スイッチ!電力 の最近のブログ記事

2012年12月20日

ご家庭で使い終わった食用油を回収しています。

大地を守る会では、原発に頼らない社会の実現のために、ライフスタイルの転換を提案する

「スイッチ!電力」宣言しています。

代替エネルギー推進の提案として、使用済食用油を回収してディーゼル燃料化します。

使い終わった油の回収にご協力ください!
 
なお、ディーゼル燃料化した油は、大地を守る会生産者がトラクターなどの農機具の燃料として

使用し、野菜を栽培します。


ちなみにこのひと月で、会員のみなさんから208リットルの廃食油を回収しました。

廃食油を回収・精製している㈱ユーズさんによると、冬は揚げ物をする機会が増えるので、

回収量も増えるとのこと。

ごちそうが増えるこの季節、体重を考えると油の量が気になりますが、使った油はぜひ

回収にご協力くださいませ!


【回収詳細】※会員制宅配をご利用の方向けのサービスです

●回収するもの

・使用済、もしくは未開封の食用油


●回収容器

・使用済ペットボトル(容器の大きさは最大2リットルまで)

・未開封のものであれば油が入っていた容器
 (缶、ペットボトルはOK。ビンは割れる可能性があるので不可)

※油がもれないようにしっかり封をし、透明なビニール袋に入れてしばってください。

※配送1回につき、2リットルまで回収します。


●回収方法

・配送員に対面する場合:配送員に手渡し

・ご不在の場合:ハッポウ箱(なければコンテナ)に入れる


【ご注意】

・油は食用でサラダオイル、菜種油、ごま油、オリーブオイルなど、 ご家庭で使われる液状の油に

 限ります。

※企業、カフェ、レストランなどは対象外です。

※石油系のオイルなど食用以外の油は絶対に入れないでください。

・揚カスは入っていてもかまいません。

・賞味期限切れの油でもOKです。

・大地を守る会の商品でなくてもOKです。

・天ぷら油は揮発性はなく、危険物ではありません。

・容器が破損していたり、極端に汚れていたりするなど、 回収条件にあわない場合は、

 回収をお断りする場合があります。



冬は人が集まる機会も多く、揚げ物が多く作られるそうです。

大地を守る会
宇田川
 



2012年11月 8日

「ゆかいな野菜物語」

会員さんから回収した使用済み食用油をディーゼル燃料化して、
それを燃料にトラクターなどに使用し、野菜を栽培するプロジェクト
「ゆかいな野菜物語」。
/info/press/2012/07/-723.html

そのプロジェクトで使用済み食用油を
バイオディーゼル燃料・VDF※に精製してくれている
㈱ユーズさんの工場の見学をさせてもらいました!
さて、食用油はどのように燃料となっているのでしょうか。
ご紹介します~

※Vegetable Diesel Fuel(植物性軽油代替燃料)の略

まず、こちらの建物で油を植物性のものやラードなどに分別してまとめ、
油カスなどの取り除きます。
建物内はほのかに揚げ物の香りがします。


主に都内から集まってきた油です。
某有名ハンバーガーチェーンの油も届くそうです。


家庭から集まる油の多くは、ペットボトルに入ってきます。
ペットボトルの口の大きさにあわせた網で
効率的に油をまとめていきます。


大きなタンクに入れて油カスをいっきに取り除きます。
油カスも絞るとかなり油が出るので、
ここもしっかり有効活用します。


油を絞りとった油カスです。
この油カスは、肥料の原料として売られます。
リン酸やカリウムなどと混ぜて、肥料として売られるそうです。
無駄がありませんね!


ここからはVDFの精製工場です。
大きな機械に入れ、触媒などを化学反応させます。
一日に1,400リットル処理できるそうです。


油は使用用途によって酸性度が違います。
酸性度によって色も違います。
その酸性度にあわせて、精製に必要な触媒の量を調整します。


完成したVDFはディーゼル車に給油して
そのまま使えます。
工場内にある給油所。給油のホースを持つのは
㈱ユーズの社長、染谷ゆみさんです!


