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 大地を守る会が中国農村部の貧困問題に取り組むNGO「北京富平学校」と連携して北京で取り組む宅配事業について、9月12日(木)のテレビ東京「ワールド ビジネス サテライト」で放送されました。

 今回、8月下旬から9月上旬にかけて、当社農産担当の長谷川満をはじめ、物流担当・中国事業担当の社員が訪中し、農場の視察や有機農業を志す若者への講演を行った様子が取材されています。現地では、10日間にわたって生産者への生産技術指導、今後の栽培計画の検討、物流拠点の視察などを行ってきました。

■番組名:テレビ東京「ワールド ビジネス サテライト」
■放送日時:9月12日(木)夜11時~12時 
●番組ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature/post_49814/

●大地を守る会とNGO「北京富平学校」が取り組む宅配事業

 株式会社大地を守る会は、中国農村部の貧困問題に取り組むNGO「北京富平学校」(以下、北京富平学校)と提携して、北京で安全な食べものの宅配事業を立ち上げました。
 北京富平学校は、マイクロクレジット(少額融資)や家政婦養成学校などを通じて、中国の農村貧困問題に取り組んでいるNGOです。大地を守る会では、2009年より北京富平学校の呼びかけに応える形で、北京での宅配事業立ち上げを共に準備してきました。
 経済成長が続く中国では、「食の安心・安全」への意識が高まりつつあるものの、一般栽培の野菜の何倍もの価格で販売されている高級スーパーの有機農産物であっても、消費者の信用を得られていない実態があります。また、世界の人口の5分の1を抱える大国である中国で、食料の自給がうまくいかず、他国からの農産物の輸入に頼るようになれば、世界の食料問題にも大きな影響を与えかねません。
 大地を守る会は、中国において、有機農業やそれを支える流通の仕組み、生産者と消費者の信頼関係を広めることが、食料自給のモデルとなり、中国のみならず世界の食の問題や農業・環境の問題を解決する一助になると考え、北京富平学校との提携を決めました。2012年11月には、合弁会社「富平創源農業科技発展有限責任公司(以下、富平創源)」を設立し、2013年5月から、中国・北京で野菜セットの宅配を開始しています。

●合弁会社「富平創源農業科技発展有限責任公司」概要

■社名:富平創源農業科技発展有限責任公司(富平創源)
■事業内容:北京近郊(天津市内)の自社農場や提携農場で栽培した有機・減農薬野菜を、週1回程度、北京市中心部の消費者宅へ配送。
■代表者:沈東曙(総経理)
■総資本金:2,000万元
■商品:有機・減農薬野菜セット(4kg相当、7~9品目)より取扱いを開始し、今後、肉・卵・加工品にも拡大の予定。
■野菜セット価格:約170元(約2,700円)
■営業手法:北京富平学校の既存事業である家政学校や、北京富平学校理事のネットワークを生かし、ギフトカードを販売。

提携における当社の主な役割

①合弁会社への出資
②有機農産物の生産流通ノウハウ等の指導。合弁会社に対するコンサルティングとして、
 農産・物流担当社員が、定期的に中国を訪問、現地にて指導、監督。
③当社社員が北京に駐在し、消費者活動のノウハウを指導。また、北京在住の日本人消費者への営業活動を実施。
④合弁会社の社員、有機農業に取り組む生産者の育成への協力

関係団体・関係者プロフィール

NGO「北京富平学校」
 2002年、著名な経済学者・茅于軾氏と湯敏氏を中心に、『社会企業家の精神と手法を以て社会イノベーションを推し進め、貧困者にサービスを提供し、社会の安定と持続可能な発展を促進する』ことを目的に設立されたNGO団体。北京大学教授、元中国社会科学院美国研究所所長などの学者、アリババ、レノボグループ、不動産投資グループなど有名企業の代表者も理事として参加。
■主な活動内容:
・マイクロクレジット:低収入農民に対する少額融資。これまでに1.9億元(≒32億円)を貸し付け。
・家政婦学校:低収入の農村出身の女性に対し家政教育を施し、就職先を紹介。これまでに23,000名が卒業。
・幼児教育:都市に出稼ぎに来ている農民の子弟を対象に、幼稚園を運営
・社会的企業家の育成支援

茅于軾氏(「北京富平学校」理事長、「富平創源」)
 経済学者、NGO・北京富平学校理事長。1950年上海交通大学機械学科卒業後、機関車操縦士、エンジニアなどを経て55年北京鉄道研究所に入社。79年『最適配分の理論』を発表。85年より中国社会科学院アメリカ研究所研究員。86年、ハーバード大学ヴィジット・スカラー。1993年から山西省でマイクロクレジットの活動を開始、2002年にNGO・北京富平学校を設立。中国で最も著名な経済学者の一人で、政府に対する辛口の提言でも知られる。

沈東曙氏(「北京富平学校」常任理事、「富平創源」総経理)
 NGO・北京富平学校理事兼学校長、富平創源総経理。1991年に北京大学卒業後、国有企業でさまざまなマネジメントと投資の仕事を経験、その後自分で起業して会社を設立し、成功した企業家となった。2002年より、NGO北京富平学校に加入、NGO活動にビジネスの手法を取り入れ、学校長として活躍。

これまでの歩み

2007年12月:北京富平学校長沈東曙氏が、日中社会的企業家フォーラムに参加するために訪日。
         プログラムの一つとして大地を守る会を見学。
2009年9月:大地を守る会スタッフが訪中し、大地を守る会の理念、生産基準・栽培契約などを説明。
2010年12月:北京・富平理事スタッフ、農業生産団体のリーダーらが来日し、大地を守る会本社見学、
         物流センター視察、産地訪問、生産者交流を開始。
2012年11月:富平創源農業科技発展有限責任公司設立。有機農産物宅配サービス開始を検討。
2013年5月:中国・北京にて、有機農産物宅配サービスを開始。

●ご参考:「ブログ大地を守る」(大地を守る会の機関紙「NEWS大地を守る9月号」より転載)
/blog/report/2013/09/news-20139.html





ECOZZERIA「VOICE」にて、戎谷徹也氏のインタビュー記事を掲載(2013.9.9)

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日本経済新聞にて、大地を守る会の在来野菜への取り組みを紹介(2013.9.17)