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大地を守る会の自然住宅では、人と環境に優しい国産材を使用した自然素材の家をご提案します。

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自然住宅コラム

自然住宅コラム


大地を守る会の自然住宅~深呼吸を誘う家づくり(1)

2015年9月7日(「NEWS大地を守る」2015年8月号より)


「安心な食べ物と同じように、安心な住宅を」という思いを胸に、大地を守る会では、2003年から家づくりに取り組んでいます。 世の中では、自然素材をうたう住宅が人気を集めていますが、果たしてその実態とは。 木を使っていれば自然素材? 見た目が同じなら居心地も大差ない? 「自然」に見えながらも、実は化学的な物だらけの住宅事情に迫ります。


一日に「食べる」空気は食べ物の10倍!?

 人が1日に体に取り込む空気の量はどのくらいでしょうか。答えは、1日約20㎏(※1)です。 その量は、1日に摂取する食べ物の量約2㎏(※2)の10倍に当たります。 これだけたくさんの量を自分の体内に取り込んでいるものの、食べ物ほどは、空気のことを意識していないのではないでしょうか。
 私たちが長い時間を過ごす住宅内の空気の質は、壁や天井、床などと無関係ではありません。 野菜がどのように育ったか、鶏が何を食べて大きくなったかを気にするように、住宅がどんなものでつくられているかを考えてみましょう。


見た目はそっくり?自然素材「風」にご用心

 住宅に使われている木材は、無垢材などの「自然素材」か、人工的につくられた「新建材」かに大別されます。 無垢材とは、1本の原木から角材や板を切り出した木材のこと。 一方、新建材は、板を接着剤で張り合わせた「合板」や「集成材」、木材を繊維化してから樹脂で固めた「ファイバーボード」などです。 工業技術が進歩し、新建材のなかには自然素材と区別がつきにくいものも。いわば自然素材「風」の新建材もあるのです。
 新建材が広まった理由には、その扱いやすさがあります。 木材は一般的に季節や温湿度によって、そりやねじれが発生しやすいものですが、合板や集成材は、でき上がりの寸法に誤差が生じにくいのが特微です。 また、取り扱いの難しい無垢材と比べて、職人の技を必要としないため、作業の手間がかからず、家づくりのコストを抑えることに直結します。
 とはいえ、良い点ばかりではありません。新建材の製造過程で使用する接着剤や樹脂といった化学物質の人体への影響は大きな問題です。 皮肉なことに、「新築の香り」と感じるのは接着剤のにおいであることもあるようです。化学物質は、すぐに健康に悪影響を及ぼすものではないかもしれません。 ただ、シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因の一つがが、新建材の住宅であることは忘れてはならない現実です。
 「自然ではないもの」が人に悪影響を与えるのは、食べ物も住宅も同じこと。 たとえば、化学肥料で育てた野菜と、米ぬかや魚粉、牛糞などからなる自家製肥料で育てた野菜。 たとえば、農薬や除草剤を使って育てた米と、合鴨に虫や草を食べてもらって育てた合鴨農法の米。 あなたは、どちらを安心しておいしく食ベられるでしょうか。農薬や化学肥料に頼らず野菜や米を育てるように、化学物質に頼らない家づくりが大切です。


国の基準に惑わされず住まい手が判断する力を

 新建材による健康被害が深刻化したことから、2002年、厚生労働省が13種類の有害化学物質を定めました。 翌年には、建築基準法が改正されホルムアルデヒドを発散する建築材料の使用制限とクロルピリホスの使用が禁止に。 合わせて換気設備の設置が義務付けられました。しかし、この措置は、膨大な数の化学物質のごく一部を規制したに過ぎません。
 住宅の壁や床の仕上げ材に含まれるホルムアルデヒドは、国によって一定の基準が設けられたわけですが、だからといって安心できるのかというと、それはまた別の話です。 その発散量は、ホルムアルデヒドの頭文字「F」と☆の数で表され、建材にマークが表示されます。 最も発散量が少ない「F☆☆☆☆(エフのフォースター)」が表示されていると、まるで安全のお墨付きのように感じますが、 ホルムアルデヒドの発散量が「少ない」だけで「ゼロ」ではありません。 しかも、使用面積の制限は一切ありません。発散量が「少ない」ものであっても広い面積で使用することで、結果的にホルムアルデヒドの発散量は「多く」なってしまいます。
 現代の住宅は気密性が高く、住宅内の空気は動きづらいもの。朝、窓を閉め切って夜まで出掛けることを想像してみましょう。 換気設備の設置が義務付けられているとはいえ、家の中の空気が十分に入れ替わるかは大いに疑問です。
 住宅に使われる化学物質の存在は、食べ物に使われる食品添加物によく似ています。 食品添加物とは、食べ物の見た目を良くするための着色料や、人工的なうまみ成分……。 書ききれないほど多種多様な食品添加物があり、世の中の食べ物は添加物だらけ。 ある添加物を規制しても、新たな添加物がすぐに現れます。食べ物も住宅も、「国が基準を設けているから安心」と判断するのは危険。 住まい手自身が想像力を働かせること、判断する力を身に付けることも大切です。


※1出典:国立研究開発法人産業技術総合研究所 呼吸率
※2出典:厚生労働省 平成24年国民健康・栄養調査


大地を守る会の自然住宅~深呼吸を誘う家づくり(2)ヘ続く




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