この精製工場はVDFを燃料として発電した電気で動いています。
これが発電機です。
ディーゼルも電気も、こうやってみるとなんだか身近ですね。


油を分ける工程は揚げ物の香りがしたり、
油カスをとったり「てんぷら屋さん」という感じでした。
でも精製工場の方にいくと「酸性度」や「触媒」など
化学的な工程があり、再びきれいな液体に戻っていて
なおかつ電気まで発電しているので、
まさに、身近なものがエネルギーになった!瞬間に
立ち会えたように思いました。

それと集まった油はもちろん、油カスからも油を絞り、
さらにその油カス自体も肥料になり...と
無駄のなさにびっくりしました!

現在、都内に油回収ステーションが200店舗、
また墨田区全域の保育園前で月2回油の回収を行っているそうです。
http://tokyoyuden.jp/facebook/facebookpage.html


大地を守る会の会員さんはもちろん宅配時に油を出していただいて、
そうでない方はお近くの回収ステーションを探して、
この身近なエネルギープロジェクトに参加してみては
いかがでしょうか。

TOKYO油田2017(ユーズ)
http://tokyoyuden.jp/


大地を守る会
宇田川


2012年10月 1日

NEWS 大地を守る2012年10月号 はじめよう ひろげよう キッチンからエネシフト

ご存知ですか?家庭から出る廃食油の行方

 1年間に出る廃食油の量は、家庭からは10万トン、飲食店からは25〜35万トンといわれています。そのうち、飲食店から出る廃食油の大部分はリサイクルに回されていますが、一方で、家庭から出る廃食油の実に9割は、そのまま捨てられているのです。
 これまで大地を守る会は、環境保全と消費者の安全・安心を第一に考えたエネルギー問題への取り組みを進めてきました。
 昨年4月11日には、原発に頼らない社会の実現に向けた「スイッチ!電力」宣言を行い、6つのアクション(左図参照)を発表。
そのアクション【3】「大地を守る会で自然エネルギーの導入をすすめます」を実現する取り組みの一つとして、昨年の7〜9月に「ゆかいな野菜物語」プロジェクトを実施しました。
このプロジェクトは経済産業省の助成事業で、宅配会員から回収した廃食油をバイオディーゼル( VDF)に精製し、大地を守る会の生産者が農機具の燃料として使用して、野菜を栽培・販売するというものです。3カ月間という限られた期間でしたが、会員の皆さまから回収した廃食油から2,308リットルのVDFを作り、4 .5トンのCO を削減することができました。
「ゆかいな野菜物語」(7月より再開)は、太陽光発電機など特別な機械を必要としない循環型代替エネルギーのプロジェクトです。
もし、捨てている廃食油があれば、資源としての活用を考えてみませんか。次ページからご紹介する「ゆかいな野菜物語」で、手軽にできるエネルギーシフトを、はじめましょう。

※ベジタブル・ディーゼル・フューエルの略。
廃食油を原料とするディーゼルエンジン用の新しい燃料。1993年に㈲染谷商店が世界で初めて開発に成功した。

スイッチ!電力 6つのアクション

1 電力についての消費者アンケートを実施します

2 自然エネルギー推進団体等、関連ネットワークと協同します

3 大地を守る会で自然エネルギーの導入をすすめます

4 原発に頼らないための「節電アクション」を募集します

5 消費者の声をいかし、世の中に提言を行います

6 原発のない、日本をつくります

 

「ゆかいな野菜物語」が再始動!

