大地を守る会の「スイッチ!電力」宣言 |
2011年4月22日 |
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東京電力福島第一原子力発電所事故は、日本、そして世界に大きな影響を及ぼしています。
大地を守る会が取り組んできた有機農業は、環境保全と消費者の安全と安心を第一に考えてきました。
原発に頼った日本の電力事情は、環境と健康を大切にしてきた大地を守る会の理念とは、相いれません。
原発に頼らない社会の実現のために、大地を守る会はソーシャルビジネス(社会的企業)として、「スイッチ!電力」宣言をします。
ライフスタイル転換のため、節電の工夫や、自然エネルギー導入など具体的な提言や事業など、6つのアクションを進めていきます。
【アクション1】電力についての緊急消費者アンケートを実施します
【アクション2】自然エネルギー推進団体等、関連ネットワークと協同します
【アクション3】大地を守る会で自然エネルギーの導入をすすめます
【アクション4】原発に頼らないための「節電アクション」を募集します
【アクション5】消費者の声をいかし、世の中に提言を行ないます
【アクション6】原発のない、日本をつくります
アクション1
電力についての緊急消費者アンケートを実施します
第1回アンケート
4月11日(月)~25日(月)まで実施した電力についての緊急消費者アンケートの最終結果では、95.7%が自然エネルギー増加を希望、自然エネルギーのための電気料金値上げは94.2%が容認しています。
回答者:大地を守る会の宅配およびウェブストアの利用者(1,141名)
第2回アンケート
7月26日~8月9日まで実施した電力についての消費者アンケートでは、自然エネルギーは96.4%が増加を希望し、そのうち91%は自然エネルギー導入のための料金値上げを容認しています。ただし値上げ幅は「20%まで」が6割以上という結果ができました。
第3回アンケート
10月18日~11月1日まで実施した「ゆかいな野菜物語」についての消費者アンケートでは、大地を守る会の廃食油回収以前から回収の仕組みを知っていた方は68%で、現在回収は終了していますが、今後も回収を継続してほしいという方は90%でした。
アクション2
自然エネルギー推進団体等、関連ネットワークと協同します
1、自然エネルギー推進団体等、関連ネットワークに参加します。
・「原発にも石油石炭天然ガスにも頼らない、日本を創ろう」と呼びかける「エネルギーシフト勉強会〈エネシフジャパン〉」の呼びかけ人として、大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳が参加します。
エネルギーシフト勉強会〈エネシフジャパン〉について
・山口県上関町長島での原子力発電所建設計画を中止させるために活動している市民グループ「上関どうするネット」に、大地を守る会として参加しています。
上関どうするネットについて
・青森県六ヶ所村に「六ヶ所再処理工場」の本格稼働に反対する「六ヶ所再処理工場」に反対し、放射能汚染を阻止する全国ネットワーク」に参加しています。
「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク(阻止ネット)
2、自然エネルギーへの知識を深めます。
大地を守る会の会員向け情報誌「NEWS大地を守る」2011年6月号にて、環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲也さんによる自然エネルギーの特集を掲載しました。
NEWS大地を守る2011年6月号
アクション3
大地を守る会で自然エネルギーの導入をすすめます
大地を守る会では、物流業務や自然住宅事業などで、自社インフラの自然エネルギー導入や自然エネルギー関連商品の販売などを行ない、原発に頼らない社会へのエネルギーシフトをめざします。
1、大地を守る会の自然住宅での太陽光発電設置
自然エネルギーの有効利用を提唱し、各家庭の自家発電の普及によるエネルギー自給や省エネのための商品提案を行っています。大地を守る会の自然住宅では、太陽光発電設置に関する相談・見積り・申込を承ります。
大地を守る会の太陽光発電について
2、自然エネルギー商品の販売や農業用燃料の代替エネルギーなどの検討をすすめていきます
・大地を守る会の会員さんから回収した使用済食用油をディーゼル燃料化(VDF)し、それを農機具の燃料として野菜を栽培するプロジェクトを実施しています。
使用済食用油の活用プロジェクト「ゆかいな野菜物語」
・宅配業務の中で出てしまう野菜ゴミから微生物分解によりバイオガス(メタン発酵させて得たガス)を創出するプロジェクトを2011年11月から開始しました。
▼野菜ゴミからエネルギーを創出するプロジェクト「ベジィエナジー」
アクション4
原発に頼らないための「節電アクション」を募集します
大地を守る会では、みなさんの日々の「節電アクション」を集めて、原発に頼らないエネルギーのあり方を、社会へ提案していきます。ひとつひとつは小さなアイディアや工夫かもしれません。ただ、その声をたくさん集めて大きな力へ変えていくことができます。ぜひご参加ください。
1、大地を守る会のオフィシャルFacebookで募集をしています。
https://www.facebook.com/DWMK1975
2、大地を守る会が出展するイベントの会場で手書きのメッセージを募集します。
大地を守る会のイベント出展情報は、オフィシャルツイッター @DWMK1975 で随時発信しますので、ツイッターをフォローして、「節電アクション」へご参加ください。
ちょっとした気づきやアイディアでかまいません。お気軽にご参加ください。
たとえば、「エスカレーターを使わない!」「自動販売機を使わない!」「夜は早く寝て、朝は早く起きる!」など
アクション5
消費者の声をいかし、世の中に提言を行ないます
1、首相官邸での「ネットで復興」懇談会に参加し、菅総理にバイオエネルギーの提案をしました。
菜の花やひまわりの栽培で放射能汚染された土地を浄化し、収穫した油からバイオディーゼル燃料を製造し、その油かすや茎、根などのバイオマスからメタンガスを製造する取り組みなどを提案しました。
「ネットで復興」懇談会の参加
アクション6
原発のない、日本をつくります
1、エネルギーシフト、脱原発に向けた提案を行います
・クーラーに頼らず、体を冷ます夏野菜を使った薬膳レシピを提案します。
涼野菜美人
2、エネルギーシフトや脱原発についての消費者、生産者向けのイベント を実施します。
キャンドルナイト@増上寺(2011年6月18日)の様子
開催イベント
【2011年】
・4月9日
講座「福島第一原発事故とどう向き合うか」
・6月18日
100万人のキャンドルナイト@増上寺
・7月25、26日
2011夏期学校給食学習会「震災・津波・原発事故後の学校給食を考える」
・8月18、19日
脱原発と自然エネルギーを考える全国生産者会議
・8月20日
「アレクセイと泉」上映会~チェルノブイリをみつめFukushimaと子ども
たちの未来を考える
・8月21日
「放射能から子どもたちを守るために、できること」(社員向け勉強会)
・9月19日
ストップ再処理2011 脱原発宣言(阻止ネット主催)
・10月8日
大地を守る会×ママカワプロジェクト「ママカワプロジェクト放射能キャラバン Vol.1」~放射能を学ぶトークショー~
・10月14日
車座トーク「放射能からいかに我が子を守るか」(大地を守る会会員向けイベント)
・11月27日
第72回くらしから原発を考える講座原発はいらない!山田真さんに聞く"福島の現状と子どもたちの健康
【2012年】
・1月21日
第73回くらしから原発を考える講座「原発はいらない!大地を守る会の放射能汚染への取り組み」
・2月3日
車座トーク「放射能とどう向き合うか」(大地を守る会会員向けイベント)
3、脱原発のために、電力使用量を削減します。
大地を守る会の本社でも、6月から本格的に節電を開始しました。ポットや冷蔵庫の使用数削減、蛍光灯を半減させるなどの対策をし、削減目標の15%を大きく上回る34%(昨年同時期比)電力使用量を削減できました。
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