めば、農薬を撒いたときに、雑草は枯れてもその大豆は枯れません。

除草作業の軽減や収穫量の増加が見込めると言われますが、消費者のリスクについては、まだ不明な点が多い

のが実情です。とはいえ、動物実験での悪影響が報告されているほか、除草剤を撒いても枯れない雑草が現れ、

かえって農薬の使用が増えてしまっているとか。

 国内栽培のGM作物はまだ流通していませんが、実は、日本は世界一のGM作物輸入国です。日本の大豆の

自給率はたった6%。おもな輸入元であるアメリカの大豆は作付面積の9割以上がGM大豆なので、輸入大豆は

ほとんどがGM大豆と考えられます。

GM大豆の多くは油脂用ですが、油を搾ったあとの大豆は高たんぱくの飼料として

使われています。家畜の飼料は、食品表示の義務がありませんから、GM飼料で

育った牛や豚を知らずに食べている可能性があるのです。

 大地を守る会では、GM作物を原料とした食品は取り扱っていません。

国産原料の確保が難しいなたね油のなたねも、非GMであることを確認したオースト

ラリア産かカナダ産を使用しています。


放射線照射 食品にわざわざ放射線を照射する?

 殺菌、殺虫、発芽抑止、カビ防止などのために、放射線をあてた食品を照射食品といいます。日本では1972年

にジャガイモにのみ放射線照射が認められ、北海道士幌町農業協同組合の放射線照射施設は、今も稼動して

いています。

 照射食品の人体への悪影響を示す、多くの研究結果があります。オーストラリアでは、カナダから輸入した照射

ペットフードを食べた猫が神経障害を起こして死亡する事故が相次ぎ、2009年に政府によりキャットフードへの

照射が禁止されました。

また、照射食品自体から放射線が出る(誘導放射能)という米軍の研究もあります。

 一方、日本では、あまり知られていませんが、内閣府原子力委員会と全日本スパイス協会は香辛料への照射

解禁を求めています。スパイス協会は、野菜や香辛料など94品目への照射を求めて厚生労働省に許可を要請

しているのです。

 大地を守る会では、照射食品反対連絡会の事務局を担い、食品照射問題に関する情報発信や、スパイス

協会に対して、要請を取り下げるよう文書で伝えるなど、働きかけも行いました。照射食品問題は今が分岐点。

私たちが反対の声をあげれば、必ず止められます。

放射線照射が要請された香辛料(スパイス)
ウコン、エシャロット、オレガノ、カモミール、カルダモン、カレーリーフ、キャラウェイ、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サフラン、サンショウ、シソ、シナモン、ショウガ、スペアミント、セージ、セロリー、タイム、タマネギ、トウガラシ、ナツメグ、ニラ、
ニンジン、ニンニク、ネギ、バジル、パセリ、ハッカ、パプリカ、ペパーミント......、他、計94種類


食品添加物 巷にあふれる食品添加物、本当に必要?

商品を長持ちさせる保存料、鮮度が悪くても加工しやすくする結着剤、見た目を良くするための着色料、人工的

なうまみ成分である化学調味料......実に多種多様な食品添加物が用いられます。ただし、ひとことで添加物と

いっても、すべてが悪いというわけではありません。たとえば、とうふに欠かせないにがりや、こんにゃくを固める

ための水酸化カルシウムも添加物であり、これがなくては作れませんし、日本では古くから用いられてきました。

けれども、たいていの添加物は、「これがなくては作れない」というものではありません。

 大地を守る会では、食品添加物について、「製造上不可欠なもの以外、使用しな

い」というポリシーを貫いてきました。それは、「使わなくても作れるから」です。添加

物を使わない食品作りは手間も時間も費用もかかります。それでも、大地を守る会

が37年間続けてきた、食材の持ち味を大切にする食品作りには、添加物は必要

ありませんでした。

 添加物が氾濫する現代、添加物をまったくとらない生活は難しい、という方はまず、「添加物を減らす」ことから

始めてみませんか。たとえば、調味料を変えること。子どもたちに本当のおいしさを教えるという食育の観点から

も、効果的な方法です。


残留農薬・ポストハーベスト 栽培中も、輸送中も。想像以上に使われている!

農作物を栽培するときに散布した農薬が農作物や土壌の中に残ったもの、それが残留農薬です。日本では、

食品衛生法によって、野菜やくだもの、飼料ごとに基準値が決められ、基準を超えると回収命令を受けることも

あります。少し前になりますが、中国産の冷凍ほうれん草から基準値以上の農薬が検出され話題になったことを

覚えている方も多いかもしれません。

 一方、ポストハーベストは、収穫(=ハーベスト)の後(=ポスト)、穀物や野菜に

直接農薬を散布することです。なぜ、収穫後に農薬を使うのかといえば、輸送中、

害虫・カビの発生や劣化を防ぐためです。つまり、日本に輸出されている小麦、大

豆、米(ミニマムアクセス米)、とうもろこし、オレンジ、レモンなどには農薬が

散布されている可能性が高いのです。ポストハーベスト農薬は収穫前に散布する農

薬と比べて、農作物に残留しやすく、人体への影響も大きいとされています。

 大地を守る会の食品は、残留農薬やポストハーベストの心配のない国産品が基本です。やむをえず使用する

場合は、「有機」や「フェアトレード」のものを優先しています。


輸入依存 国産食材を食べるだけでCO2を削減できる!?

輸入食材は、遺伝子組み換えやポストハーベストなどさまざまな問題を含んでいますが、日本への輸送も重要な

ポイントです。輸送にともなってエネルギーが燃やされ、たくさんのCO2が排出されるからです。

 大地を守る会は、2005年からフードマイレージ・キャンペーンを始めました。フードマイルとは、もともとは食べも

のが運ばれた距離を意味しますが、輸送距離が短い国産を選べばフードマイルは小さくなり、遠くから食材を

運ぶ輸入食材は大きくなります。そこで、さまざまな食材の移動距離と輸送手段から排出CO2を割り出し、poco

(ポコ/1poco=CO2100g)という新しい単位をつくり、食べることとCO2排出のつながりをわかりやすくしまし 

た。宅配の請求書に「今週あなたが減らしたpoco」という欄を設け、啓蒙活動を行いました(現在は終了)。

 2009年には生協などの消費者団体も参画し、取り組みは一気に拡大しました。

食べものでCO2を減らすのは、「賢く選ぶ」ことで実現します。これからも、安全や

おいしさに加えて、フードマイレージのことも考え、なるべく"身近な"食べものを選

びましょう。


食品表示、TPP問題...... 食の安全が脅かされている!?

 ザッとひもといただけで6つの項目、一つひとつを取り上げればそれぞれに分厚い本が作れるような食の問題を、

今回まずは簡潔にご紹介しました。私たちのまわりには、添加物が使われていることが読み取りにくい食品表示

の仕組み、遺伝子組み換え作物やポストハーベスト作物の輸入を容易にするTPPなど、食の安全にまつわる問

題が山積しています。こうした問題はどれも、自給自足の昔はもちろん、食べものが作る人から食べる人へ直接

渡っていた時代には、起こることがなかった問題です。


生産者と消費者の間に結ぶ絆、「安心して食べられる食べもの」を

 誰が、どこで作ったのかわからない食べものは、逆にいえば、誰が、どこで食べるかわからない食べものです。

人としてのつながりが希薄な分、その食べものが安心できるものであることの保証も希薄になりがちです。

 大地を守る会では「ルーツがわかっている食べもの」「作り手の顔が見えている食べもの」をお届けしています。

生産者と消費者の間に絆を結び、強い信頼が築かれることで、安心して食べられる食べものを作り、届け、食べ

られるーーそんな関係を目指しているからです。さらには、私たちの食を脅かすさまざまな問題に積極的に向き

合い、解決に向けて努力を重ねていきます。

 本紙では、これからも食の問題を取り上げたり、イベントや講座などを通じて、会員の皆さんに「知る」場を提供

していきたいと思います。

大地を守る会のお弁当はここで買えます 
○東京駅の大地を守るDeliエキュート東京店
○銀座三越地下2階デリカショップ DAICHI


2013年4月24日

「学校給食ニュース」のご案内


 今回の記事は、大地を守る会が事務局をつとめております「全国学校給食を考える会」が

発行しております、「学校給食ニュース」のご案内です。

 まず、「全国学校給食を考える会」は、保護者、栄養士を中心に、1978年にその活動を開始

し、その後、調理員、教員などの学校関係者を含めて、集会や学習会を開催してきました。

現在は、年間10回の学校給食ニュースの発行と、春に全国集会、夏に学習会を開催しています。

また、定期的に小規模な学校給食連続講座を開催しています。

 学校給食ニュースは、全国集会、学習会の報告、その時々の学校給食に関わる最新ニュース

お届けしております。

 今、学校給食の現場では、何が問題になっているのか。立場によって受け取り方は異なる

とは思いますが、全国学校給食を考える会が憂慮していますのは、「合理化問題」です。

学校給食も政治の流れを受け、合理化の対象となっています。

 給食が始まったころはほとんどが学校それぞれにあった調理場(単独調理場)が、大規模

センターにどんどん変更となっています。センターになることの問題点は様々あるのですが、

それが最も表面化したのは、堺市のO157食中毒事件です。一度、食材の汚染があると、

多くの児童が被害にみまわれてしまいました。

 もうひとつが、調理員などの民間委託化です。民間委託についても様々な議論がありますが、

栄養士が公務員である学校給食現場において、モザイク状に調理員だけ民間委託化される

ことに関しては、いびつな実態があるという声が、全国学校給食を考える会のメンバーからは

あがっています。

 そして大事な基本が、「食教育」です。全国学校給食を考える会では、「地場産直型学校給食」

理想として、顔の見える食材提供こそ、食教育の原点であるという認識にたっています。

ですが、合理化によるセンター化や弁当給食などの推進により、学校給食への「加工食品」、

「半加工食品」の導入がどんどん進んでいます。

 また、食の安全性の担保は、基本中の基本ですが、今、日本政府はTPP参加に向けて動き

だしています。TPPに参加してしまえば、遺伝子組み換え作物、食品大国であるアメリカから、

今以上の大量の物資が、表示なしで流入し、食の安全が脅かされてしまうのではないでしょうか。

全国学校給食を考える会としえては、TPP参加に対しては、原則反対の立場で日本政府の

動きを注視しています。

 そして、2011年3月11日、東日本大震災事故による福島第一原発で、放射能汚染が日本を

襲いました。その後の食品への監視体制については、子どもたちを守るために、学校給食は

最前線に立っています。全国学校給食を考える会では、集会、学習会でも、何度もこのテーマ

を取り上げ、みんなで勉強、議論を重ねてきています。

 そして、不幸な事故が続いてしまいました。2012年12月、東京都で学校給食が原因による

アナフィラキシーショックにより、亡くなってしまうということがおこりました。食物アレルギー

患者数は、統計によると、年々その数が増加しています。また、その医学的に明確な原因は

解明されていないということです。この問題に対する解答は、すぐに出るものではなく、学校

給食に関わる人々で真剣に考えていかなければいけません。「全国学校給食を考える会」

でも、以前よりおつきあいのあるアレルギー・アトピー患者団体である、「認定NPO法人

アトピッ子地球の子ネットワーク」などとともに、学習会、連続講座を開催し、この問題に対し

て少しでも子どもたちに対してどういったことができるか、情報の収集し、学習しています。


 こういった内容について、学校給食ニュースでは取り扱っています。5月号では、東京都

調布市のアレルギー事故報告書についての解説記事を掲載しています。


 また、3月27日に実施した学校給食全国集会のテーマである、「学校給食はどう放射能

汚染と向き合うか」の解説記事を掲載しています。


 学校給食ニュースに興味をお持ちの方、購読希望の方は、必要事項をご記入の上、

メールにてご連絡ください。こちらから、お返事いたします。


購読料 ¥3500(年間10回)
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「調布市のアレルギー児死亡事故調査報告に関する記事」




2013年3月31日

ヘナの使い方講座を開催しました

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3月13日(水)ヘナの使い方講座を開催しました。


ヘナのメーカーであるナイアードから講師の方を迎え、ヘナとはどのようなものか学びました。
こちらはナイアードの並木さんからヘナについて、お話いただいたようす。

ヘナはインドやイスラム圏の国々で古くから、髪染めやボディペイント、マニキュアなど、
女性の肌や髪を美しくしてきたハーブです。

ナイアードのヘナは、ハーブと染色の知識が豊富なインド人の現地スタッフと一緒に、
上質な葉を選んで買いつけることから始まります。
葉の粉砕などの加工にも立ち会うことで、丁寧な品質管理を行い、
植物の粉末のみでできた良質なヘナをお届けしているのです。

講座では、大地を守る会の取締役である野田をモデルに
実際に染めの実演を行いました。

使用したヘナは「ヘナ+木藍」。黒茶系に染まる色です。



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染めのようす。
ナイアードの小椋さんからつむじからしっかりともみ込むように、ヘナを入れていただきました。

たっぷりとヘナを使い、しっかりと保温することが
きれいに染めるコツです。



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染め上がりの野田のようす。
会場から「似合ってます~」のお声もいただきました。
本人の感想は「気持ちよかった~!」とのこと。
髪の色もかわり、さっぱりした表情です。


「ヘナ+木藍」は、染めて、洗いながした直後、色目に緑がかることがありますが、
1~3日で黒茶系に変化していきます。

では、染め前、染め後、1週間後の表情と髪の色の変化を見ていきましょう。


こちらが、ヘナで染める前の野田。
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髪を染めるのは、人生で初でした。



こちらが、ヘナ+木藍で染めた直後の様子です。

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髪に色が入り、シャープな感じになりました。
全体的に緑がかってみえます。



こちらが1週間を経過した野田です。

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色味がしっかりと黒茶に落ち着いてきました。
さらに若々しく見えます。


髪だけクローズアップでみると...。

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ちらが染め上がりすぐに、近づいて撮影した髪の色合い。
緑がかってみえます。




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一週間後に撮影した髪の色合いです。
黒茶の色に落ち着いてきました。とてもいいですね。

「自然でとてもいい」と家族からも好評だったと、本人も喜んでいました。

また、染めの回数を重ねるごとで、さらに深い色になるとのことなので、
野田はこれからヘナを使ってケアしていきたいとやる気満々です!!

新年度です。
ぜひ、皆さんもヘナでリフレッシュしてみてください。








2013年3月15日

NEWS 大地を守る2013年3月号

東日本大震災から2年を迎えて

つながろう、未来と。

仙台黒豚会 久保 勇さん・久保 至よし勇ゆきさん
震災を機に、至勇さんが養豚業を継ぐことを決意。

東日本大震災から2 年が経ちます。被害の大小にかかわらず、あの日、誰もが一度立ち止まり、これまで歩んで

きた暮らしや原発への考えを見つめ直しました。この2 年間は、これから先へと続く道をどうやって歩いていくの

か、考える時間だったのかもしれません。大地を守る会の生産者や消費者のなかには、震災をきっかけに、家業を

継ぐ決心をした若き担い手や、新しいことをスタートさせた人たちがいます。家族とのつながり。

地域とのつながり。生産者とのつながり。誰かと手を携え、前を向いて歩くことは、未来へとつながっています。

人との絆の大切さを感じながら、新しいことにチャレンジしている皆さんを応援しましょう。

(NEWS大地を守る編集部)


自分の将来を考えて、家業を継ぐことを決めました


川の字になって寝た日々。家族の絆が強まりました
毎日の作業は「楽しい」という至勇さん。「まだまだ学
ぶことは多いけど、10年後には自分の考えで養豚を
やっていきたい」と力強い。                
 宮城県の遠田郡に、仙台黒豚会のメンバーである久保 勇

さんと息子の至勇さんを訪ねました。久保さんは、5カ所に

豚舎を所有しており、取材で訪れた第2農場だけで800?

1000頭の豚を育てています。ここの豚舎では、床にはもみ

殻とおがくずをミックスしたものが敷き詰められ、ふかふかで

温か。

豚たちも気持ちよさそうです。

「東日本大震災のとき、豚舎の一つが倒壊して放牧状態

になってしまいました。

豚はデリケートな動物ですし、怖かったと思いますよ。

飼料は、非遺伝子組み換えのトウモロコシを主体に麦や

キャッサバ、米粉を配合したものを与えていましたが、

石巻の飼料工場がつぶれてしまったため調達が滞って

しまいました。次に届くのがいつになるのかわからないの

で、少しずつ与えて過ごしましたね。

 震災のときに思ったのは、最後に頼りになるのは『人』だな

ということ。断水していたため、川で水を何回も汲んできて豚

に飲ませりして、人力でなんとか乗り切りました」と、父・勇

さんは震災直後の日々を振り返ります。

 水も電気もなく、ろうそくの灯りで10日ほど過ごすうちに、

家族の生活に少しずつ変化が表れました。

「電気がないから、朝、お日様が昇ったら起きて、暗くなった

ら寝る生活でしたね。水汲みは誰、食料の確保は誰、ガソリ

ン確保は誰と役割分担を決めて、協力しながら生活しまし

た。

それまで、家族で一つの部屋に集まることは少なかったの

ですが、毎晩、親子で川の字になって寝てました。

家族の絆が強くなったように感じます」と、父・勇さん。


震災が、将来を考えるきっかけになりました

 震災当時、息子の至勇さんは、自動車の整備工場で働き始めて

1年くらい。ようやく仕事を覚えてきた頃だったそうです。

「震災で工場は閉鎖されてしまいました。石巻や志津川で被災して亡くなった先輩や友人がいて、自ずと自分の

将来のことを考えるようになりました。うちには倒壊した豚舎もありましたし、父もこの先どうしようかと考えて

いたと思います。二人で改めて話し合ったわけではないですが、2011年の12月に父と一緒の仕事をすることを

決意しました。いずれ家業を継ぐと考えていましたから、早く基盤を作っておきたいと思ったんです。震災は

つらいことだけれど、自分にとっては、5年後、10年後のことを考えるきっかけになったと思います」と、父の仕事を

継ぐ決意をした、心境の変化を語ってくれました。

 仙台黒豚会と大地を守る会が手を携えて、今年で20年。父・勇さんは、創立メンバーでもあります。

「昔の畜産は、生産者と消費者が触れ合うことはありませんでした。大地を守る会では、東京集会などで、

私たちが東京まで行って会員の皆さんとお話をする機会がありますし、会員の皆さんが産地ツアーなどで見学に

来てくれます。

生産者と消費者が会い、豚肉を食べた人からフィードバックしてもらえるからこそ、これまで続けてこられたの

かなと思います。どこの誰に食べられているかわからないままだったら、仕事への意識が違っていたと思います

ね」

 至勇さんも昨年10月のバーベキュー大会(こどもの国)に参加したとき、うれしい声をもらったのだとか。

「『仙台黒豚会のお肉はくさみがなくて食べやすい』と、いろいろな方に声をかけてもらいました。純粋にうれしいで

すね。整備工場の仕事は、正常なゼロの状態から故障でマイナスになったものをゼロに戻す作業。でも、「おいし

い」はプラスですから。仙台黒豚会の豚肉のおいしさをもっと知ってもらい、震災後、落ち込んでいる消費を回復さ

せたいです」と、至勇さんは頼もしく語ってくれました。


仙台黒豚会の豚肉はこちら!

「くさみがなくておいしい」と定評のある仙台黒豚会の豚肉。
ぜひお求めください。


2013年1月 8日

NEWS 大地を守る2013年1月号 糀蔵の冬

同時配布ツチオーネ「手作り味噌を始めよう」連携特集

糀蔵の冬

信州木曽を訪れ、日本の発酵食文化に出会う
 

寒仕込みという言葉があるように、冬は味噌や酒などの仕込みの季節。
気温が低いために雑菌の繁殖が抑えられ、ゆっくりと発酵が進んで味に深みが出てきます。
そんな味噌や酒の発酵に欠かすことのできないのが糀(こうじ)の存在です。
昔ながらの糀作りを通じて、発酵食品と日本の食文化を見つめ直してみましょう。
                                                                         (NEWS大地を守る編集部)

洗った米を桶で蒸す作業。何度かに分けて、つぎ足していきます。均等に蒸し上げるために真っ平らではなく、ふちの部分を少し高く湾曲させます。




  江戸時代に京と江戸を結んでいた中山道。長野県木曽福島は、江戸と京の中間地点に位置する重要な島関所があった宿場町です。町を歩いてみると、古い建物が並ぶ風景や、迷路のように通じている細い道、豊かな水をたたえる木曽川が当時の面影を今に伝えています。木曽川のほとりに建つ崖家造りの家々を眺めながら行人橋を渡れば、正面に小池糀店の姿が見えてきます。

 引き戸をガラリと開けると、奥の釜場に備えられた大きな木の桶から温かな湯気が上がっていました。


 「いま米を蒸しているところです。山形県のおきたま自然農業研究会の村岡謙二さんが有機無農薬で作ったお米なんですよ。きっと、大地を守る会の会員さんたちにもお馴染みのお米だと思います」と話すのは、専務取締役の唐沢尚之さん。桶のそばで米の様子を見守っているのは、尚之さんの弟で工場長を務める裕之さんです。

 糀店とは、文字どおり糀を製造・販売しているお店のこと。糀は、米を蒸して糀菌を繁殖させて作ります。
以前は、何軒かの糀店がありましたが、いまでは木曽郡に小池糀店、一軒だけだそう。昔ながらの糀づくりを拝見しながら、日本の発酵食品の魅力に迫ります。


食卓が多彩で味わい深くなる!
    発酵食品がもつチカラ

 みなさんの家には、どんな調味料がありますか? 
砂糖、塩、酢、醤油。それから、味噌、みりん、酒......。これらの和食に欠かせない調味料のなかで発酵の工程を経ていないのは、なんと塩と砂糖だけです。もし、日本に発酵食品がなく調味料が塩と砂糖だけだとしたら、私たちの食卓は、ずいぶんと味気ないものになっていたはずです。多彩で奥深い味わいを楽しめていなかったに違いありません。

 ここで、発酵食品とはどんなものかを簡単におさらいしておきましょう。発酵食品は、目に見えない微生物の働きで原料を発酵させることで、食品の香味を豊かにしたものです。でも、注目すべきは味だけではありません。発酵させることで保存性が高まり、栄養価が増すのも大きな特長です。例えば、日本の発酵食品の一つ、納豆は、茹でた大豆よりビタミンB2が6倍ほど、遊離アミノ酸は200倍以上にもなり、発酵によって血栓を溶かす働きがあるナットウキナーゼなども生まれると言われています。

 昔は、ほとんどの家庭で味噌や漬けものなどを手作りしていました。糀屋は、きっと身近な存在だったに違いありません。その後、時代とともに機械化が進んだ工場で大量生産した食品が売り出されるようになりました。なかには、自然な発酵の力に委ねるのではなく、加温発酵させている味噌や、アミノ酸を使って味付けをしたり、酒精で発酵をコントロールしている漬けものも少なくないようです。

 そんな大量生産とは異なり、少量生産で品質重視の糀作りを続ける小池糀店は、唐沢さんご兄弟と、社長の上村三枝子さんを含めて7人の家内工業。
「少人数だからこそできることがあります。大量に作ろうと思うと、機械に頼らなくちゃならなくなる。そうすると、人間の都合のいい時間に機械を動かしたり発酵させたりすることになるんです。うちでは、人間の都合ではなく糀の都合に合わせて仕事をしています」と、唐沢尚之さん。


糀の顔色を見ながら
   菌の働きの"お手伝い"

   小池糀店が木曽福島の地で糀店を始めて130年余り。手作りの糀はもちろんのこと、糀を使用した味噌や甘酒なども作っています。経験と勘、過去のデータを元にしながらの作業ですが、一度として同じ米、同じ日はないのだと話します。
「糀は生きています。同じ作業を繰り返しているようでも、季節や湿度などで条件は異なります。だから、いつも糀の顔色を見ながら作業をするようにしているんですよ。糀のわずかな状態の違いを見極めながら、糀菌がいちばん活動しやすい状況になるよう、お手伝いをしている気持ちです」。

 糀の製造には、洗米から約4日間を要します。近年の塩糀ブームで、小池糀店にも糀を買い求めるお客さんが増えているとか。手作業で1回に作れる量は限られていますから、注文が込み合うと、1日も間を置かず糀を製造することになります。それでも大量生産できなかったので、「糀ブームにそれほど便乗はできなかったですね」と尚之さんは笑います。

 先祖代々受け継がれてきた建物は、増築や改修を繰り返しながらていねいに使っているもの。眼前には木曽川が流れ、建物の裏手はすぐ山。先代が岩山を掘って建てたそうで、糀室(こうじむろ)と呼ばれる部屋の一部は山の斜面に埋まっている構造です。

 岩の中なので一年を通して温度を一定に保ちやすく、空気が湿っていて発酵にぴったりの環境です。目には見えませんが、130余年に渡りたくさんの糀菌がすみついていて、静かに発酵の営みを続け、米を糀へと変えてくれるのです。














放冷からは糀室(こうじむろ)の中での作業。壁や道具は洗剤を使わずに洗うなど、糀菌のすみやすい環境を壊さないように心掛けている。





小池糀店の「木曽の手づくり甘酒」。
ツチオーネ104号[注文番号1621]で
ご注文いただけます。
日本の食文化を支えている
   シンプルなひとつの想い

 蒸しあがった米は、糀室に運び、糀菌を蒔いて種付け作業を行います。糀室の中へ入ってみると、ほんわかと温かな湯気と、米の独特な甘い香りがたちこめています。

 蒸した米に種糀を付ける作業は、地元に暮らす女性たちの仕事。一粒一粒に糀菌が均等に付くように、ていねいに手作業で行います。
「人の手は、どんな機械よりも繊細で複雑な感覚を持っているんですよ。手を使うことで、まんべんなく糀菌が混ざっていく感触やお米の微妙な硬さの違いもわかります」。

 日々、種付け作業をしている皆さんの手に触れさせてもらうと、米や糀の保湿成分のせいか、驚くほどしっとり、つるつる。皆さん、蒸しあがった米の蒸気の中で作業をしているからか、お顔もつやつやと輝いています。

 一次発酵、二次発酵と進み、洗米から4日目に完成した糀は、米粒同士がくっつきあっています。つるんとしていた米の表面は、ふわふわとした白い花のような菌糸でおおわれています。「糀」という字は、この様子から日本でつくられた国字。なんとも趣のある、先人たちの表現です。糀をひと口食べてみると、やさしい自然の甘みが口いっぱいに広がりました。
「おいしいものを作りたい。ただ、それだけなんです。その手段として選んだのが、この先祖から受け継いだ環境と昔ながらの製法です。恰好よくいえば、日本の食文化を守っていることになるのでしょうが、そんな気負いはないんですよね」と、尚之さんは笑顔を見せます。

 小池糀店のみなさんからは、シンプルながら力強い糀への想いが伝わってきました。「おいしいものを作りたい」という気持ちと真摯な姿勢が、日本の食文化を守ることにつながっています。

 糀から、味噌に、醤油に、酒に――日々、何気なく口にする食べ物にも、影の立役者としての糀という知恵、技術の恩恵があります。日本の風土に根付いた"発酵"という食文化は、職人たちが連綿と磨き上げてきたものであり、一方で、津々浦々の家庭に伝えられてきたもの。

日本が培ってきた食文化を見つめ直すとともに、手作り味噌など、この伝統的な食を家庭にも取り戻していきましょう。改めて、食の大切さと、食に関わる人たちへの感謝の気持ちが持てるのではないでしょうか。




明治12 年(1879 年)創業。昔と変わらぬ手間を惜しまない製法で、力強く自然な味わいの糀をつくっています。大地を守る会とは2004 年からのお付き合い。手づくりの糀で作られた「木曽の手づくり甘酒」が人気です。









ができるまで

1日目
洗米      ていねいに米を洗います。

浸漬      15時間水に浸します。

2日目
蒸す   




 ムラができないよう、少しずつ米の量を増やしていき、米をへらでならしながら蒸します  












放冷




1時間ほどかけて蒸した米を糀室(こうじむろ)で平らに広げ、手やへらでほぐしながら35℃くらいまで冷まします。










種付け


適温まで下がったら、糀作りでもっとも大切な作業。
種糀をまき、糀菌を一粒一粒にまんべんなく付けます









保温



種付けした米を山のように高く積み、布をかぶせて6 時間ほど保温します。












手入れ   米の山を崩して手入れし30℃まで温度を下げてから、再度、米の山をつくります。
                均等に糀菌の増殖を進め、空気に触れさせることで雑菌の繁殖を低下させます。


3日目
保温


14時間後、米の山の温度は40℃くらいまで上がっています。60℃くらいまで元気いっぱいの糀菌は、まだまだ発酵を続けます。






手入れ     二度目の手入れ。
                 発酵の進み方は毎回異なるので、手入れのタイミングは糀菌に合わせます。


4日目
温度調節  少しつ温度設定と風量を上げていきます。これも糀の発酵の進み方に合わせて
          昼夜を問わず調節します。


完成




糀菌が中まで入り込み、米粒が白く輝いています。




2012年12月26日

白神こだま酵母で作ります はじめてのパン作り講座を開催しました

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12月6日(木)、サラ秋田白神・津田さんを講師に、「はじめてのパン作り」講座が
開催されました。
サラ秋田白神といえば、おなじみ白神こだま酵母に、白神こだま酵母から誕生した
おいしいパンがおなじみですね。
こちらは講座のようす。

早朝、スタッフが会場に到着後、一番最初に行ったのが、
やかんでお湯をわかす作業。
酵母に元気に働いてもらうには、あたたかさと湿度が大切だからです。


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講座時間は片付けの時間も含めて、10:30〜14:30。
講座時間が限られているからといっても、
もちろん発酵力の強さばかりを求めた「化学イースト」は使いません。
この限られた時間に、自然の酵母だけで、パン教室を開催できるのは、
白神こだま酵母があってこそです。

白神こだま酵母は世界自然遺産に指定された白神山地から発見された自然界の酵母。
1年の約半分を雪で覆われる豪雪地帯という環境を生き続けた生命力の強い酵母は、
種起こしが不要で、発酵力が強く、仕込みから短時間で焼き上がるという特性があるのです。


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生地の材料は、国産小麦粉、砂糖、塩、水と白神こだま酵母だけ。
白神こだま酵母はトレハロースが通常の酵母の4〜5倍の酵母。
植物の乾燥や傷みを抑えたり、うまみを引き出すトレハロースが多いことで、
少ない砂糖で自然の甘さになり、油脂や添加物を使わなくても、しっとりやわらかくパンが焼き上がる
まさに奇跡のような酵母です。

大地を守る会では、白神こだま酵母を、ほぼ隔週でご紹介しています。
白神こだま酵母 
ウェブストアでのご紹介はこちら→

白神こだま酵母小袋タイプ 
ウェブストアでのご紹介はこちら→





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講座でチャレンジしたのは、ピザパンとプチパン。
「湿度と温度という酵母が好む環境を準備することで、基本的にパン作りは酵母にお任せ」と津田さん。
ただ一工程だけ、材料をよく混ぜ合わせながら生地をまとめていく作業だけは、
作り手ががんばる必要があります。これはけっこう体力が必要。
講座では、音楽を2曲を流し、テンポ良く、参加者たちが、生地をこねていました。
2曲のうち1曲は、ZARDの「負けないで」!!



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生地がこね上がったら、容器の中に入れ、生地が膨らむのを待ちます。一次発酵です。
講座では、その間、津田さんから、白神こだま酵母についてのお話を伺いました。



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生地はスケッパーを使い、二つに分割。ベンチタイムを経て、成形です。
一つはそのままめん棒でひらたくして、ピザ台に。
そのピザ台の上に、
大地を守る会のタマネギやトマト、ピーマンなどの野菜のほかに、
マッシュルーム、ソーセージや、ツナ缶、ホールコーンを
お好みに合わせてトッピング。オーブンへ。


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一方プチパン生地も成形し、2次発酵させてから、パンの上部に切れ目を入れて、
オーブンにいれます。



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焼き上がりがこちら。講座では、昼食にピザを皆さんでいただきました。
自分で作った焼きたてのピザは、きっと格別でしょう。会場から「おいしい!」という言葉が
あちこちできかれました!!

もちろん、大地を守る会の皆さんは、白神こだま酵母で作ったパンのおいしさを気軽に味わうことができます。
カタログ『ツチオーネ』は、毎週、白神こだま酵母で作ったサラ秋田白神のパンをご紹介しています。
奇跡といえる自然の酵母•白神こだま酵母だからこそできる「引き算のパン作り」が
サラ秋田白神にはあります。
神こだま酵母自身が作り出す味や香りが、パンのおいしさを引き立て、
一般に流通しているパンのように油脂や卵を使わなくても、
やわらかく香り豊かなパンを焼くことができるからです。

ちなみに大地を守る会で毎週ご紹介しているサラ秋田白神の商品はこちらです。

大地を守る会で毎週取り扱いのパン:

サラの白神(ソフトフランス) 1コ
ウェブストアでのご紹介はこちら→

サラのふぞろいプチパン 10コ
ウェブストアでのご紹介はこちら→




※その他、週によって、パンのバリエーションを広げて、ご注文をお待ちしています。

ぜひ、ご賞味ください。

ちなみに、今回のイベントには大地を守る会の商品開発担当者も出席。
今回、イベントに参加したみなさんが作ったピザをヒントに、
これを多くの方に手軽に楽しんでいただけるようにと、
サラ秋田白神と相談し、現在"ピザ台"を開発中なのです。
3月ごろにはご注文いただけるかもしれません・・・。

こちらもぜひお楽しみに!!










2012年12月12日

「食品への放射線照射はいらない!!」政府との意見交換会


~黒塗りの報告書~放射能に付きまとう影・・・

2012年12月6日 13時30分~15時30分
参議院議員会館


大地を守る会の顧問でもある里見宏さん(健康情報研究センター)(公衆衛生)は、放射線を照射

した餌をたべさせた動物に異常が出た経験をされ、それをきっかけに、市民の反対に協力されて

こられました。現在は照射食品反対連絡会の世話人をされておられます。この日も、進行の久保田

裕子さん(国学院大学教授)とともに、深い議論を展開されていました。


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(意見交換会の様子)



福島第一原子力発電所事故があり、多くの市民のあいだでは脱原発への流れがありますが、

原子力村や産業界にはまだまだ原子力依存べったりがあるのが現実です。放射線照射食品は

原子力産業と表裏一体ですので、今でも強力です。


ほとんど表面には出てきていませんが、ここ数年来、水面下、放射線照射食品に「安全」のお墨付き

をあたえようと、「原子力委員会」、「スパイス協会」、「厚生労働省」、「食品安全委員会」、が動いて

いました。現実はきっと、「原子力委員会」がほかのすべてを動かしてきたたのでしょうが。


放射線照射食品については、世界的に議論になっている化学物質は、アルキルシクロブタノン類です。

2002年のフランスのグループの報告によると、放射線照射によって食品中に生じるアルキル

シクロブタノンが、発ガン物質存在下において、その発ガン効果を促進する作用があることを

報告しています。


放射線照射によってアルキルシクロブタノンが発生することは確実です。ですから問題は、この

アルキルシクロブタノンに、毒性(発ガン促進作用、もしくは発がん性など)があるかどうかです。

2009年、食品安全委員会は、大阪府立大学の古田雅一教授を代表として、アルキルシクロブタノン

の安全性評価の研究を委託しました。総額は、3年間で、3千900万円です。


その結果が、2012年7月20日に食品安全委員会の放射線照射食品の専門委員たちに提出

され、説明されています。そしてすでに、食品安全委員会として、古田雅一教授の結果に

対する評価報告書もできあがっています。


ということで、放射線照射食品反対の市民の立場を理解してこられた、大河原雅子議員に

お願いして、食品安全委員会から、古田雅一教授の結果をとりよせてもらいました。

なんと、その報告書は、おどろくべきことに、ほぼ、黒塗りだったのです。





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(黒塗りの結果報告書)


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(食品安全委員会の古田雅一教授の結果に対する評価報告)


この黒塗りの報告書に驚かされ、照射食品反対連絡会の市民は、衆議院選挙、都知事選挙

などで世の中の多くの人々はそちらに目がいってしまっているのはわかっていたのですが、

とりあえず、集まることにしたのです。


この日の意見交換会に出ていた食品安全委員会からの出席者(官僚)の方の説明は、「論文」に

なってからということのみでした。「食品安全委員会は国際的な評価をしたと言われたいので、

論文になったものを評価したという実績にしたい。なので、論文になったあと、公表する」


この言い訳、一般の人には通用しても、事情を知る人にはちょっと通じません。

この官僚の方は、生物論文の査読や出版の現実を知らないのでしょうね。今、論文はメールで

やりとりされます。高等数学などの超難解なものは除きますが、生物論文で、その論文の

レベルと雑誌のレベルが適当なら、順調なら数週間~数ヶ月でアクセプト(受理)されます。


「食品安全委員会の評価」を見ると、古田雅一教授の結果は、日本の名だたる科学者で構成され

ているであろう専門委員が、感覚的ですが、「良」、と評価してるようです。そうだとしたら、まあ、

NatureとかScieceとかの超一流は無理としても、そこそこの雑誌ならば、すぐに(数ヶ月以内)に

掲載されることでしょう。


普通、7月20日に結果を出しているのなら、科学者であれば、その時点で仮に本文を書いていな

かったとしても、1ヶ月もあれば書ける。ということは、遅くとももう今頃はアクセプトされてないと。


それで論文になってないとしたら、それは、古田雅一教授が、今もって本文を書いてないということ

でしょう。それなら、それは、「怠慢」。3千900百万円もらって怠慢は許されないでしょう。


もしくは、結果を、専門委員と古田雅一教授で、・・・してるとか。あとで、都合よく・・・したものが

公表されるとか。これは、想像なので、あってはならないことですが。


この黒塗り現象、東京電力福島第一原子力発電所事故報告書のときもありましたよね。


もう一つの直感的な理解としての理屈。「委託研究」。「学術研究」とは違いそう。

何をいってるかというと、文部科学省などから、「科学研究費」としてお金をもらって研究をする

場合、「新規」の研究を狙ってやることがほとんど。わかりやい例で、iPS細胞のようなものが

あります。つまり、論文にせずに、勝手に公開したりすると、国家的な損失となります。ですから、

「科学研究費」の場合は、論文にする前に公開したりできない、っていう理屈はありえる

(厳密な法的解釈は抜きで)。

しかし、直感的に、今回のような委託研究は違うと感じます。アルキルシクロブタノンについては、

フランスの結果が先に出ています。その結果が、白か黒かを確かめるための研究です。それが

どちらにでようが、それが特許とか、ノーベル賞とか、名誉とか、ほとんど関係しそうにない。

というより、世界中で、誰かが先に、実験として、争ってそうにもない? というか、実際、フランス人

が先にやってるし。あの、食品安全委員会の官僚の人は、本当は何の言い訳を言いに来たの

でしょうか? 


里見宏さん、科学者ですから、この辺の裏話、全部わかって、つっこんでましたが、官僚の人、科学者

でないので、「食品安全委員会は科学的にやります」と、非科学的な回答に終始していました。

残念ながら。



誘導放射能の問題

今回の意見交換会で、もう一つの課題が、里見宏さんから、提出されました。それが誘導放射能です。

専門的な話しになるのですが、簡単にいうと、放射線照射食品レベルの高レベルの放射線を照射

すると、食品そのものの中に、放射性物質ができるということです。

これは、まだ、確実には証明されていませんし、里見宏さんも、確実だとは言ってはいません。

危険性を指摘しています。

しかし、これが本当のことだとすると、非常に怖いことです。

学校給食を考える会副会長の野田克己さんは、「もし仮に、誘導放射能が現実にあるとすると、

今、出回っている照射じゃがいもは汚染じゃがいもということになります。そのことについての

ご意見をお聞かせください」と、厚生労働省につめよっていました。

今後の課題ですが、重要課題です。



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「ちばてつや」さんが協力

里見宏さんは、「あしたのジョー」で有名な、ちばてつやさんのご近所さん。そのご縁で照射食品反対

連絡会のチラシを書いていただいています。照射のターゲットとしてとして狙われるている、肉、

香辛料(スパイス協会)や、オーストラリアで実際にあった、照射ペットフードを食べたネコで起こった

神経マヒなどが描かれています。


放射性照射食品は、元々が、原子力発電所でできるコバルトをもとにした技術。つまり、原子力発電

由来技術。そして、それでできる食品にもいくつかの危険性が潜んでいます。


12月6日は、大地を守る会の吉田和生事務局長も積極的に発言し、議論を展開しました。


放射線照射食品は、遺伝子組み換え食品ほどにはなじみが薄いのですが、アメリカでは生肉など

にも実施されており、TPP(環太平洋経済連携協定)といったことになれば、すぐにでも大きく一般化

するかもしれません。みなさん、ぜひ、今後はニュースや新聞など、注視してください。




2012年12月 3日

NEWS 大地を守る2012年12月号 若手生産者特集

                           この春に大学を卒業して就農したばかりの23歳。



日本の農家の数は減少を続けています。

農林水産省の調べによると、2010年の総農家数は、252万8千戸で、5年前に比べて32万戸

(11.2%)減少※しました。また、農業就業人口の65歳以上が1.6%※を占め、高齢化が進んでいま

す。そのような状況のなかでも、若い世代が農業を仕事として選びがんばっている姿があります。

若き就農者が育てた作物を食べることは、就農者の生活を支えて自立を応援し、日本の食を支える

ことにつながります。大地を守る会は、消費者の皆さんとともに就農者を応援していきたいと考えてい

ます。いま、未来の日本の食の担い手たちが、どんな気持ちで農業に携わり、どんな未来を描いてい

るのか、率直な気持ちをお聞きしてきました。

※出典:農林水産省「2010年農林業センサス」


僕たちが答えました!

人の若手生産者へインタビュー!

黒瀬 友基さん       内田 健夫さん         小田々 仁徳さん



千葉畑の会 内田 健夫さん  23歳
  花嫁募集中!です。

PROFILE

千葉県八街市にある千葉畑の会は、大地を守る会のスイカの食味会でも

おなじみ。秋・冬は落花生や生姜、大根、ニンジンなど、夏はスイカやレタ

ス、かぼちゃなどを栽培しています。2012年春に東京農業大学を卒業した

ばかりの若き三代目です。


               祖父や両親のすごさを実感しています。


生育から販売までの過程を楽しんでいます

 うちは祖父の代から続く農家です。自分には兄弟がいないこともあって、漠然とですが、将来は家

業を継ぐのだろうなと思っていたので、自然と農大に入学しました。就活の時期になっても、自分は農

家を継ぐと決めていたので就職活動をしませんでした。卒業式の翌日から就農すると言ったら友だち

に結構驚かれましたね(笑)。農大でも農家の子どもって、結構少ないんですよ。たぶん自分の学科

の1〜2割ぐらいだったと思います。

 大学では植物病理学研究室に在籍していました。近頃は、化学合成農薬ではなくて微生物を使っ

た農薬が注目されています。研究室では、そういった時代の流れに沿って、微生物を活用した農薬

の開発や植物の病気の研究などをしていました。ただ、大学では理論分野がほとんどで実技が少な

かったこともあり、いま仕事をしているとわからないことも多いです。そんなときは、一緒に働いている

両親や近隣の農家の人に相談にのってもらっています。

まだ就農して間もないですが、農業はなかなか簡単にいかないものですね。この前もニンジンの種を

蒔いたんですが、強い雨にたたかれて発芽しなかったり...。

天候に左右されて思うようにいかないことも多いです。

その反面、自分が育てた野菜を販売する段階まで携われることはやりがいですし、その過程を楽しん

でいます。

求められる農業を追求していきます

 家の手伝いとしてやっていたときは、単純に作業を覚えるだけでした。いまは、どういう作物をどれく

らいの量つくるかといったことを意識して、経営をしていかなければと思っています。

 安全・安心な野菜をつくることは、当然のことです。ただ、おいしさに特化した品種のなかには、農

薬を使わないと収穫量が確保できないものもあったりするんです。安全・安心とおいしさを両立させて

いくのはとても難しいことなんですね。でも自分はこれからも農薬や化学肥料に頼らずに「求められる

農業」に挑戦していきたいです。


 例えば、若い人のなかには、皮をむいたり調理をしたりするのが面倒だからと野菜を食べない人も

多いようですが、そんな人たちにも野菜を食べるきっかけをもってもらえるように手軽に食べられる加

工品をつくることも考えています。インターネットの活用など新しいことも取り入れながら、これからの

農業を作っていきたいです。


みんなに愛された祖父・賢次さん

健夫さんの祖父・賢次さんが亡くなってはや4年。この写真は亡くなる

ちょうど1年前の商品カタログ「プロセス(現・ツチオーネ)」に掲載された

ものです。「内田のとっつぁん」という愛称で親しまれていた賢次さん。

「この人からスイカ作りを取り上げたら何が残るんだろう」とまで言われて

ました。そんな賢次さんのことを大地を守る会の農産担当たちは「スイカ

の精」と呼んでいたとか。賢次さんは、夏の人気イベント「スイカの食味会」

などを通じ、スタッフはもちろん、多くの消費者をいつもこの笑顔で迎え

入れてくれました。




大地と自然の恵み  小田々 仁徳さん 28歳

PROFILE

大地と自然の恵みは、過疎が進む高知県香美市にあり、生姜やオクラ、ニラ、青ネギ、ミニトマト、子

などを栽培しています。仁徳さんは、グループの代表者・小田々 智徳さんの息子です。就農4年目。


生命の力を感じる瞬間に素直に感動します

「大地と自然の恵み」は、高齢化で耕作ができなくなった農家の畑を借り受けて、有機野菜を栽培し

ています。

20〜30代の若いスタッフを採用して地域を元気にしようと、父やスタッフのみんなと一緒にがんばって

います。農業には小さな頃から興味があったんですが一旦、ふつうの企業に就職したんです。

でも、社会人になってから、ますます農業への想いが強くなって、4年ほど前に農家を継ごうと決めま

した。以前の会社では週休2日だったんですが、農家はそんなわけにはいきません。時間を惜しんで

農作業をすることもありますし、自分が自由にできる時間が限られるのは、大変なことの一つではあ

りますね。でも、野菜の種を蒔いて芽が出たときは素直に感動します。生命の力を感じるんですよ。

 日本にはファストフードが普及していて自分も食べることがありますが、最近は、妻のつくる料理が

いちばんおいしいと思うようになりました。農家をやっているとそういうことに改めて気付かされます。

これからの日本の農業を守っていきたいです

 TPPが結ばれると、農作物の価格を下げないと売れなくなってしまうのではないかと心配です。そう

ならないためにも、農作業や知識をしっかりと身に付けることで、日本の農業を守っていきたいです。

いまは、大地を守る会などを通じてたくさんの県外の人たちに野菜や果物を食べてもらっています

が、これからは、地産地消にも積極的に取り組んでいきたいですね。






ライスロッヂ大潟 黒瀬 友基さん 35歳

PROFILE

ライスロッヂ大潟は、湖を干拓して45年ほど前にできた秋田県大潟村にあります。有機農業でお米

(あきたこまち)をつくっている農家の二代目で、両親と妻、3人の子どもと共に暮らす7人家族です。



父と格闘しながら農業の奥深さを学んでいます

 大学を卒業して、そのまま東京でサラリーマンをやっていたのですが「農家を継いでほしい」という

父の強い気持ちがありまして、6年前に地元に戻って農業を始めました。正直、以前は作物を育てる

ことにそれほど興味がなかったんです。でも、いざやってみると農業はとても奥が深い。いろいろと新

しい発見がありますし、いまはとても楽しんで農業をやっています。いちばん大変なのは、父とのやりと

りですね(笑)。

もちろん農家としての経験や栽培技術は信頼していますし、学ぶことも多いのですが、「もっと言い方

を考えてくれたらいいのに」と思うことがあります。

息子には、つい言い方がきつくなってしまうのかもしれませんね。

感謝の言葉が何よりの原動力です

消費者の方々には、もっと「食」について興味や関心をもって、安全・安心なもを選んでもらいたいと思

っています。でも、そのためには生産者側が、安全・心な食品についてしっかりと考えて、消費者の

方々に対して能動的にコミュニケーションをとっていくことが大切です。お客さんから「おいしい」とか

「安心し食べられるお米をありがとう」といった言葉をもらったときがいちばん嬉しいので、そういった言葉

をもらえるように努力を続けたいです。

 大地を守る会の会員さんのように、食や農業について関心が高い人たちのお陰で、私たちは有機

農業を続けることができているんだと思います。ときには厳しいご意見をもらうこともあります。でも、そ

ういったことも含めて、農産物への感想や質問をもらうと、消費者の方とつながっていると感じられる

んです。

それが手間のかかる有機農業を続けようという原動力になっています。





友基さんの父・正さんは滋賀県出身で、1975年に大潟村に入植。
米の販売自由化以前から消費者に直接販売する産直運動の先駆者
として有名な方です。



2012年11月 8日

「ゆかいな野菜物語」

会員さんから回収した使用済み食用油をディーゼル燃料化して、
それを燃料にトラクターなどに使用し、野菜を栽培するプロジェクト
「ゆかいな野菜物語」。
/info/press/2012/07/-723.html

そのプロジェクトで使用済み食用油を
バイオディーゼル燃料・VDF※に精製してくれている
㈱ユーズさんの工場の見学をさせてもらいました!
さて、食用油はどのように燃料となっているのでしょうか。
ご紹介します~

※Vegetable Diesel Fuel(植物性軽油代替燃料)の略

まず、こちらの建物で油を植物性のものやラードなどに分別してまとめ、
油カスなどの取り除きます。
建物内はほのかに揚げ物の香りがします。


主に都内から集まってきた油です。
某有名ハンバーガーチェーンの油も届くそうです。


家庭から集まる油の多くは、ペットボトルに入ってきます。
ペットボトルの口の大きさにあわせた網で
効率的に油をまとめていきます。


大きなタンクに入れて油カスをいっきに取り除きます。
油カスも絞るとかなり油が出るので、
ここもしっかり有効活用します。


油を絞りとった油カスです。
この油カスは、肥料の原料として売られます。
リン酸やカリウムなどと混ぜて、肥料として売られるそうです。
無駄がありませんね!


ここからはVDFの精製工場です。
大きな機械に入れ、触媒などを化学反応させます。
一日に1,400リットル処理できるそうです。


油は使用用途によって酸性度が違います。
酸性度によって色も違います。
その酸性度にあわせて、精製に必要な触媒の量を調整します。


完成したVDFはディーゼル車に給油して
そのまま使えます。
工場内にある給油所。給油のホースを持つのは
㈱ユーズの社長、染谷ゆみさんです!


この精製工場はVDFを燃料として発電した電気で動いています。
これが発電機です。
ディーゼルも電気も、こうやってみるとなんだか身近ですね。


油を分ける工程は揚げ物の香りがしたり、
油カスをとったり「てんぷら屋さん」という感じでした。
でも精製工場の方にいくと「酸性度」や「触媒」など
化学的な工程があり、再びきれいな液体に戻っていて
なおかつ電気まで発電しているので、
まさに、身近なものがエネルギーになった!瞬間に
立ち会えたように思いました。

それと集まった油はもちろん、油カスからも油を絞り、
さらにその油カス自体も肥料になり...と
無駄のなさにびっくりしました!

