食品の放射能汚染についての取り組み西日本・北海道の野菜を集めた「子どもたちへの安心野菜セット」7/11販売スタート。高精度機器にて全品目放射能検査を実施。 |
2011年7月8日 |
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報道関係者各位
要旨
有機食材のパイオニア・大地を守る会は、放射能の影響を懸念する子育て世代の要望にこたえるために、北海道と、甲信越(新潟、長野、山梨)、愛知以西の産地の野菜をセットにして販売します。野菜は出荷がはじまる前に、核種ごとの分析が可能である高精度機器「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」による放射能測定をし、検出限界値以下であることを事前確認した生産者団体、個人生産者のものをセットします。
また、大地を守る会では青果物全品目と生鮮食品を中心とした加工品について、ガンマ線量を測定できる「NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ」にて毎日、入荷検品時に放射線量検査を実施しています。外部機関の検査結果はホームページにて公表しています。
大地を守る会では食品の放射能汚染について、さまざまな対応策を講じています。
1)「子どもたちへの安心野菜セット」販売
・内容:葉物、果菜、根菜、香味野菜、きのこ、くだものなど7~8品目
・産地:北海道と、甲信越(新潟、長野、山梨)、愛知以西の産地
・販売開始、価格:
大地を守る会の宅配:7月11日(月)より、価格上限1,980円(内容により変動)
大地を守る会のウェブストア:7月14日(木)13:30より、価格2,180円
・放射線量検査機器:NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ(核種ごとの分析が可能である測定器)
・検査方法:上記機器にて出荷が始まる前に測定を実施し、検出限界値以下であることを事前確認※検出限界値は概ね10ベクレル/㎏(測定器を2台体制にすることで測定時間を長く確保し、当初予定していた検出限界値の概ね20ベクレル/㎏から半減いたしました。)
●放射能の影響を懸念する子育て世代の要望に応えるセット
できるだけ安心なものを子どもに食べさせてあげたいという子育て世代の要望に応えるために、放射能の影響が少ない西日本と北海道の野菜をそろえてセットにしました。不安の少ない産地を選択するとともに、より安心してもらうために、核種ごとの分析が可能な高精度機器にて放射能検査を実施し、検出限界値以下であることを確認したものをお届けします。
2)青果物全品目の放射能検査を実施
大地を守る会では青果物全品目の放射線量検査を実施しています。福島県や北関東だけではなく、北海道から沖縄まで全産地の青果物を検査しています。また加工品も、牛乳や豆腐など生鮮食品を中心に実施しています。
子どもたちへの安心野菜セット。NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータによる検査の様子。
NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータによる検査の様子。
①検査方法
・検査時期:毎日、入荷検品時
・検査機器:NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ
(キャンベラジャパン株式会社)
この測定器では核種(ヨウ素・セシウムなどの放射性物質の種類)は特定できませんが、放射線(ガンマ線)量が測定できます。測定した数値から環境中の数値を差し引いて、放射線(ガンマ線)量を国の暫定基準値にある核種(ヨウ素・セシウム)の換算係数に当てはめて換算しています。
例えば、ほうれんそうの規制値はヨウ素2,000Bq/kg、セシウム500Bq/kgですが、最小値500Bq/kgを超えてないかどうかを確認しています。換算値が暫定規制値を超えていれば、流通を一旦停止します。その商品は、外部機関に依頼し詳細な放射能検査をいたします。
②検査対象
・青果物:北海道から沖縄までの全品目 (入荷時、生産者団体、個人生産者ごとに抜き取りサンプリング検査)
・牛肉、豚肉、牛乳(メーカー毎1アイテム)、卵、緑茶
3)放射能の検査体制
①自主測定体制について
青果物全品目と一部の加工品はNaI(Tl)シンチレーションサーベイメータで、「子どもたちへの安心野菜セット」についてはNaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータで検査をしています。また今後、核種の特定、数値の正確性が確保される「ゲルマニウム半導体検出器」を10月に導入予定です。
シンチレーションサーベイメータによる一次チェックにおける測定値の精度を確認し、さらなる測定値分析体制の強化および迅速化を図り、測定数量および品目を広げていく予定です。
STEP1 NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ
:簡易測定器ガイガーカウンターより検出感度が高い。同スペックの機器を2台使用。青果物全品目検査実施
STEP2 NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ
:核種ごとの分析が可能な高精度検査機器。外部機関「放射能汚染食品測定室」と同程度の機器。同スペックの機器を2台使用。
子どもたちへの安心野菜セット」検査実施
STEP3 ゲルマニウム半導体検出器【10月導入予定】
:核種の特定、数値の正確性が確保される
②測定結果公表
消費者からの要望に応えて、放射能測定数値結果を公開しています。(週に一度の更新)
/info/news/2011/0516_2882.html
※大地を守る会の放射能測定については、こちらで詳細をご紹介しています。
大地を守る会の放射能自主測定検査の方法
4)原材料を確認できるベビーフードを取り扱い予定
野菜や肉など素材以外にも、原材料の確認ができる安心なベビーフードがほしいという消費者の声に応えるために、「有機まるごとベビーフード」の取り扱いを秋以降に開始予定です。
■「有機まるごとベビーフード」概要
・内容 :国産原料を使用した有機加工食品ベビーフード
・メーカー:味千汐路(新潟県糸魚川市)
・原材料 :震災後に収穫された原材料については、政府が出荷制限を行った地域のものは使用しない。
有機まるごとベビーフード
取り扱い種類は検討中
●大地を守る会とは
自然と調和した社会の実現をめざし、1975年に設立された社会的企業。安全性とおいしさにこだわった農産物、畜産物、水産物、加工食品、雑貨品を会員制でお届けする宅配サービスを運営しています。現在、利用者数は約11万6千人、生産者会員は全国に2,500(2011年3月末現在)。
お問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:中川啓、齋藤史恵、宇田川千夏
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
- 043-213-5860
- FAX
- 043-213-5604
- press@daichi.or.jp
- 5月16日(月)に移転しました。
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