海のエコラベルMSC認証のキングサーモン、2月4日販売開始 |
2008年2月5日 |
枯渇が懸念される水産資源を守るため、大地を守る会の新たな取り組み
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報道関係者各位
要旨
有機食材のパイオニア・大地を守る会では、2月4日より海のエコラベル・MSC認証を受けた「天然キングサーモン切り身」の販売を開始します。MSC認証は過剰な乱獲を行なわず環境保全型の漁業者に与えられる、世界でもっとも普及している「海のエコラベル」。水産物の取り扱い開始当初より環境保全型の漁業を推進している、大地を守る会の基準とも合致した取り組みです。大地を守る会では国内の水産業を守るため国産品を中心に取り扱っていますが、一部外国産に頼らなければならないものについては、MSC認証を受けた魚に順次切り替えていく予定です。
商品概要
商品名
天然キングサーモン切身
規格
180g(2切)
価格
1,155円
生産者
ブルース・ゴア船団/アラスカ(MSC認証取得)
製造者
亀和商店(CoC認証取得)
※CoC認証はMSC認証を受けた魚を他と区別して扱うことのできる加工・流通業者に与えられる資格認証。
枯渇が懸念される世界の水産資源
FAO(国際連合食糧農業機関)によれば、現在、世界の漁業資源の52%が限界まで漁獲されており、その他25%が乱獲による枯渇状態にあります。また、混獲(魚種を定めない漁)で漁獲された魚は、そのうちの8~25%が死んだ状態(あるいは死にかけた状態)で廃棄されているといいます。
第一次産業の持続可能な発展をめざす大地を守る会ではこの現状を危惧し、環境保全型の漁業を消費者に認知・普及させるため、日本で最初にCoC認証(MSC認証を加工・流通する資格認証)を取得した亀和商店と提携。2月4日よりブルース・ゴア船団(アラスカ)が漁獲したMSC認証の天然キングサーモンを販売することになりました。
事前注文の状況では約700パックの受注があり、消費者の関心の高さがうかがえます。大地を守る会では、このキングサーモンの販売のほか、アラスカ産のMSC認証ギンダラの販売も検討中。今後も環境保全型の漁業を推奨していきます。
MSC(marine stewardship council:海洋管理協議会)とは
魚の乱獲問題に対する解決策を推進すべく、1997年にイギリスで設立された国際非営利組織。持続可能で自然環境に配慮した漁業を行なう漁業者団体に「MSC漁業認証」を与え、またMSC漁業者認証を取得した水産物のみを区別して確実に消費者に届ける仕組みを持った加工・流通業者に「CoC(Chain of Custody)認証」を与え、管理・運営を行なう。現在世界でMSC認証を受けた商品は1000アイテム以上。26の漁業が認証を取得し、58漁業が審査中、さらに約30漁業が予備審査を受けている。これらをあわせると世界の天然サケ漁獲量の約42%、主要な白身魚漁獲量の約40%、イセエビ漁獲量の約18%にあたる。
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大地を守る会とは
自然と調和した社会の実現をめざし、1975年に設立された市民団体(NGO)。安全性とおいしさにこだわった農産物、畜産物、水産物、加工食品、雑貨品を会員制でお届けする宅配サービス・大地宅配を運営しています。現在、消費者会員は約8万5千(08年3月末)、生産者会員は全国に2500。「食」「農」「環境」に関する最前線の活動や、「顔の見える関係」をいかした、消費者~生産者間の活動など、さまざまな運動・イベントを行なっています。
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