現在、都内に油回収ステーションが200店舗、
また墨田区全域の保育園前で月2回油の回収を行っているそうです。
http://tokyoyuden.jp/facebook/facebookpage.html


大地を守る会の会員さんはもちろん宅配時に油を出していただいて、
そうでない方はお近くの回収ステーションを探して、
この身近なエネルギープロジェクトに参加してみては
いかがでしょうか。

TOKYO油田2017(ユーズ)
http://tokyoyuden.jp/


大地を守る会
宇田川


2012年11月 7日

食品表示一元化問題 ~遺伝子組換え食品編~


前回の添加物編(→URL)に続いて、今回は遺伝子組換え食品編とします。遺伝子組換え食品は、

添加物と比べれば、法律的な位置づけなどもまったくシンプルで、争点も明確だと思います。

前回の添加物を理解していただけたみなさんなら、5分でわかっていただけると思いますので、

どうぞ気楽にお読みください。


消費者庁Q&A(→URL

厚生労働省(→URL

農林水産省(→URL


法律的な解説

添加物と違って、種類がたくさんあるわけではないのですが、一応、一通り、法的な位置づけ

などを追っていきたいと思います。


食品衛生法
食品が組換えDNA技術(酵素等を用いた切断及び再結合の操作によつて、DNAをつなぎ
合わせた組換えDNA分子を作製し、それを生細胞に移入し、かつ、増殖させる技術をいう。
以下同じ。)によつて得られた生物の全部若しくは一部であり、又は当該生物の全部若しくは
一部を含む場合は、当該生物は、厚生大臣が定める安全性審査の手続を経た旨の公表が
なされたものでなければならない。


遺伝子組換え技術を用いた食品は、一応、「安全性審査」を経て、認可される仕組みとなっています。

しかし、その実態は大変にあやういものだということがわかる事件(事柄)が、昨年、発生しました。

それは、遺伝子組換え技術で作成された微生物を原料とした、添加物の問題です。輸入品の中に、

認可されていない添加物(遺伝子組換え微生物由来)が混入していたことが発覚したのです(→URL)。

普通の市民感覚からすれば、厚生労働省はその販売業者に対しすぐに回収指示を出し、原因追及

などをすべきでしょう。しかしなんと彼らは、これらの添加物をたいした審査もせずに、後追い認可

したのです。行政がいかに業者よりであり、国民の安全を軽んじていることでしょう。これで、この

「認可制度」の信頼性も、一気に地に落ちた感がしました。



表示のはなし

ここまでは厚生労働省の食品衛生法の問題でしたが、ここからは表示になります。表示は、

今のところ、農林水産省管轄のJAS法で定められています。文章は長いのではしょりますが、

「JAS法第7条第1項」に規定されています。まず、上記の問題のような「添加物」の遺伝子組換え

食品は、そもそも表示の対象にすらなっていません。図1を見ながら、読んでください。

まずは、表示対象となっているものが何か、から見ていきましょう。まず、現在の日本で認可されて

いる遺伝子組換え作物は、大豆、じゃがいも、なたね、とうもろこし、わた、てんさい、アルファルファ、

パパイヤです。これら自体やこれらが原料となった加工食品が、表示の対象となっています。

認可されていないものは流通していたら、それ自体が違法だということです。

そして、加工食品にも表示義務となる対象群があって、納豆、きな粉、コーンスターチなど、

33品目群が指定されています。逆に言うと、遺伝子組換え作物が原料であっても、対象品目群

でなければ、表示対象となりません。今のところ、そのような商品が販売されている形跡は

ありませんが、逆に言うと、表示されないので見つけるのも不可能ということになります。


GMhyouji.jpg

































で、ここからは「駄目なルール」ばかりになってしまいます。

「上位3品目ルール」
今、加工食品は多種類の原材料から作られています。遺伝子組換えの表示ルールでは、上位3品目
だけが表示対象で、それ以外に遺伝子組換え作物が使われていても、表示されません。


「全体の重量に占める割合が5%以上」
上のルールに加えて、重量比が5%に達していない場合は、表示の対象になりません。遺伝子
組換え微生物由来の添加物などは、ほとんどの場合、1%未満しか使用されないので、対象に
なりません。


「混入5%許容ルール」
そして、アメリカ、及び事業者への最大の配慮から生まれたルールが、5%許容です。遺伝子
組換え作物の最大の生産国はアメリカです。特に、大豆、とうもろこしについては、アメリカの
畑の90%以上が遺伝子組換えになっています。アメリカから作物を輸入する場合、何ヶ所かの
港に集められ、コンテナに積み込まれ、大きな船で運ばれます。その作業場は、広大で細かい
分別まではできません。今、国どおしで、「分別生産流通管理」に関する規定が決められ、
「非遺伝子組換え作物」の流通が実施されています。この規定を使って流通したとしても、
先述のような理由により、一定の割合で遺伝子組換え品が混入してしまっています。最近の
調査では、3%前後の混入があるということです(伝聞で、根拠となるデータは持っていません)。
このような事態をふまえ、非遺伝子組換えの「分別生産流通管理」をしたものであれば、遺伝子
組換え品の混入(5%まで)があっても、「非遺伝子組換え」として扱っていいことになっています。


「非検出対象外ルール」
最後に紹介するのが、原料が遺伝子組換え品であっても、最終加工品に、組換えDNAやそこ
から生じたたん白質が、現在の技術で検出できなければ、表示対象外、というルールです。
これにあてはまる商品群が、「油」、「醤油」などです。油には「なたね」、「綿」、「とうもろこし」
などが、醤油には「大豆」などが使用されています。


非検出対象外ルール、があるために、実に多くの加工食品が、遺伝子組換え、の表示から

逃れています。輸入実績から見ると、日本はアメリカと並び、世界最大の遺伝子組換え食品

消費国です。しかし現実には、「遺伝子組換え」、と表示された商品は、日本にはほとんどあり

ません。これは、上記四つの例外規定のためです。つまり、今の表示ルールは消費者にまったく

何も示していなくて、「遺伝子組換え食品大量消費国」という事実を覆い隠しているだけ、

ということです。


では、私たちは何を求めていけばいいのか。その答えはすでにEUが出してくれています。EUの

ルールは、図2を見てもらえばわかりますが、完璧に日本の例外を排除するものとなっています。

上位3品目でなく全品目が対象なので、「添加物」までカバーしています(一部、加工助剤などでは、

表示対象にならない規定もあり)。重量比による例外規定もありません。そして肝心な点が、

非遺伝子組換え作物に混入している遺伝子組換え品の割合を、0.9%までとしている点です。

これで、アメリカからの輸入作物は、ほぼ全て「遺伝子組換え」と表示されます。最後に、

「非検出対象外ルール」でなく、トレーサビリティで遺伝子組換えが確認できるものは、表示対象

だということです。これらのルールにより、例えば日本で「遺伝子組換え」ではないとして販売して

いる商品が、同じ中身でEUに輸出されると、「遺伝子組換え」の表示で販売されている場合があり

ます。そういった実例を、「遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン」の方がベルギーで発見され、

会議で紹介されていました。

また、EUのルールでは、家畜飼料も表示対象です。そして、外食産業で遺伝子組換え商品が

販売される場合にも表示義務があります。そのままでなく、調理して出される場合は対象外です。

EUの表示についての参考サイト(→URL



EU.jpg



































コストもかからない、スペースもいらない

「遺伝子組換え」表示に関しては、消費者は、単純にその商品に遺伝子組換え作物が原料として

使用されているか否かが知りたいだけ。単純に、該当するものに「遺伝子組換え」と書いてもら

えればいいだけです。それには、コストもスペースもいりません。政治家、行政の判断だけです。

ぜひ、市民の思いをこれらの人々に伝えて、「遺伝子組換え」表示を実現させていかなければ

なりません。


新しい技術が新たな脅威に

表示の問題はまだまだ残っていますが、そんな中、遺伝子組換えに関しては、新しい技術を

使った遺伝子組換え微生物をメインにした開発が進んでいます。そしてその新しい技術に対して、

厚生労働省は、どんどんとお墨付きを与えてしまっています(→URL)。

それらは、「セルフクローニング」、「ナチュラルオカレンス」、「高度精製品」、「人口制限酵素」など

という言葉で表されるものです。

専門的なことについては、また別の機会にするとして、これらの言葉については、覚えておいて

いただき、報道などにも注意を払っていただければと思います。

市民運動としても、これらの技術に関しては、注視、監視していきます。




2012年11月 5日

NEWS 大地を守る2012年11月号 東日本大震災から1年半が過ぎた

復興息づく、東北を巡る

 3月11日の東日本大震災から1年半が過ぎようとする9月中旬。震災後、大地を守る会の復興支援活動を

先頭に立って行った事務局長・吉田和生(当時水産畜産責任者)が、三陸沿岸を襲った巨大津波によって

被害を受けた生産者たちのもとを訪ねました。復興に向けて進む生産者たちの長い道のりは、ひと通りでは

ありません。震災当時の様子から、復興に臨む想いや今後の展望について、生産者たちの〝今の声〞を

お届けします。

(NEWS大地を守る編集部)


津波で養殖いかだをすべて失った奥松島水産振興会の

二宮義秋さんと、養殖の状況を船で見に行く吉田。

下は、震災後に新しく吊るした養殖いかだで成長する

1年目のカキ。被災地の希望のシンボルです。































重茂 



半島内陸部にあったため津波の被害を免れた

工場で、ワカメの芯取り作業が行われていました













重茂漁業協同組合 岩手県宮古市

   これからの漁村モデルをつくっていく

 重茂半島は、岩手県の中でも巨大な津波に襲われた地区の一つです。その高さは37mにも及んだといわれ、

重茂漁協にあった800隻の船は、わずか20隻ほどを残し流されてしまいました。当時は国の補償がいつに

なるかわからなかったこともあり、震災後3日目には、重茂漁協は船の手配や工場の修復のために動き

出しました。

 「組合員である漁師たちに復興への道筋を示す必要がありました。今振り返ると、驚異的なスピードで

復興に突き進んだと思います」と話す後川良二さん。

 後継者不足に悩む漁協が多い中、重茂漁協は組合員の約8割に後継がいるという優良な生産者組合

でした。また、石けん運動や青森県の六ヶ所再処理工場反対など、海の環境を守る運動に積極的に取り

組んできた組織力の強さがありました。

 「大地を守る会から送られた2隻を含め、なんとか船を200隻集めて漁を再開しましたが、不慣れな船を

何人もの漁師が共有しながら漁をする状態が続き、これまでのような漁獲量を復活させるのは困難でした」。

 現在では船の数も増え、組合員の8割が漁に戻っています。

 「水揚げ量が増えることも、もちろん大切なこと。でも2割の人が震災後に漁をやめたのも事実。

だからこそ漁協としては、重茂地区に住むことの価値も高めていきたい。老人が安心して暮らせる、

子どもを安心して育てられる、そういう新しい漁村づくりを進めていきたいですね」




定置加工販売課長 兼 購買課長
後川 良二さん

震災後、リアス式海岸沿いの道路や橋が壊れたため、孤立した

生産者たちに歩いて支援物資を運んだ後川さん。








気仙沼


建物の損傷が少なかった内陸の加工場では、

スタッフが元気に働いていました。











村田漁業株式会社 宮城県気仙沼市

 戻ってきてくれた従業員とともに

 村田漁業は、本社の1階が被災したほか、加工場や製氷工場が大破。

そして、加工場で一人の若い従業員が尊い命を失いました。

 「震災後に黙々とがれきの片づけをする従業員の姿を見たときに、絶対に元に戻してみせる、

と決心しました。ただ、失業保険の給付のために従業員を一時解雇せざるを得なかったときは、

本当につらかったです」と、当時のことを思い出し、村田憲治さんは涙をにじませていました。

 また、震災時に倉庫内にあったマグロやカツオ約400トンは腐敗してしまうため、海洋投棄を

余儀なくされたそうです。

 「商品が重機でごっそり持ち上げられる姿は切なかったですね」。

 その後、昨年の8月には製氷工場が、11月末には加工場が復活し、販売を開始しました。

約50人いた従業員のほとんどは会社へ戻ってくれたそうです。

 「昨年、大地を守る会への年始用マグロの出荷を目指したのですが、残念ながらそれは

かないませんでした。

でも、地元の人たちが、全国から寄せられた支援のお礼にと、贈り物用に商品を購入してくれ

ました。地元での知名度が上がったのは思わぬ効果です」。

 村田さんは「気仙沼の復興はまだまだ先」と話します。市内には地盤沈下によって建物を

再建できる土地が少なく、都市計画の目途が立っていないからです。村田漁業の本社ビルは、

今年の2月にようやく完全復旧しました。大地を守る会では、今年から村田漁業の商品の取り

扱いを再開しています。



代表取締役社長 村田 憲治さん

地元では、屋号である『「川」の字のマグロを食べないと年を

越せない』と言われるほど、気仙沼市の中でも老舗のマグロ

問屋。







石巻


「おとうふ揚げ」を持つ従業員の皆さん。元気に戻って

きてくれました。

本商品は商品カタログ『ツチオーネ』148 号で取り

扱います。









-株式会社髙橋徳治商店 宮城県石巻市-

  私たちは、何を学んだろうか?

 震災後、髙橋徳治商店には工場復旧のため多くのボランティアが集まりました。しかし、いくら泥を

すくっても地盤沈下した工場内には、ヘドロが再び入り込みます。代表の髙橋英雄さんは「こんなこと

をして、意味があるのだろうか?」と深く思い悩んだと言います。

 そんなとき心の支えになったのは、避難先の神社で生活をともにした約180人の人々の顔でした。

電気も水もない共同生活の中、笑顔を振りまいてくれた小さな子どもたち、野の花を摘んで生けてく

れたお年寄りたち。「震災翌日になってようやく小さなおにぎりをみんなで分け合いました。そしたら

身体がふわーっと温かくなったんです。あのときのことは忘れられません。彼らがいなかったら、自分

は今頃どうなっていたか」と髙橋さんは振り返ります。

 工場のラインが一部再開してから最初に製造した「おとうふ揚げ」は、大地を守る会が「一日も早い

復活のためには、生協などの取引先と統一商品で」と提案したもの。「応援してくれた人たち、関わっ

てくれた地元の関係者の期待を裏切れない」と、髙橋さんは商品の品質にとことんこだわりました。

 髙橋徳治商店では、今の工場から約6km内陸に自然エネルギーを取り入れた新工場を建築中。

髙橋さんがその想いを強くしたのは福島でのある集会で、一人の少女が「私たちの未来を返してくだ

さい」と訴えたのを聞いたから。「背筋を正さざるを得なかった」と髙橋さん。震災に何を学んだのかと

いう自問に、「食べものの大切さ、人や地域とのつながりの大切さに気付かされました。あのおにぎり

を忘れずに、進んでいきたいと思います」。



代表取締役社長 髙橋 英雄さん

避難所で一緒に苦楽をともにした仲間たちの思い出の写真を

見せながら、当時を振り返ってくれました。










東松島

修復したカキ養殖いかだの向こうには、

津波で破壊されたいかだの残骸が今も

残っていました。海底にがれきが残って

いるため、いかだから吊るすカキの養殖

ロープを短くせざるを得ないそうです。















-奥松島水産振興会 宮城県東松島市-

  カキの加工場を何とか建てたいです

 震災の日、消防団に所属していた二宮義秋さんは、津波の浸入を防ぐため、消防車で堤防へ向か

いました。そのとき、すれ違った車の中に、父と母、妻、子どもの姿があったそうです。

 「家族とすれ違った直後に津波が襲ってきました。家族が乗った車は私と反対方向に走っていまし

たが、津波がものすごい速さで車を追いかけていたので、正直、もう家族は死んだと思いました」と、

二宮さんはあの日を振り返ります。

 家族を失ってしまったかもしれないという悲しみで気力も失われていましたが、次の日親戚に会い、

家族が助かったことを確認。大地を守る会にも連絡を入れてくれました。

 現在二宮さんは、カキの殻をむく処理場をほかの生産者と共同で使っています。また、カキの種は

組合員で均等に割り振ることになりました。二宮さんが生産できるカキの量は、震災前の3分の1程度

の量になってしまったそうです。

 「早くおいしいカキをお届けできるようになりたいです。ただ、震災前の状態に戻すには、まだまだ

時間がかかると思います。津波で壊れた橋も道路も復旧の目途が立っていません。まず私は、カキ

の加工を建てることに力を入れたいと思います」。


二宮 義秋さん

父・二宮義政さんのカキ養殖事業を引き継ぎ、今や二宮さんのカキ

生産の大黒柱となった義秋さん。乗っていた消防団の車が波に流さ

れるも、奇跡的に脱出することができました。

 まだ、カキの処理場を共同で使っていたり、仕入情報をやり取りす

                   るファックスも使えない状況。再開時期はもう少し先になりそうです。




2012年10月16日

10-12月の外部団体イベント予定


みなさま、こんにちは。食欲の秋、勉強の秋、運動(社会運動?)の秋になりました。

10-12月の外部団体のイベント予定をお知らせいたします。


 主催:NPO法人 JFSA
 日時:2012年10月19日(金)、20日(土)、21日(日)
 場所:千葉県千葉市中央区都町3-14-10(JFSA事務所)
 内容
   JFSAの倉庫前で「市」を開催!古着はもちろん、
   雑貨、新品寝具、エスニック衣類などの販売
   10月21日(日)は、お餅つき大会、
   古着の仕分け体験、JFSA活動紹介など。
 問い合わせ、申込:NPO法人JFSA事務局
  業務時間:10:30~19:00(木曜定休)
  電話/FAX:043-234-1206
  E-mail : jfsaアットf3.dion.ne.jp


 参加費:各回800円。(4回全部申込で2800円)
 問い合わせ、申込:日本消費者連盟

 2012年10月25日(木) 13:00~17:00
 第1回「いま食の世界で何がおきているのか?」
 講師:天笠啓祐さん
 場所:飯田橋セントラルプラザ16階A教室

 2012年11月19日(月) 13:30~16:00
 第2回「狙われる食の放射線照射」
 講師:里見宏さん
 場所:飯田橋セントラルプラザ16階A教室

 2012年12月14日(金) 13:30~16:00
 第3回「食品添加物」
 講師:渡辺雄二さん
 場所:飯田橋セントラルプラザ16階A教室

 2013年1月19日(土) 午後
 第4回:詳細や場所は未定


 2012年11月6日(火)、12月4日(火)、19時~20時
 首相官邸前


○BSE規制緩和反対院内学習会
 主催:食の安全監視市民委員会、日本消費者連盟
 日時:2012年11月7日(水) 14:30~16:00
 場所:参議院議員会館109会議室
 問い合わせ、申込:日本消費者連盟


○学校給食ニュース編集責任者「牧下圭貴さんと学ぶ連続講座」のお誘い
 ~ 10年後の子どもたちにできること ~
 主催:全国学校給食を考える会
 日時:2012年12月15日(土) 10時~12時30分
 場所:大地を守る会 六本木会議室
    東京都港区六本木6-8-15第2五月ビル3階
    地下鉄日比谷線・大江戸線「六本木」出口3より徒歩5分
 参加費:500円(資料代含む)
 問い合わせ、申込 : 全国学校給食を考える会
 (参加ご希望の方は、必ず事前にご連絡ください)


○江戸前ESDふくしまワークショップ《福島の海と魚を知ろう》
 @東京海洋大学品川キャンパス
 主催:東京海洋大学 江戸前ESD協議会
 日時:2012年11月18日(日) 9時30分開場、10時~15時(予定)
 場所:東京海洋大学(品川キャンパス)白鷹館 2階 多目的ルーム-1
 参加費:無料
 定員:30名(18歳以上)(必ずご本人様がお申し込みください。)
 お申込みは、FAX/電子メールでお願いします。
 (必ず返信いたしますので、ご確認ください。)
 電子メール:kawabeアットkaiyodai.ac.jp
 FAX: 03-5463-0574
 お問い合わせは 電話 03-5463-0574(川辺)まで。



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2012年10月 3日

スウィーツソーパー・スキンケア講座を開催しました

10月3日(水)大地を守る会・六本木会議室で、
福岡県芦屋町からパルセイユの金井誠一さんにお越しいただき、
パルセイユからお届けしている基礎化粧品・スウィーツソーパー・スキンケア講座を開催しました。


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講座のようす。参加者の皆さんは、基礎化粧品のテスターをお試しになりながら、
お話をおききになりました。
会場は、基礎化粧品に配合された精油の香りがほんのりひろがり、心地よい空間に♪




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左が、パルセイユの金井さん、右はケイミー・オフィスの喜多さんです。
喜多さんは、東京にある企画会社の方。
大地を守る会の基礎化粧品を良く知る、オーガニック化粧品に精通するお人なのです。

今回、まず、喜多さんから、商品として、カタログに掲載されるまでに、
大地を守る会で取り扱う化粧品が、どれだけ厳しい基準で審査され、製造されるか、
詳細なお話をいただきました。
「メーカー側が大地を守る会に提出する書類だけで30枚、ハードルを越えに越え、
やっとひとつの商品が生まれるのです。
原材料が植物などの天然由来であることが明らかで、
防腐や成分抽出も石油由来でないことが求められる。
自然界のなかにあるもので、防腐や乳化などを、
試行錯誤しながら作りだしていきます。
大地を守る会の化粧品は『種類が少ないなあ』という印象ですが(笑)、そういう背景があるのです」
と喜多さん。

実際にその後の金井さんのお話から、大地を守る会でご紹介できる基準の化粧品が、
生産者の努力と熱意と誠意のたまものであることが伝わってきました。


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こちらは、福岡のパルセイユの手作り化粧品工房。

この講座で、スウィーツソーパーシリーズでは、
表示義務が生じない、原材料に添加される石油由来原料を避けるため、
化粧品の原材料から手作りすることや、
化粧品の乳化や防腐効果については、原材料の分量や配合のタイミングなど、
試行錯誤をくりかえし、一つひとつ乗り越えてきたことがわかりました。

「そのために全て、大量生産が出来ないので、手作りなのです。
素材の配合を何回も試して、科学的根拠というよりも、偶然にできたイメージがあります。
また、配合割合だけではなく、配合する順番も大切です。
おもしろいもので、料理と同じなのです。素材を配合する順番を変えることで、
うまくまとまるということもあります」と金井さん。

金井さんは、化粧品の防腐効果のために、ローズマリーを使用しています。
自然に自生するローズマリーは、殺菌ではなく、制菌作用のみ。
もちろん合成された化学物質ではないので、持続性はなく、そのままのローズマリーでは、
2~3週間が限度。
金井さんは5~6年前にそのローズマリーの濃縮に成功し、数年の制菌作用を実現しました。
「殺菌」ではなく、「制菌」作用のローズマリーなので、化粧品の加工は無菌状態から始めます。
そして、会員のお宅には、製造して、できるだけ早くお届けできるよう心がけています。

石油由来原料や合成界面活性剤に頼らない化粧品作りは、工夫と知恵の結晶なのですね。



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さて、講座では国際エステティシャンの資格をお持ちの金井さんからハンドマッサージを
ご指導いただきました。
使うのは、スウィーツソーパー オリジナルブレンドオイルです。
参加者が2人一組になり、お互いに施術しあいました。


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スウィーツソーパー オリジナルブレンドオイルは、
金井さんご自身が選び抜いたオイルをブレンドしたマッサージオイルです。
ビタミンEを豊富に含む国産の米ぬかを圧搾し、低温ろ過した油をベースに、
浸透性の高いホホバ油、アルガン油をブレンドするという逸品です。



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金井さんに実際に施術を受ける方も。
会場のみなさんの本当に気持ちよさそうな表情が印象的でした。
エステの技法で普段知らず知らずに硬くなっている身体をほぐし、
リンパ線を流してあげることで身体も表情も柔らかくなったようです。



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最後は、肩甲骨のまわりの筋肉をほぐす体操をおこないました。

石油由来原料や合成界面活性剤に頼らない化粧品作りには、失敗をくりかえしても、
前向きにチャレンジを続けて、乗り越えてきた人の努力がありました。
その努力は、使う人の顔が見える距離で、化粧品を作っているからこそ、
その人のために「本当に安全で、必要な化粧品であってほしい」という
作り手のぶれない信念に支えられているようです。





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こちらの講座でご紹介した、手作りのパルセイユの化粧品は、
今週、みなさまにお届けしたチラシでご紹介しています。
ご注文は10月8日(月)~12日(金)まで。

今回は、スイーツソーパーの基礎化粧品、マッサージ用のオリジナルブレンドオイルなどのほかに、
新発売のシャンプー、リンスもご紹介しています。

どうぞ、ご利用ください。




2012年10月 1日

NEWS 大地を守る2012年10月号 はじめよう ひろげよう キッチンからエネシフト

ご存知ですか?家庭から出る廃食油の行方

 1年間に出る廃食油の量は、家庭からは10万トン、飲食店からは25〜35万トンといわれています。そのうち、飲食店から出る廃食油の大部分はリサイクルに回されていますが、一方で、家庭から出る廃食油の実に9割は、そのまま捨てられているのです。
 これまで大地を守る会は、環境保全と消費者の安全・安心を第一に考えたエネルギー問題への取り組みを進めてきました。
 昨年4月11日には、原発に頼らない社会の実現に向けた「スイッチ!電力」宣言を行い、6つのアクション(左図参照)を発表。
そのアクション【3】「大地を守る会で自然エネルギーの導入をすすめます」を実現する取り組みの一つとして、昨年の7〜9月に「ゆかいな野菜物語」プロジェクトを実施しました。
このプロジェクトは経済産業省の助成事業で、宅配会員から回収した廃食油をバイオディーゼル( VDF)に精製し、大地を守る会の生産者が農機具の燃料として使用して、野菜を栽培・販売するというものです。3カ月間という限られた期間でしたが、会員の皆さまから回収した廃食油から2,308リットルのVDFを作り、4 .5トンのCO を削減することができました。
「ゆかいな野菜物語」(7月より再開)は、太陽光発電機など特別な機械を必要としない循環型代替エネルギーのプロジェクトです。
もし、捨てている廃食油があれば、資源としての活用を考えてみませんか。次ページからご紹介する「ゆかいな野菜物語」で、手軽にできるエネルギーシフトを、はじめましょう。

※ベジタブル・ディーゼル・フューエルの略。
廃食油を原料とするディーゼルエンジン用の新しい燃料。1993年に㈲染谷商店が世界で初めて開発に成功した。

スイッチ!電力 6つのアクション

1 電力についての消費者アンケートを実施します

2 自然エネルギー推進団体等、関連ネットワークと協同します

3 大地を守る会で自然エネルギーの導入をすすめます

4 原発に頼らないための「節電アクション」を募集します

5 消費者の声をいかし、世の中に提言を行います

6 原発のない、日本をつくります

 

「ゆかいな野菜物語」が再始動!

 昨年7〜9月にかけて行われた廃食油をエネルギー活用するプロジェクト「ゆかいな野菜物語」。今年の7月23日からは、継続的な取り組みとして新たにスタートしています。
 ネーミングが表すとおり、油(ゆ)が回る(かい)循環型代替エネルギーの実現を目指すこのプロジェクト。キッチンから出た廃食油をVDFに精製して生産者に提供し、そのVDFを燃料としてトラクターなどの農機具を動かします。
そして、栽培された野菜が宅配会員の食卓へと戻ってくる仕組みです。これまで廃食油を回収する生協などはありましたが、野菜の栽培・販売までをサイクルに取り込んだのは、大地を守る会が初めての試みです(大地を守る会調べ)。
 廃食油から精製したVDFは、大気汚染の原因となる硫黄酸化物ゼロ、呼吸器官障害の原因といわれる黒煙は軽油の半分以下と、とてもクリーンなエネルギーです。
 昨年は運搬費やVDFの価格などが課題になっていました。そこで今年は、株式会社ユーズのご協力のもと、ほぼ軽油と同等価格でVDFを販売。
また、2013年7月末までは、VDFの運搬費を大地を守る会で負担することにしました。
 今回は、プロジェクトに参加している生産者の富谷亜喜博さんと、廃食油をVDF化しているTOKYO油田(ユーズ)の染谷ゆみさんにお話を伺いました。

家庭から出る廃食油の回収にご協力ください

「ゆかいな野菜物語」プロジェクトの廃食油回収にご協力ください。あなたのキッチンから出た廃食油がVDFとして精製され、トラクターなどを動かして野菜作りに役立ちます。
回収方法は、廃食油をペットボトルに入れて食材配送時に大地を守る会へ渡すだけ。ゴミとして廃棄するよりも手間がかかりません。
そして何より、クリーンエネルギーにシフトする確かな一歩となります。持続可能で豊かなライフスタイルの実現を一緒に目指していきましょう。

富谷亜喜博さん
さんぶ野菜ネットワーク 代表理事
千葉県山武市で、小松菜やレタスなどの葉物野菜、スイカなどの果物など、多種多様な農作物を栽培。

 昨年から「ゆかいな野菜物語」に参加しています。VDFの存在は以前から知っていましたが、正直、農機具に影響が出ないか不安がありました。
トラクターなどの農機具は10年、20年と長く使うものですから、生産者であれば、誰しも感じることだと思います。ですから、VDFを使い始めた当初は、軽油とVDFを混ぜて使っていました。
 ハウスで使うと、軽油とのにおいの違いがよくわかります。ほのかに天ぷらの香りがするんですよ。
環境への優しさを体感する瞬間ですね。徐々にVDFの濃度を上げて繰り返し使ってもトラクターに影響はなく、軽油と変わらないパワーで動かせると実感できたので、今ではVDF100%で使用しています。ただ、トラクターの種類によってはパワーの差を感じるかもしれません。
私は3台のトラクターで試してみましたが、もっとも古いトラクターとの相性がよいと感じました。新しいトラクターは濾過機が繊細だからかもしれませんね。
 VDFは、一斗缶かドラム缶での配達が選べます。私は頻繁に耕運するほうではないので、一斗缶で購入しています。そのときどきでVDFが黄色っぽかったり赤みが強かったりと色は異なりますが、使用感に違いはありません。
 昨年は、軽油に比べてVDFの価格が高くコスト面に課題がありましたが、今年からは軽油と同等価格で販売されると聞き喜んでいます。軽油と大差ない価格なのであれば、環境に優しい方がいいですよね。
大切なのは、新しい試みをおもしろいと感じて、楽しみながら挑戦する気持ちだと思います。いろんな生産者がVDFを使って情報をみんなで共有できたら、誰もが安心してVDFを使えるようになると思います。

染谷ゆみさん
(株)ユーズ 代表取締役
廃食油を回収し再資源化する事業を展開。1993 年には、世界初となる廃食油の軽油代替燃料の開発に成功。

「廃食油は大切な資源。回収の広まりを期待します」
「廃食油は資源であり、東京は大油田」という発想から、東京の家庭や飲食店から出る廃食油を回収して再資源化しています。
 大地を守る会とは、1995年の宅配配送車へのVDF使用以来のお付き合いです。
ソーシャルビジネスの大先輩ですし、一緒にプロジェクトに取り組めて嬉しいですね。
 昨年の会員アンケートでは、「油は食用として使い切るから回収に出さない」という意見が7割を占めたと聞いています。会員の皆さんの環境への意識の高さを感じました。私は廃食油を回収している立場ですが、本当は1滴も廃食油が出ない社会が理想的だと考えています。
廃食油を循環できるからといって、どんどん出してほしいわけではないんです。ただ、1年間に出る廃食油の量は、家庭からは10万トン、飲食店からは25〜35万トンといわれ、家庭の廃食油の9割は、残念ながら捨てられているのが実情です。
固めて捨てる、紙に含ませて捨てるといった方法では、新たなゴミを生み出すことになってしまいます。
 これまで捨てていた廃食油を資源として捉え、「ゆかいな野菜物語」を通じて、回収に参加してくれる人の輪が広まっていくことを期待しています。

 

・回収するもの:使用済み、もしくは未開封の食用油(液状の油に限る)。

・回収容器 :使用済みペットボトル(最大2リットルまで)に入れ、ビニール袋に入れてしばる。

・回収方法 :配送員に手渡し、もしくはハッポウ箱・コンテナに入れる。

・回収に出される場合は下記URLを必ずご確認ください。
https://member.daichi.or.jp/news/dispdetail/contentscd/9/year/0/no/688

 

生産者の皆さんへ

VDFを使ってみませんか?

 「ゆかいな野菜物語」では、VDFの価格を120円/リットルにし、2013年7月末まではVDFの送料を大地を守る会が負担します。これは、より多くの生産者にVDFを使ってほしいという思いからです。
ご興味のある方、ご質問は下記連絡先までお問合せください。

お問合せはこちら:03-6661-1610(株)ユーズ(担当/河合)

 

 

いろいろなところではじめています、エネシフト。

野菜残渣をエネルギーに変える「ベジィエナジー」

 日々の宅配業務でどうしても出てしまうもの。それは、傷んで商品にならない野菜や、土で汚れた外葉などの野菜ゴミ(残渣)です。この残渣をエネルギーに転換するプロジェクトが「ベジィエナジー ~もったいナイをエネルギーに~」です。バイオエネルギー事業で実績のあるバイオエナジー社にご協力いただき、昨年の11 月14 日から継続して取り組んでいます。
 自然界に存在する微生物が残渣を約30日かけて分解し、バイオガスを発生させます。
このガスで、ガスエンジン発電機を動かして発電したり、精製・熱量調整・腐臭などの加工をして都市ガスにしています。

除染しつつエネルギーを生む「グリーンオイルプロジェクト」

 有機栽培による米・麦・大豆の輪作を実践してきた稲葉光國さんが代表を務める栃木県上三川町のNPO法人 民間稲作研究所は、放射能の除染からエネルギー自給までを循環サイクルで実現していく「グリーンオイルプロジェクト」を開始しています。この「グリーンオイルプロジェクト」は、大豆・ひまわり・なたねを育てることで除染を行いながら、圧搾した油から出た廃油をSVO化し、トラクターの燃料としたり、搾油後の残渣をメタン発酵させ、各種の燃料として利用していくことを目指しています。
 大地を守る会は、このグリーンオイルプロジェクトについても、どう関わっていけるのか、検討していきます。

※ストレート・ベジタブル・オイルの略。植物油(廃食油)をそのまま燃やしてしまう燃料のこと。



NEWS 大地を守る2012年10月号 やまけんの大地を守るうんまいもん探訪

さやあかね
ジャガイモは男爵とメークインばかりじゃない
 

 新じゃがのシーズンは1 年に2 回。春先に出てくる九州地方の新じゃがと、これからの季節に出てくる北海道の新じゃがだ。北海道では雪が溶けてから種芋を植えるのでこの時期に掘り始めるのである。

 縦に長い日本の端と端だから、北海道と九州では得意な品種も違う。ジャガイモは品種によって味や肉質が全く違うから、いろんな品種を楽しむのが吉だ。ちなみに、定番の「男爵いも」「メークイン」は日本に導入されてから約100年経っている。近年定着した「キタアカリ」だって1987年の品種だから古い! 実はジャガイモは新しい品種が少なくとも年に5 種は開発されているのだが、なかなか新品種が根付かない特殊なマーケットだ。売る側にすれば、知名度のある定番品種は労せずとも売れる。一方、新品種は売れるかどうかわからない。
だから安全パイの定番品種を並べるばかりで、新品種が根付かないわけだ。
 けれども、最近の品種は定番品種の欠点を補ったものが多い。例えば男爵いもはごつごつして皮を剥きにくいけれど、新品種のほとんどがツルンとした表面で、皮を剥きやすい。味の面でも様々で、栗のような香りのする「インカのめざめ」や、バターなどと合わせるとおいしい「シンシア」など、目的別に選べるようになってきた。
 写真は十勝で無肥料・無農薬で栽培された「さやあかね」。無肥料とは思えないほどに立派で、新じゃがの状態でも香りが強くおいしい。こんな新しい品種が拡がるかどうかは、食べ手の皆さんにかかっている。ぜひ食べたことのないジャガイモ品種にも手を伸ばしていただきたい。


山本 謙治(やまもと けんじ)
1971年、愛媛県に生まれ、埼玉県で育つ。農産品・食品などのコンサルタント会社(株)グッドテーブルズ・代表取締役社長。
『日本の食力? 国産農産物がおいしい理由』ほか。ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記(www.yamaken.org)」が人気。





NEWS 大地を守る2012年10月号 今月の数字

26.6% →  2011年の日本の木材自給率

 戦後、木材の輸入自由化とともに下がり続けた日本の木材自給率。2000 年には20%を割り込み(18.2%)、8割が外国産材という木材輸入大国になりました。しかし、ここ数年、木材自給率は上昇傾向にあります(07 年22.6%、08 年24.0%、09 年27.8%、10 年26.0%)。世界経済の低迷の影響で木材の総需要量が減少した中で、相対的に国産材の自給率が上がったというのが実情ですが、国産材の生産が堅調であることも確かです。
 では、自給率が上がって山が活気づいているかと言えば、そうとも言えません。
その要因の一つに木材価格の低迷があげられます。需要は旺盛なものの木材価格が低いため、伐採後の山に再び木を植えて育てる費用を賄えず、結果、伐採後に放置される山が増えています。このままの状況が続けば、ハゲ山がどんどん増えていき、国土の7 割が森林の"世界有数の森林国"とは呼ばれなくなる日がくるかもしれません。木材は畑の野菜とは違い、植えてから数十年にわたる手入れを経てはじめて製品となります。急に必要となっても、すぐに収穫できるものではありません。「木材の自給率が上がった!」だけでは素直に喜べないのが現在の日本の木材事情なのです。
  (森と木の住まいづくりフォーラム・秋山 進)


NEWS 大地を守る2012年10月号 くらすことつながること

自分でできることは、なるべく自分で

 いま、窓から山が見えます。毎朝、聞こえてくるのは、鳥の声。
晴 れた日には、湖面に山が映ります。この夏、あたらしい場へ移り住みました。移り住んだのは、四国の山のほうです。水がいい地域で、水道の水でも「おいし い」と感じられます。空気があまく、1日のうちに何度も深く深く息をします。暮らす場所は変わりましたが、日々することは、どこにいてもそう変わりませ ん。きちんと作られたものを選び、食べ、仕事をして、人とつながり、あとはできることをしていく。そのくり返し。そんななか、ひとつ、積極的に「やろう」 と思っていることがあります。それはセルフケア。いままでもしていましたが、いままで以上に。これからは、できることは「なるべく自分で」が、いいと思う のです。
 たとえば、ヘナを使っての髪のカラーリング。いままでお店に行っていましたが、自分ですることにしました。ヘナはカラーリングだけでな く、デトックス効果もあると言われています。頭にこもった熱を逃がしてくれるそう。また、余ったヘナで足湯もできます。日ごろ、頭は使ってばかりでなかな かケアできない部分。月に1 度、自分の体と向き合う時間にしようと思います。ほかには、朝、起きたら白湯を飲む、オイルマッサージをする、足をあたためるなど、ちいさな習慣もつづけ ています。最初は、手間がかかる、と思うようなことも、習慣にすると、1日の流れのなかにうまく組みこめます。
 きちんとしたものを食べることと、セルフケアは、どちらも「自分で」という気持ちから。ときどき何かに、だれかに手伝ってもらいながら、教えてもらいながら、工夫して、できることはやっていこう。
なんと言っても、そのために、あたらしい場に来たのですから。


廣瀬 裕子(ひろせ ゆうこ)
作家。日々の暮らしがその人を育むという思いを言葉に乗せている。著書に『できることからはじめています』、『まいにちのなかにオーガニック』など。3.11を受け「5年後10年後のこどもたちが健やかに育つ会」を立ち上げた。

NEWS 大地を守る2012年10月号 平和の象徴オリーブの苗木をパレスチナに送ろう。 スマイルオリーブ基金が始まります

大地を守る会で取り扱う「オリーブオイル(パレスチナ自治区産)」は、イスラエルによる占領化が進むパレスチナ自治区で生産されています。
このたび、私たちはパレスチナの農民を応援し、彼らの命ともいえるオリーブの木を守るためにオリーブの苗木を送るプログラムをスタートさせます。
その支援の仕組みについてご紹介します。
乾燥したパレスチナの丘に広がるオリーブ畑。イスラエル軍は計画的に重機を使いこの畑を破壊しますが、
もちろん事前にパレスチナ側は知らされることはありません。

壊され続けるオリーブの畑
 パレスチナと言えば、時折ニュースで聞く紛争地を想像される方も多いでしょう。
遠い国のニュースなので、なかなか実感がわかないかもしれません。私たちが宅配で取り扱っているオリーブオイルの一つは、そのパレスチナ自治区(ヨルダン川西岸地区)というところで作られています。大地を守る会のポリシーは顔の見える関係。
日本の農家のようにすぐに会いに行くことはできませんが、年に一度は顔を合わせるように努めています。 
元々「パレスチナ」は、地中海東岸部の一帯を指す土地の名称でした。しかし、この地にユダヤ人国家を作ろうとするシオニズム運動によって多くのユダヤ人が流入した結果、ユダヤ人の土地(現イスラエル)とパレスチナ人の土地(現パレスチナ自治区)へと分割され、1948 年にイスラエルの建国が宣言されました。その土地に暮らしていたパレスチナ人は追い出されて難民となり、パレスチナ自治区や隣国へ移り住むことを余儀なくされたのです。
 建国以降もイスラエルは、国際的に認められたパレスチナ自治区との境界線(グリーンライン)を越え、違法にユダヤ人入植地を拡大しています。さらに、その入植者を守ることを名目に、パレスチナ自治区内に入り込む形で分離壁の建設まで進められています。
このように、イスラエルは自分たちの領地拡大を既成事実化するためにパレスチナ自治区に侵略し、そこに暮らす普通の人々のオリーブ畑を破壊して土地を奪い、資源を制限するなど、彼らの生活を大きく脅かしているのです。















オリーブオイルはパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区で生産されています。
生産者団体UAWCの協力の下、オリーブの植樹も同地域で予定しています。


オリーブオイルの販売額の一部で苗木を購入
 数千年前からオリーブを栽培していたと言われるパレスチナ人にとって、オリーブとは生活の糧であると同時に、先祖代々受け継がれてきた文化であり、誇りです。
また、彼らがオリーブを植え続けることは、イスラエルから自分たちの土地を守ることにもつながります。そこで私たちは、より具体的な連帯の形として、パレスチナにオリーブの苗木を送る基金をつくることにしました。
1本のオリーブオイルの販売額から大地を守る会が8円、販売元の株式会社オルター・トレード・ジャパン(ATJ)も8円、消費者会員の皆さんにも8円を負担していただくことにして、合計24円を基金として貯めさせていただきます。
名付けて「スマイルオリーブ基金~パレスチナに平和の苗木を送ろう~」。
現在、オリーブオイル1本1,780円の販売価格が1,788円となり実質値上げとなりますがご理解いただき、ご支援をいただければ幸いです。
 この基金は商品カタログ『ツチオーネ』142 号にて、2012 年10月8日(月)ご注文分から開始となります。
オリーブの苗木は1 本あたり約280円。12本のオリーブオイルが売れれば1 本の苗木を送ることができます。142 号では、注文番号1565にてご注文いただけます。
詳しくは『ツチオーネ』142 号5ページ、23ページをご覧ください。植えたオリーブの苗木は、3 ~ 4年で実を付けます。
今後の生育状況を、ぜひ楽しみにしていてください。状況については、随時お知らせいたします。
※苗木の価格はレートや現地の市況により変動します。

直接支援ご希望の方は以下の方法で!
 上記のプログラムと合わせて注文週142(10月8日~12日注文週)から145(10月29日~ 11月2日注文週)で、一口500 円から支援金を募ります。
直接支援をご希望の方はこちらからご支援ください。商品名「スマイルオリーブ基金(注文書番号1847)」で承ります。最初の植樹は年内から開始予定です。





2012年9月26日

モロッコガスール紀行 洗浄力と保湿力をそなえた粘土(クレイ)

みなさん、「ガスール」をご存じですか?
ガスールは、北アフリカ・モロッコだけで産出される、
洗浄力と保湿力の二つをそなえた粘土(クレイ)のことです。


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こちらが、ガスール。
モロッコの伝統的な製法で作った固形タイプと、固形タイプを
粉末状にした粉末タイプと2種類があります。


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9月25日(火)、こちらのガスールについて学ぶイベントを、大地を守る会・六本木会議室で
開催しました。題して、「モロッコガスール紀行」。


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こちらは講師の株式会社 ナイアードの並木さん。
ナイアードはネパール、インド、タイ、モロッコにおいて、自然の力で、
時間をとおして生み出された、人に環境にやさしい製品を、
製造、販売を行っている会社です。
並木さんからは、ガスールがモロッコ国内で採掘され、
ナイアードの現地工房で加工され、
日本に届けられる工程を映像でご紹介いただきました。


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「美容大国」といわれるモロッコにおいて、現地の人々が昔から、愛用しているガスール。
採掘された原石は、モロッコ・マラケシュの郊外にあるナイアードの工房に運ばれます。
工房でガスールの原石は、選別、天日干しされた後に水に溶かして液状にされます。
それをフィルターに通し、不純物を除きます。
そして、6月~8月の1年のうちで一番気候が安定し、日差しの強い季節に、
天日干しされるのです。

上の写真は、天日干し作業のようす。
天日干しのために整備された工房の屋上に、均等の厚さになるよう、
職人が丁寧に、辛抱強く作業します。


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乾燥し終わったガスールがこちら。乾燥の力で自然に割れて、このようになります。

こちらのガスール。約2倍の水に浸していただくと、驚くように早く、あっというまに、
クリーム状になります。
クリーム状になったガスールをのままお顔や全身になじませるだけ。


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講座では、参加者は、ガスールを手で試しました。
清涼感があり、本当に気持の良い使用感です。
洗い流した後、お肌はしっとりすべすべに!!
ミネラルたっぷりのガスールの実力に驚きました。


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お肌の洗浄や保湿に使われるガスールはその他に、楽しい使い方があります。

講座では、ガスールを使ったいくつかのレシピの紹介がありました。
ここでは2つご紹介します。
一つ目は、「ハーブバスソルト」。

材料(2回分):粉末のガスール...大さじ1、天然塩...大さじ3、
ドライハーブ(ラベンダー、カレンデュラ ※どちらか、両方でも)...適量。
以上、3つの材料を混ぜるだけ。
こちらをお茶パックに入れて、お風呂にいれてください。
塩が身体を芯から温め、代謝を良くしてくれます。そして、
ガスールが豊富なミネラル分でお肌を潤し、いたわります。
そして、ハーブの香りでリラックス!!


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二つ目は、ナイアードの商品「アルガンクリーム」を使ったウォータークリーム。
お肌をひんやりやさしくいたわるクリームです。
使用感はクリームの油分のべたつきをおさえた軽い感触です。
オイリー肌の方におススメのレシピですね。
作り方はこちらも簡単。
写真のように小豆粒位のガスールペーストとアルガンクリームを手のひらでまぜるだけ。

こちらのガスールとアルガンクリームも含め、ナイアードの製品を
9月24日~28日配布のチラシでご紹介しています。
ご注文は、10月1日~5日まで。
どうぞ、ご利用ください。







2012年9月24日

GMOフリーゾーン欧州会議報告会(2012年9月20日)


遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」ではこれまで、遺伝子組み換え作物のない地域、

GMOフリーゾーン、というアイデアを日本に紹介し、生産者(農家)、販売店、消費者の人々に

宣言してもらうという活動を展開してきました。その結果、日本でも多くの地域がGMOフリーゾーン

となってきました。遺伝子組み換え作物は、現在、日本では商業栽培はされていませんが、いつ

なんどき、商業栽培をする農家が出るやもしれません。今のクリーンな状態を守るためにも、日本中

を巻き込んで、GMOフリーゾーン運動を展開していかなければいけません。


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当日のプログラム



アメリカ(モンサント社)の隙を突いたとんでもない戦略~ラムサール条約会議において


当日(9月20日)は、GMOフリーゾーン欧州会議報告の前に、国際的に重要な事件についての

レポートがありました。それは、今年の7月6-13日にブカレスト(ルーマニア)で開催された、

ラムサール条約締結国会議でのできごとです。ラムサール条約についてはリンクの「ウィキ」を参照

していただきたいのですが、世界に残された貴重な湿地の保全に関する国際条約です。その会議に

アメリカ(その背後にはモンサントなどの種子多国籍企業があります)が、「水田(これも一つの湿地)

の農薬を減らすために、遺伝子組み換え稲の導入を許可する」案を、提出したきたのです。ラムサール

条約に参加する各国の代表者は、環境系の人の中でも、どちらかといえば遺伝子組み換え技術に

ついては不案内の人が多いのです。なので、反対の論陣なども張りにくいということが想定され、

そこの隙をつく作戦をアメリカはとってきたと思われます。 しかし、そこは遺伝子組み換えに否定的な

EU各国の代表団や、日本から事前にこの情報をキャッチして反対の論陣をはった、日本消費者連盟

国際部から派遣されたマーティン・フリッドさんらの努力によって、なんとか今回の提案は阻止され

ました。しかしながら小さな隙も見逃さない遺伝子組み換え推進派の動きには驚かされます。

この経緯については、消費者レポート1518号(9月21日発行)に詳しく掲載されています。

日本消費者連盟までお問い合わせください。


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ラムサール条約の会議で活躍された、日本消費者連盟のマーティン・フリッドさん




世界に拡散する遺伝子組み換え作物


まずはとても残念な状況から。2011年現在、遺伝子組み換え作物は、17ヶ国以上で、160万km2

で栽培されています。世界の耕地面積のほぼ 10% が遺伝子組み換え作物で覆われてしまって

いるのです。2000年のときで約 40万km2 であったので、急速に拡大しているのが実情なのです。



一方で、GMOフリーゾーン運動も世界で拡大している


市民側も嘆いているばかりではありません。1999年、スローフード運動で有名なイタリアで生まれた

GMOフリーゾーン運動。生産者(農家)、流通、消費者が以下のことを宣言していく運動です。

・ 遺伝子組み換え作物を作らない(生産者)
・ 遺伝子組み換え食品を買わない、売らない(流通)
・ 遺伝子組み換え食品を買わない、食べない(消費者)

2005年にドイツで第1回GMOフリーゾーン会議が今年で7回目。9月4-5日に、ベルギーは

ブリュッセルで開催されました。そこに、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンから西分千秋さん

日本消費者連盟から纐纈美千世さんが出席されました。2010年現在、GMOフリーゾーン宣言をした

地域は、169都道府県、123の地域、4,713の市町村、31,357人の個人がいます。



GM大国、アメリカの市民の間でも広がる、表示運動


世界最大のGM作物栽培国、アメリカでは、現状、遺伝子組み換え食品にはまったく表示はありま

せん。1996年の栽培開始依頼、表示を求める小さな市民運動はあったのですが、モンサント社に

よる妨害工作などによって、ことごとく黙殺されてきました。しかし、ついに、市民運動の先進地域で

あるカリフォルニアで、大掛かりな市民運動が展開され、議会にかけられ、住民投票にまだいたって

います。この運動の基本理念は明確で、遺伝子組み換え食品の安全性などではなく、「知る権利」

の要求です。市民には何を買って食べているか、「知る権利」があるだろうということ。運動の標語も

「 Right to Know 」。日本からも大いにエールを送りたいし、日本における表示問題(→過去記事

も頑張らなければなりません。


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Right to Know 」運動



EUでの食品表示、遺伝子組み換え食品表示の実態

いま、日本では食品表示一元化問題で法案が作成されつつあります (→過去記事) 。

食品表示先進国であるEUでは、遺伝子組み換え食品についても先駆的な取り組みをしています。

まず、2点で大きく日本と違っています(→参照記事)。

1. DNA、タンパク質の検出できる残留物がなくても表示 → 日本で対象外の油に表示義務
2. 輸入時の混入について、0.9% まで許容 → 現在の混入が 1% 以上なので、全体が表示義務

この2点のしばりがあるため、EUでは多くの食品に遺伝子組み換え表示があります。

写真はないのですが、例えば日本からEUに輸出している「ミツカン酢」。酢には添加物的に、

トウモロコシ由来の抽出物が入っていて、それにはアメリカ産が使用されています。日本では、

「輸入時の混入について、5% まで許容」のルールによって表示されていませんが、EUでは

「遺伝子組み換え」の表示がされています。


EUでの表示で、とても意味があると思った、「飼料の表示」

いま、日本では食品ではない、家畜の飼料、については、遺伝子組み換えの表示規制はありません。

しかし、EUでは、「家畜の飼料」、が遺伝子組み換えの表示対象となっています。これは、家畜生産者

の意識を高める上で、非常に意味があると感じました。日本に入ってくる、大豆、トウモロコシ、ナタネ

などの家畜飼料は、現在、輸出国(主にアメリカ、カナダ、ブラジルなど)で、IPハンドリング、分別生産

流通管理システムによって、遺伝子組み換えのものと、非遺伝子組み換えのものが分けられて

います。しかし、これら輸出国の輸出港などは広大で、分別していても、「意図せざる混入」があります。

また、現実は不明なのですが、すでに畑の段階で、交雑していることも考えられます。結果として、

非遺伝子組み換えのものにも、数%、遺伝子組み換えが混ざってしまっているのが現状です。

そのことを、飼料の袋に、「非遺伝子組み換え(混入有)」、「不分別(ほぼ遺伝子組み換え)」、の

ように表示すれば、使用する生産者も、それを意識すると思います。反対運動は、まずは意識する

ことからがスタートだと思います。その点、EUの制度は大いに参考になります。





2012年9月18日

MOP6(インド・ハイデラバード)で何が議論されるのか


9月13日、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク」のよびかけで、院内集会が開催されまし

た。今日の報告は、ちょっと専門的な話しを含みますが、遺伝子組み換え作物についての重要な話題

があります。興味のある方はぜひご一読を。また、先にこちらの過去記事をお読みになるとよいです。


COP/MOP会議とは

この基本的な基礎知識については、ぜひ過去記事をお読みください。簡単に説明すると、COPが

「生物多様性条約に関する会議」、MOPがその中の「遺伝子組み換え生物バイオセーフティー議定書

に関する会議」です。この議定書を、締結した都市の名前で、「カルタヘナ議定書」といいます。

MOPとはすなわち、ザクッと一言で言うと、「遺伝子組み換え作物が及ぼす脅威に対して

世界的枠組みをみんなで考えて決めていきましょう」という会議です。

その6回目がインドのハイデラバードで今年の10月に開催されます。この国際会議には、環境省、

農林水産省の方々が出席されます。その会議に先立って、市民側から参加する各省の職員の方に、

日本の市民としての考えを知っておいてもらい、会議の進め方の指針としてもらおうというのが、

今回の院内集会の目的です。


MOP会議のこれまで

「遺伝子組み換え生物バイオセーフティー議定書に関する会議」、MOPは、2000年から始まり、前回

の2010年、MOP5が名古屋で開催されました。名古屋では、「責任と修復」という議題が議論され、

採択されました。これは、「遺伝子組み換え生物による環境への影響が明確にされた場合には、その

責任は開発企業にある」ことをうたったものです。この、市民レベルで考えて至極当然の議案に関しも、

実は各国での批准が進んでおらず、発足にはほど遠い状況にあります。


カルタヘナ国内法 → 雑草だけを守るための法律?

