大地を守る会のこと の最近のブログ記事

2015年4月 8日

大地を守る会のおいしさ凝縮! 2015/2/28 だいち交流会レポート

開催日:2015年2月28日(土)
会場:江東区東大島文化センター3階 第1・2会議室

「ふたたび・みたび、会ってみませんか」というテーマで開催された、江東会場のだいち交流会。

作る人・届ける人・料理する人・食べる人が、集まり、おしゃべりしながら、割烹着の会・消費者有志のみなさんが作ったごちそうをいただきました。味のおいしさはもちろん、お料理に使われた食材ひとつひとつの作り手が集結しているので、とても贅沢な食卓です。アットホームな雰囲気でおしゃべりできること、みんなで食卓を囲めること。そのおいしさは格別でした。

これこそが、だいち交流会の醍醐味です。

今年は大地を守る会40周年。複数の家庭が共同で購入する仕組み「共同購入」の発祥の地・東大島が会場ということで、「大地はじまり物語」と称して、ベテラン消費者、生産者へのインタビューショーも開催。当時の苦労話も飛び出して「ほんもののおいしさ」を巡るたくさんの思い出に会場は大盛況でした。

皆さんもぜひ、大地宅配のおいしさと「ふたたび・みたび、会ってみませんか?」。その場でのおいしさはもちろん、参加後に普段の食事が一層おいしく楽しくなること間違いなしです。交流会はもちろん、大地を守る会のイベントは、心からの「いただきます」と「ごちそうさま」が詰まっています。

(営業部 栗村)

江東会場・レポート掲載用写真.JPG

お待ちかねのごちそうタイム! 料理をとる時も楽しくおしゃべり。

このブログでも、レシピ、当日のメニュー、参加生産者のお名前リスト、マップをお見せします!

【レシピ】
江東会場交流会レシピ(考案者:割烹着の会).pdf

【メニュー】
2015江東会場 しおり メニュー.pdf

【リスト】
2015江東会場 しおり 生産者リスト.pdf

【マップ】
2015江東会場 しおり 生産者マップ.pdf



2013年9月17日

9/8(日)「ふるさと回帰フェア2013」が開催されました。

9/8(日)「ふるさと回帰フェア2013」が早稲田大学を会場に開催されました。

 

主催は、大地を守る会も事務局構成団体となっている、

認定NPO法人ふるさと回帰支援センター。

 

「田舎暮らし最初の一歩 最後の一歩」のキャッチコピーどおり、

「田舎暮らしに興味があるけど、何からはじめればいいのかわからない」

という人から、

「仕事、住むところなどいろいろ具体的に調べたけど、最後の最後、何となく不安」

という人まで、多くの来場者でにぎわいました。

 

2013furusato-soudan.JPG「ふるさと暮らし自治体相談コーナー」には、北海道から九州まで多くの自治体が出展。

多くの来場者が相談に訪れました。

 

「田舎暮らしトークセッション」も2つ開催。

  

「地域の未来をつくる働き方」では、

日本仕事百貨店の中村健太さんをコーディネーターにパネルディスカッションを行ないました。

  

また、

「農的ライフを始めよう」では、

NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事の宮治勇輔さんにコーディネーターを務めていただきました。

 

 その他、「ニッポン全国ふるさと市場」では、全国各地の農産物、地元の特産品などを販売。

「ゆるキャラショー」や「野良着ファッションショー」も開催されました。

 

2013furusato-ichiretsu.JPG 「野良着ファッションショー」の様子

 

審査員としてアッキーこと安倍昭恵首相夫人もかけつけてくださいました。

2013furusato-kinen.JPG 

一時雨も降ったりしましたが、多くの方にご来場いただきました。

会場に足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。

 

田舎暮らしにご興味のある方、「田舎暮らし入門講座」のご案内です。

*************************************************************************************************************

★☆★ 「田舎暮らしノウハウ講座入門編 ~田舎暮らしへの第一歩~」 ★☆★

 

来たる10/5(土)10:30~、ふるさと回帰支援センター(東京交通会館)にて

「田舎暮らしノウハウ講座入門編 ~田舎暮らしへの第一歩~」を開催いたします。

 

田舎暮らしに興味はあるけれど、どんな地域がオススメ?

田舎暮らしってどれくらいお金が掛かるの?

住まいや仕事はどうやって見つけるの?


農的な暮らしや自然の中で暮らしたいと憧れている方やちょっと興味がある方に、

田舎暮らしをするには、どんなステップで準備を進めていけばいいのか、

地域を選ぶコツや地域に溶け込むためのポイントなどを、

先輩移住者の失敗・成功の体験事例を踏まえてご紹介します。

夢を夢で終わらせない、最初の一歩を踏み出してみませんか?

田舎暮らしの専門相談センターのふるさと回帰支援センターの相談員が

田舎暮らしを始めるコツをお伝えします。

◇開催日時 2013年10月5日(土) 10:30~12:00
◇会  場   NPO法人ふるさと回帰支援センター
                  (千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館6階)
◇講  師   ふるさと回帰支援センター田舎暮らし相談員 嵩和雄・星久美子
◇参 加 費  無料
◇定  員    30名
◇受付締切  9月20日(金)
◇お問合せ CSR推進部(牛島)
◇共催 NPO法人ふるさと回帰支援センター
 ※大地を守る会は、NPO法人ふるさと回帰支援センターの事務局構成団体です。

 

 

 

 



2013年7月23日

8/7(水)中村哲 講演会~鉄砲を買うより水を引け~

大地を守る会も事務局構成団体となっている、

NPO法人ふるさと回帰支援センターが、医師・中村哲氏の講演会を開催します。

「入場無料」です。是非、会場に足をお運びください。

※添付のチラシをご持参ください(先着順となります)。

 

*********************************************************************************************************

★☆★ 中村哲 講演会 ~鉄砲を買うより水を引け~ ★☆★

 

【第1部・記念講演】

「鉄砲を買うより水を引け」

戦乱のアフガニスタンの砂漠で、人々の生命線である水を届けるために、

十年年にわたって、用水路建設の土木工事に挑んできた医師・中村哲氏。

三千五百ヘクタールの農地を回復、十五万人の機能を成功させた中村氏が語る日本人の心性。

 

【第2部・医師対談】

「いのちを支える」

鎌田實氏(医師・作家)

司会/菅原文太氏

 

■日時:2013年8月7日(水) 開場 15:30 /開演 16:00

■場所:参議院議員会館1F講堂

 〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1

■定員:300名 (入場無料・先着順)

 ※入場希望者は添付のチラシをご持ください。

■主催:いのちの党、NPO法人ふるさと回帰支援センター

■協力:(一社)蒲郡青年会議所

■お問合せ先:NPO法人ふるさと回帰支援センター(担当:副添)

 電話:03-6273-4401/FAX:03-6273-4404

  HP:http://www.furusatokaiki.net/

■チラシ: 20130807nakamuratetsu.pdf

*********************************************************************************************************

 



2012年6月26日

店舗スタッフ募集!農園カフェ&バル「Daichi & keats」(丸の内)

大地を守る会は3月に丸の内に
オープンさせました!
農家のおもてなしをモットーに
たっぷりの野菜を使った料理と
ゆったりした時間を過ごせる場所をめざして運営しています。
おかげさまで、多くのお客さまにきていただいているので、
店舗スタッフを募集します!

D&K_dy.jpgのサムネール画像

東京真ん中・丸の内から有機野菜を発信してみませんか?
ご興味のある方は下記ご覧くださいね。

↓↓↓
【店舗スタッフ募集】
新鮮な有機野菜のそれぞれの味をいかす、

イタリアンやスパニッシュ、モロッコなど
地中海を中心として料理方法で、
農園感あふれるメニューを提供しています。
創造的な仕事にチャレンジしたい方をお待ちしています。

/corporate/info/recruit/marche/



2012年4月19日

農園カフェ&バル「Daichi & keats」が大盛況!

3月に東京丸ノ内に農園カフェ&バル「Daichi & keats」をオープンして1ヵ月が経ちました。
おかげさまで連日大盛況です。

Daichi & keatsは「農家を訪れたときのように、たっぷりの旬の食材とさりげない気づかいで、元気と安らぎを感じられる場所」をコンセプトにしています。
フレンチ、スパニッシュ、イタリアンなど世界中のおいしい食事を、国産有機野菜や雑穀をふんだんにつかい農園感あふれるメニューで提供しています。
ドリンクも農園モヒート、農園サングリア、焼酎飲み放題(¥2,000)など充実しています。

体も心もリラックスできる新しいお店です。
ぜひ足を運んでみてくださいね。

Daichi&keatsweb.jpgのサムネール画像
 店内の様子


ランチタイム   11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
D&K 雑穀ワッフルエッグ・ベネディクト、D&K スペシャルパワーランチなど

ティータイム   15:00~17:00
オーガニックコーヒー&ティー、フレッシュハーブティー、雑穀茶、農園ジュース、雑穀ワッフルなど

ディナータイム  17:00~23:00(ラストオーダー22:00)
フレンチ、スパニッシュ、イタリアンなど世界中のおいしい食事が、雑穀や国産有機野菜をふんだんにつかった農園感あふれるメニューで楽しめます。
ドリンク:自然派ワイン、フレッシュハーブ入農園モヒート、農園サングリア、農園カクテル、本格焼酎、純米日本酒、韓国伝統雑穀ドリンク「ミスカル」など

■住所:東京都千代田区丸の内1-4-1 丸の内永楽ビルディングiiyo!!(イーヨ!!)地下1階
■電話番号:03-6273-4345 
■営業時間:月~土 11:00~23:00(LO22:00) 日祝 11:30~16:00(LO15:00)
■席数:53席

大地を守る会 広報担当 齋藤


2012年4月 3日

第10回日本環境経営大賞 受賞

持続可能な社会の実現に向け、
「環境経営の発展」と「環境文化の創造」を
進めるため三重県が実施している
「第10回 日本環境経営大賞」
(後援:環境省、経済産業省他)の
環境経営部門・優秀賞を受賞しました。

大地を守る会の事業目標自体が
環境保全と相反しないこと、
廃食油のエネルギープロジェクト「ゆかいな野菜物語」等
個々の取り組みへの評価をいただき、今回の受賞につながりました。
詳しくは環境経営大賞のホームページをご覧ください。
http://www.eco.pref.mie.lg.jp/taisho/

大地を守る会
宇田川



2012年4月 2日

news大地を守る4月号 特集 東京集会リポート 日本の食の未来を考える。

    対談

   「いのちのスープ」 料理研究家 辰巳芳子
 ×
大地を守る会 代表取締役社長 藤田和芳

辰巳 芳子(たつみ よしこ)
1924年、東京生まれ。料理研究家・随筆家。
料理研究家の草分けだった母、辰巳浜子氏から料理の手ほどきを受け、日本の家庭料理を究め、独自にヨーロッパにも学び西洋料理の研鑽も積む。良質で安全な食材を次世代に伝えようと、広い視野と深い洞察に基づいて日本の食に提言を続けている。

〈映画のご紹介〉
天のしずく
辰巳芳子さんの食への思いや言葉を映像化したドキュメンタリー作品。農と食を通して、人の命の尊厳を改めて考え直すための記録です。

2012年秋頃公開予定

3月3日・4日に開催された「大地を守る東京集会」。2日目のだいちのわでは、食の大切さを伝える料理研究家・辰巳芳子さんと大地を守る会代表・藤田和芳による対談が行われました。
その模様をお伝えします。

司会/経営企画課・中川啓
まとめ/企画編集チーム・宇都宮義輝


震災後の希望のよすがとなるのは個々の生命観なのです

―まず今の日本の食の現状について、どのようにお考えか、お聞かせください。

辰巳 一言で申しますと、「楽観は許されない」という事です。

藤田 昨年の東京電力福島第一原子力発電所から放出された、放射能のことを抜きには語れないと思います。今私たちは放射能が飛び散ったという、大変残念な時代に生きようとしています。東北や北関東という日本の重要な食料基地だったところが、津波や地震、そして放射能の大きな被害を受けてしまいました。
日本の食料自給率の大幅な減少を懸念しています。

―辰巳さんは2011年をどのように思い、過ごされたのでしょうか?

辰巳 どこから希望を、何を基本にして、私たちは希望の"よすが"とするかをずっと考えております。その希望の根幹は、人々が生命観を各々確立することだと思います。ご自分自身に問いかけてみてください。命とは何か、なぜ自分が生きているのか、そうした問いかけが非常に甘いのではないですか? これが甘いので、さまざまなよい志が、本当の目的地に到着することを難しくしています。

藤田 今、辰巳さんがお話され生命観。もともと生命でもある食べものが、私たちの生命を作ります。食べることに無関心・無頓着になっていくほど、生命というものが大事にされない。私たちの生きる時代は、そういう環境になっているのかなという気がします。辰巳さんの話を僕なりに解釈すると、そういう風に感じます。


大地を守る会の水産生産者にも大きな被害が。
写真は「骨なしサンマ」のO.B.Fのだの工場跡。

    食べることの向こうにあるもの食べることの意味を、日々問うことが大事
辰巳 ちょっと硬い言葉を使うのですが、何事も現象の向こうを見なくてはだめ。私たちは「作り方」、「食材」、「どのように食べるか」という3つのことをこなしていくのですが、こなしていく日々の向こうをちゃんととらえておかなくてはだめです。ついつい日常にまぎれてしまいがちです。

藤田 その向こうというのは何を見ようとされているのですか?

辰巳 それは、お手元にお配りした私の「食に就いて」というサマリーの、最初に書いてある言葉にあります。「ヒト」は生物としてのヒトであります。「人」は魂をもひっくるめての人間らしい人であります。人の命の目指すところ、陰にあって支えているのは食なのです。最後に宮沢賢治の言葉も引用しました。みんな塔を建てたい、塔を建てるように生まれています。自分の塔は何であるかということを、食べるということの向こうに見据えていないと、食べる意味はございませんありません。

藤田 私も忙しさにまぎれ、昼や夜をしっかり食べられていないという気持ちがあります。しかし、子どもが小さいときから毎日、朝ごはんだけは家族と一緒に食べるようにしています。生産者のことを話したり、想像しながら食べています。朝ごはんが私の一日の活力になりますし、私が元気にやってこられたのも、朝ごはんのおかげと言っても過言ではありません。

辰巳 人間というものは、なんでもないようなことのなかに、一番大切なことが隠されているのです。ここにいらっしゃるのは大地を守る会の会員さんが多いと思いますが、出だ汁しを引いて毎日のお台所を賄う方は手を挙げてください(半分弱の人の手が上がりました)。大地を守る会のメンバーとしては非常に少ないですね。これだけのお野菜を買いながら、なぜ出汁が引けないんですか? 世界のなかで日本の出汁ほど簡単、即席にできるものはございません。硬い骨を何時間も炊きだしてスープを作っている国がある一方、日本の出汁はどうでしょう。昆布や煮干しはつけておけば、あっという間に引けてしまうでしょう。カツオ節なんて一呼吸です。「おはよう」と言うのと一緒ぐらい簡単なこと。

藤田 先日辰巳さんのお宅にお邪魔した時、出汁について興味深い話がありました。どんな出汁を取るかによって人の性格が変わるということでしたね。

辰巳 例えば、坂本龍馬はカツオの中骨を使ったあら汁というものを食べていたそうです。あの並はずれた弾力性のある考え、行動力のもとはこの高蛋白によるものだと思うのです。おそらく土佐の人は代々そのように進化してきたと思います。それから、吉田松陰は冷静冷徹に物事を考えられる人でした。あの方は白身魚の地域の人です。出汁の魚の種類が違うだけで身体はもちろん、頭のなかまで違ってくるのです。


ポストハーベストの怖さを体験し、始めた「大豆100粒運動」

― 国が先頭を切って食の基盤を守っていかなくてはならないのに、食の安全を脅かすTPP締結に向け、舵を切りました。

藤田 大地を守る会はTPP(環太平洋経済連携協定)に反対しています。TPPに参加すると日本の食料自給率は、39%からわずか13%になると言われています。日本政府はそのことについて何も手を打たず、TPPに交渉参加しようとしています。
世界には約10億人もの人が飢餓で苦しんでいるのです。食料が不足する時代に入ろうとしているときに、食料を海外に委ねてしまっていいのでしょうか?

辰巳 外国にたくさんの食べものを依存しなくてはならない民族は弱いですよ。太平洋戦争で、日本兵の戦死者の約75%は餓死でした。兵へいたん站の確保をなしえぬままの凄烈な作戦の故でした。この餓死の多さは、この国の政治の体質に今も潜んでいるのではないかと用心しています。

―TPPについて、消費者の方にその危うさを伝えきれていないと感じています。そこで、辰巳さんの「大豆100粒運動」には一つのヒントがあると感じられます。

辰巳 大豆100粒運動は7年前に始めました。大豆100粒はだいたい子どもの両手いっぱい分。小学生に手のひらいっぱいの大豆を撒いてもらおうという運動です。私自身、以前、輸入小豆のポストハーベスト(収穫後農薬)で、異様な痛さとかゆみに襲われたことがあります。それまでも私は悪いものは食べないよう気を付けていましたが、その痛みをきっかけに、利己主義ではだめ、実態が変わらなければだめだということで、大豆撒きを考えたのです。今までに2万人くらいの子どもたちが大豆を撒いてくれました。もちろん、これだけでは自給率の低下を食い止めるのは困難。ただ、大豆を撒いたという幼い時期の経験が、将来いよいよという時に、役立ってくれればと願っております。

藤田 辰巳さんの大豆100粒運動は、日本の食料に対して私たちは何ができるのかという問いに対しての一つの答えだと思います。まずは「ちゃんとしたもの」、「信頼できるもの」を買って、「ちゃんと食べる」行為こそが、巨大なTPPに対抗する力になるだろうと思うのです。政治家
だけに任せていてはだめ。私たちに何ができるかということをいつも考えていたいのです。辰巳さんの大豆100粒運動の本質はそこではないかと思います。

辰巳 思想は、思想で終わってはだめです。良い思想というものは、具体の場に下りてくる。この具体の場から、それを概括して、思想に持ち上げ、また思想から、具体の場に下りてくるものす。
この循環が大事なのです。

藤田 大豆100粒運動は象徴です。その先に生産者に大豆をもっと作ってもらって、それを加工するとうふ屋や納豆屋が元気でいて、それを食べる人、支える人がいて、循環が成り立つわけですよね。


愛は意志である強い意志と愛が日本を変える

辰巳 やっぱり大人社会で撒いてもらう段階になっているのです。
うれしいことがありました。生産者の方が農業高校の学生に大豆の栽培法を指導してくださり、農業高校の生徒が小学校の指導に行ってくれることになりました。希望はこういうところにあるのでしょう。その希望には愛があるのだと思うのです。
愛というものを、みなさんもう一度考えてください。生きることの最高のかたちは愛することです。愛するということは、まずは神仏を愛することに始まり、それから人、それから物事を愛すること。愛は好き嫌いではありません。愛は意志です。ですから私は、大豆100粒運動の趣意
書には、「大豆100粒運動の意志」という言葉を使っています。
今日本人の意志は非常に薄弱だと感じます。

藤田 それでも私たちは生きなくてはなりません。ですから、薄弱でも、小さな営みでも、そこから変えていくしかない。そこに意志が必要ですね。決して絶望しないで、小さな希望から一つひとつ前に進むことが大事かなと思います。私たちは今の社会を作るのに効率や生産性を求めてきました。愛とか祈りとか、効率の悪いものから離れて、ひとり一人が分断されてきました。私がとても大事にしたいのは生産者・加工品メーカーと消費者と、ばらばらにされた関係を自分たちの意志で取り戻すことだと思います。生産者や、例えば地域の小さなパン屋や納豆屋とつながること、そして、小さなお店も生産者とつながることが大事。ちゃんとつながっていれば、TPPなんか怖くありません。
辰巳さんのお話では、そこに流れるべきものは愛だと。消費者は生産者に、生産者は消費者に感謝するという、そこに愛があり、しかもそれは意志だとおっしゃっています。ひとり一人が強い意志をもったとき、私たちは別の社会を作ることができるんですね。東日本大震災という大きな犠牲を経て、今我々ができることは、目の前のばらばらにされてしまった様々な関係性を、もう一度取り戻すことではないでしょうか。



― 辰巳さん、貴重なお話をありがとうございました。大地を守る会としても、大豆100粒運動に協力していく予定です。
日本の食の未来のためにともに歩んでまいりましょう



2012年3月 1日

NEWS 大地を守る2012年3月号 環境百科

環境ジャーナリスト・天笠啓祐が身近な環境問題を読み解く

輸入食品添加物での違法行為相次ぐ食品添加物の輸入依存度が増しています。そのため不純物が多いものや、違法なものが大手を振って出回るようになりました。それを象徴する出来事が起きています。

 昨年12 月5 日、食品衛生法に基づく安全審査を受けていない遺伝子組み換え(GM)微生物を使って製造したうまみ成分を持つ添加物2 種類が大量に輸入され、流通していることが判明しました。輸入したのはキリン協和フーズなど4 社で、輸出したのは韓国に本社があるCJ 社。同社のインドネシア工場で製造されたものです。これらの添加物はカツオ節とシイタケの風味を出すために、たれ、つゆ、だし、かまぼこなどの水産加工品やハム、ソーセージなどの食肉製品などに用いられています。こうした添加物の輸入量は年600 ~ 700トン、食品としては180 ~ 200 万トン。多様なGM 食品添加物が堂々と違法流通していたことになります。

 さらに12 月22 日、安全審査を受けていないGM 微生物を用いて製造した添加物をBASF ジャパンが輸入していたことが判明しました。リボフラビン(ビタミンB2)は清涼飲料水やたれなどの着色料や栄養強化剤に用いられ、キシラナーゼはパンを作る際の酵素に用いられています。過去3 年間で、リボフラビンは医薬品原料として約82 トン輸入され、その内36 トンが食品添加物として使用され、キシラナーゼは0.6 トン輸入されていました。

 今回違法流通は、いずれも企業からの報告がなければ、そのまま流通していたと思われます。国にチェック能力がなく、企業からの報告頼みというのが現実です。しかも、違法流通が確認されても、添加物と食品の回収を命じたのは、3 年間でわずか0.6 トンしか輸入されていないキシラナーゼだけ。しかも、「販売された量が少ないため、パンの流通に影響はない」というコメントまで付け加え、企業側に配慮しています。

 さらに問題なのは、安全審査の手続きを開始したり、手続き開始を促し、承認を急ぐことで問題を処理しようとしています。これは本末転倒。輸入食品添加物が増えてきたことで、チェックされにくくなってしまいました。今回見つかった違法流通は氷山の一角にすぎず、遺伝子組み換えを含めて、まだ多数のずさんな食品添加物が流通しているものと思われます。
優先すべきは、国のチェック能力を上げることで、承認を急ぐことではないはず。また、違法行為を行うと企業は大変な損害を受けることを示さなくては、今後また、このようなことがまかり通ってしまうのです。

天笠 啓祐(あまがさ けいすけ)
ジャーナリスト。遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン、市民バイオテクノロジー情報室代表。著書に『遺伝子組み換え作物はいらないー広がるGMO フリーゾーン』『世界食糧戦争』ほか多数。


NEWS 大地を守る2012年3月号 安心安全の農業を再び!

東日本大震災から1 年。原発事故に立ち向う福島の農家の声

安心安全の農業を再び!

東日本大震災から1 年。原発事故に立ち向う福島の農家の声
東日本大震災の発生から間もなく1 年。
太平洋沿岸を襲った大津波を受けた地域では、
深い悲しみを背負いながらも、
復興に向けて一歩ずつ前に歩みを続けています。
しかし、東京電力福島第一発電所の事故の収束は険しい道のりです。
放射能は周辺住民の日常を奪いました。
第一次産業が盛んな福島県の大地や海を汚染しました。
それでも福島の農業の未来を信じ、頑張る
福島の農家の声に耳を傾けてください。

農地を襲った津波と放射能・福島有機倶楽部(浜通り地区)

津波被害と注文激減 二重の苦しみにもがく日々

 福島有機倶楽部は大地を守る会の生産者の中で、福島第一原子力発電所に最も近いグループです。すでに、浪江町の生産者は福島県を去り、田村町の生産者は遠い避難先で避難指示解除を待っています。現在もいわき市で大地を守る会向けに野菜を出荷している2組の生産者にお話を聞きました。
 3月11日、福島有機のメンバー・小林勝弥さん、美知さん夫妻の畑では、大地を守る会向けに出荷予定だった春菊の手入れの真っ最中でした。小林さんの農園では福祉サービス事業所と提携して、一般企業で働くことが困難なハンディを持つ人たちに、農作業を通じた社会参加の場を提供しています。3月11日、激しい揺れの後、津波警報を聞いた小林さんたちは大急ぎで車に飛び乗り避難。仲間全員無事でした。しかし、警報解除後、小林さんたちが目にしたのは海から流れてきゴミ、魚の死がいや稲わらなどで覆われた畑の悲惨な姿。ボランティアの協力もあり、一か月ほどで農作業を再開することができましたが、畑は海水をかぶり、塩分に弱い作物は栽培できなくなってしまいました。
 大地を守る会では福島有機倶楽部の野菜の放射能検査を実施。暫定基準値を大きく下回る数値であることを確認し「福島と北関東の農家がんばろうセット」を中心に取り扱っています。しかし、ほとんどの売り先からの注文はなくなりました。「収入はほとんどゼロ。大地を守る会の注文は、本当にありがたい」と勝弥さん。しかし、美知さんたちは、ここで供に働く仲間の今後が心配だと言います。「一般企業になじめない彼らは、ここの仕事が好きだと言ってくれます。でも、彼らの健康も心配だし、この事故で農作物の収入が激減したこともあり、一緒に働くことは困難......」。小林さんたちの苦悩は続きます。


いわき市で農業を続ける左から阿部哲弥さん拓さん親子、小林美知さん、勝弥さんご夫婦。

高い放射能で農地を放棄も夢はあきらめない

 もう一組のメンバーの阿部拓さんは、宮城県出身の方。脱サラ後農業で生計を立てようと、東北地方では比較的温暖ないわき市に移り、有機農業に取り組んでいました。阿部さんの畑の一つは第一原発から約30キロメートル圏内。津波の被害には遭わなかったものの、6年前に借りたこの有機認証取得の圃場からは1万ベクレル/キログラムを越えるセシウムが検出されました。放射能低減のため様々除染を試みましたが、顕著な効果は得られず、この農地での栽培を断念しました。阿部さんは、福島県内の汚染の少ない農地を息子さんの哲弥さんに任せ、故郷の宮城県に土地を取得し、そこに拠点を移し、再起を図っています。「農業を始めるとき、農家出身の父親から絶対食えないと言われました。でも、なんとか食えるような農業を目指してきたんです。ここでやめるわけにはいきません。後を継いでくれる息子にも後悔だけはさせたくない」と力を込めて話しました。


津波で浸った場所を指す小林さん。海と畑の間にごみ集積場があったため、被害が少なかった。


津波が襲った直後の写真。手前は流れ積もった稲わら。海水の下が小林さんの畑です。

安全でおいしい米作りをあきらめない・ジェイラップ(須賀川市)

昨年の成果をベースにさらなる挑戦が続く

 本紙12月号でお伝えしたとおり、約300 の圃場のお米のほとんどが放射能不検出(核種ごと検出限界値概ね10ベクレル/キログラム以下)という成果を得た須賀川市のジェイラップ(稲田稲作研究会)。2011 年収穫米の予想をはるかに下回る数値に、生産者一同ひとまず胸をなでおろしました。しかし、ここまで来るには苦しい道のりがありました。
 「岩城(いわしろ)の国・福島と教えられ、地震の少ない土地だろうという安心感がありました。しかし、会社の建物が引き裂かれ、農道が蛇のようにうねる姿をみて、恐ろしかったです」と語るのは、ジェイラップの若手メンバー伊藤大輔さん。
 「この地域も10月ごろになってようやく道路の整備も終わり、震災の傷跡は少なくなったと思います......。
 しかし、原発は想定外でした。震災直後は地元のものはもちろん、自分たちが安全にこだわって作ってきた農作物を食べていいのか、本当に不安でした。すぐにでも検査をしようと動いたのですが、どの測定器メーカーも予約待ち状態で、途方にくれました。ようやく7月に、大地を守る会から検査機を借りることができ、出荷用の農作物はもちろん、自分たちの食べ物も検査ができるようになりました」。


