<05>知って学ぼう!: 2010年12月アーカイブ
2010年12月20日
たまなびファームに行ってきました!
とらちゃんこと虎谷健です。
文化放送の玉川美沙さんの番組「たまなび」とコラボで半年に渡って大豆栽培を体験する企画も
いよいよ収穫の季節を迎えました!
産休に入られた玉川さんから「たまなびファーム」を引き継いだ菅野アナウンサーと一緒に神川を
訪問してきました。
「菅野しろうのアナログ情報バラエティー」、略して「しろバラ」の菅野アナウンサーと
有馬香アナウンサーさんです。
一面の枯野原?いえいえ大豆を畑に置いて乾燥させている畑です。
畑で乾燥させていると「パチン、パチン」と完熟大豆がはじける音がしてくるとのこと。
はじけてしまった大豆はもちろん収穫はできません。ちょっともったいないですが、ハトなど
野鳥たちにとってはご馳走でしょう。
「うん、ヤマキさんの大豆は他と違うね!有機無農薬だからね!」などと話しているかもしれません(笑)。
畑におき過ぎてはじけてしまった大豆。有機無農薬大豆がちょっとモッタイナイ!
ヤマキの角掛さんから大豆についてのお話や今年の作柄についてお話してもらいました。
春の遅霜、夏の猛暑、秋の長雨...今年は農業にとって大変な年でございました!
畑見学を終えてヤマキさんの食事処「紫水庵」へ移動。大豆尽しの昼食をいただきます。
その前に打ち合わせ。
窓の外の庭園が良い感じです。脇にはクレソンが生える水路があり、夏は水音を聞きながらの
食事もよさそう。
大豆の収穫を祝って大豆を使った料理を頂きました!名付けて「豆々菜々御膳」でございます。
赤米で炊いた大豆ご飯に味噌汁。
味噌汁の具はもちろん、ヤマキさんの味噌に豆腐に油揚げでございます。
湯葉に大根菜のあえもの。あえものにはおからと豆乳が使われています。
串に刺したお団子は地元でとれたこんにゃく芋のお団子です。ちょっとピリ辛でご飯にあいます。
厚揚げにはヤマキさんの醤油を含ませてありました。
左下の漬物はもちろんヤマキさんで作っているお漬物。
野菜、マイタケの天ぷらにうの花饅頭。うの花饅頭は長野県の「おやき」みたいで、
おかずとしても美味しく食べられる味とボリュームで美味しい!
「デザートかな?」と思って手を付けたので不意打ちの美味しさでした。
神泉水を使って仕込まれた純米酒までだしていただきました!
残念ながら虎谷は運転手でしたので眺めるだけ...。残念。
「味が濃くておいしい!」とのこと。食後のインタビューもお酒が入って楽しいものになるかな!
デザートでございます。
「豆姫」という商品名の豆乳のレアチーズケーキと「黒大豆ロールケーキ」。
「豆姫」はヤマキさんが一番初めに作った大豆を使ったスイーツです。
この商品が評判が良くてその後様々なスイーツ開発が始まった思い出深い商品だそうです。
ブルーベリーのジャムと相性がよく美味しゅうございました。
「黒大豆ロールケーキ」は抹茶のロールケーキです。中身のクリームにはこれまた豆乳が
練り込まれておりました。クリームと黒大豆の粒々感が良い感触を生みますです。
食事も済んでインタビュースタート!撮りためていただいていた大豆畑の写真を見ながら進みます。
インタビュー後は会場をヤマキさんの工場に移して工場見学と豆腐作り体験をさせていただきました。
コップに入れた温めた豆乳ににがりを加えてスプーンでさっと混ぜるだけ。
あっという間にできてしまうので余りにも簡単。「ヤマキさんの手作り豆腐教室」は簡単すぎて
企画できないかな...。
でも、私たちが作った豆腐と角掛さんが作った豆腐では均一さが違います!
やはり単純に見えて細かい技術の差は歴然です。ちなみにかき混ぜるスプーンを止める時に
「くっ」とスナップをかけてブレーキをかけるそう。芸が細かいです!