 昨年7〜9月にかけて行われた廃食油をエネルギー活用するプロジェクト「ゆかいな野菜物語」。今年の7月23日からは、継続的な取り組みとして新たにスタートしています。
 ネーミングが表すとおり、油(ゆ)が回る(かい)循環型代替エネルギーの実現を目指すこのプロジェクト。キッチンから出た廃食油をVDFに精製して生産者に提供し、そのVDFを燃料としてトラクターなどの農機具を動かします。
そして、栽培された野菜が宅配会員の食卓へと戻ってくる仕組みです。これまで廃食油を回収する生協などはありましたが、野菜の栽培・販売までをサイクルに取り込んだのは、大地を守る会が初めての試みです(大地を守る会調べ)。
 廃食油から精製したVDFは、大気汚染の原因となる硫黄酸化物ゼロ、呼吸器官障害の原因といわれる黒煙は軽油の半分以下と、とてもクリーンなエネルギーです。
 昨年は運搬費やVDFの価格などが課題になっていました。そこで今年は、株式会社ユーズのご協力のもと、ほぼ軽油と同等価格でVDFを販売。
また、2013年7月末までは、VDFの運搬費を大地を守る会で負担することにしました。
 今回は、プロジェクトに参加している生産者の富谷亜喜博さんと、廃食油をVDF化しているTOKYO油田(ユーズ)の染谷ゆみさんにお話を伺いました。

家庭から出る廃食油の回収にご協力ください

「ゆかいな野菜物語」プロジェクトの廃食油回収にご協力ください。あなたのキッチンから出た廃食油がVDFとして精製され、トラクターなどを動かして野菜作りに役立ちます。
回収方法は、廃食油をペットボトルに入れて食材配送時に大地を守る会へ渡すだけ。ゴミとして廃棄するよりも手間がかかりません。
そして何より、クリーンエネルギーにシフトする確かな一歩となります。持続可能で豊かなライフスタイルの実現を一緒に目指していきましょう。

富谷亜喜博さん
さんぶ野菜ネットワーク 代表理事
千葉県山武市で、小松菜やレタスなどの葉物野菜、スイカなどの果物など、多種多様な農作物を栽培。

 昨年から「ゆかいな野菜物語」に参加しています。VDFの存在は以前から知っていましたが、正直、農機具に影響が出ないか不安がありました。
トラクターなどの農機具は10年、20年と長く使うものですから、生産者であれば、誰しも感じることだと思います。ですから、VDFを使い始めた当初は、軽油とVDFを混ぜて使っていました。
 ハウスで使うと、軽油とのにおいの違いがよくわかります。ほのかに天ぷらの香りがするんですよ。
環境への優しさを体感する瞬間ですね。徐々にVDFの濃度を上げて繰り返し使ってもトラクターに影響はなく、軽油と変わらないパワーで動かせると実感できたので、今ではVDF100%で使用しています。ただ、トラクターの種類によってはパワーの差を感じるかもしれません。
私は3台のトラクターで試してみましたが、もっとも古いトラクターとの相性がよいと感じました。新しいトラクターは濾過機が繊細だからかもしれませんね。
 VDFは、一斗缶かドラム缶での配達が選べます。私は頻繁に耕運するほうではないので、一斗缶で購入しています。そのときどきでVDFが黄色っぽかったり赤みが強かったりと色は異なりますが、使用感に違いはありません。
 昨年は、軽油に比べてVDFの価格が高くコスト面に課題がありましたが、今年からは軽油と同等価格で販売されると聞き喜んでいます。軽油と大差ない価格なのであれば、環境に優しい方がいいですよね。
大切なのは、新しい試みをおもしろいと感じて、楽しみながら挑戦する気持ちだと思います。いろんな生産者がVDFを使って情報をみんなで共有できたら、誰もが安心してVDFを使えるようになると思います。

染谷ゆみさん
(株)ユーズ 代表取締役
廃食油を回収し再資源化する事業を展開。1993 年には、世界初となる廃食油の軽油代替燃料の開発に成功。

「廃食油は大切な資源。回収の広まりを期待します」
「廃食油は資源であり、東京は大油田」という発想から、東京の家庭や飲食店から出る廃食油を回収して再資源化しています。
 大地を守る会とは、1995年の宅配配送車へのVDF使用以来のお付き合いです。
ソーシャルビジネスの大先輩ですし、一緒にプロジェクトに取り組めて嬉しいですね。
 昨年の会員アンケートでは、「油は食用として使い切るから回収に出さない」という意見が7割を占めたと聞いています。会員の皆さんの環境への意識の高さを感じました。私は廃食油を回収している立場ですが、本当は1滴も廃食油が出ない社会が理想的だと考えています。
廃食油を循環できるからといって、どんどん出してほしいわけではないんです。ただ、1年間に出る廃食油の量は、家庭からは10万トン、飲食店からは25〜35万トンといわれ、家庭の廃食油の9割は、残念ながら捨てられているのが実情です。
固めて捨てる、紙に含ませて捨てるといった方法では、新たなゴミを生み出すことになってしまいます。
 これまで捨てていた廃食油を資源として捉え、「ゆかいな野菜物語」を通じて、回収に参加してくれる人の輪が広まっていくことを期待しています。