遺伝子組み換え生物(作物)の移動に関する規制を、実効的に取り締まるのは日本国内で2004年に

制定された「カルタヘナ国内法」です。この国内法にもいろいろな問題点があります。

1. 「人への健康」への影響については、実質的に適用になっていない
2. 「食品の安全性」は対象外 → 農作物は適用外
3. 昆虫や鳥、動物への影響についての評価を実質的に適用になっていない

今、日本で我々が問題にしている重要な案件が、ほとんどすべて対象になっていないのです。

1.→ 遺伝子組み換え生物(作物)の人への影響については、個別法でしか取り扱わない
2.→ 今、日本中に拡大している遺伝子組み換えナタネは農作物であるので、取締り対象外
3.→ 遺伝子組み換えナタネを食べた自然動物については知らんぷり

結果として、この法律は、「雑草を守るための法律」になってしまっているのです。カルタヘナ議定書

は、「遺伝子組み換え生物が生物多様性におよぼす危険を取り除くための法律」なのに、結果として

の実効的な法律は、「人」も「動物」も「農作物」も守れない法律になっているということです。


遺伝子組み換え生物(作物)は各地で生物多様性を脅かしている

現在、自然界にはびこっている最大の遺伝子組み換え生物は、やはり、除草剤耐性、殺虫性などの

遺伝子組み換え大豆、トウモロコシ、ナタネ、綿などです。これらはモンサントなどの多国籍企業が

その種子を一極支配し、ブラジル、メキシコ、中国などの国に輸出しています。これらの国々では、

除草剤耐性雑草、耐性害虫が発生し、農薬使用量が増大しています。また、おおくの野生種の

トウモロコシなどが遺伝子組み換え作物と交雑してしまい、種として存続できなくなりつつあります。

これらの現状は、まさしく生物多様性をはなはだしく脅かしているといえます。

しかしながら、最大の原因国であるアメリカが、実は生物多様性条約、カルタヘナ議定書に加盟して

いません。


新たに不安な遺伝子組み換え関連技術が開発されている

こちらも技術的に専門的な話題になるのですが、カルタヘナ議定書ではその取締りの対象となって

いない新しい技術が開発され、実用化されようとしています。

・セルフクローニング
・ナチュラルオカランス
・人口制限酵素

これらの技術(言葉)の説明はここでは省略させていただきますが、市民側としては、これらの新技術

についても、取りこぼすことなくカルタヘナ議定書の対象として欲しいとおもっています。


問題点はつきないのですが、この日はこれらの案件について各省の担当職員と議論し、10月の会議

で議題としていただきたいという要望を提出しました。また、10月の会議には、「食と農から生物多様

性を考える市民ネットワーク」からも出向いて、会議の方向性を注視する予定になっています。

今回は法律の枠組みを含む複雑な話題でしたが、ぜひ市民の方々にも関心を持っていただくことが

最初の一歩だと思っています。





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2012年9月 3日

NEWS 大地を守る2012年9月号 報告 第75回 くらしから原発を考える講座 「原発はいらない! 被ばく労働の実態」

多くの人が犠牲になる原発を今すぐゼロに!
7月1日(日)、原発とめよう会主催による報道写真家・樋口健二さんの講演会が開かれました。
38年間にわたり、原発で働く労働者たちを取材してきた樋口さんのお話や数々の貴重な写真により、原発のおそろしさと重層的な問題点があらためて浮き彫りになりました。
(消費者会員・鈴木 孝子)

原発の中を撮った貴重な写真。                                             3.11後、福島原発の作業中に亡くなった
定期検査中の福井県敦賀原発で(1977年)。                          作業員の奥さんの写真を前に語る樋口さん。

原発がある限り被ばく労働者は増えていく
 去る5月5日は日本中のすべての原発が停止した記念すべき日でした。しかしその後、残念ながら大飯原3号機が再稼動してしまい、現在止まっている49基の原発も、廃炉になったわけではなく、定期検査をしているにすぎません。そしてこの定期検査には、少なくとも1日に1500人の労働者が必要とされています。また、原発で働く総労働者数はこれまでに200万人を超え、そのうち50 万人近い人たちが被ばくしていると言われています。樋口さんが取材した労働者の中にも、被ばくが原因と思われる病気に苦しみ、亡くなった方が大勢いたそうです。にもかかわらず、被ばく労災が認定されたのは過去35 年間でわずか11 件しかありません。累積被ばく線量が50ミリシーベルトに達していないと、たとえガンや白血病を発症しても被ばく労災とみなされにくいからです。
 「労働者たちにとっては、定期検査、廃炉のどちらにしても、被ばく労働はさけられない。原発がある限り被ばく労働者はどんどん増えていく。私の話は過去のことではない、今この瞬間にも引き続いているのです」と樋口さんは語ります。さらに、被ばく労働がはらむ数々の問題点を指摘し、放射線管理手帳の改ざん、粗末な医療体制、賃金の中間搾取、経済性優先のために定期検査の期間を短縮し労働者を使い捨てにするなど、労働者の安全と権利がまったく保障されていない現場の実態をお話しくださいました。

原発は差別の上に成り立っている
 「弱い底辺労働者を踏みにじって、とことん差別して、われわれは豊かな社会をつくってきた。今日この瞬間にも、放射性物質をぞうきんで拭いている人たちがいるという事実を忘れてはいけない」という樋口さんのメッセージは、電気のある便利な暮らしを享受している私たちに、暮らし方、生き方の見直しを迫ります。また、「"ボロぞうきんのように使われている"という被ばく労働者たちにもそれぞれ人格、人生、家族があり、その人たちの上に電気のある暮らしが成り立っていると思うと切ないです」という、参加者の感想も胸に響きます。
 今回、樋口さんのお話を聞き、原発はエネルギーの問題だけではなく、人権と差別の問題でもあることがよく理解できました。「普通の暮らし」をするために、多くの人の命と健康が犠牲になるようなことがあってはなりません。その意味でも、これ以上日本に原発を1基も増やしてはならないし、既存のすべての原発を、1日も早く廃炉にしなくてはいけないという思いを新たにしました。



NEWS 大地を守る2012年9月号 環境百科 エコペディア

環境ジャーナリスト・天笠啓祐が身近な環境問題を読み解く

食品表示が変わる!?
 食品表示が大きく変わろうとしています。検討を加えているのは消費者庁で、昨年9月から「食品表示一元化検討会」を開催、この8月3日に終了、来年3月には法案が提出されます。食品表示はこれまで、複数の省庁、法律にまたがっていたことから、消費者庁に一元化します。具体的には食品衛生法、JAS法、健康増進法の3つの法律の中の食品表示に関する部分を集め、新しい法律を作るのです。すでに一般からの意見が募集され、意見交換会が開催され、市民の意見がまとまりました。

 要望として多く寄せられた項目は、
①法律の目的に「消費者の権利」「食文化を守る」という言葉を入れてほしい、
②「加工食品の原料原産地表示」を行ってほしい、
③「遺伝子組み換え食品」のきちんとした表示を行ってほしい、
④「栄養表示を原則義務化」を行ってほしい、というものでした。

 しかし検討会は、この消費者が求めるものに、背を向けて議論をすすめてきました。というのは、この検討会で大きな位置を占めているのが、大手企業が力を持つ業界団体だからです。業界団体が狙っているのが表示の簡略化であることも、明らかになりました。「分かりやすい表示」という言葉で、文字を大きくし簡略化することを求めています。一見、消費者に配慮した良い提案のように思えますが、簡略化すれば中身が分からなくなります。食品表示には、大手食品メーカーには都合が悪いものが多いからです。分かりやすい表示とは、消費者がその中身を正確に知り、選択できるものでなければいけないはずです。消費者の意向を無視する業界団体と、その業界団体の方ばかりを向いている消費者庁という現実があります。

天笠 啓祐(あまがさ けいすけ)
ジャーナリスト。遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン、市民バイオテクノロジー情報室代表。
著書に『遺伝子組み換え作物はいらない!ー広がるGMOフリーゾーン』『世界食料戦争』ほか多数。


NEWS 大地を守る2012年9月号 やまけんの大地を守るうまいもん探訪

稲田コシヒカリ

鼻腔に抜ける甘やかな香りにびっく
 大地を守る会がWeb上で展開している「ちゃんと(T)たべもの(T)プロジェクト(P)」略して「TTP」をご存じだろうか。まことにけしからん「TPP」と真面目に対決するこの企画で僕は、福島県須賀川市の稲田稲作研究会を訪ねた。福島第一原発から70km地点で彼らは稲作を続けている。被災直後から、放射性物質を作物に吸収させない技術を追求し、収穫前・収穫後・そして精米してからの各段階すべてを高精度の測定器で計測してきた。その結果、世界で最も厳しいといわれるウクライナ基準である20Bq/kgを超すコメは一切出ていない! ちなみに、日本の基準は100Bq以下だけれども、稲田のボスである伊藤俊彦はきっぱりと言ったのだ。「俺たち福島で生きていこうという人間は、ただでさえ線量の高い中にいるんだから、食べ物に関しては安全性を追求しなきゃいけない。だから世界一厳しいといわれるウクライナ基準をベースとしようと思う。やっぱりチェルノブイリの事故を真っ正面から受けた国の知見は深いんだよ」
 僕はこの眼でしかと、籾付きの米の検査作業を観た。
その数値を観て、僕の中に少しくすぶっていた「大丈夫かな」という疑念は消えた。「新米、食べてくでしょ?」と炊きあげてくれたコシヒカリの艶やかなこと! 一口頬張ってビックリ、口に入れた瞬間に鼻腔に抜ける甘やかな香り、蠱惑的に歯にまとわりつく粘り、そしてすっきりとしていながら強く印象に残る旨み。「今年の福島の米を食べないのはもったいないことだよ」と誇らしげに言った伊藤さんの顔を今年も、来年も、ずっとずっと見てみたい。


山本 謙治(やまもと けんじ)
1971年、愛媛県に生まれ、埼玉県で育つ。農産品・食品などのコンサルタント会社(株)グッドテーブルズ・代表取締役社長。
『日本の食力? 国産農産物がおいしい理由』ほか。ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記(www.yamaken.org)」が人気。



2012年9月 2日

NEWS 大地を守る2012年9月号 今月の数字

24,477ha  33.8% → 東日本大震災での被災農地面積と復旧率

 今年4月20日に農水省が発表したデータ。昨年の大震災で被災した農地面積は12 県で約2 万4,500ha。そのうち一年後の3月11日時点で復旧できた農地は約8,300ha、33.8%という状況です。津波によって堤防や排水機場などが破壊された地域では農業基盤そのものの復旧が必要で、被害の甚大さを示しています。農水省が立てた「農業・農村の復興マスタープラン」によれば、3 年間で19,000ha(約78%)での営農再開が謳われていますが、それまで農家が持つかどうかも心配されます。農林業センサスによると05 年から10 年の5年間に販売農家は17%(約33万戸)も減少しています。2030年までに64%減少するというデータもあります。一刻も早い復旧・復興が求められます。
 またマスタープランでは、復旧の見通しが示せない「その他」の農地が1 割存在します。そのほとんどが原発事故による警戒区域や避難指示区域です。「その他」という扱いもひどいものですが、浪江・双葉・大熊・富岡・楢葉の各町の復旧面積「-」という冷たい表示が、原発事故の冷酷さを訴えているかのようです。
(米プロジェクト21・戎谷 徹也)

参考資料:農林水産省ホームページ
http://www.maff.go.jp/j/press/tokei/seiryu/pdf/120420-01.pdf

2012年8月31日

大地を守る会関連団体、9月のイベント案内


大地を守る会主催の9月のイベントは、ほとんど申込を締め切っております。

そこで、今からでも申し込みや参加ができる、関連団体イベントをご紹介します。

日時:9月13日(木)14~16時
イベント名:MOP6で何が議論されるか
場所:衆議院第2議員会館第7会議室
詳細のお問い合わせ、申し込みなど


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日時:9月16-17日
イベント名:第8回ふるさと回帰フェア
場所:早稲田大学
詳細のお問い合わせ、申し込みなど


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日時:9月18日(火)
16:30~17時
モンサントにNO !
場所:銀座・日本モンサント株式会社前で行動
18~20時
イベント名:STOP TPP !! 官邸前アクション
場所:首相官邸前


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日時:9月20日(木)
イベント名:世界の遺伝子組み換え作物の今
場所:連合会館501(千代田区神田駿河台3-2-11)
詳細のお問い合わせ、申し込みなど

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日時:9月29日(土)
イベント名:学校給食についての連続講座
       10年後の子どもたちにできること
場所:大地を守る会六本木分室3階
詳細のお問い合わせ、申し込みなど
TEL:03-3402-8902


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日時:8月28日~10月3日
イベント名:ボイス・ユア・チョイス
場所:パタゴニア渋谷店



2012年8月30日

緊急院内学習会「消費者が求める食品表示」2012年8月28日



政権交代が起こってすぐに発足した「消費者庁」。消費者庁発足がきっかけとなって、食品表示の

一元化に関する議論が活発化しました。

現在の食品表示には、主に下記の3っつの法律が関係しています

・ 農林水産省が管轄するJAS法
・ 厚生労働省が管轄する健康増進法と食品衛生法

これらの法律と関係省庁がからみあって、現在の表示は不明確な部分もあります。これらを整理し、

一元的に消費者庁が管轄しようということになり、食品表示一元化検討会が開始されました。


消費者が求めてきた、求めている食品表示

大地を守る会は、遺伝子組み換え食品の表示の拡充を、遺伝仕組み換え食品いらないキャンペーン

と一緒に政府に長年、要望してきました。この一元化の機運をきっかけに、キャンペーンを中心に、

院内集会、学習会が開催され、大地を守る会としても積極的に協力、参加してきました。その過程で、

さらに、消費者の求める表示を検討し、下記の3点を中心に運動を展開してきました。

1. 原料原産地表示の徹底
2. 食品添加物の詳細な表示
3. 遺伝子組み換え食品の詳細な表示

1. については、国産(地元産)のものを求める消費者になくてはならないものです。
2. は食品の安全・安心を求める消費者に必要な情報です。
3. は遺伝子組み換え食品に反対する消費者に必須のものです。

これらの観点は、大地を守る会の推進してきた「THAT'S国産運動」、「食の安全・安心」、

「遺伝子組み換え食品反対」に合致します。


消費者庁は「事業者庁?」

十回を超える検討会が消費者庁で開催され、さまざまな議論が展開され、この8月、報告書が

提出され、国民に知らされました。その内容があまりにもひどい代物でした。上記の3点について、

全くふれられない、もしくは「今後の検討課題」(つまり先送り)、という状況だったのです。

ここにいたって市民側も黙っていられない(これまでも黙っていませんが)ということで、

緊急院内学習会が開催され、関係する議員や消費者庁長官に訴えたのです。


検討会での議論の進め方、報告書の内容など、消費者庁の役人の動きを見ていると、その目線

は全く消費者には向いておらず、食品関係の圧力事業者のほうにのみ気を使ってるかのよう。民主党

の情けなさ、「政治"不"主導」も手伝って、役人はまさにやりたい放題。消費者庁とは全くなばかりの

「事業者庁」となってしまっています。


ちょうどこの8月、消費者庁長官が民間から抜擢され、阿南久さん(元全国消費者団体連絡会

事務局長)がその任に着いておられます。この緊急院内学習会にも参加されました。

ぜひ、この機会に、役人目線を排除し、消費者目線を大いに復活させて欲しいと期待しています。


大地を守る会会員、全国学校給食を考える会会長もアピール

この学習会には、十名を超える国会議員、200名を越える一般参加者、マスコミが参加しました。

その場で、消費者が求める食品表示について、十一名の方々がアピールをしました。その中で、

横浜地区で大地サークル連絡会をやっておられる大地を守る会消費者会員の「由良直子さん」が

原料原産地表示や、遺伝子組み換え食品の表示の必要性を熱心に訴えられました。

また、全国学校給食を考える会会長で大地を守る会の消費者会員でもある「五十嵐興子さん」も、

より良い学校給食実現のためには詳細な食品表示は必須であることをアピールされました。


11月30日に開催する、「表示で知りたい食品の安全」

実は由良さんは、11月30日に大地を守る会とサークル連絡会で共催する、「表示で知りたい食品の

安全」(日本消費者連盟が協力)の発起者でもあります。いつも「NEWS大地を守る」でおなじみの

天笠啓祐さんを講師にお招きし、食品表示についての学習会を実施します。10月号のNEWS大地を

守るでお知らせいたしますので、ぜひみなさん、ご参加ください。




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2012年8月13日

第22回北海道生産者会議レポート

初めまして、今期から消費者運営委員を務めさせていただく見澤海です。

 

子ども時代から"大地を守る会"の食材で育ちました。

結婚を機に入会しました。

専門委員会「原発とめよう会」、会員サークル「おひさま会」のメンバーです。

今回が生産者会議デビューです。

よろしくお願いします。

 

 

7月19日20日、さわやかな初夏の北海道上川郡当麻町にて、

第22回北海道地区生産者会議が開催されました。

 

北海道全土から約60名の生産者の方が参加しました。

東京は35℃という暑さでしたが、旭川空港に降り立つと、21℃という爽やかな気候です。

空港から会場へ向かう途中も広大な田畑、青い空と、素晴らしい景色がひろがります。

 

 

講演会の前に当麻グリーンライフさんの圃場見学へ。

 

 

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駅舎の中に事務所があります。

 

 

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駅舎にて野菜を販売

 

 

 

北海道は、圃場の規模が他の地域とは桁違いだそうです。

 

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ほうれん草 ハウス一つで200坪!!

 

今、収穫の真最中で人手が足りないそうです。

逆に冬は、雪や寒さで仕事ができないので冬場をどう乗り切るかが大きな課題です。

トマトを加工品にして冬場でも仕事ができるように模索している最中だとおっしゃっていました。

 

 

2012hokkaido4.jpg一番景色がいい斜面にあるキャベツ畑

 

 

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レタス畑

 

高台の斜面にある畑です。とても見晴らしが良く、素敵な光景です。

 

 

 

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珍しい品種のトマト"シシリアンルージュ"

 

もぎ立てをいただきました。ジューシーでとても美味しかったです。

形は"アイコ"に似ていました。

 

会場に到着し、講演会が始まります。初めに藤田社長の挨拶です。

 

その後池田成志先生による「植物共生微生物と農業」です。

共生微生物が農産物の風味、品質に重要であり「おいしさ」の

化学的解明が可能になりつつあるとのお話です。

肥料の成分、メチレン尿素やC1化合物を与えると植物がどう育つかなど化学式での説明が続きます。

私には高校以来の化学式でした。生産者の皆さん真剣です。

 

農業とは、化学でもあるのだと感心しました。

植物の生育を阻害する悪玉に微生物も共生し、腸内細菌相と同じで善玉と悪玉の割合が重要です。

 

また、人間も植物と一緒で子どもは最初の離乳食でその子の持つ菌が決まるという話にびっくりしました。

質疑応答では、活発な意見交換がなされました。

皆さんよりよい農作物を作るために試行錯誤しています。

持続的農業生産とは、有用共生微生物との共存(自然の力の本質)との言葉に、

私たち人間も色々な微生物に助けられながら生かされていると(共生)感じました。

 

 

講演会後は、各生産者の方から近況報告です。

北海道はここ2.3年雨に悩まされ不作続きでした。

今年は干ばつ気味ですが作柄は順調との報告をうけました。

しかし今年は春先が不安定で、春が短く季節が年々おかしくなっているという話もでました。

また、大都市出身の若者の新規就農者が多く「北海道に憧れてこの土地に来た」という言葉が印象的でした。

 

 

近況報告の後は懇親会です。

皆さんお酒を沢山飲みます!

二次会・・・三次会・・・と続きます。タフです

 

放射能についての話もしました。

北海道という土地柄、チェルノブイリの子ども達を受け入れていた事や、

放射能についての映画を自主上映した事、福島の子ども達を長期休みの間受け入れている事

・・・とてもパワフルに活動しています。

 

すごく勉強になるお話しばかりでした。

 

また、私が子どもの頃に我が家にホームスティに来た生産者の方が、お元気という事が分かりとても嬉しかったです。

 

今回の生産者会議に参加して、食物を作るという事は、頭も身体も使い本当に大変な仕事だと実感しました。(皆さん日焼けをして格好良かったです♪)

 

いつも美味しい食べ物を作っていただきありがとうございます。

より一層感謝して食べ物を頂きたいと思いました。

 

見澤 海

 



2012年8月 6日

NEWS 大地を守る2012年8月号 今月の数字

15% → 政府が試案する2030年の原子力発電の比率

 5月5日、日本の全原発の稼働が停止しました。これで電力の原発依存率はゼロの流れになると思っていましたが、実際には早くも再稼働の話が出てきて、2030 年時点の電力源は「原発比率15%案」を軸に話が進んでいます(6/8 時点)。東京電力福島第一原発事故の被害の大きさを忘れたのか、「電気料金高による企業の海外移転」や「政府判断は長期的な視点での慎重な対応が必要」を理由に議論がされているようです。野田総理の言う「電気がもたらした豊かで人間らしい暮らし」とはういうものでしょ
? 原発事故が人々から奪ったのは、先祖代々育んできた畑や安心して食べられる食材、外で元気に遊ぶ子どもたちの笑顔です。何が人間らしい暮らしなのか、子孫に残したいものは何かを今一度考え直し、声をあげるべき時だと思います。皆さん、原発に対して「NO」の声を一緒にあげていきましょう。
(原発とめよう会 髙野 紳也)

6月29日、大飯原発再稼動反対を訴え、首相官邸の前に
約15万人(主催者発表)もの人が集まりました。


NEWS 大地を守る2012年8月号 くらすことつながること

ひき寄せ合うように出会う旅
 西へ。月に1 度、足を運ぶようになりました。何度かおとずれた所もあれば、はじめての場所。最近は、行ったことのない土地へ行くことが多くなってきました。たずねていくのは、友人はもちろん、1度だけ会ったことのある人、初対面の人。ずいぶんと自由な旅だと感じています。そんな旅をするようになったのは、3.11があってからです。ひとつは「会いたい人、行きたい所に行こう」という思いが強くなりました。あのとき、私たちは「また」「いつか」ということがない世界を知りました。それと、もうひとつ。それは「同じ価値観の人とはひき寄せ合うように出会う」ことが増えたからです。食べ物について、どうやって生きていきたいか、未来。いままで話したことがなかったことについても、あの日を境に話すようになりました。たとえ言葉にしなくても、行動や気配でわかります。それが自然と出会いにつながっていくのです。さらにツイッターというツールが、距離を縮めてくれるようになりました。
 先日おとずれた所は、1度だけ会った人が2組、初対面の人が1組。日ごろからツイッターでその人が何を思い、感じ、動いているか知っています。それもあり、すっと―まるで何度も会った人のように話がはじまります。いまどんなふうに暮らしているのか、これからしたいことなど、話は尽きません。あの日から、私のなかでは日本はせまくなりました。いつでも、どこへでも行くという思いと、毎日のようにとどく言葉、日本各地に移り住んだ人たちのおかげで。
しばらく旅がつづきそうです。

廣瀬 裕子(ひろせ ゆうこ)
作家。日々の暮らしがその人を育むという思いを言葉に乗せている。著書に『できることからはじめています』、『まいにちのなかにオーガニック』など。3.11を受け「5年後10年後のこどもたちが健やかに育つ会」を立ち上げた。


NEWS 大地を守る2012年8月号 やまけんの大地を守るうんまいもん探訪

うま味たっぷりの理由は「国産大豆」

 大地を守る会が扱う牛肉といえば山形村の短角牛。以前もこのコラムでその素晴らしさを書きましが、今回はその美味しさについて。短角牛の産地は岩手県でも3ヵ所あり、それぞれで食べさせる餌が違います。自然豊かな岩泉町では草飼料を中心にしているのであっさり目な味に。雑穀の産地である二戸市では雑穀のヌカや配合飼料などを与えるので、派手で焼き肉などにピッタリな味に。そして山形村の短角牛は、ご存じの通り安心できる国産の餌だけを与えています。僕が注目するのは、大地を守る会に最も多く出荷している柿木君が、茹でた大豆をたっぷりと牛に与えること。また、調子が悪くなった牛には村で造った地味噌を食べさせます。ご存じの通り大豆はタンパク質の固まり。タンパク質は良質な赤身肉になります。だから、彼の短角牛はうま味をたっぷり湛えた赤身中心の肉なのです。

 大地を守る会が扱う牛肉といえば山形村の短角牛。以前もこのコラムでその素晴らしさを書きましたが、今回はその美味しさについて。短角牛の産地は岩手県でも3ヵ所あり、それぞれで食べさせる餌が違います。自然豊かな岩泉町では草飼料を中心にしているのであっさり目な味に。雑穀の産地である二戸市では雑穀のヌカや配合飼料などを与えるので、派手で焼き肉などにピッタリな味に。そして山形村の短角牛は、ご存じの通り安心できる国産の餌だけを与えています。僕が注目するのは、大地を守る会に最も多く出荷している柿木君が、茹でた大豆をたっぷりと牛に与えること。また、調子が悪くなった牛には村で造った地味噌を食べさせます。ご存じの通り大豆はタンパク質の固まり。タンパク質は良質な赤身肉になります。だから、彼の短角牛はうま味をたっぷり湛えた赤身中心の肉なのです。

山本 謙治(やまもと けんじ)
1971年、愛媛県に生まれ、埼玉県で育つ。農産品・食品などのコンサルタント会社(株)グッドテーブルズ・代表取締役社長。
『日本の食力? 国産農産物がおいしい理由』ほか。ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記(www.yamaken.org)」が人気。



NEWS 大地を守る2012年8月号 山形村短角牛(岩手県久慈市)牧野に、躍る

新緑萌える春に牧野に放たれ、夏を過ごし、紅葉の頃には再び里へ――。
日本の伝統的な飼育方法「夏山冬里方式」で育てられる、山形村短角牛。
その故郷・山形町が、東日本大震災から続く売上不振で深刻な状況にあります。
「山上げ」が行われた山形町を訪ね、山形村短角牛の歴史を振り返りながら、短角牛をめぐる人々の、生の声をお伝えします。(NEWS大地を守る編集部)



   山形村短角牛「山上げ」牧野を駆け、尻尾を立てて歓喜
 東北の、遅い春。新緑が豊かに萌える5月初旬。
 ゲートが開くやいなや、この日を待ち焦がれた母牛たちは、美しい緑のじゅうたんへと一斉に駆け出していきます。
続いて、この冬から初春に産まれた子牛たち。初めて見る外の世界に驚き、大迷走。突っ走って柵を突き破ってしまう子、隣の山裾まで駆ける子、そして、ふと母の姿が無いことに気づいて「もぅもぅ」鳴く子......久しぶりの牧野をひとしきり堪能した母も、わが子を探して「もぅもぉぅ〜」。牧野に、母と子が呼び合う声が響き渡ります。
 やがて、ようやく落ち着いた母子は再び寄り添い、新鮮な牧草を食み、湧き水を飲んで、子牛は乳をもらいます。生産者の一人が「ほら、あれを見て」と指さす先には、ピンと尻尾を立てた子牛。愛らしいその姿は、牛が喜びや気持ちよさを表している様子なのだとか。生産者も目を細める、春の行事「山上げ」ならではの風景です。
 母子は、これから秋まで、この牧野でゆったりと過ごします。おひさまをたっぷりと浴び、雨の日や日差しが強い日は木陰で憩いながら、少しずつ少しずつ山頂へ―― 子牛は日に日にたくましく育ち、母牛は自然繁殖によって再び、新たな"いのち"を宿すのです。

飼料自給と循環型農業、大地を守る会が山形村短角牛を選ぶ理由
 生産者はその間、秋から冬にかけての餌作りに精を出します。デントコーン(家畜用トウモロコシ)などの種を撒き、収穫し、断裁して乳酸発酵させ、サイレージ作り......と大忙し。畑に使う肥料は、もちろん、牛のたい肥。国産飼料、それも生産者自らが餌作りに取り組む久慈市山形町(旧山形村)ならではの、循環型農業のあり方です。
 秋、牧野の草が心許なくなり、風も冷たくなると、牛たちは、暖かくておいしい餌がもらえる牛舎が恋しくなってきます。迎えのトラックにいそいそと乗り込むと、里へ―― ここで、母と子はお別れ。ごくわずかな種雄牛、次世代の母となるもの、そして肥育牛に選別されるのです。肥育牛は国産100%の飼料を食べ、翌秋から順次出荷されていきます。
 私たちが"食べる"こととは、他者の"いのち"をいただくこと。ただ、同じ「食べられるさだめ」でも、閉じこめられ、過剰な餌を与えられ続け、本来の生態をねじ曲げられるのは、非情と言えるでしょう。「山形村短角牛」は、違います。
少しでも牛の生態に近い飼育を――大地を守る会が「山形村短角牛」を選ぶのは、そういう理由からです。


美しい日本の風景を守りたい-「山形村」産直31年

南部赤べこから「短角牛」へ
山形村、牛飼いの歴史

 東北地方に牛が導入されたのは、遠く室町時代にまで遡ります。特有の赤褐色から「赤べこ」と呼ばれ、頑強で忍耐強く、沿岸から内陸部へ塩や海産物を運ぶなど、主に荷役に使われてきました。民謡の「南部牛追唄」は、荷を運ぶ牛を追いながら歌われたもの。
そして、山形村で年に数回開かれてきた闘牛は、列の先頭をいく強い雄牛を決めるために、力のあるもの同士で角を突き合わせさせたのが始まりなのだとか。
 この荷役牛をつかう「牛方(牛追い)」の多くが山形村から出て、また、山形村は「子とり(繁殖)」の地になっていきます。
稲作に向かなかった山形村は、炭焼きや雑穀作りのかたわらで牛を育て、子牛を売ることで暮らしを立てたのです。当時はもちろん配合飼料などあるわけもなく、夏は山に放して草を食べさせ、冬は牛舎に入れて飼いました。現在も引き継がれる「夏山冬里方式」は、ここから始まったのです。
伝統の闘牛生産者が"勢子"をつとめる


大地を守る会に「牛を売る」
村の命運を託した決断

 その後、南部牛は、明治から昭和初期にかけて輸入された「ショートホーン種」を交配、改良されていき、日本固有の肉専用種「日本短角種」となります。西日本に多い黒毛種と違い、「赤べこ」の血を引くだけあって筋肉質で頑強な牛です。
 当時の山形村の主な産業は、炭焼き。けれど木炭は、昭和の半ばには他のエネルギーに取って代わられていきます。村の窮地に、新たに取り組み始めたのが、肉牛としての短角牛の飼育でした。
 ただ、山形村は昔から繁殖させた子牛を売るのが主体で、肥育して肉牛として売る経験がありません。混乱、そして赤字続きのなか、ある時、「短角牛を買いたい」という団体が現われます。輸入飼料に頼らず、伝統的な「夏山冬里方式」で育てた牛を買いたい。ちゃんとした赤身の肉が欲しい――それが、大地を守る会でした。
 当時の大地を守る会は、まだまだ小さな団体でしたが、日本の農業・畜産業について考え、健全に育った牛を探し求めていました。そして出会ったのが、短角牛だったのです。「牛を売って、ちゃんと金を払ってくれるのか」――山形村の当時の担当は悩んだと言います。けれど、本物の牛を育て、それを理解できる消費者に売れるなら......山形村は、決断します。
2012年5月の山上げツアー

 「短角牛」の枠を超え
村と付き合う

 取り引きにあたり山形村が出した要望は、短角牛だけではなく「村と丸ごと付き合う」こと。単純に、牛を育て、それを売る・買うだけではない関係性ーーもちろん、きちんと育てられた短角牛には正当な評価をし、正当な価格を支払う。でもそれだけでなく、「村一番の名産」以外の、ほかの産物にも光を当てよう、村の経済を支えようと山形村との産直提携が結ばれ、1981年の年末「短角牛」は、初出荷の日を迎えます。翌々年からは、会員が山形村を訪れる「べこツアー」も開始されました。安全で、おいしい食べ物を作る人々、その商品の価値を理解し、買う人々......国内版「フェアトレード」とも言える関係の始まりでした。
 以来、山形村と大地を守る会は歩みをともにし、短角牛のほか、共同出資して設立した㈲総合農舎山形村を通じて、ほうれんそうやしいたけなどの農産品・加工品を取り扱っています。短角牛もまた、飼料の完全な国産化をはかるなどの進歩を遂げています。「いわて短角牛」ブランドを冠するなかでも国産飼料100%は山形村だけの取り組みであり、いずれ東北全体へ、そして日本中に広がっていく、そのモデル作りでもあると考えています。
山上げのとき、おどおどする子牛たち


日本の将来のために
今こそ「食べて、支える」

 昨年3月、東北は甚大な被害を受けました。東日本大震災、そして、東京電力福島第一原子力発電所の事故。東北の畜産業は、交通麻痺によって飼料が入手できず、多くの家畜を失いました。そんななか、山形町は直接的な被害も少なく、また、生産者自らが飼料作りを手がけてきた甲斐あって、牛の餌に困ることもありませんでした。
 けれど、原発事故の影響は、「短角牛の売上低下」という形で、原発から300km以上も離れた山形町にも表れました。「やれることは全部やろう」。震災の翌月には牧草や稲ワラの放射能検査、そして7月には出荷する牛の全頭検査も始め、これまでのところ全頭不検出(放射性セシウム134・137および放射性ヨウ素131が概ね10ベクレル/㎏以下)という結果です。それでも、震災前に比べ出荷頭数にして6〜7割と、短角牛の消費は極端に落ちてしまっています。
 東北産の食べ物を食べることを、強要はできません。ただ、「山形村短角牛」は、大地を守る会の、食や第一産業に対する取り組みの象徴です。村ごと付き合うーー山形町との約束を果たすために私たちが出来ること、それは「食べること」ではないでしょうか。商品を買い、食べることが、山形町へのなによりの応援です。そして、生産者をはじめとする山形町の人々に会うことがあれば、ぜひ「食べてます」「おいしかった」と伝えてください。そのひと言が山形町を支え、東北を支え、日本の美しい農村風景を守る、大切な原動力になるからです。

※山形村は2006年3月、旧・久慈市と合併して久慈市山形町になりました。

山形村短角牛応援企画 実施中!
短角牛を守り続けたい。その思いで、増量・値下げなどさまざまなキャンペーンを実施しています。同時配付の『ツチオーネ』や「ウェブストア(http://store.daichi.or.jp)」をご覧いただき、ぜひお買い求めください。


2012年7月20日

7/10(火)「丸の内朝大学」食と農クラス、初回講座レポート

大地を守る会は、「丸の内朝大学」で開講されている
食学部「食と農クラス」とコラボレーションして、
7月10日から食と農のクラスを始めました。

全6回で行われる講座は、定員60名の枠が、
申し込み受付翌日に埋まってしまうほどの人気講座です。

ご報告が遅くなりましたが、7月10日の初回講座のご報告をします。

第1回③-1.JPG

初回は、オリエンテーションということで、
ガイダンスと、大地を守る会のこれまでの取り組みのご紹介をしました。

大地を守る会の直営店、農園カフェ&バル「Daichi & keats」担当している大野から、
食と農のつながり、生活者と農家のつながりについて、
大地を守る会が37年間実践してきた取り組みをご紹介しました。

当日は、60名の受講者が6つのテーブルにわかれ、
自己紹介をしたり、大地を守る会の取り組みを聞くなど、
真剣な表情で、かつ楽しそうに学んでいました。

講座について、詳しくはこちらをご覧ください。


2012年7月 9日

遺伝子組み換え(GM)ナタネ自生調査全国報告集会@福岡


大地を守る会では、1996年のモンサント社の遺伝子組み換え大豆の商業販売開始を

受けて、「遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン」と一緒に、反対運動を展開して

きました。同時に、当社として販売する品目にも遺伝子組み換え食品を使用しないことを

宣言しています。



「NEWS大地を守る」6月号、5ページ、で紹介した、遺伝子組み換えナタネ自生問題。

遺伝子組み換え食品いらないキャンペーンは全国の参加組織に呼びかけて、

長年GMナタネの自生調査を実施してきました。2012の調査報告会が福岡で開催されたので、

その様子をお知らせします。


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当日のプログラム(2012年7月7日、福岡建設会館)



全国に広がり続けるGMナタネ汚染

2005年から始まったこの調査なのですが、残念ながら、毎年、自生地域が広がり続けて

います。また、カラシナなどほかの野草との交雑、多年草化、ラウンドアップ耐性とバスタ耐性

品種どうしの交雑による両耐性化などが進行してきました。今年も900地点以上での調査の結果、

100を超す地点の自生ナタネがGMという結果となり、これまでにない高い割合で発見されて

しまいました。毎年、GMナタネが発見された地域の付近で自生しているタナネ様植物を積極的

に抜き取る作業も進めているのですが、自然の力には勝てず、根本的解決にはなっていません。



隠れGMナタネ問題

昨年、この市民による調査で初めて見つかったのが、「隠れGMナタネ」の問題。これまで遺伝子

組み換え食品いらないキャンペーンでは、次のような2段階でGMナタネを調査してきました。

①自生ナタネを見つけ、その場で「簡易キット」による検査
 (ラウンドアップ耐性 or バスタ耐性 or 両方に耐性、のどれかがわかる)
  →タンパク質レベルでの検査

②科学的信頼度を上げるため(念のため)、PCR法によりDNA情報を検査
 →DNAレベルでの検査

基本は、①が陽性であれば②は陽性。①が陰性であれば②も陰性。しかし昨年、「遺伝子組み換え

食品を考える中部の会」と「農民連」から、①が陰性にも関わらず②が陽性のものが見つかりました。
(※この結果は、何十例かで確認されていて、単純な検査ミスでありまっせん)

簡単にいうと、①は薬局で販売している「妊娠検査キット」と同じ原理のもので、費用はかかりますが

キットさえ買えば普通の市民も実施可能だし、なにより野外でその場で結果がわかります。

しかし②のPCR反応は、専用の試薬と器機が必要なので、市民にはできないうえに、野外では

簡単にはできません。これまで①で陰性ならば大丈夫と思っていたものの中に、GMナタネが

混入しているということになります。これは、検出がやっかいというだけでなく、金川貴博教授

(京都学園大学)によると、もっと怖いことにつながる事態が裏に隠れている可能性があるそう

です。しかし、この「隠れGM」の問題、市民でそれ以上のつっこんだ調査をやるには、金川教授

の話しからすると、相当に困難なようです。ぜひとも専門の調査機関、行政の公的な機関

(大学など)にも積極的に参加してもらう必要があります。これから市民運動の力で実現して

いかなければなりません。



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隠れGM問題について議論(左から天笠啓祐さん、金川貴博さん、農民連の八田純人さん)



遺伝子組み換えの問題の根っこは原子力発電と同じ!?

今回は、京都学園大学、金川貴博教授の講演がありました。金川教授は、遺伝子組み換えの

問題の根っこには原子力発電の問題と似たところがたくさんあると説明されました。

・原子は英語で「nucleus」、遺伝子組み換えの正体は細胞の核「nucleus」を操作すること。

・原子力ムラがあるように、「遺伝子組み換えムラ」がある。

といったアナロジーで講演が始まりました。


確かに、両方の問題は、根本的なところでも似ています。

・情報が開示されないまま、あるシステムを押し付けられる。
・そのシステムの安全神話が形成される。
・あることでシステムが崩壊し、市民が被害を受ける。


原子力発電問題
・原子力発電は安全で安価なエネルギーだから推進しようという一方的押し付け。
・情報が開示されないまま、「原子力発電は安全だ」という神話の形成。
・地震により福島原発が崩壊し、市民が被害を受ける。


遺伝子組み換え食品問題
・安全で安価で作りやすいというふれこみで「遺伝子組み換え作物」が押し付けられる。
・情報が開示されないまま「問題が起こらないので遺伝子組み換え作物・食品は安全だ」
 という神話の押し付け。
・あることでシステムが崩壊し、市民が被害を受ける。


市民側としては、遺伝子組み換え問題についてのガバナンスがしっかりされるよう、

行政、政治、企業に対し、常に監視を怠らないようにすることが大切です。


①市民側からの啓蒙活動で、遺伝子組み換え作物が必要だというシステムの押し付けを
 跳ね返す。国産のもの、遺伝子組み換えに頼らない有機農業で、十分においしい食品が
 作られることを実践、広めていく。

②市民で集められる情報については積極的に集め、開示していく。


来年以降も自生ナタネ調査は継続的に実施され、その情報を発信していきます。




2012年7月 2日

NEWS 大地を守る2012年7月号 やっぱり止めよう。TPP

「ちゃんと、たべもの」宣言で、TPPにストップを!

 TPP(環太平洋経済連携協定)のニュースを見ても、「よくわからない」と感じる方が多いかもしれま

せん。環太平洋? 経済連携? 確かに、生活実感とは結びつきにくいですよね。けれど、TPPは、私

たちの生活と確実に深くかかわる問題です。「食」や「暮らし」の安心・安全が大きく損なわれる恐れ

があるからです。大地を守る会はこれまでもTPPに対して「NO」の意思表示をしてきました。今年4 月

には、生協や農業団体と共同で、国内全国紙に「参加反対」の意見広告を出し、農林業団体と消費

者団体と一緒に米ワシントンポスト紙にも意見広告を出しました。

 実は大地を守る会では、震災前にインターネットを利用して、だれもが気軽にたべものについて語り

合ったり、考えたりできる場「ちゃんと、たべもの、プロジェクト(TTP)」の構想をスタートし、昨年8月か

らこのサイトをオープンさせています。(/ttp/

 このサイト上では、ツイッターを利用して「ちゃんと、たべもの」宣言を投稿することができます。

一人ひとりの参加者が、日本のたべものへの思いや決意を発信する。それを見た人が自分なりの食

生活を考える。そんな交流が、TPPに対する「NO」の広がりにつながればと願っています。日本の

「農」や「食」を守るため、ぜひあなたも自分の言葉で宣言してみませんか。

※「ちゃんと、たべもの」宣言については3 ページをご覧ください。

TPPとは?
TPPは、例外なき関税撤廃をはじめ、参加国の金融や投資、医療、保険、労働などのルールを統一

しようという自由貿易協定。医療保険の範囲が狭くなるのではないか、自動車の安全基準が緩めら

れるのではないかなど、食・農業の分野以外でも多くの問題が指摘されています。米国が主導する

形で9カ国が協議中。日本は交渉に参加するかどうか検討中という立場。



私たちの大切な食や農業が危ない

TPPにまつわる7つの不安。

1 GDPが増えたとしても0.05%!?

 内閣府は、TPP参加の利益と損失とを相殺したGDP(国内総生産)の増加額を、10年で2.4~3.2

兆円になるという試算を出していますが、かなり水増しされています。仮に、この試算を認めたとし

て、真中をとって、10年で2.7兆円増えるとしましょう。1年当たりの増加額はわずか2700億円です。

日本のGDPは約500兆円ですから、2700億円というのは、0.054%増えるに過ぎないということにな

ります。

 年収500万円の人に例えるなら、いくら年収が増えることになるでしょうか。たった2700円程度で

す。お父さんが赤提灯でお酒を飲んだら使いきってしまうくらいの金額でしかありません。


2 輸入品が安くなって本当に家計が楽になるの?

日本の市場開放は進んでいて、農産物の場合、品目数の9割がすでに3%程度の低関税となってい

ます。そのため、野菜や加工食品はほとんど安くなりません。日本は農産物に高い関税をかけて保

護しているという指摘があれば、それは誤解です。

 TPPは、日本がこれまで堅持してきた関税の「最後の砦」も明け渡すような徹底した自由化を目指

しています。コメや乳製品、粗糖などがこの「最後の砦」に当たります。農産物は世界人口の増加や

耕地面積の減少などにより需給がひっ迫しています。日本が輸入を増やせば、国際価格も上昇し家

計を圧迫することを忘れてはいけません。


3 遺伝子組換え表示がなくなるかも
 
 TPPでは、貿易促進のためさまざまな分野で国ごとのルールを統一し、大幅な規制緩和を進めるこ

とになっています。そのため、遺伝子組換え、原産地などの食品表示のルールが、「非関税障壁」と

いう理由でなし崩し的に緩和されてしまうのではないか、という懸念が高まっています。

 実際に米国は、ニュージーランドとの交渉のなかで、遺伝子組換え表示を撤廃するよう圧力をかけ

ています。遺伝子組換え食品大国の米国からすれば、遺伝子組換え表示は、米国の食品を販売す

る場合の障害に当たるという考えからです。

 TPPの交渉で主導権を握っている米国流のやり方が統一ルールとなれば、日本が定めている食品

添加物の表示なども廃止、簡素化される可能性があります。


4 牛肉の安心・安全が脅かされる

 日本ではBSE(狂牛病)対策として米国産牛肉の輸入を生後20カ月齢以下としてきました。しか

し、輸入制限の緩和を求める米国の要求を受け、厚生労働省が生後30カ月齢以下に変更する案を

出し、現在、食品安全委員会で検討しています。TPPに参加する場合は、この月齢制限も撤廃され

る可能性があります。食のリスクにつながる問題はBSEだけではありません。米国では、安く効率よ

く家畜を育てるために遺伝子組換え技術で作った成長ホルモン剤も使われています。そのため、ホ

ルモン剤を使った乳製品や食肉が日本国内に輸入されたり、ホルモン剤自体が国内で使用解禁とな

ったりする可能性もあります。国内で使用禁止の抗生物質、体細胞クローンなど、家畜の安心・安全

にかかわる問題はさらに広がる恐れがあります。


5 農業大国が世界の食を独占する

 日本に対する農産物輸出の拡大を狙っている米国など諸外国は、日本と比較にならないほど農業

保護にお金をつぎこんでいます。例えば、WTO(世界貿易機関)に登録されている農業保護指標で

みると、日本の6400億円に対して、米国は1兆7500億円。しかも、米国は過小申告をしていて、本当

は3兆円以上あると言われています。

 農業所得に占める直接支払い(財政負担)の割合をみても、日本は平均15.6%ですが、米国は

26.4%。特に米国は、コメ58%、小麦62%、トウモロコシ44%など、穀物類に多額の予算を投じてい

ます。いかに先進国が農業を大切な産業と考えているかわかります。


6 主食米の90%が海外産に

 関税が撤廃されたら、国内の農産物の生産量は具体的にどう変わるでしょうか。農林水産省による

試算結果は、衝撃的なものでした。主食のコメの生産量減少率は何と90%。ほとんどが、国産米の

約4分の1の安さの外国産に置き換わり、生き残るのは、新潟コシヒカリや有機米など「こだわりのコ

メ」だけとみています。日本の水田の9割が失われると、水田が持つ洪水防止機能や水質浄化機

能、生物多様性の維持などの多面的な機能を大幅に失うことにもなります。

 牛乳・乳製品は56%減少となっています。業務用を中心に2割の飲用乳が外国産と置き換わる見

込みです。牛肉は75%減少で、5段階の肉質等級のうち、生き残るのは上位の2等級という厳しい見

方をしています。テンサイ、サトウキビなど砂糖の原料となる「甘味資源作物」は、品質格差がないた

め、国産が全滅するとみています(※下記コラム参照)。農業がこれほど大きな影響を受ければ、地

域社会の崩壊にもつながるでしょう。


7 日本の食料自給率は14%に低落

 日本の食料自給率はカロリーベースで40%ですが、政府は2010 年、「10 年後に50%まで引き上

げる」という目標を立てました。ですが、TPPに参加して農産物の輸入に歯止めがかからなくなるとど

うなるでしょう。農林水産省が2 年前に発表した試算によると、40%の食料自給率は14%程度に減

少するという結果が出ています(世界全体で関税撤廃した場合の試算)。

 食料自給率を引き上げるためにはコメや畑作の所得補償などに数千億円の予算が必要ですが、農

水予算は毎年削られているというのが厳しい現実です。そういう状況でTPPに参加すれば、食料自

給率アップは遠のき、命に直結する食料を9割近くも輸入に依存することになってしまいます。




NEWS 大地を守る2012年7月号 今月の数字

10倍 → 天然の魚が1kg体重を増やすのに必要な餌の量

        天然の魚が1kg体重を増やすのに何kgの小魚が必要かご存知ですか? 

先月号でもご紹介した『森は海の恋人』牡蠣の養殖家・畠山重篤さんのお話から。例えば、カツオなら

1kgの増加に対し10kgのイワシが餌として必要で、さらにイワシ1kgには10kgの動物性プランクトン、

動物性プランクトンには10kgの植物性プランクトンが必要だとか。

 津波で海が壊れ、魚の姿が見えなくなった気仙沼の唐桑では、調査の結果たくさんの植物性プランク

トンがいることがわかり、畠山さんも大丈夫と確信したそうです。1カ月後、魚たちは戻ってきました。植物

性プランクトンを守るために木を植える。おさかな喰楽部では、今年も9月に厚岸植林ツアー(北海道厚

岸町)を実施します。

(おさかな喰楽部 吉田 和生)



2012年6月26日

2012夏期学校給食学習会

「辰巳芳子さん・いのちのスープから学ぶ食育」

TPPから問い直す食の安全・日本の食事情」


 2011年の大震災、原発事故からすでに1年半が経過しようと

して

いますが、被災地の復旧には遠い道のりが残っています

し、食品の放射能汚染問題は学校給食にも深い影を落として

います。しかし、未来を担う子どもたちを健康に育てるという

重要な責務はこれまでもこれからも私たちにあります。

 今年の学習会は、初日の午前中に学校給食のこれまでと

現況を学校給食ニュース編集担当の牧下圭貴さんに講演いた

だきます。午後からは、大豆百粒運動で学校給食に深く関わっ

ていらっしゃる辰巳芳子さんから講演をいただき、今秋封切

予定の映画「天のしずく」を特別試写いたします。学校給食の

持つ教育力をみんなで確認したいと思います。

 二日目は、食の安全に重点を置いたラインアップです。天笠

啓祐さんに輸入食品の問題を中心に最新事情を講演いただき、

里見宏さんには学校給食の食品衛生について振り返っていた

だきます。そして、政治経済体制として食の安全に直接関係し

てくる、「TPP(環太平洋経済戦略協定)」について、先頭に

たって反対の論陣を展開されている鈴木宣弘さんに講演いた

だきます。わかりにくいTPP問題を知る好機としてください。


◆とき 7月30日(月)・31日(火)


◆ところ 牛込箪笥区民ホール

 162-0833東京都新宿区箪笥町15番地

 大江戸線牛込神楽坂A1出口1分

 東京メトロ東西線神楽坂2番出口徒歩10分

 JR飯田橋西口徒歩15分

◆参加費

 2日間:6000円/1日間:4000円 (資料代1500円込)

 ※資料代のみ:1,500円

◆主催   2012夏期学校給食学習会実行委員会

◆参加の申し込み

 事前参加申し込みのご協力をお願いします。

 全国学校給食を考える会


 TEL:03-3402-8902  (担当:前川、牛島) 

 FAX:03-3402-5590

 申し込みの締め切りは、7月20日(金)です。

◆スケジュール予定

7/30   10:00~16:15 (9:40 受付開始)

10:00-10:10 

 開会のあいさつ

10:10-11:30

 ①「学校給食の過去から現在

 ~食の安全、放射能問題、PFI、民間委託~」

 牧下圭貴さん(学校給食ニュース編集担当)

11:30-12:00 

 ②「福島からの報告」

12:00-13:15

   昼休憩

13:15-14:15

 ③「大豆百粒運動から見た学校給食」(仮)

 辰巳芳子さん(料理研究家)

14:15-14:25  映写準備

14:25-16:15

 特別試写会

 「天のしずく~辰巳芳子・いのちのスープ~」

 生き抜く知恵 ~ある料理家の物語~

7/31   9:55~16:15 (9:30 受付開始)

9:55-10:05 

 開会のあいさつ

10:05-11:25

 ④「輸入食品の問題--農薬、食品添加物、

  遺伝子組み換え、化学物質等」

  天笠啓祐さん(バイオテクロノジー情報室代表)

11:25-12:35 

    昼休憩

12:35-13:55

 ⑤「食品衛生(食中毒)と内部被曝」

 里見宏さん(健康情報研究センター)

13:55-15:15 

 ⑥「TPPと学校給食」(仮)

 鈴木宣弘さん(東京大学大学院教授)

15:25-16:15

 ⑦各地からの報告、意見交換会


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2012年5月18日

ロバート・ケナー監督、映画祭、食べもの考

○ ロバート・ケナー監督の記者発表

今日、アメリカの食品産業の闇をえがいた「フード・インク」のロバート・ケナー監督の
記者発表がありました。

ケナー監督の言葉。
「今、日本で食の問題といえば放射能だということですが、だからといって輸入食品への
依存を高めてしまうと、将来に別の禍根を残すことになりますよ」

日本の畜産業に使用されている飼料の多くがアメリカからの輸入コーン、しかも遺伝子
組み換えです。世界の種子の半分は、シンジェンタ、モンサント、ダウ・ケミカル、デュポン
という元々が食品や農業ではなくケミカル(化学)分野の会社が支配しています。
それも、遺伝子組み換えという手法を使って。


アメリカでは、政府と大企業が一体となって、補助金という農業政策で、カロリーと価格の逆転
現象を起こしています。家畜(牛、豚、鶏など)の飼料となる"コーン"、それも遺伝子組み換え
コーンの単一大量栽培に多額の補助金を投入することで、"肉"の価格が極端に下がり、逆に
"野菜(キャベツやブロッコリーなど)"の価格が高くなってしまっています。多くの低所得者層
は、価格が高く低カロリーの野菜より、低価格でカロリーのより高いハンバーガーや
スナック菓子、清涼飲料水といったものを買う傾向が強いのです。それが原因となって、
低所得者層ほど肥満の割合が高いという現象がおこっています。

しかも、その肉は、工業製品のような工程で生産され、その工程には多くの危険が
潜んでおり、それを大手食品産業は必死になって隠そうとしています。

こういった深刻な問題を、あきさせない映像で作り上げたケナー監督は、さわやかな語り口
の素敵な方でした。

明日、上映&トークショーを含んだイベントがあります。→ URL

プラスアルファの関連情報です。
○ TPP映画祭
「フード・インク」、「モンサントの不自然な食べもの」がラインアップの映画祭が渋谷で、
6/1(金)-5(火)の期間に開催されます。
違う角度から食べものを考えるきっかになるかもしれません。→ URL



2012年5月 6日

お知らせ:市民と政府の意見交換会―TPPを考えよう―  5月22日(火)


大地を守る会は、日本の第一次産業に壊滅的な打撃を与えかねない、不平等関税政策であるTPP(環太平洋経済戦略協定)に反対しています。このTPP、政府がほとんど情報を開示しないため、一般の方々には大変にわかりにくいものとなっています。「わかりにくい、わからないからどうしていいかわからない」、といってるうちに、不平等関税政策が実行されては大変なことになってしまいます。今のうちに、ぜひ、情報を入手し、運動を展開していきましょう。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

       【初開催!】
    市民と政府の意見交換会
     ―TPPを考えよう―

   2012年5月22日(火)18:20~21:00
     文京シビックセンター

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は、日本社会そして世界各地に大きな影響を与え、私たちの生活の様々な側面に根本的な変化を及ぼします。

情報公開を求める全国の100以上の団体や市民の呼びかけに政府が応じ、このたび市民主催の意見交換会(ダイアログ)を初めて開催することになりました。

TPP協議についての理解を深め、広く市民による議論を促進するための、誰もが参加可能な機会です。

ぜひご参加ください。

【と き】2012年5月22日(火)18:20 - 21:00(17:30 開場)
【ところ】文京シビックセンター・小ホール (東京都文京区春日1-16-11)
 → URL
     東京メトロ・丸の内線/南北線『後楽園駅』5番出口から徒歩1分
     都営地下鉄三田線/大江戸線『春日駅』文京シビックセンター連絡口から徒歩1分
     JR総武線『水道橋駅』東口から徒歩9分

【出席者】 < 市民有識者 >
      色平哲郎さん(JA長野厚生連佐久総合病院医師)
      鈴木宣弘さん(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
      安田節子さん(食政策センター・ビジョン21)

      < 政府 >
      内閣官房、外務省、経済産業省、農林水産省などから政務三役・交渉担当者

【プログラム】 第1部 18:20-19:00 有識者によるTPP概略説明
          第2部 19:00-19:50 政府によるTPP概略説明、有識者と政府協議担当者の対話
          第3部 20:00-21:00 会場参加者・有識者と政務三役・政府協議担当者の対話

        ※事前に「政府インターネットテレビ」にて、
        「TPPをともに考える地域シンポジウム」の概要説明をご覧ください。
        →URL
【資料代】 500円 (当日受付にてお支払いください。参加申込は不要です。)

【主 催】 市民と政府のTPPダイアログ・東京実行委員会

【お問い合わせ】市民と政府のTPPダイアログ・東京実行委員会

        〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
         アジア太平洋資料センター(PARC)気付
         TEL:03-5209-3455 / FAX:03-5209-3453
         email: tpp-ngo@parc-jp.org



2012年5月 1日

お知らせ:生物多様性の日 記念イベント 5月19日(土)


大地を守る会は、生態の保全、食品の安全性、種子の一極支配などの観点から、"遺伝子組み換え作物"に反対しています。

反対運動の中心となって活動しているのが、「NEWS大地を守る」などでもおなじみの、天笠啓祐さんが代表をつとめる、「遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン」です。「遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン」が事務局をつとめる「食農市民ネット」が主催となって、5月19日にイベントを開催いたします。多くの方々の参加をお待ちしております。


■イベント名
生物多様性の日 記念イベント
『フード・インク』』の監督が語るアメリカの食と農の現状
~今日のごはん選びが必ず変わります~

■解説
急速に失われつつある生物の多様性について考えるために、国連が定めた「生物多様性の日」。その5月22日には毎年、生物多様性に関するイベントが世界各地で開かれます。食農市民ネットでは、生物多様性を食べものと農業の視点から考えようと、『フード・インク』の監督で、食と農の問題に精力的に取り組んでいるロバート・ケナーさんをお迎えして生物多様性の日の記念イベントを開催します。『フード・インク』はアメリカの食品産業の闇に迫った衝撃的なドキュメンタリー。この中で監督は、私たちがどのような食べものをどのように食べるか、1日3回の食事のときに考えることで、大量生産・大量消費のフードシステムはかえることができるという、力強いメッセージも発信しています。監督からアメリカにおける食と農の現状や、いまアメリカで盛り上がっている遺伝子組み換え表示を求める動きについてお話しいただきます。

 フードインク公式サイト URL

■日時
2012年5月19日(土)13:30~18:00(開場13:00)

■会場
東京ウィメンズプラザ ホール
(東京都渋谷区神宮前5-53-67)

■連絡先
食農市民ネット事務局 → URL
TEL:03-5155-4756
e-mail:office@fa-net-japan.org

■プログラム
13:00 開場
13:30 開会のあいさつ
13:40 映画『フード・インク』
15:20 休憩
15:30 講演 ロバート・ケナー監督
      「アメリカの食と農の現状について」
16:30 トークショー 日本における生物多様性と
      遺伝子組み換え生物の状況
17:00 休憩
17:10 質疑応答・意見交換
17:50 閉会のあいさつ
18:00 閉会



2012年4月20日

日本の手仕事を守ること

会員のみなさんと大地を守る会・宅配の魅力をテーマについてお話しする時、
よくお聞きするのが、「雑貨が魅力!」というご意見。
野菜・肉・魚・加工品はもちろんなんです。
食材以外に、雑貨も魅力的♪
きっと、その理由は大地を守る会の雑貨品が、
人と環境に気持ちがいい商品ラインナップを考慮して、
選ばれているということがあるでしょう
それから、まだあります。
日本の地域で受け継がれてきた「手仕事」と、
カタログで出会うことができるのです!!