土壌調査用のサンプルを手にする伊藤大輔さん。二人の子供を抱え、自分の子どもにも安心して食べさせられる農作物作りがベースだと話します。

反転耕でさらなる安全確保を目指す

 ジェイラップでは今年の田植えに向けて、収穫後の田んぼの綿密な土壌検査を行っています。「田んぼの水の取り入れ口、中央、排水口の土壌サンプルをすべての田んぼで検査を行っています」と伊藤さん。検査と並行して田んぼの除染作業にも着手。「3・11にばらまかれた放射性物質の約9割は、地表10センチメートルのところで留まっています。政府が除染方法の一つとして、表層の汚染土を削り出す手法を提案していますが、それは非現実的です」と伊藤さん。「例えば、1ヘクタールの田んぼで、約5 センチメートルの土を運び出すのには少なくとも大型ダンプ40台は必要。コストも受け入れ先も課題が多いのです」。
 そこでジェイラップでは、田んぼでは普通行わないプラウ(反転耕)という手法を採用しました。地表から25センチメートルくらい掘って、土を反転させるのです。放射能の約9割が蓄積する表層部と、汚染されていない深層部の土を入れ替えることで、稲が放射性物質の吸収するのを大幅に防ぎ、生産者の被ばくも軽減します。
 こうした取り組みで希望が見えてきたのでは?と問い掛けると伊藤さんは何度も考え込み、言葉を探しながら、若い農家の複雑な心境を打ち明けてくれました。「こんなことを言ったら商売下手と言われるかもしれませんが......。無理をしてまで、福島のお米を買ってくださいとは言えません。選ぶのは消費者の方です。自分も小さい二人の子どもを持つ身。検出値がゼロがいいという気持ちもよくわかります。だからこそ私たちは放射能ゼロベクレルを目指し様々な取り組みを行います。その結果、私たちの農作物を'おいしくて安心だから、買ってみたい'と言われるまで、自分たちは努力を止めません。結果も徐々に付いてきています。だから、これまで以上に安全な食べものを作る農業を続けるしかないのです。消費者の方には、その姿をぜひ見続けていただきたい」。
 本誌でも、ジェイラップの取り組みについて今後も情報を提供していきます。


プラウの様子。田んぼの表土を剥ぐことは、これまで農家が丹精込めて作ってきた栄養豊富な土壌を捨てることに等しいのです。

自主検査で信頼回復・ゆうきの里東和(二本松市)

里山の循環型農業の夢を打ち砕いた原発事故

 最後にご紹介する、「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」[二本松市(旧東和町)]。原発からの放射性物質の主たる拡散経路からは外れましたが、森林などでは1万ベクレルを越える数値が検出されている場所もあり、空間線量もおよそ0・8マイクロシーベルト/時を計測します。  ゆうきの里東和は、道の駅での農産物直売所を軸に、過疎化が進む山村を再生しようと2005 年に設立されました。もともと桑の産地でしたが、国内の養蚕・繊維産業の衰退とともに、桑畑は放棄されました。このままでは村の崩壊を免れないと、里山での循環型農業をキーワードに、農業を志す新規就農希望者を集い、村おこしをスタート。その成果が実り、これまで35人もの30〜40代の新規就農者を受け入れています。大地を守る会への出荷は、売り先の少ない新規就農者の経済的自立の一助として大きな役割を担っていました。
 そんな夢を求めた里山にも放射能は降り注ぎました。「肥料に利用していた落ち葉、雑木林の広葉樹を利用したシイタケ栽培、春先の山菜......、放射能はこうした里山の恵みを台無しにしました。資源循環型の里山の農業にとって、手足を奪われたに等しい」と、協議会理事長の大野達弘さんは憤ります。


道の駅「ゆうきの里東和」を前に代表の大野達弘さん(左)と佐藤佐市さん(右)。

安心安全を計測し地元消費者の信頼を回復

 ゆうきの里東和では、10台の空間線量測定用のガイガーカウンターと、3台の精密な検査器を導入して農作物や土壌の検査を行っています。その検体数は1000 を優に超えています。
「空間線量と土壌の分析に相関関係があることがだいぶ分かってきました。これをもとに、耕作できる農地か否か見極めようと考えています」と副理事長の佐藤佐市さん。
 また新潟大学の土壌学の専門家・野中昌法教授の協力のもと、事故後早い時期から土壌の放射性物質の農作物への移行を調査しています。昨年の調査の例では、耕作地が4600 ベクレル/キログラムの土壌であっても、精米された米は不検出でした。こうした傾向は里山の土壌性質に関係があると言います。「チェルノブイリでの土壌調査の経験もある野中教授は、この地域の土壌の性質上、農作物への放射性物質の移行は少ないだろうと、当初から予測していました。この地域に多い腐葉土は団粒構造を作り放射性物質を固定する傾向があり、植物に移行させにくいのです」と大野さん。この調査内容は農業継続することへの希望の光となりました。
 ゆうきの里の検査の様子は多くのマスコミに取り上げられ、県内外からも視察が後を絶ちません。県内遠方からわざわざここの野菜を買いに来る人も多いとか。
震災後、ゆうきの里東和には5人の新規就農者もありました。


ベラルーシ製の検査器に、収穫した農作物を入れる様子。写真はふきのとう。


土壌を計測するために乾燥作業が行われていました。本来農家のやるべき仕事ではない作業が増えているのです。

見守ってください。福島を風化させないために福島県の農家たちの放射能との闘いはこれからも続きます。
「風評被害ならぬ風化被害がもっともつらい」と福島県民は言います。
 産地では放射性物質を農作物に移行させない栽培技術の確立に必死に取り組んでいます。大地を守る会でも汚染した農作物を流通させないための検査・公開体制を強化しています。消費者の方に福島はもちろん、国産野菜を安心して食べていただけるよう努力を惜しみません。もちろん食べる、食べられないという判断は消費の方にゆだねられますが、ぜひ福島の農業を見守ってください。「放射能になんか負けていらんねぇ、がんばっぺ福島」はまだまだ、これからなのです。
(企画編集チーム・宇都宮義輝)



2012年2月 1日

NEWS 大地を守る2012年2月号 やまけんの大地を守るうんまいもん探訪




 世界中どこでも、その国でもっともたくさん穫れる農産物からお酒が造られます。
イギリスでは麦からビールやウイスキー、フランス・イタリアではブドウからワインができます。
そして日本はコメの国、だから日本酒はコメから造られるわけです。
 いっとき、日本酒ブームが来て透明な酒が流行りました。

無色透明で、呑んでも水のように端麗で甘い香りがする新しいタイプの酒がブームを生み出しました。
この透明さは磨き抜いたコメと酵母、そして炭濾過という技法でもたらされていました。
活性炭が匂いを吸着してくれることは有名ですが、酒の匂いや雑味消しにも使われていたのです。
けれども透明感を追求するあまり、肝心要の味や特徴的な香りまで消してしまう酒も多いことが問題でした。
 時代は変わり、いまは個性のある酒が人気を呼ぶようになり、強い炭濾過を施した透明な酒ばかりではありません。私は大地を守る会の「種蒔人」というお酒が大好きです。
これを白い磁器の猪口に注いでみると、ほのかに琥珀色でしょう?
また、素晴らしい料理酒として有名な「蔵の素」の色は、ほとんど褐色と言っていい。
これが本来のお酒の色だと思うのです。
 こうした色つきのお酒は旨みが濃いので、料理に合わせて呑むのが吉。
それも、舌が麻痺してしまうような「冷や」で飲むよりも、圧倒的に「お燗」の方が美味しい。
お酒で冬の夜長を楽しみましょう!

山本 謙治(やまもと けんじ)




NEWS 大地を守る2012年2月号 くらすことつながること


  寒い季節がおとずれると「どうしようかな」と思います。それは、味噌づくり。今年は「どの豆を使い、どの麹にしようか」と、そんなことを考えはじめるのです。
味噌を仕込んでいる人は周りに多く、何人もから「味見」と称する自家製味噌をいただきます。
おなじ豆、おなじ麹を使っても、その人、その家で味はずいぶんちがいます。しっかりした味噌、やわらかな風味の味噌、塩が強い味噌。その人の手とその家の空気が、それぞれの味噌をつくり出すのを感じます。
 味噌づくりをはじめるまでは、家での味噌作りを「むずかしい」と思いこんでいました。でも、友人に教わったところ、とても簡単。
1 日か半日の作業で、半年後にはおいしい味噌ができるのです。
前日の夜、豆をたっぷりの水に浸けます。この作業をわすれないようにするため、いつも、豆を目につくところに置き、メモ書きしておきます。翌朝、目が覚めると、ふっくら膨らんだ豆がまっていてくれます。
豆を圧力鍋で煮て、つぶして、塩と麹と混ぜる。空気をなるべく抜くようにして、保存容器へ。作業を確認しながら、話しながら、味噌づくりを進めます。
仕込んだ味噌は、しばらくしたら「天地返し」を。これは、上と下の味噌を入れ替える作業。でも、うちではしません。それでも、おいしい味噌ができるのです。麹の力はすばらしい。
仕込んだ味噌は、半年後から食べられますが、わたしは、1 年、寝かせてからいただきます。みずみずしい味噌は自家製ならでは。
 こうして、その家らしい味噌ができ上がっていくのです。

いままで、味噌づくりは、友人と夫との3人での作業でしていました。わが家の味噌づくりは、すべて手作業。豆をつぶすときにフードフロセッサーを使う方法もありますが、手のほうが作業が早いのです。つぶす作業を手早くするには、男性の力があると助かります。
 でも、今回は様子がちがいます。
3.11 を受け、それぞれの生き方、在り方を見つめ直しはじめた人もいると思います。わが家もそう。しばらく、夫と別々に暮らすことになりました。夫はすでに自分用の味噌を仕込み終わったところ。わたしの味噌づくりは、これからです。どこで、どんなふうに味噌を仕込むんだろう。
自家製味噌は、麹が生きています。発酵がつづいています。食べるなら、ぜひ、生きている味噌を。
 


廣瀬 裕子(ひろせ ゆうこ)
作家。日々の暮らしがその人を育むという思いを言葉に乗せている。著書に『できることからはじめています』、『まいにちのなかにオーガニック』など。3.11 を受け5 年後10 年後のこどもたちが健やかに育つ会を立ち上げた。
http://y-hirose.com/





NEWS 大地を守る2012年2月号 今月の数字 vol.53

約1000万円

経済産業省庁舎が原発の電力を使わない電気を購入して、削減した電力料金

 みなさんは、ある一定以上の契約電力であれば、原発の電気を使わない選択ができることをご存知ですか?
 日本では段階的な電力自由化により、現在ではおもに50kW 以上の契約電力であれば、東京電力や関西電力などの大手電力会社以外の、原発を持たずに電力を供給する会社「PPS(特定規模電気事業者)」から電気を購入することができます。
残念ながら、自由化の対象には個人宅やコンビニなどの小規模の電力需要家は入っていません。
しかし、すでに多くの学校や自治体、官公庁の庁舎などはこのPPS から電力を購入しているのです。
 PPSから購入する最大のメリットは、原発の電力ではないということはもちろんですが、電力料金が安くなる場合が多いということです。なんと原子力発電所を管轄する経済産業省では、PPSと契約することにより年間約1000万円もの電気料金を削減しています。
自治体でも、立川市の積極的な取り組みが知られています。
しかし、PPSの電力全体のシェアは全国でわずか約3%程度。PPSの市場拡大=原発を使わない市場の拡大とも言えます。
この動きは今後も注視していきたいですね。

 PPSについてもっと知りたい方は下記ホームページをご覧ください。
http://www.enecho.meti.go.jp/denkihp/genjo/seido.pdf
 PDF の12 ページにタイトルの内容があります。

(原発とめよう会・藤岡玲子)



2012年1月13日

大地を守る会本社、電気使用量40~45%オフ!【8~10月度】

脱原発を目指し「スイッチ!電力」を宣言した大地を守る会。
まずは自分たちで、と節電をしています。

報告が遅くなってしまったのですが、
8~10月は以下のような節電結果となりました。
(※空調はビル管理のため、下記の計算に含まず)

8 月 45%オフ
9 月 45%オフ
10月  40%オフ

冬場の今も、電子レンジやポットは使っていません。
節電開始当初には、お弁当を温められないなんて!
という意見もありましたが、
すっかり社員も慣れたようです。
もともとわっぱ弁当使用率が高い社内なので、
レンジを使わない人も多いのですね。
また、新たにわっぱ弁当を使い始めた人は、
木が水分調整してくれるので、
ごはんがべちゃっとならず、
冷たくてもおいしく食べられる!と
喜んでいました。
節電は無理なく、楽しく続けたいですね!

大地を守る会
宇田川


2011年12月 1日

第6回きのこ生産者会議報告

 うっしーこと牛島真也です。

佐藤輝美CSR運営委員による、第6回きのこ生産者会議報告をお届けします。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

11月10、11日の2日間にわたり、長野県須坂市で第6回きのこ会議が行われました。


開催された会場は、長野県須坂市須坂温泉古城荘。
ちょうど菊が満開で、あちこちにものすごく手を掛けた菊の花が飾られていました。

kiku-okugai.JPG

旅館のエントランスからの眺め


kiku-sitsunai.JPG   
中から中庭を眺めたところにも

 

美しい菊の花を横目に見つつ会場へ

kaigi.JPG 
14:15分より会議開始です。


まず、藤田社長のあいさつ、2日目の施設見学を引き受けてくださった、

有限会社キノコ村の荒井社長からお話がありました。
 
14:30分よりキノコの栽培基準についてのディスカッションが始まりました。
まず、なぜ、ここで、栽培基準のディスカッションを行うのかの、説明がありました。
 
今までは、Non GMの資材を使用する、国産のものを使用する、というのが大きなテーマだったのですが、

Non GMの資材の証明書が取りづらくなってきているということと、

(証明書をだしてくれない資材屋さんが増えてきた)原発事故による放射性物質の飛散の問題があり、

ここで改めて培地の基準の見直しを感じたため、今回の会の開催に至ったとのことでした。
 
この背景には、福島産のオガ粉(おがくずの粉)が全国シェアの3~4割を占め、原発事故の影響で、関東圏での福島産以外のオガ粉を確保するのが難しくなっているのではないか、ということと、米ぬかについても同様な心配がある、ということがあります。
 
ここで、各生産者にそれぞれの状況の確認と、今後の見通しについて話していただきました。
 
いずれの生産者の皆さんも、気にしておられ、すでに放射性物質について汚染されていないことが確認された資材の確保に手を打たれていました。証明書のほうも、みなさん、資材屋さんが出してくれた、ということで、一応なんとかなっている、という印象をもちました。
 
一応としたのは、放射線の影響が長期にわたる場合、果たしてこのまま確保し続けられるかどうかについては不透明だ、というその場の見解があったからです。
 
ただ、原木しいたけについては、原木のシェアも福島が全国の約1/3を締めており、西日本から原木を運んでくるとなると、そのコストもあり、なかなか難しい問題が残っているようでした。
 
林野庁から出ている資料にはキノコ類の移行係数は3、となっていたのですが、実際はそこまで高くなかったことが、測定値の報告から確認されました。

かといって、やはり培地にはいっているのでは、キノコに入る可能性が高くなってしまうので、

やはり、培地に入らないように資材を手配するのが一番要になるということも改めて確認されました。
 
最後に参加した消費者CSR運営委員からのあいさつがありました。
その中で陶消費者運営委員が、「キノコは自然界の中で、生産者(植物)、消費者(動物)分解者(菌やバクテリアなど)に分けたとき、分解者にあたり、分解しつつ、そこから食料がとれるということはすばらしい。」と言われたのが印象に残りました。

 
2日目は、有限会社キノコ村さんの栽培施設を2箇所見学しました。
 
1箇所目はレトロな感じで、いろんなキノコが、一緒のお部屋で栽培されていました。
案内してくださった、キノコ村さんの荒井さん(社長の息子さん)は、サーカス小屋、なんて表現をされていましたが、

色々な色のキノコが、レトロな感じの同じ部屋にあるのは、なんか楽しげで、みんなでわいわいいいながら大きくなっていっているように見えました。
普通、同じキノコだけを一部屋で育てることが多いそうで、他の生産者の方もびっくりされていました。
 
2箇所目は、うってかわって近代的な建物で、3階建ての高さの建物が吹き抜けになっていて、

棚がびっしりあり、そこに培地が入っているポットが、コンピューター制御されたクレーンで運び込まれて、整然と並んでいました。

そこで栽培されていたのは全部ブラウンえのきでした。
建物の中が細長い部屋で区切られており、それぞれ、温度や明るさ、湿度が変えて管理されていました。


最後の部屋はとても寒く、収穫間近のえのきがたくさんならんでいました。

ここの工場のえのきの特徴は、腰の部分に紙をまかず、ちょっと背が低いことと、傘が開いているので、

とても大きく、わさわさ、とした感じのえのきになっていました。

 
saibaitana.JPG 
2箇所目の栽培棚

奥が見えないぐらい遠いです。また、天上もものすごく高いです。
ここを毎日上から下まで、置くから手前まで登って降りて、を繰り返して、

どれを出荷するか決めているそうです。

 
そして一番驚いたのは、ここまでコンピューター制御されているのに、

収穫するかどうかの判断は、目視で行われており、そのための人間が乗る用の乗り物はないので、

命綱を着けて、毎朝、この3階建てのたかさまであるたなを登ったり降りたりして確認している、

というところでした!

「いい運動になります。」と笑っていらっしゃりましたが、とても大変なお仕事だと、本当に驚きました。
 
 
今回の会議で、あらためて大地のキノコ栽培も、ほんとうに生産者の皆さんの努力で支えられていることがよく判りました。

また、いろんなキノコがあることも判りました。


これからもおいしくて信頼のできる大地のキノコを食べ続けて生きたいな、と思いました。


皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。


消費者CSR運営委員 佐藤 輝美
 
 



2011年9月 3日

日テレ「シューイチ」にて大地を守る会の放射能測定体制を紹介

日曜日の朝の番組日テレ「シューイチ」にて
今、注目を集めている大地を守る会の放射能測定体制が紹介されます。

放映は明日の9月4日(日)です。
番組メインMCの中山秀征さんが習志野物流センターに足をお運びいただき、取材されました。
大地を守る会が実際に行なっている放射能測定を撮影し、
エビちゃんブログでおなじみの農産グループ長の戎谷が、中山さんのインタビューにお答えしました。

ぜひご覧くださいませ。

iphon 066.jpg

■番組名:「シューイチ」(日本テレビ系列)
■コーナー名:中山イチバン
■放映日時:9月4日(日)午前8:00~9:55

大地を守る会 広報担当 齋藤史恵



2011年9月 1日

大地を守る会本社、電気使用量46%オフ!【7月度】

脱原発を目指し「スイッチ!電力」を宣言した大地を守る会。
まずは自分たちで、と節電をしています。

その結果、7月はなんと電気使用量46%オフできました!
電気使用量が約半分になるってどういうことなのでしょう...

たしかに室内はいつも暑いのです。
朝はまだいいのですが、昼過ぎになると
室内でもほんのり汗をかくほど。

そして室内はいつも暗いです。
晴れている日は、窓際の電気はつけられません。

それでも、電気使用量が半分になるほどだったかな?
というのが実感で、これだけの効果がでたことに驚いています!
削減量が数字でわかるのは、うれしいものですね。

大地を守る会 宇田川



2011年8月17日

2011 米生産者会議報告 in 北海道

うっしーこと牛島真也です。

今日は久しぶりに、理事、改め、CSR運営委員による生産者会議報告をお送りします。

 

登場するのは、大地を守る会のイベントでの「生きもの調査」でもおなじみの、

"陶博士"こと、陶武利運営委員です。

稲作体験イベントなどで陶委員に会ったことのある方も多いかと思います。

果たしてどんな報告が届いたのか?!乞うご期待。

 

↓↓↓↓↓

CSR運営委員の陶です。

個人的な感想を交えてレポートしたいと思います。


今回「お米の生産者会議」が行われたのは、「涼しく短い夏」というイメージの北海道でした。

イネは元々熱帯を起源とする作物ですので、本来北海道は、稲作に適した環境ではないわけです。

ところが、調べてみると、今や生産量は全国1位。

一体、どうやって負の要因を克服し、今の生産量を築いたのでしょうか?

そんな興味を持って参加してきました。

 

講演内容は、「おいしくなった道産米の秘密」~北海道稲作と品種改良のあゆみ~。

なんと、生産量だけでなく、味も変わってきているようです。

後ほど食味会も行われるとのことで楽しみです。


講演して頂いたのは、菊池治己先生。元上川農業試験場長。

まずは、北海道の開墾の歴史から。

2011kome02.jpg

森林を開墾して水田にしたそうですが、ユンボもない時代に相当大変なことだったと思います。

田んぼに残る木の切り株が当時の苦労を伺い知れます。


2011kome03.jpg

稲作は、明治10年頃からどんどんと北進していったそうです。

明治33年を見ると、ちょうど今の札幌辺りまできています。

ちなみにこの年は、エゾオオカミが絶滅してしまった年でもあります。


2011kome04.jpg

北海道は、やはり内地と違って寒い。

 

4年に一度は冷害に見舞われるという状況があって、以前としてそのリスクはあるそうです。

そんな厳しい環境条件の中、育種をどうやって進めていったのか?

 

育種のプロジェクトが始まったのは1980年。なんと、今から30年以上前にさかのぼります。

稲は普通に作ると1年に1作しかできませんが、もし1年に2作、3作とできれば、

育種のスピードを早めることができます。

それを実現する為に最初は鹿児島県や沖縄県にお願いして作ってもらったこともあったそうです。

 

その後、道南農試に大型の水田温室を用意し、2期作の体制を整えました。

30年で60年分の仕事ができるというわけですから、すごいことです。


2011kome06.jpg

冷害に強い個体を選抜する為には、人工気象室も用意。

「冷害に強く、生産量も多い」という性質だけではお米は売れません。味も重要な点です。

 

そこで「北海道のお米はまずい」といわれる理由を分析したところ、

アミロース含有量が低くなりにくい為、粘りが無くなりおいしくない、ということが判明。

(アミロースが0になるとモチ米になる)

夏場に高温になりにくい北海道では、どうしてもアミロース含有量が低下しないという

気候的要因が良食味をはばかっていることがはっきりしたのです。


そこで、低温下でもアミロースが低くなる系統を作るという育種目標が掲げられました。

その為に、様々な品種を導入。

「おぼろづき」に至っては、なんと新規の低アミロース遺伝子を見つけ出すこととなりました。


  2011kome07.jpg

カリフォルニア米で有名な「国宝ローズ」の血も入れたんですね。

正直、これには執念と気合いを感じました。


2011kome08.jpg

また、純系を短期間に作る為にも重要な葯培養の技術も導入。

 

教科書ではよく習う技術の1つですが、葯培養で実用品種を作った例というのは

あまり知らなかったので、非常に興味深く話しを伺っていました。

このような工夫と努力が実って、北海道の寒い気候でも育ち、

しかも高アミロースにならないという品種が誕生したわけです。

 

食べ比べをしてみましたが、「おぼろづき」「ゆめぴりか」には正直びっくりしました。

炊き加減もあったのかと思いますが、食べ比べの値を集計しても

コシヒカリより上の評価がついていました。

これだけの時間と努力をしてきたのですから、「素直に評価したい!」と思いました。




2011kome09.jpg

話の終わりに、産業用大麻の話がありました。


麻は、どうしてもマイナスの側面ばかり取りざたされますが、

THC(向精神薬)を殆ど含まない産業用大麻というのがあります。

大麻は本来伝統的に日本で栽培されていた作物で、植物体は繊維やプラスチックとして、

また「実」は大変栄養価に富んだ食料として我々に大きな恵みを与えてくれる植物です。

最近では、その秀でた成長力と吸肥力から、放射性物質を吸収してくれる可能性についても

示唆されています。

この植物の持つポテンシャルを日本でももっと活用できる日がくればいいですね。

 


最後に気になった生き物を一つだけ。

2011kome10.jpg

北斗会の水田に生えていた糸状藻の一種、アミミドロ。


過去の観察経験を踏まえてお話すると、水田では、温度が低い時期にサヤミドロが出現し、

その後アオミドロやアミミドロなどが出てきます。

サヤミドロは非常に細い細胞でできていて、イネには殆ど影響を与えません。

初期にこれがあることで抑草効果もあることが報告されています。

 

アオミドロは、場合によってですが風などで一カ所に集まってしまうことがあり、

その結果イネを倒してしまう害も報告されています。

アミミドロは、全体がネット状に繋がっていて風の害を受けにくく、

場合によっては抑草効果もあります。


田んぼに生えている藻は、全部アオミドロだと思っている人が多いですが、

同じように見える生き物でも、時期や環境によって種類が違っているという状況があります。

地味な側面ですが、そんな生き物の営みもあることを知って頂けると嬉しいです。

 

以上、北海道生産者会議の報告でした。

 

CSR運営委員・陶武利

 



2011年8月10日

2011夏期学校給食学習会

7月25日(月)26日(火)、東京都千代田区の科学技術館サイエンスホールにて
「震災・津波・原発事故後を考える」をテーマに2011夏期学校給食学習会を開催しました。

例年、多数の学校給食栄養職員・栄養教諭・調理員を集め、
食育、衛生管理、合理化、食の安全、アレルギーなど様々なテーマの専門官による
講義と意見交換がおこなわれます。

今年は、3月11日の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故による
放射能汚染を受けた、原発と食の安全をテーマに開催しました。

当日のレポートをお届けします。

一日目 7月25日(月)
専門家による原発事故の分析および放射能汚染への対応、脱原発にむけて市民ができることなどを提案してもらいました。また、講義の間、13~14時には、ドイツの核再処理工場建設に反対するドキュメンタリー映画「故郷のために ギートルさんたたかう」が上映されました。

1、「福島原発事故で何が起きたのか」
伴英幸さん(原子力資料情報室共同代表)

福島第一原発事故の構造や今回の事故のメカニズムなどを図をもとに丁寧に説明していただきました。また、今後の収束に向けた見通しの解説もあり、国や東京電力の想定どおりにはなかなか進まないだろうとのこと。
放射線の種類や性質、人体への影響についても解説があり、やはり今後は半減期の長いセシウムの被爆に注意が必要だと来場者へ呼びかけました。
以上のような講義が終わり、来場者から質問がいくつかありました。

「行政の検査にまかせっきりにはできない。自分達で測定を検討しているが、機器の価格はどれくらいか? 扱うのに専門知識は必要か?」
「魚貝類への汚染影響をとても心配している。基準値は野菜と同じなのか?」

など、現場の栄養士のみなさんが、日々不安を感じていることが、切実に伝わってきました。
伴さんは、ひとつひとつの質問に丁寧に応えてくれました。

ban.JPG

2、「脱原発に向けて社会を変革する」
田中優さん(未来バンク理事長)

ふたつ目の講義は、「脱原発」「エネルギーシフト」などを事故以前からも訴え、具体的にアクションを起こしてきた市民運動家・田中優さんの講義です。
まず、放射性物質の内部被爆、外部被爆の解説と、できるだけ放射能汚染の影響を受けないようにする暮らし方の提案がありました。食べ物からの被爆にももちろん注意が必要だが、空気中に含まれる放射性物質もマスクをするなどの方法で避けるべきであるということです。
続いて、脱原発に向けた具体的な社会提案。日本は自然エネルギーを導入する前に、節電対策だけで原発をゼロにできる。その後に、発送電分離のインフラを整え、自然エネルギーを生活者が選択できる社会にすべきである、というアクションを呼びかけました。
「社会は変わった」というキーワードが田中さんの言葉の端々にあらわれました。いま、わたしたちには社会をよりよい方向へ向かわせるためのアクションを行なえる可能性があると、強く感じたお話しでした。

tanaka.JPG

(一日目レポート担当 広報担当・中川啓)

二日目 7月26日(火)
震災被災地への支援活動や、原発事故現場の報告、農業生産者が直面する現状などをお聞きし、
これからの社会と学校給食のあり方について意見交換しました。

1、「原発事故と放射能の汚染」
天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジーの情報室代表、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)

IMG_0344.JPG

天笠さんと原発の関わりは1971年から。
理工系の出版社に入り、原発関係の本を出版しました。
おりしも、福井の敦賀原発、福島第一、美浜原発が動くか動かないかという時期で
関心が高く本が売れました。
今はジャーナリストとして出版社を離れて独立されています。

日本の放射能の基準は暫定基準で目安。経済的な観点からつくられたもの。
ヨウ素131で、野菜、魚介類が2,000ベクレルまで許容されてました。
出荷停止にすると保障しなければなりません。
高い数値になればなるほど、出荷停止が少なくなり、補償も少なくなります。
ということより、もともと日本は370ベクレルだったものが引き上げられました。

チェルノブイリ事故より
最初に異常があらわれるのは、家畜の赤ちゃん。
人間では、子どもたちの甲状腺の異常・感染症の増加です。
これに震災の影響と重なり健康障害の拡大が懸念されます。

放射能は遺伝子を傷つけます。
人間の遺伝子は二重に守られていますが、
DNAのなかで働いている遺伝子部分は3%にすぎません。
さらにDNAは二重らせんで修復機能もありますが、
携帯電話や送電線の電磁波は阻害します。
原発事故が起きて、放射線と中国の農薬野菜のどちらかと聞かれますが、
どちらも問題。
相乗、相加作用があるので、
今こそ農薬汚染や輸入汚染をさけるのが大切な時期です。

天笠さんには、原子力発電の構造や、放射能のしくみまで
丁寧にわかりやすく教えていただき、その後も来場者より活発な質問がありました。

2、「放射能が身体に与える影響について」
里見宏さん(健康情報研究センター代表)

