東ティモールこども基金 の最近のブログ記事

2012年7月 2日

NEWS 大地を守る2012年7月号 GLOBAL REPORTS

GLOBAL REPORTS

大地を守る会では、フェアトレードや「互恵のためのアジア民衆基金」、「DAFDAF基金」などを通じ、

国内だけではなく、アジアを中心に海外の持続可能な社会づくりを応援しています。

今回は東ティモールとフィリピンでの支援事業についてご報告します。  (国際局 豊島 洋)

報告1  建国10周年を迎える東ティモール支援

自立したコーヒー産業と新しい暮らしを目指して


一杯のコーヒーからの国際貢献

 大地を守る会のコーヒー産地の一つ東ティモール。

16世紀からのポルトガル、日本、インドネシアの支配を経て2002年にようやく独立しました。

大地を守る会は2004年から株式会社オルター・トレード・ジャパンを通してコーヒーを取り扱いながら、

インフラや国内産業が育たない村落への日用品の調達を行うなど、コーヒーだけに依存しない暮らし

の仕組み作りを応援しています。


生産者が感じる10年。理想と現実

「外国統治時代に奪われたコーヒー農園内の土地の権利を取り戻すことが夢でしたが、残念ながら

果たせていません。政府は外国企業を送り込んでプランテーションを再運営させています」。エルメラ

県に住むコーヒー農民 ジュリオ・マデイラさんは言います。以前と比べてコーヒーの販売先は増えま

したが、フェアトレードとしての流通経路は少ないままです。「農民の子どもたが教育を受けるために

も、日本の皆さんにコーヒーを買い支えてほしいです」。

 独立後もまだまだ経済的に海外からの援助に頼らざるを得ない状況ですが、国を挙げて生活を向

上しようと頑張っています。東ティモールコーヒーを飲みながら世界に思いをはせてみませんか?

左 :今年は5月から収穫が始まり8月頃まで続きそうです。
   村人総出で収穫を行います。まだ飲んだことがない方は、ぜひお試しください。
中央:「コーヒー産地なのに多くのコーヒーが輸入されています。生活改善のためにも子どもたちには教育を受けさせたい」と
   マデイラさん。
右 :独立後に生まれた子どもたちの未来のために、コーヒー産業が新たな産業の懸け橋になることを願ってやみません。


告2 フィリピン・ネグロス島地震支援      

お互いを思いやる気持ちは不変

なかなか聞こえてこない被災状況                                         
 2月6日のお昼前、フィリピンのネグロス州東部の

沖合を震源とするマグニチュード6.9の地震は、バ

ゴン・バナナの産地であるネグロス島に大きな被害

をもたらしました。幸いなことに津波はありませんで

したが、建物の倒壊、道路の亀裂、土砂崩れなどが

各地で起こりました。30名以上の方が土砂に埋も

れ、多くの方が家を失いました。バナナの生産者も

被災されています。バランゴン・バナナを取り扱うオ

ルター・トレード社(以下ATC)は、翌日に被災地の

視察と支援を実施。大地を守る会も協力しました。

大地を守る会は、メールマガジンを通して支援金を

募り13,000円の支援金をお預かりし、DAFDAF基

金として合計10万円を支援しました。


3月24日子どもたちを励ますためにゲームを行いました(プラナス村)。


3月11日東日本大震災とネグロス島の被災者の
冥福を祈るため追悼キャンドルナイトが開催されました(ホマイホマイ村)。


ATCが行った支援内容

[2月13日] 地震と地滑りによる被害が多くでた、ネグロス東州ギフルガン市プラナス村の1,000 家

族に対して、それぞれコメ2キロ、イワシ缶詰3缶、マスコバド糖250g、ATC社員が集めた古着を配布。

[3月3日] 地滑りによる住居地被災で多くの住民が避難生活を余儀なくされているホマイホマイ村

の450家族に対してそれぞれコメ3キロ、干魚500g、マスコバド糖1キロを配布。ATCボランティア13名

の協力で仮の小学校教室を建設。

以後も同地において、継続的な支援が行われています。詳しい情報が入り次第お知らせします。



大地を守る会の震災復興支援

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