8/8の新米販売開始より、米の全契約産地の放射能測定実施。福島県では、米の除染試験も進行中。 |
2011年8月10日 |
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報道関係者各位
要 旨
有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会は、8月8日に宮崎県の新米コシヒカリより今年度の新米販売をスタートしました。それにさきがけ、全国の米の契約全産地の放射能測定を実施する方針を決定しました。日本人の主食である米の放射能汚染問題に消費者の不安が増しています。全産地のお米を測定することで、消費者に安心して米を食べてもらい、日本の米農家の生産安定につなげていきます。また、福島県の米生産団体・ジェイラップ(代表・伊藤俊彦氏)と共同実施している、全圃場の放射能測定と除染試験も進んでいます。
●米の全産地・全品種の放射能測定検査概要
■対象産地:全産地(全国約70産地)280~500検体予定。
■検査時期:収穫前(一部、収穫と同時検査の可能性もあり)
■検査対象:玄米。玄米で放射能が検出された場合は、白米も実施。
■検査の流れ:収穫直前の玄米を「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」で検査。
■放射能測定機器の概要:NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ。核種ごとの分析が可能な高精度検査機器。鉛シールド(厚さ50mmの鉛+厚さ3mmの無酸素銅)の利用で環境値の影響を1/10程度に減らし高感度な測定が可能。
■検出限界値:核種ごとおよそ10ベクレル/㎏
■今後の測定体制について:ゲルマニウム半導体検出器を8月末に納品予定。核種の特定、さらなる数値の正確性が確保される(参考価格1,500万円)
NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータによる検査の様子。
■米の生産団体・ジェイラップ(福島県)との放射能除染試験と放射能測定の概要
大地を守る会が、放射能測定器(NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ)を無償で貸し出し、共同で福島県の米生産団体・ジェイラップと放射能除染試験と放射能測定を実施しています。
具体的に、以下、4項目の実施計画を立てています。
①放射能除染効果があるといわれている光合成細菌やボカシ肥エキスなど10種程度の試験資材を土壌に散布し、効果検証。
②生産者別に指定した圃場ごとに、土壌・根・稲体ごとに定期測定による移行推移のデータ化。
③収穫直前期での玄米サンプリング、また収穫時に白米、稲ワラ、モミがら、米ぬかによる放射能測定。
④複数の専門家・研究者による解析と総合評価を行い、公表するとともに次年度につなげる。
写真上/放射能測定を実施するジェイラップの代表・伊藤俊彦さん(写真内、右上)
写真下/実験圃場のサンプル稲体を採取し、指定容器に入れ、測定を実施。
●大地を守る会とは
自然と調和した社会の実現をめざし、1975年に設立された社会的企業。安全性とおいしさにこだわった農産物、畜産物、水産物、加工食品、雑貨品を会員制でお届けする宅配サービスを運営しています。現在、利用者数は約11万6千人、生産者会員は全国に2,500(2011年3月末現在)。
お問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:中川啓、齋藤史恵、宇田川千夏
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
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- 5月16日(月)に移転しました。
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