IMG_0346.JPG

里見さんは例年の夏期学校給食学習会では、衛生管理、食の安全についてお話いただくとともに、
放射線照射食品についての反対運動を続けています。

放射線を細胞にあてると、細胞の中の栄養成分、膜、DNAなどに傷をつけます。
そしてもうひとつの問題は、細胞の中の核にある遺伝子にも傷がつきます。
細胞の中に入ってしまった農薬など化学物資の影響もありますが、
直接的に体細胞、生殖細胞のDNAを直接傷つけるのが放射線です。
遺伝子に1年間で何個傷がつくか、どこに傷がつくか、が問題。

自然放射線による突然変異と、人工放射線による突然変異は異なることが
明らかに証明されているので、
とにかく放射能は避けてくださいと強く訴えてました。

3、「東日本大震災・原発事故の現場から」

阪神淡路大震災を経験した調理員が、ボランティアとして被災地に炊き出しに行った内容の報告、
被災地の学校給食の現状、特に東日本大震災と放射能汚染の両方の中で学校や学校給食に置かれている状況。
さらに放射能汚染を抱える中、有機農業生産者が今、何を考えているのかなどの報告をいただきました。

宝塚市の炊き出し報告 大原猛さん(調理員)
交流のあった大船渡市に、宝塚市として学校給食調理員が3,4月に炊き出しに行った報告をお話いただきました。

仙台市の学校給食現状報告 佐藤螢子さん(保護者)
仙台の被災状況、学校の状況などについての思いを語っていただきました。

福島県の状況 籏野梨恵子さん(栄養教諭)
センターの栄養教諭として、活動していた籏野さん。
震災前は、給食と食育を連携させて授業を行なっていました。
地震当日のこと。
そして放射能の問題と、学校給食を子どもたちに提供するという厳しい現実を語っていただきました。

福島県の状況 武藤類子さん(元教員・脱原発福島ネットワーク)
学校での年間20ミリシーベルトの基準の問題や、その後の動きについてお話いただきました。

生産者から 橋本明子さん(提携米研究会・茨城県)
有機農業の郷としてさかんな茨城県八郷の個人の有機農業生産者として、
堆肥の汚染による地域循環の問題について語り、
生産者と消費者が希望をみつけることが必要だと訴えました。

生産者から 伊藤俊彦さん(ジェイラップ・福島県)
福島県の有機農業生産者として、生産者も外部被ばく、外部被ばくの問題があり、
福島県の農家が理解して汚染を減らしていく取り組みが必要。
そして、放射能測定しながら考えていきたいとお話いただきました。

生産者から 下山久信さん(食と農の再生会議・千葉県)
「ある日突然出荷停止になるのは、農家の気持ちを萎えさせます。
お金の問題ではありません」
という言葉がとても印象的でした。

(二日目レポート担当 広報担当・齋藤史恵)


2011年7月26日

TOKYO FM やまだひさしさん「シナプス」にて、大地を守る会の好評セット紹介

本日、7/26(火)14:50頃、TOKYO FM (80.0MHz)やまだひさしさん(以降、やまちゃん)の
「シナプス」にて、大地を守る会のご紹介をいただきました。

やまちゃんありがとう。

今日ご紹介したのは、「シナプスやまだの北海道セット!」
やまちゃんは北海道のご出身ということで、シナプスリスナーのために、特別にご用意しました。

【シナプスやまだの北海道セット!】
・知床ジャニーの鮭フレーク
・もろこし畑(ホールカーネル)3缶
・FB(フルーツバスケット)トマトジュース(4缶)
・大地を守る会の野菜(ブロッコリー予定)
なんと、これに、短角牛バラカルビ焼き用をつけました!
送料足して、約3,500円のところ、なんと1,980円!(代引き手数料315円は別途いただきます。)

大地を守る会の短角牛は、もうみなさんご存知の通り、世間に先駆けて全頭検査済み。
今一番安心な牛肉と言っても過言ではありません。もちろん、赤身のお肉は栄養がたっぷり。
肉の旨みもたっぷり。
岩手県山形村の短角牛は市場でもなかなか出回らないお肉ですので、
ぜひ一度食べてみる事をおススメします。

全頭検査をはじめたのは7/22入荷分からですが、それ以前のものも放射能測定では不検出でした。
これは今食べてもらうしかないという訳で、昨日直接やまちゃんに短角牛を持っていきました。
安心な肉はここにある。
やまちゃんもおススメの短角牛&北海道セット、ぜひご注文ください。

みんなで生産者を支えましょう。よろしくお願いいたします。

本日(7月26日)中は、特別に、お電話も午後8:00まで開けております。

ご注文は、本日(7月26日)午後8:00まで。

こちらまで。
大地を守る会ご入会サポートセンター
フリーコール 0120-158-183 午後8:00まで。


大地を守る会 広報担当 中川啓


2011年7月15日

第1回シェフとオーガニックハーブの会

6/30(木)にウェスティンホテル東京とのコラボレーションイベント
 「第1回シェフとオーガニックハーブの会」を開催しました。

「シェフとオーガニックハーブの会」は4回シリーズのイベント。
大地を守る会の生産者・ハーブスマンの福山久之さんの指導の下
ウェスティンホテル東京のハーブガーデンにハーブを植え、
その後、収穫したハーブはウェスティンホテル東京のシェフによるクッキングクラスで調理をします。
さらにランチにて、クッキングクラスで調理したメニューをいただきます。

まず第1回目は、開催してすぐにハーブスマン・福山さんの指導の下、
ハーブの特製などをご紹介し、植えるところからはじめました。

今回植えたハーブは8種類は・・・
スイートバジル、タイム、ミント、レモンバーム、ディル、青じそ、赤じそ、ミニトマト
西洋ハーブから日本のハーブまで。

  iphon 019.jpg

苗をさわってハーブの香りを楽しみながら植えました。
香りに癒され、土を触って癒され・・・
東京のど真ん中にこうやって楽しめるところがあるのね~
とお話しながら、なごやかに作業がすすみました。

さて、次はフレンチレストラン「ビクターズ」に移動してクッキングクラスです。

iphon 024.jpg
講師は古屋豊樹さん(ウェスティンホテル東京「ビクターズ」料理長。

優雅な手さばきで、お料理の仕方のコツを教えていただきました。

教えてもらったレシピは下記の画像で・・・
・国産地鶏のグリル、ローズマリー風味
・チョコレート・ローズマリーソース 有機ポテトのミント風味

iphon 027.jpg
カカオチョコレートとローズマリーの相性がバツグンなんです。

そして、スイーツ完熟トマトのレアチーズケーキ レモンバーム風味。
夏にあうさわやかな味でした。

クッキングクラス終了後、
ハーブをふんだんにつかったランチのフルコースいただきました。

ハーブを植え、さらに調理方法まで知り、そして最後にハーブのランチをいただくという
ハーブづくしの大満足なイベントでした。

iphon 029.jpg

この植えたハーブは次回はどのように育っているでしょうか。
ハーブたちに会うことが楽しみです。

第2回「シェフとオーガニックハーブの会」
■日時:7月21日(木)講習10:00~11:30、ランチ11:30~
■場所:ウェスティンホテル東京
■クッキングクラスの内容:魚介類のディルマリネと紫蘇の風味をつけたビーフ、コンソメゼリーのカクテル仕立て
■お申込みはこちら

大地を守る会 広報担当 齋藤史恵




2011年7月 1日

「100万人のキャンドルナイト@増上寺」レポート

6月18日(土)に開催をいたしました、
「100万人のキャンドルナイト@増上寺」に
たくさんのご来場をいただき、まことにありがとうございました。

イベントから早くも2週間がたちましたが、
「食べて復興応援屋台」の熱気、
ステージのすばらしいパフォーマンス、
会場に設置されたキャンドルの厳かな雰囲気、
そのひとつひとつがいまだ、心に残っています。

当日は3500名以上のみなさまに
会場へお集まりいただきました。

東北や北関東など、被災地から駆けつけた生産者は、
来場者のみなさまと「食べもの」を通じて交流ができ、
「元気をもらった」といって、笑顔で帰路につきました。

震災から100日目にあたる節目の日に、
「100万人のキャンドルナイト」のゆるやかな暗闇の時間を
みなさまと過ごせたことをとてもうれしく思います。

簡単ではありますが、
写真を紹介しつつ、当日のレポートを掲載いたします。

zojoji-1.jpg
恒例となった港区・芝の増上寺での開催。
あいにくの天候に関わらず多くの方が日中から会場へ足を運んでいただきました。

zojoji-2.jpg
被災地の生産者や、被災地を応援したいという全国の生産者が集まり
大地を守る会がプロデュースした「食べて復興応援屋台」。
テント内が人で溢れるほどの盛り上がりをみせました。

zojoji-3.jpg
福島の「福島わかば会」のみなさんが自慢の野菜をたくさんもって、
会場へかけつけてくれました。

zojoji-4.jpg
山盛りのきゃべつ。朝採れの新鮮やさいです。

zojoji-5.jpg
山形町短角牛肥育部会(岩手県久慈市)の下館さん。
びっくりするほどおいしい「短角牛の串焼き」を販売してくれました。

zojoji-6.jpg
赤身の希少種・山形村短角牛のおいしさに来場者は舌鼓をうちました。

zojoji-7.jpg
被災地ではないが、北海道の桃屋食品さんがこだわり原材料のたこ焼きを販売しました。
売上の10%は「大地を守る震災復興支援基金」を通じて被災地の復興につながります。

zojoji-8.jpg
鳥取境港の福栄さんはイカ焼きを販売。桃屋さん同じく売上の10%が基金へ。

zojoji-9.jpg
被災地の酒造メーカーも駆けつけてくれました。
岩手県の月の輪酒造さん(左)、福島県の仁井田本家さん(右)

zojoji-10.jpg
岩手県の世嬉の一酒造の佐藤航さん。ステージのトークにも参加していただきました。

zojoji-11.jpg
大きな被害を受けた岩手県の重茂漁協の天然わかめを大地を守る会スタッフが元気に販売しました。

zojoji-12.jpg
大地を守る会が呼びかけ、大漁旗を失った被災地へ、メッセージとともに大漁旗を届けようというプロジェクトを行いました。たくさんのメッセージありがとうございます。

zojoji-13.jpg
20時~22時のキャンドルナイトタイム。キャンドルの灯りの中、被災地へのメッセージを書き綴っていただきました。

zojoji-14.jpg
FMラジオ局・J-WAVEがプロデュースしてくれたステージ。
本殿前の大階段には約300のキャンドルを設置しました。

zojoji-15.jpg
ステージの最初をかざってくれたYaeさん。
しっとりと静かに降る雨がYaeさんの幻想的な雰囲気にマッチしていました。

zojoji-16.jpg
19時からスタートしたのはbirdさんのライブ。
アコースティックなbirdさんの雰囲気もとても素敵でした。
1曲目に降っていた雨も、ラストの5曲目にはすっかりあがっていました。

zojoji31.jpg
20時の恒例・東京タワー消灯カウントダウンに出演した
大地を守る会代表の藤田和芳。100万人のキャンドルナイトをはじめたきっかけなどについて
話しました。写真右はJ-WAVEナビゲーターのレイチェル・チャンさん。
写真左は同じくJ-WAVEナビゲーターのnicoさん。素晴らしいMC、ありがとうございました。

zojoji32.jpg
20時の消灯寸前の東京タワー

zojoji33.jpg
消灯直後の東京タワー。本殿のキャンドルのみがうっすらと暗闇に浮かんでいます。

zojoji-17.jpg
キャンドルナイトタイム(20時~22時)に登場したのはSalyuさん。
キャンドルの灯りのみに包まれた増上寺に存在感のある歌声が響きました。

zojoji-18.jpg
Salyuさんの歌声に耳をすます来場者。

zojoji-19.jpg
ステージの最後を飾ってくれたのはモデルの冨永愛さん。
「ハチドリのひとしずく」の朗読とキャンドルナイトへのメッセージを語ってくれました。

zojoji-20.jpg
会場内に灯ったのは420個のキャンドル。
震災を経た初めてのキャンドルナイトは、参加する人々にとって特別な時間になったことでしょう。

2003年にスタートした「100万人のキャンドルナイト」も今年で9回目を迎えました。
「東日本大震災」という大きな出来事を経て、
「100万人のキャンドルナイト」が発信するメッセージもより多くの人々に届いたはずです。

今回のイベントは大地を守る会とJ-WAVEが共催し、
復興支援をテーマに掲げました。
「100万人のキャンドルナイト@増上寺」が、被災地の復興に少しでも力になれていればと願います。

6月18日(土)に増上寺にお集まりいただいたすべてみなさまへ
改めて感謝申し上げます。


大地を守る会 広報担当 中川啓


2011年6月17日

100万人のキャンドルナイト@増上寺、明日開催です!

明日、6月18日(土)は、
東京都港区芝の増上寺で
「100万人のキャンドルナイト@増上寺」を開催します。

大地を守る会がプロデュースする「食べて復興応援屋台」では、
全国から自慢の食材をもって、生産者がかけつけます。

FMラジオ局・J-WAVEがプロデュースする
ステージには、Salyuさん、birdさん、Yaeさん、冨永愛さんなど
素晴らしいアーティストが出演します。

本イベントは雨天決行です。
ステージのみ荒天の場合、
プログラムの変更や見送りの可能性があります。

明日、本ブログにて会場から開催情報などをお知らせいたしますので
チェックしてください。

イベントの概要については
大地を守る会ホームページをご覧ください。

大地を守る会 広報担当 中川啓


2011年5月25日

「本当の豊かさ」について説くドキュメンタリー映画「幸せの経済学」絶賛公開中

大地を守る会よりおすすめの映画
人の自然とのつながりを取り戻す暮らし方を探るドキュメンタリー
映画「幸せの経済学」を紹介します。


開発という名の消費文化に翻弄されるラダックの人びとの姿を追い、
世界の環境活動家たちが「本当の豊かさ」について説くドキュメンタリー映画。
民族紛争や異常気象、多様性の損失、失業、アイデンティティの崩壊など、
グローバリゼーションの拡大が引き起こす問題について述べながら、
これらの解決の糸口となる「ローカリゼーション」について語ります。
行き過ぎたグローバリゼーションから離れ、
切り離された人や自然とのつながりを取り戻し、
絆を強めていく世界各地のコミュニティやローカルムーブメントの成功事例も登場します。


映画「幸せの経済学」

監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(「ラダック懐かしい未来」著者)

   スティーブン・ゴーリック、ジョンページ

出演:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、ヴァンダナ・シヴァ、辻信一


poster1_convert_20110525130817.jpg


<公開情報>

■劇場:渋谷アップリンク

■公開日:5月21日(土)~6月10日(金)

     連日12:45~ロードショー


3.11を境に、大きく変わった日本。
電気を湯水のように使う今までの生活から、
「つながり」を取り戻す豊かな暮らしへ一歩踏み出すことを提案。
この映画「幸せの経済学」には、新しいライフスタイルのヒントが示されています。

ぜひこの機会に「幸せの経済学」をご覧になって、
本当の幸せや真の豊かさを考えてみてはいかがでしょうか。

大地を守る会 齋藤史恵




2011年5月10日

5/10 NHKラジオ第1「ラジオビタミン」に代表の藤田が生出演しました

本日、NHKラジオ第一「ラジオビタミン」のコーナー「ときめきインタビュー」にて
代表の藤田和芳が生出演しました!

村上信夫さんと神崎ゆう子さんのおかげで、
藤田もリラックスして、大地を守る会の震災復興支援についてや、
生まれ育った原風景などのお話しました。

IMG_0055_convert_20110510175413.jpg
★左からアナウンサーの村上さん、代表の藤田、歌手の神崎さん
ラジオスタジオの雰囲気に興奮して、思わずぶれてしまい、スミマセン・・・。

番組終了後、スタッフの方より、リアルタイムでリスナーのお便りを見せていただきました。
ひとつずつ丁寧に読みました。
被災を受けた生産者のお話についての感想や、生まれ育った原風景の話についての感想、
そして、大地を守る会に共感した、などたくさんのメッセージをいただきました。
メッセージを寄せていただいたみなさん。
どうもありがとうございました!

IMG_0056_convert_20110510175525.jpg
★番組終了後、視聴者のみなさんからのお便りを読んでいるところです。

楽しい収録になりました。
ラジオビタミンのみなさん。どうもありがとうございました!

明日も引き続き、藤田のラジオ出演があります。
TOKYO FM「シナプス」のコーナー「あぐりずむ」
■放送日:5月11日(水)14:20~14:30
     5月12日(木)14:20~14:30
ぜひ、こちらも聴いてくださいね。

大地を守る会 齋藤史恵



2011年5月 9日

5/11・12 TOKYO FM「シナプス」あぐりずむにて代表の藤田がラジオ出演

TOKYO FM「シナプス」あぐりずむにて代表藤田和芳が出演します。
やまだひさしさんとの軽快なトークで、
大地を守る会の震災の影響、「スイッチ!電力」宣言について語ります。



なんと。やまだひさしさんは大地を守る会の会員さんで、
そして、ベジフルマイスターでもあります。
「大地を守る会の食べ物を食べてるので、健康なんです!」ともおっしゃってました。
ありがとうございます!

■番組名:TOKYO FM「シナプス」あぐりずむ
■日時(TOKYO FMでの放送)
         5/11(水)14:20~14:30
    5/12(木)14:20~14:30


▼「シナプス」はFM北海道、FM青森、FM福島、FM三重、FM高知など
全国38局ネットで放送します。
各局で放送時間が異なりますので、詳細は以下をご覧ください。
http://www.tfm.co.jp/agri/index.php?catid=697


iphon+015_convert_20110427111253.jpg
★番組収録後、藤田がやまだひさしさんとお話している様子です。

私は10年以上前からやまだひさしさんの「ラジアンリミテッド」という番組のリスナーだったので、
お会いできてとってもうれしかったです。
印象もラジオから聴こえるままのやまちゃん。とっても気さくで素敵な方でした。
ぜひ聴いてみてくださいね。

大地を守る会 齋藤史恵


2011年5月 6日

5/10 NHKラジオ第1「ラジオビタミン」のコーナー「ときめきインタビュー」にて代表の藤田がラジオ生出演

NHKラジオ第1「ラジオビタミン」のコーナー「ときめきインタビュー」にて代表の藤田和芳が生出演します。
大地を守る会の震災の影響や、藤田の生まれ育った原風景についてお話します。

先日打合せをしましたが、
気さくなアナウンサー村上信夫さんに藤田もリラックスしてお話していました。

村上信夫さんと歌手の神崎ゆう子さんとの楽しいトークになるかと思いますので
ぜひ聴いてみてくださいね。

番組名:NHKラジオ第1「ラジオビタミン」ときめきインタビュー
日時:5/10(火)10:05~10:50
http://www.nhk.or.jp/vitamin/index2.html


大地を守る会 齋藤史恵




2011年5月 2日

【復興支援】タイム(陸前高田)、村田漁業(気仙沼)被災生産地レポート

「大地を守る震災復興支援基金」の募集状況をお知らせします。

ご協力いただいた金額は・・・

79,905,500円(4月28日現在)

ご協力いただきましたみなさまどうもありがとうございます。

義援金は、大地を守る会の被災生産者の復興支援金などに使用させていただきます。
義援金の金額報告は、大地を守る会のHPにアップしていますのでご覧ください。

引き続き、大地を守る震災復興支援基金にご協力よろしくお願いします。

...............................................................................................................................

畜産水産グループの浅海より、ツナ缶のタイム(陸前高田)、まぐろなどの村田漁業(気仙沼)の
被災地レポートを報告します。

のブログの写真の右から2番目の男性です。

大地を守る会 齋藤史恵
...............................................................................................................................
畜産水産グループ 浅海博志

4月14日(木)

1.一路陸前高田へ
東京神田の登喜家さんの会社より、総合農舎山形村の牛丼・米等を積み込み陸前高田へ向け出発。
先週に引き続き、東北道を一ノ関目指しひた走る。
福島あたりで、携帯の緊急地震速報が鳴りだし、ドキッとするが、特に大した事もなく、走り続ける。
余震のせいか、高速の道が、先週に比べもっと悪くなっている。
さすがの登喜家さんも車が悪くなる事を恐れ、スピードダウンする。
前のバス・トラックが道のでこぼこで大きくバウンドしている。
先週はタンクローリーが多かったが、輸送トラックが多いのが印象的であった。
一ノ関は停電の影響のみで、町は特に被害なし。
ちなみに一ノ関のホテルは報道関係者ですべて満室になっているとの事。

2.タイム新工場は・・・
一ノ関から約1時間ほどの処にある新工場へ着き、タイム佐々木工場長と合流する。

タイム新工場2_convert_20110426110457.jpg
★タイム新工場

3.タイム(ツナ缶工場)へ出発
昨年11月缶詰のシーラー購入し、その後2度しか製造していないツナ缶の工場へ向かう。

ちなみに佐々木工場長は・・・
震災の日に従業員を高台に送った後、
自分の車をとるために加工場へ走り戻る。ふと、バックミラーを見ると津波が・・・。
あわてて、車を走らせ、高台に逃げ込み難を逃れた。
後日、従業員招集したが、3名が行方不明で、居場所が分からないとのこと。 

▼下記3枚は津波当日の津波の状況

陸前高田津波1_convert_20110426112406.jpg

陸前高田津波2_convert_20110426112527.jpg

陸前高田津波5_convert_20110426115450.jpg

陸前高田大手企業独自で重機調達2_convert_20110426112319.jpg
★震災後4/14当日同じ工場を撮影しました。



陸前高田タイム加工場1_convert_20110426112108.jpg
★すべてが、流されており、家が建っていたのかもともと何があったのか分からない状況である。
タイム工場は加工場はつぶされ、ボイラーが下敷きでどのような状況かつかめない。



陸前高田タイム2_convert_20110426111412.jpg
★別棟1階加工場は大破しているが、2階包装室は難をのがれた。

陸前高田タイム2Fラベル加工室内4_convert_20110426111530.jpg
★2階包装室内部

陸前高田の市街地に行くための橋は落ち、市街地には行けなかった。
陸前高田の復興のシンボル一本松のみが目立つ。(一本松の向こうに市街地)

陸前高田復興のシンボル一本松6_convert_20110426112734.jpg

ちなみに陸前高田にも防潮堤があったが、防潮堤の扉が津波でなくなってしまっている。
津波の破壊力のすごさを実感。

陸前高田港の防潮堤1_convert_20110426112217.jpg

陸前高田については、ほぼ壊滅的な被害がある。
現在復旧作業も進んでおらず。がれきについてもどのように処理するのか等指示は
全くないままの状態との事。タイムについては新工場での復活を5月目処に進めている。
現状では加工場の片づけから始まり、既存の機械類の整備点検を始める。
缶詰を加工するとなると、シーラーの機械導入・地下水をくみ上げる機械設備などの
新しく設備投入をしなければならない。
しかし「前向きに、加工場再建に取り組み少しでも早い復興を目指したい」と鄭社長。
ちなみにタイムではすべての従業員は一旦すべて解雇している。
 
3.気仙沼へ
本日の宿泊場所として確保した気仙沼の水産物加工もしている阿部長さんが経営する
気仙沼のホテル「サンマリンホテル観洋」に向け出発。
陸前高田から、気仙沼に向かう道については特に被害もなく順調に進むが、
気仙沼に入った途端景色が一変する。がれきの山・つぶれた家・船が陸地に・・・・
ニュース等見て知ってはいたが、いざ現地に入ってみると見るも無残な風景が広がる。
舗装された道路は途中までで、港に近い道路はすべて砂利道。
しかも重油の匂いが鼻につき、そういえば気仙沼は火事があった事を思い出させる。

気仙沼3_convert_20110426110529.jpg

気仙沼11_convert_20110426110735.jpg

ホテル到着後、阿部長さんに支援物資を渡し、話を伺う。
阿部長さんは気仙沼にホテル3軒・気仙沼に加工場を2件・大船渡に新規加工場を
1件持ち従業員800人を抱えている会社である。
従業員はすべて解雇せず、現在もホテルに避難した人たちが居たり・支援物資を配ったりしている。
気仙沼市は未だ水道・電気・ガスのライフラインも復旧しておらず。
ホテルも自家発電で、朝4時~夜10時まで動かしているとの事。
また、阿部社長も自宅が流されなくなったため、ホテルに滞在しているとの事。
気仙沼の工場は被害を受けているが、大船渡の加工場については
被害が比較的少なかったために、この工場をまず復旧させるよう動いている。
この工場が、稼働すれば、サンマ船3~4隻すべての水揚げを購入する事は可能だという事で、
海(漁師)の復興も視野に入れ、復旧に向け動いている。
阿部長さんでも5名が行方不明になっているとの事。気仙沼市の復興については、
現在、国有地化という話があがっているとの事。
個人レベルでは復旧する事は難しいため、
国有地にして、区画整理それから払い下げするということで、
1日でも早い復興を目指したいとの事(陸前高田も同じようになる野のではないかと)。
多少反対する人はいるだろうが、そこは無視しなければ復旧出来ないと考えているとの事。
また、陸には100tクラスの船が40隻以上あり、3000tのクレーン船で使える船は海に戻すとのこと。
また、阿部長でも独自に重機を入れ、片づけに入っているとの事。
 
4月15日(金)
4.村田漁業へ
村田漁業の本社ビルは港のそばの3階建てのビルであり、おそらく津波をまともにかぶっただろう。

気仙沼村田漁業事務所・自宅_convert_20110426111336.jpg
★写真の左手は港

会長は、震災当日は病院に行っており、地震が起きてすぐ事務所へ引き返した。
スイスイと走れてあっという間に事務所に着いた。(山側から港へ向かって走っていた)。
今から考えると、本当は山の方へ逃げるのが普通なのに、
車がすいているのも不思議に思わず、とにかく会社へ会社へという思いで帰ってきたと話していた。
会社に着くと従業員はすべて避難しておらず、心配で戻ってきた従業員に拾われ、
近くの丘へ車で非難したとの事。2日目になっても水が引かず、膝まで水浸しになりながら、
事務所兼自宅に戻ってみると、2階まで浸水しており、3階部分は大丈夫だったため、
3階部分で非難する事にした。専務である娘さんは東京に出張中であり、
東京から山形まで飛行機で飛び、山形から仙台まで夜行バス、
仙台から一ノ関までまたバスに乗り一ノ関から車で気仙沼と14日には会長と合流したとの事。
津波により100t以上の船が次から次へと加工場をなぎ倒し、
陸の中へと次々に流されていったとのこと。
村田漁業さんの加工場・製氷工場は大破しており、
被害の少なかった加工場の修復にかかっているとの事。
また、船については操業中だったため、1隻は無事という事である。

気仙沼村田漁業l工場1_convert_20110426111210.jpg

現在の加工場修復については、砂かきが終わり、機械類も重機で運び出し、
真水で洗っているとの事である。

気仙沼村田漁業佐々木工場長_convert_20110426111249.jpg
★村田漁業佐々木工場長です。加工場修復の指揮をしています。
佐々木さんの左の建物が村田漁業本社。

村田漁業さんの道路も2~3日前まではがれきの山で、昨日から通れるようになったとの事。
気仙沼市大島という離島には日に2~3回船で物資を運んでいるが、
気仙沼市内ではなかなか物資が届かないという話である。
村田漁業さんの周りには8軒ぐらいが建物が無事で、(住める状態)皆で協力して、
水を分けたり、食べ物を分けたりして生活をしているとの事。
自家発電を3時間ほど動かしており、9時になったら寝るしかないと・・・。
国有地化については、村田漁業としては反対であり、
長年暮らしてきたこの場所を動きたくないと話をしていた。
それぞれ、思い入れがあるようで、どのような形で復興するのか、
させるのかが課題となると思われる。
村田漁業さんでは、先日マグロ300tを海洋投棄(捨てた)という事である。
金額については明言しなかったが安く見積もっても約2億の額になると思われる。
 
物資支援ありがとうございますと皆さんにお伝え下さいと
それぞれの生産者の皆さん笑顔で話をしていました。
スピードは違うとは思いますが、復旧に向けてそれぞれ頑張っています。
その場面・場面でどのような応援が出来るのか考えさせられました。

気仙沼市山側2_convert_20110426110904.jpg
★気仙沼道の向こうに船が見えます。

気仙沼焼けた船3_convert_20110426111103.jpg
★燃えて真っ黒になってしまった船



2011年5月 1日

NEWS 大地を守る2011年5月号
大地を守る会生産者の被災状況報告

 3月11日(金曜日)14時46分、太平洋三陸沖を震源として発生したマグニチュード9・0という、歴史上まれにみる大地震により、大地を守る会の提携生産者も被害を受けました。
各生産者から確認した被災状況と、4月15日現在の情況をご報告いたします。

(株)岩泉産業開発(岩手県岩泉町)
龍泉洞の水2L・三陸産根昆布佃煮(ふきのとう入り)・根昆布佃煮(松茸入り)・根昆布佃煮(舞茸入り)
■幸い会社・龍泉洞の水充填工場ともに大きな被害はありませんでした。職員も全員無事です。
ただ、岩泉町も沿岸部は被害が甚大で家を失った職員も数名おります。
震災前の水の在庫は一部救援物資として使用し、またペットボトル等の資材や工場を稼働させる重油の供給が間に合わず、現在も水の製造が需要に追いつかない為しばらくは十分な商品供給が難しい状況となります。
商品を安定供給出来るよう職員一同頑張ってます。
新谷利光(営業一課・課長)

稲田稲作研究会(福島県須賀川市)

過去に経験したことのない震度6強という地震に見舞われ、事務所や精米工場が損壊。各所で家屋の倒壊や地割れが起きライフラインが寸断されました。それでも不眠不休の努力で精米ラインを約1週間で復旧させ、「大地を守る会の備蓄米」再開を果たしました。農業用ダムの決壊や水路の破損もあり、今年の米の作付に大きな不安を残すなか、稲田稲作研究会では、消費者のために今年も「作る責任を果たそう」「勇気を持って前に進もう」と全員で励まし合っています。
戎谷徹也(農産グループ)

福島有機倶楽部(福島県いわき市ほか)スナックえんどう・そら豆・パプリカ・春菊など
幸い人的被害はありませんでしたが、いわき市の小林勝弥さん(写真右)の畑が、一部津波の被害に遭いました。原発事故による屋内待避地域にあたる田村市の三田起史雄さんは三春町の避難所へ、同じく避内地域にあたる双葉町の鶴見博さん(写真中央)は、現在、千葉県で新たな畑を探しています。また、いわき市の阿部拓さん(写真左)は、今後の農業経営に不安を感じながら、被害に遭わなかった畑の手入れを続けています。
佐々木克哉(農産チーム)

重茂漁業協同組合(岩手県宮古市)重茂産きざみめかぶ、天然カットわかめなど
780 隻あった漁船のうち、残ったのはわずか14隻。いまだ漁師を始め50人の行方がわかっていません。被災された方々は今も4カ所の避難所での生活を余儀なくされています。現在、ようやく海の捜索が始まろうとしています。5月中には何とか天然ワカメ漁を再開したいとは思っていますが、海面には油が漂い、中は20センチメートル先も見えない視界の悪さ。今はとにかく漁に出るための船がほしいそうです。
浅海博志(水産チーム)

マミヤプラン(宮城県塩釜市)真サバ(金華サバ)酒汐干し、本つぼ鯛一夜干し、カサゴ開きなど
マツモト、間宮商店、明興水産の商品の、流通の手伝いをしている会社です。それぞれの加工場は水産加工団地にありますが、幸いにもこの加工団地は津波の被害を逃れることができました。しかし、ライフラインが止まってしまったために加工場を稼働させることはできず、原料の魚も石巻や気仙沼の倉庫に保管してあったため、津波で多くが流されまし
た。現在、ライフラインは復旧していますが、強い余震の影響で再度止まったりしています。とはいえ、5月から商品を再開できる見込みです。
浅海博志(水産チーム)

遠藤蒲鉾店(宮城県塩釜市)さつま揚げなどの練り製品
地割れや天井の一部が落下するなど、今まで経験したことのない大きな揺れでした。会社が海に近いため津波が来ると思い、従業員はすぐに帰宅させ、私たちも高台にある自宅へと急ぎました。
自宅に着くと同時に大津波が。
津波は会社の裏まで来ていましたが、幸いにも工場内部には入ってきませんでした。会社も自宅も余震で亀裂がひどく大変ですが、家族全員が生き残ったことがなによりです。力を合わせ頑張りたいと思います。

遠藤蒲鉾店・遠藤由美

奥松島水産振興会(宮城県東松島市)牡蠣
一度は津波にのまれながらも、なんとか命からがら避難した二宮さん。現在は家族5人、アパートに部屋を借りて生活しています。息子さんが自宅近くで復旧作業をしていたところ、漁船が1隻見つかったそうです。修理すれば何とか使えるとのこと。
浅海博志(水産チーム)

髙橋徳治商店(宮城県石巻市)石巻産丸のまま真いわし、ソフトはんぺん、カキフライなど
工場があったあたりでは津波と一緒に押し寄せた大量の土砂の片づけが終わり、これから重機が入ってきます。現在、以前使用してていた機械を掘り起こしては真水で洗う作業を続けています。工場の再建については、震災で地盤が変わってしまっているため、1度調査しないと建てられるかどうかがわかりません。でも、社長は再建に向けて、前向きです。
浅海博志(水産チーム)

特定非営利活動法人 麦の会(宮城県仙台市宮城野区)焼き菓子(クッキー)
■突然の大きな揺れ。中々収まらず、本当に長かったんです。みんなその場から動けませんでした。いろいろなものが落ち、棚そのものも倒れました。重量のあるオーブンも位置がずれてしまいました。幸い建物は、外側のタイルがはがれた程度ですみ、けがをした人もいませんでした。
現在は、ライフラインも復旧し、少しずつクッキーも焼き始めています。4月1日からは、自宅待機になっていた障害メンバーも復帰し、久しぶりに、にぎやかなコッペが戻ってきました。多くの皆さんの支えをよりどころに、復興へ向け歩んでいきたいと思っています。
飯嶋 茂(代表理事)


NEWS 大地を守る2011年5月号
被災された皆様やご家族の方々に心からお見舞い申し上げます

このたびの東日本大震災では、多くの尊い命が失われました。
ここに深く哀悼の意を表します。

また、被災された皆様やご家族の方々に心からお見舞い申し上げます。

今回の大震災では大地を守る会の生産者や加工品メーカーにも甚大な被害が出ました。
残念なことに生産者の方がお一人亡くなられました。
家や工場が壊れたり、畑や田んぼが流されたりした方々もおられました。
しかし、震災直後から大地を守る会には多くの方々から被災された生産者を心配する声や、
お見舞い、励ましの言葉が続々と寄せらています。義援金や救援物資の提供も後を経ちません。
消費者の皆様の温かいお気持ちに、心から感謝の気持ちを申し上げます。

福島第一原子力発電の事故は、その規模、被害の大きさにおいて
私たちの想像をはるかに越えるものでした。
なぜ人類は自ら制御もできない原発という化け物のようなものを作ってしまったのでしょう。
もう少し早く原発を止めておければ、と悔やまれます。
放射能の汚染はまだ続いており、私たちの不安は解消されていません。

しかし、私たちは生きていかなければなりません。
子や孫の時代に飢えることのないよう、
この日本という国に農業を残しておいてあげなければならないのです。
被災された方々も、大地を守る会の生産者たちも徐々に復興に向かって歩みを始めています。

大地を守る会の役割は、再起を目指す生産者を支援し、
その農作物を消費者のもとに届けることです。
今こそ大地を守る会らしい生産者と消費者の「信頼」を形にするときです。
どうか皆様のお力をお貸しください。

株式会社大地を守る会
代表取締役社長 藤田和芳

2011年4月19日

【復興支援】カキの生産者の奥松島水産振興会二宮さんのお見舞いレポート

「大地を守る震災復興支援基金」の募集状況をお知らせします。

ご協力いただいた金額は・・・

68,195,313円(4月15日現在)

ご協力いただきましたみなさまどうもありがとうございます。

義援金は、大地を守る会の被災生産者の復興支援金などに使用させていただきます。
義援金の金額報告は、大地を守る会のHPにアップしていますのでご覧ください。

引き続き、大地を守る震災復興支援基金にご協力よろしくお願いします。

大地を守る会 齋藤史恵
...............................................................................................................................

畜産水産グループ長吉田が、カキの生産者である奥松島水産振興会(宮城県東松島市)
の二宮さんへお見舞いに行ってきました。
吉田よりレポートを報告します。

...............................................................................................................................
畜産水産グループ 吉田和生

4月14日(木)朝8:00 習志野物流センターから松島へ向け出発

DSC_0674_convert_20110419140550.jpg

お米、野菜、肉、お茶などの支援物資を習志野センターで積み込み、
松島へ向けて出発しました。


4月14日(木)14:30 二宮さんのアパートに到着

小さなアパートですが、震災後、やっと親子3世代5人で暮らせる環境で一息つけた雰囲気。
一足早くお渡しした大地を守る会の従業員で集めたカンパでなんとかアパートを借りることができ、
冷蔵庫も備え付けることができたと喜んでいました。
また、お見舞い金にて、「発電機」を渡しました。

画像+017_convert_20110419112808.jpg
★左からいつも元気な母ちゃんの貴美子さん。
お嫁さんのひろ子さんと悠斗くん(1歳3カ月)。
頼もしい後継ぎ息子の義秋さん。
そして、大活躍だった義政さん。

アパートを後に、二宮義政さんと息子の義秋さんとともに、
鳴瀬町東名の自宅があったところへ見に行きました。
予想はしてたけど、自宅と加工場があった場所は、地盤沈下でまだ水面下。
義政さんはここに戻りたいけど戻れるかな~と心が揺れ動いています。

画像+025_convert_20110419112936.jpg
★二宮さんの自宅と加工場はこの写真中央当たりで沈んだまま。



東日本大震災発生より、一度は津波にのまれながらも、なんとか命からがら避難した二宮さん一家。
怒濤の一日を送りました。

3/11(金)の大地震による津波は、東名の北側、野蒜(のびる)海岸の防波堤を越え、
鳴瀬町東名にやってきました。
最初は津波4mという情報で、それじゃ大丈夫だと高をくくっていたところ、10mに変更されました。
しかし、最初の地震で、防災無線は壊れてしまい、住民に情報が届かず。
消防団員である義秋さんは、消防車で町内に避難を呼び掛けて走りました。

一方、義政さん、貴美子さん、ひろ子さんと悠斗くんも、
津波10mの情報を聞き、地震発生30分後にあわてて車で避難。
できるだけ遠くに逃げるように動いたけど、仙石線の線路を越えあたりで、
津波に追いつかれ500m流され、電信柱に激突。
そして車は逆さになり、窓ガラスが割れました。
まずは水の中より義政さんが脱出。そして助手席の貴美子さんを引っ張り出す。
ひろ子さんと悠斗くんがいないことに気付き、車に戻り、片手でふたりを引き上げる。
悠斗くんは真っ青で息もしていなかったけど、義政さんが首に巻いていたタオルで拭いてやると、
泣き出し、なんとか蘇生しました。
それを見ていた2階にいた民家の方が、悠斗くんだけでもと引き上げてくれました。
義政さん、貴美子さん(奥さん)、ひろ子さんは、
首まで水につかり、おまけに雪もふってきての寒い中で、数時間ものあいだ水が引くのを待ちました。

水が引き、移動できるようになると、低体温の悠斗くんをさすりながら、親戚を頼って避難しました。

画像+042_convert_20110419113105.jpg
★二宮さんの地元集落です。津波の甚大さがわかります。


義秋さんはというと、消防車で回っていたら、道の向こうに津波が見え、慌てて漁協事務所へ。
車を降り、2階の階段を昇るときには、乗っていた消防車が津波にのまれ、
グルグル回っているという危機一髪。
一晩避難して、翌日昼過ぎ、自宅を見に来た義政さんたちと義秋さんが再会できました。

画像+021_convert_20110419112856.jpg
★義秋さんが消防担当で乗っていた消防車。
道をはさんで左側にある漁協事務所の2階に逃げ込み、なんとか難を逃れました。


義政さんより・・・
カキ施設などはもちろん流されてしまいましたが、
15,000位の種ガキがどうにか残ったとのこと。
これは、漁協みんなの財産として、母貝として協同管理する方針。
今年の秋の出荷は無理だけど、来年の秋には少しは鳴瀬漁協で出荷できるかも。
今後、家や加工場を確保して再開できるのは早くて3年後になるかな。
その間に、俺たちのこと忘れないで!

忘れませんとも!
二宮さん個人のカキでなくても出荷できれば販売すると約束しました。
もちろん二宮さんのカキが復活するまで応援します。
そして、消費者からも忘れないよう、仕掛けを提案しました。
(仕掛けの詳細については、後日お伝えします。お楽しみにしていてくださいね。)

実質的な経営者の義秋さんより・・・
親父が築きあげたところまで、なんとか3年で戻って見せる!とのこと。

壊れた堤防や、加工場はじめ復活への道のりはまだまだ始まったばかりですが、
みなさん。どうかこれからも二宮さんを忘れずに応援してくださいね。



2011年4月15日

「福島と北関東の農家がんばろうセット」BS-TBS NEWS21にて紹介

注文受付をスタートした「福島と北関東のがんばろうセット」について
昨日と本日、BS-TBS「NEWS21」の取材を受けました。

昨日は習志野物流センターにて、野菜のピック作業。
そして、農産チーム長の太田のインタビューを撮影しました。
本日は、大地を守る会が検査を依頼している放射能汚染食品測定室にて
検査しているところを撮影しました。

明日。
4/16(土)21:00~21:54 BS-TBS「NEWS21」にて
取り上げられる予定です。

ぜひご覧くださいませ。

画像+006_convert_20110415174649.jpg
農産チーム長太田が習志野物流センターにて取材を受けているところです。

大地を守る会 齋藤史恵


2011年4月14日

Daichi wo Mamoru Earthquake Relief Fund

「大地を守る震災復興支援基金」の海外向け情報です。

Daichi wo Mamru Kai (hereafter Daichi) launched a fund
for Daichi's producer members suffering from damages
by the current earthquake and tsunami that hit mainly
northeastern part of Japan on March 11, 2011.

The fund is to be used for any support for the victims among
Daichi partners. It includes reconstruction of farming facilities,
houses of Daichi's partner famers, fishermen, livestock farmers
and the factories.

We will account for the fund spent in our publications including
 internet website.

Any amount of support is greatly appreciated.

Here are the information you need to know when you transfer money to the
fund.

Name of bank : Sumitomo Mitsui Banking Corporation
Branch : Roppongi Branch
Swift code: SMBCJPJT
Bank code: 619
Bank number: 0009
Address of the bank :6-1-21, Roppongi, Minato-Ku, Tokyo, Japan
Account number : 7464419
name of the account: Daichi wo Mamoru Earthquake Relief Fund
address of the account holder :
2nd floor, Dainisatsuki Bldg., 6-8-15, Roppongi, Minato-Ku, Tokyo, Japan
Tel number of the account holder : 03-3402-8841


Here is the excerpts from the rules of this fund (dated March 11 2011)

○Name of this fund
This fund is named "Daichi wo Mamoru Kai's Fund for victims by Earthquake &
Tsunami!"
(hearafter Fund). The office was set in the office of Daichi and the address
is as below.

Daichi wo Mamoru Kai
2nd floor, 6-8-15, Roppongi, Minato-Ku, Tokyo, Japan.

○Purpose of the fund
This Fund is for urgent rescue and reconstrucution of Daichi's partner
farmers, fishermen,
livestock farmers, factories and all the damages caused by the current
earthquake on March 11
2011.

○Activities
The Fund will do the following activities for the achievement of the purpose
(1) Urgent resucue and sopport of the victims
(2) Raising fund for the rescue and support of the victims
(3) Publication of papers to announce how the Fund is spent for the victims,
etc.
(4) Administration of the Fund
(5) Any other activities for the need of the victims

○Members
Members of this Fund agree with the purpose and participate in the
activities.

○Board Members
(1) Chairperson of the board of directors:  Mr Fujita, Kazuyoshi
(2) Vice chairperson of the board of directors: Mr Ohyama, Yoshimitsu
(3) Auditor: Mr Noda, Katsumi

○Fiscal year
Fiscal year starts from April 1st and ends March 31st next year.



2011年4月13日

【復興支援】大地を守る炊き出し支援隊渋谷から @岩手レポート

4月4日(月)~6日(水)まで、
岩手へ大地を守る炊き出し支援隊に行った市場開発グループの渋谷知征より
炊き出し支援の様子をレポートします。

渋谷によると・・・
実際に見る風景は想像を絶し、言葉を失ってしまった。
でも、出会った生産者は復興に前向きで、自分たちができることが何かと考えていました。
その姿をみて、まず自分ができることからはじめようと強く思ったそうです。

ちなみに・・・
のブログの写真のいちばん左側の男性です。

渋谷隊員が感じるままに書きつづったレポートをご覧ください。

大地を守る会 齋藤史恵
..................................................................................................................
市場開発グループ 渋谷知征

4月4日(月)10:30 本社出発

東北自動車道をひたすら走りました。
福島県を境に道が悪くなり、至る所に道を舗装した跡がありました。そこを走るたびにトラックが揺れます。
行きも帰りもですが、機動隊と自衛隊とタンクローリーの車両が多く
機動隊車は何十台も並んで隊列をつくり走っていました。
そんな光景が30分おきに見られます。
車両ナンバーは、大阪・愛媛・長野など、全国から機動隊が出動しているようです。
原発事故が一日でも早く収束してほしいと願いつつ、久慈市まで車を走らせました。

CIMG2051_convert_20110413130157.jpg



CIMG2054_convert_20110413130309.jpg
宿泊した平庭山荘からの景色。
まだ雪が残っていて、白樺の木には雪が似合います。


4月5日(火)11:45 岩手県野田村の役所で炊き出しを開始

CIMG2059_convert_20110413132839.jpg
野田村は岩手県久慈市の南に位置します。
野田村の死者数は37人。今でも避難所で生活している人は約380人います。
短角牛の牛丼と北浦軍鶏の汁物を400食用意しました。
1時間もしないうちに終了。
「美味しいよ」と食べていただく方々の笑顔が救いです。

CIMG2058_convert_20110413132744.jpg
総合農舎山形村所長の木藤古さん。
牛丼と軍鶏汁の仕込みをしていただきました。
木藤古さん・岩脇さんをはじめ農舎の方々にはお世話になりました。


CIMG2056_convert_20110413131125.jpg
炊き出しをした野田村役所前の光景。
海から300メートルくらい・・・。ほとんど何も残っていない。

CIMG2062_convert_20110413142506.jpg
海から野田村の間にある防波堤は高さ13メートル。
その防波堤を超えて、村へ津波がやってきました。想像ができません・・・。

CIMG2055_convert_20110413130849.jpg
野田村役所横のテーブルには、瓦礫から発見された写真、アルバム、卒業証書が並ぶ。
震災前まで笑ったり、悲しんだり、喜んだり、する生活がありました。
その光景に、ただただ黙るしかありませんでした。

CIMG2061_convert_20110413142347.jpg
とても天気が良く、野田村前の穏やかな海。
この海が村を襲うとは、想像がつきません。

CIMG2074_convert_20110413142804.jpg
野田村で炊き出し後、久慈市の二子漁協へ。
ここは以前、ウニの殻むき体験イベントでお世話になったところです。
津波でほとんど流されました。
左手の陸地から海へ堤防がありましたが、今はありません。

CIMG2073_convert_20110413142728.jpg
同じく二子漁協。

~漁協の方のお話~
震災当日、港で作業をしていると強い揺れを感じ、津波を警戒して港の後ろの国道に避難。
地震から30分くらいして、海の引きもなくいきなり第一波。
想像以上に大きいため、国道を駆け上がり高台へ避難。
第二波、第三波と続き、ようやく波が引くと、港には何も残ってなかった。
「毎日変な夢を見る。未だに起こったことが信じられないですよ。
何から手をつけていいのかわからない。でも頑張らなくてはね・・・。」
それを聞いた僕は何も言葉をかけることができませんでした。


4月6日(水)8:00 久慈市から、天然わかめの産地、岩手県宮古市重茂漁港へ向かう。

CIMG2076_convert_20110413142844.jpg
久慈市から宮古市へ南下。
途中宮古市の田老地区を通る。
国道を挟んで、左が海と町、右は山に向かって町が・・・ない。
右左見ても、瓦礫の山。山。
生活感がもちろんなく、瓦礫の山の中、自衛隊と重機のみが動く。

CIMG2089_convert_20110413143126.jpg
宮古市の海から国道を挟んで三陸鉄道。線路は無残な姿。

重茂漁協に向かう途中の宮古市、この光景はどこまでも続く。
今でも宮古市は約4,860人が避難生活を続けている。


4月6日(水)11:00に重茂の役場到着

CIMG2083_convert_20110413142917.jpg

重茂の集落は、現在約100人が4箇所に分かれて、避難所生活を続けています。
一か所で炊き出しを行なうと不公平になり、重茂の方の受け入れ態勢ができていないため、炊き出しは中止。
山形村で仕込んだご飯、お肉と軍鶏汁を発泡箱にいれて100食分。
米、大地を守る会従業員から集めた絵本、おもちゃ、服を今後それぞれの避難所に分配していただく予定です。
重茂は山に家が多く建っているため、比較的被害は少ないですが、それでも死者数は50人。
船も800隻近くありましたが、無事だったのは20隻もないそうです。
それでも天然わかめの漁ができるように、みんなで復興を目指していました。

現地の人たちはみんな同じことを口にしています。
「まさかここまで津波がくるとは・・・信じられない」
大きな防波堤を超え、何キロ先の陸地まで、かなりの高さの高台まで爪痕を残している被災地の
光景は想像を絶しました。
これが日本で起きている出来事なのか、本当に言葉が出てこない。
それでも現地の人は復興を目指してました。

「頑張ろう日本!」心から。



2011年4月11日

第2弾 海外から応援メッセージが届きました。

大地を守る会のつながりのある海外の方々より、第2弾の応援メッセージです。
応援どうもありがとうございます。


G. K. サンガットさん

(ネパール NGOラブ・グリーン・ネパール(LGN)の事務局)

大地を守る会とつながり:LGNは、長年の交流先でありDAFDAF基金の支援先

日本で起きた地震と津波により人々の命と財産が失われたことに対して
私たちは大きなショックを受けました。
日本の皆さんは今とても困難な自然災害に直面されていますが、
短時間に事態が落ち着き普段の生活に戻れることを祈っています。
大地を守る会の皆さん全てが安全無事でありますよう。

春田朋美さん

(韓国 日本より韓国へ嫁いだ平飼い養鶏家)

大地を守る会とつながり:ハンサルリム生協(韓国)が大地を守る会を訪問したときの通訳者

東日本大地震の後どうお過ごしですか?
大地を守る会の生産者の方達、消費者の方達 安全な生活を取り戻されたでしょうか・・・?
農家の方達が大きな被害を受けたのではないかと心配です。
日本の農業を憂える声が韓国まで届きました。
大地を守る会の皆さんも 色々な心配を抱えていることと思いますが、がんばってくださいね。



大地を守る会も協同ネットワークに入っている
NPO法人APLA(Alternative People's Linkaga in Asia)
が震災応援サイトをつくりました。

東日本大震災応援サイト

Beyond Borders


こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

大地を守る会 齋藤史恵



2011年4月 7日

【復興支援】大地を守る震災復興支援基金の募集状況

大地を守る会では、このたびの地震被害に対して「大地を守る震災復興支援基金」の募集を開始しました。
早くも多くの義援金が集まりました!

ご協力いただいた金額は

54,789,933円4月6日現在)

ご協力いただきましたみなさまどうもありがとうございます。

義援金は、大地を守る会の被災生産者の復興支援金などに使用させていただきます。
今後、義援金の金額報告や支援レポートについては、こちらのブログ大地を守るを通じて、
みなさまに情報をお届けいたします。

引き続き、大地を守る震災復興支援基金にご協力よろしくお願いいたします。


大地を守る会 齋藤史恵


【復興支援】「福島と北関東の農家がんばろうセット」注文開始

4月4日より、福島県とその周辺の生産者を応援する「福島と北関東の農家がんばろうセット」の注文を開始します。
東日本大震災以降、福島原発事故が長期化するなか、市場では「福島県産」「茨城県産」と
いうだけで、出荷を停止していない野菜までもが売れなくなっています。
風評被害に合う産地を気遣う声や、その地域の野菜を買って応援したいという
会員さんとウェブストアユーザーの声に応えようと企画しました。

商品名:福島と北関東の農家がんばろうセット
価格:1セット 上限 1,200円
販売時期:大地を守る会宅配にて、4/4(月)より注文受付開始
       ウェブストアでは、4/14(木)より注文受付開始

セットに入る野菜:福島県、茨城県、群馬県産を中心に4~5品お届けします。
※国・行政による出荷停止品目はお届けしません。


福島・北関東の野菜は今が出盛りの時期ですが、
出荷規制がかかっていない野菜まで買い控えが続いています。
出荷予定だったものも、「福島県」というだけで市場にキャンセルされてしまって、
生産者が大切に育てた作物を捨てなければならない状況になっています。

みなさんは、小さなお子さんがいたりとそれぞれ感じることがあると思います。
ムリにお願いはしませんので、ご協力できる方にご購入いただければと思います。

義援金という協力方法もあります。
「大地を守る復興支援基金」は被災生産者の復興支援とそのための活動に使われます。

自分の責任ではない放射能の問題で苦しんでいる生産者の方々の被害を軽減するためにも、
大地を守る会の多様な震災復興支援にご協力をどうぞよろしくお願いいたします。


大地を守る会 齋藤史恵


2011年4月 5日

【復興支援】大地を守る会炊き出し支援隊 岩手へ

昨日4/4より、大地を守る会従業員6名と北浦軍鶏生産者の下河辺さんで
岩手の被害の大きかった産地へ炊き出し支援に行っています。
食材は総合農舎山形村にて仕込んで、被災者へふるまってきます。


紫波サービスエリアにて①_convert_20110405093642.jpg
左より、営業の渋谷、物流の村尾、水産の浅海、農産発注の前田。

被災地の子どもたちは学校も遊び場も今まで通りではなくなり、
多くのストレスを感じているということで、
その子どもたちへ子供向けのマンガ・本・おもちゃなどを大地を守る会従業員で集め、
お届けもします。

メンバーは気合い十分で、はりきっています。
後日、詳しい岩手の炊き出し支援のレポートをアップしますので、
楽しみにしてくださいね。

<炊き出し予定>
4月5日(火)二子漁協(久慈市)とOBF野田(野田村)
4月6日(水)重茂漁協(宮古市)


5日朝の景色_convert_20110405093820.jpg
今朝の久慈山形の平庭高原の風景。まだまだ冬景色です。
キレイな景色に見えますが、避難所を思うととても厳しい寒さです。


みなさんも参加できる被災生産者を応援できる企画を下記ご案内します。
ご協力いただけるとうれしいです。
............................................................................................................

大地を守る会では、消費者が「食べる」ことで被災生産者を応援することができる
取り組み「食べて復興応援プロジェクト」をスタートしました。
以下の3つの商品カテゴリーを大地を守る会の宅配、大地を守る会のウェブストアにて展開し、
それぞれ食材を食べることが何らかの被災生産者の支援となります。
「食べること」を「被災生産者の復興」につなげることで、消費者が消費者として、
支援できる道筋をつくりました。

<食べて復興応援プロジェクト該当商品>

1、復興支援セット(義援金付)
震災による物流事情の混乱で、商品の注文と供給のバランスが崩れています。
混乱により発生した余剰品を廃棄するのではなく、登録いただいた会員さんへ、
自動的に1~2品目をお届けします。
売上の3%は、「大地を守る震災復興支援基金」へ充当し、被災生産者の復興に活用します。

2、被災生産地の商品購入を呼びかけ
岩手県、宮城県、福島県、茨城県など、被災した地域の生産者が復興に歩み出しています。
商品を出荷できない生産者もいらっしゃいますが、
徐々に生産を再開している生産者が増えてきました。
そのような生産者の商品を消費者に届け、生産者の収入につなげることで、
被災生産者の復興を応援します。
被災生産者の商品購入を呼びかけることで、消費者とともに「食べる復興」を行ないます。
3月31日(木)より大地を守る会のウェブストアより販売しています。
また、大地を守る会の宅配では、4月25日(月)より注文を呼びかけます。

商品例)山形村短角牛(岩手県久慈市)、短角牛焼肉用(150g1,089円)など17品目

停電と断水が続き交通網も麻痺。牛に与えるひずポンプが使えず、
沢水や雪を与えています。
短角牛生産者は、被害が甚大だった沿岸部で炊き出し支援を行なっています。

3、義援金付き商品
特定の商品の価格に義援金を加算した「義援金付き商品」を4月中旬頃より
大地を守る会のウェブストアで販売開始します。
義援金の金額は商品名に明示し、すべて「大地を守る震災復興支援基金」へ充当します。
なお、4月下旬より大地を守る会の宅配でも取り扱いを予定しています。

商品例)【義援金200円付】ウェブストアの野菜セット「ベジタ」2,070円
     【義援金50円付】大地を守る会の低温殺菌牛乳 388円
     など7品目。随時増やしていきます。


大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2011年3月28日

【復興支援】ツイッターに寄せられたsend your messageをご紹介

大地を守る会では消費者から被災生産者へメッセージを送る

消費者×生産者

send your message -声を被災生産者へ届けよう-

にて応援メッセージを集めています。

ツイッターでつぶやいていただいたみなさまに感謝して、

寄せられた応援メッセージを紹介いたします。

 

rino_ponさん

生産者の方の無事を知った時は、本当に本当に心から安堵しました。私個人に出来ることは限られていますが、今までの"感謝"、たくさんの"応援"の気持ちを込めて、大地を守る会の復興基金に募金します。皆さんの野菜や果物やお米や魚や...また会える日を待ってます!

 

mikanmikan333さん

被災地の大地を守る会の生産者の皆様へ、安全安心で環境にも配慮したおいしい食べ物をありがとうございます。更なる出荷規制の追討ち胸が痛みます。私達は待ってます。支援金も精一杯させて頂きます。どうか活路を見出して下さい。

 

leotamamさん

福島のわかばの会のみなさま。いつもおいしい野菜をとどけてくださりありがとうございます。地震や放射能に負けないで、がんばってください。おいしいお野菜、待っています。

 

asuka_t710さん

みなさんの魂の籠った命を食し育ちました。どんな考えがあっても、大地は一つながり、運命共同体。この苦難をみなさんとともに精一杯乗り越える術を考えたいです。大地の生産者の皆さんに感謝して。

 

michippe8_8さん

被災地の大地を守る会の生産者の皆様へ、いつもおいしい食材をありがとうございます。出来る限りの支援をしたいと思っています!また皆様のおいしい食材に会える日を心待ちにしています。

 

all4liamさん

大地を守る会の生産者の方へあなた方が心を込めて作った食べ物に出会い、本当に美味しいものを知りました。あなたたちの真摯な心は、食べ物を通して私たちにまっすぐ伝わって来ます。あなたたちは一人じゃない。消費者である私たちも、あなたとともにあります。

 

pikadomaniaさん

被災された生産者のみなさま子供の頃から大地の食べ物を食べて育ち、今は世代が変わって自分の子供に食べさせています。皆さんの野菜やお肉、お魚と寄り添って生きてきました。今度は私たちがお返ししていきたいです。これからも、ずっと応援しています。

 

yoshikoskzさん

生産者のみなさんが丹精込めて丁寧につくった食材を目にして、丁寧に食べなければ!寧に食べることは丁寧に生きることに繋がることなんだ!と教えてくれました。この気持ちを忘れずに、ささやかながらみなさんを応援します。

 

mofu_tgさん

被災地の生産者の皆様、いつもおいしい野菜やお米・・・たくさんの食材をありがとうございます。ささやかですが私にできる精一杯の支援をしたいと思います。もちろん応援もします!そして皆様の笑顔とともに食材が届けられる日を・・・待っています。

 

fuwasさん

こんな状況だけど、きっと未来はあると信じています。生産者の方たち、応援しています。私たちは大地の野菜を食べ続けます!

 

raichosさん

いつもおいしい食材を届けていただいて感謝している生産者や関係者の皆さんに、少しでも早く立ち直ってもらえるよう応援します!まずはもりもり食べる!

 

 

メッセージを寄せていただいたみなさまどうもありがとうございます。

このようなメッセージをいただき、大地を守る会従業員ともどもとても励まされています。

みなさまに支えられていることを感謝して、

被災生産者のみなさまに責任持ってお届けいたします。

 

引き続き、応援メッセージを集めています。

大地を守る会の公式ツイッター(@DWMK1975)をフォローし、

#dyells (ハッシュタグdyells)でつぶやきをお願いします。

/blog/report/2011/03/send-your-message.html

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



1歳未満の乳幼児がいる家庭および妊婦を優先して水の販売を行います

浄水場で基準値を超える放射線量が測定された報道を受け、

大地を守る会では3月28日(月)注文分より、

1歳未満の乳幼児がいる家庭および妊婦のいる家庭を優先し、水の販売を行ないます。

 

母子手帳にて、確認を行ないます。

大地を守る会の宅配では、受注後の配送を行なうため、買い占め等の行為を未然に防止し、

必要としている方に適切に商品をお届けすることができます。

 

以下の項目に従い、確認を行ないます。

 

・優先するのは、1歳未満(2010年3月1日以降の生まれ)と妊婦がいる家庭です。

・注文時に、母子手帳の表紙を、メール、ファックス、配送員回収のいずれかの方法で提出していただきます。

 

1歳未満の乳幼児がいる家庭および妊婦家庭で、お水の入手がご心配な方は

以下にお問合わせくださいませ。

 

[お問合わせ]

・大地を守る会の宅配 会員の皆さま

会員サポートセンター

電話 043-213-5816(午前9:00~午後6:00 月~土曜(祝日可))

 

・大地を守る会の宅配 ご入会を検討の皆さま

ご入会サポートセンター

電話 0120-158-183(午前9:00~午後6:00 月~土曜(祝日可))

 

乳児のいらっしゃるママさんや妊婦さんは、とても心配な日々を送っているかと思います。

大地を守る会では、そのような方々にお水の提供を優先的に行ない、

安心な食生活をバックアップしていきます。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2011年3月25日

【復興支援】海苔の生産者成清忠さんが支援物資を持ってきました。

大地を守る会で定評のある成清海苔店(福岡県柳川市)成清忠さんが、

なんと福岡から支援物資の海苔を抱えて本社(千葉県千葉市)にやってきました!

IMG_0489_convert_20110325184759.jpg

 

被災地の方への心遣いもあわせて、大地を守る会の職員の震災後の対応も気遣ってくださいました。

被災した生産者仲間のために少しでも力になりたいと

復興支援物資として海苔を提供していただきました!

そんな心意気の成清さんに励まされましたー。

ありがとうございます。成清さん(涙)

 

 大地を守る会 事務局 齋藤史恵



大地を守る会の生産者被害状況確認リスト(3/25現在)

3月11日(金)の地震発生から、大地を守る会ではすべての生産者の安否・被害状況の

確認をすすめてまいりました。

ご心配いただきましたみなさま。どうもありがとうございます。

3月25日(金)現在の状況をお伝えいたします。

 

大地を守る会の生産者被害状況確認リスト

/info/news/pdf/eq_seisanhigai110325.pdf

 

※このリストは基本的に商品担当者が、電話の聞き取りにより確認を行いました。

※「生産者の無事を確認」という表現が多数ありますが、無事と回答された生産者においても、

家屋、設備に被害を受けている方が多数いらっしゃいます。

 

リストを見てみるとガソリンの供給が厳しく、出荷ストップしていて困窮している状態が多いようです。

中には大きな被害がなく、避難対象者へのボランティアをしている団体もあります。

 

大地を守る会では、被災生産者の復興を応援する取り組みをしています。

大地を守る震災復興支援基金

消費者×生産者 send your message ―声を被災生産者に届けよう―

を通して、大地を守る会でも応援していきたいと思っています。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



【復興支援】消費者×生産者 send your message ―声を被災生産者に届けよう―

消費者×生産者 send your message ―声を被災生産者に届けよう―

 

大地を守る会の被災生産者へメッセージを届けてみませんか。

10万人を超える消費者が、日々、大地を守る会の食材を通じて生産者とつながっています。

現在、続々と被災した生産者への応援メッセージが大地を守る会へ寄せられています。

日々、食材を通じて、生産者と消費者はつながっています。

消費者の想いが、被災された生産者の復興への力になるよう、

声を届け続けていきたいと考えています!

  

ツイッターにて応援メッセージを集めています。

 

大地を守る会公式ツイッターhttp://twitter.com/DWMK1975

をフォローし、#dyells(ハッシュダグdyells)でつぶやきをお願いします。

 

 大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2011年3月24日

【復興支援】大地を守る震災復興支援基金を3/28から開始します

大地を守る震災復興支援基金

 

大地を守る会では、消費者のみなさまからも被災生産者へ応援したいという強い要望があり、

このたびの地震の被害に対しての「大地を守る震災復興支援基金」をご用意することになりました。

お声をいただいたみなさまに深く感謝いたします。

「大地を守る震災復興支援基金」の募集を、会員のみなさまへは3月28日週の注文分から。

そして大地を守る会のウェブストアユーザー、非会員のみなさまへは下記の口座にて

義援金の募集をスタートします。

 

三井住友銀行 六本木支店 

普通口座:7464419

口座名義: 大地を守る震災復興支援基金

       (ダイチオマモルシンサイフッコウシエンキキン) 

 

大地を守る会直営店舗でも、募金箱を設置しています。

・カフェ「ツチオーネ」自由が丘店 
 住所:東京都世田谷奥沢6-25-10 
 電話番号:03-5706-0707

/cafeblog/


・日本料理店「山藤」広尾店
 住所:東京都渋谷区広尾5-4-11 ベルナハイツA棟2F 
 電話番号:03-5795-2683

http://www.yamafuji.net/


・日本料理「山藤」西麻布店
 住所:東京都港区西麻布4-5-8 La西麻布3F 
 電話番号:03-5467-5622

 http://www.yamafuji.net/

 

ご協力いただいた義援金の使用用途は、大地を守る会の被災生産者の復興支援などに使用いたします。

また義援金については、今後ホームページや会報、本ブログなどを通じて随時報告いたします。

みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



【復興支援】総合農舎山形村へ、第1弾支援物資(久慈市)

 大地を守る会、久慈市、JA新いわてで地域おこしのために設立した「総合農舎山形村」。

岩手県久慈市山形町(旧山形村)にあり、大地震により沿岸部は甚大な被害を受けました。

幸いにも短角牛やホウレンソウ、シイタケなど大地を守る会の生産者は、難を逃れ、全員無事でした。

 

山形町のお付き合いは1981年から。

1975年設立の大地を守る会では、最初野菜や米を扱っていましたが、

安心できるお肉がないか探していたところ、縁あって、山形町と出会いました。

広々とした牧場でのびのび育ち、赤身のおいしい短角牛は大地を守る会のコンセプトとぴったり。

3頭の取引から始まり、現在では約350頭を取り扱っています。

また、消費者の交流もさかんで、毎年夏休みに消費者会員の家族が山形町を訪れています。

そんな顔が見え、心がつながる関係を大事にした交流は1982年から毎年続いています。

http://www.nousya.jp

そんな長年のお付き合いから生まれたのが「総合農舎山形村」。

山形町の食材を中心とした加工品を製造するために1994年に設立されました。

 

各地でガソリン不足や高速道路の不通が発生していますが、

総合農舎山形村でも、今回の大地震により、配送が凍結した状態が続いてしまっていました。

そんな中、なんと自力で食材を納品しよう!と木藤古所長が自社トラックで一晩(14時間)かけて、

岩手県久慈市から、千葉県習志野市の物流センターにやってきました。

110319木藤古&大向さん.jpg

左が総合農舎山形村の大向清勝さん 右が木藤古修一所長です。

習志野物流センターに到着し、食材を届けてホッとした表情です。

 

帰りのトラックには、地元久慈市から支援要請のあった物資を急遽、

埼玉と千葉の農家、そして大地を守る会の従業員に呼びかけ集め、

BOXティッシュペーパーや下着、歯ブラシ、衛生用品などダンボールで約20箱を積んで帰ってもらいました。

 

来るときは満タンだった燃料も習志野では給油できず、

苦戦しながら、原料用の湯田牛乳をピックアップして岩手県久慈市に帰って行きました。

こんな大変な中でも、パワー全開の木藤古所長と大向さん。

畜産水産グループ長吉田も、熱く熱く見送ったそうです。

 

そしてまた、あらためて大地を守る従業員で岩手県久慈市への支援物資を集めました。

ジャーン!

IMG_0486_convert_20110324105434.jpg 

 歯ブラシ、下着、衛生用品など段ボール計7箱ほど集まりました!

今週末、今度は畜産水産グループ長吉田がトラックで運びます。

その様子は、後日ブログにアップしていきます。

ぜひご覧くださいね。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵 



2011年3月23日

東北地方太平洋沖地震の復興支援情報について

東北地方太平洋沖地震により、多くの方の尊い命が失われたことに深い哀悼の意をささげます。

被災された方々へのお見舞いとともに、一日でも早い復興を心より祈念いたします。

大地を守る会では、「生産者と消費者をつなぐ」という役割を担う団体であるとの想いをいっそう強く持ち、

被災地・被災者・被災生産者のために支援活動を行ってまいります。

 

私ごとですが、地震発生前日より、私の地元福島県いわき市に帰省していました。

3月11日14時46分、体験したことのない突き上げるような大きく長い揺れに、

母と震えながら手を取り合い、揺れがおさまるのを待ちました。

屋根瓦が落ち、地震で倒壊してしまった家、津波で被害を受けた家を目の当たりに

大きなショックを受け、さらに続く余震と闘いながら、どうかおさまるように願っていました。

そしてそんな恐怖と闘う中、福島第一原発の爆発。

目に見えない放射能のさらなる恐怖を感じました。

あの大地震から12日たった今でも、福島第一原発周辺の住民は被災が続いている状態です。

今では、私は東京にいますが、まだ私の地元で頑張っている友人、知人がいます。

そんないち被災者として、東北地方太平洋地震で被害を受けた方々の力に少しでもなりたいと

強く思っている私齋藤より今後、大地を守る会の支援情報を

こちらのブログで随時報告していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2011年2月 7日

映画「こつなぎ 山ををめぐる百年物語」の成田上映会のお知らせ

(byふーみん)

 

大地を守る会の生産者である三里塚酵素の会堀越一仁さんより

映画「こつなぎ 山ををめぐる百年物語」の成田上映会のお知らせをいただきました。

ぜひこの機会にご覧くださいませ。



岩手県北部にある小繋(こつなぎ)という一つの山村での日本の山と人を巡る深遠なドキュメント。

何百年も村人たちの生活と共にあり皆のものだった山が、

明治の地租改正によって、一人の名義になり、

それが売買されて村人の立ち入りを禁止されました。

「山は誰のものか」

以来、村人たちは山の使用・管理、所有をめぐって、長く困難な闘いを強いられました。

昭和30年代半ば、この村を取材して残った貴重な記録資料をよみがえらせ、

7年の歳月をかけて一本の映画にしました。

映画「こつなぎ」の上映会を成田にて実施します。

■上映日:3月6日(日)
①時間14:00-16:40 成田国際文化会館小ホール
②時間18:15-20:40 下総公民館多目的ホール
■参加費:1,000円(高校生以下無料)・事前予約のみ
■主催:成田有機の里
■お問合わせ先:おかげさま農場TEL0476-73-7566

 

こつなぎ上映実行委員会

http://blog.livedoor.jp/kotsunagi/

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2011年1月 6日

新年あけましておめでとうございます!

とらちゃんこと虎谷健です。

みなさま、新年あけましておめでとうございます!

 

1P1020051.JPG

大山山頂からみた初日の出でございます。空気が良く澄んでいて江の島、三浦半島、その先の

房総半島まで見渡すことができました。

世の中もこのようにすぱーん!と見渡せると気持ち良いでございましょうが、先ずは気持ちだけでも

スッキリと保ち続けたいものでございます。

 

2P1020049.JPG

富士山もきれいでした!朝日に染まる赤富士ですな。

「赤富士」は縁起ものですが、こちらはちょっと紅が薄いのでプチ縁起ものでございます。

年の初めからあまり縁起が良すぎてあとでしっぺ返しがくると怖いのでプチ縁起で満足して

おきたいと思います。

今年も桜の咲く季節にほどほどに暖かくなり始めて、雨の降る時期にほどほどに降ってもらって、

夏はほどほどに夏らしく暑い、そんな季節の中で過ごせますように。

また、ほどほどで結構ですのでお給料も増えていただきたいものでございます(笑)。

そして今年も産地交流会でたくさんの笑顔に会えますように!

 

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2011年1月 4日

町おこしで注目の島根県海士町で対談

ユッキーこと大野由紀恵です。

新年あけましておめでとうございます。2011年もよろしくお願いいたします。

第一弾のブログは、12月に、島根県海士町で行なわれた対談です。

地域や第一次産業の未来が問われる今、2011年にもその先にもつなげていきたい大切な

メッセージが、小さな島にありました。

 

2010年12月11日(土)に、地域活性で注目を集める島根県海士町に、NGO大地を守る会会長で

株式会社大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳が、海士町町長の山内道雄さんと

対談しました。対談のテーマは「一次産業×地域活性=残したいものを自分たちで守るために」。

 

島根県海士町は、隠岐の島の中の1つで、人口約2,400人の小さな島です。1221年、

後鳥羽上皇が流された地としても有名ですが、近年は急激な過疎化と財政危機に直面。

それを乗り越えるため、町長自らが給与を50%カット、町役場職員も30%給与カットと

役場一丸となって町おこし資金をねん出。

 

特産の岩ガキを生のおいしさそのままで急速冷凍できる「CAS」を導入し、特産化に成功。

さらに教育交流事業で都市から多くの研修生を受け入れるなど、さまざまな工夫により、

5年で200人以上がIターンした、地域活性で注目の町になりました。

海士町オフィシャルサイト

 

周りを海に囲まれ、山々の合間に田んぼがある、自然に恵まれた島です。

20101211ama_zenkei.jpg 

 

こちらがCAS。大きな設備ですねー。

20101211ama_cas.jpg 

CASは Cell Alive Systemの略で、細胞組織を生かして急速冷凍するため、解凍しても

水が出ることがなく、とれたての味が再現できます。

年間予算40億円の海士町が5億円!の設備投資で導入したことでも話題になったそうです。

 

岩ガキの養殖場です。

日本名水百選にも選ばれた「天川の水」が注ぐ保々見地区で、3年かけてじっくり岩ガキは

育てられます。

20101211ama_kaki.jpg 

 

20101211ama_kaki2.jpg

 

島のあちこちに湧水があります。水が豊富なため、稲作も盛んだそう。

20101211ama_wakimizu.jpg 

 

blog20101211setsumei_wakimizu.jpg

 

そんな自然に恵まれた海士町の資源を活かし、地域活性に成功した山内道雄町長との

対談が12月11日(土)、海士町町民ホールで開催されました。

 

この対談のすごいところは、インターネットで生中継され、ツイッターを使って、リアルタイムで

コメントできたところです。東京や京都などのカフェでは、海士町の食材を楽しみながら、

講演を聞くイベントも企画されました。

 

準備中の会場。スクリーンが2台設置され、他会場のようすやツイッターのコメントが映し出されます。

20101211ama_kaijo.jpg 

 

開始直前の会場。ほぼ満席です。

20101211ama_kankyaku.jpg 

 

いよいよ対談の開始。山内道雄町長。

20101211ama_koen_chocho.jpg 

 

山内町長は、町長になる前はNTTに勤務。民間会社での経験を活かして町を元気に

してきました。一番大切なことは?という質問に、「足下を見直すことが一番最初。

当たり前だけど、自分たちの町を好きになるのが全てのスタート。町長の立場からは

挑戦と決断と実行。リーダーには決断が大事」と答えていました。

 

大地を守る会の藤田和芳。

20101211ama_koen_fujita.jpg 

 

藤田からは、「資源を信じて活用することが未来につながると思う。第一次産業が

もっと大事にされる社会にしたい。農薬をまくことはミミズや虫を殺すこと。

有機農業は多様性を認めること。生き方にもつながる。海士町はその自立したモデル」

というメッセージがありました。

 

そしてこの対談を企画した株式会社巡の環の代表、阿部裕志さんです。

20101211ama_koen_abe.jpg

 

阿部さんは大学院卒業後、大手自動車会社に入社しましたが、大量生産大量消費の

スタイルに疑問を感じ、海士町にIターン。海士町のPRやツアー企画などを手がける「巡の環」を

設立しました。海士町の現リーダーとこれからの若きリーダーが並んでいる点でも注目の

対談でした。

画面には次から次へとツイッターで寄せられるメッセージが現れ、その内容にも

触れながら対談は進行。小さな島と全国がつながる不思議な空間でした。

 

島外からは365人が視聴していました。その人数もすごいですが、何千人、何万人が見ていても

よいくらいの可能性を感じる対談でした。

 

対談のもようは、巡の環のサイトで見られます。

 

今回の対談に合わせて、12月10日(土)~12日(日)に2泊3日で全国から集まった15名が

参加した海士町ツアーがありました。ツアーの中では、地元のお年寄りと輪投げを楽しむ企画も。

20101211ama_wanage.jpg

 

これがなかなかむずかしい!藤田も参加。

20101211ama_wanage_fujita.jpg 

 

結果は。。。(笑)?

 

ツアーの最後、船が出港する時には、山内町長はじめ、町の方々や巡の環の方々が

見送ってくださいました。紙テープの粋な演出付です!

20101211ama_miokuri.jpg 

 

豊かな自然と、素敵な皆さんと出会えた2泊3日でした。

皆さんも機会がありましたら海士町へぜひ!

大地を守る会でも、このご縁をきっかけに、海士町とのつながりをつくっていければと

考えています。

 

大地を守る会 事務局 大野由紀恵



2010年12月27日

第20回北海道生産者会議報告

 ≪消費者理事の生産者会議リポート 第2弾≫

 

佐藤輝美消費者理事による"南の"宮古島からの報告に続く、生産者会議リポート第2弾は、

鈴木孝子消費者理事による"北の"北海道からの報告です。

 

それでは、鈴木理事の自己紹介から。

↓↓↓↓↓

 

消費者理事の鈴木孝子です。自分のアトピーがきっかけで大地を守る会に入って10年。
神奈川県のはずれの南足柄市で、食料、エネルギーの自給を目指した農的な暮らしをしています。

好きなことは読書(目標、年に100冊。お風呂でがサイコー)、美術展めぐり(目標、年に20本)、
DVD
を観ること(できるだけ1日1本)、カフェめぐりなどなど。

最近はジャズ、ボサノバボーカルに挑戦中 (^o^;

会員サークル「シキ・オリオーリ」や専門委員会「おさかな喰楽部」などでも活動しています。
たくさんの大地仲間が我が家の財産です。

 

*************************************************************************

そして、以下、鈴木理事の報告です。

 

雨続きの関東をあとにし、新千歳空港から電車に乗りかえ北広島駅に降り立つと、乾いて澄んだ空気が吹き抜けました。麦やジャガイモの広大な畑の先に続く地平線を見ると、北海道に来たのだという実感が湧いてきました。

 

715日~16日、札幌からほど近い北広島市で開かれた第20回北海道生産者会議に参加してきました。

 

一日目は北海道大学名誉教授・松永勝彦先生による講演―「森が消えれば海も死ぬ」。

森が荒れると河の水が減少し、ついには海にまで影響するというお話です。半世紀前まで、建築材や燃料として森の利用価値は高かったはずが、安い輸入材や石油に押されて需要が減ったために人工林の荒廃がすすみ、雨水を保水するという森の本来の機能が失われてしまいました。その結果、各地で水なし川が広がって、川や沿岸で砂漠化が拡大しているとのこと。これを食い止めるためには、森の手入れを行い、健全な森・川・海の繋がりを取り戻すことが重要と話す松永先生。例えば、間伐材を木材チップにし、農業で使うハウスの熱源とすれば、CO2の問題の解決策となるのではとのご提案でした。

 

森や海の話だけではなく、水がなくては成り立たたない農業を通じて、環境保全に取り組む大地を守る会の活動にも繋がり、海や山の恵みを毎日いただいている消費者としても考えさせられる問題です。国産材で家を建てるとか暖房には薪ストーブを使うなど、自分たちにもできることがあるかもしれないなどと、思いをめぐらせてしまいました。

 

講演の中で特に印象的だったのは、これからは食料不足の時代が来るという話。「世界では毎年8000万人の人口が増加している今、日本は食糧を輸入にばかり頼っていられない日がくる、自分ちの食べ物を自国でまかなえるようにすることが国の急務」とのことでした。やはり、国産のものを食べて生産者の皆さんを応援することが大事だと改めて実感します。

 

私たち消費者にとって、会議で生産者の皆さんの話を直に聞けることはとても貴重な経験です。産地ツアーやだいち交流会とは違った一面が見られることもあります。今回も素敵な生産者の皆さんとの出逢いがありました。

 

 

 ≪農業は良い家庭を作るのに理想的な仕事 小路健男さん≫

image001.jpg 

 

今回、会議の幹事をしてくださったのは、「北海道有機農業協同組合」さん。全国で初めての有機農業の専門農協です。代表理事の小路健男さんは若いころから市民運動に興味を持ち、大学進学をきっかけに北海道の土地に魅せられ、農業をはじめて27年。今はかぼちゃ、にんじん、じゃがいも、ごぼうなどを作っているとのこと。生産、物流のみならず、環境全体として有機的な活動をめざしているそうです。グローバル経済からは距離をおき、消費と生産を結ぶ大地を守る会の活動を目標の一つとしていきたいという熱いお話を聞き、なんだかジンときてしまいました。5人の子供のお父さんでもある小路さんは、農業という仕事は夫婦の関係や子育ても理想の形が実現できると言います。「有機以外はやるつもりない」ときっぱりと話す反面、優しい夫や父の顔も見せてくださいました。

 

 

≪自然をこわさない生き方をしたい。農業はその一部 亀川久美さん≫

image002.jpg 

 

唯一の女性生産者として参加してくださった亀川久美さんは佐賀県出身の元OLさん。積丹の高野健治さんのところで昨年4月から実習中だそうです。北海道での農業を夢見て土地を探しに来た折、泊まったホテルのとなりが高野さんの家だったのというのが初めての出逢い。高野さんからもらったカボチャがあまりにおいしく、なんて幸せになるカボチャだろうと感激し、即、弟子入り。そんな亀川さんに、高野さんは「仲良しこよしじゃないんだから、本気でやるんじゃなきゃダメ。最低2年はかかる」との言葉。それでも亀川さんの決意は固く、4月~11月は毎日早朝から深夜まで農作業に明け暮れる毎日で、実家に帰省する冬の間も、九州で開かれる農家研修会などに通っては研鑽をつんでいます。「大変だよ~といわれるけど、大変なのは承知の上。一度きりの人生を後悔しないためにも、不可能でないならやらない理由はない」と話す亀川さんは、同じ女性として輝いて見えました。「高野さんのところだから楽しい。全く見ず知らずの人間をポンと受け入れてくださった高野さんへの恩返しのためにもいい野菜を作りたい」。亀川さんの作る野菜は、きっと生命力に満ちておいしいに違いないと思います!

 

 

≪じゃがいもに似ていると言われるとうれしいんです 金井正さん≫

 

 会議二日目は江別市の金井正さんの畑の見学です。ちょうどじゃがいもの花が咲いていました。

 

 

 

image003.jpg

男爵

 

image004.jpg

メークイン

 全部あわせると20ha以上もある金井さんの畑のうち、ジャガイモは6.5ha。約200トンを収穫するそうです。「7月はじゃがいもの病気や天候のことが心配で心休まる暇がない。毎日天気予報を祈る気持ちで見ています」とのこと。最近ようやく満足のいくものが取れるようになったと話す金井さんです。

 

 

image005.jpg

          長いところではひと畝400mもある、終わりが見えない広大な畑。

 

 毎日1時間以上かけてかけてまんべんなく見回り、下葉、葉の裏にてんとう虫などがいないかチェックします。

 

image006.jpg

            この日、朝4時起きで刈り取った雑草は堆肥の大事な材料。

 

image007.jpg

                      雑草の山が二年後には・・・

 

image008.jpg

                         堆肥の山に!

 

 雑草は水をかけて発酵させ、切り返しを続け、23年かけて堆肥に。150トンの堆肥を作るために市で刈り取った雑草までもらって来るそう。

 

 

 

image009.jpg

                ジャガイモ畑で小休止中の藤田会長

 

image010.jpg    

地下77mから自噴する地下水が畑の中に。全部で4箇所あり、水質も良く、家庭用水もすべてまかなう。

 

 

 

image011.jpg

                           参加者からもたくさんの質問が飛び交っていました。

 

 

 

image012.jpg

                        私が生まれる前から働いているトラクター(45年もの!)

 

 

「農業は辛抱」と語る金井さんは、札幌のベッドタウンとして開発の危機にさらされる江別の農地を守りたいと、今なお耕作放棄地を買い取ります。

 

image013.jpg

             御歳77才のハーレー乗り!30年のキャリアです。

 

37年の農業人生を支えてくれたのは家族。周囲の人からは理解されず、アウトサイダーのように思われてきたけれど、効率重視で経済優先の世の中が壊してしまった自然のサイクルを守りたいという考えは今も変わりません」。'生涯現役'という言葉がぴったりの金井さんです。

 

北海道の生産者の皆さんは、土地柄のせいか「思索する農家さん」が多いと感じました。生業として農業に携わっているだけではなく、「自分の生き方を模索した結果が有機農業」というお話をいろいろと聞くことができ、胸に沁みました。今回もたくさんの出逢いをありがとうございました。この秋の豊作をお祈りしています。

 

消費者理事・鈴木孝子

 



2010年12月25日

玉ちゃんひさびさに文化放送に登場!

うっしーこと牛島真也です。

 

先日の虎ちゃんのブログで、12/5の「たまなびファーム」訪問レポートがありました。

12/5たまなびファーム訪問レポート

 

12/17(金)の文化放送「しろバラ」の放送では、その時の報告がありました。

なんと、この日のゲストは、玉ちゃんこと玉川美沙さん!

 

これはご挨拶に伺わねば!ということで、虎ちゃんとうっしーの虎牛コンビで文化放送に行ってきました。

 

  torainqr.jpg 

      放送前、台本と自分の手帳を見ながら、なにやら真剣な表情の虎ちゃん

       (今日の出演予定はないはずなんですが...。)

 

番組では玉川さんご自身の近況報告があったほか、
菅野アナ、アシスタントの有馬香さんから「たまなびファーム」の近況と訪問報告があり
ました。


番組スタッフが種まきをして、リスナー代表が草取りをした大豆は無事に?!実をつけて、

無事に収穫を迎えました。

(角掛さんはじめ、ヤマキスタッフの皆様、日々目を配っていただきありがとうございました!!)

あとは、集大成の味噌づくりを迎えるのみです!


訪問の様子は番組公式ブログでも紹介されています。


しろバラ番組ブログ

 

また、番組終盤に、リスナーの方から以下のようなおたよりが紹介されました。

「玉川さんの番組で大地を守る会の冊子をいただきました。
その中に、昔、お見合いした相手を見つけました。
その方は農業をされていて、何度か文通をする間柄でした。
残念ながらご縁がなく、結婚にはいたりませんでしたが、
お元気でいることを思いがけなく知ることができ、とてもうれしかったです。」

人っていろんなところで繋がっているんだなということを実感しました。


すかさず、玉ちゃんから、
「それって、虎ちゃんのことじゃないの~?! うっしーとか!」
という突っ込みが入っていましたが、どっちも違います()

 

tamachanto4nin.JPG

          菅野アナ、うっしー、たまちゃん、虎ちゃん、有馬香さん

 

★集大成の味噌づくりですが、新年2011年の3月5日(土)にリスナーを集めて開催予定です。

こちらについては、あらためて虎ちゃんから報告させていただきます。

 

大地を守る会事務局・牛島真也



2010年12月22日

大地を守る会の「消費者理事」がブログに登場

うっしーこと牛島真也です。

 

今日は「消費者理事がブログに登場」のお知らせです。

そもそも、「消費者理事って?」という方も多いかと思うので、まずは「消費者理事」の説明から。

 

大地を守る会は「NGO大地を守る会」と「株式会社大地を守る会」から成り立っています。

NGO大地を守る会には理事会という組織があり、生産者理事、消費者理事、法人理事で構成されています。

消費者理事は、文字どおり消費者会員から選ばれた理事です。

全国各地で開催される生産者会議などに出席し、月に一度の理事会で報告を行なったりします。

 

記念すべき最初の消費者理事ブログは、佐藤輝美理事による「後継者会議レポート」です。

ちなみに、「生産者会議」とは、年に十数回、全国で開催される生産者の技術向上と交流を目的とした会議です。

今回報告する「後継者会議」は、文字どおり後継者を集めて行なわれる会議で、今年で8年目を迎えました。

 

※牛島の不手際でアップが遅くなりました。

ほんとにスミマセンでした~。 

 

この後も、鈴木孝子理事による北海道生産者会議報告が続きます。

お楽しみに。

 

事務局・牛島真也



2010年12月16日

六本木ヒルズで「meccオーガニックトーク」

       うっしーこと牛島真也です。

 

遅くなりましたが、イベントの報告です。

11月19日(金)六本木ヒルズで「meccオーガニックトーク」が開催されました。

  20101119mecc002.jpg 

主催は、大地を守る会も会員となっているみなと環境にやさしい事業者会議(mecc)。

毎年開催している「企業と環境展」の今年の目玉プログラムのひとつです。

 

20101119mecc015.jpg 

 当日、トークの様子は「USTREAM」で生中継されました。

 

    20101119mecc019.jpg 

コーディネーターは、オーガニックコンシェルジュの岡村貴子さん。

 

20101119mecc 011.jpg

トークゲストは、大地を守る会職員で野菜ソムリエの小島潤子さんと、らでぃっしゅぼーやの潮田和也さん。

  

大地を守る会とらでぃっしゅぼーや。

オーガニック宅配業界を引っ張る両雄?!ですが、意外とこうした場で一緒になることは少なく、とても新鮮なイベントでした。

偶然にも両社ともレシピ本を発売したばかり。

 

岡村貴子さんが、大地を守る会とらでぃっしゅぼーやさんそれぞれの取組みについて、いろいろ聞き出してくださいました。

 

20101119mecc007.jpg

小島さんは「50分間もトークできるかな...」と不安そうでしたが、堂々とした話しっぷり?!でした。

  

「USTREAM」での中継の様子は、今でも見ることができます。

ぜひ見てみてくださいね。↓

USTREAM「meccオーガニックトーク」

 

大地を守る会事務局 牛島真也 

 



映画「玄牝」公開直前スペシャルトーク開催

うっしーこと牛島真也です。

河瀨直美監督の新作『玄牝』の渋谷ユーロスペースでの上映が、

2011年1月7日(金)まで延長になりました。

 

河瀨監督と言えば、デビュー作『萌の朱(もえのすざく)』で、97年カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞。

2007年には、『殯の森(もがりのもり)』で同映画祭グランプリを受賞するなど、日本を代表する映画監督です。

 

映画『玄牝』は、"自然分娩"を行なっている愛知県岡崎市の吉村医院と、そこに集う妊婦たちの様子を追ったドキュメンタリー。

河瀨監督自ら16mmフィルム・カメラをかつぎ、お産という繊細な瞬間を見つめました。

 ※くわしくはこちらをご覧ください↓

玄牝公式HP 

 

大地を守る会では、「大地を守る会35周年」と連動して、映画『玄牝』とコラボ企画をいろいろ実施してきました。

河瀨監督の作品に対する思いや伝えるメッセージの根幹には、「自然環境に調和した、生命を大切にする社会の実現」を目指し35年間活動を続けてきた大地を守る会と通じるテーマが流れています。

 

コラボ企画のひとつ、「大地を守る会presents 映画『玄牝』公開直前スペシャルトーク」が、10月28日(木)東京・青山のウィメンズプラザ・ホールで開催されました。

遅ればせながらご報告させていただきます。

 

映画『玄牝』のダイジェスト版を見た後、河瀨監督を囲んでのスペシャルトークというプログラム。

司会は、J-WAVE「ロハスサンデー」のナビゲーターとしてもお馴染みの丹羽順子さん。

トークゲストは、フードコーディネーターの根本きこさん。

genpin1028stand.JPG 

当日は雨にもかかわらず、150人以上と多くの方にご参加いただきました。

出産をテーマにした映画ということもあり、女性(特にお子さま連れ)の方が目立ちました。

 

genpin1028kaijou.JPG

お三方のトーク、会場からの質問も盛り上がり、終了予定時間を30分ほど越えて終了。

ご来場いただいた方のアンケートもご好評のものが多かったです。

ご来場いただいた皆さま、ステージ上のお三方、本当にありがとうございました。

 

私も試写などで何回か見ましたが、男性の方にもぜひ見ていただきたい映画です。

最近は立ち会い出産なども一般的になってはきましたが、男性にとっては生まれるまでなかなか実感がわかないというのが正直なところです。

多くの男性がこの映画を見て、お産について考えるきっかけになってくれたらうれしく思います。

 

東京では、渋谷ユーロスペースで1月7日(金)まで公開中。

これから全国各地で公開されますので、お近くの劇場でぜひご覧ください。

くわしくは公式HPで。

 

大地を守る会事務局 牛島真也

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



2010年9月10日

古着のゆくえを追いかけて パキスタン編

とよまること豊島です。

6月に千葉県千葉市のNPO法人JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)を出発した

古着コンテナは、7月初旬パキスタンのカラチ港に到着しました。

今回は現地からの報告です。

(7月中旬、パキスタンで大雨が降る前に現地を訪問しました。)

 

Paki 1.jpg

まずは、カラチ市の北にあるアルカイール・アカデミー本校。

現在2,000人の生徒が学んでいますが、御覧の通り校舎を改築中です。

鉄筋が十分に入っていなかったので、地震がきたら危ないということで鉄筋を入れて建て直していました。

古着を販売した売り上げは、学校の運営資金になっています。

 

Paki 2.jpg

どこでも子どもたちは、元気いっぱい!ホッとする瞬間です。

本校は人数が多いので午前と午後で2シフト制です。

学費は無料。昼食が必要な子どもたちには無料で出しています。

 

学校に行きたいけど、「教育など必要ない」と親に反対される子どもたち。

幼い兄弟姉妹のめんどうを見ながら、仕事をしなければならない子どもたち。

学びたいけど学べない、そんな世界を変えたい。

ムザヒル校長先生が数人の子どもと始めた学校は大きく成長しました。

 

Paki 3.jpg

こちらは、カラチ市の中心からさらにはずれにあるゴミ捨て場カチラクンディ。

両側の建物はアルカイール・アカデミーの校舎です。

ここにカラチ市のゴミが次々と運び込まれ、火が放たれます。

そこに住む人々は金属屑などを集めて、それを売り生計を立てています。

ダイオキシンレベルは相当なものだと思います。歩くだけで目とのどがつらくなります。

目に障害を持つ人々が多いのも空気が汚染されているため。

 

Paki 5.jpg

運び込まれるゴミ。

生ゴミ、注射針や期限切れの血液などの医療ゴミ、粗大ゴミ、産業ゴミなど、なんでもミックス

されています。

人々には自分たちの領域があるので、運転手にお金を払って自分たちところにゴミを捨てて

もらうそうです。宝の山です。

牛やヤギなどの家畜も放たれているのが驚き。

 

Paki 6.jpg

ここが、その宝を買い取るところ。ゴミ捨て場の脇にあります。住民の貴重な収入源です。

 

Paki 7.jpg

学校では授業中でした。

本校に較べて衛生状態が悪いにも関わらず、きちんとした格好です。

そしてなにより授業を受ける態度が真剣です。これも驚き。ここに学級崩壊はありません。

2年前に訪問したときは、誰もがハエだらけでしたが、今回は風向きのせいで少なめ。

ハエが耳に何匹も入り込んで炎症を起こす子どもも多いそうです。

過酷な生活でも学びたいという気持ちが伝わってきました。

 

Paki 8.jpg

JFSAのスタッフ西村さん。義理人情の鉄人であり私の師匠です。

1年の半分はカラチに住み、アルカイール・アカデミーの活動に協力しています。

JFSAの活動は、現地との深いつながりが基本となっています。

パキスタンは人と人とのつながりがとても深く、またつながりを非常に大切にする国です。

 

Paki 10.jpg

7月12日、いよいよコンテナが届きました。

ここはカラチ市内、古着業者が集まるハジケンプという町。

コンテナそのものは千葉を出発した時と変わりません。

 

Paki 11.jpg

業者の方々とアルカイール・ビジネス事業部のスタッフが荷降ろしをします。

コンテナは税関で開けられていたので、盗まれていないかチェックします。

 

Paki 12.jpg

JFSAのスタッフが丁寧にまとめた50キロの古着のロールは検査のために開けられていました。

今回は幸運にも盗まれたものはなかったようでホッとしました。

税関検査の時に盗まれていることも多いのだそうです。

 

Paki 14.jpg

ここからは番外編。

カラチでは庶民の足として日本の古い車がタクシーとして活躍しています。

カローラが多いようですが、みな黒と黄の配色です。

 

Paki 16.jpg

ロバはいたるところで活躍しています。

大きな荷物を運ぶ時は涙を流しているように見えて胸が痛みます。

かわいいけどペットとは違うのだと実感。

 

Paki 15.jpg

カラチ市ではムザヒル校長先生の家に泊まりました。

食事はカレーとナン、チャパティのパターンが多いのですが、このときはパスタ。どれも美味です。

近所の人なども集まり賑やかな食事です。

皆イスラム教徒なのでアルコールは一切ありません。

気温は40℃を超えることもあるのでたくさん食べて体力をつけます。

私が去ったあとすぐにラマダン(断食)が始まりましたが、体験してみたかった。

右端が私、とよまるです。

 

今回はカラチの報告でした。

2005年の北部地震被災地も訪問しましたので、その報告は追って。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年9月 3日

9/4「六ヶ所村ラプソディ」の鎌仲監督を招いたトークイベント開催

うっしーこと牛島真也です。

 

直前のお知らせですみませんが、明日9/4(土)、東京青山のウィメンズプラザにて、

「六ヶ所村ラプソディ」の鎌仲監督などを招いて六ヶ所再処理工場に反対するイベントを開催します。

主催は、大地を守る会ほか、生協、消費者団体など6団体で構成する、

「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワークです。

ご都合がつく方は是非ご参加ください。

 

■と き 2010年9月4日(土)  13:30~16:30(開場13:00)
■ところ 東京ウィメンズプラザ・ホール (東京都渋谷区神宮前5-53-67)
■参加費 無料 
※会場にて映画制作費の資金カンパを募ります。ご協力をお願いします。
■ 内 容
○報 告  「放射能自主測定の結果と六ヶ所再処理工場の今」
○映 画  「六ヶ所村通信 No.4」 上映
○トーク   鎌仲ひとみさん(映像作家)、菊川慶子さん(「花とハーブの里」主宰)、水口憲哉さん(「資源維持研究所」主宰)

 

 

 

 



2010年8月20日

大地を守る会35歳誕生日サプライズパーティー

by ユッキー

今から35年前の1975年8月19日に、大地を守る会は誕生しました。

高度経済成長下で農業も近代化が進む中、農薬の環境汚染が社会問題化。

まだ有機野菜がまったく出回っていない中、農薬に頼らない野菜をつくり、

運び、食べることで社会を変えようと大地を守る会は始まったのです。

 

...というのは、大地を守る会全体のお話。その現場には、不安と夢を持った20代の若者が

いました。今でも大地を守る会をけん引している、3人の創設メンバーに感謝の気持ちを

伝えるため、8月19日当日、誕生日パーティーを内緒で企画しました!

 

その3人とは、大地を守る会会長で、株式会社大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳、

大地を守る会理事、株式会社フルーツバスケット代表取締役社長の加藤保明、

大地を守る会理事、株式会社大地を守る会取締役の長谷川満です。

 

内輪のイベントではありますが、この日の思い出や、感謝の気持ち、絆を

記憶に残しておくために、多数の写真とともにレポートさせていただきます!

 

さて、3人には「機関誌の取材があります」ということで、何カ月も前から

ピンポイントで8月19日の予定を空けてもらいました。「なぜそんな事前から

この日をおさえられてるんだろう..」.と気づかれたらどうしようかと

思いましたが、全くの心配なし!当日17時半から会議室で、ダミーの取材が

始まりました。真剣に話してくださったお三方、ごめんなさい...。でもこのブログで

一部紹介させていただきます!

 

パーティー開始の18時までの30分という限られた時間に、幕張本社の休憩スペースでは

急ピッチで準備が進められます。

一番のサプライズは、フルーツバスケットのパティシエ、加藤浩一さんによる

手作りケーキ!

 

decoration_kato.jpg

念入りに準備する加藤浩一さん。加藤保明社長に内緒で準備するのが大変だったとか。

この日のために、静岡県函南町から、車でケーキを運んでくださいました。

そのケーキはこちら。

cake.jpg

函南町、丹那の、新鮮な生クリームや、国産小麦、大地を守る会の、農薬に頼らないフルーツが

ふんだんに使われています。横80㎝、縦60㎝ぐらいの巨大なケーキです。

左上のキャンドルは、みつろうキャンドル。

 

roomdecoration.jpg

若手社員中心に手作りのデコレーションも。

 

waiting.jpg

 待ち構える社員。総勢約120名。全社員約200名なので、かなりの割合の

社員が有志で集まりました。

 

そして、拍手に迎えられながら、3名の入場です!

enter_mrhasegawa.jpg

 

enteringthree.jpg

嬉しそうに社員と握手する長谷川さん。

 

enteringandsmiling.jpg 

 続いて加藤さん、藤田さんの入場です。皆さん嬉しそう。3人の笑顔は、準備してきた社員に

とって何よりの喜びです。

 

そして3人そろって会のスタート。

standingthree.jpg

 3人の後にいるのは、今回の仕掛け人リーダー、経営政策チーム長の百瀬武彦。

 

まず加藤浩一さんが用意してくださったケーキ入刀です。

cake_cut.jpg

おもしろいスリーショットですね(笑)でもこの3人がいたからこそ、続けてきたからこそ、

今の大地を守る会があると実感できた瞬間。ケーキ、とってもおいしかったです。加藤浩一さん、

ありがとうございました!

 

続けてサプライズプレゼント。この日のために、大地を守る会のメーカー、フォレストさんに

大地を守る会35周年ロゴ入りの、江戸切子グラスを作っていただきました。

贈呈者は、大地を守る会と同じく35周年の社員(1名は約35周年)。

giving_presents.jpg

有機農業、というまだまだ若い産業の会社と、同じ年の社員がこんなに大きくなるなんて

(歳とるなんて?!)、歴史の重みを感じます。

 

こちらが江戸切子グラス。

glasses.jpg

 

グラスを持って嬉しそうな長谷川さん。

hasegawa_withtheglass.jpg 

 

加藤さん(左)と談笑しているのは、エビちゃんブログでもおなじみ、大地を守る会理事で

株式会社大地を守る会農産グループ長の戎谷徹也です。

kato_withebisudani.jpg

 

乾杯、談笑と続いたところで、最後のサプライズが!ケーキを食べながら待つお三方。

threeat couches.jpg 

 

それは、藤田さんのおつれあい、真理さんからのビデオメッセージです!

msmarifujita.jpg 

 

35年前、すでに藤田さんと結婚していた真理さんは、「35年前、大地を守る会を始めると

聞いたときは、こんなに長く続くとは思っていなかったし、期待もしていませんでした」と第一声、

「期待もしていませんでした」で社員一同爆笑!

 

確かに、20代の若者が、団地の一角でござを広げての青空市場、まさかここまで

続くとは思ってもいかなかったですよね...。

 

でも、青空市場から共同購入、個別宅配、そして今ウェブストアやカフェ、デリカショップと、

大地を守る会は、いろんな方たちに支えられて活動を広げ、35周年を迎えることができました。

 

その感謝の気持ちを、真理さんは「大地を守る会がここまで来た

歴史の中には、批判する人たちもいたし、考えが合わなかった人も、

挫折した人も、残念ながら大地を守る会を去ってしまった人たちもいます。

そういう方たちも含めて、感謝の気持ちを伝えたい」とおっしゃってくださいました。

 

突然のお願いにも関わらず、快く引き受けてくださり、本当に素敵なメッセージを

くださった真理さん、本当にありがとうございました。

前日に広報室の中川啓がビデオ片手にご自宅にうかがい、撮影させていただきました。

藤田さんが「いつ撮ったの?!」と驚いていました。これもばれずに大成功ですね!

 

最後には3名それぞれから当時のエピソードとメッセージです。

 

35年前、出版社に勤める傍ら、農薬に頼らない野菜を売ろうとした藤田さんは

(その理由はこちらへ)、同じ会社の後輩だった加藤さんに声をかけます。

食べ物から社会を変えていこうと意気投合、活動をスタートしたものの、当時のメンバーは

誰も運転できませんでした。

僕と藤田さん、口ばっかりなんだよね、とは加藤さんのコメント(笑)。

 

そこで白羽の矢が立ったのが、加藤さんの大学時代の同級生の長谷川さん。当時

広告代理店に勤めていた長谷川さんは一転して野菜トラックのドライバーとなります。

それから35年、今では有機野菜の先生と呼ばれるまでになりました。

 

kato_withhasegawa.jpg 

 左が長谷川さん、右が加藤さん。長谷川さん、昔をしみじみ思いだしているのでしょうか?!

 

そして最後に藤田さんから。会が盛り上がるあまり、写真がぼけ気味でごめんなさい。

fujita.jpg

 

35年という歴史の重みは安定感があります。でも大地を守る会がここまで

続いてきたのは、歴史に安住しなかったから。時の流れとともに歴史は色あせて

いくものだから、常に新しさを接ぎ木することで、大地を守る会は35年

続いてきました。

1977年に株式会社化したときも、1980年に卸を始めた時も、

1985年に個別宅配を始めた時も、それまでの志を忘れたのかという批判も

ありました。それでも、大地を守る会は過去に縛られることなく変身し続けて

きたのです。

これからも、未来に向けて、新しい芽を大切にする精神を忘れないでいたい。

今日は本当にありがとう。社員がこうして心を合わせて、今日を企画し、集まってくれた

ことに感謝します。

 

以上

 

変わり続けてこられたのは、日本の有機農業を守り育てたい、という思いが

変わらずにあったからなのだな、と思いました。

と同時に、たくさんの方々に支えられて、この日を迎えられたのだと思いました。

これまで大地を守る会を支え、見守り続けてくださった方々、本当に

ありがとうございました。 この記念日を忘れずに、

大地を守る会はこれからも日本の有機農業を応援していきます!

 

当日の3名からのメッセージはYou Tubeで見られますのでこちらもぜひ。

お酒も入った席ですので、多少の気の緩みは大目に見ていただけると嬉しいです。

 

長谷川さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/2/esuk_ddtbM4

加藤さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/1/zr45ehY6ZYg

藤田さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/0/vlG_0GidnHU 

 

大地を守る会 事務局 大野由紀恵 

 



2010年8月12日

日テレ「汐留リーダーズEYE」藤田社長生出演しました。

by ふーみん

 

何回かに渡り、日テレ「汐留リーダーズEYE」の撮影レポートをしてきましたが、

先日の8月6日(金)に日テレ「汐留リーダーズEYE」の藤田社長生出演に同行してきました。

番組内では、9月11日増床オープンする、三越銀座店出店予定のデリカショップの試食会や、

東京駅構内「大地を守るDeli エキュート東京店」、

神奈川県三浦半島での交流イベント「三浦とうもろこし収穫祭」の様子が紹介されました。

下記より放映がご覧いただけます。

http://www.news24.jp/articles/2010/08/06/06164256.html

今の大地を守る会が凝縮された内容です。

ぜひご覧くださいませ。


 

100806_095323.jpg

↑生放送前にリハーサルをしているところです。

 

ちょっと見えにくいですが、

藤田社長の胸には

トラック型の、 大地を守る会35周年のピンバッチがつけてあります。

画像 044.jpg

今の大地を守る会がよくわかるとってもよい番組でした。

日テレさん。どうもありがとうございました!

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年8月 5日

日テレ「汐留リーダーズEYE」撮影レポート その3

by ふーみん

 

暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

カンカン照りの中、今回は三浦のとうもろこし収穫交流会の撮影に行ってきました。

 

三浦のとうもろこし収穫交流会は、大地を守る会のイベントの中でもたくさんの参加者が集まる

トップクラスの大イベントです。

なんと今年も400名参加!

 

 イベントを開始して、さっそくとうもろこしの収穫で撮影がはじまりました。

とうもろこし藤田さん.jpg

藤田和芳社長も収穫して、生のとうもろこしガブリ!

採りたての安心なとうもろこしだからこそできることです。

これが甘くておいしいのです。

 

少年 .jpg

子どもたちもとうもろこしの収穫を楽しんでいます。

生のとうもろこしをおいしそうに食べているのが印象的でした。

 

インタビュー藤田さん.jpg

そしてとうもろこし畑をバックに、藤田社長が大地を守る会の理念などを語りました。

生産者を応援していきたい気持ちが伝わるコメントもありました。

実は藤田社長が身につけているは、大地を守る会オリジナルのTシャツと帽子。

とても似合っています(?)

 

石渡さん.jpg

20年以上とうもろこし収穫祭を大地を守る会とともに開催している

黒崎有機栽培研究会の石渡(いしわた)さんです。

栽培のこだわり、大地を守る会とのつきあいを熱くお話しいただきました。

写真から石渡さんの服が汚れていることが分かると思います。

収穫直前まで、たぬきなどからとうもろこしを守るネットを畑全体にかけているのですが、

イベント直前にそのネットをはずしてネットが服に擦れたため、汚れてしまったのです。

感謝です!

「TVにうつりますけど、着替えなくて大丈夫ですか?」と聞いたところ、

「農家は汚れるんだ。かまわないよ~」とおおらかな石渡さんでした。

 

栽培書類.jpgのサムネール画像 

今度はネギ畑の前で撮影です。

奥にいるのが、農産チーム の小島です。

栽培計画書や栽培実績書をみながら、出荷直前のネギを確認しています。

大地を守る会の野菜はきちんとチェックして出荷をしています。

その様子がわかる撮影をしました。

 

とても暑い日でしたが、海が近くということもあり、海風を涼しく夏を感じることができました。

イベントの詳しい内容は、近日中にアップされるとらちゃんの日記をご覧ください。

 

1)日本テレビCS放送「汐留リーダーズEYE」

放映日:8月6日(金)午前10:04~10:25


2)日本テレビ地上波放送「news every.サタデー」

放映日:8月7日(土)午後5:30~6:00の間の3分間程度

 

いよいよ今週末。藤田が日テレに出演します!

私もどんな放映になるのか、とっても楽しみです。

みなさま。お知り合いの方々にもお伝えしていただいて、ぜひご覧くださいね。 

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年8月 4日

日テレ「汐留リーダーズEYE」撮影レポート その2

by ふーみん

 

汐留リーダーズEYEの撮影の2回目は、1日で3か所取材してきました。

 

まず1か所目は、会員のAさんのお宅へ向かってトラックで宅配商品を運んでいるところから、

ご自宅で会員さんが箱を開けている様子を撮影しました。

宅配トラックが消費者宅へ向かっているシーンを撮影したのですが、

道路工事をしていたりと、トラックを追って撮影するのはなかなか大変でした。

インタビューでは、会員のAさんが大地を守る会の宅配をとるきっかけや、

お気に入りの商品の野菜セット「ベジタ」や加工食品の「皮なしベビーウインナー」、

夏休みのお子さんのランチに一役買っているという「焼肉ライスバーガー」などを

紹介していただきました。

 

そして2か所目は、東京駅構内に出店した直営おそうざい店、大地を守るDeli

前で藤田和芳社長のインタビューをしました。

deli藤田さん.jpg 

大地を守る会がなぜ、大地を守るDeliを出店したかなどをお答えしました。

来店されているお客さまにもインタビューに答えていただきました。

離れたところにいて、声を聞きとることができなかったので、

どのようなことをお答えいただいたのか放映で見れるのが楽しみです。

 

3か所目は、大地を守る会直営のカフェ「ツチオーネ」にて撮影をしました。

ツチオーネは、メニューに食べ物輸送にかかるCO2の排出量や輸送距離「フードマイレージ」を

表示している全国初のフードマイレージカフェです。

カフェでは、店長の佐藤に「フードマイレージ」のインタビューに答えました。 

 

今回は1日の撮影で、千葉から東京まで3か所取材しました。

1日で大地を守る会関係のところを3か所巡るのははじめて。

とても貴重な経験をしました。

次回は人気のイベントである三浦のとうもろこし収穫祭の撮影を報告します。

まだまだ撮影レポートは続きますので、楽しみにお待ちくださいね♪

 

1)日本テレビCS放送「汐留リーダーズEYE」

放映日:8月6日(金)午前10:04~10:25


2)日本テレビ地上波放送「news every.サタデー」

放映日:8月7日(土)午後5:30~6:00の間の3分間程度

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年7月26日

日テレ「汐留リーダーズEYE」撮影レポート その1

byふーみん

 

8月6日(金)午前10:04~10:25放送 

企業のトップにじっくり話を聞く番組日テレCS放送「汐留リーダーズEYE」

藤田和芳社長が生出演することが決まりました!

翌日の地上波ニュース「news everyサタデー」でもダイジェスト版で放映されます。

藤田社長の人柄、そして大地を守る会の活動に迫った内容になる予定です。

 

1)日本テレビCS放送「汐留リーダーズEYE」

放映日:8月6日(金)午前10:04~10:25


2)日本テレビ地上波放送「news everyサタデー」

放映日:8月7日(土)午後5:30~6:00の間の3分間程度


 

生出演の中で、大地を守る会の活動VTRを紹介する場面があり、

今、そのVTRのために着々と準備を進めています。

9月11日増床オープンする、銀座三越店出店予定のデリカショップの開店に向けて、

マルシェ事業部のメンバーが魅力的な商品をお店に打ちだすため、一生懸命開発中です。

撮影第1回目は、藤田社長がそのデリカショップの商品をマルシェ事業部のメンバーと試食して、

見た目、味、値段からいろいろな側面から、検討しているシーンを撮影しました。

IMG_0541.JPG 

     試食したジャンボマッシュルームの肉詰め

 

8月6日(金)の生放送はどんな映像になるのでしょうか。

これから、東京駅構内「大地を守るDeli エキュート東京店」、

大地を守る会直営のカフェ「ツチオーネ」自由が丘店、

神奈川県三浦半島での交流イベント「三浦とうもろこし収穫祭」の様子を撮影する予定です。

また、大地を守る会の宅配を実際お届けしている様子や、

利用されている会員の方の声も、紹介予定です。

 

今後も撮影の様子を随時報告していきますので、楽しみにお待ちください。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年6月30日

「鎌倉おしゃべりんぐ!」企画に参加してきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

大地を守る会の会員さんたちで作るサークル「シキオリオーリ」の皆さんが企画した

「おしゃべりんぐ」企画を行いました。

私たちの企画するイベントは「○○さんに会いに行こう!」とか「■■について勉強しましょう!」という

内容の企画が多いのですが、「女性会員同士いろいろなおしゃべりをして情報交換しましょうよ!」

という企画をいただきさっそく実行です!

当日は大地を守る会の女性職員も6名参加してくれました。

 

2CIMG9430.JPG

会場は「鎌倉女性子供会館」という古都鎌倉らしい和風のステキな会場です。

和室は子どもたちも遊びやすいし会話の輪を作りやすく、このようなおしゃべり会にはうってつけです。

元気な子どもたちが障子に手をかける危うい場面もありましたが...(*^_^*)

まずはこの会を呼びかけてくださった会員スタッフの皆さんと駆け付けた大地を守る会の職員の紹介です。

 

1CIMG9431.JPG

今日の司会進行はシキオリオーリの皆さんにお任せです!会の進行にあたりいろいろ趣向を

凝らしてくれました。

通常、「自己紹介」をして「私はこんなヒトです。皆さま、よろしく」とごあいさつしますが、今日は

「他己紹介」です。

ふたりひと組になってお話をしてもらい、その後の紹介時間で「この方はこんな方なんですよ!

皆さんヨロシク。」と紹介してもらいます。

 

3CIMG9438.JPG

本日のお弁当です。鎌倉にあるお弁当屋さんに作ってもらいました。野菜中心のメニューで野菜は国産、無添加でございます。

から揚げに見えるのは湯葉に衣をつけて揚げたもの。

美味しかったですが、私にはちょっともの足りない!「もう少し食べたいな...。」と思っていたら、

お隣の方が「ごはん少し多いので召し上がります?」と声をかけてくれました!

ありがたい!ごっそりいただいちゃいました。

 

4CIMG9440.JPG

お食事が終わってもお話の話題はつきません。

 

大地を守る会の食材配達が共同購入の時代は「ステーション」と呼ばれる班があり、配送トラックの

周りに自然とおしゃべりの輪ができあがっていたのですが、個人宅に配送するようになって会員さん

同士が会話を楽しむ機会が減ってしまっているのですね。

このような情報交換の場が必要な事を実感!

会員さん同士のおしゃべりを楽しむ企画をこれからも増やしていきますのでお楽しみに!

 

最後に参加者の方の声をご紹介!

「長時間のイベントだなと思っていたのですがあっという間でした。仕切りが上手でとても和やか、

わきあいあいとした一時でした。ありがとうございました!」(TYさん)

「すてきなイベントをありがとうございました。ランチもとてもおいしかったです。ひたすらおしゃべりって

いいですね。他己紹介をうまくおりまぜていたのがメリハリがついて良かったです。」(SAさん)

 

5CIMG9441.JPG

今日は「アウェー状態」の私を遊んでくれてありがとうね!

女性陣の中で唯一男性の虎谷でした。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年6月22日

「たまなびファーム」プロジェクトが始まります!

虎ちゃんこと虎谷健です。

 

文化放送の人気番組、玉川美沙さんの「玉川美沙たまなび」(毎週月~金曜日3時30分~5時50分)

畑企画を行うことになり、大地を守る会が生産者を紹介するなど協力することになりました。

そして私、虎谷が畑にご一緒するなどの大役を仰せつかってしまいました!

 

玉川美沙さんは番組の中で野菜の豆知識を紹介するなど日本の第一次産業を応援していこう!

という姿勢を持ってくださっている方です。

昨年、番組では「たまなび田んぼ」を行なったとのこと。「田んぼの次はぜひ畑を取り上げたいので

畑の楽しさ、大変さをリスナーに知ってもらえる企画ができませんか。」という打診をいただきました。

大地を守る会の広報室が提案したのは「日本人にとってお米の次に大切な穀物である大豆を

皆さんに知ってもらいたい!」という事で、大豆をまず栽培しその大豆を使って味噌作りまで

体験する企画を提案しました。

 

大豆の国内生産量はたった5%に満たない量です。

にもかかわらず大豆は豆腐、味噌、醤油、納豆など私たちの生活に欠かせない作物でもあります。

以前は「あぜ豆」といって田んぼの畦に大豆を植え、米と大豆を一緒に育てていたそうです。

大豆は「畑の牛肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、タンパク質、脂肪を多く含みます。

米はでんぷんを多く含むので、大豆と米を食べれば体に必要な三大栄養素を摂る事が出来て

しまうのです!すばらしい穀物ですね!

 

その大豆にもっと関心を持ってもらいたい!関心持ちましょうよ!という願いを伝え、晴れて企画が

通って、いよいよ「たまなびファーム」プロジェクト始動!の運びとなりました。

 

その立ち上げ報告に何と、虎谷が生放送でお話をするという前代未聞の運びとなったわけです。

 

4CIMG9370.JPG

放送前の打ち合わせで緊張をほぐしてくれるスタッフの皆さん。虎谷緊張しまくりでした。

机の上に台本を広げて打ち合わせです。

ラジオの台本は想像していたよりシンプルでした。この台本を基本にアドリブでどんどん話を

足してゆくのですね。

緊張しながらも虎谷は台本のどの部分でギャグを入れ込んで笑いをとれるか、不謹慎にも

書き込みなんぞをしていました。

 

 

放送前に出演者の「青春ダーツ」の田中泰宏さんとパチリ。

番組の様子をうかがっていると、彼がたまちゃんの子分役で全国から様々なレポートをしてくるようです。

右にいる牛島職員が持っているのは「玉もやし」。

大豆がテーマですので大地を守る会の大豆にまずは親しんでいただく目的と玉川さんの「玉」に

かけた商品としてお土産にしてみました。

 

1CIMG9382.JPG

いよいよ緊張のオンエアです。

虎谷の大豆に対するアツい想いが私のおしゃべりで全国のリスナーに伝わるのか、

果たして私のオヤジギャグを公共の電波に乗せてしまって良いものなのか、世紀の大実験でございます!(笑)

あらかじめ台本が用意されているのですが、放送が始まるとやはりアドリブでどんどん進んでいきます!

台本を目で追っていた私は話についてゆくので精一杯でございました。

結局20個ほど綿密に用意して行ったオヤジギャグは7つくらいしかしゃべれませんでした...残念!

 

  2CIMG9384.JPG 

放送が終わって音楽が流れている間に記念撮影。

返しやすい質問を振ってくれたり突っ込みを入れてくださった玉川さんと田中さんに感謝です!

 

次回はスタジオを出て実際に畑で作業を行います。

玉川さんには楽しくて美味しい企画を、田中さんにはビリー隊長も逃げ出すようなブートキャンプ

並みの重労働を体験してもらおうかと画策中です(笑)。

 

3CIMG9426.JPG

「たまなびファーム」の看板も作りました。

畑は埼玉県の北部、味噌、醤油、豆腐でお世話になっているヤマキ醸造さんの畑の一角にあります。

神川町のヤマキさんを訪れる機会があったら看板を探してみてくださいね。

放送翌週、生産者の方から「放送聞いたよ!」という嬉しいメールが来ました。

消費者の方が聞いて農に関心を持ってもらえるだけでなく、第一次産業に従事している皆さんが

聞いても面白いような企画に育てていきたいと考えています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年6月20日

100万人のキャンドルナイト@増上寺 開催状況について

100万人のキャンドルナイト@増上寺の開催状況をお知らせいたします。

 

◇◆◇予定通り開催です!6/20(日)8:00現在◇◆◇

  

開催概要・ステージスケジュール詳細などはこちらをご覧ください。

 

今日は天気にも恵まれそうです。 

みなさまのお越しをお待ちしております!

 

201005311633001.jpg 

 

201005311653000.jpg 

 

大地を守る会 交流局 中島 俊寛



2010年6月17日

100万人のキャンドルナイト@増上寺、開催迫る!

by ふーみん

 

大地を守る会が主催する100万人のキャンドルナイトのイベントを、

今年も6月20日(日)に開催します。

幻想的な雰囲気がキャンドルナイトにぴったりと、好評いただいている東京タワーのふもと、

増上寺が会場となります。

今回初めて、大地を守るDeliエキュート東京店より「フードマイレージ弁当」を販売します。

増上寺と東京タワー.jpg 

2003年にスタートした大地を守る会が主催するキャンドルナイトイベント。今年で8回目を迎えました。

昨年は、今にも降り出しそうな雨の中、増上寺に詰めかけた約2,500人の来場者とステージの

出演者たちが、ろうそくのともる会場の中で静かな時を過ごしました。

大地を守る会の食材を使ったお菓子・たべものや、

ステージ上で奏でられる音楽や朗読を堪能しながら、東京タワーのカウントダウンを見守りましょう。

 

100万人のキャンドルナイト@増上寺 開催内容

■日時:2010年6月20日(日)18:00~21:00 ※雨天決行

■入場料:無料 ※場合により入場制限あり

■会場:増上寺(東京都港区芝公園4-7-35)

    地下鉄都営三田線、芝公園駅から徒歩3分、御成門駅から徒歩3分、JR浜松町駅から徒歩10分

■内容:ライブ、トーク、カウントダウン

■出演:中孝介さん、Skoop On Somebody、竹村真一さん、明星学園、Yaeさん&KAIさん (あいうえお順)

■司会:丹羽順子さん(J-WAVE「LOHAS SUNDAY」ナビゲーター)

■主催:大地を守る会

■特別協力:チャレンジ25(環境省)

■協力:大本山増上寺、カメヤマローソク

■後援:J-WAVE、東京タワー

■タイムスケジュール(当日の天候などの状況により変更する場合がございます)

      18:00~ 明星学園

      18:20~ トークセッション(竹村真一さん、藤田和芳会長 MC:丹羽順子さん)

      18:50~ Yaeさん&KAIさん

      19:25~ Skoop On Somebody

      19:50~ カウントダウンタイム

      20:00   消灯(キャンドルナイトタイムへ)

      20:00~ 中孝介さん

 

100万人のキャンドルナイト@増上寺に、ぜひお越しくださいませ。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年4月27日

「NEWS大地を守る」6月号はキャンドルナイト特集

09年4月27日(byナカティ)

 

大地を守る会では、毎月1回、会員の方に配布する機関誌「NEWS大地を守る」を発行しています。

現在、その6月号(5月31日~配布)を制作しています。特集は「100万人のキャンドルナイト」。

ご存知の方も多いとはおもいますが、100万人のキャンドルナイトは、2003年の設立当初から大地を

守る会が事務局を務め、会長の藤田和芳も呼びかけ人代表として活動しています。

夏至と冬至の夜、20~22時にでんきを消し、キャンドルの元でスローな夜を過ごそう、と呼びかける

キャンドルナイトも、今年で8年を迎えました。

 

今回の「NEWS大地を守る」では、改めて大地を守る会が日頃取り組んでいる「日本の第一次産業」

とキャンドルナイトの関係について考えみました。

表紙に"食"と"キャンドルナイト"の関係性を印象づける素敵なビジュアル(写真)を載せ、思いを巡らし

てほしいと編集部で相談しました。

その結果、大地を守る会の会員さんにはお馴染みのフードコーディネーターである根本きこさんのお

店「Coya」で撮影をさせていただきました。

 

撮影は、4月20日の18時から。

ただでさえ、雰囲気がよく、素敵な装飾の根本さんのお店に、うっすらと浮かぶキャンドルと美味しそ

うな料理たち。思わずため息がでるような幻想的な空間に酔いしれた撮影現場でした。

ぜひ、6月号の「NEWS大地を守る」をお楽しみに!

 

さて、撮影に入る前に根本きこさんから、三浦半島の生物多様性の宝庫「北川湿地」がもしかしたら

失われてしまうかもしれない、とお話しをもらいました。

里山の生き物を豊かに育む湿地の保全に、声をあげていきたいそうです。

5月5日に、湿地を2000人で手をつないで囲んでしまおう、という呼びかけも行われています。

http://www.kndmst.net/mito/tetunagi.pdf

ご興味ある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

大地を守る会 事務局 中川啓



2010年4月26日

食品表示制度の改正を求める署名提出&院内学習会

 うっしーこと牛島真也です。

 

3月26日(金)、参議院議員会館第一会議室で、

「『食品表示制度の抜本改正を求める』署名提出、院内学習会」 

が行なわれました。

 

これは、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンが主催、大地を守る会や、

生活クラブ生協、グリーンコープなどの生協、消費者団体が協力して開催。

当日は関係団体のほか、国会議員、議員秘書、一般の方など計約60名が参加いたしました。

 

以前、署名集約の様子をレポートしましたが、今回はその署名の提出です。

☆署名集約の様子↓

/blog/report/2009/12/17/

 

100326shomei5.jpg

当日は大地を守る会の配送車で署名を搬入。後ろの建物の上に見えるとんがり屋根は国会議事堂!

 

100326shomei1.jpg

荷降ろしした署名は台車で運びます。

 

100326shomei2.jpg

全部合わせるとこんな感じ。大地を守る会分11,454筆、総数325,125筆です。 

 

この署名は食品表示制度の改正を求めていますが、現在の食品表示制度のどこがおかしいかというと...。

 

例えば、スーパーなどで販売している「お刺身」の表示。

「イカ」「まぐろ」など単独で販売している場合は、「○○産」と原産地を表示しなければいけません。

ところが、この二つを盛り合わせにすると「加工品」扱いとなり、原産地表示は不要になります。

ウソのようですがホントの話。

この署名では、加工食品の原料のトレーサビリティと原料原産地の表示の義務化を求めています。

 

その他、「遺伝子組み換え食品」や「クローン家畜由来食品」などについても、表示を義務づけるよう呼びかける内容となっています。

 

100326shomei4.jpg

集めた署名は紹介議員を通じて、衆議院議長、参議院議長に提出します。

(写真は紹介議員の一人である大河原雅子参議院議員に署名をお渡ししているところ)

 

100326shomei3.jpg 

当日は環境ジャーナリスト天笠啓祐さんの講演も行なわれました。

 

食品表示制度の概要、遺伝子組み換え食品表示の日本とヨーロッパの違い、BSE問題など食の安全についてわかりやすくお話ししていただきました。

日本では、食用油や醤油など大半の食品が、遺伝子組み換えと表示する義務がありません。

それに対して、EU加盟国は「全食品表示」が義務づけられています。

また、日本では「5%」までは遺伝子組み換え原料が混入していても、「遺伝子組み換えでない」との表示できてしまいます。

EU加盟国では「0.9%」以上の混入は、「遺伝子組み換え」の表示をしなければなりません。

 

日本の表示制度もEU並みに変えていきたいですね。

大地を守る会では他の参加団体とともに、ひきつづき食品表示制度の改正を求めていきます。

 

大地を守る会事務局・牛島真也 



2010年3月19日

大地を守る会の生産者本田孝夫さんがテレビ朝日「地球号食堂」(3/21放映)に登場します。

10年3月19日(金)(byナカティ)

昨年末に大地を守る会直営の日本料理店「山藤」が特集されたテレビ朝日「地球号食堂」で、大地を守る会のTHAT'S国産平飼卵の生産者である本田孝夫さんが登場します。

今回のテーマは、安心・安全なこだわりの「ハンバーグ」です。
番組内で使われているたまねぎ、にんじん、じゃがいもなども大地を守る会の野菜です。ぜひご覧ください。

放映日:3月21日(日)23:45~24:15 テレビ朝日系列「地球号食堂」

http://www.tv-asahi.co.jp/earth-restaurant

btn_logo.gif

 

大地を守る会 事務局 中川啓



2010年3月11日

「地域が支える食と農 神戸大会」 2010.2.20-21

10年3月11日(木)晴れ(by ドクターMaekawa)


大地を守る会では、2005年より、「農を変えたい全国運動」に参加し、その運動の成果として、

2008年に、「全国有機推進協議会」が発足しました。この会に、野田克己さん(大地を守る会

専務理事)が理事として参画し、有機農業の広がりをめざしています。また、大地を守る会が

事務局団体を担う、「全国学校給食を考える会」(→学校給食ニュースHP)の会長である、

五十嵐興子さんが、「食農プロジェクト」のメンバーとして参加し、有機農業をどのように、

学校給食の中で教育として位置づけるか、模索・検討しています。



この「全国有機農業推進協議会」などの理事メンバーが中心となって、この2月に、タイトルの

集会を神戸にて開催しました。この集会の目的のもう一つは、世界の有機農業団体、有機農業

に理解を示しそれを食べている消費者団体を一同に集め、世界へ向けて、今後の有機農業、

そして流通のあり方を発信しようというものでもあります。



kuobepg.jpg  
 
    
          神戸大会プログラム



このプログラムからもわかるように、アメリカ、イタリア、フランス、イギリス、インド、オーストラリア、

韓国といった世界各国から、約50名ほどの方が来日されました。まさに「有機農業の国際会議」

にふさわしい陣容となっています(→海外スピーカー紹介)。



会場は、15年前の震災で、大きな被害を受けたポートアイランドにある、神戸学院大学。

傷跡は今はほとんど見られません。



koubeuniv.jpg    
     会場の神戸学院大学



初日の朝から、大きな講堂が満員になるほどの盛況ぶり。およそ、700名近くの参加者が

いたでしょうか。


 


univroom.jpg  


     多くの参加者で熱気にあふれる会場



午前中から午後のはじめにかけては、各国の有機農業の状況、生産者と消費者の活発な

提携活動が紹介されました。




午後は、7つにわかれての分科会。その一つの「食農教育」を、大地を守る会で担当しました。

パネラーとしては、

五十嵐興子さん:30年間、東京都の学校給食の現場で務められ栄養士。埼玉や群馬、長崎、
       岩手などの生産者と連携し、産直農産物を学校給食に導入し、食育活動を展開。
       現在、全国学校給食を考える会会長

安井孝さん:愛媛県今治市の企画振興部室長。今治で、積極的に有機農産物、地元農産物を
       用いた学校給食の推進活動を展開されている。

中川智子さん:兵庫県宝塚市長。1985年から、地元宝塚市で、学校給食運動に取り組み、その後、
      1996年から2期、衆議院議員を務められ、2009年より現職。

コーディネーター澤登早苗さん:恵泉女子大学准教授。自分の教え子の大学生たちと、有機農業
      に取り組むとともに、その周辺地域の多摩ニュータウンなどにおいて、「親子有機野菜
      教室」などを開催し、食育活動を実践されている。父親の澤登芳さんは、大地を守る会
      へ、有機のキウイを出荷されている生産者でもある。


これらのメンバーで、どうやったら、有機農産物を使った食育活動ができるか、そして、学校給食に

有機農産物をより一層いれていくためには、どのような工夫が必要かについて、議論されました。




sinpojist.jpg
    左から、安井さん、五十嵐さん、中川さん、澤登さん



質疑応答では、自らを「オーガニックマン」と称される参議院議員のツルネン・マルテイ議員

から、「アメリカの学校では、学生自ら有機農産物を耕し、それを給食として食べているところ

があるが、日本でそのようなところはありますか」という質問がありました。日本にも、数箇所、

そういった活動をしている学校があるようですが、まだまだ統計資料になるにはほど遠い状況

であるという解説がパネラーよりありました。そして、ツルネンさんからは、政治家として、日本

の有機農業の発展に全力を尽くすという力強い発言もありました。また、中川市長からは、今後、

宝塚市を、今治に負けないような有機の里にしていけるよう頑張るとの決意表明もありました。


注)実は、僕の机の隣で一緒に仕事をしている「ナカティ」こと中川啓は、彼女の息子さんです。




二日目は、「産消提携」をキーワードに、さまざまな国のさまざまな取り組みが紹介されました。

実は、日本でいう産消提携の概念は、アメリカでは、CSA(Community Supported Agriculture)、

フランスでは、AMAP(Association pour le Maintien d'une Agriculture Paysanne)という言葉

で、実質的に同じ運動が実施されています。これらの世界の「産消提携」のパネルディスカッション

に、野田克己さん(大地を守る会専務理事)がパネラーとして登壇しました。




nodasan.jpg
    パネルディスカッションで発言する野田克己さん



野田克己さんの発言を要約

大地を守る会では、株式会社という特殊な形式で、生産者と消費者を結ぶ活動を展開して

きました。株式会社というと営利のみを目的としているような印象を受けますが、大地を守る会

では、学校給食運動、脱原発運動、有機農業促進運動を多くの団体と連携して、展開してきま

した。また、年間100回以上に及ぶ消費者、生産者の交流イベントを実施し、「顔の見える関係」

の構築に向けて活動しています。




有機農業という観点でデータを出すと、大地を守る会の出荷する農産物の11.9%が、JAS認証

を受けたものです。しかし大地を守る会では、JAS認証有機農産物だけにこだわっているわけ

ではなく、それに向けて努力する生産者との関係も大切にしています。今後も、生産者と消費者

のより一層の結びつきをめざしていきます。このブログの中で紹介されている、イベントレポート

はまさしくその活動の現場からの情報発信なのです。



大地を守る会 運動局 前川隆文






2010年3月 5日

だいちのわ 大地を守る東京集会

しゅんかんこと中島 俊寛です。

先日2/27(土)に「だいちのわ 大地を守る東京集会」が盛大に開催されました。


東京集会は大地を守る会が1978年以来ずーっと続けているイベントで、年に1度、

全国の生産者・消費者・われわれ事務局員が東京に大集合するイベントです。


東京集会は「東京集会実行委員会」が約半年かけてつくりあげます。

ちなみに実行委員は大地を守る会事務局員のなかから選出され、今回は合計9名の実行委員で

準備を積み重ねてきました。そして当日は生産者や事務局員の力を総動員して切り盛りします。


今年のテーマは「『多・様・性』み~つけた!」。

多彩な企画があって、大地を守る会の多様な生産者にも会え、、、などなどという意味を

こめています。

具体的には、生産者から直接商品を買えたり、就農相談、顔ぶれ豊かなトークステージ、

カフェコーナー、もちつき・のり巻き、キッズコーナー、車座トーク、映画「未来の食卓」上映会

といろんな企画を準備しました。


会場は大田区産業プラザPiO。京急蒲田駅近くにあり、とても大きな会場です。


それでは、1日の様子をピックアップしてお伝えします。

レポートしてくれたのは、今回の記録係、大地を守る会・宇都宮義輝さんです。



10030501.jpg

事務局員全員がそろってミーティング。さぁ、今日一日元気に頑張ろう!



10030502.jpg

受付が始まり、みなさん続々と集合です。

右から3番目の方は、毎年この集会をとても楽しみにしていただいているお茶の生産者の樽井ち江子さん。

今年も元気なお姿を見せてくれました。



10030503.jpg

13時からの大地を守る会会長・藤田和芳の挨拶の直前。

ホールに集まった生産者のみなさん。おなじみの顔があちらこちに。



10030504.jpg

大地を守る会会長・藤田和芳からの挨拶。

大地を守る会の今年の方針や、社会環境の中での大地を守る会について語りました。



10030505.jpg

会長の挨拶が終わり、1階・大展示ホールの開場を待ちわびる来場者の皆さん。

私たちも緊張が高まります。



10030506.jpg

まずはカフェコーナー。おせんべいの生産者・富士見堂の佐々木健雄さん。

事務局員も生産者をお手伝いし一緒に販売しました。



10030507.jpg

右はフェアトレードカンパニーさん。左のATJ(オルター・トレード・ジャパン)さんはフェアトレードを

テーマに試飲や試食も実施。



10030508.jpg

つづいて、生産者のブース出展コーナー。山形村短角牛で作ったベコ汁です。

昨年応援セールなどで、多くの励ましをもらいました。感謝の気持ちを込めて作りました。



10030509.jpg

カタログではなかなか聞けない情報を、メーカーの人から直接聞けます。



10030510.jpg

専門委員会・ゴミリ倶楽部のブース。

大地を守る会のリサイクルの取り組みについて、工夫を凝らして分かりやすく展示しました。



10030511.jpg

午前中、準備中のブースで見つけた不思議な組み合わせ。

稲穂とサイコロ???さて、これは何に使うのでしょう?



10030512.jpg

稲穂とさいころの写真の答え。

大地を守る会のお米の生産者が集まったコーナーでは、300円で、さいころの出た目分の数の

号数のお米を買えました。かなりお得なコーナーです。



10030513.jpg

今回初めて実施した就農相談会。写真は会津耕人会たべらんしょの生産者。

相談に来た方に産地の様子をていねいに説明をされていました。



10030514.jpg

つづいては、昨年も好評だった、生産者と一緒にもちつき。

はっぴ姿で掛け声をかけているのはお祭り大好きな事務局員です。



10030515.jpg

長~いのり巻きづくり。

生産者の成清海苔店さんの特製なが~い海苔の上に、大地を守る会の素材を使った具をのせて

参加者で一斉に巻きました。

よ~いっしょっと!



10030516.jpg

完成です!10mののり巻きが2列できました。



10030517.jpg

キッズコーナーで人気だったKAPLA(カプラ)。フランス生まれのシンプルな積み木から、驚くほど

複雑で豊かな遊びの世界が広がります。



10030518.jpg

トークステージでお話しいただいた竹村真一さん。

大地を守る会と共同で立ち上げた、田んぼスケープ(http://www.tanbo-scape.jp/

のサイトオープンを、ライブで見届けました。地球規模の目で田んぼをみると、どんな姿が見えるのでしょう。



10030519.jpg

竹村氏との対談と進行役は、大地を守る会のえびちゃん日記"あんしんはしんどい"でおなじみ、

農産グループ長の戎谷徹也。



10030520.jpg

ブース出展している生産者のPRコーナー。12名の生産者や団体が、自分たちの活動を来場者に

PRしました。写真は飯尾醸造の秋山さん。



10030521.jpg

日本消費者連盟の纐纈さん。

2010年10月に開催される生物多様性条約会議について、市民としてどう関わっていくかについて

語られました。



10030522.jpg

野菜スイーツで有名な柿沢安耶さん

今後、とくたろうさんの野菜を使った商品開発を大地を守る会と共同で行う予定です。



10030523.jpg

トークの最後は、『NEWS大地を守る』の「エコペディア」を執筆していただいている天笠啓祐さん。

生物多様性についてお話しいただきました。



10030524.jpg

わになって車座トークでは、2つのテーマについて立場を超え、本音トークが繰り広げられました。

後ろの壁に貼ってある写真は大地を守る会35年の歴史のダイジェストです。



10030525.jpg

恒例の「だいちのわ交流会」の幕開けを告げる鏡開き。よいしょ~っと。

左から遠忠食品の宮島一晃(かずあき)さん、消費者理事で東京集会副実行委員の佐藤輝美さん、

藤田会長、フルーツバスケット社長・加藤保明、そして、大地を守る会オリジナル銘柄「種蒔人」の

生産者大和川酒造の佐藤弥右衛門さん。



10030526.jpg

みんなでパシャリ!



10030527.jpg

おっと、お酒もまわり、熱くいい感じになっています。



10030528.jpg

交流会の締めはこの人で決まり。長谷川満理事のあいさつ。

これを聞かずして、東京集会は終われません。



こうして、年に1度の東京集会が終わっていきました。

でもこの後も散り散りに2次会があったようです。

昼の部と夜の部、深夜の部ふくめ「顔の見える関係」を醸成されていきます。


ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

また来年、東京集会でお会いしましょう!


大地を守る会 交流局 中島 俊寛




2009年12月28日

イベント倉庫の大掃除!

とらちゃんこと虎谷健です。


今年も残すところあと少し。

この時期、さすがに産地交流イベントや料理教室などのイベントはお休みになりますので、

皆さんのご家庭と同じく、イベント用備品の大掃除を行いました。

イベントが終わるごとに片づけはしているつもりなんですが、気が付くと干しっぱなしのテントや

箱を放りこんだままだったり、ごちゃごちゃです・・・。大掃除は年の終わりの大事な行事です。



09122801.jpg

某所に借りているコンテナ倉庫。

主に産地交流会に使用するテントやポール、看板、受け付け用机などを保管してあります。

1シーズン終わるとさすがにゴタゴタですね。



09122802.jpg

今年の「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」では雨に降られてしまいました。

「梅雨明け10日」の晴天が続く頃を見込んで例年開催しているのですが、今年は外れてしまいました。

荷物置き場に使ったブルーシートも畑の土で真っ黒です。荷物を入れていた箱も雨に濡れてボロボロ・・・。

今年参加してくださった皆さん、大変な天気になってしまって申し訳ありませんでした・・・。

真夏のギラギラ太陽の下でスイカ割りなどを楽しんでもらいたかったです。来年こそは!



09122803.jpg

汚れてしまったブルーシートは近所のコイン洗車場に持ち込んできれいに洗い流します!

一人作業なので、裏面を洗う時が大変!

洗車機はタイマーで動いているのでいちいち水を止めてひっくり返して・・・とやっていると

あっという間に時間が来てしまいます。

そこで、スプレーの水圧と風圧を使ってシートをひっくり返す大技を編み出しました!

でも、濡れたシート同士がくっついてしまったりとなかなか上手くできません。修行半ばです。

上手に返すことができるとニンマリしてしまいます(笑)。



09122804.jpg

5、6枚のシートを洗い終わったら倉庫に持ち帰ってお陽さまにあてて乾かします。

ついでに倉庫の備品をひろげて荷物整理とたたみ直しをします。

天気が良くないと乾かないので、この大掃除は天気予報を見て晴れの日が続く事を確認してから

行います。今日は青空が気持ちいいです!



09122805.jpg

イベント用備品の数々...。キャンプ用テーブルや、やかん、誘導棒、テントの数々...。

何のための荷物なのか部外者の方には見当もつかないかも。でも、どれも産地イベントでは

とっても大事な備品です。


ビーチパラソルは夏のとうもろこしイベント用に用意したのですが、今年は雨が降ってしまったので

雨傘になってしまいました。

昔懐かしの「共同購入」用の通いコンテナもまだ使っているんですよ!



09122806.jpg

ちなみにこれはテントを立てるためのペグです。

私たちは「強力ペグ」と呼んでいます。右の黄色い普通のペグと比べると大きさの違いが歴然!

産地交流会で畑の中に日除けテントなどを立てるときは、このぐらいの大きなペグを使わないと

テントが固定できません。

長年にわたって有機たい肥を入れ続けている畑の土は本当にふかふかなんですよ!



