<09>食べて守る生物多様性: 2010年2月アーカイブ

2010年2月10日

農産担当者のお米の話企画を行いました

とらちゃんこと虎谷健です。


皆さんお米,たくさん食べていますか?

大地を守る会では昨年10月から生物多様性を食べて守るキャンペーン、「たべまも」を開始し、

お米食べて水田を守ろう!という呼びかけを開始し、さらに「コメニスト宣言」までも作ってしまう

ほどの熱の入れ様です。

その勢いに負けないように昨年秋の新米の季節から「新米ごはんの食べ比べ」企画を、

大地を守る会の米の精米を一手に引き受けてくれているマゴメさんの協力を得て2回行いました。

そして今回、大地を守る会職員でお米担当者の海老原に産地担当者から見た

大地を守る会のお米や生産者について語ってもらいました。


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今回試食したお米は4種類。

米担当者の海老原が「皆さんに紹介したい。」というお米を集めました。

う~ん、見た目はほとんど一緒ですね。米の試食会で一番気配りするのが初めの米を研ぐ時です。

順番が入れ替わってしまったらもう、見分けがほとんどつきません!



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このような状態になったら黄色いメモ紙だけが頼りでございます。



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ドライフラワーならぬドライイナホ。

今回の進行職員は海老原と私だけ。「男2人で殺風景にならないように。」と海老原職員のせめてもの気配りで

産地にお願いして精米せず保管してもらっていました。

でも、花瓶などなかったので傘立てに差しました。やっぱり殺風景?



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講座が始まりました。海老原職員、気合入っております。

会場はNGO大地を守る会六本木本部。狭い事務所ですが結構、様々なイベントに

使われています。六本木ヒルズや東京ミッドタウンにも歩いて行けますので講座などに

参加された後にぶらぶら歩きにいかがでしょうか。

ただし私たち事務局員に「ヒルズの美味しいレストラン教えて」と言っても

行った者が居りませんのでご案内できません...。 <(_ _)> 



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お話を聞いた後はさっそくお米の食べ比べです。

まずは産地、品種を伏せての食べ比べ。続いて生産者名と品種を紹介しながらの

試食と続きました。



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海老原職員は産地に行くとまめに記録をとっています。今回はその記録が大活躍!

今回の試食会企画のために出品生産者から映像メッセージを撮ってくれていました。



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お米の試食会が終わったらもうお昼。お昼ご飯もお米をたっぷり召し上がっていただきましょう!

大地を守る会の食材でご飯にあうものを選んでお味噌汁と一緒に楽しみました。

ちなみに私の独断で選んだお米にあう食材は・塩たらこ・くるみ小女子・

漁師さんのさんま甘露煮・べったら漬・マイルドキムチ・骨まで食べられるカタクチイワシです。



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今回は生産者の方も2名、参加してくれました。

左から2人目の方は京都府宮津から来てくれた飯尾醸造の秋山俊朗さん。

いただいた名刺には「蔵人」の肩書 が。かっこいいですね。

「富士酢、いつも使っています。」と参加者の方から声を掛けられていました。富士酢、人気ですね。

飯尾醸造ではお酢を作るためのお米を近郊の棚田で社員自ら栽培しはじめました。

毎年春には消費者の皆さんを集めて田植え体験を行っているそうです。

「大地を守る会の会員の皆さんにもぜひ来ていただきたい。・・・ですが距離がありすぎですね。」とは秋山さん。

田植えには参加できませんが今年の秋からは大地を守る会でも飯尾醸造で栽培した棚田米を

扱う予定になっていますので食べて楽しんでくださいね。

秋山さんとお話しされている方はツチオーネ110号から「かんたん・おいしい家ごはん」の

コーナーでレシピを披露してくださっている大原千絵美さんです。



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長野県の佐久から駆けつけてくれた生産者の松永哲男さん。

                 

今回の食べ比べで松永さんの所属する JA佐久浅間臼田有機米部会のお米が

美味しいと一番人気でした。

米を作る水田の機能を知ると稲作の素晴らしさに改めて感心してしまいます。

米はもちろん主食でありますが製粉しなくても粒のまま食べておいしいことがまず嬉しいことですね。

梅雨~台風時期には貯水機能を発揮して「緑のダム」にもなりますし、たくさんの

小さな生き物たちの子育ての場にもなるだけでなくて田植えイベントなどを通じて

子ども達の遊び場、食教育の場にもなります。

子どもだけでなくて大人にとっても田んぼでのイベントは楽しみを与えてくれますし、

水田がひろがる風景は見ているだけでも清々しい気持ちになります。 

忘れてはいけません、日本酒の原料も米でございます。毎晩、晩酌で癒していただいております。



いやぁ、お米と水田は素晴らしい。



トキの野生復帰のためにえさ場になる田んぼを守るために結成された

「佐渡トキの田んぼを守る会」を訪ねる「新潟県・佐渡ヶ島ツアー(6月26・27日)」、

「田んぼの生き物調査」を地道に続けている庄内地方の米農家を訪ねる

「山形県・庄内ツアー(7月3日・4日)」など今年は米の産地を訪ねるツアーを

2企画予定していますのでぜひ足を運んでくださいね。


大地を守る会 虎谷健




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