大地を守る会の活動は多岐にわたりますが、そのなかの使命のひとつが
「もの作りの技術や知恵を未来につなげる」こと。
天然素材や自然の風合いを生かし、地域の文化・伝統技術の継承を大切に考え、
国内の生産者を応援する...そのことも大地を守る会の大切なとりくみです。

手仕事を、大地を守る会にご紹介してくださっている一つに、もやい工芸があります。
先日4月17日、そのもやい工芸のお店で、手仕事品についての勉強会として、
「手仕事ものがたり」と題したイベントが開催されました。
その様子についてご紹介します。


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鎌倉のもやい工芸のお店。楓の若葉(右上)が迎えてくれました。


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木戸の向こうにお店があります。


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たくさんの陶器や籠など、手仕事の数々!!
日本全国の手仕事の現場を、歩き、見て、選び続けた
久野恵一さんが、長い時間をかけて、選び抜いたものばかりです。


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店内からお庭の方向。


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この方が、久野恵一さん。

久野さんのお話は日本の手仕事を残したいとの想いに溢れていました。

本物の手仕事を購入する場を増やすことで、作り手が経済的にしっかりと自立できるように
なる。そのことは、技術の継承者を得ることにつながり、手仕事の文化を守ることになると
久野さん。
そして、それは、まさに大地を守る会もめざすこと。大地を守る会の
カタログを通して出会う手仕事の向こうには、そんな大切な意味があるのです。


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講座のようす。皆さん、真剣に久野さんのお話に耳を傾けていらっしゃいました。

講座の最後に、久野さんは岩手県久慈市の良質な手仕事について、紹介しました。
久慈市といえば、大地を守る会の看板でもある「山形村・短角牛」の産地があるところ。
飼育法や飼料にこだわり、安全でおいしい短角牛。その短角牛のいる久慈は一方で
手仕事が盛んな地域です。
「食が本物であれば、本物の器に盛ろうとする。
だから、健康な食文化のある場には健全な手仕事があるのですね。」と久野さん。
生産者が 手間をかけて 丹精込めて作くられた食材は
お料理すれば、それなりの器に盛りたくなるということですね。

大地を守る会の食への取り組みは、日本の手仕事への応援にも繋がっている。
そんなうれしい循環を知った時間でした。

久野さんが選んだ日本の手仕事は、順次、『ツチオ―ネ』でご紹介しています。

今週配布の『ツチオ―ネ』119号で、「あけび蔓篭と沖縄ガラス せんこう入れ」をご紹介しています。

それから、
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こちらは、5月7日~配布の『ツチオ―ネ』121号でご紹介の、「沖縄ガラス 4.5寸浅マカイ」。
ガラスの趣きと美しさは手仕事ならでは。


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5月21日~配布の『ツチオ―ネ』123号で、
「土用干し笊」、「真壁磨き土器 蚊取り線香入れ」をご紹介。
写真は、「土用干し笊」。コシのある皮だけで編んでいる職人仕事です。

『ツチオ―ネ』でお見逃しなく。




2012年4月 2日

news大地を守る4月号 食品と放射能問題 検討共同テーブル続報

「バランスのとれた食事こそ大事な防護」白石久二雄さん学習会

放射能対策特命担当 戎谷徹也

 大地を守る会など4団体で構成する「食品と放射能問題 検討共同テーブル」では、2月17日、元(独)放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター・内部被ばく評価室長の白石久二雄さんをお招きし、「食物摂取による内部被ばく」をテーマに内部学習会を開きました。

 白石久二雄さんは、食品による放射線内部被ばくのリスクについて専門的に研究された日本で唯一の研究者。チェルノブイリ原発事故後、「ウクライナ医科学アカデミー放射線医学研究センター」との共同研究に携わりました。
 ウクライナでは1994年、知識不足によって健康を損ねがちな現地の人々のために、放射線に対する正しい知識と防護のための食事法(食材の選び方や調理法など)を解説した小冊子が、国際赤十字社の支援によって無料で配布されました。白石さんはその冊子を翻訳し、自費出版しました(『チェルノブイリ:放射能と栄養』)。
 それが今、福島原発事故の発生によって注目されるとともに、多くの書物等に援用されています。学習会では、放射線の基礎から始まり、事故前の自然放射性核種と人工放射性核種の被ばく実態、体内の放射能、放射性物質の人体に及ぼす影響、吸入摂取・経口摂取による内部被ばくの計算法などについて解説いただきました。

食品からの内部被ばくを避けるための防護の基本は以下の4 点。
  1. 可能な限り放射性物質の含有量の低いものを摂取する。そのための情報開示が必要。

  2. 調理や加工法により放射性物質を減らす。基本は、洗う(皮を剥く)、煮る(浸す・茹でる)、塩や酢の活用、前処理なしでの油料理は避ける、魚は骨や内臓を避ける、等。

  3. 放射性物質の吸収阻害と排泄促進。カルシウムはじめミネラル類と食物繊維の摂取を推奨。カリウムとペクチンも有効。

  4. 被ばくに対する生体の抵抗力(免疫力)を強化する。バランスのとれた食事によって免疫力を上げることが重要。ビタミン・ミネラル類、抗酸化物質、タンパク質を摂ること、脂を摂り過ぎないこと。海藻類や発酵食品を主とした伝統的和食を見直すこと。

 白石さんは、国の新たな基準については一定評価しつつも、検査機器の徹底した配備、陰膳法の活用など、もっと子どもに対して配慮する必要があると主張されました。「共同テーブル」では、こういった内部学習や専門家へのヒアリングを進めながら、食品における放射性物質に対する規制・基準の"あるべき形"について、検討を重ねています。



news大地を守る4月号 今月の数字

年間 約70兆円→日本の森林が持つ様々な機能を貨幣価値に換算した数値

 2011 年の国際森林年を記念し、森林保護に貢献をしてきた人をたたえる国連森林フォーラムによる「フォレストヒーローズ」に「カキじいさん」の愛称で知られる宮城県気仙沼市のカキ養殖業 畠山重篤氏が選ばれたのは記憶に新しいことです。畠山氏は、漁民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人」運動を、20 年以上続けていらっしゃいます。森を育てることで海がとても豊かになりました。

 空気や水をはじめ、気候の安定、土壌保全、エネルギー、文化やレクリエーションなど、わたしたちの暮らしも森に支えられています。

 自然の恵み(生態系サービス)の価値を、何らかのかたちで評価しようという試みがあります。「その生態系が失われたときに、同じサービスを人間が技術的に提供するとしたらどれだけ費用がかかるか」で見る方法です。日本学術会議による試算例では、先に挙げたような森林の持つ様々な機能の合計は年間約70 兆円になると評価しています(※)。さらに、生物多様性保全機能などは貨幣価値として換算することが難しいためこの中には含まれておらず、実際の価値は試算額を大きく上回るだろうということです。目に見えない地球とのつながりや自然の価値について知ること、そして森林を守っていく視点を持つことを必要とされています。
(森と木のすまいづくりフォーラム・安西直美)

※出典:農林水産省「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的機能の評価について(答申)」



2012年3月19日

イベント・アルガンオイル紀行を開催しました!

今週配布の『ツチオ―ネ』114号28ページ 雑貨特集のなかの
「保湿ケア」でご紹介しているアルガンクリーム(保湿クリーム)を
テーマに3月16日(金)、ナイアードの皆さんをお迎えして、
イベントを開催しました。
会場は大地を守る会・六本木事務所です。


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講座のようす。講師は、ナイアードの並木千鶴さん。
講座の前半はたくさんの画像でアルガンオイルについてのご説明をいただきました。



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モロッコのアルガンの森のようす。
アルガンの実の収穫とアルガンオイル作りは女性が就労の機会を得ることが難しいイスラム社会で、
女性たちに自立のための収入源になっています。
オレイン酸、リノール酸、ビタミンEがたっぷりのアルガンオイル。肌との相性はばつぐんで、
ビタミンEが老化の原因と考えられる過酸化脂質の生成を防ぐと言われています。



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こちらがアルガンオイルを使用したクリーム。ミニサイズの後に見えるのがアルガンの実です。
軽い感触で使い心地のよいアルガンオイルですが、オイルだけだととても早く肌に吸収されるので、
ミツロウをブレンドし、使用感を持続しています。

容器もこだわりがあります。タイ・チェンマイの工房で手作りされた焼き物。
表面に小さなクラックが入り、アンティーク風。
中身がなくなっても、小物入れなど、用途が広がります。


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アルガンクリームはそれだけでとても使い心地が良いクリームですが、
講座では、楽しい使い方を2つ教えていただきました。
一つは練り香としての使い方。容器にエッセンシャルオイルを1滴に、
アルガンクリーム5mlを入れて、しっかり混ぜ合わせます。



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やわらかく良い香りが漂い、耳の後などに塗ると、良い気分転換になります。



もう一つの使い方の提案は、即席のエマルジョン(乳液)。
うすくすくい取ったアルガンオイルを手のひらにのせ、
化粧水を数滴落し、なじませ、それを顔や手にのばします。
会場からは「最高~」のお声も飛び出しました。


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ちなみに講座で使用したのがこちらの化粧水。
へちま水でハーブを蒸留して作ったへちまの雫化粧水です。
ほんのり香りが漂い、手のひらで、アルガンクリームになじみました。
香りはカモミール、ローズマリー、ラベンダーの3種類。
その日の気分で香りを変えてみるのもいいですね。
もちろん、今週『ツチオ―ネ』の雑貨特集でご紹介している白樺の樹液とハーブのみでつくった
白樺の雫化粧水もおススメです。

ぜひ、皆さんもアルガンクリームをお試しください。



2012年3月 1日

NEWS 大地を守る2012年3月号 安心安全の農業を再び!

東日本大震災から1 年。原発事故に立ち向う福島の農家の声

安心安全の農業を再び!

東日本大震災から1 年。原発事故に立ち向う福島の農家の声
東日本大震災の発生から間もなく1 年。
太平洋沿岸を襲った大津波を受けた地域では、
深い悲しみを背負いながらも、
復興に向けて一歩ずつ前に歩みを続けています。
しかし、東京電力福島第一発電所の事故の収束は険しい道のりです。
放射能は周辺住民の日常を奪いました。
第一次産業が盛んな福島県の大地や海を汚染しました。
それでも福島の農業の未来を信じ、頑張る
福島の農家の声に耳を傾けてください。

農地を襲った津波と放射能・福島有機倶楽部(浜通り地区)

津波被害と注文激減 二重の苦しみにもがく日々

 福島有機倶楽部は大地を守る会の生産者の中で、福島第一原子力発電所に最も近いグループです。すでに、浪江町の生産者は福島県を去り、田村町の生産者は遠い避難先で避難指示解除を待っています。現在もいわき市で大地を守る会向けに野菜を出荷している2組の生産者にお話を聞きました。
 3月11日、福島有機のメンバー・小林勝弥さん、美知さん夫妻の畑では、大地を守る会向けに出荷予定だった春菊の手入れの真っ最中でした。小林さんの農園では福祉サービス事業所と提携して、一般企業で働くことが困難なハンディを持つ人たちに、農作業を通じた社会参加の場を提供しています。3月11日、激しい揺れの後、津波警報を聞いた小林さんたちは大急ぎで車に飛び乗り避難。仲間全員無事でした。しかし、警報解除後、小林さんたちが目にしたのは海から流れてきゴミ、魚の死がいや稲わらなどで覆われた畑の悲惨な姿。ボランティアの協力もあり、一か月ほどで農作業を再開することができましたが、畑は海水をかぶり、塩分に弱い作物は栽培できなくなってしまいました。
 大地を守る会では福島有機倶楽部の野菜の放射能検査を実施。暫定基準値を大きく下回る数値であることを確認し「福島と北関東の農家がんばろうセット」を中心に取り扱っています。しかし、ほとんどの売り先からの注文はなくなりました。「収入はほとんどゼロ。大地を守る会の注文は、本当にありがたい」と勝弥さん。しかし、美知さんたちは、ここで供に働く仲間の今後が心配だと言います。「一般企業になじめない彼らは、ここの仕事が好きだと言ってくれます。でも、彼らの健康も心配だし、この事故で農作物の収入が激減したこともあり、一緒に働くことは困難......」。小林さんたちの苦悩は続きます。


いわき市で農業を続ける左から阿部哲弥さん拓さん親子、小林美知さん、勝弥さんご夫婦。

高い放射能で農地を放棄も夢はあきらめない

 もう一組のメンバーの阿部拓さんは、宮城県出身の方。脱サラ後農業で生計を立てようと、東北地方では比較的温暖ないわき市に移り、有機農業に取り組んでいました。阿部さんの畑の一つは第一原発から約30キロメートル圏内。津波の被害には遭わなかったものの、6年前に借りたこの有機認証取得の圃場からは1万ベクレル/キログラムを越えるセシウムが検出されました。放射能低減のため様々除染を試みましたが、顕著な効果は得られず、この農地での栽培を断念しました。阿部さんは、福島県内の汚染の少ない農地を息子さんの哲弥さんに任せ、故郷の宮城県に土地を取得し、そこに拠点を移し、再起を図っています。「農業を始めるとき、農家出身の父親から絶対食えないと言われました。でも、なんとか食えるような農業を目指してきたんです。ここでやめるわけにはいきません。後を継いでくれる息子にも後悔だけはさせたくない」と力を込めて話しました。


津波で浸った場所を指す小林さん。海と畑の間にごみ集積場があったため、被害が少なかった。


津波が襲った直後の写真。手前は流れ積もった稲わら。海水の下が小林さんの畑です。

安全でおいしい米作りをあきらめない・ジェイラップ(須賀川市)

昨年の成果をベースにさらなる挑戦が続く

 本紙12月号でお伝えしたとおり、約300 の圃場のお米のほとんどが放射能不検出(核種ごと検出限界値概ね10ベクレル/キログラム以下)という成果を得た須賀川市のジェイラップ(稲田稲作研究会)。2011 年収穫米の予想をはるかに下回る数値に、生産者一同ひとまず胸をなでおろしました。しかし、ここまで来るには苦しい道のりがありました。
 「岩城(いわしろ)の国・福島と教えられ、地震の少ない土地だろうという安心感がありました。しかし、会社の建物が引き裂かれ、農道が蛇のようにうねる姿をみて、恐ろしかったです」と語るのは、ジェイラップの若手メンバー伊藤大輔さん。
 「この地域も10月ごろになってようやく道路の整備も終わり、震災の傷跡は少なくなったと思います......。
 しかし、原発は想定外でした。震災直後は地元のものはもちろん、自分たちが安全にこだわって作ってきた農作物を食べていいのか、本当に不安でした。すぐにでも検査をしようと動いたのですが、どの測定器メーカーも予約待ち状態で、途方にくれました。ようやく7月に、大地を守る会から検査機を借りることができ、出荷用の農作物はもちろん、自分たちの食べ物も検査ができるようになりました」。


土壌調査用のサンプルを手にする伊藤大輔さん。二人の子供を抱え、自分の子どもにも安心して食べさせられる農作物作りがベースだと話します。

反転耕でさらなる安全確保を目指す

 ジェイラップでは今年の田植えに向けて、収穫後の田んぼの綿密な土壌検査を行っています。「田んぼの水の取り入れ口、中央、排水口の土壌サンプルをすべての田んぼで検査を行っています」と伊藤さん。検査と並行して田んぼの除染作業にも着手。「3・11にばらまかれた放射性物質の約9割は、地表10センチメートルのところで留まっています。政府が除染方法の一つとして、表層の汚染土を削り出す手法を提案していますが、それは非現実的です」と伊藤さん。「例えば、1ヘクタールの田んぼで、約5 センチメートルの土を運び出すのには少なくとも大型ダンプ40台は必要。コストも受け入れ先も課題が多いのです」。
 そこでジェイラップでは、田んぼでは普通行わないプラウ(反転耕)という手法を採用しました。地表から25センチメートルくらい掘って、土を反転させるのです。放射能の約9割が蓄積する表層部と、汚染されていない深層部の土を入れ替えることで、稲が放射性物質の吸収するのを大幅に防ぎ、生産者の被ばくも軽減します。
 こうした取り組みで希望が見えてきたのでは?と問い掛けると伊藤さんは何度も考え込み、言葉を探しながら、若い農家の複雑な心境を打ち明けてくれました。「こんなことを言ったら商売下手と言われるかもしれませんが......。無理をしてまで、福島のお米を買ってくださいとは言えません。選ぶのは消費者の方です。自分も小さい二人の子どもを持つ身。検出値がゼロがいいという気持ちもよくわかります。だからこそ私たちは放射能ゼロベクレルを目指し様々な取り組みを行います。その結果、私たちの農作物を'おいしくて安心だから、買ってみたい'と言われるまで、自分たちは努力を止めません。結果も徐々に付いてきています。だから、これまで以上に安全な食べものを作る農業を続けるしかないのです。消費者の方には、その姿をぜひ見続けていただきたい」。
 本誌でも、ジェイラップの取り組みについて今後も情報を提供していきます。


プラウの様子。田んぼの表土を剥ぐことは、これまで農家が丹精込めて作ってきた栄養豊富な土壌を捨てることに等しいのです。

自主検査で信頼回復・ゆうきの里東和(二本松市)

里山の循環型農業の夢を打ち砕いた原発事故

 最後にご紹介する、「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」[二本松市(旧東和町)]。原発からの放射性物質の主たる拡散経路からは外れましたが、森林などでは1万ベクレルを越える数値が検出されている場所もあり、空間線量もおよそ0・8マイクロシーベルト/時を計測します。  ゆうきの里東和は、道の駅での農産物直売所を軸に、過疎化が進む山村を再生しようと2005 年に設立されました。もともと桑の産地でしたが、国内の養蚕・繊維産業の衰退とともに、桑畑は放棄されました。このままでは村の崩壊を免れないと、里山での循環型農業をキーワードに、農業を志す新規就農希望者を集い、村おこしをスタート。その成果が実り、これまで35人もの30〜40代の新規就農者を受け入れています。大地を守る会への出荷は、売り先の少ない新規就農者の経済的自立の一助として大きな役割を担っていました。
 そんな夢を求めた里山にも放射能は降り注ぎました。「肥料に利用していた落ち葉、雑木林の広葉樹を利用したシイタケ栽培、春先の山菜......、放射能はこうした里山の恵みを台無しにしました。資源循環型の里山の農業にとって、手足を奪われたに等しい」と、協議会理事長の大野達弘さんは憤ります。


道の駅「ゆうきの里東和」を前に代表の大野達弘さん(左)と佐藤佐市さん(右)。

安心安全を計測し地元消費者の信頼を回復

 ゆうきの里東和では、10台の空間線量測定用のガイガーカウンターと、3台の精密な検査器を導入して農作物や土壌の検査を行っています。その検体数は1000 を優に超えています。
「空間線量と土壌の分析に相関関係があることがだいぶ分かってきました。これをもとに、耕作できる農地か否か見極めようと考えています」と副理事長の佐藤佐市さん。
 また新潟大学の土壌学の専門家・野中昌法教授の協力のもと、事故後早い時期から土壌の放射性物質の農作物への移行を調査しています。昨年の調査の例では、耕作地が4600 ベクレル/キログラムの土壌であっても、精米された米は不検出でした。こうした傾向は里山の土壌性質に関係があると言います。「チェルノブイリでの土壌調査の経験もある野中教授は、この地域の土壌の性質上、農作物への放射性物質の移行は少ないだろうと、当初から予測していました。この地域に多い腐葉土は団粒構造を作り放射性物質を固定する傾向があり、植物に移行させにくいのです」と大野さん。この調査内容は農業継続することへの希望の光となりました。
 ゆうきの里の検査の様子は多くのマスコミに取り上げられ、県内外からも視察が後を絶ちません。県内遠方からわざわざここの野菜を買いに来る人も多いとか。
震災後、ゆうきの里東和には5人の新規就農者もありました。


ベラルーシ製の検査器に、収穫した農作物を入れる様子。写真はふきのとう。


土壌を計測するために乾燥作業が行われていました。本来農家のやるべき仕事ではない作業が増えているのです。

見守ってください。福島を風化させないために福島県の農家たちの放射能との闘いはこれからも続きます。
「風評被害ならぬ風化被害がもっともつらい」と福島県民は言います。
 産地では放射性物質を農作物に移行させない栽培技術の確立に必死に取り組んでいます。大地を守る会でも汚染した農作物を流通させないための検査・公開体制を強化しています。消費者の方に福島はもちろん、国産野菜を安心して食べていただけるよう努力を惜しみません。もちろん食べる、食べられないという判断は消費の方にゆだねられますが、ぜひ福島の農業を見守ってください。「放射能になんか負けていらんねぇ、がんばっぺ福島」はまだまだ、これからなのです。
(企画編集チーム・宇都宮義輝)



2012年2月 1日

NEWS 大地を守る2012年2月号 やまけんの大地を守るうんまいもん探訪




 世界中どこでも、その国でもっともたくさん穫れる農産物からお酒が造られます。
イギリスでは麦からビールやウイスキー、フランス・イタリアではブドウからワインができます。
そして日本はコメの国、だから日本酒はコメから造られるわけです。
 いっとき、日本酒ブームが来て透明な酒が流行りました。

無色透明で、呑んでも水のように端麗で甘い香りがする新しいタイプの酒がブームを生み出しました。
この透明さは磨き抜いたコメと酵母、そして炭濾過という技法でもたらされていました。
活性炭が匂いを吸着してくれることは有名ですが、酒の匂いや雑味消しにも使われていたのです。
けれども透明感を追求するあまり、肝心要の味や特徴的な香りまで消してしまう酒も多いことが問題でした。
 時代は変わり、いまは個性のある酒が人気を呼ぶようになり、強い炭濾過を施した透明な酒ばかりではありません。私は大地を守る会の「種蒔人」というお酒が大好きです。
これを白い磁器の猪口に注いでみると、ほのかに琥珀色でしょう?
また、素晴らしい料理酒として有名な「蔵の素」の色は、ほとんど褐色と言っていい。
これが本来のお酒の色だと思うのです。
 こうした色つきのお酒は旨みが濃いので、料理に合わせて呑むのが吉。
それも、舌が麻痺してしまうような「冷や」で飲むよりも、圧倒的に「お燗」の方が美味しい。
お酒で冬の夜長を楽しみましょう!

山本 謙治(やまもと けんじ)




NEWS 大地を守る2012年2月号 くらすことつながること


  寒い季節がおとずれると「どうしようかな」と思います。それは、味噌づくり。今年は「どの豆を使い、どの麹にしようか」と、そんなことを考えはじめるのです。
味噌を仕込んでいる人は周りに多く、何人もから「味見」と称する自家製味噌をいただきます。
おなじ豆、おなじ麹を使っても、その人、その家で味はずいぶんちがいます。しっかりした味噌、やわらかな風味の味噌、塩が強い味噌。その人の手とその家の空気が、それぞれの味噌をつくり出すのを感じます。
 味噌づくりをはじめるまでは、家での味噌作りを「むずかしい」と思いこんでいました。でも、友人に教わったところ、とても簡単。
1 日か半日の作業で、半年後にはおいしい味噌ができるのです。
前日の夜、豆をたっぷりの水に浸けます。この作業をわすれないようにするため、いつも、豆を目につくところに置き、メモ書きしておきます。翌朝、目が覚めると、ふっくら膨らんだ豆がまっていてくれます。
豆を圧力鍋で煮て、つぶして、塩と麹と混ぜる。空気をなるべく抜くようにして、保存容器へ。作業を確認しながら、話しながら、味噌づくりを進めます。
仕込んだ味噌は、しばらくしたら「天地返し」を。これは、上と下の味噌を入れ替える作業。でも、うちではしません。それでも、おいしい味噌ができるのです。麹の力はすばらしい。
仕込んだ味噌は、半年後から食べられますが、わたしは、1 年、寝かせてからいただきます。みずみずしい味噌は自家製ならでは。
 こうして、その家らしい味噌ができ上がっていくのです。

いままで、味噌づくりは、友人と夫との3人での作業でしていました。わが家の味噌づくりは、すべて手作業。豆をつぶすときにフードフロセッサーを使う方法もありますが、手のほうが作業が早いのです。つぶす作業を手早くするには、男性の力があると助かります。
 でも、今回は様子がちがいます。
3.11 を受け、それぞれの生き方、在り方を見つめ直しはじめた人もいると思います。わが家もそう。しばらく、夫と別々に暮らすことになりました。夫はすでに自分用の味噌を仕込み終わったところ。わたしの味噌づくりは、これからです。どこで、どんなふうに味噌を仕込むんだろう。
自家製味噌は、麹が生きています。発酵がつづいています。食べるなら、ぜひ、生きている味噌を。
 


廣瀬 裕子(ひろせ ゆうこ)
作家。日々の暮らしがその人を育むという思いを言葉に乗せている。著書に『できることからはじめています』、『まいにちのなかにオーガニック』など。3.11 を受け5 年後10 年後のこどもたちが健やかに育つ会を立ち上げた。
http://y-hirose.com/





NEWS 大地を守る2012年2月号 今月の数字 vol.53

約1000万円

経済産業省庁舎が原発の電力を使わない電気を購入して、削減した電力料金

 みなさんは、ある一定以上の契約電力であれば、原発の電気を使わない選択ができることをご存知ですか?
 日本では段階的な電力自由化により、現在ではおもに50kW 以上の契約電力であれば、東京電力や関西電力などの大手電力会社以外の、原発を持たずに電力を供給する会社「PPS(特定規模電気事業者)」から電気を購入することができます。
残念ながら、自由化の対象には個人宅やコンビニなどの小規模の電力需要家は入っていません。
しかし、すでに多くの学校や自治体、官公庁の庁舎などはこのPPS から電力を購入しているのです。
 PPSから購入する最大のメリットは、原発の電力ではないということはもちろんですが、電力料金が安くなる場合が多いということです。なんと原子力発電所を管轄する経済産業省では、PPSと契約することにより年間約1000万円もの電気料金を削減しています。
自治体でも、立川市の積極的な取り組みが知られています。
しかし、PPSの電力全体のシェアは全国でわずか約3%程度。PPSの市場拡大=原発を使わない市場の拡大とも言えます。
この動きは今後も注視していきたいですね。

 PPSについてもっと知りたい方は下記ホームページをご覧ください。
http://www.enecho.meti.go.jp/denkihp/genjo/seido.pdf
 PDF の12 ページにタイトルの内容があります。

(原発とめよう会・藤岡玲子)



2012年1月20日

2/18・19「低炭素杯2012」に大地を守る会も出場します。

環境省後援の低炭素社会の実現のために活動する
団体の発表の場「低炭素杯2012」が
2月18日、19日に開催されます。

全国から多数の応募の中41団体が選ばれ、
そのうちのひとつとして大地を守る会も
プレゼンテーションをすることになりました!

大地を守る会は18日(土)に会員さんから廃食油を回収して、
ディーゼル燃料化し、それを野菜栽培の燃料として
使用する「ゆかいな野菜物語」をご紹介します。

19日(日)には「低炭素地域づくり」という特別シンポジウムも
開催されますので、ぜひお越しくださいませ。

大地を守る会
宇田川



■低炭素杯2012 概要

日 程:平成24年2月18日(土)、19日(日)
会 場:東京ビッグサイト(国際会議場)
    アクセスはこちら 
参加費:入場無料
お問い合わせ:
低炭素杯2012実行委員会事務局(一般社団法人地球温暖化防止全国ネット)
 TEL 03-6273-7785、FAX 03-5280-8100
 Eメール teitanso-hai@jccca.org

 
【低炭素杯2012 プログラム】

●2月18日(土)
司会:櫻田 彩子(フリーアナウンサー)
13:00~18:00(開場12:00)
全国大会による決勝戦
ファイナリストによるプレゼンテーション
日本全国から、低炭素社会づくり、
地球温暖化防止に取り組む団体、企業が大集合。
全国に広げていきたい低炭素社会に向けた取り組みを
団体がプレゼンテーションします。
 
●2月19日(日)
13:00~15:00(開場12:00)
特別シンポジウム
「ひと・まち・くらし・・低炭素地域づくり」

○基調講演:英国における地域の取り組み 
- Big Green Challenge について
講演者:Kirsten Bound氏 英国NESTA 政策アドバイザー
    [National Endowment for Science, Technology and the Arts]
 
○パネルディスカッション:
コーディネーター:川北 秀人氏 
         IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 代表
パネリスト:Kirsten Bound氏 英国NESTA 政策アドバイザー
      宮原美智子氏 NPO法人くまもと温暖化対策センター理事長
      三浦 一博氏  株式会社オプトロム代表取締役社長
      布施 孝尚氏  宮城県登米市長
      山田 興一氏  JST低炭素社会戦略センタ-副センタ-長

Kirsten Bound氏プロフィール
2009年9月にNESTAのイノベーションシステムの代表として
政策アドバイザーに就任。
これまで、政策ユニットを立ち上げるための
ブレア元首相へのアドバイザー、国際金融公社(IFC)の
投資環境改革部門でコンサルタントとして活躍。
専門は、民主主義、参加と科学、新興国の経済発展。 


15:15~16:00
審査結果発表・表彰式


【来場のお申込方法】
1.インターネットよりお申込みの場合:
ウェブサイトの入力フォームよりお申込みください。
折り返し、事務局より【受付番号】などを
メールでお送りいたしますので、
当日はそのメールをプリントアウトしてご持参ください。
インターネットでのお申込はこちら

2.FAXでお申込みの場合:
申込書にご記入のうえ、事務局までお送り下さい。
事務局より【受付番号】を記載した受付完了書を
FAXでお送りいたしますので、
当日は受付完了書をご持参ください。
お申込FAX:03-5280-8100
お申込様式はこちら

※ご記入いただいた個人情報は
申込受付及び関係事業のご案内以外に使用いたしません。


2011年12月 1日

第6回きのこ生産者会議報告

 うっしーこと牛島真也です。

佐藤輝美CSR運営委員による、第6回きのこ生産者会議報告をお届けします。

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11月10、11日の2日間にわたり、長野県須坂市で第6回きのこ会議が行われました。


開催された会場は、長野県須坂市須坂温泉古城荘。
ちょうど菊が満開で、あちこちにものすごく手を掛けた菊の花が飾られていました。

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旅館のエントランスからの眺め


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中から中庭を眺めたところにも

 

美しい菊の花を横目に見つつ会場へ

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14:15分より会議開始です。


まず、藤田社長のあいさつ、2日目の施設見学を引き受けてくださった、

有限会社キノコ村の荒井社長からお話がありました。
 
14:30分よりキノコの栽培基準についてのディスカッションが始まりました。
まず、なぜ、ここで、栽培基準のディスカッションを行うのかの、説明がありました。
 
今までは、Non GMの資材を使用する、国産のものを使用する、というのが大きなテーマだったのですが、

Non GMの資材の証明書が取りづらくなってきているということと、

(証明書をだしてくれない資材屋さんが増えてきた)原発事故による放射性物質の飛散の問題があり、

ここで改めて培地の基準の見直しを感じたため、今回の会の開催に至ったとのことでした。
 
この背景には、福島産のオガ粉(おがくずの粉)が全国シェアの3~4割を占め、原発事故の影響で、関東圏での福島産以外のオガ粉を確保するのが難しくなっているのではないか、ということと、米ぬかについても同様な心配がある、ということがあります。
 
ここで、各生産者にそれぞれの状況の確認と、今後の見通しについて話していただきました。
 
いずれの生産者の皆さんも、気にしておられ、すでに放射性物質について汚染されていないことが確認された資材の確保に手を打たれていました。証明書のほうも、みなさん、資材屋さんが出してくれた、ということで、一応なんとかなっている、という印象をもちました。
 
一応としたのは、放射線の影響が長期にわたる場合、果たしてこのまま確保し続けられるかどうかについては不透明だ、というその場の見解があったからです。
 
ただ、原木しいたけについては、原木のシェアも福島が全国の約1/3を締めており、西日本から原木を運んでくるとなると、そのコストもあり、なかなか難しい問題が残っているようでした。
 
林野庁から出ている資料にはキノコ類の移行係数は3、となっていたのですが、実際はそこまで高くなかったことが、測定値の報告から確認されました。

かといって、やはり培地にはいっているのでは、キノコに入る可能性が高くなってしまうので、

やはり、培地に入らないように資材を手配するのが一番要になるということも改めて確認されました。
 
最後に参加した消費者CSR運営委員からのあいさつがありました。
その中で陶消費者運営委員が、「キノコは自然界の中で、生産者(植物)、消費者(動物)分解者(菌やバクテリアなど)に分けたとき、分解者にあたり、分解しつつ、そこから食料がとれるということはすばらしい。」と言われたのが印象に残りました。

 
2日目は、有限会社キノコ村さんの栽培施設を2箇所見学しました。
 
1箇所目はレトロな感じで、いろんなキノコが、一緒のお部屋で栽培されていました。
案内してくださった、キノコ村さんの荒井さん(社長の息子さん)は、サーカス小屋、なんて表現をされていましたが、

色々な色のキノコが、レトロな感じの同じ部屋にあるのは、なんか楽しげで、みんなでわいわいいいながら大きくなっていっているように見えました。
普通、同じキノコだけを一部屋で育てることが多いそうで、他の生産者の方もびっくりされていました。
 
2箇所目は、うってかわって近代的な建物で、3階建ての高さの建物が吹き抜けになっていて、

棚がびっしりあり、そこに培地が入っているポットが、コンピューター制御されたクレーンで運び込まれて、整然と並んでいました。

そこで栽培されていたのは全部ブラウンえのきでした。
建物の中が細長い部屋で区切られており、それぞれ、温度や明るさ、湿度が変えて管理されていました。


最後の部屋はとても寒く、収穫間近のえのきがたくさんならんでいました。

ここの工場のえのきの特徴は、腰の部分に紙をまかず、ちょっと背が低いことと、傘が開いているので、

とても大きく、わさわさ、とした感じのえのきになっていました。

 
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2箇所目の栽培棚

奥が見えないぐらい遠いです。また、天上もものすごく高いです。
ここを毎日上から下まで、置くから手前まで登って降りて、を繰り返して、

どれを出荷するか決めているそうです。

 
そして一番驚いたのは、ここまでコンピューター制御されているのに、

収穫するかどうかの判断は、目視で行われており、そのための人間が乗る用の乗り物はないので、

命綱を着けて、毎朝、この3階建てのたかさまであるたなを登ったり降りたりして確認している、

というところでした!

「いい運動になります。」と笑っていらっしゃりましたが、とても大変なお仕事だと、本当に驚きました。
 
 
今回の会議で、あらためて大地のキノコ栽培も、ほんとうに生産者の皆さんの努力で支えられていることがよく判りました。

また、いろんなキノコがあることも判りました。


これからもおいしくて信頼のできる大地のキノコを食べ続けて生きたいな、と思いました。


皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。


消費者CSR運営委員 佐藤 輝美
 
 



2011年8月17日

2011 米生産者会議報告 in 北海道

うっしーこと牛島真也です。

今日は久しぶりに、理事、改め、CSR運営委員による生産者会議報告をお送りします。

 

登場するのは、大地を守る会のイベントでの「生きもの調査」でもおなじみの、

"陶博士"こと、陶武利運営委員です。

稲作体験イベントなどで陶委員に会ったことのある方も多いかと思います。

果たしてどんな報告が届いたのか?!乞うご期待。

 

↓↓↓↓↓

CSR運営委員の陶です。

個人的な感想を交えてレポートしたいと思います。


今回「お米の生産者会議」が行われたのは、「涼しく短い夏」というイメージの北海道でした。

イネは元々熱帯を起源とする作物ですので、本来北海道は、稲作に適した環境ではないわけです。

ところが、調べてみると、今や生産量は全国1位。

一体、どうやって負の要因を克服し、今の生産量を築いたのでしょうか?

そんな興味を持って参加してきました。

 

講演内容は、「おいしくなった道産米の秘密」~北海道稲作と品種改良のあゆみ~。

なんと、生産量だけでなく、味も変わってきているようです。

後ほど食味会も行われるとのことで楽しみです。


講演して頂いたのは、菊池治己先生。元上川農業試験場長。

まずは、北海道の開墾の歴史から。

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森林を開墾して水田にしたそうですが、ユンボもない時代に相当大変なことだったと思います。

田んぼに残る木の切り株が当時の苦労を伺い知れます。


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稲作は、明治10年頃からどんどんと北進していったそうです。

明治33年を見ると、ちょうど今の札幌辺りまできています。

ちなみにこの年は、エゾオオカミが絶滅してしまった年でもあります。


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北海道は、やはり内地と違って寒い。

 

4年に一度は冷害に見舞われるという状況があって、以前としてそのリスクはあるそうです。

そんな厳しい環境条件の中、育種をどうやって進めていったのか?

 

育種のプロジェクトが始まったのは1980年。なんと、今から30年以上前にさかのぼります。

稲は普通に作ると1年に1作しかできませんが、もし1年に2作、3作とできれば、

育種のスピードを早めることができます。

それを実現する為に最初は鹿児島県や沖縄県にお願いして作ってもらったこともあったそうです。

 

その後、道南農試に大型の水田温室を用意し、2期作の体制を整えました。

30年で60年分の仕事ができるというわけですから、すごいことです。


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冷害に強い個体を選抜する為には、人工気象室も用意。

「冷害に強く、生産量も多い」という性質だけではお米は売れません。味も重要な点です。

 

そこで「北海道のお米はまずい」といわれる理由を分析したところ、

アミロース含有量が低くなりにくい為、粘りが無くなりおいしくない、ということが判明。

(アミロースが0になるとモチ米になる)

夏場に高温になりにくい北海道では、どうしてもアミロース含有量が低下しないという

気候的要因が良食味をはばかっていることがはっきりしたのです。


そこで、低温下でもアミロースが低くなる系統を作るという育種目標が掲げられました。

その為に、様々な品種を導入。

「おぼろづき」に至っては、なんと新規の低アミロース遺伝子を見つけ出すこととなりました。


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カリフォルニア米で有名な「国宝ローズ」の血も入れたんですね。

正直、これには執念と気合いを感じました。


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また、純系を短期間に作る為にも重要な葯培養の技術も導入。

 

教科書ではよく習う技術の1つですが、葯培養で実用品種を作った例というのは

あまり知らなかったので、非常に興味深く話しを伺っていました。

このような工夫と努力が実って、北海道の寒い気候でも育ち、

しかも高アミロースにならないという品種が誕生したわけです。

 

食べ比べをしてみましたが、「おぼろづき」「ゆめぴりか」には正直びっくりしました。

炊き加減もあったのかと思いますが、食べ比べの値を集計しても

コシヒカリより上の評価がついていました。

これだけの時間と努力をしてきたのですから、「素直に評価したい!」と思いました。




2011kome09.jpg

話の終わりに、産業用大麻の話がありました。


麻は、どうしてもマイナスの側面ばかり取りざたされますが、

THC(向精神薬)を殆ど含まない産業用大麻というのがあります。

大麻は本来伝統的に日本で栽培されていた作物で、植物体は繊維やプラスチックとして、

また「実」は大変栄養価に富んだ食料として我々に大きな恵みを与えてくれる植物です。

最近では、その秀でた成長力と吸肥力から、放射性物質を吸収してくれる可能性についても

示唆されています。

この植物の持つポテンシャルを日本でももっと活用できる日がくればいいですね。

 


最後に気になった生き物を一つだけ。

2011kome10.jpg

北斗会の水田に生えていた糸状藻の一種、アミミドロ。


過去の観察経験を踏まえてお話すると、水田では、温度が低い時期にサヤミドロが出現し、

その後アオミドロやアミミドロなどが出てきます。

サヤミドロは非常に細い細胞でできていて、イネには殆ど影響を与えません。

初期にこれがあることで抑草効果もあることが報告されています。

 

アオミドロは、場合によってですが風などで一カ所に集まってしまうことがあり、

その結果イネを倒してしまう害も報告されています。

アミミドロは、全体がネット状に繋がっていて風の害を受けにくく、

場合によっては抑草効果もあります。


田んぼに生えている藻は、全部アオミドロだと思っている人が多いですが、

同じように見える生き物でも、時期や環境によって種類が違っているという状況があります。

地味な側面ですが、そんな生き物の営みもあることを知って頂けると嬉しいです。

 

以上、北海道生産者会議の報告でした。

 

CSR運営委員・陶武利

 



2011年8月12日

大地を守る会 パキスタン洪水支援報告

お久しぶりです。とよまるです。

昨年2010年の7月下旬から8月中旬にかけてパキスタンのインダス川が氾濫し、国土の20%が被害

を受けたというニュースを憶えていますか。

 

大地を守る会ではNPO法人JFSAを通して、会員の皆さんに古着をお送りいただくことにより、カラチ

市のスラムの学校運営に協力しています。昨年11月からそのスラムの学校、アルカイール・アカデミ

ーの生徒たちの発案により被災地支援が始まり、大地を守る会は、会員の皆さんからご支援を募り

支援に協力をすることにしました。集まりました支援金は、2,391,000円! 直ちに現地に送られまし

たが、今回はその現地報告です。

 

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いきなりですが、ここはパキスタンのカラチ市から北へ約500キロの村、シター郡ダドゥ村です。踏み

固められていますが畑です。洪水が引いてから、塩が表土に出てきて作物が植えられません。

私は7月2日にここに到着しました。気温40℃以上の暑さでしたが、外で農作業をしている人もちらほ

らいました。酷暑期は58℃になったと聞き、頭がくらくらします。アルカイール・アカデミーの子どもた

ちは、畑の復旧作業を手伝ったそうです。今回は、まだ暑い時期なので子どもたちの支援は一休み。

9月過ぎから再開するそうです。

 

 

 

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 同じ村の別の畑では、オクラが育てられていました。畑の復旧は急務です。オクラはカレーによく使

われる食材ですね。

 

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洪水で壊れた家屋です。もともと地震が少ない地域のせいか鉄筋を使わずにレンガを積んだだけな

ので、水の力で簡単に崩れてしまうようです。レンガも乾燥しただけの安いものが多くつかわれてい

るようでした。レンガは焼くと硬くなります。陶器と同じですね。値段も高くなりますが、再建するとき

は焼いたレンガも使用しています。

 

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住むところが無くなった村の人々は、国連をはじめ様々なNGOからの援助物資を頼りに生活してい

ます。後ろに見えるようなテントで暮らす人が多いのですが、暑さを考えると過酷です。

パキスタンの農民は、大地主の農地を借りて耕していることが多いのですが、酷いところでは地主が

援助物資を横取りしてしまうこともあるようです。この村の地主さんは村人を大切にするとのことなの

で、支援を行うことにしました。もちろん日本人の我々にはわかりませんので、アルカイール・アカデミ

ーのムザヒル校長先生やスタッフが現地のあらゆるネットワークを駆使して決定しました。

(JFSA西村氏撮影)

 

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他団体からの支援金を合わせて970万円のうち、500万円を使って家を建てることになりました。現時

点では、最も困っている農家15軒分を建設中です。どの農家の家を建てるかは、外部の者だけでは

決められないので、地主と村人と何度も話し合いをします。

 

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これは小麦のもみ殻や茎を裁断したもので、家畜の餌になります。村人とアルカイール・アカデミーの

事業部が新ビジネスとして販売する予定で、支援策の一つの柱です。

 

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これは、今年の1月にアルカイール・アカデミーの生徒たちが支援に来た時のひとコマです。農地を復

旧させるのと同時に、サトウキビの収獲も手伝いました。援農作業も支援の一つとなっています。

都会の子どもたちと村の子どもたちとの交流の場にもなり、お互い刺激を受けたそうです。

(JFSA西村氏撮影)

 

 

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これが新たに建設中の堤防です。日本語で堤防というとコンクリートの巨大なものが頭に浮かびます

が、ここでは土を3メートルから5メートルくらいに積み上げて固めたものです。村の周りにぐるりとつく

ります。簡単なつくりですが、洪水時には頼りになります。

  

 

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この写真も1月にアカデミーの子どもたちが支援にきたときのものです。村の生活もスラムの生活も

厳しいと思いますが、笑顔が良いです。 生活が厳しいところほど人と人の強い繋がりを感じます。

(JFSA西村氏撮影)

 

 

Pak10.JPG

被災地支援とは別のお話です。アルカイール・アカデミーには、女性自立のための縫製学校もありま

す。アカデミー内では選抜された女性チームが日本から来た縫製のプロフェッショナルFさんからエプ

ロンづくりを学んでいます。チームの皆さんは日本で通用する縫製技術を身につけようと必死に話を

聞いていました。近い将来、大地を守る会でも販売できるようなものが出来ればと思います。

 

上記の通り、皆様からお預かりした洪水支援金は、きちんと有効に使われていることを確認致しまし

た。新たな動きがあり次第、またご報告致します。

 

とよまる こと CSR推進室 豊島でした。

 

 



2011年8月10日

2011夏期学校給食学習会

7月25日(月)26日(火)、東京都千代田区の科学技術館サイエンスホールにて
「震災・津波・原発事故後を考える」をテーマに2011夏期学校給食学習会を開催しました。

例年、多数の学校給食栄養職員・栄養教諭・調理員を集め、
食育、衛生管理、合理化、食の安全、アレルギーなど様々なテーマの専門官による
講義と意見交換がおこなわれます。

今年は、3月11日の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故による
放射能汚染を受けた、原発と食の安全をテーマに開催しました。

当日のレポートをお届けします。

一日目 7月25日(月)
専門家による原発事故の分析および放射能汚染への対応、脱原発にむけて市民ができることなどを提案してもらいました。また、講義の間、13~14時には、ドイツの核再処理工場建設に反対するドキュメンタリー映画「故郷のために ギートルさんたたかう」が上映されました。

1、「福島原発事故で何が起きたのか」
伴英幸さん(原子力資料情報室共同代表)

福島第一原発事故の構造や今回の事故のメカニズムなどを図をもとに丁寧に説明していただきました。また、今後の収束に向けた見通しの解説もあり、国や東京電力の想定どおりにはなかなか進まないだろうとのこと。
放射線の種類や性質、人体への影響についても解説があり、やはり今後は半減期の長いセシウムの被爆に注意が必要だと来場者へ呼びかけました。
以上のような講義が終わり、来場者から質問がいくつかありました。

「行政の検査にまかせっきりにはできない。自分達で測定を検討しているが、機器の価格はどれくらいか? 扱うのに専門知識は必要か?」
「魚貝類への汚染影響をとても心配している。基準値は野菜と同じなのか?」

など、現場の栄養士のみなさんが、日々不安を感じていることが、切実に伝わってきました。
伴さんは、ひとつひとつの質問に丁寧に応えてくれました。

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2、「脱原発に向けて社会を変革する」
田中優さん(未来バンク理事長)

ふたつ目の講義は、「脱原発」「エネルギーシフト」などを事故以前からも訴え、具体的にアクションを起こしてきた市民運動家・田中優さんの講義です。
まず、放射性物質の内部被爆、外部被爆の解説と、できるだけ放射能汚染の影響を受けないようにする暮らし方の提案がありました。食べ物からの被爆にももちろん注意が必要だが、空気中に含まれる放射性物質もマスクをするなどの方法で避けるべきであるということです。
続いて、脱原発に向けた具体的な社会提案。日本は自然エネルギーを導入する前に、節電対策だけで原発をゼロにできる。その後に、発送電分離のインフラを整え、自然エネルギーを生活者が選択できる社会にすべきである、というアクションを呼びかけました。
「社会は変わった」というキーワードが田中さんの言葉の端々にあらわれました。いま、わたしたちには社会をよりよい方向へ向かわせるためのアクションを行なえる可能性があると、強く感じたお話しでした。

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(一日目レポート担当 広報担当・中川啓)

二日目 7月26日(火)
震災被災地への支援活動や、原発事故現場の報告、農業生産者が直面する現状などをお聞きし、
これからの社会と学校給食のあり方について意見交換しました。

1、「原発事故と放射能の汚染」
天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジーの情報室代表、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)

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天笠さんと原発の関わりは1971年から。
理工系の出版社に入り、原発関係の本を出版しました。
おりしも、福井の敦賀原発、福島第一、美浜原発が動くか動かないかという時期で
関心が高く本が売れました。
今はジャーナリストとして出版社を離れて独立されています。

日本の放射能の基準は暫定基準で目安。経済的な観点からつくられたもの。
ヨウ素131で、野菜、魚介類が2,000ベクレルまで許容されてました。
出荷停止にすると保障しなければなりません。
高い数値になればなるほど、出荷停止が少なくなり、補償も少なくなります。
ということより、もともと日本は370ベクレルだったものが引き上げられました。

チェルノブイリ事故より
最初に異常があらわれるのは、家畜の赤ちゃん。
人間では、子どもたちの甲状腺の異常・感染症の増加です。
これに震災の影響と重なり健康障害の拡大が懸念されます。

放射能は遺伝子を傷つけます。
人間の遺伝子は二重に守られていますが、
DNAのなかで働いている遺伝子部分は3%にすぎません。
さらにDNAは二重らせんで修復機能もありますが、
携帯電話や送電線の電磁波は阻害します。
原発事故が起きて、放射線と中国の農薬野菜のどちらかと聞かれますが、
どちらも問題。
相乗、相加作用があるので、
今こそ農薬汚染や輸入汚染をさけるのが大切な時期です。

天笠さんには、原子力発電の構造や、放射能のしくみまで
丁寧にわかりやすく教えていただき、その後も来場者より活発な質問がありました。

2、「放射能が身体に与える影響について」
里見宏さん(健康情報研究センター代表)

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里見さんは例年の夏期学校給食学習会では、衛生管理、食の安全についてお話いただくとともに、
放射線照射食品についての反対運動を続けています。

放射線を細胞にあてると、細胞の中の栄養成分、膜、DNAなどに傷をつけます。
そしてもうひとつの問題は、細胞の中の核にある遺伝子にも傷がつきます。
細胞の中に入ってしまった農薬など化学物資の影響もありますが、
直接的に体細胞、生殖細胞のDNAを直接傷つけるのが放射線です。
遺伝子に1年間で何個傷がつくか、どこに傷がつくか、が問題。

自然放射線による突然変異と、人工放射線による突然変異は異なることが
明らかに証明されているので、
とにかく放射能は避けてくださいと強く訴えてました。

3、「東日本大震災・原発事故の現場から」

阪神淡路大震災を経験した調理員が、ボランティアとして被災地に炊き出しに行った内容の報告、
被災地の学校給食の現状、特に東日本大震災と放射能汚染の両方の中で学校や学校給食に置かれている状況。
さらに放射能汚染を抱える中、有機農業生産者が今、何を考えているのかなどの報告をいただきました。

宝塚市の炊き出し報告 大原猛さん(調理員)
交流のあった大船渡市に、宝塚市として学校給食調理員が3,4月に炊き出しに行った報告をお話いただきました。

仙台市の学校給食現状報告 佐藤螢子さん(保護者)
仙台の被災状況、学校の状況などについての思いを語っていただきました。

福島県の状況 籏野梨恵子さん(栄養教諭)
センターの栄養教諭として、活動していた籏野さん。
震災前は、給食と食育を連携させて授業を行なっていました。
地震当日のこと。
そして放射能の問題と、学校給食を子どもたちに提供するという厳しい現実を語っていただきました。

福島県の状況 武藤類子さん(元教員・脱原発福島ネットワーク)
学校での年間20ミリシーベルトの基準の問題や、その後の動きについてお話いただきました。

生産者から 橋本明子さん(提携米研究会・茨城県)
有機農業の郷としてさかんな茨城県八郷の個人の有機農業生産者として、
堆肥の汚染による地域循環の問題について語り、
生産者と消費者が希望をみつけることが必要だと訴えました。

生産者から 伊藤俊彦さん(ジェイラップ・福島県)
福島県の有機農業生産者として、生産者も外部被ばく、外部被ばくの問題があり、
福島県の農家が理解して汚染を減らしていく取り組みが必要。
そして、放射能測定しながら考えていきたいとお話いただきました。

生産者から 下山久信さん(食と農の再生会議・千葉県)
「ある日突然出荷停止になるのは、農家の気持ちを萎えさせます。
お金の問題ではありません」
という言葉がとても印象的でした。

(二日目レポート担当 広報担当・齋藤史恵)


2011年6月14日

神泉水の原水地、「埼玉県百年の森」クリーンアップツアー

うっしーこと牛島真也です。

 

今回は大地を守る会のイベントではなく...、

大地を守る会の生産者であるヤマキさんとJTBさんが企画した日帰りツアーをご紹介します。

 

日時は7月30日(土)。

神泉水の原水地である「埼玉県百年の森」でのクリーンアップツアーです。

 

今回は、JTBさんが社会貢献活動の一環として費用を負担!

埼玉県百年の森を会場として森林の保全活動(実際には下草刈りと枝打ち中心)を実施いたします。

 

クリーンアップ活動を行う埼玉県百年の森は「神泉水」の原水地である城峯山を中心とする、首都圏の大切な水がめを成す水源の森です。
 
実施日は7月30日(土)で、大宮発着の中型バス一台、募集人員は30名を予定。
 
参加費は無料(すべてJTB負担)となっています。
 
 
詳しくは以下のチラシをご覧ください。
 
 


2011年6月 9日

会員から回収した使用済の食用油をディーゼル燃料化。その燃料で野菜を栽培、秋より販売。7/11油回収開始 

チェルノブイリ原発事故以降、継続して原発に反対してきた
大地を守る会は、原発に頼らない社会の実現のために、
4月11日に日本の電力のあり方を変えるための取り組み
「スイッチ!電力」アクションを開始しました。

・スイッチ!電力アクションについて
 /info/news/2011/0422_2815.html

安定的で自然なエネルギーへの転換の一環として、
大地を守る会会員から使い終わった食用油の回収を行い、
ディーゼル燃料(以下、VDF)化し、その燃料を使い野菜を栽培します。
また、VDFを使用して栽培した野菜を販売することで、
廃食油リサイクルの認知拡大をめざします。
油を使った人から、野菜を作る生産者に輸送、
それを燃料にしてできあがった野菜がまた食べる人の元に届くという、
太陽光発電機など特別に機器を持たなくても参加できる、
生活に根づいた循環型代替エネルギープロジェクトです。
 
大地を守る会の会員さんは7月11日からの油回収にぜひご協力ください!
(※回収方法の詳細は7月4日週配布の別チラシをご覧ください)
大地を守る会の会員さんでない場合は、6月18日(土)に開催される
「100万人のキャンドルナイト@増上寺」にて油の回収をしますので、
ぜひお持ちくださいね。


【概要】
大地を守る会が会員から使い終わった食用油を回収して、
ディーゼル燃料(VDF※)化します。
そして大地を守る会の生産者がVDFを燃料として農機具を動かして
野菜を作り、その野菜を大地を守る会が販売します。
※廃食油(植物油)をディーゼル燃料化したVegetable Diesel Fuel
(ベジタブル・ディーゼル・フューエル)の略称


1)名称:ゆかいな野菜物語
~「ゆ」は油と輸とyou~
「油」を「回」収、燃料にして野菜を作る愉快なプロジェクト


2)スケジュール:
6月18日(土)100万人のキャンドルナイト@増上寺2011内にて      
       廃食油を回収、廃食油を使ったキャンドル作りのワーク
       ショップ
7月11日(月)~9月30日(金)大地を守る会会員より油の回収開始、
              廃食油のVDF化
10~12月末(予定)VDFを使用した野菜の販売


3)フロー:
①大地を守る会会員宅から廃食油回収
②㈱ユーズが廃食油をディーゼル燃料(VDF)化
③大地を守る会生産者が㈱ユーズよりVDFを購入し、野菜栽培
④VDFを使用して作った野菜を、油回収費用として代金を上乗せして
 大地を守る会会員に販売


4)VDFを使用した野菜販売:
トラクターや掘り起こし機使用の際に、VDFを軽油に混ぜて使用する。
・品目  :ごぼう、葉物など(掘り起こし機、またはトラクターを使用するもの)
・販売名称:ゆかいなごぼう、ゆかいなほうれん草など
・販売価格:通常価格にVDF使用価格として10~20円上乗せ(予定)

※軽油と混合しないバイオディーゼル100%での利用は、既存の自動車で
 利用した際、問題が生じる事例が報告されているため、
 国が定めたバイオディーゼルの販売における混合率である5%を
 目安として使用する。


●油回収で、代替エネルギー利用促進と環境保全につなげます

廃食油はリサイクルすればディーゼル燃料化することができます。
しかし廃食油リサイクルの消費者認知は低く、
一般家庭から排出される約20万トンの廃食油の多くが
生活排水として河川に流されたり、廃棄されているので
環境破壊の要因となっています。
油を回収することで、
代替エネルギーの利用促進と環境の保全につなげます。


●100万人のキャンドルナイト@増上寺2011で使用済食用油回収します
 
7月の会員宅からの油回収に先だって、6月18日(土)に開催される、
100万人のキャンドルナイト@増上寺にて、使用済食用油の回収をします。
回収した油を使って、キャンドルづくりも行います。

■日時:2011年6月18日(土)15:00~21:00 ※雨天決行
■会場:増上寺(東京都港区芝公園4-7-35) 
 都営三田線 芝公園駅、御成門駅より徒歩3分

・100万人のキャンドルナイト@増上寺について
 /info/press/2011/06/100salyubird.html

大地を守る会 宇田川



2011年5月20日

鎌倉にて 手仕事ものがたりイベントを開催しました

3月11日の東日本大震災後、余震や計画停電等の影響により、

大地を守る会の多くのイベントが中止となりました。

そのなかで、『NEWS大地を守る』3月号特集「日本の手仕事文化を見直そう」で

登場していただいたもやい工芸・久野恵一さんにお話いただく

イベント「手仕事ものがたり」は予定どおり、

4月28日に開催することになりました。

 

ゴールデンウィーク直前のイベント当日はからりと晴れたとても気持ちのよいお天気でした。

もやい工芸のお店は鎌倉駅から徒歩10分ほど。

お店までの道は鎌倉の美しい街並みを歩きます。

緑はいきいきとし、心に迫るものがありました。

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もやい工芸のたたずまいです。情緒あふれます。

 

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 こちらがもやい工芸のお店。

 

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店内で行われたイベントのようすです。

たくさんの手仕事の作品に囲まれて、出席したみなさんは、

久野さんのお話に耳をかたむけていらっしゃいました。

 

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講師のもやい工芸店主・久野恵一さん。

日本の地域的な人々の気質をベースに物づくりの状況やあるべき姿を

独特の視点で解説してくださいました。

 久野さんの「手仕事」の定義はあたたかみがあって、庶民に手が届くもの。

「使う」ことを念頭に置いて作られた品々です。

 

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現代日本の手仕事は危機的状況にあります。

安価な工業製品が出回り、大量消費されるようになった現代において、

手間とコストがかかる手仕事の需要は減り、手仕事の後継者不足が問題です。

久野さんは、日々の生活のなかで手仕事製品を使う人たちが増え、

そのことが職人たちを支え、手仕事文化が活性するのだと教えてくださいました。

日本の自然や生活と結びついてきた手仕事のぬくもりを

日々の生活で使うことが毎日の私たちの幸せにつながり、

そのことは日本社会の豊さにつながることを実感した

久野さんのお話でした。

 

注文書№126と同時配布(6月6日~10日)の『雑貨ツチオーネ』2ページで

もやい工芸の商品(沖縄ガラスと蚊取り線香入れ)をご紹介する予定です。

そちらもぜひご覧ください。

  

 

 

 



2011年2月14日

古着の積み出しをお手伝いしました!