 

・回収するもの:使用済み、もしくは未開封の食用油(液状の油に限る)。

・回収容器 :使用済みペットボトル(最大2リットルまで)に入れ、ビニール袋に入れてしばる。

・回収方法 :配送員に手渡し、もしくはハッポウ箱・コンテナに入れる。

・回収に出される場合は下記URLを必ずご確認ください。
https://member.daichi.or.jp/news/dispdetail/contentscd/9/year/0/no/688

 

生産者の皆さんへ

VDFを使ってみませんか?

 「ゆかいな野菜物語」では、VDFの価格を120円/リットルにし、2013年7月末まではVDFの送料を大地を守る会が負担します。これは、より多くの生産者にVDFを使ってほしいという思いからです。
ご興味のある方、ご質問は下記連絡先までお問合せください。

お問合せはこちら:03-6661-1610(株)ユーズ(担当/河合)

 

 

いろいろなところではじめています、エネシフト。

野菜残渣をエネルギーに変える「ベジィエナジー」

 日々の宅配業務でどうしても出てしまうもの。それは、傷んで商品にならない野菜や、土で汚れた外葉などの野菜ゴミ(残渣)です。この残渣をエネルギーに転換するプロジェクトが「ベジィエナジー ~もったいナイをエネルギーに~」です。バイオエネルギー事業で実績のあるバイオエナジー社にご協力いただき、昨年の11 月14 日から継続して取り組んでいます。
 自然界に存在する微生物が残渣を約30日かけて分解し、バイオガスを発生させます。
このガスで、ガスエンジン発電機を動かして発電したり、精製・熱量調整・腐臭などの加工をして都市ガスにしています。

除染しつつエネルギーを生む「グリーンオイルプロジェクト」

 有機栽培による米・麦・大豆の輪作を実践してきた稲葉光國さんが代表を務める栃木県上三川町のNPO法人 民間稲作研究所は、放射能の除染からエネルギー自給までを循環サイクルで実現していく「グリーンオイルプロジェクト」を開始しています。この「グリーンオイルプロジェクト」は、大豆・ひまわり・なたねを育てることで除染を行いながら、圧搾した油から出た廃油をSVO化し、トラクターの燃料としたり、搾油後の残渣をメタン発酵させ、各種の燃料として利用していくことを目指しています。
 大地を守る会は、このグリーンオイルプロジェクトについても、どう関わっていけるのか、検討していきます。

※ストレート・ベジタブル・オイルの略。植物油(廃食油)をそのまま燃やしてしまう燃料のこと。



2011年8月18日

大地を守る会本社、電気使用量34%オフ!【6月度】

脱原発を目指し「スイッチ!電力」を宣言した大地を守る会。
/info/news/2011/0422_2815.html

電力についてのアンケートや
自然エネルギーについてのイベントなど
脱原発に向けた取り組みをさまざまに実施しています。
でも、まずは自分たちを見直さなくちゃ!と
本社の節電を開始。
冷蔵庫の使用数削減、ポットと電子レンジは撤廃、
蛍光灯を半減させるなどの対策を実施して、
企業や家庭の削減目標である15%を
大きく上回る34%(昨年同時期比)電力使用量を削減できました!

冷房はビルの一括管理なので、温度設定はできないのですが
ビル自体節電しているので、社内も暑い!
どこの会議室も締め切ると暑いので、
開けっ放しで会議しています。

個人的にはお弁当も温められないので
少しさみしくもありますが、
スイッチ!のためにささやかな一歩を踏み出しています。

大地を守る会 宇田川



大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli