<12>大地を守る会のこと: 2010年3月アーカイブ

2010年3月19日

大地を守る会の生産者本田孝夫さんがテレビ朝日「地球号食堂」(3/21放映)に登場します。

10年3月19日(金)(byナカティ)

昨年末に大地を守る会直営の日本料理店「山藤」が特集されたテレビ朝日「地球号食堂」で、大地を守る会のTHAT'S国産平飼卵の生産者である本田孝夫さんが登場します。

今回のテーマは、安心・安全なこだわりの「ハンバーグ」です。
番組内で使われているたまねぎ、にんじん、じゃがいもなども大地を守る会の野菜です。ぜひご覧ください。

放映日:3月21日(日)23:45~24:15 テレビ朝日系列「地球号食堂」

http://www.tv-asahi.co.jp/earth-restaurant

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大地を守る会 事務局 中川啓



2010年3月11日

「地域が支える食と農 神戸大会」 2010.2.20-21

10年3月11日(木)晴れ(by ドクターMaekawa)


大地を守る会では、2005年より、「農を変えたい全国運動」に参加し、その運動の成果として、

2008年に、「全国有機推進協議会」が発足しました。この会に、野田克己さん(大地を守る会

専務理事)が理事として参画し、有機農業の広がりをめざしています。また、大地を守る会が

事務局団体を担う、「全国学校給食を考える会」(→学校給食ニュースHP)の会長である、

五十嵐興子さんが、「食農プロジェクト」のメンバーとして参加し、有機農業をどのように、

学校給食の中で教育として位置づけるか、模索・検討しています。



この「全国有機農業推進協議会」などの理事メンバーが中心となって、この2月に、タイトルの

集会を神戸にて開催しました。この集会の目的のもう一つは、世界の有機農業団体、有機農業

に理解を示しそれを食べている消費者団体を一同に集め、世界へ向けて、今後の有機農業、

そして流通のあり方を発信しようというものでもあります。



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          神戸大会プログラム



このプログラムからもわかるように、アメリカ、イタリア、フランス、イギリス、インド、オーストラリア、

韓国といった世界各国から、約50名ほどの方が来日されました。まさに「有機農業の国際会議」

にふさわしい陣容となっています(→海外スピーカー紹介)。



会場は、15年前の震災で、大きな被害を受けたポートアイランドにある、神戸学院大学。

傷跡は今はほとんど見られません。



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     会場の神戸学院大学



初日の朝から、大きな講堂が満員になるほどの盛況ぶり。およそ、700名近くの参加者が

いたでしょうか。


 


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     多くの参加者で熱気にあふれる会場



午前中から午後のはじめにかけては、各国の有機農業の状況、生産者と消費者の活発な

提携活動が紹介されました。




午後は、7つにわかれての分科会。その一つの「食農教育」を、大地を守る会で担当しました。

パネラーとしては、

五十嵐興子さん:30年間、東京都の学校給食の現場で務められ栄養士。埼玉や群馬、長崎、
       岩手などの生産者と連携し、産直農産物を学校給食に導入し、食育活動を展開。
       現在、全国学校給食を考える会会長

安井孝さん:愛媛県今治市の企画振興部室長。今治で、積極的に有機農産物、地元農産物を
       用いた学校給食の推進活動を展開されている。

中川智子さん:兵庫県宝塚市長。1985年から、地元宝塚市で、学校給食運動に取り組み、その後、
      1996年から2期、衆議院議員を務められ、2009年より現職。

コーディネーター澤登早苗さん:恵泉女子大学准教授。自分の教え子の大学生たちと、有機農業
      に取り組むとともに、その周辺地域の多摩ニュータウンなどにおいて、「親子有機野菜
      教室」などを開催し、食育活動を実践されている。父親の澤登芳さんは、大地を守る会
      へ、有機のキウイを出荷されている生産者でもある。


これらのメンバーで、どうやったら、有機農産物を使った食育活動ができるか、そして、学校給食に

有機農産物をより一層いれていくためには、どのような工夫が必要かについて、議論されました。




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    左から、安井さん、五十嵐さん、中川さん、澤登さん



質疑応答では、自らを「オーガニックマン」と称される参議院議員のツルネン・マルテイ議員

から、「アメリカの学校では、学生自ら有機農産物を耕し、それを給食として食べているところ

があるが、日本でそのようなところはありますか」という質問がありました。日本にも、数箇所、

そういった活動をしている学校があるようですが、まだまだ統計資料になるにはほど遠い状況

であるという解説がパネラーよりありました。そして、ツルネンさんからは、政治家として、日本

の有機農業の発展に全力を尽くすという力強い発言もありました。また、中川市長からは、今後、

宝塚市を、今治に負けないような有機の里にしていけるよう頑張るとの決意表明もありました。


注)実は、僕の机の隣で一緒に仕事をしている「ナカティ」こと中川啓は、彼女の息子さんです。




二日目は、「産消提携」をキーワードに、さまざまな国のさまざまな取り組みが紹介されました。

実は、日本でいう産消提携の概念は、アメリカでは、CSA(Community Supported Agriculture)、

フランスでは、AMAP(Association pour le Maintien d'une Agriculture Paysanne)という言葉

で、実質的に同じ運動が実施されています。これらの世界の「産消提携」のパネルディスカッション

に、野田克己さん(大地を守る会専務理事)がパネラーとして登壇しました。




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    パネルディスカッションで発言する野田克己さん



野田克己さんの発言を要約

大地を守る会では、株式会社という特殊な形式で、生産者と消費者を結ぶ活動を展開して

きました。株式会社というと営利のみを目的としているような印象を受けますが、大地を守る会

では、学校給食運動、脱原発運動、有機農業促進運動を多くの団体と連携して、展開してきま

した。また、年間100回以上に及ぶ消費者、生産者の交流イベントを実施し、「顔の見える関係」

の構築に向けて活動しています。




有機農業という観点でデータを出すと、大地を守る会の出荷する農産物の11.9%が、JAS認証

を受けたものです。しかし大地を守る会では、JAS認証有機農産物だけにこだわっているわけ

ではなく、それに向けて努力する生産者との関係も大切にしています。今後も、生産者と消費者

のより一層の結びつきをめざしていきます。このブログの中で紹介されている、イベントレポート

はまさしくその活動の現場からの情報発信なのです。



大地を守る会 運動局 前川隆文






2010年3月 5日

だいちのわ 大地を守る東京集会

しゅんかんこと中島 俊寛です。

先日2/27(土)に「だいちのわ 大地を守る東京集会」が盛大に開催されました。


東京集会は大地を守る会が1978年以来ずーっと続けているイベントで、年に1度、

全国の生産者・消費者・われわれ事務局員が東京に大集合するイベントです。


東京集会は「東京集会実行委員会」が約半年かけてつくりあげます。

ちなみに実行委員は大地を守る会事務局員のなかから選出され、今回は合計9名の実行委員で

準備を積み重ねてきました。そして当日は生産者や事務局員の力を総動員して切り盛りします。


今年のテーマは「『多・様・性』み~つけた!」。

多彩な企画があって、大地を守る会の多様な生産者にも会え、、、などなどという意味を

こめています。

具体的には、生産者から直接商品を買えたり、就農相談、顔ぶれ豊かなトークステージ、

カフェコーナー、もちつき・のり巻き、キッズコーナー、車座トーク、映画「未来の食卓」上映会

といろんな企画を準備しました。


会場は大田区産業プラザPiO。京急蒲田駅近くにあり、とても大きな会場です。


それでは、1日の様子をピックアップしてお伝えします。

レポートしてくれたのは、今回の記録係、大地を守る会・宇都宮義輝さんです。



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事務局員全員がそろってミーティング。さぁ、今日一日元気に頑張ろう!



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受付が始まり、みなさん続々と集合です。

右から3番目の方は、毎年この集会をとても楽しみにしていただいているお茶の生産者の樽井ち江子さん。

今年も元気なお姿を見せてくれました。



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13時からの大地を守る会会長・藤田和芳の挨拶の直前。

ホールに集まった生産者のみなさん。おなじみの顔があちらこちに。



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大地を守る会会長・藤田和芳からの挨拶。

大地を守る会の今年の方針や、社会環境の中での大地を守る会について語りました。



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会長の挨拶が終わり、1階・大展示ホールの開場を待ちわびる来場者の皆さん。

私たちも緊張が高まります。



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まずはカフェコーナー。おせんべいの生産者・富士見堂の佐々木健雄さん。

事務局員も生産者をお手伝いし一緒に販売しました。



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右はフェアトレードカンパニーさん。左のATJ(オルター・トレード・ジャパン)さんはフェアトレードを

テーマに試飲や試食も実施。



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つづいて、生産者のブース出展コーナー。山形村短角牛で作ったベコ汁です。

昨年応援セールなどで、多くの励ましをもらいました。感謝の気持ちを込めて作りました。



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カタログではなかなか聞けない情報を、メーカーの人から直接聞けます。



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専門委員会・ゴミリ倶楽部のブース。

大地を守る会のリサイクルの取り組みについて、工夫を凝らして分かりやすく展示しました。



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午前中、準備中のブースで見つけた不思議な組み合わせ。

稲穂とサイコロ???さて、これは何に使うのでしょう?



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稲穂とさいころの写真の答え。

大地を守る会のお米の生産者が集まったコーナーでは、300円で、さいころの出た目分の数の

号数のお米を買えました。かなりお得なコーナーです。



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今回初めて実施した就農相談会。写真は会津耕人会たべらんしょの生産者。

相談に来た方に産地の様子をていねいに説明をされていました。



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つづいては、昨年も好評だった、生産者と一緒にもちつき。

はっぴ姿で掛け声をかけているのはお祭り大好きな事務局員です。



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長~いのり巻きづくり。

生産者の成清海苔店さんの特製なが~い海苔の上に、大地を守る会の素材を使った具をのせて

参加者で一斉に巻きました。

よ~いっしょっと!



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完成です!10mののり巻きが2列できました。



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キッズコーナーで人気だったKAPLA(カプラ)。フランス生まれのシンプルな積み木から、驚くほど

複雑で豊かな遊びの世界が広がります。



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トークステージでお話しいただいた竹村真一さん。

大地を守る会と共同で立ち上げた、田んぼスケープ(http://www.tanbo-scape.jp/

のサイトオープンを、ライブで見届けました。地球規模の目で田んぼをみると、どんな姿が見えるのでしょう。



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竹村氏との対談と進行役は、大地を守る会のえびちゃん日記"あんしんはしんどい"でおなじみ、

農産グループ長の戎谷徹也。



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ブース出展している生産者のPRコーナー。12名の生産者や団体が、自分たちの活動を来場者に

PRしました。写真は飯尾醸造の秋山さん。



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日本消費者連盟の纐纈さん。

2010年10月に開催される生物多様性条約会議について、市民としてどう関わっていくかについて

語られました。



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野菜スイーツで有名な柿沢安耶さん

今後、とくたろうさんの野菜を使った商品開発を大地を守る会と共同で行う予定です。



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トークの最後は、『NEWS大地を守る』の「エコペディア」を執筆していただいている天笠啓祐さん。

生物多様性についてお話しいただきました。



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わになって車座トークでは、2つのテーマについて立場を超え、本音トークが繰り広げられました。

後ろの壁に貼ってある写真は大地を守る会35年の歴史のダイジェストです。



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恒例の「だいちのわ交流会」の幕開けを告げる鏡開き。よいしょ~っと。

左から遠忠食品の宮島一晃(かずあき)さん、消費者理事で東京集会副実行委員の佐藤輝美さん、

藤田会長、フルーツバスケット社長・加藤保明、そして、大地を守る会オリジナル銘柄「種蒔人」の

生産者大和川酒造の佐藤弥右衛門さん。



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みんなでパシャリ!



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おっと、お酒もまわり、熱くいい感じになっています。



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交流会の締めはこの人で決まり。長谷川満理事のあいさつ。

これを聞かずして、東京集会は終われません。



こうして、年に1度の東京集会が終わっていきました。

でもこの後も散り散りに2次会があったようです。

昼の部と夜の部、深夜の部ふくめ「顔の見える関係」を醸成されていきます。


ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

また来年、東京集会でお会いしましょう!


大地を守る会 交流局 中島 俊寛




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