とよまること豊島洋です。

「NEWS大地を守る」1月号で告知をさせていただいた、NPO法人JFSA(日本ファイバーリサイクル

連帯議会)の古着積み出し作業に行ってきました。大地を守る会の皆さんに年3回古着の回収を

呼びけていますが、その古着が分類されてパキスタンへ送られます。

 

パキスタンに到着るすると直ちに現地の業者に売られ、その売り上げがスラムの学校アルカイー

ル・アカデミーの運営資金となります。

 

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古着ロールの山です。品目ごとに分類された後、50キロのロールに圧縮されてこのように倉庫に

保管されています。場所は千葉県千葉市のJFSAの倉庫。この山がコンテナに積み込まれます。

ロールの前にいるのは私、とよまるです。ロールの大きさがわかりますよね。

 

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JFSAのスタッフ入江君(左端)から作業の流れについて説明を受けます。真ん中のハシゴ状のもの

にロールをのせて滑らせます。集まったボランティアの数は約40名。

 

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午前8時半過ぎ作業開始です。ロールの山からどんどんロールを下ろして流していきます。けっこう

重い。直撃すると怪我をすることもあるので気を付けて作業します。

 

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コンテナに積み込まれる直前で、品目を確認し番号をふったラベルを張ります。

 

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力自慢の若者たちが積み込みを行います。この日は雨が降っていたので大きなテントを張っていま

す。

 

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ロールはこんな感じで詰め込まれます。隙間があるともったいないので靴などの入った小さめな袋を

天井近くに押し込んでいます。研修参加の大地を守る会職員は「モザイクみたい」と言ってましたが、

まさに力で押し込むパズルです。JFSAのスタッフもこのような写真を数枚撮ります。

カラチ港の税関に提出し、古着だけが積み込まれたことを示すためです。

 

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午後3時すぎには古着ロールがあらかた積み込まれました。今回は約22トン、ロールでいうと450

個以上のロールが積み込まれたことになります。

 

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コンテナ積み込みのクライマックスは、最後のロールを押し込むとき。今回はピタリとハマりました。

お見事です。このコンテナは東京港を出港後、東南アジアを経てパキスタンのカラチ港に向かいま

す。約一カ月の船旅です。

 

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JFSAの古着ショップ。作業をした千葉市の事務所と倉庫の一画にあります。国内で売れるものは国

内で売り、JFSAの活動資金となっています。柏店は柏市内で引っ越しをしたとのこと。その報告は

次回に。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2011年2月10日

2/26(土)、TPPに反対するお百姓さんの座談会を開催。

うっしーこと牛島真也です。

 

今日はTPPに反対するお百姓さんの座談会開催の紹介をします。

ここのところ、メディアの報道もやや落ち着いてきたものの、新聞、テレビ、雑誌など、

毎日どこかで見かける「TPP」問題。

 

報道を見ていると、「賛成派の経済界」、「反対派の生産者」というような印象を持ちますが、

実際には「どのような影響があるのかわかりにくい」という人も多いかと思います。

まずは、「最も影響を受ける」と言われている農家の方のお話を聞いてみませんか?

くわしくは、以下。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あたり前に生きたい、ムラでも、マチでも
 TPPでは生きられない! 座談会
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 TPP(環太平洋連携協定)というのをご存知ですか。まだ正体のよくわからないこの妖怪がわたしたちに襲いかかろうとしています。

 もともとは2006年に発効したニュージーランド、チリなど4カ国の小さなFTA(自由貿易協定)だったものが、新たにアメリカ、オーストラリアなど数カ国が参加を表明したため「バスに乗り遅れるな」とばかり菅首相が飛びつき、財界や大手マスコミが政府の尻を叩き、その賛否を巡っていまや大論争となっています。

 それぞれの家庭にそれぞれの事情や都合があるように国や地域にとってもそれは同じです。相手の立場に配慮して協議をすすめるのが貿易交渉ですが、TPPは例外なき自由化を強引に進めようとするものです。菅首相はこれに参加することを、明治維新、敗戦に次ぐ「第三の開国」と述べました。

 これが実行されたら、コメをはじめとして畑作物、乳製品から沖縄のサトウキビまでほとんどが輸入物に置き換わり、食料自給率は14%まで低下すると農水省は試算しています。これは地域の崩壊を意味し、人が暮らし続けることができるバランスのとれた社会としての「日本」の終わりを意味します。

 マスコミの一部は「牛丼が200円になる」とはしゃいでいますが、労働力も自由化され、際限のない賃金水準まで下がりつづけ、安い牛丼すら食えなくなることを覚悟しておくべきでしょう。ワーキングプア、非正規社員はふえつづけ、農村からの離村者なども含め、都市に失業者があふれることにもなりかねません。

 いったい誰のための自由化でしょうか。私たち農民はもとより、多くの人たちにとって、なんのメリットもありません。どうか、みなさん。この愚挙、この暴挙を阻止するために、私たちと共に立ち上がってください。

 2月26日に全国の百姓が東京に集まり声を挙げます。多くのみなさんの参加を呼びかけます。
  

  【とき】2月26日(土)午後1時~5時
       ※ 終了後は経団連へのキャンドルデモ(5時30分に錦華公園集合、キャンドルは各自持参)

  【ところ】明治大学リバティータワー2階1021教室
        JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」下車徒歩3分
        東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」 下車徒歩5分
        都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線「神保町駅」 下車徒歩5分

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【プログラム】

■基調講演 
 
◎中野剛志さん(京都大学大学院工学研究科(都市社会工学専攻)助教)
〈プロフィール〉  
 1971年生まれ、東京大学教養学部(国際関係論)卒業。通商産業省(現・経済産業省)入省、2003年よりエディンバラ大学留学、2005年博士号取得。経済産業省産業構造課課長補佐等を経て現職。TPP問題については反対の立場を鮮明にあらわし、新聞、ネット上などで反対論を展開している。著書に『自由貿易の罠』(青土社,2009)、『考えるヒントで考える』(幻戯書房,2010)、編著に『成長なき時代の「国家」を構想する―経済政策のオルタナティヴ・ヴィジョン―』(ナカニシヤ出版,2011)などがある。

◎自由化と闘う韓国農民からの報告(全国農民会総連盟・郭吉子政策局長)
 
■TPPやグローバリゼーションの影響を受ける多くの人たちからの3分間スピーチ
     
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【主  催】 TPPに反対する人々の運動実行委員会

【共同代表】 山下惣一(佐賀・百姓) 、菅野芳秀(山形・百姓)、 天明伸浩(新潟・百姓)

【問い合わせ先】
  平和フォーラム事務局内 市村
  Tel:03-5289-8222 Fax:03-5289-8223 Email:ichimura@gensuikin.org

★全国のみなさんからのメッセージを募集しています。ムラでもマチでも当たり前に生きたい、という当たり前の思いをぜひお寄せください。集会で参加者へ配布し、共有したいと思います。
  宛先:E-mailあるいはファックスで上記問い合わせ先へ。200字以内でお願いします。

★集会へ賛同していただける団体・個人を募集中です。上記の問い合わせ先まで連絡をお願いします。
 (賛同金は不要ですが、カンパは大歓迎!です。 下記口座へよろしくお願いします。)

  <振り込み口座>  カンパをお願いします
  ゆうちょ銀行
  口座記号番号 00170-4-457096番 「TPP反対連絡会」

☆最新情報は下記サイトをご覧ください
http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/home.html

 



2011年2月 8日

ヤマキさんの手作り味噌教室に参加してきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

「神泉・畑の樂校」企画でいつもお世話になっている味噌や豆腐のメーカーさん、ヤマキさんを

訪ねてこの時期の定番企画「手作り味噌教室」を行なってきました。


大地を守る会に関わる皆さんは会員さんのみならず職員も含めて味噌を手作りする方がとても多く、

手作り味噌キットは毎年とてもたくさんの注文を頂きます。

一つの団体でこんなに味噌を手作りする人の密度が高い団体ってそうそうないんじゃないか?と

思えるほどの人気ぶりです。

もちろん、ツチオーネ誌で注文して自宅で味噌作りを楽しむ方が圧倒的に多いのですが、

「これから味噌作りをやってみたいけど不安... 何度か自己流で作ってみたけどうまくいかない...」

という悩める皆さんを全面的にバックアップしますっ!

大地を守る会は手作り味噌を作る皆さんを守る会になりたいっ!

との勢いでこの時期、味噌教室をヤマキさんにお願いして複数回開催をしています。


ヤマキさんの味噌教室に参加すると細かなコツが学べて失敗なく味噌作りが楽しめるので、

翌年からはめでたく独り立ち...と当初考えていたのですが「味噌教室に参加することが楽しい」と

リピーターの方も結構多い企画です。 うれしい誤算でございます!


今年は1月の末の土曜日、日曜日を使って連続で味噌教室を開催しました!

2日分の様子をまとめてご報告!

 

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ヤマキさんのある神川町、旧神泉村は関東平野のはずれ埼玉県の北端にあります。

周囲を山に囲まれた風光明媚な土地で虎谷も大好きな土地なのですが、この時期だけはちょっと

好きになれません。周囲をかこむ山々には花粉をたっぷりと蓄えた杉の木があり、場所によっては

山一面が赤茶けて見えるほど。

いかにも「準備はOK!いつでも飛び立てるぞ!」という花粉たちのささやきがあちらこちらから

聞こえてきそうです。花粉症の虎谷は来月はもうここには来れそうもありません...。


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花粉の恐怖におびえながらもまずは昼食を食べて元気を出します。

味噌作りは体力が要りますので先ずは昼食をしっかりとります! 

ヤマキさんが自社の食材を使って美味しい昼食を準備してくれました。

この日出して頂いたメニューで肉を使っているのはメンチカツだけ。それもおからメンチですので

使われている肉の量は僅かですがボリュームはたっぷり!

肉好きな方でも十分に満足できる昼食でした。

ちなみにヤマキさんは最近大豆を使ったスイーツの開発にも力を入れていて、併設の喫茶室では

ドーナツや豆乳ソフトクリーム、ケーキなどが楽しめます。

 

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昼食を準備してくださったヤマキの職員の皆さん。

カメラを向けると照れてむこうを向いてしまいました...。  

ごはん、美味しゅうございました。おなかいっぱいになりました!味噌作りに励めそうです!

 

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お腹がいっぱいになったところで次は腹ごなしに麦踏み体験です。

ヤマキさんは味噌や豆腐の原材料の大豆を栽培する畑を持ち、大豆の裏作でこの時期には麦も

作っています。麦は醤油の原料になるのですね。

麦踏みの目的としては、

・芽を踏んで霜柱で浮いた根を地面に戻す

・踏まれる事で株が刺激を受けて分けつを促す

2つがあります。もただ踏んじゃダメです。ちゃんと読んでね!

 

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畑に出てもう一度作業の仕方を確認しました。ちょっと寒いけどがんばろう~。

 

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広々してて気持ちがいい...けど寒いし花粉も心配。

 

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麦踏みを終えて部屋に戻り、いよいよお待たせしました、味噌作り開始です。

まずは麹と塩を良く混ぜます。ビニル袋に空気を入れてフリフリして充分に混ぜます。

 

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フリフリしてくださいね!

 

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こちらもフリフリ。何んだか楽しくなってきました!

 

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塩と麹が良く混ざったら次に茹でた大豆を加えてさらに良く混ぜます。

その後はひたすら潰します!

潰し終えてもよく探すとまだ潰れていない豆が見つかったりして夢中になります。

ちょうど緩衝材の「プチプチ」を潰して遊んだあの感覚です。

ひたすら潰しても、熟成が終わって味噌汁を楽しんでいる時に潰しそこなった豆が舌にのこる事も

あります。これが買った味噌だったら「ちゃんと潰してないじゃん、もう!大地さんに連絡便書い

ちゃお!」と思ってしまうかもしれませんが、手作りしたものだとすべてがカワイイ。

家族みんなでワイワイしながら楽しんだ思い出がよみがえってきたりして、一粒づつかみしめたり

なんかしてみたりして...良いものでございます。

 

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体重の軽い子どもさんは足で踏んじゃえ! 

日頃「食べものは大事にしなくちゃダメ!」と言われているお子さんはドキドキじゃないでしょうか。

 

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しっかりと良く潰してね!

ちなみにヤマキさんの用意してくれる煮大豆は実は蒸したもの。お湯で煮ると煮汁に大豆の成分が流れてしまうのに比べ、蒸したものは成分が逃げません!

 

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どんどん潰そう!

 

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みなさん、ひたすら潰しております。

 

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おとうさん、写真撮ってないで手伝ってあげてください(笑)。

 

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お昼ごはんを食べて、畑行って、あたたかい部屋に戻って頑張っちゃったのでしょう。

疲れて寝てしまった様です。

 

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容器を持参して下さった方に協力してもらい容器への詰め作業の実演。

味噌玉を作ってたたきつけるようにするのは空気が入らないようにするためです。

 

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詰め終わったら空気に触れないようにして重石を載せて完成です!

 

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味噌教室終了後にはヤマキの見学も行いました。

奥のテーブルは味噌樽の底板で作られています。立派です。

この味噌樽も今では作れる職人さんが減って入手困難になっているそうです。

 

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ヤマキさんの味噌樽。私たちの味噌とは重厚感が違います。天地返しもスコップで行います。

この熟成室は温度管理がされていません。夏は暑さ、冬は寒さにさらされ、この土地の気候の

変化をそのまま受けて味噌の熟成が進みます。

温度管理をされている味噌に比べて熟成まで時間が倍以上かかるそうですが、単調な温度の

もとで熟成された味噌より味の深みは格段に違うそうです。

 

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こちらは醤油樽です。

 

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「手作り味噌といっても材料も一緒で何か違いはあるのかな?」と思う方も多いかと思います。

下2つの味噌は色が全く違いますが実は昨年の味噌教室で作られた同級生なのです!

仕込んだ時の条件は一緒ですが、それぞれお宅に行ってからの置き場所やその場所の温度、切り

返しの時に触れるその家の空気に含まれる菌が影響しているのでしょう。

また、好みの熟成度合で冷蔵庫に入れれば熟成の進行を遅らせることができますので、好みの味噌

を楽しめるのが手作り味噌の醍醐味ですね。

ちなみにビニルパックに入っているものは手作り麦みそです。

 

大地を守る会では味噌だけでなく干し柿や梅干し、梅酒、こんにゃく、たくあんなどの手作りを

皆さんに提案しています。

食品を自分で作ってみるとその食べ物を深く理解できる事はもちろんですが、さらに楽しいし

美味しいいし、で良いことがいっぱいです。

皆さんもぜひいろいろな食品の手作りに挑戦してみてください。


ちなみに紅茶、燻製、バター、荒巻鮭、豆腐、ソーセージ、納豆なども比較的気軽に体験できる

手作り食品です。作りする機会があればぜひ挑戦してみてくださいね!

 

大地を守る会 虎谷 健



2011年2月 2日

ネパールからスパイスの生産者がやってきました!

お久しぶりです。とよまること豊島洋です。

 

1月28日(金)にスパイスの生産者をお招きして勉強会を開催しました。

講師は22歳のイケメン青年アンキートさんです。彼はネパールのスパイス生産者団体SHSを代表して

日本にやってきました。SHSはSpicy Home Spicesの略称。大地を守る会は、フェアトレード団体で

あるネパリバザーロを通して彼らのスパイスとそのスパイスを使った加工品を販売しています。

 

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午前10時からの講座には22名の会員の方々が集まってくれました。中央がアンキートさん。

向かって左側がネパリバザーロ副代表の丑久保さん、右側が同じくネパリバザーロの内藤さんで

す。

 

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アンキート・ラジバンダリさんです。SHSは、小規模な事業体でスパイスの加工を行っています。

ネパールの各産地から生の状態で集められたスパイスを加工しパウダー状にしていますが、

全て有機的な環境で行われています。

 

SHSは、アンキートさんのお母さんであるシタラさんが2000年に二人の仲間と始めたビジネス。

紆余曲折を経て現在は、8名のスタッフを抱えるまでになりました。

 

SHSの設立目的は以下の3つ。

●高品質のスパイスを生産し、食の品質を向上させ、有機スパイスの市場を広めること。

●教育を受けることができないため、収入が低い女性たちに就業の機会を与えること。

●地方に住む農民たちに海外の市場へ販売する機会を与えること。

 

今後は販売量を伸ばして、より多くの地方に住む農民たちの生活向上に寄与したいとのことです。

 

同日夕刻、海浜幕張事務所で職員向けに同様の講座を開催しました。

 

大地を守る会 国際局担当 豊島 洋



2011年1月20日

狩猟をテーマにしたシンポジウムに参加してきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

「エコツーリズム」というと皆さん、どんな言葉を連想するでしょうか?

熱帯雨林にでかけての生き物観察や船に乗ってのホエールウォッチング?

ガイドさんと山を歩くトレッキング?

大地を守る会が岩手県久慈市で行っている「久慈市山形べこツアー」などでしょうか?

 

これまではエコツーリズムに関するシンポジウムというと、環境教育やアウトドアライフ、

安全登山などをどのように普及させてゆくかなどを話し合われることが多かったのですが、

今回、「狩猟」をテーマにしたシンポジウムが開催されました。

「たべまも」キャンペーンでエゾシカを食べて生態系を守ろう!と皆さんに呼びかけている大地を

守る会としてはほっとけません!さっそく参加して参りました。

 

1CIMG0788.JPG

農家さん、環境教育を実践するNPO、環境省、研究者の方が、それぞれの立場から基調報告

をして下さいました。

奥多摩の山々をフィールドに長年シカ・カモシカの研究をされてきた研究者の方は、捕獲頭数を

増やしてもなかなか適正頭数に減らないシカの習性について、実体験を交えて臨場感たっぷりに

報告してくれました。さらに大都会・東京のすぐそばでクマ・シカ・イノシシ・カモシカ・サルという

日本に生息する5大大型哺乳類が生息している自然の素晴らしさを語ってくれました。

(なお、上記映像中の動物たちはすべて東京都内で観察できる動物たちだそう。)

 

虎谷も以前、丹沢を山歩きしていた時に、雪の上に点々と残るツキノワグマの足跡を見つけた

ことがありました。ふと遠くに視線を移すと横浜の町並みやランドマークタワーが見え、クマの足跡と

大都会が一緒に視線に入る違和感が痛快だった事を思い出しました。

日本ではオオカミやカワウソなど絶滅(...したとは認めたくありませんが...)した動物もいますが、

まだまだ自然が残っているのですね!

 

欧米の自然保護は「一度徹底的に自然を破壊してしまった反省」に基づいている事に比べ、

日本では自然が里山という身近な形で残ったため「あって当たり前」という感覚なのかもしれません。

評価しにくいですが里山や水田を守り続けてきた農家や林業家が自然環境維持に果たした役割はかなり大きいようです。

 

2CIMG0787.JPG

次いで、環境省の方が省庁の役割説明から始まり、現在日本の山で何が起こっているかを

データを元に冷静に語ってくれました。

最近、クマに関わる報道をよく目にしますが、渓流釣りや登山中の事故などより、山菜取りや

農園脇、中山間地に住む農家さんの庭でのクマ遭遇による事故が増えているとのこと。

クマがより人里に近い場所に来ている事が想像できますね。

その原因は・・・

・奥山の乱開発で餌を得るために仕方なく人里に下りてきた、

・限界集落や耕作放棄地が増えて人間の近くの方が食べ物を得やすくなった、

・狩猟人口の減少で人に追われた経験のないクマが増え、人里近くに出没する事が増えた、

など、諸説あって「これが原因!」とは特定できておらず、実際にクマが増えているのか、減って

いるのかの正確なデータも今のところはないそうです。

 

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農家の立場からの報告も。

この方が住む集落は限界集落を通り越して、唯一の人間の住人は彼の家族だけだそうです。

どこの山奥から来たんだろう...と思ったら神奈川県の西部地域でした!丹沢周辺にもそのような

限界集落があるのですね!

ここ数年は柵を作ったりして獣害を防いでいたようですが、動物たちもだんだん大胆になって

柵を壊して畑に侵入しだした、とのこと。「明日が収穫だな。」と思った翌日に収穫にいくと、すでに

食べられているということもしばしばだったそうです。

「サラリーマンで例えるともらったばかりのお給料を落して失くした感じ。」だそうです。

よく分かります!それは悔しい!戻ってこい!給料!

「柵で獣害が防げないので、狩猟免許をとって畑に出てきた鹿やイノシシは罠で捕獲して食べる

ことにしました、肉をあげると喜ばれます。」とのこと。

農村では野菜は豊富にありますしおばあちゃんが作る野菜の方がずっと美味しかったりしますが、

肉はなかなか手に入りません。なので、若者が集落に溶け込む手段として集落の肉の供給元に

なることは良いことかもしれませんね。

 

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環境教育を行っているNPO団体でも狩猟をプログラムに入れています。

主に神戸から移住してきた若者たちが子どもたちを対象に環境教育プログラムを行なって生計を

立てているそうですが、冬場はどうしても仕事がない。

そこで畑を荒らす獣たちを仕留めて地域振興に役立てよう!と頑張っている例を報告してくれました。

 

捕獲して肉にするだけでなく加工品も作り始めました。

イノシシの骨でダシを取った「猪骨(ちょこつ、と読みます)ラーメン」です!

大人を対象に猟師体験企画なども開催するそうです。足跡を追跡して獲物を追う体験をしたり、

すでに仕留めた獲物を使って解体を体験したり...。なかなか頑張っている若者たちでございます!

就職難で安定した大手企業に就職希望が集中している、などのニュースを見聞きしますが、

好きな土地に飛び込んで自分たちで仕事を作っちゃえ!という気概は立派でございます。

「最近の若いモンもなかなかやるじゃないか!」と思わず父親の眼差しを投げかけてしまいました。

 

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色々な色の紙をかざして危ない団体の様ですが(笑)、これは参加者の属性を調べている様子です。

「学生は赤、会社勤めは黄色、NPO勤務は緑」などと色分けし、どのような参加者が、どんな動機で

来ているのか調べています。環境教育を長くやっていた人ならではの調査方法ですね!

ちなみに色紙の計測は野鳥の会の皆さんが担当していました。

人の計測は年末の紅白歌合戦の時だけではないようです(笑)。

 

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基調報告が終わって次はテーマごとのディスカッションです。

話をしながら話題に出た内容をどんどん紙に書き込んでいきます。何を話したかが残るため、

どんどん話がふくらんでいきます。

右の口髭の方はこの企画の世話人、広瀬敏通さんです。

広瀬さんは静岡県で家畜動物や富士登山、洞窟探検、熱気球体験などを通して自然を体験する

「ホールアース自然学校」という自然学校を主宰していました。

自然災害があるとスタッフを被災地に派遣する硬派な活動をする一方、修学旅行などを受け入れて

経済的にも成功していたのですが、経営をスパッと後進にゆずり(譲られた方々はかなり戸惑った

そうです)NPO法人日本エコツーリズムセンターを立ち上げ、日本にエコツーリズムを浸透させる

ために「世話人」として日本中を駆け回る日々だそうです。

生涯現役の方でございます。

 

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「猟師」をテーマにエコツーリズムが話し合われる時代が来るとは想像もできませんでした。

「命の重みを感じる機会になると思う。」

「奪った命は最大限食べて供養してあげなくては。」というマジメな意見の他にも

「猟師ってモテる?」といった若者らしい感想まで...。

何にしろ、話し合われるって良い事でございます。

 

しかし、ほんの少し前までは自然環境に関心がある人たちの集まりでは「いかにダムやゴルフ場

建設による環境破壊をやめさせるか。」、「河口堰建設反対!」など、環境を守って動物を増やそう!

という話し合いが主流だったはずです。

それが、自然環境のバランスをとるために増えすぎてしまったシカやイノシシを獲ってどう活用しよう、

なんとか環境教育のプログラムに活かせないだろうか、などと話し合っているのですから、時代は

変わるものですね。

 

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テーブルごとに話し合った内容は最後に発表!

解散後は居酒屋で打ち上げとなり楽しい時間を過ごすことができました。

 

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ちなみに今回テーマになった猟師さんですが、日本では平均年齢は60歳以上で、20年後には

絶えてしまうであろう、と言われています。

いわば、レッドデータブックに載せたい「絶滅危惧種Ⅰ」でもあります。

本業として行っている人はおらず、趣味として行っている人がほとんど。

猟期は11月から2月までの冬季。

シカやイノシシを獲るには、「まき猟」と呼ばれる10人ほどの射手と勢子と猟犬で構成されたグループで

行なうのが一般的です。

山の一斜面の各所に射手が待機して犬に追われてきた獲物を狙います。

冬の山道を1時間以上歩いて持ち場についたら、後は勢子に追われた獲物が通るのを木陰で息を

殺してじっと待ち続けます。

獲物の姿を見て発砲できれば獲物が獲れなくても運の良い日。

木陰で寒さに耐えながら何も起こらずに一日が過ぎても当たり前、という忍耐の世界であります。 

 

運よく獲物を手に入れられたとしても、山中で獲物を解体して内臓や骨、皮などはちゃんと埋設しな

くてはならず、手に入れた数十キロの肉も近くに誰もいなければ一人で背負って山から降ろさなくて

はなりません。(※山中で解体した肉は販売等できず自家消費のみ認められています)

勢子を行う人はさらに獲物を追う為の犬の訓練も欠かせません。

このような厳しい世界で若者が敬遠するのも無理はないのですが、それにも関わらずこの世界に

飛び込んでいこう!という若者が増えることは心強いことです。

私も「たべまも」キャンペーンでシカ肉を消費してお手伝いしたいと思います。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2011年1月17日

厳冬の神泉・畑の樂校に行ってきました

とらちゃんこと虎谷健です。

寒い日が続きますね!

「一年を通して畑の様子を知る。」を目標に開催している「神泉・畑の樂校」。

寒さにも負けずに埼玉県神川町にある畑に出かけてきました!

 

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1月中旬の畑の様子です。

活き活きとした若葉が見当たらず静かな畑でございます。

殺風景な風景ですが、この時期だけは雑草のはびこる心配をしなくて済むので、

私たちにとっては心やすらかに畑を訪れることができる季節でもあります。

手前に広がる白いものは雪ではなく、ヤマキさんの豆腐工場からでるおからをまいたもの。

このあと畑にすきこんでしまいます。

 

この日は全国的に雪の多い日で千葉県の三郷でも雪が降りました。

「高速道路を通行中の皆さんはご注意!」というニュースが流れたほど。

でもここ神川では、雪雲は通過したものの雪には降られなかったのは幸運でした。

でも雪雲が通過して陽が陰ると寒さも厳しい!とても寒い日でありました!

 

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おからをすき込む作業をしました。じっとしていると寒いので体を動かしたほうが楽でございます。

 

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人参の収穫です。

人参の播種は8月。昨年の猛暑は「水分大好き!」なセリ科の人参には厳しい年でした。

 

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ちょっと細いですが酷暑の中、よく育ってくれました。収穫できない分はそのまま畑に置いておき、

少しずつ収穫を楽しみます。

春になってとう立ちするまで畑に置いておけます。天然の冷蔵庫ですね!

写真は撮り忘れましたが大根も収穫する分以外は土をかけて畑に置いておくことにしました。

葉は枯れてしまいますが大根本体はみずみずしいままで保たれます。

作業は野菜の収穫の他にも、昨年から畑の脇にため込んでいた収穫野菜の残さ(茎やツル、

外葉など...)を集めてヤマキさんのおからを振りかけ発酵しやすいように水を掛ける作業を

行ないました。

畑を訪れる度に作業を繰り返しているのですが毎回、枯草の山が発酵して嵩が減ってきます。

春ごろには畑もスッキリきれいになることでしょう。

 

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作物が少ないように見えましたがお持ち帰りの野菜はこんなに。

下仁田ネギ、人参、味美菜、大根を収穫。

ほかに、講師の庄司さんが自分の畑で育てたほうれん草、水菜、ヤマキさんが「昨年収穫した大豆

で~す。」と持ってきてくれた大豆がお土産になりました。

 

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この寒い中畑に足を運んでくれた皆さん。本当にお疲れさまでした!

風邪などひいていませんか?

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2011年1月 4日

町おこしで注目の島根県海士町で対談

ユッキーこと大野由紀恵です。

新年あけましておめでとうございます。2011年もよろしくお願いいたします。

第一弾のブログは、12月に、島根県海士町で行なわれた対談です。

地域や第一次産業の未来が問われる今、2011年にもその先にもつなげていきたい大切な

メッセージが、小さな島にありました。

 

2010年12月11日(土)に、地域活性で注目を集める島根県海士町に、NGO大地を守る会会長で

株式会社大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳が、海士町町長の山内道雄さんと

対談しました。対談のテーマは「一次産業×地域活性=残したいものを自分たちで守るために」。

 

島根県海士町は、隠岐の島の中の1つで、人口約2,400人の小さな島です。1221年、

後鳥羽上皇が流された地としても有名ですが、近年は急激な過疎化と財政危機に直面。

それを乗り越えるため、町長自らが給与を50%カット、町役場職員も30%給与カットと

役場一丸となって町おこし資金をねん出。

 

特産の岩ガキを生のおいしさそのままで急速冷凍できる「CAS」を導入し、特産化に成功。

さらに教育交流事業で都市から多くの研修生を受け入れるなど、さまざまな工夫により、

5年で200人以上がIターンした、地域活性で注目の町になりました。

海士町オフィシャルサイト

 

周りを海に囲まれ、山々の合間に田んぼがある、自然に恵まれた島です。

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こちらがCAS。大きな設備ですねー。

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CASは Cell Alive Systemの略で、細胞組織を生かして急速冷凍するため、解凍しても

水が出ることがなく、とれたての味が再現できます。

年間予算40億円の海士町が5億円!の設備投資で導入したことでも話題になったそうです。

 

岩ガキの養殖場です。

日本名水百選にも選ばれた「天川の水」が注ぐ保々見地区で、3年かけてじっくり岩ガキは

育てられます。

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島のあちこちに湧水があります。水が豊富なため、稲作も盛んだそう。

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そんな自然に恵まれた海士町の資源を活かし、地域活性に成功した山内道雄町長との

対談が12月11日(土)、海士町町民ホールで開催されました。

 

この対談のすごいところは、インターネットで生中継され、ツイッターを使って、リアルタイムで

コメントできたところです。東京や京都などのカフェでは、海士町の食材を楽しみながら、

講演を聞くイベントも企画されました。

 

準備中の会場。スクリーンが2台設置され、他会場のようすやツイッターのコメントが映し出されます。

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開始直前の会場。ほぼ満席です。

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いよいよ対談の開始。山内道雄町長。

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山内町長は、町長になる前はNTTに勤務。民間会社での経験を活かして町を元気に

してきました。一番大切なことは?という質問に、「足下を見直すことが一番最初。

当たり前だけど、自分たちの町を好きになるのが全てのスタート。町長の立場からは

挑戦と決断と実行。リーダーには決断が大事」と答えていました。

 

大地を守る会の藤田和芳。

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藤田からは、「資源を信じて活用することが未来につながると思う。第一次産業が

もっと大事にされる社会にしたい。農薬をまくことはミミズや虫を殺すこと。

有機農業は多様性を認めること。生き方にもつながる。海士町はその自立したモデル」

というメッセージがありました。

 

そしてこの対談を企画した株式会社巡の環の代表、阿部裕志さんです。

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阿部さんは大学院卒業後、大手自動車会社に入社しましたが、大量生産大量消費の

スタイルに疑問を感じ、海士町にIターン。海士町のPRやツアー企画などを手がける「巡の環」を

設立しました。海士町の現リーダーとこれからの若きリーダーが並んでいる点でも注目の

対談でした。

画面には次から次へとツイッターで寄せられるメッセージが現れ、その内容にも

触れながら対談は進行。小さな島と全国がつながる不思議な空間でした。

 

島外からは365人が視聴していました。その人数もすごいですが、何千人、何万人が見ていても

よいくらいの可能性を感じる対談でした。

 

対談のもようは、巡の環のサイトで見られます。

 

今回の対談に合わせて、12月10日(土)~12日(日)に2泊3日で全国から集まった15名が

参加した海士町ツアーがありました。ツアーの中では、地元のお年寄りと輪投げを楽しむ企画も。

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これがなかなかむずかしい!藤田も参加。

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結果は。。。(笑)?

 

ツアーの最後、船が出港する時には、山内町長はじめ、町の方々や巡の環の方々が

見送ってくださいました。紙テープの粋な演出付です!

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豊かな自然と、素敵な皆さんと出会えた2泊3日でした。

皆さんも機会がありましたら海士町へぜひ!

大地を守る会でも、このご縁をきっかけに、海士町とのつながりをつくっていければと

考えています。

 

大地を守る会 事務局 大野由紀恵



2010年12月20日

たまなびファームに行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

文化放送の玉川美沙さんの番組「たまなび」とコラボで半年に渡って大豆栽培を体験する企画も

いよいよ収穫の季節を迎えました!

産休に入られた玉川さんから「たまなびファーム」を引き継いだ菅野アナウンサーと一緒に神川を

訪問してきました。

 

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「菅野しろうのアナログ情報バラエティー」、略して「しろバラ」の菅野アナウンサーと

有馬香アナウンサーさんです。

 

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一面の枯野原?いえいえ大豆を畑に置いて乾燥させている畑です。

畑で乾燥させていると「パチン、パチン」と完熟大豆がはじける音がしてくるとのこと。

はじけてしまった大豆はもちろん収穫はできません。ちょっともったいないですが、ハトなど

野鳥たちにとってはご馳走でしょう。

「うん、ヤマキさんの大豆は他と違うね!有機無農薬だからね!」などと話しているかもしれません(笑)。

 

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畑におき過ぎてはじけてしまった大豆。有機無農薬大豆がちょっとモッタイナイ!

 

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ヤマキの角掛さんから大豆についてのお話や今年の作柄についてお話してもらいました。

春の遅霜、夏の猛暑、秋の長雨...今年は農業にとって大変な年でございました!

 

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畑見学を終えてヤマキさんの食事処「紫水庵」へ移動。大豆尽しの昼食をいただきます。

その前に打ち合わせ。

窓の外の庭園が良い感じです。脇にはクレソンが生える水路があり、夏は水音を聞きながらの

食事もよさそう。

 

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大豆の収穫を祝って大豆を使った料理を頂きました!名付けて「豆々菜々御膳」でございます。

赤米で炊いた大豆ご飯に味噌汁。

味噌汁の具はもちろん、ヤマキさんの味噌に豆腐に油揚げでございます。

 

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湯葉に大根菜のあえもの。あえものにはおからと豆乳が使われています。

串に刺したお団子は地元でとれたこんにゃく芋のお団子です。ちょっとピリ辛でご飯にあいます。

厚揚げにはヤマキさんの醤油を含ませてありました。

左下の漬物はもちろんヤマキさんで作っているお漬物。

 

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野菜、マイタケの天ぷらにうの花饅頭。うの花饅頭は長野県の「おやき」みたいで、

おかずとしても美味しく食べられる味とボリュームで美味しい!

「デザートかな?」と思って手を付けたので不意打ちの美味しさでした。

 

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神泉水を使って仕込まれた純米酒までだしていただきました!

残念ながら虎谷は運転手でしたので眺めるだけ...。残念。

「味が濃くておいしい!」とのこと。食後のインタビューもお酒が入って楽しいものになるかな!

 

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デザートでございます。

「豆姫」という商品名の豆乳のレアチーズケーキと「黒大豆ロールケーキ」。

「豆姫」はヤマキさんが一番初めに作った大豆を使ったスイーツです。

この商品が評判が良くてその後様々なスイーツ開発が始まった思い出深い商品だそうです。

ブルーベリーのジャムと相性がよく美味しゅうございました。

「黒大豆ロールケーキ」は抹茶のロールケーキです。中身のクリームにはこれまた豆乳が

練り込まれておりました。クリームと黒大豆の粒々感が良い感触を生みますです。

 

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食事も済んでインタビュースタート!撮りためていただいていた大豆畑の写真を見ながら進みます。

 

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インタビュー後は会場をヤマキさんの工場に移して工場見学と豆腐作り体験をさせていただきました。

コップに入れた温めた豆乳ににがりを加えてスプーンでさっと混ぜるだけ。

あっという間にできてしまうので余りにも簡単。「ヤマキさんの手作り豆腐教室」は簡単すぎて

企画できないかな...。

でも、私たちが作った豆腐と角掛さんが作った豆腐では均一さが違います!

やはり単純に見えて細かい技術の差は歴然です。ちなみにかき混ぜるスプーンを止める時に

「くっ」とスナップをかけてブレーキをかけるそう。芸が細かいです!

 

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収穫した大豆は選別にかけられて等級が決められ用途が決まります。等級分けを見せて頂きました。

一番良い豆は湯葉や豆腐用。大豆のおいしさが直に伝わる食材に使われるのですね。

ちなみにヤマキさんでは来年蒔く種も自家採取した物を使います。使われる豆は一番良い等級の豆です。

二番目の豆は味噌用、三番目の等級の豆は醤油用になるそうです。

大豆の割合が少ないものへ順番に使われるのですね。

 

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取材も終えて帰りにヤマキさんの売店によってお土産タイムです。

スイーツコーナーの前でいろいろご相談です。

 

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虎谷は美味しそうなタルトを家族のお土産に買ってしまいました。「味噌タルト」でございます。

 

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最後に「神泉・畑の樂校」の畑に立ち寄ってきました。

さすがに12月に入ると作物も減りますし、雑草との戦いもなくなるため心安らかに畑に行くことができます。

この畑で今年も春夏秋冬、いろいろと楽しませていただきました。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年12月16日

六本木ヒルズで「meccオーガニックトーク」

       うっしーこと牛島真也です。

 

遅くなりましたが、イベントの報告です。

11月19日(金)六本木ヒルズで「meccオーガニックトーク」が開催されました。

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主催は、大地を守る会も会員となっているみなと環境にやさしい事業者会議(mecc)。

毎年開催している「企業と環境展」の今年の目玉プログラムのひとつです。

 

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 当日、トークの様子は「USTREAM」で生中継されました。

 

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コーディネーターは、オーガニックコンシェルジュの岡村貴子さん。

 

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トークゲストは、大地を守る会職員で野菜ソムリエの小島潤子さんと、らでぃっしゅぼーやの潮田和也さん。

  

大地を守る会とらでぃっしゅぼーや。

オーガニック宅配業界を引っ張る両雄?!ですが、意外とこうした場で一緒になることは少なく、とても新鮮なイベントでした。

偶然にも両社ともレシピ本を発売したばかり。

 

岡村貴子さんが、大地を守る会とらでぃっしゅぼーやさんそれぞれの取組みについて、いろいろ聞き出してくださいました。

 

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小島さんは「50分間もトークできるかな...」と不安そうでしたが、堂々とした話しっぷり?!でした。

  

「USTREAM」での中継の様子は、今でも見ることができます。

ぜひ見てみてくださいね。↓

USTREAM「meccオーガニックトーク」

 

大地を守る会事務局 牛島真也 

 



映画「玄牝」公開直前スペシャルトーク開催

うっしーこと牛島真也です。

河瀨直美監督の新作『玄牝』の渋谷ユーロスペースでの上映が、

2011年1月7日(金)まで延長になりました。

 

河瀨監督と言えば、デビュー作『萌の朱(もえのすざく)』で、97年カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞。

2007年には、『殯の森(もがりのもり)』で同映画祭グランプリを受賞するなど、日本を代表する映画監督です。

 

映画『玄牝』は、"自然分娩"を行なっている愛知県岡崎市の吉村医院と、そこに集う妊婦たちの様子を追ったドキュメンタリー。

河瀨監督自ら16mmフィルム・カメラをかつぎ、お産という繊細な瞬間を見つめました。

 ※くわしくはこちらをご覧ください↓

玄牝公式HP 

 

大地を守る会では、「大地を守る会35周年」と連動して、映画『玄牝』とコラボ企画をいろいろ実施してきました。

河瀨監督の作品に対する思いや伝えるメッセージの根幹には、「自然環境に調和した、生命を大切にする社会の実現」を目指し35年間活動を続けてきた大地を守る会と通じるテーマが流れています。

 

コラボ企画のひとつ、「大地を守る会presents 映画『玄牝』公開直前スペシャルトーク」が、10月28日(木)東京・青山のウィメンズプラザ・ホールで開催されました。

遅ればせながらご報告させていただきます。

 

映画『玄牝』のダイジェスト版を見た後、河瀨監督を囲んでのスペシャルトークというプログラム。

司会は、J-WAVE「ロハスサンデー」のナビゲーターとしてもお馴染みの丹羽順子さん。

トークゲストは、フードコーディネーターの根本きこさん。

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当日は雨にもかかわらず、150人以上と多くの方にご参加いただきました。

出産をテーマにした映画ということもあり、女性(特にお子さま連れ)の方が目立ちました。

 

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お三方のトーク、会場からの質問も盛り上がり、終了予定時間を30分ほど越えて終了。

ご来場いただいた方のアンケートもご好評のものが多かったです。

ご来場いただいた皆さま、ステージ上のお三方、本当にありがとうございました。

 

私も試写などで何回か見ましたが、男性の方にもぜひ見ていただきたい映画です。

最近は立ち会い出産なども一般的になってはきましたが、男性にとっては生まれるまでなかなか実感がわかないというのが正直なところです。

多くの男性がこの映画を見て、お産について考えるきっかけになってくれたらうれしく思います。

 

東京では、渋谷ユーロスペースで1月7日(金)まで公開中。

これから全国各地で公開されますので、お近くの劇場でぜひご覧ください。

くわしくは公式HPで。

 

大地を守る会事務局 牛島真也

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



2010年12月 3日

江戸切子のお話 伝統を受け継ぐものづくり

晴天の12月2日(木)。

大地を守る会六本木事務所で江戸切子のお話講座を開催しました。

建物に隣接する桜の木はその葉を真っ赤に色づかせ、

会場3階のくもりガラスに、シルエットのように浮かび上がります。

きれいな光が会場にさしこみ、

ガラスがテーマの講座にぴったりのお天気です。

 

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講師は、江戸切子制作会社のフォレスト・鍋谷孝至さん。

作品を目の前に、江戸切子の歴史から、フォレストのこれまでの取り組み、

そして現在にいたるまでを、幅広くお話いただきました。

ご自身、日々の生活のなかで、江戸切子を使って、生活を楽しまれる様子が、

伝わってきました。

 

そのなかで鍋谷夫妻が毎日の晩酌で愛用されているグラスのご紹介がありました。

そのグラスでビールをいただくと量を飲まなくても、ビールのおいしさを堪能でき、

年間でビールの消費量が200本以上減ったとか。

同じビールでもグラスの違いがさらにそのビールのおいしさを引き立て、

結果的に家の会計の節約になるなんていいですね。

 

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鍋谷さんに、お持ちいただいたこれまでのフォレストの作品です。

大地を守る会でご紹介したグラスもあります。

美しさと丁寧な職人仕事の息吹が伝わる人気のフォレストグラスです。

 

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こちらは江戸切子を削る道具のひとつです。

切子の模様ごとに使う道具をかえて制作します。

職人さんがガラスを吹き、さらに、模様ごとに道具をかえて、模様を誕生させる...

時間と手間をかけて初めて江戸切子は誕生します。 

 

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江戸切子のお手入れも実演いただきました。

お使いになっているのは、大地を守る会の台所石けんとナチュロンキッチンスポンジ。

 

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江戸切子を洗ったあとの拭く工程は会場のみなさんとご一緒に。

使用しているのは、アバンティのオーガニックコットンふきんです。

 

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会場のみなさんには缶入りのお茶をご用意し、缶から直接飲む場合と

こちらのグラスに注いで飲む場合と比較していただきました。

あらふしぎ!グラスに注いだお茶に、会場から「さらにおいしくなった~」とのお声が。

こちらのグラス、実はグラスが唇に触れると同時に、飲み物がなめらかに喉に

流れ込むよう作られているのです。

フォレストの鍋谷さんと醸造技術に精通した戸塚昭さんとのコラボレーションから生まれ、

口のなかにいれたときに、日本酒のおいしさを引き出す工夫がされています。

そのため日本酒はもちろん、お茶や水もおいしく味わうことができるのです。

 

ちなみに上のグラスは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 北辰」

北辰は北斗七星のこと。グラスには6つの星が刻まれ、

液体を注ぐことで、7つめの☆が浮かび上がる趣向です。

飲んで、見て、触って楽しめます。

 

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こちらは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 魚子」。

液体を注ぐことで、グラスの中に模様が!新たな世界が広がります。

 

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江戸切子は光の変化で表情が変わります。

講座終了後に、多くの参加者が会場に残って、その美しさを楽しんでいらっしゃいました。

 

手仕事ならではの趣向と、丁寧な仕事から生まれた江戸切子のグラスが

あるだけで、どれほど、毎日の食卓が楽しくなるだろう...。

そのことはきっと心の豊かさにもつながるだろう...。

きっと参加者のおひとりおひとりが感じられたのではないでしょうか。

講座終了後のみなさんのいきいきとした表情を拝見し、そう思いました。

 



2010年11月19日

辰巳渚さんの講演会を開催しました

11月16日(火)、中目黒で、辰巳渚さんの講演会を開催しました。

『捨てる技術』(宝島社新書)が100万部のベストセラーになり、

また、男の子と女の子の子育てを楽しむお母さんでもある辰巳さん。

多くの子育て本を執筆されています。

大地を守る会でも、辰巳渚さんの著書を『ツチオ―ネ』や本のちらしで

ご紹介していますが、辰巳さんが大地を守る会のイベントで登場されるのは

初めてになります。

 

これまで大地を守る会のアンケートで、多くのみなさんから

「子育ての指針になるような」、「子育てを省みることができるような」

イベントへのリクエストをいただきました。

辰巳さんにそのことをご相談すると、

「母としての在り方を考える...そこを見据えることが、

みなさんのリクエストにお応えできることになるのでは」とご提案をいただきました。

テーマは「母として何をすればいいの?」。

母としての自分の立ち位置が見えない...子育てをしていて

きっと一度は感じる時があると思います。

子育てという道を歩むお母さん応援企画です。

 

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快晴の当日、多くのみなさんにお集まりいただきました。

 

 

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ご自身も子育て中の辰巳渚さん。

参加者と同じ高さの視点で、一緒に考えます。

「親の使命はなんだと思いますか?」

「子育てのゴールは?」

会場の参加者に一緒に考えていただいたり、また、参加者への質問タイムも。

参加者のお声に熱心に耳を傾けるお姿が印象的でした。

 

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子どもに親としてできること、そこをしっかりと見定めることで、母としての在り方も見えてきます。

本質として、大切なことはなにか、そこを見極め、そのための具体的な

ノウハウを導いてゆく辰巳スタイルがここにもありました。

母としての在り方への道しるべが見えてきました。

 

講座終了後、参加された方から、お声がけいただき、

「実はもっと固い感じなのかなという予想だったのに、"こうしなくちゃいけない"という感じではなく、

大きな許容のなかで、お話があり、これなら私もできると思い、勇気がでました」と感想を

いただきました。

 

辰巳渚さん、貴重なお時間をありがとうございました!




2010年11月10日

「神泉・畑の樂校」に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

11月6日の土曜日、埼玉県神川町にある「畑の樂校」の畑に出かけてきました。

2か月前の猛暑が信じられないくらいに着実に寒さが増してきました。

紅葉も見ごろを迎え、関越自動車道は大渋滞!30km以上の渋滞に「途中まで来たのですが...今日

は帰ります。」という方もいて残念!

前日の金曜日の天気予報で「週末は天候にも恵まれ、絶好の紅葉を楽しめるでしょう。」などと

言っていたせいでしょうか?

お願いですから外出を煽らないでいただきたい!と思う今日この頃でございます。

 

 

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すっきりしてしまった畑の様子です。手前にあるのは収穫して乾燥させていたゴマです。

 

 

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人参です。8月の種まきの時に雨が全く降らず、発芽しなかったため遅くに蒔き直しをしました。

寒さが増してこれからどこまで育つか心配ですが間引きをして成長しやすくしてあげました。

 

 

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レタスと奥に見えるのは大根です。

こちらは順調に育っているようです。

レタスは葉が巻き始めると霜に弱く、葉の表面がはがれて浮いた様になってしまいます。

今回収穫したレタスは状態が良かったのですが、次回まできれいな葉を保っているでしょうか?

大根も間引きをしっかりしてあげました。

寒さが増して来ると生育が止まってしまいますので今からどれだけ大きくできるかが勝負です!

間引きをして葉全体に陽が当たるようにしてあげました。

育ち切った大根は葉を残して土で覆ってやればそのまま畑に置いておくこともできます。

葉は枯れてしまいますが大根本体は大丈夫です。天然の冷蔵庫ですね。

 

 

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キャベツとなぜか1つだけ白菜が混じっていました。

防虫のネットを前回外してしまったため虫にたくさん食べられてしまいました!

ちょっと油断してしまったようです。やはりある程度寒さが増して虫の活動が止まるまではネットは

必需品です。

なぜか1つだけ混じってしまった白菜は虫に食われるより早く成長しています!

次回は頭をしばって冬越しに備えてやります。

 

 

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長ネギです。こちらも順調ですね!乾燥に強い長ネギは今年の猛暑でも元気でした。

 

 

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アスパラガスです。葉は見事に枯れていました。

このあと地上部分をざっくりと切り取ってやりました。来年の春にはまたアスパラガスを楽しむ

ことができますね。

でも年々アスパラの茎が太いものができてしまいます。

市場で流通しているサイズの茎が取れる期間ってとても短い事に気がつかされます。

同じサイズのアスパラを出荷するために農家さんはたくさんの株を育てなくてはいけませんね。

アスパラガス自体は一度植えれば7年くらいは続けて収穫できるのですが。

 

 

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夏と違ってのんびりムードが漂い、ひなたぼっこでもしているように見えます。

草との戦いも終わりましたし、さつまいも等の重量物の収穫もなくなりました。

 

 

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本日のメインイベント、ゴマの収穫です。

1か月ほど前に収穫して農家さんの軒先で乾燥させてもらっていました。

シートの上で逆さにしてたたくとゴマがこぼれ落ちてきます。貴重な国産ゴマ。みんなで分けました。

 

 

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この時期、神川では夜桜見物ができます。「冬桜」という春と秋に花をつける桜をみることができ、

11月いっぱい城峰公園ではライトアップをしていますので見に行ってきました。

 

 

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紅葉も始まっていました。

桜の花とモミジの紅葉。面白い取り合わせでございます。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年11月 1日

「神泉・畑の樂校」の報告を頂きました!

とらちゃんこと虎谷健です。

埼玉県の北部、神川町にある味噌や豆腐をいただいている㈱ヤマキの角掛さんから、

先日10月17日に行われた「神泉・畑の樂校」の報告をいただきました。

2週間に一度行われている「畑の樂校」企画。

虎谷は他の産地訪問企画と重なる事も多く欠品することも多数。

この日も千葉県の香取市で行われた「酒井さんのさつまいも畑に行こう!」企画と重なって

しまったため畑の様子を写真で報告していただきました。

 

 

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指導でお世話になっている庄司さん。

この日の埼玉県は天気が良かったようですね。

千葉の方は雲が多くてどんよりした空模様だったのですが...。

大豆の株を掘り取ったので畑はすっきりしています。

 

 

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今日の収穫物はかぼちゃ、なす、ピーマンに間引き大根。

秋もまだ浅く夏の作物と秋の作物が混在していますな。

 

 

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落花生とさつまいもも収穫しました。

いのししにやられずに収穫できて良かった、良かった。

 

ヤマキ角掛さんよりコメントをいただきました。

「秋じゃがの植え付けと葉物の種まきができました。畑全体の様子も一変しました。秋本番と

いった感じになってきました。落花生のできが良く、庄司さんに褒めていただきました。」との

ことです!

角掛さん、報告ありがとうございました!

これから冬にかけて畑の様子はどんどん変わっていきますので皆さんにもその様子を報告

させていただきます。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年10月21日

酒井久和さんのさつまいも畑に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

三里塚微生物酵素の会の皆さんの畑でさつまいも収穫体験を行った翌日、

香取市の酒井久和さんの畑にお邪魔して畑のお手伝いとさつまいもの収穫体験を行って来ました。

 

 

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挨拶をする酒井久和さん。

生産者グループとのお付き合いが増えている中で少数派の個人農家さんでございます。

お宅も立派で作業小屋も大きい!我が家より大きいですな。

今日は一日よろしくお願いいたします!

 

 

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まずは大根畑に出かけて大根の間引きを行いました。

間の1株を抜いて株間を広くしてあげる作業です。それにしても広い!

間引いた大根は皆さんに持ち帰っていただきました。

間引き大根は食べておいしいのですが難点はすぐにしおれてしまうこと。宅配では扱えません...。

間引き大根を楽しめるのは畑に来た方の特権ですね!

 

 

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主にご夫婦で農作業を行っている酒井さん、お手伝いすることはたくさんあります!

大根の間引きを行った後は長ネギの土よせ作業を行いました。

長ネギは成長に合わせて土を茎にかけてやると白い部分がどんどん伸び、お馴染みの

長ネギの姿になります。

ある程度大きくなった長ネギは機械を使って土を寄せる事ができますが、まだ苗が小さいうちは

手間をかけてやらなくてはいけません。

足を使って葱に土をかけ過ぎないように注意しながら土を寄せてやります。

う~ん、内腿が筋肉痛になりそうです。

 

 

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地道な作業ですが大勢で行うと早い!1時間ほどで作業が終わりました。

丁度お昼になりましたのでお弁当を広げてお昼休みです。

 

 

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酒井さんの畑の野菜で作ったけんちん汁を出して頂きました。

皆さん、どんどんお代わりしてくださいね~。

 

 

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間引き大根もごま油で炒めて油揚げをちらして立派な一皿ができあがりました!

 

 

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午後はいよいよ本命のさつまいも掘り!っと意気込んでいたら

「ごぼう抜いてみる?」と酒井さんから提案が。

「ごぼう抜きなんて、大変...。」とちょっと後ろ向きだった虎谷ですが、希望者多数でスゴイ人気です!

酒井さんの畑は土も柔らかくて思ったより簡単に抜くことができました。

  

 

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この時期の酒井さんの畑は楽しい事がいっぱいです!

こちらの畑では落花生を乾燥させていました。下を見ると株から落ちた落花生が点々と・・・。

「これ、拾っていいですか?」と酒井さんに聞くと快く了解!

「落ち穂ひろい」ならぬ「落ち落花生ひろい」も体験。拾った落花生は皆さんのお土産になりました。

 

 

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お待ちかねのさつまいも掘りです!どんどん掘ってください!

 

 

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ちなみにこちらは酒井さんのお宅と畑の全景です。

家に隣接してこれだけ広い畑があるっていいですね!農作業がはかどりそうです。

それにしても空が広い!

天気が良いと「ぶるぅぅ~すかいっ!」と叫びたくなるほどの空の広さでございます。

 

 

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掘り取ったさつまいもをトラックに載せて作業終了!お疲れ様です!

農家さんのお宅に必ずと言って良いほどある軽トラック。

狭い道でも入っていけて荷物もどっさり積める働きものであります。

おまけに2シーター、ミッドシップ、4WD、とまるでスポーツカーのような装備でございます。

 

皆さんのおかげで作業がはかどりました!お疲れ様です!

参加された皆さんには「もう、いや!」というほどの間引き大根をお土産に持って行っていただきました。

ご近所さんにも配ってあげてくださいね!

 

 

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酒井さんの畑におじゃまする時はいつもきれいな夕日に見送られて家路につきます。

今回も夕日がきれいでした。秋でございます。

畑のお手伝い企画は「子ども連れで役に立つかわからない...」と敬遠されてしまう方も多い様ですが、

大地を守る会の畑のお手伝いはきついだけのお手伝いはお願いしません!

メニューにちょっとひと工夫加えて、平日はお仕事で頑張っている皆さんが「今日はいいリフレッシュが

できたな。ちょっとだけ疲れたけど気持ちいい日だったな!」と思ってもらえるような内容にして

いますし、子どもさんがいても大丈夫な内容にしていますので「援農」という言葉にひるまずに

応募して下さい!

 

大地を守る会 虎谷健



2010年10月20日

三里塚の畑でおいも掘り!企画に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

暑かった夏も終わり、食欲の秋!ですね。

秋は産地訪問会も目白押しで12月上旬までの週末は産地訪問やソーセージ教室でびっしり

でございます。

私の手帳を見た人は「この人、週末遊んでばかりだな!」と思いこむこと間違いなしでございます(笑)。

 

秋の産地企画のスタートはここ、三里塚でのさつまいも掘り交流会。

翌日も同じ千葉県の生産者、酒井久和さんの畑でのさつまいも収穫体験とさつまいも企画が

続きました。

 

 

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三里塚微生物酵素の会の堀越さんのお宅。集合場所に使わせていただきました。

畑と家が隣接していて理想的。朝飯前に畑の見回りができますね!

 

 

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早めに会場に到着した参加者の子どもさんがさっそくブロッコリーの世話を!

大地を守る会の会員さんの子どもはエライ!っと思ったら・・・。

 

 

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ブロッコリーの苗についていたモンシロチョウの幼虫を取ってニワトリにあげていました。

ニワトリも嬉しそうに寄ってきます。 

・・・確かにブロッコリーの苗にとってはうれしい事ですから立派な畑のお手伝いですね。

 

 

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参加者の皆さんが集合したらさつまいも畑に移動です。

家族ごとにさつまいもの収穫開始!です。

一家族にコンテナ2つ割り当てです。「もうたくさん!」というほど掘ってくださいね。

 

 

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一通りさつまいもの収獲を体験した後は千葉県の名産、落花生について堀越さんから説明

いただきました。

 

 

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口で説明するだけでおさまらないのが超・行動派の堀越さん。

「オレが悪ガキのころ学校帰りに畑に忍び込んであそんだ遊びを紹介するよ!」と言うなり、

落花生を積んで火を付けはじめました!

・・・って子どものころからライター持って何してたんでしょ?

落花生の乾燥させた株は油を含んでいて良く燃えます。

みるみる白煙がもうもうとあがって...。

そうです、堀越少年は学校帰りに落花生の野焼きをして悪ガキ仲間と遊んでいたんですな。

こんな野焼きも最近は経験できません。

 

 

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まだ煙がくすぶっている中から落花生を探して口に運びます。

野焼きですので焼き具合にどうしてもムラがでてしまいますが、この企画を始めて数年、最近では

丁度よい焼け具合の落花生が確実に増えてきています。

どうやら堀越さんはこの交流会を行う事で落花生の野焼きの腕もあげているようです。

こどもたちは口のまわりを炭で真っ黒にしながら落花生を楽しんでいました。

そのまま電車に乗って帰ったら車内で注目浴びること間違いなし、です。

 

 

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畑近くではあけび取りも体験できました。

 

 

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畑から戻って交流会。生産者の皆さんが作ってくれた豚汁を楽しみました。

 

 

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豚汁にゆで落花生、焼き芋...みんな堀越さんたち三里塚微生物酵素の会の生産者の皆さんが

持ち寄ってくれた食材ばかりです。

この落花生は「ジャンボ落花生」。普通の物と比べると2~3倍の大きさです。

 

 

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焼き芋は堀越さんのお父さんが籾がらを使ってゆっくりと焼いてくれました。

焼き芋、美味しかったです!

 

 

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交流会の日の晩は成田市の花火大会がありました。生産者の皆さんに誘われて虎谷も参加!

この花火大会は成田市民有志が手作りで始めた花火大会です。

普通、花火大会というと夏に行う事が定番ですがなぜ10月なのでしょう?

それは花火大会の会場として貸してもらう田んぼの稲刈りが済んでから、という理由がありました。

出店もたくさん出ていましたが出店している皆さんは地域の方が多いそうです。

本当に手作りの花火大会なのですね!

年々規模も大きくなり、今年の花火打ち上げ数はなんと8,000発!

市民からのカンパも順調に集まったため、二尺玉を2発も打ちあげる事ができたそうです!

成田市民の皆さん、この花火大会を楽しみにしているんですね!

不景気、リストラ、パパのお小遣い減額!など暗い話題が多い今日この頃でございますが、

そのような暗い話を吹き飛ばすような明るいいい話でございます。

「成田市民はなかなかやるな!」と素直に感動させていただき、田んぼの中から打ち上がる

花火が輝いて見えました!  ・・・って花火は元々輝くものでございました!

音楽に合わせて打ち上がる花火は大変に見事でございました。

 

大地を守る会 虎谷健



2010年10月14日

実りの秋です!神泉・畑の樂校に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

いよいよ10月に入りました。食欲の秋ですね!

今年は猛暑の影響で果物が不作だったり、秋冬野菜の出荷に影響が出そうだったりと、

素直に実りの秋を喜べないのですが、それでも気候もよくなり、ほっと一安心ですね。

 

2週間に一度のお約束、埼玉県神川町にある畑の樂校の畑に出かけてきました!

 

 

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畑に向かう途中の本庄市ではお米の収穫が始まっていました。

晴れた土曜日、家族や親戚が集まって稲刈りを行っていました。う~ん、実りの秋を実感!

 

 

16CIMG0189.JPG 神泉に到着すると何と、桜の花に迎えられました。

神泉の名物は「冬桜」。春と冬の2回花をつける珍しい桜です。

何でも他の地域に移植してもうまく花をつけないそうです。

10月の上旬なのにもう花をつけているんですね!毎年11月初め頃には「冬桜まつり」という催しが城峰公園という山の方で行われます。夜はライトアップされてきれいですよ。

陽が落ちて気温が下がって白い息を吐きながら桜を見ていると「もうすぐ春だなぁ~。」と、一瞬

錯覚に陥ります。 ※今年のライトアップ期間は11月1日~12月5日まで。16:30~19:00です。

 

 

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畑の様子です。まだまだ夏のような日差しですが風がすずしく秋を感じます。

そろそろ大豆の実が膨らんで枝豆として食べても良い頃なのですが...。

 

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何と、大豆の実が全く入っていませんでした!

花が咲いて実を付ける時期に今年は全く雨が降らなかったため、実を太らせることができなかった

ようです。

「花が咲いたら水をたっぷり与えること」という大豆栽培の常識を実行できなかったのではありますが、

ここまで実が入らないとは・・・。

他の鞘も調べてみましたがほぼ同じ状態でした。

 

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残念ながらこれ以上待っても実が太る見込みはないため全部抜いてしまいました。

抜いた大豆は堆肥にして畑に戻します。山になった大豆に乗って遊ぶ子どもたち。落ちるなよ~。

 

 

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この夏の猛暑&乾燥で大豆はお手上げでしたが乾燥の好きな長ネギは順調そのものです。

土よせをしてあげましたがちょっと土をかけ過ぎ...。葉の分岐部分は出してあげないといけません。

 

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こちらも乾燥が大好きなゴマです。こちらも順調!

この日、収穫をして生産者さんの納屋に干させてもらいました。

乾燥して実がはじけるのを待って集めます。

ゴミと分けるのが大変なのですが、貴重な国産ゴマです。大切に食べよう!

 

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前回定植したレタスの苗もうまく育っています。いもむし防止のネットも今回外しました。

虫に食べられるより早く成長してね!

 

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ナスです。前回、木を弱らせないために根と茎をカットして木を休ませました。

また枝が伸び始めています。もうしばらくナスの収穫を楽しめそうです。

 

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夏野菜の代表、モロヘイヤ。大きくなり過ぎて茎が支えきれなくなっています。

葉の色がさえません。そろそろ元気がなくなってきたようです。

 

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こちらは蒔き直しをした人参です。

9月中旬から雨がそこそこ降っているので発芽はうまく行ったようです。

なかなか人参はうまく育ってくれていないので「今回こそ!」と期待がかかります。

こまめに間引きしてあげなくてはいけませんな。

 

 

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大根の発芽もうまくいったようです。

こちらも間引き菜を楽しみながら大きく育てたいです。

ちなみに大根の間引き菜は食べるととても美味しいのですが、収穫して数時間でしなびてしまう

のでお店に並ぶことは皆無です。畑で作業をした人だけが楽しめる美味しさですね。

 

 

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白菜の苗を定植しました。畑は秋冬野菜の様相にどんどん変わっていきます。

 

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さつまいもの試し掘りをしてみました。

結構大きく育っていたのでイノシシの被害を受ける前に一部を収穫することにしました!

 

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さつまいもの収穫の様子です。

大豆がなくなりさつまいもも収穫したので畑全体がすっきりしてきました。様相が一気に変わりました。

これからの季節は雑草取りや虫の害からも解放され、収穫物が増え、畑に来る事が楽しくなる時期です。

5月下旬頃から4ヶ月間ずっと草取りや暑さに耐えてきたご褒美ですね。

どんどん秋が深まり寒さも厳しくなってきますが畑の作物はまだまだ成長を続けます。

その様子をご報告してゆきますのでお楽しみに! 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年10月 6日

「神泉・畑の樂校」に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

9月11日に銀座三越に大地を守る会のお店が開店し、そのお手伝いに行っていたため

ブログの更新が遅れてしまいました。 

銀座三越の地下2階に大地を守る会の食材で作ったお惣菜が買えるお店が、

地下3階に青果物や加工品などが買えるお店がオープンしました。

銀ブラの際にはぜひお立ち寄りください!

 

 

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平日雨の夕方の三越デパート外観です。こんな天気なのに人通りが絶えません!

9階には芝生があるフリースペースがあり、天気の良い日は食品フロアで買ったお弁当を食べる

家族連れや奥さま方でいっぱい!皆さん楽しそうです。

・・・考えるにデパートとは女性の方々の ディズニー●ンドですな!

 

 

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賑やかな銀座を離れて神泉の畑にやってきました!ほっとしますね!やはり土の上はいいです。

足の裏が痛くなりません。

9月半ばの畑の様子です。

1週間前にようやくひと月ぶりに雨が降りましたが、まだまだ暑さが続いていました!

手前の大豆もだいぶ大きくなりましたが、花が咲き終わって実を太らせる時期に雨が全く降ら

なかったために実の入りが心配です。他の作物の様子はどうでしょうか?

 

 

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暑さに強いモロヘイヤです。こんなに大きくなるとは知りませんでした!幹などまるで灌木のようです。

今年の猛烈な暑さはエジプト生まれのモロヘイヤには良い天気だったのでしょう。

 

 

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さつまいももぐんぐんツルを伸ばしています。

ツルが伸びる範囲を想定して畑を空けておいたのですがほぼぴったり!

来月にはさつまいもの収穫ができそうですが、ここ神川でもイノシシの出没が増えていて

「おいしいいもからやられてしまう。」とか。

イノシシの被害を受けずに収穫できればうれしいのですが、それって「お宅の畑のいもはまずいから、

いいや」という烙印をイノシシに押された事になってしまいます(笑)。

収穫を素直に喜んで良いのでしょうか...。

 

 

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ゴマです。日照りに強いゴマも 調子良く育ちました。

来月には茎ごと収穫して逆さにして乾燥させて実がはじけるのを待ちます。

 

 

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落花生です。こちらも10月に入ったら収穫です。いい感じです。

 

 

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秋冬の野菜作りも始まりました。これは種を苗床で育てて今回定植したキャベツです。

モンシロチョウに卵を産みつけられないようにネットを張りました。

 

 

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レタスです。

レタスは種を蒔く前に「休眠打破」といって一度冷蔵庫に入れてから播種すると、「うん、もう春

かな?」と目を覚まして芽を出します。休眠打破がうまくいってたくさんの苗が手に入りました。

 

 

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大地を守る会が児童労働か! 

いえいえ、子どもたちもお手伝いをしてくれています。

親の様子を見て今何が必要かを考えて手伝ってくれます。みんなえらいぞ!

 

 

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定植した苗に水やりです。おおきくな~れ。

 

 

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・・・って、お手伝いしてえらいぞ!っと誉めているさきからいたずらしてますな。

「落とし穴を作ろうと思っていたんだけど石を隠しているんだ。」とのこと。

いろんな遊びを思いつきますね。

 

 

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レタス、キャベツの定植の他に大根やかぶの種を蒔きました。

来月10月はいよいよ収穫の秋に突入です!落花生やゴマ、さつまいも...と収穫物も増えてきます。

夏の暑さも過ぎて心地の良い季節の始まりです! 

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年9月14日

古着のゆくえを追いかけて パキスタン編 その2 

とよまること豊島です。

 

2005年10月8日午前8時50分ごろ、パキスタンの首都イスラマバードの北北東約90Kmを震源とする

マグニチュード8近くの地震が発生しました。

震源地から100Km以内でも激しい揺れが襲ったとみられ、最終的な今回の地震による死者は8万人

を超えたといわれています。

大地を守る会は、会員の皆さんに呼びかけて支援を要請、その結果700万円近くが集まりました。

その後、天候や治安の問題から大地を守る会としては直接現地確認ができていませんでしたが、今

回関係者の皆さんの協力を得て実現しました。

 

 

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山あいのケートサラーシ村よりバラコート市を望む。一帯が地震被災地。5年前の朝、職場や学校で

被害にあった人たちが多数いました。

 

 

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山肌は、崩れたままのところも多く、埋もれてしまった人々がそのままになったところも多いそうです。

学校では、多くの子どもたちがコンクリートの校舎に押しつぶされてしまいました。

いまだに遺骨が発見されることがあります。

 

 

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バラコート市内の建物。復興は進んでいましたが、このように放棄された建物もあります。

建物の中は被災時のまま。

 

 

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3つめのアルカイール・アカデミー、バラコート校。ケートサラーシ村にあります。

地震直後に始めた青空学校は、斜面に建てられた小さな校舎になっていました。

これも皆さんの支援金によるものです。

 

 

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カラチから同行してくれたムザヒル校長先生が、特別授業として教壇に立ちました。

ここでは、2歳から5歳までの子どもたちのためにモンテッソーリ教育を基本に教えています。

6歳以上の子どもたちは、近隣の公立の学校に通いますが、学校の先生が「不登校」するという問題

があります。

 

 

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今学校で学んでいる子どもたちは、地震の後に生まれた新しい世代。

ムザヒル校長先生は、今後も学校は続けていきたいと考えています。支援金はまだ残っているとの

ことですが、長期的な戦略が必要な時期でもあります。

 

 

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こどもたちが持っている板はノートの代わり。その日の授業で大切なところを書き写していました。

家に戻ってからノートに清書するそうです。

 

 

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カラチ市へ戻ります。ここは古着業者があつまるハジケンプといわれる地域。

世界中から古着が集まる町です。

 

 

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NPO法人JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)のスタッフであり、古着のお店Kapre(千葉

県柏市)の店長でもある田辺航太郎さん。古着を売ると同時に買い付けも行っています。

世界中から集まる古着の中から、日本で売れるものを買い付けます。Kapreで販売し自らの活動資

金としています。

 

 

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とよまるもお手伝いさせていただきました。

左がアルカイール・アカデミーの事業部のアマダリ君、左が田辺さん、中央がとよまる。

革ジャケットの山によじ登って一品ずつ選んでいます。室内温度は軽く40度を超えるので、

塩を舐め水を飲みながらの作業です。

 

 

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さらに場所は変わって千葉県柏市柏駅前の古着店Kapreです。

 

   

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Kapre店内。試験的な輸入販売を経て、2007年に開店。おしゃれなお店です。

価格は安めの設定なので一度はのぞいてみる価値ありです。

 

 

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店内には、JFSAの活動を紹介するコーナーもありました。普通の古着屋さんとは異なるところ。

 

 

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田辺さんが持つのは今回カラチ市で発見した一品。大戦中のフライトジャケットです。

70年も前のジャケットがどのような経緯を経てカラチにたどりついたのか。

まさに古着は世界を回るなあと実感します。

皆さんの出した古着も世界のどこかで誰かが大切にしていることでしょう。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年9月13日

夏野菜たっぷりのフランス料理を楽しんできました!

とらちゃんこと虎谷健です。

今年の夏は暑かったですね!

9月半ばになってようやく猛暑も落ち着いてきましたが、夏の疲れはでていませんか?

「秋バテ」という言葉もあるそうです。暑さが去っても安心されませぬよう。

体調管理に気をつけて過ごしましょう。

体のバテ防止にはやはりよく眠ることとしっかり食事を食べる事が大事ですね。

 

銀座和光レストランの総料理長・鈴木康太郎さんにお願いして「野菜たっぷりのフランス料理

ランチ会」を開催しました。

「夏の暑さで疲れた体のリフレッシュを兼ねて、食事を楽しむだけに作られた空間で、

プロの料理を楽しみましょう!」というテーマを掲げました。

 

今回鈴木シェフにお願いした料理の条件は以下の通りです!

・大地を守る会の夏野菜をたっぷり使った、野菜が主役のフランス料理を食べたい。

・「どうやって食べたら良いか判らない。」というご質問をいただく新顔の夏野菜(おかひじき・

 とうがん・みょうがなど)を積極的に使っていただきたい。

・普段の料理では使わないような新鮮な調理方法で楽しませていただきたい。

・とにかく美味しい食事を楽しみたい!!

 

 

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今回も生産者の名前入りのメニューを作って頂きました。

約30種類の大地を守る会の食材が使われています。

さあ、どんな料理で楽しませていただけるのでしょうか!

 

 

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まずはおかひじきのオードブルです。

 

 

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白身魚のすり身に少しぴりっと辛みのきいたソースが添えられています。

すり身のほんのりした甘味とソースのピリ辛が食欲を目覚めさせてくれます。

 

 

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続いて色鮮やかなサラダです。「大和芋と海の幸のサラダ 夏野菜ソース」です。

すりおろした大和芋をお皿に敷いてその上に海の幸が載っています。

赤いソースはクッキングトマトを主に使っています。オクラや長いも、リーフレタスなどのサラダです。

オクラや大和芋、長いも、モロヘイヤなどに含まれるヌルヌル成分はヌチンと呼ばれ、タンパク質の

消化を促進する働きがあるので暑さで弱った胃に最適。

ヌチンたっぷりのサラダをいただき、がっつりお肉を食べる準備は整いました!

 

 

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続いて「アナゴと夏野菜のリゾット」です。

青じその天ぷらに揚げたアナゴにかば焼きのたれ。「あれ、和食?」と思ったのですが、口に

ふくむとほのかに洋風風味が重なっています。

和食気分で口に運んだのに洋風の味わい。いきなりの不意打ちです。

 

 

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アナゴの下からは枝豆、とうもろこし、冬瓜のリゾットがあらわれました。

ソースをつけて食べると味わいが広がります。

 

 

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参加者の皆さんの様子です。楽しいはずの食事会なのに弾んだ会話や笑い声が聞こえてきません。

「どんな調理をしているんだろう...。」と、みなさん、熱心に味を確かめられている様子です。

メニューには、料理の順番通りに使用されている野菜の生産者リストが載っているので、

リストを見ながら素材の使われ方を想像したりおしゃべりしたりするのも楽しみの一つです。

 

農産担当だった頃に担当していた農家さんや、産地交流会でお世話になっている生産者名も

ちらほらと見受けられ、「う~む、あの豪快オヤジの作ったものがこんなに繊細な味になるんだ...。」

と感慨にふけってしまいました。

あまり感慨にふけっていると写真を撮り忘れたり料理の感想を忘れてブログ報告に差しさわりが

出てしまうので要注意です。

「すみません、写真撮り忘れたのでもう一回作ってくれません?」ともお願いできません。

美味しい料理に集中しきれずに味わう事は意外とつらい事でございます。

 

 

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いよいよ本日のメイン料理が登場です。

「山形村短角牛のローストと夏野菜の白ワイン煮」でございます。

 

 

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お肉の下には様々な野菜です。

きのこ、ピーマン、ごぼう、みょうが、ズッキーニ、セロリに大根、アスパラ、玉ねぎ、にんにく。

これら固さが違う野菜を一度に調理すると軟らか過ぎたり、火が通っていなかったり...美味しく

食べる事ができないので、あらかじめそれぞれ別々に調理してから最後に合わせ、もう一手間

かけるのだそうです。大変な手間ですね!

お肉とそれぞれの野菜からにじみ出る汁が渾然一体となり、スープがこれまたたいへんに美味しい!

パンに付けて一滴残らずいただきました!

夏野菜を堪能させていただきました!

 

 

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料理を堪能し終わっていよいよデザートです。「巨峰のジュレ」です。

巨峰の味を邪魔せず、それでいてミントの香りがしっかり際立っています。

寒天のふるふるした食感が舌にひろがり気持ちいい!

寒天がまだ熱いうちにミントの束を入れて香り付けをしながら冷やすのだそうです。

ふるふるした食感を保つには2度冷やすことは厳禁だそうです。料理を出すタイミングは1回勝負ですね!

「あっ!準備が早すぎた!」と思ってもう一度冷やしてしまうと、寒天が固まってしまって

ふるふる感がなくなってしまうのだそうです。

 

 

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「ニンジンとショコラのムース」です。

「砂糖などは使っていないですよ。人参の自然な甘さだけです。」という鈴木シェフの説明に

「さすが大地を守る会の生産者の人参は違うな!」と悦に入っていたのですが、さらに説明を

聞くとびっくり!

収穫して間もない人参は新鮮なあまみとおいしさはあるのですがそれは若いおいしさ。

その人参を冷蔵庫で1か月ほど寝かせておくと落ち着いた甘味になって、その甘味がデザートに

ぴったりになるそうです。

このランチ会のデザートのために1か月前から準備に取り掛かっていただいていたとは・・・。

生産者が作る良い食材と深い経験を持った料理人の技術が合わさって、さらに美味しい料理が

誕生するのですね!

長年、大地を守る会の会員を続けていただいている鈴木シェフは、大地を守る会の生産者さんの

作物の特徴をよくとらえてくださっています。私たちの強い味方です。

今回も堪能させていただきました!

 

 

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デザートの時間に挨拶に来てテーブルをまわってくださいました。

今回も無理なお願いをしたにも関わらず見事な料理をありがとうございました。

次回もさらにわがままなお願いをして堪能させていただきましょう!(笑)

 

次回は来年年明けに冬野菜をテーマに食事会をお願いする予定です。

忘年会や新年会で弱った胃腸にやさしくて、風邪などに負けない体力をつけられるような、

野菜をたっぷりとれる料理などをお願いしたいと考えております。お楽しみに!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年9月10日

古着のゆくえを追いかけて パキスタン編

とよまること豊島です。

6月に千葉県千葉市のNPO法人JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)を出発した

古着コンテナは、7月初旬パキスタンのカラチ港に到着しました。

今回は現地からの報告です。

(7月中旬、パキスタンで大雨が降る前に現地を訪問しました。)

 

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まずは、カラチ市の北にあるアルカイール・アカデミー本校。

現在2,000人の生徒が学んでいますが、御覧の通り校舎を改築中です。

鉄筋が十分に入っていなかったので、地震がきたら危ないということで鉄筋を入れて建て直していました。

古着を販売した売り上げは、学校の運営資金になっています。

 

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どこでも子どもたちは、元気いっぱい!ホッとする瞬間です。

本校は人数が多いので午前と午後で2シフト制です。

学費は無料。昼食が必要な子どもたちには無料で出しています。

 

学校に行きたいけど、「教育など必要ない」と親に反対される子どもたち。

幼い兄弟姉妹のめんどうを見ながら、仕事をしなければならない子どもたち。

学びたいけど学べない、そんな世界を変えたい。

ムザヒル校長先生が数人の子どもと始めた学校は大きく成長しました。

 

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こちらは、カラチ市の中心からさらにはずれにあるゴミ捨て場カチラクンディ。

両側の建物はアルカイール・アカデミーの校舎です。

ここにカラチ市のゴミが次々と運び込まれ、火が放たれます。

そこに住む人々は金属屑などを集めて、それを売り生計を立てています。

ダイオキシンレベルは相当なものだと思います。歩くだけで目とのどがつらくなります。

目に障害を持つ人々が多いのも空気が汚染されているため。

 

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運び込まれるゴミ。

生ゴミ、注射針や期限切れの血液などの医療ゴミ、粗大ゴミ、産業ゴミなど、なんでもミックス

されています。

人々には自分たちの領域があるので、運転手にお金を払って自分たちところにゴミを捨てて

もらうそうです。宝の山です。

牛やヤギなどの家畜も放たれているのが驚き。

 

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ここが、その宝を買い取るところ。ゴミ捨て場の脇にあります。住民の貴重な収入源です。

 

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学校では授業中でした。

本校に較べて衛生状態が悪いにも関わらず、きちんとした格好です。

そしてなにより授業を受ける態度が真剣です。これも驚き。ここに学級崩壊はありません。

2年前に訪問したときは、誰もがハエだらけでしたが、今回は風向きのせいで少なめ。

ハエが耳に何匹も入り込んで炎症を起こす子どもも多いそうです。

過酷な生活でも学びたいという気持ちが伝わってきました。

 

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JFSAのスタッフ西村さん。義理人情の鉄人であり私の師匠です。

1年の半分はカラチに住み、アルカイール・アカデミーの活動に協力しています。

JFSAの活動は、現地との深いつながりが基本となっています。

パキスタンは人と人とのつながりがとても深く、またつながりを非常に大切にする国です。

 

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7月12日、いよいよコンテナが届きました。

ここはカラチ市内、古着業者が集まるハジケンプという町。

コンテナそのものは千葉を出発した時と変わりません。

 

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業者の方々とアルカイール・ビジネス事業部のスタッフが荷降ろしをします。

コンテナは税関で開けられていたので、盗まれていないかチェックします。

 

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JFSAのスタッフが丁寧にまとめた50キロの古着のロールは検査のために開けられていました。

今回は幸運にも盗まれたものはなかったようでホッとしました。

税関検査の時に盗まれていることも多いのだそうです。

 

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ここからは番外編。

カラチでは庶民の足として日本の古い車がタクシーとして活躍しています。

カローラが多いようですが、みな黒と黄の配色です。

 

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ロバはいたるところで活躍しています。

大きな荷物を運ぶ時は涙を流しているように見えて胸が痛みます。

かわいいけどペットとは違うのだと実感。

 

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カラチ市ではムザヒル校長先生の家に泊まりました。

食事はカレーとナン、チャパティのパターンが多いのですが、このときはパスタ。どれも美味です。

近所の人なども集まり賑やかな食事です。

皆イスラム教徒なのでアルコールは一切ありません。

気温は40℃を超えることもあるのでたくさん食べて体力をつけます。

私が去ったあとすぐにラマダン(断食)が始まりましたが、体験してみたかった。

右端が私、とよまるです。

 

今回はカラチの報告でした。

2005年の北部地震被災地も訪問しましたので、その報告は追って。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年9月 9日

鹿、いのしし対策 長野県の取り組みを見てきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

 

今年の夏は暑い!そして、9月に入りましたが、まだ暑い日が続きそうですね。

虎谷は、今年の夏休みは猛暑の東京から逃げるように、長野県の高原に行ってきました。

長野県では有害鳥獣駆除をした鹿やいのししの食材活用が盛んでしたのでちょっとご報告を!

 

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まずは諏訪大社にお参りしてきました。ここでしか手に入らないお札が目的です。

 

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狩りをするものは、猟師や武士、時代の将軍までが唱えた「諏訪の勘文」という、

慈悲と殺生の両立を説くお札「鹿食免」をいただいてきました。

このお札は、殺生は罪悪として狩猟を忌み嫌う時代にも、生きるために狩猟をし鹿肉を食べる事を

許しました。

諏訪地域の人々は諏訪大社から鹿食免を授かり狩猟を続けることで、長く厳しい冬を乗り越えたのですね。

明治時代まで発行されていましたが、食の近代化が進み狩猟が生活の糧とならなくなって

きたために発行が途絶えたとのこと。

しかし、食にまつわる問題が顕著になってきている現代、今の豊かな時代に感謝し

安全な食生活を送れることを祈念して、諏訪大社は今日、再び鹿食免の頒布を始めた

とのことでした。

 

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鹿食免のお札を頂きました。さあ、がしがし鹿を食べよう!(笑)

 

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今回の目的の一つ霧ケ峰高原の奥にある八島湿原。

八島湿原は日本南限の高層湿原で天然記念物にも指定されている貴重な湿原です。

 

「これほど見事な高層湿原は世界でもベルギーに一か所あるだけ。」と、世界の湿原研究者から

高い評価を受けている湿原です。

12,000年前に火山活動でできた溶岩のくぼみが池になり、土砂が流入して水生植物が繁茂し、

冬に枯れた植物が冷涼な気候のために腐らずそのまま堆積し、その上にさらに水生植物が

育って枯れて・・・を、気が遠くなるほど繰り返して今の形になったものだそうです。

 

ぐるっと回っても1時間半ぐらいで歩けるので小さな子どもさんを連れても安心です。

それにしても広くて開放感いっぱいです!

 

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そんな開放感いっぱいの湿原の縁に無粋な柵が張り巡らされております。

これはなんでしょう?

 

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なんと、鹿の侵入を防ぐ鹿防護柵が湿原一面に張り巡らされているのでした。

ここ長野県でも、増殖している鹿による植生被害を防止するために、柵の設置や猟銃による駆除

などが行われていました。

八島湿原のほとりにある山小屋のご主人は鳥類の観察・調査も続けているナチュラリスト。

話が鹿の食害の話に及び、「鹿食免」の話になると「実は私もお札持っているんですよ。」とにっこり。

自然に関心のある方は、鹿の食害問題は避けられない状況に来ている事を実感しているようです。

積極的に鹿を食べて頭数調整に関わろう、という機運が伺えます。

 

長野県では駆除のみならず捕獲した鹿の利用にも力を入れています。

今回の旅行でははからずも鹿料理食べ歩きの旅となってしまいました! 

 

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観光地で「ジビエ祭り」と称して鹿肉を味わってもらう企画が展開されていました。

 

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ドライブインの入口にもありました!鹿食免。

以下、今回出会った鹿料理をご紹介です!

 

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車山高原のドライブインにあったメニューのご紹介。

鹿肉の天ぷらです。

 

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カレー丼です。カレーにすると鹿肉のクセが消えて食べやすくなるようです。

せっかくの鹿肉の風味が消えてしまって残念ですが、鹿肉入門には良い料理かもしれません。

 

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カレーつけうどんです。

 

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こちらは諏訪のレストランで見つけた鹿料理です。

「てっぽう揚げ」と書いてありましたが龍田揚げですね。

ドレッシングをかけてサラダと一緒にいただきました。美味しかったです。

 

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鹿肉のステーキです。赤ワインのソースが相性ピッタリ。

モミジが載っているのは鹿肉を「もみじ肉」と呼んだ呼び名にかけてみたのでしょうか。

 

次の写真はちょっとワイルドなのでご注意を!

 

 

 

 

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こちらは原村にあるレストラン。

屋根から下がっているのは鹿、いのししのハムです。ヨーロッパの市場でよく見る風景ですね。

・・・よく見るとひずめが付いたままの足が丸ごと干してあります!

オーナーさんはなかなかワイルドな方のようでございます。

 

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ハムを注文すると丸ごと席まで持ってきてくれて目の前で削いでくれました。

「何がいい?」とヒゲ面の大男のオーナーさんが聞いてくれたので、

「シカとイノシシをちょっと多めに。豚は少しで。」とちょっとツウぶって注文してみました。

目の前で見る毛とひづめ付きのハムは迫力あります!

 

「鹿やいのししの肉に関心があるんですよ~。」などと話しかけると、ハムを切りながら「原村も

温暖化の影響かハムも作りづらくなってねぇ~。」とのこと。

 

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ワイルドなハムですが、お皿も盛られるとこんなにお上品でございます。

鹿肉のハムは豚に比べて肉の味が強いので薄切りにして丁度よいくらいです。

チーズとあいそうなのでピザにのせても美味しいかもしれません。

高原の涼しい風に吹かれながら赤ワインと一緒に楽しみました。

ちょっとけだるい昼下がりのひとときでございました。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月31日

夏休みに親子で水の授業を開催しました。

ユージこと大北雄二です。

 

夏といえば、水の使用量が急増する時期。

同時に水道料金に頭を悩ませ、水の大切さを感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな夏休みの始めの7月29日(木)に、

水のスマートユース(水のスマートな使い方)を、親子で学べる水の授業を開催しました。

 

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参加者のみなさんには6人1組の席に分かれた座ってもらいました。

テーブルごとに「土」、「海」、「川」、「山」と言ったテーブル名が。

そして、サイコロやビーズが置いてあります。

さてどんな授業が始まるのでしょうか? 

 

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水の授業の先生は、水ジャーナリストの橋本淳司さん。

日本のみならず、世界各地の水問題を取材し、水をテーマに執筆活動をされています。

同時に、大学、高校、小中学校などで、水の大切さを伝える「水の授業」を行なっています。

今日は、子ども向けの授業が得意な橋本さんならではの、

ユーモアあふれるワークショップ形式の授業が展開されました。

 

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このワークショップでは、3つのことを学びます。

1つめは「水の循環とは何か」

2つめは「水の循環を変える要素は何か」

3つめは「水の循環を正常に保つ要素は何か」です。

上の図は、水の循環図です。

水は、海から空へ、空から山へ、山から川に流れて、また海へ、という流れを

繰り返しています。

私たちが使っている水道の水はどこからやってきたのでしょうか。

そして風呂場や洗面所、台所で使った水はどこに流れていったのでしょうか。

ちなみに、橋本先生がある大学で授業をした時に、

「僕の家は蛇口から水が出るので、川が汚れても大丈夫です。」

と真面目に答えた大学生がいたという、笑うに笑えないエピソードから

この授業を思いついたそうです。

まずは、この水の循環をゲーム感覚でイメージしてもらいました。

 

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用意したのは、まずサイコロ。

サイコロの面には、テーブル名と同じ

「海」・「川」・「山」・「雲」・「地下水」・「動物」などと書かれています。

そして、ビーズとひも。

 

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サイコロを振って、出た名前の席に移動。その席のビーズをひもに通す。

これを何回か繰り返します。

そしてそれぞれが出た目から水の循環を考えます。

例えば、「山」→「動物」→「川」→「海」と出たら、水はどんな動きがあるのか、

水の気持ちになって考えます。

 

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「山の水を動物が飲んで、おしっこが川に流れて、川から海に流れました。」

子どもたちも一生懸命考えながら、自分なりの答えを出します。

参加した子どもたちの環境意識の高さに驚かされました。

 

水の循環を理解したところで、次のステップへ。

 

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テーブルには水の循環図が描かれた、A2の模造紙が置かれます。

テーブルリーダーが書記となって、

・水の循環に人間がもたらす影響とは何か

その次に

・それらの影響を解決する方法は何か

大人も子供も真剣に話し合って書いていきます。

 

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そしてそれぞれのテーブルで特徴的だった意見を発表します。

ひと口に水の循環図と言っても、私たちは生活の多様な場面で

直接的・間接的に水を使っています。

ですから、それぞれのテーブルの書き方、意見もそれぞれ違ってきます。

そんな多種多様な意見を全員で共有するのが、橋本先生のねらいなのでした。

 

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 「生活排水を減らすために、食器は汚れをふきとってから洗おう。」、「夏の冷房を減らそう。」

という意見を出す班から、

「ダムをやめよう。原発もやめたら冷却水を使わなくてすむ。」との意見まで、

本当に多種多様。

「農業用水で環境を汚さないために、農薬の軽減や、牛や豚のの糞尿を肥料にするなど

循環型農業をめざそう。」という意見もあがっていました。

 

橋本先生からは、水のスマートユースを実践するための考え方を話していただきました。

1.使う水の量を減らす

   ・・・節水型トイレ、節水型農業、食べ残しを減らす。

2.いままで使っていなかった水を使う

    ・・・雨水を、農業や生活用水に活用。

3.水をあまり汚さない

    ・・・お皿の汚れはふき取ってから洗う、食べ残しを減らす。

4.水循環への介在を減らす

    ・・・水源の森を守る、透水性舗装の道路を増やす。

この4つの考え方から今すぐにでも家庭で実践できることはたくさんあるでしょう。

ちなみに我が家では子どものビニールプールで使った水をトイレの流し水に使っています。

 

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最後に、授業のまとめとして、

「水と食べ物とエネルギーは一緒に考える必要があります。」と

橋本先生は話しました。

この3つのバランスがみだれると水循環がくずれるそうです。

食べ物を作るためにはたくさんの水とそれを運ぶためのエネルギーが必要です。

きれいな水を作るためには下水処理などでエネルギーが必要です。

また、高エネルギーは地球温暖化をもたらし、水循環に大きな影響をもたらします。

安全な水を次世代に残すためには、エネルギーの少ない方法を選択することが、

水の循環を守ることにつながるのです。

 

環境問題は知るだけでなく、日々の生活の中で実践してこそ。

楽しく学んだことを活かして、日々の暮らしにどう役立てるかは参加者ひとりひとりへの

夏休みの宿題となりました。

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年8月26日

神泉・畑の樂校に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

お盆も過ぎてもまだ残暑が続いておりますが、皆さまどんな夏休みを過ごされましたでしょうか?

お盆の帰省ラッシュの真っただ中でも畑はやる事がいっぱいです!

8/15に「神泉・畑の樂校」の畑の管理に出かけてきました。

 

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8月半ば過ぎの畑の様子です。

手前の大豆が大きく育ち、いつもの場所から写真をとっても全体が見えなくなるほど育っています。

 

 

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花が散って鞘ができています。

まだ豆は育っていません。まだすかすかのぺったんこです。

 

 

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さつまいもです。前回、草に埋もれかけていましたが、さつまいもの方が勢力を増しています!

このまま草に負けずに頑張ってくれ!(...というより負けないでください。)

 

 

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モロヘイヤです。こちらは今が旬とぐんぐん成長しています。

モロヘイヤは葉だけをちぎって食べるのが普通、と思っていたのですが、農家さんから「茎も手で

折れるくらい柔らかい部分は一緒に食べれるよ。」と教えてもらいました。

出荷の時は手で折って収穫しているので、袋に入っている茎はそのまま食べれるということです。

皆さんも茎も一緒に召し上がってみてください。

 

 

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左手はゴマです。花も咲いてきました。ピンク色のかわいい花です。

ゴマの隣に黒いビニルシートが張ってあります。

これは種を植える前に黒いビニルで太陽の熱を集め、地中にある雑草の種や虫などを熱で殺して

しまうためです。2週間ほどしてビニルを外してから種を植えます。

除草剤や殺虫剤を使わない栽培で使われる方法で、完全に駆除することはできませんが、苗が

雑草に負けてしまうことをある程度防ぐことができます。

この方法を使うにはこの一番暑い時期にビニルをかける必要がありますので、その作業も結構

大変です。この場所は白菜やキャベツなどを定植することを考えています。

 

 

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ゴマの花はこんな感じです。かわいい花ですね。

ちなみに、ゴマの茎はきちっと正方形を していて、初めて見た時はちょっと感動しました。

自然界で四角いものってあまり見ません・・・。

 

 

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ナスです。こちらも今が盛り!と鈴なりに実をつけています。

あまり頑張って実をつけてしまうと秋になって株が弱ってしまうので、ちょっと勢いを止めて

やらなくてはなりません。その方が長い期間、収穫を楽しめます。

実を取った後、枝をカットして、スコップでザクザクッと拡がった根っこを切ってやりました。

こうすると一時的に勢いは弱まりますが、しばらくするとまた実が付くようになります。

 

 

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長ネギも順調です!草取りと土よせも行いました。 

 

 

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まだ残暑厳しい夏の真っ盛りですが、秋冬の作物の準備も始まりました。

人参の種まきです。おーい、皆さんおしゃべりに熱中していると、どこに種蒔いたか判らなく

なっちゃいますよ!(笑)

人参はセリ科で水が好き。播種してしばらくは水やりが必要です。

この作業は申し訳ありませんが地元のヤマキさんにお願いしてしまいました!

 

 

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こちらはレタスの種をまいています。

レタスは種を直接畑に落とすのではなく、一度水に浸して冷蔵庫に入れて寒さにあててやります。

こうすると「あれ、寒さが過ぎて暖かくなった!芽、ださなきゃ!」と思うのか、一晩で根が動き出します。

「休眠打破」というそうです。

暑い中、一粒ずつ種を蒔く地道な作業をして頂きました。

 

 

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芽を出してもまだ暑いですから虫たちがまわりにウヨウヨしています。

この時期厄介なのが成虫になりきっていないコオロギです。成虫は肉食ですが、幼虫の間は雑食で

新芽を食べてしまいます。芽を食われないようにネットで防ぎます。

この場所は、太陽熱で雑草の種と虫を殺す黒いビニル張りを2週間以上していた場所です。

栽培は数週間先を見越して作業を行わないと間に合わないことも多いので気を使います。

左隣は落花生です。こちらもだいぶ大きくなりました。もう、草に負ける心配はありませんね!

 

 

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今日も皆さん、半日作業お疲れ様でした!

草とりも行い、秋冬野菜の播種も終わって一息ついた畑の樂校の畑です。

次回の作業は9月。いよいよ「収穫の秋」・「食欲の秋」にむかってまっしぐらでございます。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月23日

鹿、いのししの増加への対策。生産者の取り組みを見てきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

鹿やいのししに畑を荒らされて困る、というお話を農家の方によく聞きますが、実際にどのような

場所に出没しているのか、どのような対策をしているのかを見せてもらいに出かけてきました。

 

訪ねたのは群馬県甘楽町の農家さんで、農業被害対策に罠を仕掛けて鹿やいのししを捕獲して

いる方です。

5月に行なった「キウイフルーツの花摘みお手伝い&フランス料理で畑丸ごとクッキング!」企画では

地元食材の一つとして鹿肉といのしし肉を提供していただきました。

通常、狩猟期は11月15日から翌年2月15日までですが、農業被害の大きな地域では町の許可を

受けた狩猟免許所持者が「有害鳥獣駆除」として畑周辺に限り狩猟期以外でも捕獲ができます。

 

 

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罠設置場所は人里離れた山奥かと想像していましたが、意外と人気の多い貯水池の近くでした。

白鳥のボートも浮かんでいます。この山の裏側に集落がありそこの畑が食害にあっているようです。

 

 

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白鳥ボートの浮かぶ貯水池に続く道。この道を横断して獣たちは山と畑を行き来しているそうです。

畑のすぐ脇まで山が迫り、耕作放棄地も点々と広がっていました。このような畑に身を隠しながら

里山に近ずき、日没後に畑に現われて食害を引き起こしているようです。

畑の作物を覚えた動物は里山から離れず食害を繰り返すそうです。

山で餌を探すよりまとまって食物が得られますし、山で得られる餌よりはるかにおいしい作物の味を

覚えたらこの場所を離れがたい事は容易に想像できます。

 

 

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畑に点々と残る足跡。

鹿、いのしし、ハクビシンにタヌキ、テン。・・・時にはクマの足跡も見つかるそうです。

足跡の土の崩れ具合によって新しい足跡かそうではないかを判断し、罠を仕掛けるか否かを判断します。

 

 

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畑の隣に広がる耕作放棄されてしまった畑。悲しいかな、生産地でごくふつうに見られる風景です。

「ここは畑です」と言われないと気がつかないまでに草に覆われており、その先は山に連なっている

ので獣が容易に侵入できそうです。

これではいくら良い作物を作っても片っぱしから獣に食べられてしまうことでしょう。

電気柵などで畑を囲むしか作物を守る方法はなさそうです。

このような風景を見ていると、農業は一部の人が頑張っていても成り立たず、地域が元気でないと

立ち行かない仕事であることを痛感してしまいます。

畑だけでなく水田でも上流の耕作条件が悪い田んぼが放棄されてしまえば雑草の種などが流れて

下流の水田で雑草がはびこってしまう事が想像できます。勢い、除草剤などに頼らざるを得ません。

水田は水路の整備、清掃などで畑以上に地域の力が必要そうです。

 

 

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畑の脇に「くくり罠」が仕掛けれていますが見えません!

鋼鉄製のワイヤーで輪を作っており、獲物が足を置くとバネが外れてワイヤーが足を締めつけ、

捕獲します。

捕獲対象の獣は鹿といのしし。間違ってクマなどがかからないように輪の直径の大きさは厳密に

決められています。

もし、万が一、クマがかかってしまった場合、町に連絡すると獣医さんが来て麻酔をかけ、奥山に

放獣するそうです。

 

 

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罠設置場所近くには警告文が設置されます。

皆さんも山でこのような看板を見かけたら近寄るのはやめましょう!地元の猟師仲間でさえ

仲間の仕掛けた罠の場所が判らない場合は近寄らないそうです。

設置場所はだいたい地元の方しか訪れない場所に設置することが多いそうですが、要注意なのが

夏のこの時期。

クワガタ虫などを探して町の人が「まさか!」と思う様な場所まで足を踏み入れることがあるそうです。

間違って罠にかかってしまえば怪我をすることは必至ですが、罠に獲物がかかっていた場合、

興奮した動物に襲われてしまうこともあります!

鹿は足の蹴る力がものすごく強く、大人でも大けがするほど。

いのししは逃げ場がないと判ると人の足の間に突進し、股に牙を突き上げるそうです。

人間の足の付け根には大きな血管がはしっているので、そこを突き上げられたら失血して死んで

しまいます。

「いのししはクマより怖い。日本で一番の猛獣」と表現する猟師さんもいるほどです。

 

 

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こちらは竹林に残るけもの道です。

「ここだよ。」と指さしてもらわないと判りませんでしたが、確かに獣一頭分の幅で道が続いています。

猟師さん達は傾斜や木のはえ具合を見て、どこに足をつくか想像し罠をしかけます。

 

 

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罠をかける場所が決まりました。

輪っかの下が落とし穴になって、獲物が足を置いて体重がかかると輪が締まり獲物を固定します。

ワイヤーの端は木に固定されており、ワイヤーが締まって遊びができた範囲でしか動けなくなります。

ただ、かかった獲物が暴れて宙ぶらりんになってしまうような不安定な場所には仕掛けません。

かかった後の回収も考慮にいれて罠の場所を決めます。

 

 

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土や枯れ葉をかぶせて設置完了です。

 

以前の獣は、人に気配を察知されないように遠回りをして罠を仕掛ける場所に接近したりした

そうですが、今の獣たちは人慣れしているのか人の臭いをあまり気にしないそうです。

それよりも嗅ぎ慣れている土の臭いに違和感があると警戒するとのこと。

罠を設置するために掘り起こした土は、別の場所に捨て表土と掘り起こした地中の土の臭いが

混ざらないように配慮するそうです。

 

あとは獲物がかかるのを待つだけですが、罠を掛けると毎日見回りをしなくてはいけません。

罠にかかった獲物を放置して死なしてしまうことは一番恥ずかしい事だそうです。

 

生きているうちに回収して放血などを速やかに行わないと、肉に血液が残り、臭いがついてしまい、

食べれなくなります。生きているうちの回収もできるだけ早い方が良いとのこと。

罠から逃れようと暴れる時間が長いほど、体内の糖分を消費してしまうのでおいしくない、ふやけた

肉になってしまうそうです。

また苦しむ時間をなるべく少なくしてあげたい、という気持ちの表われでもあるようです。

 

以前銃猟ハンターさんから聞いた「クリーンキル」という言葉を思い出しました。

これは「当らなくても良いから頭部を狙って一発で仕留めろ」という教えで、獲物が苦しむ時間を

少なくするための配慮です。

頭部を撃ち抜かれた獲物は脳味噌が吹き飛び目玉が飛び出し、狩猟に慣れたハンターでさえ

二目と見たくない状態となるそうですが、獲物にとって一番苦しむ時間が少ない。

撃たれた事さえ気がつかないかもしれません。肉には傷が付いていないので最大限食べてあげる

ことができます。

 

では、罠の場合、どうやって捕獲した獲物を回収するのでしょうか?

相手は動く自由を奪われ、興奮した野生の獣です。

今では町の協力で有害鳥獣の許可を得たハンターに連絡がいき、猟銃でとどめを差してもらうそう

です。

 

ただ、農業被害が始まった当初は猟をする人は誰も居らず猟友会の協力も得られなかった、とのこと。

農業被害を見かねて「これは俺がなんとかせにゃいかん!」と罠免許をとったばかりの頃は、

一人で棍棒一つでとどめをさしたそうです。

(※現在では狩猟法により棍棒や槍の使用は禁止されています。)

「いのししが俺を見つけて突進してくるだろ、ワイヤーが伸び切ったところで足をとられ、ガクッと膝を

折るんだわ、その瞬間に眉間に棍棒を振りおろして仕留めるんだ。」とのことです!

現代人が体験し得ないような野生動物との真剣勝負です。

いくらワイヤーで固定されているといってもワイヤーが外れない保障はありませんし、大きないのししは

ワイヤーをひきちぎってしまうこともあるそうです。

 

仕留めた獲物はすぐに内臓を出して放血して肉に血がとどまらないようにしないと、おいしい肉が

手に入りません。獲物の肉は精肉やミンチ肉、ハムを作って残らず利用するそうです。

 

どうしてそこまでして罠を仕掛け駆除をするのでしょうか?

「丹精込めて育てたじゃがいもが一晩で食い荒されたらそりゃ、くやしいさ。獲ってやろう、という

気にもなるさぁ。でも、どうして俺がこんな殺生までせにゃいかんのだろう、とも思ったが集落で

被害がでてりゃ誰かがやらなきゃいけないことだ、と自分を納得させたんだ。」とのことでした。

 

今では地元の若い農家仲間も猟に関心を持ってくれ仲間が増えているそうです。

仲間が一人でもいると罠の見回りの心強さも段違いだそうです。携帯電話の普及も心強さに

一役買っています。

一人ですると弱気になりがちな獲物の解体も、数人がかりならにぎやかに手早く行なうことができます。

 

得られた肉は地元の家々に配るとみな喜んでくれ、それが嬉しい、とのこと。

農村では野菜はふんだんに手に入りますが、肉はなかなか手に入りませんから貴重な自然の幸

なのですね。

 

春に行なった「畑丸ごとクッキング!」企画では、甘楽町のスタッフのみなさんもフランス料理流の

野生肉の下ごしらえを教わったので、鹿、いのしし料理のレパートリーも増えたそうです。

フランス風のジビエ料理が甘楽町の名物になるかもしれませんね。

 

過剰に狩猟してしまうことは良くありませんが、このような有害鳥獣駆除で得た肉が地元の幸の一つ

になることは良いことだなぁ、と思いました。

お土産に数キロの鹿といのししのお肉を頂きました。冷蔵庫にたっぷりと肉があると「これで我が家

の食はしばらく安泰!」となんとも豊かな気持ちになりました(笑)。

 

皆さんも旅行に出かけられた先で鹿やいのししの料理に出会ったらぜひ試しに食べてみてください。

その料理は農業被害に困っている地元の方が工夫して地元名物に仕上げた成果かもしれません。

 

大地を守る会では、秋の猟解禁に合わせて今年もエゾシカ肉を扱う予定です。

まだ試されていない方はぜひチャレンジして味覚の幅を広げてください!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月13日

食品添加物講座を開催しました!

7月16日(金)に食品添加物講座を開催しました。

講師は大地を守る会・品質保証グループの南忠篤です。

 

 

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昨年の12月に引き続き、人気の講座になりました。

今回は、40名のみなさんにお越しいただきました。

 

今回のテーマは「調味料のなかに入っているものは?」。

そうめんをはじめ、麺類がおいしいこの季節。

同じようにみえる調味料でも、添加物を切り口にすると違いがみえてきます。

 

講座は食品添加物の基本的な考え方を押えたうえで、

大地を守る会の調味料と他社製品のラベルを比較し、説明するという流れで行われました。

醤油、だしつゆ、だしパック、ソース、ドレッシングなどを比較すると見えてくる違い。

 

食品添加物は、豆腐やこんにゃくの凝固剤のようにいれなければ製品自体が

成り立たないものがある一方、本当に食品添加物を入れる必要があるのか、

よくわからないものがあることがわかりました。

 

 

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私が一番印象的に感じたのは、講師の「毎日使う調味料こそ、添加物のないものを使いましょう」と

いう言葉。

添加物に頼らない味覚作りは毎日の食生活に欠かせない調味料から。

そこから添加物のない味に舌が慣れていることが大切なのですね。

調味料選びの大切さを実感した時間でした。

 

大地を守る会 交流局 小木曽隆子



2010年8月11日

「神泉・畑の樂校」企画に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

暑い日が続いておりますが皆さま、体調など崩されておりませんでしょうか。

虎谷は7月中旬から毎週末、枝豆だ!スイカだ!とうもろこしだぁ~!と畑イベントが続いていますが、

ここで夏バテしてのびてしまうわけにはいきません!

うなぎや豚肉、おくらやモロヘイヤといったヌチンたっぷり、ヌルヌル系野菜をガシガシ食べて

がんばっております!

っといっても、実は暑さに体が慣れてきているためか、畑にそよぐ風が町よりもやさしいためか

畑にいることがそれほど苦になりません。

むしろ事務所のある六本木への通勤の方が、ビルやアスファルトからの照り返し、クーラーからの

排気熱、乗用車の排気ガス(場所柄か大型車、外車が多い!体重50~60kg程度の人間を数人

運ぶのに大きなエンジンを積んだ車など必要ないと思うのですが...)などで、四方八方から

あぶられている感じで耐えがたい暑さでございます。

さらに朝の六本木の街は「昨晩の無礼講」の余韻があちらこちらに残っていたりしていて、勤勉意欲が

そがれます。困ったものでございます。

今日は東京を離れ、緑と湧水豊富な神川町に行ってきました!

 

 

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8月上旬の畑の様子です。

3週間前、梅雨明け直後にあれほどきれいに雑草を刈り取ったのにこの有様です。

ここ神川では梅雨明け直後から雷雨を伴う強烈な夕立ちが数日続き、畑はたっぷり水分を含み、

その後の連日の猛暑で雑草もぐんぐん成長をしたようです。

それにしても大豆も大きくなりました!

 

 

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ちなみにこの写真は2週間前「たまなびファーム」の企画で草取りをした時の様子です。

次の写真と比べると大豆の大きさが全然違いますね。たった2週間でこんなに育ちました。

 

 

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さすがにプロの農家さん、雑草がちゃんと抑えられております。

 

 

 

 

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畑の中の様子です。

左はモロヘイヤです。今や夏野菜の定番ですね!

葉をちぎって茹でて酢醤油などで食べるとヌルヌルした食感がいいです!体に良さそう!

右のとうもろこしは今回収穫をし、茎は倒してしまいました。

このとうもろこしは地元の農家さんがずっと種をとっていたもの。粉にして食べるタイプのもので、

実の色は白。あまり甘味も強くありませんが、虫があまりつきません。

細かな世話ができない畑の樂校向きです。

畑に置き過ぎると硬くて粉っぽくて食べにくいですが、少し若めで収穫すれば「にちゃっ」っとした

食感で普通に食べることができます。食べ慣れると結構おいしく感じられます。

 

 

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トマトです。ちょうどタイミングよく真っ赤に熟れていました!

これらはこの日、作業の途中に食べてしまいました!冷えてはいなかったけれど美味しかった!

 

 

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こちらはきゅうり。

遅いタイミングで種を蒔いたので「育たないかな...。」と期待薄で支柱への結びつけもしていなかった

のですが大きくなっていました。大急ぎで支柱に結びつけてあげました。

 

 

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さつまいもです。

「ツルが伸びて雑草を抑えてくれるだろう...。」と草取りをさぼっていたのですが、すごいことになって

いました!ここも急いで草取りをしなくては!

 

 

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草や作物だけではありません!バッタもでかくなりました!

そういえば、きみも3年前に会った時よりたくましく、大きくなったね!

草取りをしているとバッタやキリギリスもたくさん飛び出てきます。

 

   

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水はけのよくない場所から植え替えた長ねぎも無事に成長をしています!

草を刈って土よせをしてあげました。

 

 

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あまりの草の勢いの凄さに「まわれ右して帰りたくなるよね!」などと軽口をたたきながらも、

コツコツと作業開始です!

昼近くなると暑くて作業できなくなるので、ポイントを決めて大急ぎで作業を行いました。

皆さん、暑い中参加してくださってありがとうございます!

草の海の中で黙々と草取りを続けていて「もう、今日は他に誰も来てくれないかなぁ、暑い

もんなぁ...。」などと弱気になっているところに、「遅れてすみません~。」と参加者の方が到着すると

その方が輝いて見えます!

「遅れてすみません、など、とんでもありません!来て下さっただけで感謝でございます!」と

感謝の気持ちがあふれます。

普段、人への感謝の気持ちを忘れがちな私にとってこの企画は「人への感謝」を思い起こさせて

くれる大切な研修の場でもございます(笑)。

 

 

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半日作業を行ってすっきりしました!

土も乾いてきているのでこれからはあまり草の出も少なくなることでしょう...

いや、少なくなると期待したいです!

 

 

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畑の樂校近くを流れる神流川です。

カヌーを浮かべてのんびりするかカバの様に水に浸かってのんびりしたい!

 

次回からはいよいよ秋から収穫を迎えるキャベツや白菜、レタスなどの播種が始まります!

暑い時期に種まきを行うこれらはこまめな管理が必要なのですが果たして上手くいくでしょうか。

草の勢いも気になるところです。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月10日

夏休みに学びました! 石けん工場見学会

7月28日(水)に横浜にある太陽油脂株式会社の工場で、小学生親子参加企画・石けん工場

見学会が開催されました。

梅雨明けから続く連日の猛暑のなか、40名の親子が集まりました。

 

 

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会議室に集まって、講師の太陽油脂の長谷川治さんより、石けんとは何かについてお話が

ありました。しっかりとノートを記録する熱心なみなさんの姿が印象的でした。

 

 

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実験を交えて、視覚的にもわかりやすい内容です。

 

 

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お話のあと、参加者は工場見学に出発です。

ガラス窓の向こうでは実際に太陽油脂の石けん製品が作られています。

毎日使う石けん製品が目の前でつくられていく様子を目にする参加者のみなさん。

パッケージを指差し、「おうちで使っている!」と教えてくれるお子さんもいました。

大人の皆さんからは「想像以上に少量づつで作っている」「手作業が多いのに驚いた」という

お声も聞かれました。

 

 

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大手食品会社に納品前の食用油の缶が積み上げられています。

「太陽油脂」のお名前からもわかるように、太陽油脂は天然の油脂を原料とした食用油を取り扱う会社。

その食用油を原料に、パックスナチュロンの製品が生まれるのです。

 

 

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再び会議室に戻り、長谷川さんから石けんと合成洗剤の違いについてお話を伺ったあと、

子どもたちがお待ちかねの石けんキットを使った、オリジナル石けん作り。

袋の上から石けんをしっかりと練り込み、型に入れて成形します。

 

 

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成形した石けんの上に押し花を貼ります。

「きれいだから使いたくない」そんなお子さんの声も。

夏休みの思い出と共に、世界でたった1つの石けんが子どもたちの手のひらのなかで生まれました。

 



2010年7月12日

とうもろこしの雄花切りのお手伝いに行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

今月末には大地を守る会の最大規模の産地交流会「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」が

行なわれます。

3週間前の今、収穫祭のとうもろこしは受粉をし実を大きく実らせている最中です。

 

夏のこの時期のとうもろこしには「アワノメイガ」という蛾の幼虫がどうしても実に入ってしまいます。

この蛾はとうもろこしの雄花に卵を産みつけ、孵化した幼虫が茎を辿って実に辿りつき、食害を

引き起こします。強力な農薬を使えば一発で退治できるのでしょうが、農薬を使わない栽培では

この時期に栽培しない事以外に有効な手段がありません。

なるべく虫害を減らす手段として、孵化した幼虫が実にたどり着く前に、受粉を終えて役目を果たした雄花を刈り取って畑の外に出してしまう「雄花切り」という作業があります。

私たちが楽しむのに生産者の皆さんだけにこの作業をお願いするのは申し訳ない!っという事で

お手伝いに行ってきました。

 

 

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うっそうと茂ったとうもろこしです。

先端の一つの大きな花のように見えるところが雄花です。近づいて見ると小さな花が集まったもの。

雄花をたたくと花粉がほわん、と舞います。

この雄花を切り取って蛾の幼虫、もしくは卵ごと畑の外に運び出してしまう事が今日の目的です。

 

 

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ハサミで1本づつ切りとってコンテナの箱に入れて運び出します。

横に並んで一斉に作業開始!「マイペースで」と思いつつ隣が気になりペースが上がってしまいます。

 

 

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皆さんの訪問を待っているとうもろこし。まだだいぶ細めですね。これからどんどん大きくなって

3週間後には食べ頃になります!

 

 

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どんどん刈り進みます。進んでいくごとに刈り取った雄花を畑の外に出す作業が大変になります!

切り取った雄花は一つ残らず畑の外に出してしまいます。

この日は曇天で気温が高く時折雨も落ちてきてカッパを着ると暑く、着ないと雨に濡れてしまう

いやな天気でした。

でもこの湿度と気温が作物の成長を促すわけですね。梅雨をいやがってばかりもいられません。

 

 

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約3時間ほどの作業でだいぶ作業が進みました。畑がトラ刈り状態です。あともう少し!

 

 

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やっと終了!

畑から出した雄花は軽トラックに載せて畑から離れた場所に捨ててしまいます。

刈り取った雄花をよく見ると時折小さな幼虫が見つかります。見えませんが卵もたくさん産みつけ

られているのでしょう。

これらを外に出せば実の食害の被害は軽減できますが、まったく食害なし!というわけにはいきません。

この作業前に運良く実に辿りついていた幼虫は防げません...。

とりあえずやれることはやりましたし雨もあがりました。 皆さん、お疲れ様!

 

 

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お手伝いの後のお楽しみがこれです!

今の季節、黒崎有機栽培研究会の皆さんはお中元メロンの出荷のピークが過ぎて一段落した頃。

畑で熟し過ぎてしまって出荷できないメロンを私たちのためにとって置いてくださいました!

うれしい!高級メロンをぶつ切りで頂きました。

出荷できない迄に畑で熟してしまったメロンは消費者である私たちには食べる機会がありません。

この超完熟メロンを食せるのは生産者さんだけの特権です!

左は種の周りを掻きだす石橋さん、あ~あ、その種の周りのひげとお汁が美味しいんじゃないですか!

種ごとほおばってお汁を一滴残さず吸い取ってしまいたい!

 

ちなみに虎谷が大好きな超完熟果物はすもも、桃、メロン、キウイフルーツです。

キウイフルーツの完熟物は11月に行われる「「甘楽キウイフルーツ収穫お手伝い」企画で、運が

良ければ食べることができます。

通常キウイフルーツは11月の収穫時期にはまだ固く、収穫後に追熟させて皆さんにお届けするの

ですが、なぜか11月の収穫時に畑ですでに熟して柔らかくなってしまった実があるのです。

これを皮の上から指でつぶしてさらにフニャフニャにしてヘタを噛みとって、ゼリーのようになった実を

ジュッと吸い取ると大変に美味。

一つの畑から見つかる完熟した実は4つか5つくらいだそうで、収穫のお手伝いにいってもなかなか

出会えないレアものでございます。美味しい!

 

桃、すももの完熟物も滅多に出会えない果物の最たるものでしょう。普通に出荷していても傷みの

心配があるこれらの作物の出荷には、生産者さんが非常に神経を使って選果をしますので、輸送の

途中で熟し過ぎる恐れのあるものは出荷されません。

 

私もこれらの完熟物を賞味できたのは産地担当で桃、すももの生産者さんを担当していた時だけです。

農家さんの軒下に座って初めて食べた時は感動で胃袋が震え「こんな美味しいものがあったんだ!

大地を守る会に入って良かった!」と思ったほどです。

すももの中では「大石早生」は完熟してからすぐに水っぽくなって甘味が落ちてしまうので、超完熟の

美味しい物に出会える機会は少なく、「ソルダム」は完熟しても実がしっかりしているので超完熟でも

美味しい物に出会える機会が比較的多かったように思われます。

桃も生産者宅で過熟で出荷できない物をいただきました。

箱に当たっている底の部分はすでに茶色く変色し、じゅくじゅく状態でしたが(うじも居たりして...)、

その部分を避けて食べる完熟部分はそれはそれは美味でございました!

超完熟果物の思い出は尽きませんが、検品が厳しくなると皆さんにちゃんと品物をお届できる反面、

思いがけないほど美味しいものが届く面白みが減っていないかなぁ、と思う今日この頃でございます。

 

 

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ただの完熟メロンを食べるだけではありません。

ブランデーをかけて食べるとさらに美味しさが増すことも教えてもらいました!

プン!とアルコール臭がするほど熟しきったメロンはそのまま頬ばるとクセが強く、口の中がイガイガし

喉がざらつく感じが残るのですが、ブランデーをかけるとあら、不思議。

驚くほどさらっとして美味しいメロンに変身します。

この食べ方は石渡さんに教わりました。生産者さんたちの密かな楽しみですね。

 

 

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お酒をかけた後はまんべんなく全体にアルコールがまわる様にブロックにしてやります。

この状態にして食します。

 

 

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虎谷はちょい小さめのメロン1個、お酒でひたひたにして丸ごと頂きました!

たっぷり汗をかいて働いた後に、コンテナをイスにして野外でいただく完熟メロンは夏の最高の

デザートです!

 

とうもろこし収穫交流会まであと3週間。

台風など大風に倒されることなく無事に交流会の日を迎えられる事を祈りたいです。

今年の申し込みで落選してしまった皆さん、ごめんなさい。来年もぜひ申し込んでくださいね。

お待ちしています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健

 

※この完熟メロン及び桃、すもも、キウイフルーツは輸送に耐えられないため、皆さんのお宅にお届け

することはできません。        

オイシイ話ばかりで申し訳ありません。 <(_ _)>



2010年7月 8日

「神泉・畑の樂校」に行って来ました!

とらちゃんこと虎谷健です。

梅雨真っ只中、蒸し暑い天気が続きますが皆さま体調など崩さずに元気でお過ごしでしょうか。

大地を守る会の六本木事務所の空調の基本は「28.0℃ 除湿」ですが、机の場所やそれぞれの

好む温度帯の違いで「27.5℃除湿」と「28.5℃除湿or冷房」の間で微妙な駆け引きが日々

繰り広げられております(笑)。

虎谷は快適な事務所を飛び出して神川町にある「神泉・畑の樂校」の畑に行ってきました。

 

 

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神川町ではいたるところでアジサイがきれいに咲いていました。

農家さんは畑や家の周りに花を植えている方が多いので季節の花が楽しめます。

 

 

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ガクアジサイです。こちらもきれいですね!

 

 

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お馴染み、定点観測です。

前回じゃがいもを収穫した後に蒔いた大豆が元気に育っています。

じゃがいもは葉がだいぶ黄色みを帯びてきました。今回でじゃがいもは全部収穫してしまいます。

 

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2週間前、じゃがいもを収穫した後に蒔いた大豆が元気に育っています。

たっぷりと水と温度を得て成長が早いです!播種後1週間で芽が出て2週間ですでにこの状態です。

これだけ成長が早いと多少ハトに芽をつつかれても大丈夫ですね!

 

 

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7月上旬、神川では3日連続激しい夕立があり大風が吹きました。

「稲光が真横に走ったんですよ!」と興奮気味にその時の様子を語るヤマキの角掛さん。

「あの山に雨雲がかかったら30分で雨が来ますから大急ぎで撤収しましょう。」とのこと。

ちらちら雲の様子を見ながらの作業となりました。

横倒しになったとうもろこしが風の強さを物語っております。

隣に植えたモロヘイヤくんに覆いかぶさっております。とうもろこしを立て直して土寄せをしてあげました。

 

 

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育ち過ぎのズッキーニ。

2週間に一度の訪問ですと、きゅうりやズッキーニは収穫適期に収穫することが難しい...。

ちなみにズッキーニはもっと巨大になります!でもこんな巨大ズッキーニも食べてみるとけっこう

美味しいんです。

 

 

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スイカも実をつけております。

こちらは「そろそろ食べ頃かな...。」と収穫にいくとカラスに食べられている事が多々あります。

一日中食べ頃を見計らっている連中には敵いません。覆いをしてやりませう。

 

 

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前回草に埋もれていた落花生が成長して花をつけていました。

 

 

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かぼちゃがぐんぐんツルを伸ばしています。なんとこれで1株でございます。

プロの農家さん達はツル1つに2.3個のかぼちゃを残してほかの実を摘んでしまいますが、昨年

私たちは全部実らせて「どの玉まで食べておいしいか。」試してみました。

ソフトボールほどにしか育たなかった実もちょっと味は薄いのですがそれなりに食べられました。

 

 

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長ネギです。畑に来るたびに成長しているように見えます。今回も草を取り土寄せをしました。

 

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じゃがいもを収穫した後に植えたさつまいもの苗も成長を始めています。順調!順調!

 

 

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今回でじゃがいもは全部収穫を終えました!大量のじゃがいもです!

「前回持ち帰った芋がまだあるんですけど...」とさすがに皆さんちょっと弱気な発言。

結局、持ち帰りできる分を持ち帰ってもらい、残りは7月18日に行われる「神泉・大豆畑のお手伝い」

企画に参加される方に分けてあげる事にしました。

 

 

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モロヘイヤもだいぶ大きくなりました。今回から収穫を始めて皆さんに持ち帰ってもらいました。

我が家はモロヘイヤ大好きで夏には欠かせない野菜でございます。茹でて酢醤油でいただきます。

 

 

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今日も一日作業してすっきりしました!

懸念だった夕立ちにも合わず予定をこなすことができました。

また2週間後にきたら草が伸びて作物も成長して畑の様子が変わっていることでしょう。 

 

本日の作業:とうもろこしの土寄せ、長ネギの土寄せと草取りと一部移植(水気が多く、成長が

良くなかったため)、トマトの誘引、じゃがいも、ナス、ズッキーニ、ピーマン、ししとうなどの収穫、

草取り、とにかく畑に入ったら草取り!などでした。

 

草との戦いはあと3週間ほどが勝負でしょうか。がんばるぞ!おうおう! 

 

 

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帰りに畑から15分ほどのところにある名勝「三波石峡」に寄ってみました。 

雨で水量が増してすごい迫力です!この時期はやはり梅雨らしく雨が降らないと困りますが、

九州などの大雨は土砂災害など災害が心配ですね。

大きな災害もなく夏らしい暑い夏を迎えたいものです。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月 2日

太陽油脂工場見学に行ってきました!

今日は、2010年4月28日に開催れた太陽油脂工場見学について、ご紹介します。

 

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太陽油脂の長谷川治さんの講座でスタート。

石けんとはなにか、合成洗剤との違いをユーモアを交えてお話しいただき、会場が笑い声に

包まれることがしばしば。 

 

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長谷川さんのお話しは、実習や実験を取り入れて、視覚的にもわかりやすい内容です。

ちなみに、一番手前の女性が振っているのは、石けんの原料をいれたペットボトルが入った袋。

一日みんなで順番に振り続けます。さて、講座の最後にはどうなっているでしょうか?

 

 

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お話しの後はいよいよ工場見学へ。

工場の敷地内なので、トラックやフォークリフトには気をつけます。

 

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上の缶は、太陽油脂から大手食品会社に納品する食用油。

「太陽油脂」のお名前からもわかるように、太陽油脂は天然の油脂を原料とした

食用油を取り扱う会社。

その食用油を原料に、パックスナチュロンの製品が生まれるのです。

 

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工場の見学コース。ガラスの向こうで石けんが作られます。

 

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工場見学中も、参加者から参加者へ石けん原料の入ったペットボトルが手渡され振られます。

 

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こちらは、石けんを乳化する作業スペース。

乳化とは、混ざり合わない2つの液体が均一に混ざっていること。

 ここでは、水と油を石けんで乳化させて、UVクリームやハンドクリームなどを作っています。

 

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工場見学が終了し、お話しの部屋に戻りました。

参加者同士が協力して、ずっと振られ続けたペットボトルのなかで、

ドロドロの石けんができあがりました。

 

 

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最後は、石けんキットを使って、オリジナル石けん作り。

袋の上から石けんを練って練って型に入れて出来上がり!

石けん作りの間も、質問が続々と出されました。

出席者の石けんへの関心の高さがうかがえる時間でした!




2010年6月29日

「神泉・畑の樂校」に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

6月20日はキャンドルナイトの日。皆さん、どのように過ごされましたか?

私は埼玉県の神川町、ヤマキ醸造さんと一緒に行っている「畑の樂校」に行って草取りに汗を

流してきました。

 

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この日は梅雨の中休みで雨は降りませんでしたが、湿度が高く畑で少し動くだけでじわっと汗が

にじんでくるような、農作業にはちょっとキビシい日でした。

畑のすぐ近くを流れる、埼玉県と群馬県の境の神流川では昼間なのに川霧が見られました!

普通、川霧は冬の早朝など気温が低いときにあたたかい水からたちこめるものですが、この川面を

覆っている霧は真昼間に発生していました。

想像するに、たっぷり湿気を含んだ空気が冷たい川の水に冷やされて霧になったのではないでしょうか。

それだけ風もなく、湿度の高いどんよりした空気に満たされていたわけですね。

これを見た午後の作業はさらに暑く感じられてしまいました!

 

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神泉では小麦の収穫が始まっていました。「麦秋」と呼ばれる風景です。

麦畑だけが秋のような風景ですね。「麦秋」は秋とついていますが夏の季語でございます。

正面のモヒカン刈りのような小山はいつも気になっているのですが、なぜあのような形になって

いるのか誰にも聞けずにいます。

針葉樹を植林した山の頂上に広葉樹を残しておいて落葉させ、保水性を保つ...という話は聞いた

ことがあるのですが、そのような目的でもなさそうです。

 

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ちなみにこちらは神泉より平坦な本庄市周辺の水田の様子です。

収穫を待つ麦と田植えされたばかりの稲の色の対比が春と秋が同居しているようで面白いですね!

 

田んぼの裏作で麦を作っている農家にとって麦の収穫のタイミングの見極めが大変です。

梅雨に入っているので雨は降りやすいし、麦はできるだけ乾燥させて収穫したいし、いつまでも

晴れを待っていては田んぼに戻して稲を植えるタイミングを逸してしまったら大変...。                

乾燥した気候の欧米などと違い、収穫時期に梅雨を迎える日本で麦を作ることは、天候の

見極めが大変です。

アジアで米が主食になり欧米で麦が主食になった理由の一端がわかる気がします。

でも、粉にして加工しなくてはいけない麦に比べ、粒のまま食べて美味しいお米はひと手間かけ

ない分だけ優れものって気がします。(麦農家さん、パン屋さんごめんなさい <(_ _)> )

 

少し麦さんのフォローをさせていただきますと、冬に「ヤマキの手作り味噌教室」の参加された

皆さんには麦踏みを体験していただいたとおり、麦は秋に種をまいて芽が出た状態で春を迎えます。

冬の関東平野には乾いた北風が吹きますが(特に埼玉県北部は「赤城おろし」という冷たい乾燥

した北風が強烈!)、麦が植わっている事によって畑の表土が飛ばされる事を防ぐ働きがあるそうです。

さらに関東地方では春に麦の間にスイカの苗を植えたそうです。こうすると麦がスイカの苗の風除けに

なって苗が良く育つのだそうです。

6月に麦の収穫を迎えると、実を取った後の麦藁をスイカの敷き藁に使い、その後はそのまま

畑にすき込まれて畑の保水性にも貢献します。

幼い頃は寒風にさらされながら畑の土を守り、壮年期には苗の風除けを身を挺して行い、最後は

ひっそりと人知れず土に還ってからもさらに畑を守る...という、生涯にわたっての縁の下の力持ち、

ナニワブシ的なスバラシイ作物でございます。麦さんエライ!

でも、好む気候の違う作物をうまく組み合わせて栽培していた先人の知恵ってすごいですね。

無駄がありません。

 

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さて、今の畑の樂校の様子です。

梅雨に入ってたっぷり水を得た雑草たちの勢力が増してきました!

手前のジャガイモはもう収穫時期を迎えました。今日はまずジャガイモを収穫して畑を耕して、

大豆の播種までしてしまいたいです。

その他にも草取りやトマトの脇芽とりややることがいっぱいです!

 

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畑の中の様子です。

4月に定植した長ネギが育ってきました。そろそろ土寄せをしてやります。土寄せをくりかえすことで

白い茎の部分が伸びていきます。

 

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こちらは雑草畑...ではありません!落花生の苗が草に埋もれてしまっていました!

草取りをし救出してやらないといけません。

 

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ちなみにこちらが草取りを終えて救出後の落花生の苗の様子。

左の人参はちょっと元気がありません。5月中はあまり雨が降らなかったので水分好きの人参くん

にはちょっと厳しい季節だったかも。

 

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こちらはミニトマト。側枝が繁茂してジャングル状態になりかけています。

このあと側枝は折り取って空いた畑に挿しておきました。こうしておくと根がでて株を増やすことが

できます。

 

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アスパラガスです。

一通り収穫をした後はこのように葉を茂らせて栄養をたっぷり蓄えてもらいます。

そうするとまた来年春にたくさんのアスパラを収穫できるわけです。

株は毎年太ってきて収穫する量も増えていきます。来年が楽しみですね。

ちなみに花が咲いて赤い小さな実ができますので、その実をまいておくと爪楊枝のようなアスパラ

が生えてきます。

2年目になると鉛筆くらいのアスパラが収穫できますのでおいしくいただいてしまいます。

 

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おおっと!じゃがいもにトマトのような実がなりました!

じゃがいももトマトもナス科ナス属の植物ですから同じような実がなるのですね。

根元のじゃがいもは土から出てしまい青くなっています。このような色になったじゃがいもはソラニンなど

有毒物質を含んでいるので、食べるときには青い部分を取り除かないといけません。

実にも同じ様にソラニンなどが含まれているので食べない方が無難です。

 

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長ネギの土寄せをしました。雑草もきれいに取ってくださっています。皆さん、雑草取りはプロ級です!

三角ホーやジョレンといった道具を使いこなしてどんどんキレイにしてくれています!

 

左後に植えているのは挿し木をしたミニトマトです。この場所にはきゅうりが植わっていたのですが、

近年畑にはびこり始めた外来種のウリ科の雑草に覆われて枯れてしまいました。

畑にはびこる雑草にも新たな外来種が登場したり、害虫にも新顔が登場したりと、農家さんも

対応に迫られる事柄が多いようです。

 

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本日収穫したじゃがいも。大豊作です!

「ど~するの、こんなに!」という声も聞こえていましたが、帰りにはキレイになくなってしまいました。

ご近所や幼稚園、小学校のママ友にあげたりと、皆さん大量の野菜を片付ける術を身につけて

頂いているようです。

収穫したジャガイモは2~3日影干ししてから陽があたらないように保存します。

こうすると腐りかけている芋などが腐り始めるのでしっかりした芋だけを残すことができます。

ジャガイモが腐ると臭いが強烈ですから早めに傷んだ芋を取り除かなくてはいけませんね。

 

畑ではさっそくじゃがいもレシピの情報交換が。様々なレシピが挙がっておりました。

ちなみに虎谷のお気に入りはじゃがいもごろごろのバター煮でございます。

小さめのジャガイモを皮付きのまま鶏がらスープで煮込んで、塩、こしょうで味付けして「えっ!」と

思うほどの大量のバターをボトッと落してできあがりです。

学生の頃、全国をオートバイツーリングしている時に北海道でバター煮の美味しさを知りました。

この料理だと小さな粒のジャガイモも無駄なく使えて簡単でとてもおいしいですよ。

上の写真の右下のチビじゃがも無駄になりません。

 

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ジャガイモの収穫を終えた後は耕して大豆を蒔きました。

人数が多いと作業がはかどります。手前のじゃがいもも次回には収穫してしまいます。

しばらくじゃがいも生活が続きそうです。

 

本日の作業:

じゃがいも収穫と大豆の播種、長ネギの土寄せと草取り、ミニトマトの脇芽取りと挿し木、草取り

落花生の草取り、人参の草取り、とにかく全面、草取り。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年6月28日

タイから研修生がやってきました

とよまること、豊島です。

 

5月17日からタイの研修生ダイエー・セイリさんがやってきました。

6月25日までの40日間、大地を守る会の生産者などをまわって日本の農業を体験しました。

ダイエーさんはタイの少数民族のために、北タイチェンライ近郊に研修農場を運営しています。

大地を守る会とは20年近くのおつきあいがある方。ラフ族のリーダーです。

日本の農業は何度も体験していますが、今回はあらためて基礎から勉強です。

 

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まずは茨城県の小野寺孝一さんのネギ畑で草取りを体験。

左側の方が小野寺さん、右側が研修生のダイエー・セイリさん。

小野寺さんはメロン職人としても有名な生産者です。

 

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ネギの脇から顔をだしている草を抜いていきます。放っておくとネギが溶けてしまうそうです。

このネギは秋口の出荷予定です。

 

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タイではこのような除草はしないようです。

腰が痛くなるというよりは5月末の寒さに震えていました。

 

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この日は大地を守る会の職員による援農の日だったので、畑には職員もちらほら。

みんな地面を見ながら雑草と格闘しています。となりのハウスでは、メロンの作業が進行中。

 

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大地を守る会の職員に対するレクチャーも行いました。

大地を守る会では、会員さん向けの他、職員に対する勉強会も行っています。

今回はラフ族とタイの暮らしについて話を聞きました。

タイの農業も日本の農業につながっています。

 

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法政大学の講義にも特別講師として参加。ここではアジアの少数民族と農業について話をしました。

 

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講義も慣れた様子でしょうか?

もともと流ちょうに日本語を話しますが、ここ数日で日本語もさらに上達しています。

 

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北海道で畜産の勉強もしました。将来の夢は北タイで牧場をつくること。

 

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6月23日、大地を守る会 アジア農民元気大学の講義として研修の成果を発表。

20名を超す関係者が集まりました。となりの方は、顧問の小松光一先生です。

(アジア農民元気大学は、海外からの研修生を受け入れるための架空の大学です。)

 

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理事長の藤田和芳より卒業証書を受け取りました。

藤田はNGO大地を守る会の会長ですが、アジア農民元気大学の理事長でもあります。

 

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6月25日無事帰国の途へ。今回の研修が山岳民族の農業普及に役立つことを祈りつつお別れです。

いずれ機会をみて彼の農場もレポートしたいと思います。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年6月22日

「たまなびファーム」プロジェクトが始まります!

虎ちゃんこと虎谷健です。

 

文化放送の人気番組、玉川美沙さんの「玉川美沙たまなび」(毎週月~金曜日3時30分~5時50分)

畑企画を行うことになり、大地を守る会が生産者を紹介するなど協力することになりました。

そして私、虎谷が畑にご一緒するなどの大役を仰せつかってしまいました!

 

玉川美沙さんは番組の中で野菜の豆知識を紹介するなど日本の第一次産業を応援していこう!

という姿勢を持ってくださっている方です。

昨年、番組では「たまなび田んぼ」を行なったとのこと。「田んぼの次はぜひ畑を取り上げたいので

畑の楽しさ、大変さをリスナーに知ってもらえる企画ができませんか。」という打診をいただきました。

大地を守る会の広報室が提案したのは「日本人にとってお米の次に大切な穀物である大豆を

皆さんに知ってもらいたい!」という事で、大豆をまず栽培しその大豆を使って味噌作りまで

体験する企画を提案しました。

 

大豆の国内生産量はたった5%に満たない量です。

にもかかわらず大豆は豆腐、味噌、醤油、納豆など私たちの生活に欠かせない作物でもあります。

以前は「あぜ豆」といって田んぼの畦に大豆を植え、米と大豆を一緒に育てていたそうです。

大豆は「畑の牛肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、タンパク質、脂肪を多く含みます。

米はでんぷんを多く含むので、大豆と米を食べれば体に必要な三大栄養素を摂る事が出来て

しまうのです!すばらしい穀物ですね!

 

その大豆にもっと関心を持ってもらいたい!関心持ちましょうよ!という願いを伝え、晴れて企画が

通って、いよいよ「たまなびファーム」プロジェクト始動!の運びとなりました。

 

その立ち上げ報告に何と、虎谷が生放送でお話をするという前代未聞の運びとなったわけです。

 

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放送前の打ち合わせで緊張をほぐしてくれるスタッフの皆さん。虎谷緊張しまくりでした。

机の上に台本を広げて打ち合わせです。

ラジオの台本は想像していたよりシンプルでした。この台本を基本にアドリブでどんどん話を

足してゆくのですね。

緊張しながらも虎谷は台本のどの部分でギャグを入れ込んで笑いをとれるか、不謹慎にも

書き込みなんぞをしていました。

 

 

放送前に出演者の「青春ダーツ」の田中泰宏さんとパチリ。

番組の様子をうかがっていると、彼がたまちゃんの子分役で全国から様々なレポートをしてくるようです。

右にいる牛島職員が持っているのは「玉もやし」。

大豆がテーマですので大地を守る会の大豆にまずは親しんでいただく目的と玉川さんの「玉」に

かけた商品としてお土産にしてみました。

 

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いよいよ緊張のオンエアです。

虎谷の大豆に対するアツい想いが私のおしゃべりで全国のリスナーに伝わるのか、

果たして私のオヤジギャグを公共の電波に乗せてしまって良いものなのか、世紀の大実験でございます!(笑)

あらかじめ台本が用意されているのですが、放送が始まるとやはりアドリブでどんどん進んでいきます!

台本を目で追っていた私は話についてゆくので精一杯でございました。

結局20個ほど綿密に用意して行ったオヤジギャグは7つくらいしかしゃべれませんでした...残念!

 

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放送が終わって音楽が流れている間に記念撮影。

返しやすい質問を振ってくれたり突っ込みを入れてくださった玉川さんと田中さんに感謝です!

 

次回はスタジオを出て実際に畑で作業を行います。

玉川さんには楽しくて美味しい企画を、田中さんにはビリー隊長も逃げ出すようなブートキャンプ

並みの重労働を体験してもらおうかと画策中です(笑)。

 

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「たまなびファーム」の看板も作りました。

畑は埼玉県の北部、味噌、醤油、豆腐でお世話になっているヤマキ醸造さんの畑の一角にあります。

神川町のヤマキさんを訪れる機会があったら看板を探してみてくださいね。

放送翌週、生産者の方から「放送聞いたよ!」という嬉しいメールが来ました。

消費者の方が聞いて農に関心を持ってもらえるだけでなく、第一次産業に従事している皆さんが

聞いても面白いような企画に育てていきたいと考えています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年6月14日

古着の行方を追いかけて(2) コンテナ積み込み編

とよまること、豊島です。

6月2日(水)、千葉県千葉市にあるJFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)から、古着の

コンテナ積み出しがありました。

大地を守る会の皆さんに呼びかけた古着回収ですが、集められた古着は分類されてからコンテナに

積み込まれてパキスタンに送られます。

 

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山と積み上げられた古着のロール。品目ごとに分類され、1ロール50キロになります。

 

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古着の積み込みはボランティアの方々によって行われます。

8:30AMより作業開始。作業内容が黒板に掲示されます。 怪我の無いよう頑張ろう!

お昼はパキスタンカレーが出ます。

 

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今回はパキスタンから支援先のアルカイールアカデミー校長、ムザヒルさんたちも参加。

JFSAスタッフの入江君とともに作業に汗を流しました。

 

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ローラーの上を古着のロールが流れていきます。内容を確認してシールを張り付けてから積み込みます。

 

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ここからは男の世界。力自慢の若者たちが、力を合わせて積み込んでいきます。

 

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キッチリと無駄なく詰め込むために、最後のロールは気合いを入れて押し込みます。

 

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やっと終わりました。のべ40名のボランティアの皆さん、お疲れさまでした。

 

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最後にコンテナの蓋が閉じられて、このキーで封印されます。

カラチ港でこれが壊れていたら誰かが空けたことを意味します。

検査で開けられることもあるそうですが、中身が抜かれていることが多いそうです。

はたしてこのコンテナは無事に届くでしょうか。

 

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輸出用の書類も整えられて、東京港へ出発!

アジア各地の港に立ち寄りながらカラチ港に届くのは7月中旬です。

次回は現地の様子をお伝えします。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年6月10日

ヤマキさんから「畑の樂校」のお便りがきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

「神泉・畑の樂校」の受け入れでお世話になっているヤマキ醸造株式会社の角掛さんより、

6月5日に行われた畑の樂校の写真が届きました。

暖かな日が続いておりますが畑の様子はどうなっているのでしょうか。

 

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まずはお約束の定点観測。

霜にやられてしまったジャガイモも持ち直しました!成長が著しいですね。

ちらほらと花も咲き始めています。

バックの梅の木の緑も濃くなってきました。

 

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ジャガイモのお花がきれいです。試し掘りしましたが、しっかりしたじゃがいもが次回収穫出来そうです。」とのこと。

私、虎谷は最近会社の行事と重なる事が多くてなかなか畑に行けていません。

少し見ないうちにこんなに大きくなっていました。

 

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人参です。

人参がまっすぐに植えられていないところがかわいいですね。また間引きをします。」とのことです。

 

何度か間引きを繰り返して少しずつ大きくなってきました!...ただ土はけっこう乾いていますね。

にんじんは大の水分好き。水がたまりやすい畑の隅に植えたのですがそれでも乾燥気味です。

このところしばらく晴れの日が続いているので、この辺でひと雨欲しいところです。もうそろそろ

入梅の頃。人参達は梅雨入りを待っていることでしょう。

 

じめじめした梅雨も畑の作物たちにとっては暖かな気温と水分がいっぺんに手に入る恵みの

季節です。農家さんも梅雨を待っているはず...と思ったのですが先日、千葉の農家さんとお話し

したら、「う~ん、夜にさらっと雨が降って明け方にあがる...という梅雨ならうれしいな!」とのこと。

通勤電車を毎日使う我々もいっしょです。できれば、金曜日の夜は遅くまで雨が降らないとさらに

ありがたいですね。飲み会の帰りの雨はいやでございます。

 

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大豆です。

芽が出始める時の天敵はハト。柔らかな双葉をつっついてしまいます。

ハトにとっては大好きな豆、それも柔らかで栄養豊富な豆(しかも遺伝子組換えの心配無しの

無農薬・有機栽培!)が生えているのですからたまらないことでしょう。

 

そんなハトにつつかれずに育ってくれました。

これからぐんぐん成長して夏に枝豆として食べちゃいます。

大豆として収穫するための大豆は6月中下旬ごろに種をまいて収穫は11月。

途中、9月頃に若い豆を枝豆として食べることもできるんですよ。

 

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とうもろこしです。ぐんぐん成長していますね。

「トウモロコシがすくすく伸びています。これからは野鳥との戦いです。」 とのこと。

とうもろこしの実は鳥にもつつかれますが、アワノメイガというガの幼虫にも食べられてしまいます。

今回、虫の食害が比較的少ないと言われる、穀物として食べる少し甘味の薄い品種のとうもろこしを

作ってみましたがどうなることやら楽しみです。

虫食いのないとうもろこしを作ってみたい!

 

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ミニトマトです。実をつけ始めています。側枝が伸びてきていますのでそろそろ剪定をしなくては。

剪定して切った側枝も土に挿しておくと根が生えて成長をします。

側枝から育った株も側枝をつけるのでそれをまた土に挿す...と繰り返すと、夏にはたくさんの

ミニトマトが収穫できます。

 

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ズッキーニです。そろそろ収穫できそうですね。

画面右の花についているのはウリハムシという害虫でしょうか。この虫は葉を食べてしまいます。

苗の時に葉を食べられると成長できずに枯れてしまいます。

でもこれだけ成長してしまえば少々食べられても影響ありませんが、他の作物の苗も食べられて

しまうので、畑で見つけたら頭を押さえて潰してしまいます。

 

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玉ねぎを収穫です。これまでの玉ねぎの中では一番の出来かと思います。」とのことです。

春になってぐんぐん成長した玉ねぎの成長は目を見張るほどの成長ぶりでした。収穫した玉ねぎは

3日ほど畑で干してその後、葉がついたまま紐でしばって雨のあたらない場所にさらに干しておきます。

一年中食べれる印象がある玉ねぎですが、収穫時期は年に一度。短いことに驚きます。

 

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大根、小松菜の収穫も行いました。暖かくなって収穫物も増えてきています。

「大根の収穫です。収穫したてを畑で生で頂きました。みずみずしくて美味しい!の声が上がりました。」

う~ん、その場でかじったのですね。おいしそうです。 

 

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今回参加して下さった皆さん。おつかれさまでした!山の木々の色も濃くなってきました。

 

次回の畑の樂校開催の頃は梅雨真っ只中のことでしょう。

水を得て急に大きくなる雑草との戦いもいよいよこれからです。

雨合羽を着ながらの作業はじっとり汗をかいていやなものですが、発汗性の良いスポーツ用の

アンダーウエアと性能の良いレインウエアを活用すれば意外と快適です。

雨音を聞きながら無心に草むしりするのも良い体験でございます。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年6月 4日

古着の行方を追いかけて(1) JFSA編

とよまること豊島 洋です。

今日は会員の皆さんが古着を送っていただいているNPO法人JFSAを訪ねました。

JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)は、大地を守る会の他、生協などに呼びかけて

古着を回収しています。

送られた古着は販売され、その売上金はカラチ市(パキスタン)のスラムにある学校「アルカイール・

アカデミー」を支援するために使われています。

今回は千葉市にあるJFSAの本部ともいうべき場所を訪問しました。

 

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これが、JFSAの外観(事務所、倉庫、店舗)。

千葉県千葉市中央区都町にあります。前には公園があってとてものんびりした雰囲気。

 

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店舗の入り口です。

回収された古着は、国内向けとパキスタン向けに分けられてから、日本向けはこの店舗や、柏市に

あるもう一つの店舗「KAPRE(かぷれ)」、さらに休日の明治公園や新宿中央公園等のフリマで販売

されています。

 

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これが店舗内の様子。

季節に応じて品ぞろえを調整しています。夏向きの掘り出し物は今がチャンス!

 

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皆さんからの古着はこんな感じで届きます。きちんと包装されていてありがたいです。JFSAの

スタッフからも感謝の言葉をいただきました。送る方の温かい気持ちとモラルが感じられます。

1年に2回回収を行いますが、1回で約26トンが集まります。

うち大地を守る会の会員さんからは5トンほど。

 

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届いた古着の封を解いて、品目ごとに仕分けます。

フルタイムスタッフ3名のほか、アルバイトの方3名が仕分け作業を行っています。

仕分け中も古着が届くので、大忙しです。

 

パキスタンはイスラム教徒の国なので、女性の肌が露出するタンクトップなどは売れません。日本で

売ることになります。日本での売り上げは、JFSAの運営費とスタッフの給料に。

 

パキスタンに送り出した古着は、現地の業者に販売します。その売り上げがアルカイール・アカデミーの

運営費の一部となります。

パキスタンでの売れ線は、カバン類、ハンカチ、女性の下着(ブラジャーなど)とのこと。

 

アルカイール・アカデミーは、カラチ市のスラム地域にある学校で学費無料です。

なお、パキスタンには、義務教育制度がありません(!)。学校はそれぞれの経済的状況に合わせて

存在していますが、無料の学校は神学校が多く宗教的にかたよることが多いとか。

アルカイールアカデミーではそのようなことはなく総合的な教育をしています。

(詳しくは7月に現地報告しますね。)

 

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パキスタン向けに分けられた古着は、品目ごとに50キロのかたまりにされ、次の船積みを待ちます。

次回のコンテナ積み込み予定は6月2日。

コンテナへの積み込み作業はボランティアの力で行います。

 

そして古着はいよいよ海外へ!詳しい状況は後日お知らせします。

 

大地を守る会 国際局 豊島洋



2010年6月 3日

鈴木康太郎シェフからお便りが来ました

とらちゃんこと虎谷健です。

銀座和光のレストランでは大地を守る会の食材も使っていただいているんですよ!

鹿肉料理のお食事会や産地でライブクッキング企画などでいつもおいしい料理に感動させて

いただいている銀座和光レストランの鈴木康太郎総料理長さんより、大地を守る会の食材を

使ったデザートの写真を頂きましたのでご紹介します!

 

 

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長崎有機農業研究会のビレンスメロンを使った『メロンのスープとミントのジュレココナッツの

アイスクリーム添え』です。

昔懐かしいプリンスメロンのようなちょっと甘味が薄いメロンですが、こんな

立派なデザートになるんですね! 

「甘味が強く味が完成されているメロンより、このような甘味が強すぎないメロンの方が調理の

応用がきくんです。写真ではわかりずらいですが皿の下にミントのゼリーが1cmほどの

厚さで敷いてあり、その上にメロンの果肉と種の周りから取った果汁にシェリー酒と

キリュ(アルコールブラン サクランボから取ったブランデー)のスープがかけて

あります。メロンの実にはココナッツのアイスクリーム、チョコレートのステック、

ミントが添えてあります。」

とのことです。美味しそうです!

 

種のまわりの果汁っておいしんですよね。虎谷は種ごとほおばって汁を啜りきるのが

大好きです。

メロンとブランデーが合うのも納得!

虎谷の夏の楽しみは、メロン生産者のお宅の倉庫でコンテナ台に座って、出荷できない

過熟メロンを豪快にぶつ切りにして頂くこと。

熟しすぎてプン!とアルコールのような香りがするメロンも、ブランデーをざっと

かけて食べると、メロン独特のクセがさらっと消えてとても美味しい事も生産者に

教えてもらいました。

さらっとしたメロンとミントのゼリー...暑い夏に食べたいデザートです。

 

 

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さらにアップでもう一枚。 

「どうぞ生産者の方に良い素材を作っていただき感謝しています、とお伝えください。」

とのこと。生産者の方も自分の育てた作物でこんな美味しそうな料理を作ってくださると

作物を作る意欲がでるというものでしょう! 

 

このデザートはランチ・ディナーの「お奨めデザート」として頂く事ができます。

食べに行かれる方はあらかじめ連絡をしていただき、まだ提供されているかを

確認してから行ってくださいね!ちなみにランチは6,000円からだそうです。

 「ブログに載せる前に毎回試食に伺いましょうか?」と訊ねて「それにはおよび

ません。」とお断りされてしまった虎谷でした!

 お問い合わせ先:レストランTHE WAKO 並木館10階  03-5250-3036

 

※お知らせ! 鈴木康太郎さんの料理を楽しむランチ企画の開催が決まりました!

大地を守る会の食材を使って、野菜のおいしさを楽しむフランス料理を組み立てていただきます。  
「どうやって食べたら良いか判らない。」というお問い合わせをよくいただく夏野菜も 積極的に使って頂くので料理のレパートリーも広がるかもしれませんよ。

非日常の空間でゆったりと食事を楽しんで夏バテを吹き飛ばしてしまいましょう!

日時:9月8日(水)12:00~14:00 

※開催日が9月1日から8日に変更になりました。多くの方のお申込みをお待ちしています!  

場所:レストランTHE WAKO 並木館10階   食事会参加費:8,000円

【使用予定食材】モロヘイヤ、ツルムラサキ、とうがん、エンツアイ、 みょうが、青じそ、しょうが、なす、おくら、ズイキ などの中から選んで調理します。           
※野菜がメインの料理ですが菜食料理ではありません。肉、魚も併せて楽しんでいただきます。
詳しくは「NEWS大地を守る 8月号」イベント告知欄にてご確認ください。 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年5月27日

甘楽町の産物を使ってフランス料理のライブクッキングを行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

鹿肉の美味しさを皆さんに知っていただく食事会企画でお世話になっている銀座和光の鈴木康太郎シェフ。

虎谷は鹿肉の美味しさはもちろん、普段食べている野菜が全く別の食材の様に変化してしまう鈴木シェフの

腕にほれ込んでしまいました!

「産地で、その日集まった旬の食材を使って、ライブで料理を作って頂きたい!」との無茶なお願いを

聞いていただき、 群馬県甘楽町まで足を運んでいただきました。

今日は甘楽有機農業研究会の食材を使ってのフランス料理教室です!

 

 

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鈴木さんと若きシェフの皆さん。

「若いシェフたちに農業の現場を体験してほしいと思い連れてきました。きつい農作業でも構わない

のでどんどん使ってください。」とのことでしたので、今回は調理より農作業を優先して手伝っていた

だきました!

軽トラックの助手席に乗るその姿はどこから見ても「農家の兄ちゃん」でした(笑)が、普段は厳しい

修業をしている若者たちです。

鈴木さん、今日は美味しい食事を期待していますよ!

 

 

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集まった甘楽町の食材の数々。

水菜、宮内菜、小松菜、野沢菜、わさび菜、べか菜、赤ネギ、唐の芋、竹の子芋、八つ頭、もちろん、

キウイフルーツ...。「この時期,あんまり野菜ないんだよな。」と窓口になってくれた吉田さんは恐縮

しますがいえいえいろいろな野菜が集まりました!

これらの野菜に加え、大地を守る会の食材、米、トマト、玉ねぎ、パプリカ、にんにく、そして地元群馬県産のズッキーニ、こんにゃく、きのこを持ち込みました。

 

手前のお肉は有害鳥獣駆除で捕えたシカとイノシシです。

そうです!畑を荒らしてしまう獣も立派な地元食材です。フランス料理といえば、「ジビエ(野生肉)」。

今日はシカとイノシシの豪華2本立てです!

猟師さんが獲ってきたそのままのお肉...。肉をよく見るとまだ毛が付着していたりして...生々しい。

それを見た『大地を守る会職員一番の肉食系女子(虎谷認定)』Tさんは「うわぁ、おいしそう!

獲れたて新鮮って感じですね!」と。泥つき野菜や魚と違うんですけど...(笑)。

 

食材を撮影しているのは情報企画室の宇都宮職員。

「NEWS大地を守る7月号」に今回のレポートが掲載予定です。記事をお楽しみに!

 

 

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生産者の皆さんも集まりいよいよイベントの開始です!町から町長代理の方も挨拶に来てくれました。

 

 

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主に男性の方はキウイフルーツの畑に花摘みのお手伝いです。

残った料理教室に参加する皆さんでまずは打ち合わせです。おいしい料理を作るぞ!おうおう!

 

 

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まずは発酵時間が必要なパン作りから。いつもにこやかな鈴木シェフ。

銀座のレストランにいらっしゃる時より楽しそう(?)。

 

 

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こねたパンはおき火の近くで発酵させます。

発酵を待つ間に今日のメイン料理、ラタトゥイユを作ります。

 

 

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唐芋をむきます。和食っぽい印象がありますがフランス料理になるんですよね...。

このあとオリーブオイルで素揚げしました。

 

 

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バターライス作り。まずは生のお米を油で炒めます。作業ははさくさく進みます。

 

 

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大量の野菜が切り終わりました。

 

 

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シカとイノシシのお肉は、ニンニク、玉ねぎ、ハーブ、オリーブオイル、赤ワインでマリネしました。

こうすると肉の臭みが消えるのではなく、食材とマッチングして昇華し、芳香となるそうです。

 

 

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先ほどの「えっ」と思うほどの大量の野菜を大鍋に放りこみました!

オリーブオイルで炒めて野菜から出る水分だけで煮ます。唐の芋も入っています。

 

 

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ぐつぐつ野菜を煮込んでいる間にパンが焼きあがりました!

砂糖を振った甘めパンと、胡椒を振った風味パンの2種類です。美味しそう!

 

 

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こちらは肉を焼く炭で焼いたパン。MッキーMウスパン(?)もありますな。

このあとシカ肉とイノシシ肉を焼きました。

 

 

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料理ができあがりました!

バターライスと鹿肉、猪肉のバーベキュー、ラタトゥイユ、サラダ、パン2種類です。

ラタトゥイユの野菜からでた汁が焼肉のソースにもなりますし、バターライスにも浸みておいしい!

フランス料理にはやっぱり赤ワイン!ワインは主に調理を頑張った女性の皆さんに楽しんでいただきました。

「1週間おくれの母の日のプレゼントに、女性の皆さんにワインを楽しんでもらっていいですか?」の

呼びかけに、男性陣からは無言の「異議なし...」の反応が。

さては皆さん、母の日を忘れていましたな。

 

 

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できあがった料理をみんなで楽しみました。

地元の「ふるさと館」で調理を担当している皆さんにも参加してもらいました。

甘楽町で地元食材のフランス料理が食べられる日も近い?

 

大量に作った料理もほぼ完食!

調理を指導して下さった鈴木さんも驚くほど、参加者皆さんたくさん召し上がっていただきました。

最後に、少しだけ残ったラタトゥイユに、これまた少しだけ残ったシカとイノシシの焼き肉を入れてぐつぐつ

煮込んで、塩・こしょうで味を整え、もう一品作ってくだいました。

解散前に皆さんに配って鍋はからっぽ!見事な完食でございました。

 

 

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昼食をゆっくり楽しんだ後は参加者全員でキウイ畑で花摘みのお手伝いです。

 

今年は寒い日が続いたためまだつぼみの状態でした。

遅霜にやられてつぼみ自体がかなり少なくなってしまったようです。

これから暑い夏の間も生産者の皆さんはキウイの世話に明け暮れます。

秋には美味しいキウイフルーツに出会えることを期待しましょう。

 

最後に鈴木シェフから頂いた本日のレシピをご紹介!

「 Chevreuil"HONSYU"et mercassin grille's aux herbes(香草でマリネした本州鹿と猪のグリエ) 」

肉は適当な大きさに切り、ニンニクと玉ねぎみじん切りに乾燥ハーブを振りかけオリーブオイル、赤ワイン少々でマリネしておく。マリネは肉の臭みを消すのではなく他の食材とマッチングさせ、昇華させて芳香とするのがポイント。炭火で焼く際にはかたくなるので焼き過ぎないこと。

 

「 Ratatouille a' la "KANNRA"  (甘楽町で作る南仏風野菜の煮込み) 」

ニンニクはみじん切りにし、他の野菜は一口大にぶつ切りにする。トマト、玉ねぎ、茸類を除き、下処理をした後、油で素揚げしておく。鍋にオリーブオイル、にんにくを入れ軽く炒め、全ての野菜を硬い順に入れ煮込む。とりがらスープをいれ、乾燥ハーブ、塩、こしょうで味を調える。

野菜料理と肉のソースも兼ねます。パスタソースにしてもおいしい。トマト、玉ねぎ、にんにく、ハーブがあればあとは野菜で工夫次第。

 

「Riz au beurre  (七分米のバターライス) 」

七分米をフライパンでサラダ油を加え、透明になるまで炒める。玉ねぎはみじん切りにしてにんにくとともにしんなりするまで炒める。これらを炊飯器に入れとりがらスープ、ハーブを加えて炊く。

炊けて蒸らしたらバターを加え塩、こしょうで味を調える。野趣ゆたかな肉にあわせてお米の香りのある七分米を使用するのがポイント。

 

「 Pain a' la menagerie (家庭でできる簡単パン) 」

強力粉、酵母、塩、砂糖、水、オリーブオイルをすべて混ぜて捏ねる。ビニル袋に入れ、あたたかい所で休ませ発酵させる。表面にオリーブオイルを塗り、塩・黒胡椒、きび糖の2種を別々にふりかけ2種類のパンを作る。オーブン、フライパン、炭などで焼く。                          野外や家庭で作る簡単なパン。気を張らず膨らめば良いという気軽な気持ちで家族で手作りを楽しんでください。

鈴木さん、すべて美味しゅうございました! ありがとうございました。

 

※お知らせ! 鈴木康太郎さんの料理を楽しむランチ企画の開催が決まりました!

大地を守る会の食材を使って、野菜のおいしさを楽しむフランス料理を組み立てていただきます。  
「どうやって食べたら良いか判らない。」というお問い合わせをよくいただく夏野菜も 積極的に使って頂くので料理のレパートリーも広がるかもしれませんよ。

非日常の空間でゆったりと食事を楽しんで夏バテを吹き飛ばしてしまいましょう!

日時:9月8日(水)12:00~14:00

※開催日が9月1日から8日に変更になりました。たくさんの方からのお申込みをお待ちしています!  

場所:レストランTHE WAKO 並木館10階   食事会参加費:8,000円

【使用予定食材】モロヘイヤ、ツルムラサキ、とうがん、エンツアイ、 みょうが、青じそ、しょうが、なす、おくら、ズイキ などの中から選んで調理します。           
※野菜がメインの料理ですが菜食料理ではありません。肉、魚も併せて楽しんでいただきます。
詳しくは「NEWS大地を守る 8月号」イベント告知欄にてご確認ください。 

大地を守る会 交流局 虎谷健

 

大地を守る会  交流局 虎谷健



2010年5月25日

ヤマキさんより「神泉・畑の樂校」のお便りが届きました!

とらちゃんこと虎谷健です。

ようやく気候が安定してきました。5月中旬の風薫るこの季節は各地で産地イベントが開かれます。

大地を守る会では5月16日は「神泉・畑の樂校」・「本庄まつり」・「甘楽キウイフルーツ花摘みお手伝い&

フランス料理で畑丸ごとライブクッキング!」の3企画が行われました。

 

今回、「神泉・畑の樂校」を催行していただいたヤマキ醸造の角掛さんより当日の畑の様子の報告が

届きました!

虎谷はこの日別企画で参加できず・・・角掛さん、イベント実施おつかれさまでした!

 

 

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周りの緑も濃くなってきました。ジャガイモもぐんぐん成長しています!

草は...ちゃんと抑えられていますね。立派です!

「草もあまり茂らなくなってきました。過去4年間の作業の成果だと思います。」

角掛さん、その通りですね!草取りには散々、苦労しました!

 

 

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晴天が続くのはうれしいのですがそろそろ一雨欲しいですね。乾燥してひび割れ始めています。

潅水施設などないので水もお天気任せです。

晴れが続けば雨が恋しくなり、雨や曇りが続けば太陽が恋しくなります。

畑をやると天気が気になります。

 

 

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レタスです。レタスは収穫期が短いので2週間に一度の畑の樂校ではなかなか収穫のタイミングが

合わないのですが、今日は収穫できます!お持ち帰りですね!

 

 

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ブロッコリーです。苗の時にさんざん、鳥に葉をつつかれたのが原因でしょうか。青々と葉は茂って

いますが実は小さいですね。このまま置いておいてもつぼみが開いて花が咲いてしまうだけです。

良く見るとモンシロチョウの幼虫もいます。う~ん、小さいまま収穫してしまいましょう!

来年の教訓は鳥につつかれないようにネットをかぶせる、でございます。

 

 

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こちらは4月中旬に定植した長ネギです。ちゃんと根を張り成長していますね。大きくなっています。

枯れ枝をしいているのはこうすると味が良くなる、と聞いたのでやってみました。

良いと聞いた事は何でもやってみるのが畑の樂校の信条です。

このあとの世話は成長に合わせて土よせをしてやり、ネギ坊主がでてきたら取り除いてやります。

 

 

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一日作業を行って、日もだんだん傾いてきました。

こちらはキヌサヤです。実をたくさんつけています。これも今日のお持ち帰りです。

 

 

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 アスパラガスです。収穫をやめて葉を茂らせています。

来年はさらにたくさんの収穫ができることでしょう。

 

 

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こちらは玉ねぎです。5月になって見違えるほどに育ってきました!玉ねぎも太り始めています。

収穫は6月初旬ですね!楽しみです。

 

 

小松菜です。大きくなりました! 誰かが種をこぼしたところも土の固さに負けずに成長しております。

今回は間引きも兼ねてお持ち帰りをしました。

だんだん収穫物も増えてにぎやかな畑の樂校であります。

 

 

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2月の手作り味噌教室の時に皆さんと麦踏みをした麦畑の今の様子です。

大きく成長をして穂もつけています。もう、麦踏みはできません!(笑) 

麦の収穫は6月中旬頃。黄色く色づいてそこだけ秋になったような「麦秋」と呼ばれる風景が見られます。

ヤマキさんでは小麦を醤油の原料として使います。

麦を収穫した後には大豆が植えられます。

一年の畑サイクルがとても判りやすいですね!

 

 

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今回参加して下さったみなさん。暑い中ご苦労様でした!

ヤマキ醸造の角掛さん、レポートありがとうございました。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年5月19日

エッセンシャルオイルのお話

今日は、4月15日(木)に開催した「ご家庭で自然の恵みをいっぱいに 

エッセンシャルオイルのお話」講座についてご紹介します。

講師はハイパープランツ株式会社の川人紫さん。

大地を守る会ではハイパープランツ株式会社のアロマテラピー製品を

会員のみなさんにご紹介しています。

 

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ご自分のこれまでの歩みを話しされる川人さん。

 

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アロマテラピーとはなにか。エッセンシャルオイルの選び方について、

画像を交え、丁寧にお話いただきました。

 

原料の栽培技術や栽培環境、抽出法、保管方法によってエッセンシャルオイルの品質に

影響するのはもちろん、なかには、表記している種類と別の精油が含まれているケースも

多くあるとか。

 

エッセンシャルオイル選びのポイントとしては、

・原料が有機栽培されている

・原産国、抽出部位が明記されている

・成分分析表が開示されている

などなど。

偽物や粗悪品がはびこる巷の現状を痛感しました。

 

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川人さんのお隣は、加藤直也さん

加藤さんは、ハイパープランツに入社前、大相撲に在籍していました。

ご自身在籍中に、試合前の緊張をほぐすため、エッセンシャルオイルを活用されていた

エピソードをお話してくださいました。

ハイパープランツのエッセンシャルオイル、ぜひ、みなさまもご活用ください。

 



2010年5月11日

「神泉・畑の樂校」のお便りが届きました

とらちゃんこと虎谷健です。

好天に恵まれた今年のゴールデンウイーク、皆さん、どのように過ごされましたか?

私は3日間、ソーセージ教室を行なったので遠出はせず、休日はゆっくりと過ごしました。

 

今回のレポートは、イベントが重なり参加できなかった「神泉・畑の樂校」。

企画でお世話になっているヤマキ醸造さんの角掛さんから、5月1日の畑の樂校の様子を報告が届き

ましたのでご紹介します。 

 

 

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一度は霜害で枯れてしまったジャガイモの芽ですが全滅でなかったようでホッとしました。

株は少し小さくなってしまいましたが大丈夫でしょう!

ゴールデンウイーク中にも関わらず、大勢の方が参加してくれました。

 

 

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レタスです。元気に成長をしている様子です。

レタスはアブラムシがつきやすかったり、収穫適期が短かったりと、なかなか良い状態で収穫が

できません。

 

 

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キヌサヤです。ぐんぐん成長をしています!

前回、先端のやわらかい部分を豆苗として収穫、油炒めにして食べちゃったのですが、それにも

負けずに育っていますね。白い花もちらほら見えますので次回は実も食べれますね。

 

 

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アスパラガスです。

こちらも前回収穫を楽しみましたが、もう新しい芽が伸びてきています。

もう少し収穫したら葉を開かせて株に栄養をつけさせないといけませんな。

 

 

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白いマルチがかかっているのは玉ねぎです。葉がだいぶ伸びてきたようです。6月頃収穫ですね。     

手前の株はブロッコリーです。鳥に葉をついばまれてしまっていて生育が芳しくありません。

春先は鳥が食べられる葉が少ないのでしょうか...キャベツなどもよくつつかれてしまいます。

皆さんの草取りのおかげで畑の中にほとんど雑草が生えていません!

この状態で梅雨時期を乗り越えられると良いのですが。

 

以下、ヤマキ醸造の角掛さんより。

「今回行った作業は、『モロヘイヤ』・『ズッキーニ』・『小玉スイカ』・『なす』・『ルビートマト』・『ピーマン』・

『シシトウ』・『えびすかぼちゃ』・『トウモロコシ』の定植です。

種類は多いのですがそれぞれ2から3苗ですので、二列に収まっています。

それと枝豆用の大豆の播種を一列行いました。好天に恵まれ、気持ちよく作業がはかどりました。

途中でテレビ埼玉の取材などがあり、その後は写真が撮れませんでした。」

とのことですが、いえいえちゃんと畑の様子が分かりました!

 

角掛さん、レポートありがとうございました!
 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年5月 8日

神泉・畑の樂校の畑に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さんが仕込んだお味噌はその後いかがでしょうか?

そろそろ切り返しを行う時期になりましたが忘れていませんか?

私も「神泉・畑の樂校」企画の準備をしていてヤマキの手作り味噌教室を思い出し、味噌の切り返し

時期だと気がつきました!

 

 

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我が家の味噌の様子です。

今回は「ウチは豆を潰さずに仕込んでいるよ。」という同僚職員の話を思い出して豆を潰さずに

仕込んでみました。

試しに食べてみましたがちゃんと味噌になっています!

この味噌をどうやって食べたら良いでしょう?潰して味噌汁に使っては芸がありません。

秋までに美味しい食べ方を見つけたいと思います。

 

 

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今年は3月の天候が不順で、4月に入っても寒い日が多かったのですが、ようやく春らしくなって

きました。神泉の里は木々の新芽と花でいっぱいです。カタクリが自生している場所もあるんですよ。

 

 

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4月25日の畑の様子です。

ジャガイモの芽がずいぶん出てきていますね・・・。キヌサヤも伸び始めました。

 

 

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ジャガイモの芽の様子です。おっ!調子良さそう!っと喜んだのもつかの間。

実は前日に霜が降りたようですでに霜あたりしてしまっていました。午前中は順調そうに

みえたのですが・・・

 

 

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午後の強い日差しで急速に茶色く変色してしまいました!

こうなるとこの芽はアウトです。(T_T)

でも、一旦芽は枯れてしまいますが、後から出てくるゆっくり成長していた芽がちゃんと育ってくれます。

霜害を防ぐ方法としては芽に土をかぶせてやる方法がありますが、畑の近くに住んでいないと対応

できません。ジャガイモの収穫はちょっと遅れてしまいますが仕方ありません。

 

 

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こちらは寒さに強いキヌサヤ。

11月に種を蒔いてから小さな苗の状態で冬を耐え、春の訪れとともに一気に成長を始めました。

こちらは霜もなんのその。元気いっぱいです。

 

 

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アスパラガスもにょきにょき伸び始めています。

参加者の方にアスパラの説明をしているのは大地を守る会の職員(取締役・エライ方なんです)であり、

秩父で自ら農業を営む長谷川満さんです。

前日は大地を守る会の職員一同が集まる通称「春合宿」が行われました。解散後、気持ちよく酔っ払って

いた長谷川さんを見て「明日本当に畑に来てくれるかなぁ。」と心配していたのですが、ちゃんと来て

くれました!

 

畑に入るとさすが農民、目つきが違います!

鋭い眼光で「虎谷、欲張ってアスパラ取り過ぎると株、弱っちゃうぞ!」と私の腹の内を見透かした

ような鋭い助言。

アスパラガスは春、根から出てくる新芽を収穫しますが、何度も取ってしまうと養分を使いすぎて株が

弱ってしまうそうです。なので、ある程度収穫を楽しんだらそのまま芽を伸ばしてあげ、葉を開かせ

なくてはいけません。

分かってはいるのですが、目の前に食べごろのアスパラがあるとついつい収穫したくなってしまいます。

 

 

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こちらは前回種をまいた小松菜です。参加者みんなで蒔く場所を決めて蒔きました。

密集してはえているところ、間を置いて生えているところ・・・皆さんの性格が現われています(笑)。

誰か種をこぼしてしまったようで、畝間に生えてしまっています。

 

 

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長ネギの定植も行いました。長ネギは夏に種を蒔いて苗を育てて、翌年春に定植し、秋に収穫です。

収穫まで1年以上かかる作物なのですね。

溝に苗を植え、そのあとネギの成長に合わせて土を寄せていくと白い部分が伸びて、お馴染みの

長ネギとなります。

溝に苗を植えますが長ネギは湿気を嫌います。雨が降っても溝に水が残らないような水はけの良い

場所を選ばなくてはなりません。

 

 

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人参も芽を出していました。

人参は長ネギと違って水が好きで水分の多い畝に蒔くと発芽が良いようです。

一つの畑でも長ネギに適した場所、人参に適した場所があります。畑の樂校も4年目に入って

ようやく畑のクセのようなものが判るようになってきました。

人参の芽はうまく発芽してもすぐに雑草に負けてしまいますのでこまめな草取りが欠かせません。

 

 

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半日草取りをして夕方ようやくお土産用の収穫です。初めての収穫体験。はさみの使い方がちょっと

ぎこちないですが慣れていこう!

 

雑草の株が小さな今の時期に、できるだけ草取りに時間を使います。

時間配分は 草取り7 : 播種・定植2 : 楽しい収穫1 といったところでしょうか。

数年前、「まだ小さいからもう少し待って草取りをやろう。」と草を甘く見て大失敗したことがありました。

風に吹かれただけで擦れてしまいそうな、かよわい草が数週間後にはどっしりと地中に根をはり巡らし、

どんな大風にも負けないような強靭な株に成長していました!

抜くにも力が要り、それが密生してまるで緑の海のような様は悪夢でした。

その経験があるのでどんな小さな草にも容赦しません!

 

 

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ちなみに、この写真は2年前の6月の悪夢、「緑の海」。すべて栽培物ではない、「草」でございます。

春先に草むしりを怠った報いであります。 

 

 

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今回の収穫物です。畑の樂校もまだ2回目、お土産はまだ少ないので畑の脇に生えていたふきも

収穫してしまいました。

あとはアスパラガスと、その左はキヌサヤの芽「豆芽」です。油炒めにするとおいしいです。

これからどんどん収穫物も増えてにぎやかになることでしょう。

 

今回は、マルチをかけてのとうもろこし、オクラの播種、長ネギの定植、草取り(特に人参の株まわり

を念入りに)を行いました。

次回はミニトマトやキュウリ、ナス、ししとうなどの定植を行う予定です。

 

これからの季節、天候も良くなり植える物がたくさんありますので充実した日が続きそうです。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年5月 7日

樽井さんの茶摘み交流会に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

静岡県丹那の酪農家さんとの交流会の翌日は、浜松にある日本農産さんのお茶畑で茶摘みを

体験しました。

今年の天候不順はお茶農家さんにも大きな影響を与えてしまいました。

交流会で茶摘みを楽しむ予定だった樽井さんの山の上のお茶畑は、3月31日の遅霜にやられて

お茶の芽は枯れてしまいました。

開催ぎりぎりまで様子を見てくれていたのですが、その後の気温も上がらず茶摘みは無理と判断、

霜の害が比較的少なかった平地の茶畑に変更して開催を決定しました。

私は前日のうちに浜松入りをして当日に臨みました。

 

 

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早朝の浜名湖にちょっと足をのばしてみました。

 

虎谷は学生時代の一時期をこの浜名湖の水産実験所で過ごしたので懐かしい場所です。

教授はウナギの養殖研究をされていた方でしたが、養殖技術の確立を見届ける前に亡くなって

しまいました。

今年4月に遂にウナギの完全養殖(水槽内で生まれて育った親ウナギから受精卵を得て稚魚を得る事)

に成功したというニュースが流れました。

クロマグロに引き続き、ウナギも完全養殖のめどが立ちました。地道な研究者たちの努力の成果ですね。

 

ただ、養殖技術が確立されたから安心、とは思えません。乱獲防止はもちろん自然環境全体を守る

ことが大切です。自然環境さえ守れば養殖技術がなくても生物は増え続けるわけですから...。

それに食用動物だけが水槽や養殖池で増えてもさびしい世の中になってしまいます。

 

今年は生物の多様性を考える「生物多様性年」でもあります。人間にとって有益か否かだけを判断基準

にせずに環境全体の事を考えたいですね。

 

 

2CIMG8975.JPG     昨日とうってかわっての良い天気です。参加者の皆さんが集まり始めました。

早く到着した方から茶摘みを行ってもらいました。

日本農産の代表、樽井隆之さんからお茶の摘み方を教わりました。

「一芯三葉」と言って新芽の柔らかい部分だけを摘んでいきます。根気がいる作業です。

参加者の皆さんが摘んだものがお土産になりますので、一生懸命に摘んでお土産を増やして

くださいね!さあ、わき目もふらずにどんどん摘もう!!!

 

 

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畑には雑草処理班のヤギさんも。とてもいい子でお茶の葉は食べないそうです。

お茶の葉を食べすぎて眠れない夜を過ごした苦い経験でもあるのでしょうか...。

お茶の葉は噛むと結構渋いですからヤギも敬遠するのでしょう。子どもたちはさっそく餌やりです。

茶摘みもちゃんとしてよね!

 

 

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無心にお茶を摘みます。

ところどころ枯れているのは霜の被害に遭った場所です。こんな平地でも霜の害があったのですから

山の上はひどそうです。

 

 

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なぜかみかん狩り!

樽井さんのお友だちの農家さんの好意でおいしいみかんを収穫させていただきました。

本っ当に、ちゃんとお茶を摘まないとお土産ないんですよ!

 

 

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お茶摘み終わって集合写真。

 

 

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子どもたちもがんばりました!けっこう集まりましたね。

 

 

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この日参加してくれた大地を守る会の職員のみんな。

茶摘みの当初目標は達成できたかな?人事チームにも見てもらって人事評価に役立ててもらおう!

 

 

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茶摘みの後はいよいよ山の上の茶畑へ。

今回は昼食をとるために訪問しました。また、霜害の様子を参加者の皆さんにも見ていただき

たかったのです。

途中、車を降りてちょっと休憩。小川でサワガニやカジカガエルを探しました。

流れ着いていたトレイを回収するキミはエライ!川はきれいにしなくてはいけませんな。

 

 

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霜にやられてしまった山上の畑。新芽が枯れてしまっています。

 

 

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ちなみにこちらは一昨年の様子です。一面に新芽がふいている様子が判ります。

山の新芽の色も違いますね。

 

 

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霜害にあった畑で、なぜ霜害の危険性の高い土地でお茶を栽培するのか理由をお聞きしました。

 

この山の上の畑は樽井ちえこさんのご主人、故・樽井孝蔵さんがちえこさんと一緒に開墾しました。

「人様の口に入れる物を作る私たちは人一倍、食べ物の安全性に気を配らねばならない。」という

信念のもと、他の畑からの農薬の飛散などの心配がないこの山の上にお茶畑を拓いたそうです。

 

防霜ファンや水道などがない(新芽に水をかけ続けて氷の膜で覆うことで霜害を防げるそうです)

人里離れた山の上のため、今年のような遅い霜が来ると防ぐ手立てがありません。  

 

私たちに安全な食を届けるために生産者が背負ったリスクを実感しました。

・・・でも、この畑のお茶も10日ほどすれば新芽が芽吹くそうです。樽井さんは「ちょっと収穫が遅れる

だけで出荷には影響ありませんよ。」と笑っていらっしゃいました。

 

この畑からでるお茶が「霧山無心」です。お茶が販売されましたら故・樽井孝蔵さんの信念に想いを

馳せながら味わっていただけると幸いです。

 

 

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お昼ごはんです。静岡県の美味しい物を用意して頂きました。

 

 

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用意してくださった昼食。

お茶の天ぷら、さくら海老ときのこの天ぷら、たけのこの煮もの、シラスごはん。

静岡の春の食材がいっぱいです。

 

 

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お昼を食べて山菜を摘んで(今年はワラビも少なめでした!)ゆっくり過ごしてから山を降りてきました。

お土産用の製茶はまだ続いていました。完成を待つ間の時間、昔懐かしいポン菓子を見せてくれました。

大きな音に皆さんびっくりです。

 

 

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ちえこおばあちゃんも出迎えてくれました。

今年86歳になるちえこおばあちゃん。一昨年脳内出血で倒れられましたがお元気になりました。

参加者の皆さんが集まる間、ちえこさんとお店で目の前の茶畑を見ながらお話をしていましたが、

「あのお茶は『131番』。芽吹きがいつもより早いかな。その向こうは『7132番』。おいしいお茶が

取れるよ。」と4ケタ数字がポンポンでてきます。

お茶は品種番号で管理しているそうですがすごい記憶力です。

ちえこさんは毎年大地を守る会の東京集会に来て下さいます。皆さんも東京集会でちえこさんと

会ってお話してくださいね!

 

最後に製茶が終わったお茶を頂いて解散となりました。一人一袋、行きわたりました。

皆さん、頑張ってくれてありがとうございました!

 

 

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家でゆったりとティータイム。ほんのり甘味のある美味しいお茶でございました!

一生懸命の摘んでくださった皆さんの爪のあかが隠し味でございますね!(笑)

全く摘むお手伝いをせずにお茶ばかり飲んでいた虎谷、皆さんの爪の垢を煎じて美味しくいただきました。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年4月14日

ヘナ使い方入門講座

3月30日新しい年度の始まりを目の前に、ヘナの使い方講座を開催しました。

ヘナとは、植物100%の天然の白髪染めのこと。

講師はヘナのメーカーである株式会社ナイアードのスタッフのみなさんです。

 

今年で3回目になるこの講座。

今回、初めて参加者に実際に染める作業をみていただくことにしました。

モデルは大地を守る会の男性スタッフ2人。午前・午後の講座にそれぞれ入ってもらいました。

二人とも髪を染めるのは初めてです♪

 

 

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こちらは午前の部の様子。原産地のインドでヘナがどのように生産され、使われているか、

画像を交えてわかりやすく説明がありました。

 

 

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ヘナのお話の後は、実際にモデルの髪を染めます。

午前はオレンジ系に染まる「ヘナ10種のハーブ入」を使って。

頭の中心から、頭皮をもみこみように、丁寧にヘナをつけていきます。

 

 

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ヘナを塗り込んだら、最後に保温。キャップ(タオルでも可)をかぶり、1時間ほど待ちます。

 

 

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約1時間おいて、シャンプーし、しっかりとヘナを洗い流し、染めあがりました。

オレンジの色が入りました。

ヘナは回を重ねるほど、だんだんと濃く染まるそうです。

 

 

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染めあがりの様子を確認する出席者のみなさん。

 

 

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こちらは午後の講座の様子。使うヘナはダークブラウン系に染まる木藍入。

生え際部分には3cmほどの幅に裂いたティッシュでおさえると液だれをおさえることができる

ということ。

 

 

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染めあがりです。こちらもしっかりとシャンプー後。

ほんのりグリーンかかっています。木藍が発色を続けるので、3~4日すれば、ダークブラウンの色に

落ち着きます。

 

 

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人生初めて髪を染めて、染めあがりに興味深々のスタッフ。

1回染めただけですが、雰囲気がずいぶんと変わりました!

職場での評判も上々です♪

報告させていただく私もヘナの愛用者。

ヘナで染めたあとの地肌のキリッと感もまた快感です。

 



2010年4月 7日

「神泉・畑の樂校」が開校しました!

とらちゃんこと虎谷健です。

 

今週は各地の学校で新学期が始まりましたね。皆さんのご家族にも新生活を始めた方が

いらっしゃるのではないでしょうか。

大地を守る会の六本木事務所の隣は中学校。桜の花びらがはらはら舞う中で入学式が

行われていました。

今年もまだ小学生の面影を残したヤング達(死語?)が緊張で顔を紅潮させながら登校して

くることでしょう。

 

さて、埼玉県の北部、神川町の畑を教室にしている「神泉・畑の樂校」も、4月3日に4年目の

開校式の日を迎えました。

 

 

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今年度の参加者は12組20名。

期の途中からの参加もOKなので、今後も参加者が増えていくことを望んでいます!

暖かくなってきたこの時期は雑草取りや播種など行う事がめじろ押しです。

「畑に入ったら、とりあえず草を抜いてくださいね!」というお願いに、集まった方々は新入生気分を

味わう間もなくそのまま作業に突入!「なんか、慌ただしい企画に参加しちゃったな。」と思われた方

もいたかも。

でも、全員そろって一段落したところで始めた開校式&自己紹介では、すでに皆さんにはほのかな

連帯感も生まれていたような。

 

 

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開校式もそこそこに、畑に戻ってさっそく作業開始!

慌ただしくはありますが、桜も咲いていて過ごしやすい良い天気に気分はちょっとのんびり。

 

 

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希望者には耕運機の扱い方講習も。機械の動きをなかなか制御できなくてまっすぐに進めません!

便利な機械ですが、これから畑に作物が植わり始めると一畝づつ耕すことが多いので、耕運機は

使えず鍬&人力が主力になります。

 

 

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「いいな...あれ」って眺めているきみ!まだちょっと君には耕運機の操作は早いかな。

男の子はメカが好きですね。

 

 

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ちょうどジャガイモの植え付けの時期です。種イモのカットの仕方から教えてもらいました。

 

 

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カットしたジャガイモは切り口を乾かしてから植えました。

「これからどんな風に育つんだろう...。」と期待膨らむ時間です。

 

 

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ヤマキ醸造の角掛さんが おもむろにイオウのような黄色みがかかった物体の取り出しました!

化学肥料!?はたまた農薬?・・・もしかして、雑草の多さに驚いていきなり除草剤ですか!!!

 

 

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ご安心を!

豆腐を作る際にでる「おから」を乾燥させたものでした。

この畑には農薬・除草剤はもとより、肥料さえもあまり入れません。ヤマキ醸造さんが豆腐を作った

際に出るおからを分けてもらって散布する程度です。

 

畑をめいっぱい使わない「素人農業」だからこそ、こんな肥料やりでも済むのですね。

他にも、プロの農家さんならその都度使い終える「黒マルチ」と呼ばれる畑の表面を覆って地温をあげ、

雑草の茂りを抑えるビニル資材も繰り返し使います。

だいたい3年ほど使うとぼろぼろになってしまうのでそこでようやくお役御免になります。

 

なるべくゴミとお金が出ていかないように工夫しながら、農の楽しみはちゃんと享受する・・・。

それがこの畑の樂校の神髄であります!

 

 

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さあ、一日たっぷり畑で作業をしました。

この日植えた作物はジャガイモ、小松菜、大根、人参、ブロッコリーの苗。

ちょっと早いかな、と思いつつ植えたミニトマト、キュウリ、山からとってきた山ウドも植えました。

他には昨年秋に植えたエンドウ豆、玉ねぎ、3年目になって風格が出てきたアスパラガスが

植わっています。

といっても、上の写真では畑は何にも植わっていないように見えますね。

 

これからもこのアングルで写真を紹介していきます。

季節ごとに変化していく畑の様子を楽しみにしていてください!

 

この「神泉・食と農の畑の樂校」は月2回(第一土曜日、第三日曜日、冬期は月一回)開催されます。

途中からの参加もできますので興味ある方はぜひ大地を守る会・事務局の虎谷健までご連絡ください。

皆さんが農を身近な体験としてくださる事を願っております。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年4月 2日

鎌倉で講演会「手仕事ものがたり」

「ユージ」こと大北雄二です。

とても天気の良いお散歩日和の3/30(火)、 鎌倉の閑静な住宅街の中にある 民芸店「もやい工芸」

で、 手仕事についての講演会を開催しました。

 

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こちらがもやい工芸さんの入口です。 

 

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店内には、手仕事で作りだされた味わい深い器やかごなどの民芸品の品々が 所狭しと

並んでいます。

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店主の久野恵一に手仕事の魅力について語っていただきました。

「人の手で作られた、使ってこそ美しく、暮らしに根付いている道具、それが手仕事の民芸品です。

鑑賞するための美術品はその類ではありません。手仕事には人の手のぬくもりがあります。」

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久野さんが持っているのは、岩手県久慈市で見つけたおひつ。

短角牛の生産者に会いに行った道中で偶然見つけたものなんだそうです。

 

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久野さんは、こうして日本各地を歩いて、見ながら手仕事の民芸品を発掘し、 その魅力を普及

させることをライフワークにしています。

特に最近は若者を対象に手仕事の魅力を伝えようと、久野さんは月に一回のペースで 勉強会を

開催しているそうです。

 

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手仕事の民芸品を生活の中に取り入れることを提案、実践している久野さんは、 手仕事フォーラム

の代表もつとめています。(→手仕事フォーラムHP

 

「良い食材、安全な食材をたべるだけでなく、料理をのせる食器も、良い器、安全な器を

ぜひ考えてほしい。それが暮らしの文化となり、住まい、家並み、やがては町並みにつながります。」

という言葉には、参加者みなさんも 共感しているようでした。

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講演終了後は、そのまま店内でお買いものです。

普段は全国各地を飛び回っていて、お店には1年のうち4か月くらいしかいないという久野さんが

丁寧に説明してくれます。品物の背景にある手仕事のものがたりを知ると、

やはり買いたくなっちゃいますね。

 

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とくに参加者のみなさんの目にとまっていたのは、 この黒い壺。

実はこれは米びつなんです。

木炭でできているので、これからの梅雨時でもカビや虫が 発生しにくいんだそうです。

 

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天気の良い日に、手仕事の品々にかこまれながら お話を聞くというのは、なんとも文化的な

気分になれます。

鎌倉散策をかねて参加した方も多かったのではないでしょうか。

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年3月30日

「神泉・食と農の畑の樂校」の現地説明会を行いました。

とらちゃんこと虎谷健です。

 

だいぶ春めいてきましたがまだまだ寒い日もあります。3月は天候も不安定ですから皆さんも

体調管理には気をつけてくださいね。

 

今年で4年目を迎える「神泉・食と農の畑の樂校」企画の現地説明会を行いました。

説明会が行われるのは畑の樂校の畑がある、埼玉県北部にある神川町。

あれ!「神川町」なのになんで「神泉」なの?と思われた方はするどい。

実は4年前にこの畑の樂校企画を始めた時、この地域は「神泉村」という村だったのです。

それが町村合併を経て、「神川町」になりました。

 

農業には全くの素人の私たちの願いを聞いてくれて「やってみてごらん」と快く畑を貸してくれた村長さん、

「草出すなよ~」と言いつつ、夏ごろには「まだあいつら続いているな」、秋頃には「なかなか続くじゃないか!」と

暖かく見守ってくれた地域の皆さんに敬意を表し、企画名に「神泉」の名称を残しているのです。

 

 

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参加者の皆さんが集まる前に畑の様子を見て来ました。

 

ほとんどの作物は収穫を終えて耕運機で耕されています。耕運機を使うのは年に2回ほど。

様々な作物が植わっているので、普段は必要な場所だけ鍬で耕しています。

そして畑が空くこの時期に、ほぼ全面を耕します。

雑草などもそのままに、一気に耕し、少し間をおいてからもう一度耕運することで、雑草の勢いを

抑え込んでしまいます。

 

 

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そら豆の苗です。赤城おろしが吹き付ける神泉の冬を乗り切りました。 

 

 

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村内を歩くときれいな水路が流れています。クレソンも生えていて沢ガニもたくさんいます。

川の音を聞きながらの生活っていいですね。 

 

 

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こちらのお宅は野菜を洗う場所も作っています。身近かにきれいな水が流れている生活ってうらやましいなぁ!

夏ならスイカやビールを冷やしても良さそう!

 

 

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説明会時間は約1時間半。東京から片道100kmもあるこの土地に、たった1時間半のために来て

いただくのは申し訳ない限りですが、参加申し込みいただく前に一度現地を訪ねてもらい、果たして

一年間通えきれるかどうか確かめていただきたい想いがあったのです。

室内で畑の樂校企画の概要をお話した後は「実際に畑を見ていただきましょう!」ということで

さっそく畑を見に行きました。

 

この日はちょうど、09年度の畑の樂校の最後の開催日です。すでに畑では皆さんが集まって

作業をしていました。ここで講師をお願いしている生産者、庄司義孝さんの紹介を行いました。

 

 

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今日の作業はじゃがいもの植え付けです。一年間、畑を耕してきた皆さんは手際がいい!

このじゃがいもの収穫は6月ですので10年度の参加者の皆さんが収穫を楽しみます。

09年度参加の皆さんの中にも継続を申し出てくれている方もいらっしゃいます。

 

 

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畑の樂校の現地窓口を担当して下さっている㈱ヤマキの角掛康弘さん(右端)の説明を聞きます。

杉林に囲まれている神泉で花粉症は少しつらそうです...。

 

 

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09年度の畑の樂校の最終日ということでなんと、ヤマキさんが昼食を用意してくれました!

「説明会に参加した皆さんもご一緒に!」とうれしいお誘いです。

おしゃれな庭を眺めながらヤマキさんの食材で作ったお昼ごはんをいただきました。

これを食べちゃったら、もう参加するしかないですね!(笑)

 

 

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09年度畑の樂校を頑張りぬいた皆さん。

抜いても抜いても生えてくる雑草にも負けず、葉の裏に潜んでいるあおむしの驚かしにもひるマズ、

夏の暑さにも冬の木枯らしの冷たさにもマケズ

イツモニコニコワラッテイル

サウイフモノニワタシモナリタイ

 

今年4月からの「神泉・食と農の畑の樂校」

今年は途中からの参加申し込みも受け付けますので「やってみよう!」と思われた方はぜひご連絡ください。

 

なお、今年は6月の大豆の播種にあわせて「大豆組」という大豆栽培体験に特化したクラスも設けます! 

畑の樂校で皆さんと畑を耕していただき、大豆の世話がある時はそちらの作業体験をしていただくクラスです。

6月中旬の播種、7~8月の草取り(この作業が大豆栽培には大切!)、11月の収穫体験と豆の選別を

体験していただきます。

また、その収穫した大豆を使って冬の手作り味噌も仕込むこともできます。

自分で世話をした大豆で味噌を仕込む...。ホントの手作り味噌ですね!

 

 

皆さんが昼食を楽しんでいるのを横目に私は次の訪問地、瀬山明さんのお宅へ向かいました。

 

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瀬山さんのお宅にある蔵を改装したおしゃれな空間で、5月16日(日)に行われる「本庄総合公園春まつり」の

出店打ち合わせを行いました。

テーブルの下には映写機が。こんな部屋で映画を見たら気分良さそうです。

今回、春まつりに皆さんで出店するのは初めての試みです。 

 

 

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松田マヨネーズの松田優正社長と娘さんの沙千さん。木曽馬とどさんこを神川で飼っていて

お祭に連れてこれないか思案中。

 

 

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右から高橋ソースの高柳圭司さんともぎ豆腐店の石川修さん。

 

 

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右から味輝のパンの荒木和樹さんとマリーレーンの石井誠一さん。

石井さんは元大地を守る会の職員です。私たちの大先輩ですね。

 

 

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今回の仕掛け人の瀬山明グループの瀬山明さん。

瀬山さんが主催者に出店の相談に行ったところ、担当の方に「瀬山さん、よくあの方たちをまとめ

ましたね!」と驚かれたそうです。

みなさん、信念と行動力がある事業者さんとして本庄市では知られている方々だそうで、

いつも忙しく飛び回っているようで、地域の集まりでみんなで何か一緒に行なう、という事が

あまりなかったそうです。

でも、大地を守る会でお付き合いしている方の中にはもっと豪傑もいますから、私の目には実に

品行方正な方々に見えます。

そのような豪傑生産者の皆さんを束ねて、さらに東京集会で出店までしてもらっている大地を守る会

って組織は実はすごく懐が深い組織なのかなぁ、などと思えてしまいます。

 

本庄総合公園春まつりは5月16日(日)10:00~15:00に行われます。

機関紙「NEWS大地を守る」4月号でお知らせしますのでお近くの方はぜひ遊びに行ってください。

JR高崎線の本庄駅からは徒歩で20分くらいかかりますのでタクシー利用が良いと思われます。

広い駐車場があるので自家用車での参加が便利です。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年3月11日

「地域が支える食と農 神戸大会」 2010.2.20-21

10年3月11日(木)晴れ(by ドクターMaekawa)


大地を守る会では、2005年より、「農を変えたい全国運動」に参加し、その運動の成果として、

2008年に、「全国有機推進協議会」が発足しました。この会に、野田克己さん(大地を守る会

専務理事)が理事として参画し、有機農業の広がりをめざしています。また、大地を守る会が

事務局団体を担う、「全国学校給食を考える会」(→学校給食ニュースHP)の会長である、

五十嵐興子さんが、「食農プロジェクト」のメンバーとして参加し、有機農業をどのように、

学校給食の中で教育として位置づけるか、模索・検討しています。



この「全国有機農業推進協議会」などの理事メンバーが中心となって、この2月に、タイトルの

集会を神戸にて開催しました。この集会の目的のもう一つは、世界の有機農業団体、有機農業

に理解を示しそれを食べている消費者団体を一同に集め、世界へ向けて、今後の有機農業、

そして流通のあり方を発信しようというものでもあります。



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          神戸大会プログラム



このプログラムからもわかるように、アメリカ、イタリア、フランス、イギリス、インド、オーストラリア、

韓国といった世界各国から、約50名ほどの方が来日されました。まさに「有機農業の国際会議」

にふさわしい陣容となっています(→海外スピーカー紹介)。



会場は、15年前の震災で、大きな被害を受けたポートアイランドにある、神戸学院大学。

傷跡は今はほとんど見られません。



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     会場の神戸学院大学



初日の朝から、大きな講堂が満員になるほどの盛況ぶり。およそ、700名近くの参加者が

いたでしょうか。


 


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     多くの参加者で熱気にあふれる会場



午前中から午後のはじめにかけては、各国の有機農業の状況、生産者と消費者の活発な

提携活動が紹介されました。




午後は、7つにわかれての分科会。その一つの「食農教育」を、大地を守る会で担当しました。

パネラーとしては、

五十嵐興子さん:30年間、東京都の学校給食の現場で務められ栄養士。埼玉や群馬、長崎、
       岩手などの生産者と連携し、産直農産物を学校給食に導入し、食育活動を展開。
       現在、全国学校給食を考える会会長

安井孝さん:愛媛県今治市の企画振興部室長。今治で、積極的に有機農産物、地元農産物を
       用いた学校給食の推進活動を展開されている。

中川智子さん:兵庫県宝塚市長。1985年から、地元宝塚市で、学校給食運動に取り組み、その後、
      1996年から2期、衆議院議員を務められ、2009年より現職。

コーディネーター澤登早苗さん:恵泉女子大学准教授。自分の教え子の大学生たちと、有機農業
      に取り組むとともに、その周辺地域の多摩ニュータウンなどにおいて、「親子有機野菜
      教室」などを開催し、食育活動を実践されている。父親の澤登芳さんは、大地を守る会
      へ、有機のキウイを出荷されている生産者でもある。


これらのメンバーで、どうやったら、有機農産物を使った食育活動ができるか、そして、学校給食に

有機農産物をより一層いれていくためには、どのような工夫が必要かについて、議論されました。




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    左から、安井さん、五十嵐さん、中川さん、澤登さん



質疑応答では、自らを「オーガニックマン」と称される参議院議員のツルネン・マルテイ議員

から、「アメリカの学校では、学生自ら有機農産物を耕し、それを給食として食べているところ

があるが、日本でそのようなところはありますか」という質問がありました。日本にも、数箇所、

そういった活動をしている学校があるようですが、まだまだ統計資料になるにはほど遠い状況

であるという解説がパネラーよりありました。そして、ツルネンさんからは、政治家として、日本

の有機農業の発展に全力を尽くすという力強い発言もありました。また、中川市長からは、今後、

宝塚市を、今治に負けないような有機の里にしていけるよう頑張るとの決意表明もありました。


注)実は、僕の机の隣で一緒に仕事をしている「ナカティ」こと中川啓は、彼女の息子さんです。




二日目は、「産消提携」をキーワードに、さまざまな国のさまざまな取り組みが紹介されました。

実は、日本でいう産消提携の概念は、アメリカでは、CSA(Community Supported Agriculture)、

フランスでは、AMAP(Association pour le Maintien d'une Agriculture Paysanne)という言葉

で、実質的に同じ運動が実施されています。これらの世界の「産消提携」のパネルディスカッション

に、野田克己さん(大地を守る会専務理事)がパネラーとして登壇しました。




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    パネルディスカッションで発言する野田克己さん



野田克己さんの発言を要約

大地を守る会では、株式会社という特殊な形式で、生産者と消費者を結ぶ活動を展開して

きました。株式会社というと営利のみを目的としているような印象を受けますが、大地を守る会

では、学校給食運動、脱原発運動、有機農業促進運動を多くの団体と連携して、展開してきま

した。また、年間100回以上に及ぶ消費者、生産者の交流イベントを実施し、「顔の見える関係」

の構築に向けて活動しています。




有機農業という観点でデータを出すと、大地を守る会の出荷する農産物の11.9%が、JAS認証

を受けたものです。しかし大地を守る会では、JAS認証有機農産物だけにこだわっているわけ

ではなく、それに向けて努力する生産者との関係も大切にしています。今後も、生産者と消費者

のより一層の結びつきをめざしていきます。このブログの中で紹介されている、イベントレポート

はまさしくその活動の現場からの情報発信なのです。



大地を守る会 運動局 前川隆文






2010年3月 9日

「ヤマキさんの手作り味噌教室」に行ってきました

とらちゃんこと虎谷健です。

大地を守る会の2日間にわたる大イベント「東京集会」の興奮もさめやらぬ翌週、

埼玉県神川町にあるヤマキ醸造さんで手作り味噌教室を行いました。

いつもの年は1月と2月に2回開催するだけなのですが、今シーズンは手作り味噌教室企画が

大変な人気のため、ヤマキさんにお願いして急遽、追加開催をお願いしました。

3月に入ると暖かな日も増えてきますので、味噌作りの季節としてはぎりぎりのタイミングですが、

当日は小雨まじりの寒い日で冬に戻ってしまった様な天気でした。

 

 

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杉の木々は花粉をいっぱいに貯え、「いつでも飛べるぞ!スタンバイ、OK!」の構え。

山全体が赤茶けて見えるようです。

花粉症の私は花粉の飛散が少ないであろう、寒くて小雨混じりの今日の天気は歓迎です。

 

 

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前回の味噌教室で麦踏みをした麦畑。雨も何度か降って暖かい日もあったのでだいぶ成長しています。

ここまで成長したら株を痛めてしまうので麦踏みはできません。

 

 

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ヤマキさんと大地を守る会が一緒に行っている「神泉・畑の樂校」の畑も見てきました。

さすがにこの時期は作物も少なくて畑は眠っているようです。

しかし、雑草くんたちはすでに花を咲かせ成長を始めていました。

・・・この生命力、脱帽ですね!

雑草くんたちを食べる事が出来たらホントにいいのですが。。。(笑)

 

 

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唯一青々と茂っているのはほうれん草です。越冬中のほうれん草は体が凍らないように

糖分を増やしているので、見た目は悪いですがとてもあまくなります。

 

 

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テントウムシがいました!そういえば今日は二十四節気でいう啓蟄。虫も動きだす季節です。春はもうすぐです!

 

写真にあるように、葉が冷たい北風に吹かれて擦れてしまっています。

プロの農家さんはこのような傷がつかないよう、風が吹くと被覆材を掛けたり、蒸れそうだったら

外したり、とこまめに手間をかけますが、この「畑の樂校」の畑は会員の皆さん達だけで世話を

しているので2週間に一度しか作業日がありません。

どうしても世話が後手にまわりがちです。

人が畑にいないと動物たちもやって来てしまいます。野鳥にもだいぶついばまれてしまっています。 

 

 

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味噌作り会場に集合してまずは昼食。

味噌作りはお腹が減ります。たっぷり食べてがんばろう!おうおう!

ヤマキさんのスタッフの皆さんが準備してくださった、肉をほとんど使っていない、ヤマキさんの

食材だけでほぼ作られたお料理の数々。大豆ご飯がおいしい!

昼食が終わった後、食後の散策に「畑の樂校」の畑の見学にも行きました。

 

 

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会場に集まっていよいよ味噌作りの開始です!

 

 

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材料の大豆、麹、塩をよく混ぜてから潰し始めます。力がいります!

 

 

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子どもさんは足で踏んで潰します。

「食べものを踏んじゃっていいのかなぁ・・・ママ、怒らない?」と最初は不安顔の子どもさんも、

お手伝いになる事が分っていきいきしています。楽しそうですね!

 

 

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女性お一人で参加の方にはヤマキスタッフの強力な助っ人がつきました。

手際良く、あっという間にきれいに潰してくれました。

 

 

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がんばりすぎてひと休み。

 

 

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潰し終えたら、いよいよ容器に移す作業です。まずは講師のヤマキ醸造職員・森田さんの作業を見学です。

長い熟成中にカビが生えにくいように空気が入らないように詰めてゆきます。一番気になる作業ですね。

容器を持参していない方は自宅でこの作業を行いますので、皆さん真剣に森田さんの手元を見ていました。

 

 

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子どもたちも真剣に見学しています。自分の作ったお味噌をごはんの時に味わう体験は身近かな食育ですね。

「食育」などと難しい事を言わなくても素直に楽しいです。

 

 

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今回も無事仕込み終わりました。それぞれの家庭で秋まで面倒をみてあげてくださいね!

夏の終わりごろには、「手作り味噌同窓会」と称して熟成途中の皆さんのお味噌を持ち寄り、

味比べや森田さんのアドバイスを受ける企画を行います。みなさん、またお会いしましょう!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年3月 3日

天鷹酒造さんを訪問してきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さん、日本酒を楽しんでいますか?

毎晩のように家や事務所で(終業時間後です!)癒していただいている私は大の日本酒好き。

特に新酒が出る今の時期の火入れをしていない生酒のプツプツはじける感覚を舌の上で

楽しみながら飲むことが大好きです。


醸造が最盛期のこの時期、栃木県大田原市にある天鷹酒造さんを訪問してきました。

今回の酒蔵見学会の目的は醸造現場の見学と作業体験、試飲。

酒造りの作業体験などなかなかできません。

東京でも小雪がちらついたこの日、現地でも雪が降っていました。

那須連山もマシュマロの様にまっ白でした。



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天鷹酒造さん外観。雪の中の酒蔵ってそれだけで美味しいお酒に出会えそうな気持になります。

天鷹酒造さんは、那須山から流れ出る那珂川と塩原渓谷から流れ出る箒川に挟まれた

水の豊かな田園地帯にあります。

那珂川は関東のカヌー乗りに人気の水のきれいな川で、鮭が遡上する南限の川でもあります。



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杉玉が下がっております。ご存じ「新酒ができましたよ!」の印ですね。

静かに雪の舞う中の杉玉。ますます美味しいお酒に出会える期待が高まって参ります!



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工場に入るとなつかしいお米屋さんの香りと精米機がうなる音に迎えられました。

天鷹酒造では精米から自社で行っています。手前にある青い石は精米する際の砥石です。

その上に乗っているのは研いだ状態の米のサンプルです。



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天鷹酒造さんでは、14年前に「米作り酒造りの会」を地元米農家さんといっしょに立ち上げて

地元栃木の水とお米にこだわった酒造りをしています。

倉庫には原料の米がいっぱい。日本酒の原材料がお米であったことを再確認!


ちなみに純米酒1升(約1.8L)を作るのに、約1kgの米が使われるそうです。

1週間に1升のお酒を飲むと年間60kg~80kg(お正月とか忘年会、新年会、とても嬉しい事があった時、

「いやぁ...ちょっと昨日飲み過ぎちゃった!」日も含める)、約1俵のお米を消費することと同じなんですね!

1俵というと私たち一人が年間に消費する平均量と同じくらい...。


そうです!日本酒飲みの皆さんは毎日毎晩、ご飯にお酒にと、うまずたゆまずせっせ、せっせと

お米を消費して米農家さんと田んぼを守っているんですね(笑)。

皆さんもお酒をたくさん飲んで田んぼと農家さん、田んぼの生物多様性を守ろうではありませんか!



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米が炊きあがってもうもうと湯気があがっています。酒造りの現場に来たことを実感!


さっそく帽子と長靴を着用して手洗いをしっかりして見学開始です!

天鷹酒造さんのお酒は有機JASの認証を取得し、「有機清酒」を名乗っています。

有機JASの認証を取るためには、工場設備はもちろん、酒を作る蔵人、さらに有機米を作る農家に

いたるまで認定機関が定めた手順に従わねばなりません。

今回私たちが有機JAS認定の工場に入るにあたって、全員分の認証機関指定の長靴を揃えて

もらわねばなりませんでした。

そこまでしても消費者の皆さんに自分たちの取り組みを知ってもらいたい、というその熱意に脱帽です。

...でも、事前に電話で皆さんの足サイズをお聞きするのはちょっと恥ずかしかったです。 (*^_^*)



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酒造りの戒めが。その成果がまわりを囲む賞状の数々なのでしょうか。

皆さんも「酒造り」の部分を自分の仕事にあてはめて頑張ろう!おうおう!



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蒸しあがった米を放冷機に移します。

この機械で、蒸しあがった熱々の米を麹菌が元気に活動する温度までさまし、さらに麹菌を混ぜ

やすいようにほぐします。



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ほぐした米を麹室に運ぶお手伝いをしました。さっと口をしばって手早く運びます。



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麹室では杜氏さんと一緒に米を拡げるお手伝い。

杜氏さんが作りだした麹菌が好む温度と湿度を体感しました!



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麹菌を振る作業です。さすがに私たちには手伝いは難しそうです。

均一に菌を振った後、さらに菌が全体に行きわたるようにかき混ぜ作業を行います。

そして湿度をさげて菌が米の奥に水分を求めて入り込むように、湿度と温度をコントロールするそうです。



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醸造樽のある奥へ進みます。入口には青々とした杉玉が。

お酒造りは神聖な作業のため、酒造りの初めには神官さんに来てもらいお清めの儀式が行われ、

酒蔵の各場所にはお札やこのような杉玉が下げられています。



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櫂入れのお手伝い。かき回して均一に発酵するように手伝ってやります。

櫂を動かすとプツプツと良い音がします。

樽の縁まで日本酒の清々しい良い香りが...。一日中嗅いでいたい良い香りです!


ここで虎谷、大失態!

欲張って深呼吸したとたんにグラッとして、一瞬気を失いかけてしまいました。

もう少し欲をだして身を乗り出していたら樽に落ちていたことでしょう。

樽の中は二酸化炭素に満ちているので数秒で気を失い、溺れてしまうこともあるそうです。


「酒に溺れて人生を棒にふる」とは人生訓の一例でありますが、酒蔵では人生を棒にふる

どころでなく命を落としてしまうこともあるのです!

たとえ運よく助け出されても「あいつは酒のニオイに誘われて樽に落ちるような奴」という烙印を

おされてしまうでしょう。まさに「酒に溺れて人生を棒にふる」ところでした(笑)。

皆さんも酒蔵でどんなに良い香りに出会っても深呼吸をしてはいけませんよ~。



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見学会の後は天鷹酒造さん自慢の有機清酒4種類を飲み比べ。

他にも生酒なども含めて合計10種類も試飲させていただきました!

同行した職員には「とらちゃん、いちばん飲んでいたよね。」と冷ややかに分析されてしまいました。

いやぁ、天鷹酒造さんのお酒、私、大好きでございます。



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試飲会の後はお忙しい中作っていただいた酒粕汁とおにぎり、大地を守る会の日本酒に合う

おかずで昼食会です。

カウンターにいる方が天鷹酒造の社長さんの尾崎宗範さん。

その右が杜氏さんの大将、直町昊悦さんです。直町さんは岩手から仕込みにきているそうです。

他にも数人の杜氏さんが働いていらっしゃいますが、地元の農家の方が冬の仕事として来て

いるそうです。一年を通してお米に関われて良いお仕事ですね。


私は特別に直町さんに「知識としての」お酒の作り方を直々にこっそりと教えていただきました。

教わっただけですよ!どぶろくを作るような、そんな日本国の法律を犯すような事は致しません!(笑)



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酒米をおにぎりにしてくれたものを試食してみました。

「酒米はまずい」と聞いていたのですが、「とちぎ酒14号」はけっこう美味しい・・・でも同じく酒米の

「五百万石」の味はちょっと...。やはり酒米はお酒にして楽しむのが一番のようです。


昼食会では参加者の皆さんにも訪問会の感想やお酒にまつわるお話などをしてもらいました。

酒造りのプロとお酒好きの参加者が集まり、軽い酔いも手伝いほんのり良い連帯感も生まれて、

居心地の良い空間が誕生しました。

美味しいお酒を味わって蔵人さんのお話も聞けて大満足の訪問会になりました。


大地を守る会 交流局 虎谷健




2010年2月19日

アジア太平洋資料センター(PARC)からのお知らせ。

10年2月19日(金)晴れ(by ドクターMaekawa)


今回は、大地を守る会とおつきあいのある団体からの情報をお伝えします。


PARC自由学校は1982年にスタートしたオルタナティブな市民の学校です。
20年以上に渡り毎年開講し、これまでの受講生は6000名を超えます。
毎年、時代を先取りしたテーマで、普通の教育機関では味わえない講座を開いています。
この市民大学では、藤田和芳大地を守る会会長も講義をしています。


2010年の講座スケジュールをお知らせします。


★━━━━━━━━━━━┓
| エコを仕事にする!  |
┗━━━━━━━━━━━┛


「今の生活ってなにか違う感じがする、もっと環境に優しく、自分らしい仕事をしたい」と思って
いてもなかなかきっかけがつかめないまま毎日が過ぎてしまうあなた、「エコを仕事にする」
クラスへようこそ!地域に根差し、みんなとつながる生き方、働き方の豊かさを五感を使って
感じるクラスです。このクラスでは、すでにエコを仕事にしている多彩な講師陣の生活に触れ、
現場を訪問します。様々な方に出会ううちに今の生活を変えるヒントが見つかるでしょう。
新しい人生がはじまるかもしれません!全国いろいろなところへ出かけられるのもお楽しみ
の1つですよ。


・2010年5月~12月  □基本的に隔週土曜日 
・全12回/定員30名 □受講料 36,000円
※交通費・宿泊費・プログラム費などは各回で別途かかります。


5/18(火)19:00~21:00
オリエンテーション エコを仕事にすることの豊かさ
大江正章(コモンズ代表/PARC理事)


5/22
★茨城県石岡市を訪ねる
働きながら無農薬米が出来る
大谷理伸(農家)


6/5
★東京都青梅市・日の出町を訪ねる
東京の木で家を造る
 ―仕事は創り出すもの
稲木清貴(東京の木で家を造る会事務局長)


6/19
★茨城県石岡市を訪ねる
有機農縁の一日体験
魚住道郎(日本有機農業研究会副理事長/有機農業推進協会副理事長)


7/10(土)~12(月)2泊3日
★京都府綾部市を訪ねる
半農半Xという生き方
小さな農でピースフルに暮らしつつ、ミッションでスローレボリューションする
塩見直紀(半農半X研究所代表)


8/7(土)~8(日)1泊2日
★栃木県那須を訪ねる
愉しい非電化生活&
森林に牛を放つ―森林酪農への挑戦
藤村研介(非電化工房副代表)

株式会社アミタ
※「森林ノ牧場 那須」(牧場スタッフがお話+ご案内します)


9/11
★横浜市青葉区を訪ねる
都市の新規就農者の本音&それを支える地域の人と場
大場 徹(有機農業者)
石田周一(社会福祉法人グリーン施設長/な~に谷っ戸ん田の会会長)


9/25(土)~26(日)1泊2日
★群馬県片品村を訪ねる
「いいからかん」ライフのすすめ!
桐山三智子(iikarakan/片品生活塾主宰)


10/27(水)19:00~21:00
★世代を超えた「農」ムーブメントをつくる「はじめる自給!種まき大作戦」
ハッタケンタロー(環境エンタメ・デザイン&プロデュース)


11/24(水)19:00~21:00
★xChange(おしゃれな服の交換パーティー)へようこそ
 ―服から環境と社会を考える
丹羽順子(ソーシャル・プランナー)


12/12(日)
★神奈川県藤野町を訪ねる
市民の力で脱石油型の地域社会をめざすトランジション・タウン
トランジション藤野
★東京都豊島区を訪ねる
Organic Bar「たまにはTSUKIでも眺めましょ」
 ―システムから降りたら、自分探しが終る。システムから降りたから、生業が持続可能になる。
高坂 勝(飲食店経営)


・...━━◆クラスの詳細、他の講座は以下から見れます!(3月より)◆━━...・
    http://www.parc-jp.org/freeschool/index.html
★全講座の詳細を掲載したパンフレットも好評配布中!
         ご希望の方はPARCホームページよりお申込みください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お申込み・お問い合わせは......
アジア太平洋資料センター自由学校
Pacific Asia Resource Center(PARC) Freedom School
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL:03-5209-3450  FAX:03-5209-3453
Website:http://www.parc-jp.org   E-mail:office@parc-jp.org
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大地を守る会 運動局 前川隆文




2010年2月10日

農産担当者のお米の話企画を行いました

とらちゃんこと虎谷健です。


皆さんお米,たくさん食べていますか?

大地を守る会では昨年10月から生物多様性を食べて守るキャンペーン、「たべまも」を開始し、

お米食べて水田を守ろう!という呼びかけを開始し、さらに「コメニスト宣言」までも作ってしまう

ほどの熱の入れ様です。

その勢いに負けないように昨年秋の新米の季節から「新米ごはんの食べ比べ」企画を、

大地を守る会の米の精米を一手に引き受けてくれているマゴメさんの協力を得て2回行いました。

そして今回、大地を守る会職員でお米担当者の海老原に産地担当者から見た

大地を守る会のお米や生産者について語ってもらいました。


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今回試食したお米は4種類。

米担当者の海老原が「皆さんに紹介したい。」というお米を集めました。

う~ん、見た目はほとんど一緒ですね。米の試食会で一番気配りするのが初めの米を研ぐ時です。

順番が入れ替わってしまったらもう、見分けがほとんどつきません!



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このような状態になったら黄色いメモ紙だけが頼りでございます。



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ドライフラワーならぬドライイナホ。

今回の進行職員は海老原と私だけ。「男2人で殺風景にならないように。」と海老原職員のせめてもの気配りで

産地にお願いして精米せず保管してもらっていました。

でも、花瓶などなかったので傘立てに差しました。やっぱり殺風景?



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講座が始まりました。海老原職員、気合入っております。

会場はNGO大地を守る会六本木本部。狭い事務所ですが結構、様々なイベントに

使われています。六本木ヒルズや東京ミッドタウンにも歩いて行けますので講座などに

参加された後にぶらぶら歩きにいかがでしょうか。

ただし私たち事務局員に「ヒルズの美味しいレストラン教えて」と言っても

行った者が居りませんのでご案内できません...。 <(_ _)> 



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お話を聞いた後はさっそくお米の食べ比べです。

まずは産地、品種を伏せての食べ比べ。続いて生産者名と品種を紹介しながらの

試食と続きました。



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海老原職員は産地に行くとまめに記録をとっています。今回はその記録が大活躍!

今回の試食会企画のために出品生産者から映像メッセージを撮ってくれていました。



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お米の試食会が終わったらもうお昼。お昼ご飯もお米をたっぷり召し上がっていただきましょう!

大地を守る会の食材でご飯にあうものを選んでお味噌汁と一緒に楽しみました。

ちなみに私の独断で選んだお米にあう食材は・塩たらこ・くるみ小女子・

漁師さんのさんま甘露煮・べったら漬・マイルドキムチ・骨まで食べられるカタクチイワシです。



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今回は生産者の方も2名、参加してくれました。

左から2人目の方は京都府宮津から来てくれた飯尾醸造の秋山俊朗さん。

いただいた名刺には「蔵人」の肩書 が。かっこいいですね。

「富士酢、いつも使っています。」と参加者の方から声を掛けられていました。富士酢、人気ですね。

飯尾醸造ではお酢を作るためのお米を近郊の棚田で社員自ら栽培しはじめました。

毎年春には消費者の皆さんを集めて田植え体験を行っているそうです。

「大地を守る会の会員の皆さんにもぜひ来ていただきたい。・・・ですが距離がありすぎですね。」とは秋山さん。

田植えには参加できませんが今年の秋からは大地を守る会でも飯尾醸造で栽培した棚田米を

扱う予定になっていますので食べて楽しんでくださいね。

秋山さんとお話しされている方はツチオーネ110号から「かんたん・おいしい家ごはん」の

コーナーでレシピを披露してくださっている大原千絵美さんです。