09122807.jpg

お昼休み。とりあえず乾いたブルーシートをしまいます。ふかふかになって何となく気持ちよさそう。

午後からまたしっかり干して仕上げです。



09122808.jpg

テーブルも濡れタオルで拭いたり、床の土ぼこりなども掃き出したりとすっきりきれいになりました!

壊れてしまった道具も手直ししたり他の用途に流用したりして、なるべく長く使い続けるように

心がけています。


来年もまた、これらの道具を使って皆さんが産地交流会を楽しんでもらえるようにがんばりますので

どしどし応募してくださいね!

それでは皆さま良いお年を。今年もお世話になりました。


大地を守る会  交流局 虎谷健




2009年12月18日

★12/26、27 地球号食堂マルシェに出店します★

2009年12月18日(by ナカティ)

先日、レポートをご紹介したとおり、テレビ朝日の人気番組「地球号食堂」で

大地を守る会直営の日本料理店「山藤」が取り上げられます。

/blog/report/2009/12/07/

とうとう、今週末が放映日です。どのように紹介されるのか、楽しみです!

実は、さらに新しいイベントに参加することになりました。

その名も「地球号食堂マルシェ」。

20日の放映後、12月26日と27日に即売イベントとして開催されます。

「地球号食堂」が、いままで番組で取り上げた厳選食材が一挙に集まる一大イベントです。

大地を守る会も出店をし、番組で取り上げられた短角牛関連商品や

おせち・お正月用の野菜・果物などを販売します。

販売するものは、三浦大根、八つ頭、レンコン、下仁田ネギ、里芋などの野菜、

ゆずやみかん、りんごなどの果物。

そして、番組でも取り上げられる山形村短角牛のビーフシチューやハンバーグなどの加工食品です。

短角牛や野菜・果物の試食もいっぱいご用意しています!

年末の忙しいときですが、お正月用の食材を地球号食堂マルシェで、ぜひお買い求めください!

詳細は、地球号食堂ホームページへ http://www.tv-asahi.co.jp/earth-restaurant/

09121801.png

地球号食堂マルシェ:

12月26日(土)27日(日)、10:00~18:00

テレビ朝日本社1階イベントスペース「umu」

東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅徒歩5分

六本木ヒルズアリーナ前


大地を守る会 事務局 中川啓



 



2009年12月17日

署名の集約

12月1日午後、署名の集約を行ないました。


集約したのは、

「食品に放射線を照射することに反対する署名」

と、

「食料の自給率向上と、食の安全・安心の回復に向けて、食品表示制度の抜本改正を求める署名」→タイトルが長い!

ともに、大地を守る会ほか、消費者団体、生協などと合同で行なった署名です。


大地を守る会の消費者会員の皆様、生産者、そのご家族、ご友人、恋人?...etc。

おかげさまで多くの方々にご協力いただき、ダンボールいっぱい集まりました。

...ということで、集約(枚数、筆数のカウント)も一仕事。

その日六本木事務所にいた職員総出での作業となりました。


作業の流れとしては...、

1.各々、1枚の用紙への署名数が「1名のもの」「2名のもの」...「5名のもの」、5つに分類する。

2.それぞれの枚数をカウント。筆数をかけると合計の筆数が出ます。

3.最後に、全員分を足して終了。



09121701.jpg

※手が乾燥してしまうので、ハンドクリームは必須。



単純作業のため、けっこう性格が出ます。

黙々と作業をする人、おしゃべりで盛りあがっちゃう人、おしゃべりしながらもやたら数えるのが早い人。


おしゃべりしながらも数えるのがやたら早いのが大山事務局長。

だてには事務局長やっていません。



09121702.jpg

※数えた枚数はダントツのトップ。しかも、各筆数すべて1位のグランドスラム達成です。



メンバーのチームワークもあり、1時間ちょっとで終了。


11月30日現在、

「照射食品」の署名=195,306筆(うち大地を守る会分=15,923筆)

「食品表示」の署名=11,454筆(大地を守る会分)

でした。



09121703.jpg

※お疲れ様でした。ばんざーい。



署名にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

このあと、それぞれ各団体のものをまとめ、所管大臣や衆参議長などに提出する予定です。




2009年12月 7日

テレビ朝日「地球号食堂」で大地を守る会直営の日本料理店「山藤」が紹介されます!

2009年12月7日(月)(by ナカティ)

12月20日、27日に、テレビ朝日系列の人気番組「地球号食堂」で大地を守る会直営の日本料理店「山藤」が紹介されることになりました。


放映日:
2009年12月20日(日)23:30~24:00
2009年12月27日(日)23:35~24:05

テーマは「おせち」です。


今回は、その取材に同行したレポートをお届けします。

「山藤」は大地を守る会の食材を使い、国産にこだわった料理店です。

料理長の梅田鉄哉さん(通称:梅さん)が究極の国産「おせち」づくりに挑戦するというのがストーリーです。

梅さんがセレクトする食材の中で、今回、特に注目されたのが、岩手県久慈市(旧山形村)の「山形村短角牛」と東京有機クラブの野菜たち。

ともに、大地を守る会で古くからお付き合いのある生産者です。

山形村短角牛は、1981年に、大地を守る会が安心・安全な牛肉をもとめていたときに出会いました。

最初は3頭の契約から始まり、現在では200頭以上を年間に取引しています。

国産飼料100%という前代未聞の取り組みをともに築いてきた過程で、お互い欠かせない存在として、いまも信頼関係を構築しています。

かたや東京有機クラブとの付き合いも30年以上の歴史があります。

江戸時代から東京で農業を続け、かつ有機栽培にこだわるその姿勢が、大地を守る会と共鳴し続けています。

毎年、あじさいが咲くころには大地を守る会の職員が東京有機クラブの畑に多数お伺いするなど、心を通わせた交流が続いています。

大地を守る会が誇る、素晴らしい生産者たちが、どのようにテレビに取り上げられるのか?とても楽しみですね。

20日は、短角牛がメインテーマ。

27日は、東京有機クラブの野菜がメインテーマになります。

今回、両方の産地のロケ取材に同行しました。

まず、山形村の短角牛です。


09120701.jpg

山形村収録の際の梅さん(写真右)、おとなりは、大地を守る会の生産者、総合農舎山形村の木藤古修一さん

取材日は11月16日(月)と17日(火)。一泊二日の強行軍でした。

夜は0度。昼は5度前後。という寒さ厳しい冬の東北でしたが、待ってくれていた生産者の温かさがうれしかったです。

国産飼料100%の本物の国産牛を目指し努力している山形村の生産者は、とことんこだわった取り組みを行っています。

輸入の飼料に頼らず、冬のえさの作物となるデントコーンは自家栽培。その徹底した仕事が、わたしたちに安全を届けてくれるのですね。


09120702.jpg

収穫済みですが、デントコーンの畑です。


09120703.jpg

夏は山にあげられ、天然の牧草のみで育つ短角牛ですが、冬は牛舎にはいっています。


09120704.jpg

梅さんと一緒に取材に応じてくれたのは、大地を守る会と一緒に昔から活動している下館進さん。

下館さんが、牛舎に餌となる稲わらを運んでいます。

下館さんのお話を聞き、梅さんが惚れ込んだ短角牛のおいしさは、生産者の努力のたまものだと再認識しました。


09120705.jpg

少しだけ牛舎に入る前の短角牛を山で発見。

黒毛和種のシェアが増え、独特の赤毛の凛々しい短角牛を見られる場所は、日本にほんの少ししか残されてません。

その日は、梅さんが懇意にしている川魚つりの名人新井谷さんのお宅で、短角牛の炭火焼きをご馳走になりました。シンプルに塩を振っただけの短角牛は絶品! その素晴らしさは、ぜひ放映でご覧ください!!

27日の放映は、「山藤」の野菜のほとんどを占めている東京都小金井市、小平市近辺の東京有機クラブが登場。

住宅街の真ん中で、こだわりの農業をつづけている川里弘さん、阪本吉五郎さんのお宅を梅さんが訪れました。

野菜のおいしさ、への執着心はすごいものがあります。

川里さんは「自分が納得できない野菜は、山藤には渡さない!」と断言。

スタジオ収録でも、川里さんの人参、阪本さんの大根をカットしたものが出されていました。

あまりのおいしさに、出演者、ゲストが仰天。

常に究極のおいしさを求める姿が、梅さんを引き寄せたのですね。


09120706.jpg

撮影されているのは、川里弘さんと梅さん。今年の人参の出来について議論が白熱。


09120707.jpg

写真右は東京有機クラブの阪本吉五郎さん。番組ディレクターと取材内容を相談中。


09120708.jpg

阪本さんご自慢の「おふくろ大根」です。当日、スタジオにカットされて登場し、「甘い~、おいしい~」と大評判でした。

山形村、東京有機クラブと生産者のロケ取材が続き、残すはスタジオ収録のみとなりました。

11月29日(日)にスタジオへおせちをだしてくれたのは、梅さんではなく、山藤西麻布店料理長の青木剛三さん。

レギュラー出演している劇団ひとりさん、矢島悠子アナウンサーへの料理指南も青木さんが担当しました。

がちがちに緊張していたのに、持ち前のユニークさで笑いをとっていた青木さん。

梅さん同様、放映時には注目が必要ですね!


09120709.jpg

本番前、入念に台本をチェックする青木さん。


地球号食堂での取材レポートでした。いかがでしたか?

大地を守る会、山藤のこだわりやおいしさ・安全の裏側が垣間見れる内容の濃い仕上がりです。

ぜひ、12月20日(日)27日(日)の夜はテレビ朝日「地球号食堂」をご覧ください!!


大地を守る会 事務局 中川啓




2009年12月 4日

とくたろうさんイベントレポート

09年12月7日(月)(by ナカティ)

11月23日(祝・月)に東京青山のギャラリー「KANZAN」にて、生物多様性を食べて守るキャンペーン「たべまも」のひとつである在来品種「とくたろうさん」のイベントを開催しました。

今回、イベントのコーディネートを務めていただいたのは、野生酵母の研究家「ウエダ家」のみなさんです。

野生酵母と在来品種。なんとも神秘的なキーワードでつながるこの組み合わせ。なんとも独特の空間が会場には広がっていました。


09120401.jpg

もともとデザイナーであるウエダ家さんが撮影した美しい写真が、より在来品種の神秘性を際立たせています。

今回は、ウエダ家さんから、「野生」というキーワードで、酵母と「とくたろうさん」の関係性や調理方法などさまざまなストーリーを語ってもらいました。

今回のイベントでは、直接、酵母と在来品種の魅力を味わっていただきたいとウエダ家さん手作りの料理が参加者のみなさんに振る舞われました。

野性味のあふれる在来品種に酵母の優しさが加わった料理を口にしたとたん、集まったみなさんの表情が柔らかく、優しくなっていきました。


09120402.jpg

酵母と在来品種が会場中央にディスプレイ

ここでは、一部になりますが当日提供された料理のレシピをご紹介します。
在来品種について、調理が難しくて手強そう、というイメージを持たれている方も多いかもしれません。

このイベントでウエダ家さんにご提案いただいたのはシンプルな料理ばかり。

焼いたり、ごはんと一緒に炊いたり、揚げたり、などシンプルな調理法が在来品種のよさを最大限に引き出してくれるのですね。みなさんもぜひ、とくたろうさんの世界へ!


09120403.jpg

●からとり芋と昆布COBOの炊き込みごはん

(材料(4~5人分))

米...3合

からとり芋...2コ

昆布COBO液...300cc

水...350cc

しょうゆ...小さじ2

塩...小さじ1


(作り方)

1.米をとぎ、15分ほど浸水させる。ザルにあげて、さらに15分おいておく。

2.からとり芋の皮をむき、1cm角に切る。

3.厚手の鍋に米を入れ、昆布COBO、水、からとり芋、塩、しょうゆを加える。

4.初めは強火、沸騰したら弱火で12~13分炊く。10分ほど蒸らしてから、芋をつぶさないようにさっくりと混ぜる。


09120404.jpg

からとり芋もディスプレイされました


大地を守る会 事務局 中川 啓




2009年11月26日

生物多様性-その重要性と名古屋会議 COP10/MOP5

09年10月27日晴れ(by ドクターMaekawa)

この日衆議院議員会館で、「食と農から生物の多様性を考える院内学習会」が開催されました。

きっかけは、来年10月に名古屋で開催される、COP10、MOP5の国際会議が開かれる予定と

なっているからです。まずは、COP10、MOP5の説明を。最初(①)はちょっとガマンして・・・

興味のない人は、2.からでも。


1.

COP/MOP:Conference of the Parties、Meeting of the Parties の略。ともに、なんらかの

国際条約締約国間での会議のこと。気候変動枠組条約などでも使用される一般略称。


COP10:来年名古屋で開催される第10回生物多様性条約締約国会議(→ウィキペディアURL)。

絶滅危惧種が急速に拡大しているのを背景に、世界の生物多様性の保全を目的に、「生物の

多様性に関する条約」が1993年に発効。その締約国会議(COP)が1994年から開催されている。


MOP5:来年名古屋で開催される第5回カルタヘナ議定書締約国会議

「生物の多様性に関する条約」の中では、生物多様性に悪影響を及ぼす可能性のある遺伝子組み

換え生物の移送、取り扱い、利用の手続きについて検討することになっており、2003年、スペイン

のカルタヘナで、「バイオセーフティーに関するカルタヘナ議定書」が発効。以後は、「遺伝子

組み換え生物(GM)バイオセーフティー議定書」と略。


「生物多様性条約」と「GMバイオセーフティー議定書」はセットで議論されるので、COP/MOP

会議と呼ばれています。COPが上位概念で、MOPがその下部にある形式になります。


09112601.gif

     ECO JAPANホームページからおかりした略図



2.

ここからは、院内学習会のライブ中継&解説になるので、読みやすくなります。


09112602.jpg

まずは、田島一成環境省副大臣の挨拶から。右隣は、大地を守る会の初代会長、藤本敏夫氏が

作った、鴨川自然王国の代表理事で、今回衆院選で初当選した石田三示氏。 左が市民バイオ

テクノロジー情報室代表、遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン代表の天笠啓祐氏。


そして本番の海外ゲストの講演がはじまりました。今回のゲストがすごい人。クリスティーヌ・

フォン・ヴァイツベッカーさん。代々科学者の家系に育ち、太陽系の楕円運動を発見したあの有名な

ケプラーも祖先。1984-1994のドイツ連邦大統領のリヒャルト・フォン・ヴァイツベッカーさんは親戚。

分子生物学者でもあり生物学に強く、市民運動家でもある。日本にはこういう科学者、なかなか

いないのが残念です。



09112603.jpg

左から二人目が、クリスティーヌ・フォン・ヴァイツベッカーさん



まずは彼女の講演からはじまりました。この人の講演が素晴らしいの一言!論理的、科学的な

言論が進みます。印象に残った点をいくつかピックアップしていきます。


「生物多様性とは変わり行く世界のなかで未来への生命保険である」。くっー、カッコイイー!

ぐっとくる言葉ですね~ まずは生物多様性が生態系の働き中で十分に機能することによって、

健全な水、森、海が保たれ、それによって農地の健康が保証されます。そこから育つ作物や

取れる魚、育つ家畜が健全な人間のカラダを形づくるのです。具体的に卑近な例で説明すれば、

森に降った雨が地中のさまざまな微生物や植物でろ過され、川になって畑に使われ、そこに

健康な農作物ができます。そしてその水が海に流れ込み、健康な魚となっていくのです。海でも

砂浜などに住むカニやゴカイといった生物が水をさらにろ過しキレイにします。しかしその水が

農薬や化学物質で汚染されると微生物や植物の活力が弱まり、海が埋め立てられればろ過役

の小さな生物が死に、多くの環境が悪化の一途をたどっていくのです。


そして忘れてはならない点として、自然、生物多様性が人間の福利に及ぼす効果。自然で癒さ

れるってことは、生き物としての人間の本質です。現代社会はそれを忘れがち。日本のえらい

科学者なんて、「農作物は工場で遺伝子組み換えで作ればいい」、などと発言する人もいる

というのに。クリスティーヌさんこそ、人間の幸せを追求する本物の科学者!


09112604.jpg

  クリスティーヌさんのスライド資料から



そして、現在の危機的な状況を科学的に数字で紹介。化石的な証拠などから、これまでの地球

では、絶滅する種はおおよそ1000年に1種くらいでした。それが現代は1年に1種、すなわち1000

倍にもなっているというのです。さらに悪いことに、このまま地球環境を破壊すれば、その絶滅

スピードは今の10倍になるという予想があるのです。クリスティーヌさんは、「今がターニング

ポイントです。名古屋会議は本当に重要な会議になります」と力説されていました。



09112605.jpg

        クリスティーヌさんのスライド資料から



そして遺伝子組み換えの問題へ話題がうつります。今、メインに遺伝子組み換え生物

(ほとんどが作物)を輸出している国は、アメリカ、カナダ、アルゼンチンの三カ国。そしてそれらの

開発をしている企業は六社しかありません。そして重要な品種は、「除草剤耐性」と「殺虫性」。

それらの三カ国と六社、二品目が、生物多様性に重大な危機を与える可能性があります。

広大な土地に単一の除草剤を撒き散らし、むやみと虫を大量に殺し、環境を破壊し、生物多様性

を奪っている可能性が指摘されています。


そして大変理不尽なことに、これら三カ国は生物多様性条約とGMバイオセーフティー議定書

を締約していないのです。つまり、その他のほとんどの国が、GM作物の輸入国。特に日本は

大量のGM作物を輸入しています。輸出側三カ国は、「GM作物は絶対安全だ」と主張して

います。そして締約国はこれら三カ国が入っていません。ならば、COP/MOPの会議において、

万が一、GM作物によって生物多様性や人の健康、福利、文化に影響を及ぼした場合の

保障責任は輸出側にとらせることを制度を作ることはしごく合理的なことです。しかしそれが

うまくいっていません。それはなぜか?COP/MOPの会議出席国の中に、アメリカの代弁者

がいて、強硬に反対しているからです。その国が残念なことに日本なのです。日本は

COP/MOPに対して第1位(全体の22%)の財政支援をしており、その権威を利用するかたち

で、ほかの国の意見を封じ込める役目をずっとしてきたのです。



09112606.jpg

       クリスティーヌさんのスライド資料から



一つの救いがここにあります。私はこれまで何度も院内学習会を見てきましたが、実際に議員

が自ら出てくることはほとんどありませんでした。多くても数人です。ところが27日の集会には

なんと、20名を越す議員が参加していたのです。ほとんどが政権与党の民主党や社民党です。

政権交代による劇的な変化を見た思いがしました。これらの出席議員がぜひとも積極的に

名古屋のCOP10/MOP5に建設的な意見を出して、日本のこれまでの態度を変えて欲しいと

切望します。少しだけ来年の会議への希望を持った日となりました。



09112607.jpg    09112608.jpg

 大河原まさこ参議院議員とクリスティーヌさん         川田龍平参議院議員



09112609.jpg

COP10ロゴマーク


大地を守る会ではこれまでにも、食べものの輸送距離を減らすことによるCO2削減を目的に、

「フードマイレージ・キャンペーン」を展開してきました。クリスティーヌさんの講演の中でも、生物

多様性を破壊する大きな原因の二つが、CO2による気候変動と化学物質だと説明されてました。


09112610.jpg

                   フードマイレージ・キャンペーン



そして新たに、生物多様性保全に向けたキャンペーン、「たべまも」をはじめました。とくたろうさん

などの古来からの在来品種を守る商品は販売していたのですが、加えて、田んぼの生物多様性

に注目し、「コメニスト米」の販売をはじめています。大地を守る会の生産者には、冬季湛水に

よって冬鳥を田んぼによぶ活動をしている宮城の千葉孝志さんなど、多彩な人たちがいます。

また、千葉の山武では、20年間にわたって、会員の方々と一緒に無農薬でお米をつくっている

稲作体験田」があり、そこには絶滅危惧種の生物も帰ってきていることが確認されています。

「たべまも」では、そういった情報を今後はどんどん出していくことを計画しています。

ご期待ください。


 09112611.jpg09112612.jpg    

            たべまもロゴマーク                                     コメニスト米



20年間、無農薬で続けた千葉の稲作体験田で見つけた生き物たちです。


09112613.jpg  09112614.jpg

  コオイムイ(準絶滅危惧種)              オオカワトンボ(愛知県絶滅危惧1類)     



環境保全に熱心に取り組んでいる秋田県大潟村、花咲農園代表の戸澤さん(戸澤藤彦ブログ

から、最新情報が入っています。大潟村にはかつてから絶滅危惧種のオオセッカが確認されて

いたのですが、最近、チューヒという絶滅危惧種が群れで見つかったそうです。



09112615.jpg  09112616.jpg

  チュウヒ(拝借写真)(絶滅危惧II類)       オオセッカ(拝借写真)(絶滅危惧IB類


大地を守る会の生産者の日々の環境を意識した営みのすごさを知ります。



大地を守る会 運動局 前川隆文




2009年11月16日

小学校の学校給食訪問 : 栄養士、関根先生のところへ行く

09年10月22日(木)晴れ(by ドクターMaekawa)


大地を守る会では、1980年より、「全国学校給食を考える会」(→学校給食ニュースHP

という組織の事務局をつとめています。

今回は、現在、副会長で、現役の小学校の栄養士である、関根美知子先生を紹介します。

関根先生、「いつでも給食、食べにおいで。私の学校の給食、おいしいから」と誘ってくれます。

そのお言葉に甘えて、おなかをすかせて関根先生の勤める都内の小学校にでかけました。


この日は四年生の総合の時間に、関根先生が「大豆」について授業をしました。



09111601.jpg

授業風景。みんなすごく積極的。関根先生、みんなからとても好かれてる様子。



09111602.jpg

「大豆」の栄養について

「大豆は畑のお肉」といわれるように、いろんな栄養素があります。

タンパク質、ビタミン、レシチン、リノール酸、カルシウムと豊富です。



09111603.jpg

大豆の加工法ごとの食品についてのクイズ



09111604.jpg

大豆の加工法のクイズに挑戦する子どもたち



そして、利用法。これがとっても面白いし自分にもためになりました。

大豆にはいろんな加工法があります。そして、いろんな食べものの原料となっています。

それを、写真のような先生手作りの教材を使ってみんなでクイズ形式に学んでいきます。

ドクターMaekawaは、正解率非常に悪かったです・・・


授業で頭を使ってエネルギーを使ったあとは、お楽しみの給食です。



09111605.jpg

五つの食器はすべてプラスチックじゃなくて磁器です



09111606.jpg

まずは主食のご飯。ジャコと「大豆」が入っています



09111607.jpg

そしてサンマのつみれ汁。これがうまかった~ 大豆製品として豆腐が。



09111608.jpg

コンブと高野豆腐。ここにも大豆製品



09111609.jpg

デザートのフルーツポンチ。お誕生日給食特別メニュー。今回は10月生まれの子どもたち



09111610.jpg

低温殺菌のタカナシ牛乳



すべての品がしっかりと味がありながら素朴ですごくおいしかったです。



09111611.jpg   09111612.jpg

両隣の子どもたちも、ペロリと全部、たいらげていました。 



関根先生の小学校では、「岩手食材交流事業」というものをやっていて、

いろんなことにとっても積極的。食材については、無茶々園からミカンとったり、

牛乳も写真にあるように低温殺菌、お米は秋田県仁賀保の農薬不使用米を使用しているなど、

安全にとても気をつかっています。また、東京都である八丈島のトビウオを使用するなど、

地産地消(八丈島、遠いですが)にも取り組んでいます。子どもに戻れるなら、

ここの小学校に通って、おいしい給食を毎日食べたいなと思った楽しい一日でした。


大地を守る会 運動局 前川隆文




2009年11月11日

テレビ東京系列「ワールドビジネスサテライト」でウェブストア紹介

09年11月9日(月)(by うっしー)


11月9日(月)11:00 テレビ東京系列で放送の「ワールドビジネスサテライト」

トップニュースの「『産直が常識』変わる農業」という特集で、大地を守る会が、

会員外の方も使えるインターネット通販事業大地を守る会のウェブストア

立ち上げたことが取り上げられました。


これまで会員限定だった、約3,000品目の有機野菜や無添加そうざいなどが

一般の方も購入できるようになりました。

このように多様化する農産物流通の中で、農協の意義が問われている、

という特集の中で、大地を守る会の生産者「さんぶ野菜ネットワーク」常勤理事の

下山久信さんも登場。生産者と消費者のつながりを大切にしてきた産直は

昔はごく一部の取り組みだったのが、今広がってきているとコメントしています。

確かに、番組でも、コンビニエンスストアの産地開発や、

直売所などが取り上げられていましたね。


収録後、「テレビに出ることになるとは思わなかったな。親戚一同に連絡しなきゃ。」

といっていたO職員。男前にうつっていたと思いますよ。

ご親戚の皆様、どうでしょうか?


当日急遽!出演することになったU職員にも落ち着いて説明してもらいました。

感謝。


この大地を守る会のウェブストア、会員の方にとっても便利です。

これまでと違って、配送曜日時間が指定できます。

また、「週2回、大地を守る会の商品が欲しいんだよな」という方もぜひ。

配送対象は全国ですので、田舎をお持ちの方は、お友達やご親戚の方にも

ご紹介いただけると大変ありがたいです。


ウェブストアはもちろん、会員向けサービスの拡充にも勤めてまいります。

これからの大地を守る会にご期待を。


大地を守る会 事務局 牛島真也




2009年11月 9日

ソフトエネルギーパスって知ってますか?: 脱原発へのロードマップ

09年10月3日(土)晴れ(by ドクターMaekawa)


1986年のチェルノブイリの事故では、世界中に放射能物質がまきき散らされました。

大地を守る会の契約農家には、環境に配慮した露地栽培が多いのですが、

当時はそれが裏目に出て、「露地野菜は危ない。ハウス栽培が安全」という風評があり、

大変な思いをしました。

それを教訓に、「大地・原発とめよう会」が発足され、反原発運動を長年続けています。

09年10月3日には、反原発の「NO NUKES FESTA」が開催され、

大地を守る会も出店し、反原発を訴えました。



09110901.jpg 09110902.jpg

 福島みずほ党首の訴え                                  柏崎刈羽原発に反対するトキ



09110903.jpg

パレードにでかける「原発とめよう会」の来島職員



チェルノブイリでは、セシウム-137という放射性物質が世界中の人の体内に取り込まれ、

今でも骨に蓄積しているといわれています。

原子力発電、さらに日本が今進めている核燃料サイクル構想には、

多くの問題があるといわざるをえません。


しかし、私たちの日々の生活のエネルギーは大半が電気でまかなっており、

国の政策が変更されない限り、原子力によって発電された電力を使わざるを得ません。

風力発電や太陽光発電はまだ大きな勢力とはなっていません。

この今の状況をなんとか市民の手で変える手立てはないものでしょうか。

そこであるエネルギー学者の考え方に注目してみました。

それは、1979年にエイモリー・ロビンズ博士が発表した、

「ソフト・エネルギー・パス-永続的平和への道」です。

そしてそれを可能にする技術の一つの候補として、家庭用燃料電池が登場しました。



09110904.jpg



ソフトエネルギーは、「需要に応じて使用する場所で発電する」ことが基本概念です。

しかし、これまでの太陽光発電システムだけでは、家庭でも十分な発電量が得られません。

そこに登場したのが家庭用燃料電池。これは、自然エネルギーではないものの、

「使用する場所で発電」にはあってますし、さらにはエネルギー効率が格段に高い。

それというのも、発電で出る発熱を家庭で使う御湯として利用できるからです。

このシステム、世界でも日本がトップクラスの技術を持っています。

このソフトエネルギーパスシステムが普及すれば、ハードエネルギー、ひいては

原子力発電に依存しない社会が作れます。


この家庭用燃料電池、まだまだ価格的な問題があり、

普及するには時間がかかりそうです。

そこで期待されるのが、政府による補助金政策。これが十分にいきわたり、

台数がたくさん出るようになれば製造コストも当然下がり、普及にはずみがつく。

ここでネックになるのが、電力産業との衝突です。オール電化住宅などを推進して

いる電力会社は、当然、ハードエネルギーシステムの脅威になるソフトエネルギー

構想には反対の立場でしょう。今後は、政治的な駆け引きとなってしまうのですが、

残念ながら、政権与党の民主党政権のマニフェストには、「安全を第一として、

国民の理解と信頼を得ながら、原子力利用について着実に取り組む」と明記してあります。

一方、社民党のマニフェストには、「エネルギー特別会計は、原子力重視から

自然エネルギーに大幅シフトします。EUの共通エネルギー政策の目標なみに、

2020年までに自然エネルギーの割合(現在2%)は20%をめざします」

となっています。

鳩山政権が、原子力による二酸化炭素削減をめざすのか、自然エネルギーや

ソフトエネルギーパス構想をめざすのか。


すでに、太陽光発電を設置されている方には朗報があります。

09年11月1日より、新たな余剰電力の買取制度が始まります。

48円/kW時で、これまでの2倍の価格になります。

詳しくは、資源エネルギー庁太陽光発電買取制度室まで。


大地を守る会 運動局 前川隆文




大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli