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報道関係者各位

要旨

 大地を守る会では外部機関に依頼して放射線量の自主測定を実施してきましたが、自社で検出感度の高い測定器を導入し、青果物全品目の放射線量検査を5月30日より開始しました。福島県や北関東だけではなく、北海道から沖縄まで全産地の青果物を検査します。また加工品も、牛乳や豆腐など日配品を中心に実施しています。

●概要

大地を守る会は自社で簡易測定器を導入し、青果物全品目と加工品の放射線量検査を5月30日より開始しました。

1)検査方法
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・検査時期:毎日、入荷検品時

・検査機器:Nal(Tl)シンチレーションサーベイメータ(キャンベラジャパン株式会社)
この測定器では核種(ヨウ素・セシウムなどの放射性物質の種類)は特定できませんが、放射線(ガンマ線)量が測定できます。測定した数値から環境中の数値を差し引いて、放射線(ガンマ線)量を国の暫定基準値にある核種(ヨウ素・セシウム)の換算係数に当てはめて換算しています。
 例えば、ほうれんそうの規制値はヨウ素2,000Bq/kg、セシウム500Bq/kgですが、最小値500Bq/kgを超えてないかどうかを確認しています。
 換算値が暫定規制値を超えていれば、流通を一旦停止します。その商品は、外部機関に依頼し詳細な放射線量の検査をいたします。

2)検査対象

・青果物:北海道から沖縄までの全品目 入荷時に抜き取りサンプリング検査

・加工品:日配品が中心(牛乳、ヨーグルト、納豆、豆腐、バター・マーガリン、豚肉、蒲鉾など)

3)今後の予定

 外部機関である「放射能食品測定室」と同様に、核種ごとの分析が可能である測定器「Nal(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」を自社で導入いたしました。
シンチレーションサーベイメーターによる一次チェックにおける測定値の精度を確認し、さらなる測定値分析体制の強化および迅速化を図り、測定数量および品目を広げていく予定です。

●大地を守る会の放射線量検査の取り組み

 大地を守る会では、2004年から外部機関の「放射能汚染食品測定室」(1988年設立)に依頼して放射能を測定してきました。今回の原発事故を受けた新たな自主測定体制構築の取り組みと今後の予定です。

~2011年4月
:既存の体制強化と簡易測定器の導入
外部機関「放射能汚染食品測定室」による独自検査の検体数を増加、簡易測定器「ガイガーカウンター」による青果物の測定開始。

5月2日
:より検出感度の高い簡易測定器「NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ」を導入。

5月23日
:核種ごとの分析が可能である測定器「Nal(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」を導入。

8~10月
:核種の特定、数値の正確性が確保される「ゲルマニウム半導体検出器」を導入予定。

食品の放射能汚染問題を受けての大地を守る会の見解と、現在および今後の自主測定体制確立に向けての取り組みについては下記をご覧ください
放射能の測定体制確立にむけた進捗について 食品の放射能汚染につきまして

●大地を守る会とは

日本の第一次産業を守り育て、人々の生命と健康を守り、持続可能な社会を創造するソーシャルビジネス(社会的企業)です。現在、利用者数は約11万6千人、生産者会員は全国に2,500(2011年3月末現在)。

お問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)

広報担当:中川啓、齋藤史恵

連絡先
〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階
TEL
043-213-5860
FAX
043-213-5604
E-mail
press@daichi.or.jp
5月16日(月)に移転しました。




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