収穫した大豆は選別にかけられて等級が決められ用途が決まります。等級分けを見せて頂きました。
一番良い豆は湯葉や豆腐用。大豆のおいしさが直に伝わる食材に使われるのですね。
ちなみにヤマキさんでは来年蒔く種も自家採取した物を使います。使われる豆は一番良い等級の豆です。
二番目の豆は味噌用、三番目の等級の豆は醤油用になるそうです。
大豆の割合が少ないものへ順番に使われるのですね。
取材も終えて帰りにヤマキさんの売店によってお土産タイムです。
スイーツコーナーの前でいろいろご相談です。
虎谷は美味しそうなタルトを家族のお土産に買ってしまいました。「味噌タルト」でございます。
最後に「神泉・畑の樂校」の畑に立ち寄ってきました。
さすがに12月に入ると作物も減りますし、雑草との戦いもなくなるため心安らかに畑に行くことができます。
この畑で今年も春夏秋冬、いろいろと楽しませていただきました。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年12月16日
六本木ヒルズで「meccオーガニックトーク」
うっしーこと牛島真也です。
遅くなりましたが、イベントの報告です。
11月19日(金)六本木ヒルズで「meccオーガニックトーク」が開催されました。
主催は、大地を守る会も会員となっているみなと環境にやさしい事業者会議(mecc)。
毎年開催している「企業と環境展」の今年の目玉プログラムのひとつです。
当日、トークの様子は「USTREAM」で生中継されました。
コーディネーターは、オーガニックコンシェルジュの岡村貴子さん。
トークゲストは、大地を守る会職員で野菜ソムリエの小島潤子さんと、らでぃっしゅぼーやの潮田和也さん。
大地を守る会とらでぃっしゅぼーや。
オーガニック宅配業界を引っ張る両雄?!ですが、意外とこうした場で一緒になることは少なく、とても新鮮なイベントでした。
偶然にも両社ともレシピ本を発売したばかり。
岡村貴子さんが、大地を守る会とらでぃっしゅぼーやさんそれぞれの取組みについて、いろいろ聞き出してくださいました。
小島さんは「50分間もトークできるかな...」と不安そうでしたが、堂々とした話しっぷり?!でした。
「USTREAM」での中継の様子は、今でも見ることができます。
ぜひ見てみてくださいね。↓
大地を守る会事務局 牛島真也
映画「玄牝」公開直前スペシャルトーク開催
うっしーこと牛島真也です。
河瀨直美監督の新作『玄牝』の渋谷ユーロスペースでの上映が、
2011年1月7日(金)まで延長になりました。
河瀨監督と言えば、デビュー作『萌の朱(もえのすざく)』で、97年カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞。
2007年には、『殯の森(もがりのもり)』で同映画祭グランプリを受賞するなど、日本を代表する映画監督です。
映画『玄牝』は、"自然分娩"を行なっている愛知県岡崎市の吉村医院と、そこに集う妊婦たちの様子を追ったドキュメンタリー。
河瀨監督自ら16mmフィルム・カメラをかつぎ、お産という繊細な瞬間を見つめました。
※くわしくはこちらをご覧ください↓
大地を守る会では、「大地を守る会35周年」と連動して、映画『玄牝』とコラボ企画をいろいろ実施してきました。
河瀨監督の作品に対する思いや伝えるメッセージの根幹には、「自然環境に調和した、生命を大切にする社会の実現」を目指し35年間活動を続けてきた大地を守る会と通じるテーマが流れています。
コラボ企画のひとつ、「大地を守る会presents 映画『玄牝』公開直前スペシャルトーク」が、10月28日(木)東京・青山のウィメンズプラザ・ホールで開催されました。
遅ればせながらご報告させていただきます。
映画『玄牝』のダイジェスト版を見た後、河瀨監督を囲んでのスペシャルトークというプログラム。
司会は、J-WAVE「ロハスサンデー」のナビゲーターとしてもお馴染みの丹羽順子さん。
トークゲストは、フードコーディネーターの根本きこさん。
当日は雨にもかかわらず、150人以上と多くの方にご参加いただきました。
出産をテーマにした映画ということもあり、女性(特にお子さま連れ)の方が目立ちました。
お三方のトーク、会場からの質問も盛り上がり、終了予定時間を30分ほど越えて終了。
ご来場いただいた方のアンケートもご好評のものが多かったです。
ご来場いただいた皆さま、ステージ上のお三方、本当にありがとうございました。
私も試写などで何回か見ましたが、男性の方にもぜひ見ていただきたい映画です。
最近は立ち会い出産なども一般的になってはきましたが、男性にとっては生まれるまでなかなか実感がわかないというのが正直なところです。
多くの男性がこの映画を見て、お産について考えるきっかけになってくれたらうれしく思います。
東京では、渋谷ユーロスペースで1月7日(金)まで公開中。
これから全国各地で公開されますので、お近くの劇場でぜひご覧ください。
くわしくは公式HPで。
大地を守る会事務局 牛島真也
2010年12月 3日
江戸切子のお話 伝統を受け継ぐものづくり
晴天の12月2日(木)。
大地を守る会六本木事務所で江戸切子のお話講座を開催しました。
建物に隣接する桜の木はその葉を真っ赤に色づかせ、
会場3階のくもりガラスに、シルエットのように浮かび上がります。
きれいな光が会場にさしこみ、
ガラスがテーマの講座にぴったりのお天気です。
講師は、江戸切子制作会社のフォレスト・鍋谷孝至さん。
作品を目の前に、江戸切子の歴史から、フォレストのこれまでの取り組み、
そして現在にいたるまでを、幅広くお話いただきました。
ご自身、日々の生活のなかで、江戸切子を使って、生活を楽しまれる様子が、
伝わってきました。
そのなかで鍋谷夫妻が毎日の晩酌で愛用されているグラスのご紹介がありました。
そのグラスでビールをいただくと量を飲まなくても、ビールのおいしさを堪能でき、
年間でビールの消費量が200本以上減ったとか。
同じビールでもグラスの違いがさらにそのビールのおいしさを引き立て、
結果的に家の会計の節約になるなんていいですね。
鍋谷さんに、お持ちいただいたこれまでのフォレストの作品です。
大地を守る会でご紹介したグラスもあります。
美しさと丁寧な職人仕事の息吹が伝わる人気のフォレストグラスです。
こちらは江戸切子を削る道具のひとつです。
切子の模様ごとに使う道具をかえて制作します。
職人さんがガラスを吹き、さらに、模様ごとに道具をかえて、模様を誕生させる...
時間と手間をかけて初めて江戸切子は誕生します。
江戸切子のお手入れも実演いただきました。
お使いになっているのは、大地を守る会の台所石けんとナチュロンキッチンスポンジ。
江戸切子を洗ったあとの拭く工程は会場のみなさんとご一緒に。
使用しているのは、アバンティのオーガニックコットンふきんです。
会場のみなさんには缶入りのお茶をご用意し、缶から直接飲む場合と
こちらのグラスに注いで飲む場合と比較していただきました。
あらふしぎ!グラスに注いだお茶に、会場から「さらにおいしくなった~」とのお声が。
こちらのグラス、実はグラスが唇に触れると同時に、飲み物がなめらかに喉に
流れ込むよう作られているのです。
フォレストの鍋谷さんと醸造技術に精通した戸塚昭さんとのコラボレーションから生まれ、
口のなかにいれたときに、日本酒のおいしさを引き出す工夫がされています。
そのため日本酒はもちろん、お茶や水もおいしく味わうことができるのです。
ちなみに上のグラスは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 北辰」
北辰は北斗七星のこと。グラスには6つの星が刻まれ、
液体を注ぐことで、7つめの☆が浮かび上がる趣向です。
飲んで、見て、触って楽しめます。
こちらは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 魚子」。
液体を注ぐことで、グラスの中に模様が!新たな世界が広がります。
江戸切子は光の変化で表情が変わります。
講座終了後に、多くの参加者が会場に残って、その美しさを楽しんでいらっしゃいました。
手仕事ならではの趣向と、丁寧な仕事から生まれた江戸切子のグラスが
あるだけで、どれほど、毎日の食卓が楽しくなるだろう...。
そのことはきっと心の豊かさにもつながるだろう...。
きっと参加者のおひとりおひとりが感じられたのではないでしょうか。
講座終了後のみなさんのいきいきとした表情を拝見し、そう思いました。